■えろまん。(仮) (八神健)
★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [一般] 漫画家、コメディー、ラブコメ
・構成 : 22話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: 折り返しにコメント、あとがき、カバー裏にラフ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「八神健(やがみ・けん)」センセの「えろまん。(仮)」です。
※因八と果神「いぬがミケ」
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
購入時は2冊目以降も続くかと思っていたんですが、勘違いでした。
1巻で完結するお話です。
連続性あり、だいたい数話にてエピソードが描かれるというもの。
詳しくは後述しますが、もともとの掲載ページが少ないんですね。
ただ、数話は連続しており、各エピソードごともそう違う流れにはなっておらず
特に短いとか、ぶつ切りみたいな印象はありません。
普通に楽しめると思います。
また、サービスシーンなんですが。
そう多くはないものの、掲載紙がえっち系であるためか普通にバストトップまで描かれてます。
センセの素朴さあるタッチがためか、あんまりエロくはないんですが。
なんというか…コレはこれで良い感じでした。
個人的に(笑)
適度な濃淡で描き込みはすっきり。
コマへの収まりもよく、全体は見易い仕上がり。
さっぱりしてますねー。
乱れ・崩れはなく、丁寧で安定。
小さいコマも丁寧で、引っ掛かるところはありません。
また、コメディー部分をはじめ、表現的にも問題は見られず。
特にこの部分でのマイナス点はありませんでした。
キャラは素朴で漫画っぽいもの。
多少の癖はあるので、好き嫌いあるかもしれませんが。
お話にはよく合致したものだと思います。
判断については、カラーとそう変化はないため、↓表紙の判断で良いでしょう。
【 収録話 】 22話収録
えっち漫画家としてデビューを目指す「因八健人(いなば・けんと)」
しかし、持ち込んだネームはことごとく編集「虎縞(とらしま)」からボツを喰らっていたのでした。
そんな彼が偶然出会ったのが、「果神未亜(かがみ・みあ)」
彼女も同じく漫画家志望で、やはり持ち込みを繰り返していたんですが。
”少年誌向け”というその原稿は、「健人」を唸らせるほどのエロス度合いだったのです。
漫画からとてつもない才能を感じ取った彼は、共に漫画を描くことを提案。
仕上がった原稿は「虎縞」を揺り動かすほどの出来栄えだったのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなん。
漫画家を目指す男女のラブコメ。
2人が原稿を前に奮闘する様を描いたもの。
えっち漫画描きの真面目な漫画ですわね。
なかなか熱いシーンありつつも、基本的にはコメディーちっくに進行しています。
楽しく読めますが、軽々しいだけでないのはポイントでしょう。
ほか、業界的なこと、サービスシーンなどもちらほら。
妙なラブコメイベントは排除されており、あくまでも漫画をメインとしたのは良かったと思います。
もともとはえっち系雑誌のショート枠だそうで、ページとしても6~10くらい。
話数がやたらあるのはそのため。
雑誌のジャンルはそんなんでも自由であったらしく、直接えっちシーンも結局…なかったですね。
近いまではちらほらあったんですが。
※左:編集「虎縞」、右:「亜美」
前述したあらすじは、概ね創刊号~4号目(話目)まで。
ここで目立っていたのは…
「こんなネームじゃ全然濡れねぇよ!」
と言った発言から登場していたた編集「虎縞さん」
認めた原稿に対する情熱も並々ならぬものがありました。
仕事できそうな人だー。
彼女を主役にした漫画でも面白そうですね。
「因八くん」の妄想にて脱がされておりましたよ。
一方、メインヒロイン「果神さん」は漫画以外のダメっぷりが強調されてます。
普通にしてたら可愛いのに。
3号目ではこうした漫画にお約束の、モデルになるというネタが差し込まれているんですが。
脱いだのは「因八くん」でした。
お前か(笑)
彼女のらしい反応にも注目下さい。
PN「いぬがミケ」としてデビューしたのが5号目から。
関西弁な新キャラ「亜美」さんが登場。
いきなり百合ちっくなサービス描写がありましたよ。
7号目まではその「亜美さん」とのやり取り。
昔は色々あったようで、その気持ちもよく分かります。
また、いきなり相方となっていた「因八くん」とのやり取りにて、漫画の描き方についても触れられておりました。
後で本編中にも書かれますが、アナログなんですね。
8号目からは別のえっち漫画家さん「天音キネコ」が登場。
「~ですの」口調の可愛らしい方で、眼鏡で地味目な「果神さん」とはまた全然異なるタイプ。
彼女もまた「果神さん」の原稿を読むんですが。
女の子がこぞってあーした反応(笑)する漫画というのは、なかなか凄まじいですね。
ここから13号目までは「天音さん」とのやり取りがメイン。
デジタルな原稿作成がため、大きなトラブルに発展しておりました。
ああ、似たような事ならば普通の会社でもちらほらありますよー。
間違って上書きしちゃうとか…。
12号目冒頭のシーンが好きです。
彼女がヒロインならば、あーした漫画になりそうね。
そうした意味で、「果神さん」は良いバランスと言えるでしょう。
詳しくは伏せますが、「天音さん」シリーズの総括みたいな13号目のオチは良いものでした。
14号目~20号目がこの単行本のクライマックス。
たいていの漫画家漫画で描かれている(←ような気がする)、スランプに陥る展開です。
先の「天音さん」とのアレコレも影響してるんでしょう。
気晴らしデートも結果として即効性がなく、なんと「果神さん」は実家へ帰ってしまうのでした。
ほぼ女性ばかりなこの漫画にて、「因八くん」以外の男性キャラが登場してます。
お父さんですね。
まぁ、ご両親の言われてることは、至極真っ当なもの。
ここは主人公「因八くん」の見せ場ですね。
良かったです。
なお、いままでの女性陣の反応から察するに…お母さまがあー言ったのも納得。
妄想などではない、「果神さん」の全裸も見れましたよ。
※左:果神未亜、右:天音キネコ
新たな展開を見せる21号目、そして最終号がラストエピソード。
早かったですが、漫画はこれにて終了となります。
21号目にて「因八くん」が言われていたことも、これまた真っ当なこと。
その結論となるのが最終号なんですが、非常にモノ分かりの良い方でした。
彼らは人に恵まれてますね。
最終話イイ出来栄えでしたよ。
【 その他 】
そんなこんなで「八神健」センセでした。
ブログで取り上げるのはこれが初めて。
代表作「ななか~」は読んでおりましたが、漫画はそれ以来のこと。
久しぶりでしたけど、やっぱりお上手ですわね。
たとえエロの部分を除いて、”漫画家漫画”のジャンルとして考えても、高い完成度だと思います。
店頭ではちょっと疑ってたんですけどね(笑)
正直なところ、もう少し彼らを見たい気もしますが…長さとしてもちょうど良かったのではないでしょうか。
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・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [一般] 漫画家、コメディー、ラブコメ
・構成 : 22話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: 折り返しにコメント、あとがき、カバー裏にラフ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「八神健(やがみ・けん)」センセの「えろまん。(仮)」です。
※因八と果神「いぬがミケ」
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
購入時は2冊目以降も続くかと思っていたんですが、勘違いでした。
1巻で完結するお話です。
連続性あり、だいたい数話にてエピソードが描かれるというもの。
詳しくは後述しますが、もともとの掲載ページが少ないんですね。
ただ、数話は連続しており、各エピソードごともそう違う流れにはなっておらず
特に短いとか、ぶつ切りみたいな印象はありません。
普通に楽しめると思います。
また、サービスシーンなんですが。
そう多くはないものの、掲載紙がえっち系であるためか普通にバストトップまで描かれてます。
センセの素朴さあるタッチがためか、あんまりエロくはないんですが。
なんというか…コレはこれで良い感じでした。
個人的に(笑)
適度な濃淡で描き込みはすっきり。
コマへの収まりもよく、全体は見易い仕上がり。
さっぱりしてますねー。
乱れ・崩れはなく、丁寧で安定。
小さいコマも丁寧で、引っ掛かるところはありません。
また、コメディー部分をはじめ、表現的にも問題は見られず。
特にこの部分でのマイナス点はありませんでした。
キャラは素朴で漫画っぽいもの。
多少の癖はあるので、好き嫌いあるかもしれませんが。
お話にはよく合致したものだと思います。
判断については、カラーとそう変化はないため、↓表紙の判断で良いでしょう。
【 収録話 】 22話収録
えっち漫画家としてデビューを目指す「因八健人(いなば・けんと)」
しかし、持ち込んだネームはことごとく編集「虎縞(とらしま)」からボツを喰らっていたのでした。
そんな彼が偶然出会ったのが、「果神未亜(かがみ・みあ)」
彼女も同じく漫画家志望で、やはり持ち込みを繰り返していたんですが。
”少年誌向け”というその原稿は、「健人」を唸らせるほどのエロス度合いだったのです。
漫画からとてつもない才能を感じ取った彼は、共に漫画を描くことを提案。
仕上がった原稿は「虎縞」を揺り動かすほどの出来栄えだったのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなん。
漫画家を目指す男女のラブコメ。
2人が原稿を前に奮闘する様を描いたもの。
えっち漫画描きの真面目な漫画ですわね。
なかなか熱いシーンありつつも、基本的にはコメディーちっくに進行しています。
楽しく読めますが、軽々しいだけでないのはポイントでしょう。
ほか、業界的なこと、サービスシーンなどもちらほら。
妙なラブコメイベントは排除されており、あくまでも漫画をメインとしたのは良かったと思います。
もともとはえっち系雑誌のショート枠だそうで、ページとしても6~10くらい。
話数がやたらあるのはそのため。
雑誌のジャンルはそんなんでも自由であったらしく、直接えっちシーンも結局…なかったですね。
近いまではちらほらあったんですが。
※左:編集「虎縞」、右:「亜美」
前述したあらすじは、概ね創刊号~4号目(話目)まで。
ここで目立っていたのは…
「こんなネームじゃ全然濡れねぇよ!」
と言った発言から登場していたた編集「虎縞さん」
認めた原稿に対する情熱も並々ならぬものがありました。
仕事できそうな人だー。
彼女を主役にした漫画でも面白そうですね。
「因八くん」の妄想にて脱がされておりましたよ。
一方、メインヒロイン「果神さん」は漫画以外のダメっぷりが強調されてます。
普通にしてたら可愛いのに。
3号目ではこうした漫画にお約束の、モデルになるというネタが差し込まれているんですが。
脱いだのは「因八くん」でした。
お前か(笑)
彼女のらしい反応にも注目下さい。
PN「いぬがミケ」としてデビューしたのが5号目から。
関西弁な新キャラ「亜美」さんが登場。
いきなり百合ちっくなサービス描写がありましたよ。
7号目まではその「亜美さん」とのやり取り。
昔は色々あったようで、その気持ちもよく分かります。
また、いきなり相方となっていた「因八くん」とのやり取りにて、漫画の描き方についても触れられておりました。
後で本編中にも書かれますが、アナログなんですね。
8号目からは別のえっち漫画家さん「天音キネコ」が登場。
「~ですの」口調の可愛らしい方で、眼鏡で地味目な「果神さん」とはまた全然異なるタイプ。
彼女もまた「果神さん」の原稿を読むんですが。
女の子がこぞってあーした反応(笑)する漫画というのは、なかなか凄まじいですね。
ここから13号目までは「天音さん」とのやり取りがメイン。
デジタルな原稿作成がため、大きなトラブルに発展しておりました。
ああ、似たような事ならば普通の会社でもちらほらありますよー。
間違って上書きしちゃうとか…。
12号目冒頭のシーンが好きです。
彼女がヒロインならば、あーした漫画になりそうね。
そうした意味で、「果神さん」は良いバランスと言えるでしょう。
詳しくは伏せますが、「天音さん」シリーズの総括みたいな13号目のオチは良いものでした。
14号目~20号目がこの単行本のクライマックス。
たいていの漫画家漫画で描かれている(←ような気がする)、スランプに陥る展開です。
先の「天音さん」とのアレコレも影響してるんでしょう。
気晴らしデートも結果として即効性がなく、なんと「果神さん」は実家へ帰ってしまうのでした。
ほぼ女性ばかりなこの漫画にて、「因八くん」以外の男性キャラが登場してます。
お父さんですね。
まぁ、ご両親の言われてることは、至極真っ当なもの。
ここは主人公「因八くん」の見せ場ですね。
良かったです。
なお、いままでの女性陣の反応から察するに…お母さまがあー言ったのも納得。
妄想などではない、「果神さん」の全裸も見れましたよ。
※左:果神未亜、右:天音キネコ
新たな展開を見せる21号目、そして最終号がラストエピソード。
早かったですが、漫画はこれにて終了となります。
21号目にて「因八くん」が言われていたことも、これまた真っ当なこと。
その結論となるのが最終号なんですが、非常にモノ分かりの良い方でした。
彼らは人に恵まれてますね。
最終話イイ出来栄えでしたよ。
【 その他 】
そんなこんなで「八神健」センセでした。
ブログで取り上げるのはこれが初めて。
代表作「ななか~」は読んでおりましたが、漫画はそれ以来のこと。
久しぶりでしたけど、やっぱりお上手ですわね。
たとえエロの部分を除いて、”漫画家漫画”のジャンルとして考えても、高い完成度だと思います。
店頭ではちょっと疑ってたんですけどね(笑)
正直なところ、もう少し彼らを見たい気もしますが…長さとしてもちょうど良かったのではないでしょうか。
えろまん。(仮) (バンブーコミックス/COLORFUL SELECT) (バンブー・コミックス COLORFUL SELECT) (2013/02/27) 八神 健 商品詳細を見る |
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