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■二輪乃花 (宇河弘樹)

★まんがデーター [17.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●●
・属性 : [百合] シリアス、ノスタルジー、コメディー
・構成 : 短編×7(うち「コブリアワセ」×3、「Walk wit me」×3)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「後日談」×2、
      アイデアノート、ラフ絵、カバー裏に別絵。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宇河弘樹(うがわ・ひろき)」センセの「二輪乃花」です。

エリ、ミヤコ
※左:エリ、右:ミヤコ

 【 構成・絵柄 】

実は収録は3本ほど。
前後編プラス描き下ろしという作品が2本と、短編による構成。
↓表紙は前半の連続話で、ノスタルジー溢れる田舎が舞台のお話でした。
こっちがメインですね。
後半のもきっちりストーリーな連続モノ。
どちらも含みがたっぷりで、あまりぱっと明るくはないんですが。
前半の中編にはちらほらコメディーちっくな描写もあり、読み易いと思います。
(※後半のはずっとシリアス)
また、収録の短編はコメディーたっぷりなラブコメになっています。
個人的には、そんなんが最も刺さったんですけど…。

単行本は「つぼみ」のシリーズなので、いちおう百合傾向なんですが。
いわゆる、普通に想像されるような百合漫画ではないため、期待のベクトルが違うとがっかりするかも。
全体的に軽々しくもなく。
ちょっと注意が必要かと。

黒の強い、べったりと濃い目な作画。
線は多く細かく、背景や小物などは写実的です。
タッチも場面とかお話で変化させてますね。
たまに、デッサン調になっていたりもしました。
キャラはどっちかというと漫画っぽいもの。
だいたいこざっぱり描かれていますね。
バランスに優れ違和感はないものの、やや浮き上がっている印象を受けることもありました。
実に特徴的な仕上がりです。
その癖が弱くないので、人を選ぶかも。

ただ、漫画のお上手な方で、じっくり重さもあるお話を表現できる巧さがあります。
シリアス・コメディーをうまく使い分けていました。
判断については、試し読みもある「つぼみ」のHPがオススメ。
web限定描のき下ろしメッセージペーパーも見ることができますよ。

 【 収録話 】 7話収録

003:「コブリアワセ」 前後編+描き下ろし後日談
終戦後の日本。
父親が仮住まいの家を引き払ったため、「エリ」は母方の実家へ引き取られました。
そちらでは父の後妻を決めるべく話し合いがもたれ、亡くなった母の妹「ミヤコ」が選ばれたのです。
だいたいそうした導入部。

死んだ伴侶の後を弟や妹が引き継ぐ風習が、タイトルにもなっている”コブリアワセ”
本当にそうした言葉あるのかなー、って調べてみたんですが。
辞書にはなく、検索しても引っ掛からない。
…いや、この漫画ばかりがヒットして、なかなかに分かり辛い。
さすがは「宇河弘樹」センセ、読んでる方多いですね!

とある事情から、気持ちをぐーっと抑え込んでいる「エリちゃん」
叔母「ミヤコさん」は母親に瓜二つという容姿で、それがためより彼女を頑なにさせていました。
そんな訳で、前後編は2人がお互い分かりあうまで、となっています。
ちと百合漫画というカテゴリからは外れてるかなぁ
また、「ミヤコさん」は”白い幽霊”とか言われてるんですが、こちらもまた軽くはない事情の持ち主。
よくよく見ると、冒頭から台詞の端々にて言われてましたよ。
ぜひ2週目を読んでほしい作品ですね。
彼女の飼い猫がポイントになっています。
前編中ごろの朝食3コマ連続シーンでの猫がキュートでした。

描き下ろし、後日談での2人がまたいい感じ
友達みたい。
幸せそうでいいですね。
私もそのお話をぜひ「ミヤコさん」から聞きたいです。

ふら子・茂音
※ふら子・茂音

073:「ニリンソウ」
こちらは同部屋「都奇田(つきだ)ふら子」、「姉茶川茂音(あねちゃがわ・もね)」のお話。
ごく真面目なお話に挟まれた短編は、軽いコメディーでした。
カバー裏で遊んでるのもこの2人。
オモテ面のパロディになってました。
お話は「ふら子さん」がはっちゃけるお話。
どんなんかは、この時点で秘密。
彼女のがベタ惚れなんですねー。
オチに注目ですよ。

なお、添付のアンケートハガキには、あらかじめなんらか書いてあるんですが…。
それも「ふら子さん」の仕業でした。
オモロイです。
個人的には収録でコレが一番好き。

087:「Walk wit me」 前後編+描き下ろし後日談
いつもすすり泣く声が聞こえる、教会通りの家。
そちらに住む「ウェンディ」との昔の約束を守るべく、再会「マルリイ」はずっと一緒にいたのでした。
かなり大雑把ですが、おおむねそんなん。
先は和風でしたが、こっちは洋風。
古い炭鉱の町でのエピソードで、ヒロインや背景もまさにそんなん。
個人的には、ややとっつき辛さを感じました。
テキストも洋風なので、頭にすっと入らないのよ。

2人は広義での百合関係。
百合うんぬんより、まだ友情っぽいのかなー。
軽く身体を重ねる程度のシーンはあったものの、ポイントはそんなんでなく。
お互いの単純ではない家庭環境ですね。
後編へと続く、トンネルのくだりが秀逸
絵もお話も。
さすがの出来栄えでした。
結末にも驚くと思います。

ウェンディ、マルリイ
※左:ウェンディ、右:マルリイ

なんというか、世界名作劇場っぽいかも。
なんとなくね。
描き下ろしの後日談のが普通の百合漫画ちっくですよ。

 【 その他 】

以上、「宇河弘樹」センセでした。
アニメにもなった某漫画ですっかりお馴染みですかね。
ブログで取り上げるのはこれが初めて。

…あ、そうだったか。
今回は初の百合漫画。
読み切りとか細かいのまで熟知していないので違うかもしれませんが。
ひでるさんは、店頭ではそれと気付かずに手にしました。
つぼみ、と知ったのも巻末でしたけれど…。
そういえば、執筆作家さんらの名前にセンセいらっしゃいましたねぇ。

二輪乃花 (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)二輪乃花 (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
(2012/09/12)
宇河 弘樹

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■メイド×4 (アガタ)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] コメディー、ラブコメ、メイド、ショタ
・構成 : 初単行本、カラー(6P)、短編×10(うち「メイド×4」×6)
・おまけ: あとがき、カバー裏におまけまんが、紹介帯で表紙絵変化、
      全作品描き下ろしページあり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「アガタ」センセの「メイド×4(メイドフォー)」です。

ツバメ・スズメ・コバト・トキ、杏子・桃香・桜子
※左からツバメ・スズメ・コバト・トキ、杏子・桃香・桜子

 【 構成・絵柄 】

表題作の中編をメインとした構成。
単行本の半分はそちらになってました。
お話はだいたいキャラ・設定の繋がりで、各話でメインとなるヒロインが変化するもの。
他ヒロインも顔を見せていて、漫画は賑やかな風情です。
ラブコメ要素もあるんですが、コメディーですね。
また、そちらから短編まで女性年上・男性年下という設定で。
男子の雰囲気からして、”お姉さん”というよりもショタ系な作品群となっていました。
そんなんお好きな方はいいでしょう。
ただ、個人的には、唯一の年下パターンな巻末漫画のが刺さりました
詳しくは後述しますね。
なぉ、全作品に2ページくらいの描き下ろしがあり。
作品の広がりの手助けとなってます。

さらりとした細線での作画。
濃淡と描き込みはだいたい適度なくらい。
ただ、大小のコマ枠が入り乱れ、ごっちゃーとしており、ページは賑やか。
やや濃い目の印象です。
丸くゆったりした輪郭で、漫画らしい人物絵。
ただ、目鼻のバランスはそう極端でなく、配置も同様です。
やや鼻が丸っこいですかね。
あ、ちょっと肩幅が広めかなーと思いました。
内蔵描写もちらほら見られたので、得意でない方は注意。
全体的に丁寧で、細かな部分でも手抜き感はなく。
表現などでも同様です。
そう引っ掛かることはなかったものの、個性は強め。
人によって好き嫌いは出てしまうかと思います
判断については、カラーでもそう変化はないので、↓表紙・裏表紙で問題ありません。
流れなども見たい場合は、「コアマガジン」さんのHPにて。

 【 収録話 】 10話収録

005:「メイド×4 ~坊ちゃま、性教育の時間です~」 5話 カラー原稿あり
105:「冠少年の性的帝王学の時間」
世界有数の大財閥「冠財閥」の次期当主「隼」
”冠の男は全てにおいて優秀たれ”
というそのまま、父親からの英才教育を受けていたんですが。
その”全てにおいて”は性教育に対しても適用されており、四六時中メイドらとえっちすることとなったのでした。

そんな訳で、お金持ちなおぼっちゃんが年上女性にえろい事されるというもの。
主人公の「隼くん」はスレておらず、いじめたくなるような可愛らしい男子。
そんな彼が、百戦錬磨みたいな個性強いメイドらを相手にぐるぐる翻弄されるようなお話となってます。

まずはえっち基礎、という1話目。
こちらは基本4名でお相手してましたが、メインとなっているのはメイド長「ツバメ」さん。
ちょっとSっぽいですけど、そう極端ではないですね。
他3名が可笑しいです。
えっちでは意外な展開となっておりました。
ううん、ヤルねぇ。
2話目は昆虫採集に出掛けた「隼くん」
なぜか付いてきた、メイド「トキ」さんとのえっち。
突然のスコールで小屋へと避難するんですが。
前話にてちらほら見せていた、そのままな行動が楽しい。
やっはりダメだこの人!
とか言われてました。
わはは。

変態プレイについて学ぶ3話。
こちらの講師は、メイド「コバト」さんでした。
目の中に浮かぶ☆がヤバい雰囲気でしたが、やっぱりか。
ただ、座学部分は結構ちゃんとやってますねー。
そんなこんなで、プレイ実習となるのは母乳。
「コバトさん」は出る体質だそうで。
バストも大きく、なかなか良い感じ(笑)
オチが可笑しいです。
そんな訳で、1人残ったのが新人メイド「スズメ」さん。
こちらが4話目。
もっとも普通っぽい彼女でしたが…まぁ、普通の娘はいないですね。
とはいえ、描写としてはそう極端でないです。
カラー原稿もある、最終話。
いかにも成年漫画らしいものですが、その流れはちょっぴり意外。
「隼くん」もまた言うねぇ。
派手なえっちをお楽しみに。

なお、続いて収録の「冠少年の性的帝王学の時間」もこちらのシリーズ。
先のエピソードよりも時系列は前みたい。
メイド4名も登場してますが、ここのメインは母「スパル」さん。
なるほど、↓表紙・裏表紙を飾ってるのはこの人か!
誰だか分かんなかったー。
奥様のは名器だから
とか言われたそのまま、なかなかドえろい展開。
満足げな父親がまた良いコメディーとなってました。

生徒会長、武蔵野頼子
※左:生徒会長、右:武蔵野頼子

127:「三人日和」
お隣に住む「杏子」さんとその友人「桜子」・「桃香」らと海水浴にやってきた「良」くん。
実は「杏子さん」は初恋の相手。
憧れの人のビキニに見とれた彼は、大変なこととなってしまうんですが、
それを察した「桜子」・「桃香」らに組み敷かれてしまったのでした。
年上女性3名に色々される、羨ましいお話。
ここでポイントになっているのが、初恋の人であった「杏子さん」
冒頭からの、”憧れていた年上女性”というイメージが、一気に崩壊します。
どんな感じなのかは、ぜひ本編にて。
描き下ろしの後日談部分がまたコメディーです。

149:「彼女の秘密」
文武両道・眉目秀麗な生徒会長
無愛想なのが唯一の欠点という彼女なんですが。
特に書記として生徒会に入った「井上」は、目も合わせてもらえないなど避けられていて。
耐えられなくなった彼は、直談判に赴くんですが…そこで驚きの光景を目撃するのでした。
先の短編と同じく、とたんにイメージが崩壊するヒロインです。
どんなんかは一応伏せておきますが。
ネタとしてはなかなかマニアックなので、きっちり好き嫌いが分かれるでしょう。
なんのかんの、巧くいって何より。

171:「ツンギレ剣道少女危機イッパツの巻」
県大会の常連選手という主将「武蔵野頼子」の元で練習する「溝口」
居残り練習を残ってもらった「頼子」と共に終えたところ。
更衣室に女性モノの下着を発見したのでした。
男女同じなんですねー、更衣室。
そりゃ、ドキドキするイベントも期待できるでしょう。
あれは…わざと、ですよね?
なかなかドえろい展開になってますが、ラブちっくな甘さはあまりなく。
どっちかというと、スポーツ的でした。
「頼子さん」は性格出てるなぁ。

従妹「美咲」
※従妹「美咲」

193:「あの日二人の雨宿り」
収録は全て年上女性でショタっぽい雰囲気なんですが。
こちらのみ年下です。
単行本としての統一感はなくなってしまったものの、個人的にジャンルはこっち配置のが好き。

田舎へ遊びに来ていた主人公。
そちらには、生意気な従妹「美咲」がおりました。
明日は家に戻るというその日、お互い何かを感じていたところ…急な雨がため、近くの小屋へと避難したのです。
いや、男子憧れなシチュエーションですね
まだ成長前というくいらの「美咲ちゃん」は見事な日焼け跡の持ち主で。
後ろ姿が非常にえっちでした。
こ、これはいいなぁ。
描き下ろし部分の成長した姿も実に良い感じでした。

 【 その他 】

そんな訳で、本日は「アガタ」センセでした。
こちらが初単行本。
いきなり良い↓表紙でしたねー。
ボテっとしたスタイルと飛び散った白いものがエロスです。
実は紹介帯によって絵が変化するんですが。
もともとの下着のアレは…文字でほとんど目立ちませんね。
ポーズとか表情とか、紹介帯のない、あのままのが自然のような気もしました(笑)
ただ、個人的には。
表か裏か、ぜひ「美咲ちゃん」に登場してほしかった。

メイド×4[メイドフォー] (ホットミルクコミックス 390)メイド×4[メイドフォー] (ホットミルクコミックス 390)
(2013/03/09)
アガタ

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■揺れる濡れる (しのぎ鋭介)

★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 因習、コメディー
・構成 : カラー(12P)、短編×14(うち「にたすいち」×2、
      「サクラサク」×2、「虜囚」×4)
・おまけ: あとがき、合間に作品解説、「虜囚シリーズ」コメント、
      描き下ろし「にたすいちたすいち」・「サクラサイタラ」、
      カバー裏にラフ絵、加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「しのぎ鋭介(しのぎ・えいすけ)」センセの「揺れる濡れる」です。

支倉さん
※支倉さん

 【 構成・絵柄 】

メインの中編ほか、連続話もある単行本。
中編は4話ほどの連続モノで、閉鎖された村での古いしきたりみたいな漫画です。
ノスタルジーな田舎風景と黒髪の女の子、という組み合わせは絵になりますね。
静かな空気感で、決して幸福ではなかったものの、強くしたたかに生きておりました。
そうブラックな漫画じゃなかったですが、読み手は選びそう。
なお、真っ暗展開は短編にありますので、そっちのが注意。
詳しくは後述しますね。

ほか、描き下ろしで連続となっているものと短編群。
連続話はラブコメちっくな仕上がり。
短編はいかにも成年漫画というものが揃っています。
全体的にお話はそれなり。
中編が良かっただけ、他があまり印象に残りませんでした。

さらりとした丁寧な作画。
描き込み・濃淡は適度なくらいで良く。
特に過不足はありません。
背景の具合も本編を邪魔しない程度で、見易いです。
表現についても同様。
目が点になっちゃうコメディー部分は良いですが、怖さある部分はもっと盛っても良いかもしれません。
幅広い輪郭の全体的にふっくらという人物絵。
かと言って皆巨乳出ないと言う、スタイル面がいい感じでした。
多少引っ掛かるところはあったものの、目立つ悪さはなく。
間口の広い、読み手を幅広く受け入れれそうな作画です。、
↓表紙・裏表紙の感じが問題なければ手を出して問題ないでしょう。

 【 収録話 】 14話収録

001:「メモリーストック」 カラー原稿
想いを寄せていた「三田」の留学に調子の出ない「里中みさき」
友人「相川」のセッティングに乗っかることとしたのでした。
冒頭話はラブコメ。
カラー映えする競泳水着が眩しいです。
ただ、途中の「水じゃない~」発言はどうかと。
AVじゃないんだから

四条さん
※四条さん

009:「にたすいち」 カラー原稿あり
025:「にたすいちたすいち」 描き下ろし
「陸」・「修」・「まなみ」はいつも3人一緒だった幼馴染み。
しかし、思春期となった彼らは、いつまでもぬるま湯のような心地よい関係ではいられなくなっていたのでした。
個人的にはどうにも納得できない点がありまして。
「まなみちゃん」は初体験の相手に眼鏡の「修くん」を選んでいたんですが。
こればかりは三人一緒ってわけにもいかないから、何となく先に修くんと…
そう言ってるんですね。
うーん。
よくは分かりませんが、だからこそ”何となく”で選ぶものではないのでは?
どちらも同程度好きだとしても、女の子はもっとガッツリ計算の上チョイスするのでは。
オチはちょっと意外なコメディー展開で、そんなんがため描き下ろしエピソードに繋がっています。
なんというか…頑張れ(笑)

029:「サクラサク」
045:「サクラサイタラ」 描き下ろし
東京の大学を受験することとした「勇夫」
そんな彼に昔馴染みな「春海」が訪ねてきたのでした。
中学生の頃には、”気安く話かけんな”とか言ってきたようだったので。
だいぶ久しぶりなのだと思います。
6年のうちに、彼女の心境を変化させる何らかがあったのかなー。
まぁ、巧くいって何より。
そのまま終わったら、無難なまとまりだったんですが。
描き下ろしはコメディー展開です。

049:「虜囚」
067:「旅愁」
083:「狂宴」
101:「終宴」
こちらがメインとなる「虜囚4部作」ですね。
黒髪の凛とした強さのある美少女「支倉」
彼女の父は昼間から酒浸りな社会性のない男で、それがためか家自体が村八分にされており。
無論、彼女も同様な仕打ちをされていたのです。
しかし、そうした境遇にも強さを失わない彼女が気になっていた元クラスメイト「沢崎」は、とある噂の真相を確かめるべく、彼女の家を訪ねたのでした。
だいたいそんなんが1話目「虜囚」

閉鎖された村に残る因習、というところですかね。
エピソードでの主人公「沢崎くん」とは中学時代のクラスメイト。
会ってすぐ「支倉さん」が名前で呼んだところから察するに、その程度の印象に残るくらいだったのかなぁ。
そう同年代の男女がいないだけかもしれませんが。
若い彼に対して、現実的な返しをするあたりが物悲しい。
本人も言っていたそのまま、あんな彼だからこそ精一杯巻き込まないようにしたんでしょうか。

2話目「旅愁」はその補完みたいなお話。
雑誌の取材で村を訪れたカメラマンが「支倉さん」と出会うというもの。
そうか、別人か。
作品中でも言っていたそのまま、カメラマンという彼の容姿がそのまま成長した雰囲気だったので勘違いしました。
だからこそ、「支倉さん」はあんな事を言ったんでしょうね。
そうすると、オチがああなるのも納得。
「狂宴」は時系列では最も過去のエピソード。
それがためか、「支倉さん」のバストがやや小ぶりに見えますが…いや、あんなもんか。
(※彼女は貧乳でないものの、そう大きくないサイズです)
巫女の服装をさせられた「支倉さん」が、若い男の筆下ろしをするというもの。
彼はちらほら顔を見せてますね。
まだ慣れ切っていない時期がためか、ここのオチは重たいです。
最終「終宴」は一連の流れに決着がつきます。
どうなるかは…ぜひ単行本にてお確かめ下さい。
オチでああ言ってましたが、この先も余計な事せず、あまり幸せでない人生をしたたかに生き抜くんだろうなぁ。

なお、裏表紙の背景は漫画カットになっているんですが。
よくよく見たら、全て「支倉さん」でした。
彼女はあのお嬢様っぽい黒髪がいいですねー
あ、河原もよくお似合いです。

121:「にのじじょう」
付き合う彼女「澄乃」には双子「清乃(さやの)」がいたのでした。
そうした訳で、双子との複数えっち。
成年漫画なのでこの展開は当然なのかもしれませんが。
普通、話題の1つとして自分が双子だよ、って言うものですよね。
それに、双子として生きてきた彼女らは共有するというより”自分のもの”と独占したくなるのでは。

137:「ふたりのひみつ」
以前から気になっていた、眼鏡な「四条」さん。
ふらついた足取りでお手洗いに行こうとする彼女を見かねて「宮下」くんは声をかけたところ…という流れ。
飲み会でのお話です。
酔ってるのもあるとはいえ、あーして掴まってくる時点で何らか脈ありそう。
いい匂いがしますね
とか言われてましたし。(普通は男性が女性に言う台詞ですよね)
どーでもいいですが、飲み屋のトイレを長時間つかわないように。

153:「サイズはいかが?」
洋服店の店員さんとのえっち。
途中もそうですが、あのオチも成年漫画的ですよ。
成年漫画に違いないんですが。
どーでもいいですが、彼女マトもに仕事してませんね。

169:「視線」
実は収録中で最も黒い作品。
「虜囚」はいかにも、という感じなんですが、こちらの場合は表面に見えてこないだけ質が悪い
告白してOKをもらったものの、彼女は”好きな人に見られながらの行為に興奮する”という、性癖だったのです。
それを打ち明けられた主人公はいちおう彼女を受け入れたんですが…という導入部。
だいたい想像できるかもしれませんが、真っ黒なオチが待ち構えてますよ

春海、久瀬可南子
※左:春海、右:久瀬可南子

187:「秘密の花園」
容姿端麗・成績優秀な「久瀬可南子」
名門のお嬢様学校に通う彼女は、冴えない教師「岡島」と秘密の関係を持っていたのでした。
タイトルは百合漫画っぽいですが、普通に成年漫画です。
優等生な彼女との学園内トイレえっち。
ぎりぎり最後まで2人の関係が不確かであるのはポイント。
ブラックなネタも多い単行本でしたが、こちらのオチは読後感良いものです。

 【 その他 】

そんなこんなで、「しのぎ鋭介」センセでした。
これが3冊目。
ブログでは「シスプレ」、「委員長の恋人」と紹介してます。
いちおう全て取り上げられてるみたい。
その前巻も↓表紙にある程度引っぱられましたが、今回も同様。
ワニマガジン社」さんのサイトに訪れると、メニューと共にずらりと表紙が並ぶんですが…。
いくつかあるうち、ぱっとマウスカーソルが自然に動いていました
いやぁ、構図からバランスまで、実に優れた↓表紙ですね!
素晴らしいです
拍手。
ぱちぱち。
額に入れて部屋に飾っておく…のは色々と問題あるので(笑)、こっそり携帯の待ち受けにしようと思います。

揺れる濡れる (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)揺れる濡れる (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
(2013/03/27)
しのぎ鋭介

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■ザーメン・システム (小峯つばさ)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 妊娠、妹、人妻
・構成 : カラー(4P)、短編×7
      (うち「妹ラブプライス」×3、「友母と友彼女」×3)
・おまけ: あとがき(作品解説)漫画、描き下ろし「ボテ・プラス」

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小峯つばさ(こみね・つばさ)」センセの「ザーメン・システム」です。

妹「竹田由香」
※妹「竹田由香」

 【 構成・絵柄 】

収録は大きく分けて3話。
2本の中編と、短編による構成になってます。
お話はそうややこしくない連続話。
冒頭の中編がもっともストーリーちっくでした。
ジャンルとしては妊娠えっち。
特殊なので、裏表紙な感じが問題ないかどうかですね
近親関係などもありましたが、そう深刻でないのもポイント。
ただ、ラブコメというほど軽くはないです。

タッチというか雰囲気は劇画っぽく、あちこちのバランスはそうデフォルメありません。
全体の濃淡としては、だいたい適度なくらい。
ただ、線は太く、黒色がこてっとしているので。
濃いめですね
描き込みもしっかりしています。
背景や小物はお上手で、漫画世界に違和感なく。
人物絵も同様で、リアルさと共に可愛さもありました。
ヒロインはやや幼い感じに仕上がってますね。
ただもジャンルとしてお腹大きい事が多く、またちらほら内蔵描写があったので。
苦手な人は気をつけて。
またそれもリアルっぽいのよ。
目立つ乱れや崩れはなく、そう引っ掛かるところはないんですが。
全体的に写実的なので、微妙なバランスが引っ掛かるところがありました。
判断には「妹ラブプライス」の1話がまるまる立ち読める「ティーアイネット」さんのHPか、カット絵ある裏表紙が良いでしょう。

 【 収録話 】 7話収録

003:「妹ラブプライス」 前中後編 カラー原稿
こちらは妹「竹田由香」との兄妹な近親ネタ。
えっちな話題から、妹「由香」に童貞だとバレてしまった兄。
経験豊富であるという彼女から、お誘いを受けたのでした。
それからというもの、お金を払いつつ処理のお手伝いをしてもらっていたんですが…と、だいたいそんなん。

↓表紙の娘さんですね。
直接えっちは千円と、なかなかお得。
そりゃー、頻繁にお願いしたくなるわな。
なんのかんの言いつつも積極的だったし。
じわじわ感情か入ってきたところ、彼女の態度が一変して次のエピソードへ。
病院に出掛け、中絶手術となる2話目。
預かっていた「由香さん」の携帯に電話がかかってくるというもの。
相手は彼女が先生と呼んでいる太った中年男。
”数人の父親候補がいる”
そう言っていた彼は、兄の目前で「由香さん」を呼び出すのでした。
ちょっとネトラレちっくな感じがありますわね。
そんなこんなで、彼女の裏の顔を知ってしまってからの3話。
覚悟を決めた兄がどうするのか、ご期待下さい。
あれで良いのかどうか、分かりませんが。
丸く収まったかな。

人妻「亜理沙」
※人妻「亜理沙」

095:「公園ハンター」
こちらは公園で知り合ったばかりな人妻「亜理沙」とのえっちパターン。
家に誘われ、ながれそのままのえっち展開。
実に積極的でしたが…オチ部分でその理由が判明します。
それでいいのか。
また、巻末の描き下ろしにて、トンデモな後日談が見れるのでご期待下さい。

127:「友母と友彼女」 3話
友人「高原高志」の家に遊びに行った「下柳」
憧れていた彼の母「高原梢」に誘われ、また「高志」からの進めもあり、そのまま関係してしまったのでした。
一方、「高志」の彼女が妊娠していたんですが、その相手は妹「舞」だったのです。
そんな訳で、2組カップルのえっち話。
1話目は「下柳くん」と「梢さん」
こちらが初えっちです。
どーでもいいですが、「梢さん」はあの年齢の子供がいる割に幼いですね。
まぁ、あれくらいでないと、友人の母親にそうした感情持たないでしょうが。
いきなりノーパンという誘い方がえっちくさくていいですね。
直接的でした。
2話目から妹「舞さん」が参加。
既にお腹大きめですね。
いちおう2組は別々の部屋でシテいたんですが。
居間で真っ最中だった「舞さん」らカップルを「下柳くん」が目撃して…というもの。
まぁ、こうした漫画なのでそう意外ではないですけど、参加して複数なパターン。
なかなか凄いですね。
もともと倫理観が薄そうな「高志くん」は置いといて、「舞さん」もまるで躊躇なかったですよ。
そんな3名に嫉妬する「梢さん」がなんだか可笑しいです。
最後はそんな「梢さん」との複数。
ああ、容姿だけでなく、気も若いですわねー。

高原梢、舞
※左:高原梢、右:舞

209:「ボテ・プラス」 描き下ろし
こちらは収録3話の後日談。
「由香ちゃん」の視点で、病院で他ヒロインらと知り合いになるというもの。
なるほど、確かにそこで会うかもしれませんね。
ジャンル的にぴったりな描き下ろしでした
オチがまた可笑しいです。

 【 その他 】

そんなこんなで「小峯つばさ」センセでした。
初見ではないと思いましたが…ブログでは「排卵会」を紹介してます。
前の名義も合わせて、これが9冊目くらい。
今回はなんとなく↓表紙が気に入って、手に取りました。
だいたいそのイメージ通りでしたね。
変な話、ヒロインらもだいたいそうした傾向だったので。
なお、一部店舗ではチェンジングカードというオマケがついていて。
ちょっとした角度で絵が変化するそうなんですけど…。
微妙すぎて、いまいちはっきり分かりませんね。

ザーメン・システム (MUJIN COMICS)ザーメン・システム (MUJIN COMICS)
(2012/09/07)
小峯 つばさ

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■スイッチドール (ふうたまろ)

★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●◎○○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●○○
・属性 : [一般] ラブコメ、双子、AV撮影
・構成 : 10話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ふうたまろ」センセの「スイッチドール Switch Doll」です。

姫乃木舞羅
※姫乃木舞羅

 【 構成・絵柄 】

今回は説明部分でどうしてもネタバレるところがありまして。
話数にして4、5話あたりで判明する、ポイントとなる部分にも触れてしまってます。
ソレを避けて書くことも考えましたが、どうしても難しく。
漫画を新鮮な気持ちで読みたい方は、ぜひ読後に来て頂ければ幸いです。


 ・
 ・
1冊まるまるの長編漫画。
一般えっち系で、いちおう直接シーンもあるんですが、ほとんどは直前くらいまで。
サービスカット豊富なストーリー長編ですわね。
連続性あり、ヒロインとの結末までが描かれておりました。
ジャンルとしてはラブコメ。
なんというか、サービス部分がためかはっちゃけ感あり、ラブ要素は軽めな印象。
詳しくは後述しますが、お話は個人的にはイマイチでした

しかし、絵柄はいつも通りに良好でした。
しなやかな線は乱れも崩れもなく、丁寧で。
濃淡・描き込みはどちらも丁度良い感じ。
過不足はありません。
表現などにも引っ掛かる部分なく、漫画のテンポも問題なく。
このあたりでマイナス点はありません
センセが気を配ったという、”ヒロインを可愛く”という点もお見事。
黒髪の女の子はいいですねー。
適度にむっちりとしたスタイルもえっちです。
もともとカラー原稿も白黒での収録となっていたのが、少し残念。
まぁ、白黒のが味ある方ですからね。
判断については、↓表紙・裏表紙で問題ないと思います。

 【 収録話 】 10話収録

芸術大学で演劇コースに通って役者を目指す「石川綴(いしかわ・つづる)」
ただ、彼は上がり症で、自らの演技もままならないだけでなく。
なぜか演技中に股間が元気になってしまうため、共演者にも影響する困った問題があったのです。
変態だのなんのと騒ぐ女子の中で、容姿から演技まで目立つ存在の「北原加杏(きたはら・かなん)」だけは、
生理現象なんだから仕方ありませんよ
そう、寛容だったのです。
落ち込む「石川」は、そんな「加杏」と似たセクシーアイドル「姫乃木舞羅(ひめのぎ・まいら)」の存在を知ることとなり。
彼女のサイン会でのハプニングから、
ねぇ、ウチでAV男優やってみない?
そう声を掛けられたのでした。
大雑把ですが、だいたいそんな導入部。

北原加杏
※北原加杏

センセお得意のAV撮影シーンもある漫画です。
お話はだいたいラブコメ。
ヒロインは性格の異なる双子となっており。
そのうち「加杏」はラブラブであるものの、肉体的に接触してくるのはもう1人「北原花恋(きたはら・かれん)」でした。
定番ですわね。
ただ、双子の超感覚みたいなのはなく、もっぱら入れ替わりでの設定。
(※あ、敏感な場所が同じというのはあったか)
そのどちらもがAV女優一歩手前という「舞羅」を演じており、微妙な性格違いも魅力となっている様子でした。
なるほどねぇ。

このヒロインあたりは良かったんですが、今回は「ふうたまろ」センセらしからぬお話運びで。
ところどころ、強引な展開があります
結末もこざっぱりしたもの。
なんというか…「不完全燃焼なんだろ♪」という感じでした。
巻数表記はなく、2巻以降には続かないと思いますが、どうなんでしょうね。

演技のできない役者「石川くん」という1話目。
落ち込む彼が見つけたのが、「舞羅ちゃん」のDVDでした。
この時はまだAVではなく、着エロ女優という位置づけ。
まぁ、そっちのがよっぽどエロい時もありますからねー。
彼は緊張すると息子が元気になっちゃうのかな。
頑張って「加杏さん」を誘った時もギンギンでしたが、あんな状態の名前もうる覚えな男を目前に、よく2人きりになりましたね。
その理由は後で判明します。
だから、さらにあーした行動を取ったんでしょう。
下着もわざとでは。

さらに切っ掛けとなる2話目。
「加杏さん」に下着を返却しようとしているんですが。
…あー、普通の礼儀ある人間なら、紙袋かなにかに入れて渡すわね。
そのままポケットに入れてましたが、下手にクラスで露見したら立派な変態だぞ。
こちらのメインは「舞羅ちゃん」のサイン会。
ここでハプニングがあったんですが、あれだけのファンを目の前にあり得ない展開
漫画なので、という前提があっても都合良過ぎに感じました。
スタッフ止めろよ。
「石川くん」もいい度胸をしている、と言うより常識を疑うような行動をしています。
個人的にはココが納得できませんでした。

演技の課題”ラブシーン”を「加杏さん」とすることとなった「石川くん」
その練習に、と彼女の家招待されたのでした。
そんな3話目。
いつからか、ちゃんと彼の名前を覚えているところに注目。
ペアの相手に彼を選んだ理由は「勘」とのこと。
考えてみると、クラスメイトでありながら「加杏さん」がしっかり彼を認識したのはサイン会かなぁ。
性格としては奥手ではあるものの、なかなかの大胆さでした。
あの隊員服姿は良かったですねー

4、5話はこの漫画で前半のクライマックスという印象。
ヒロインの秘密がまるまる明らかになるストーリーになってます。
またまた「加杏さん」に名前を間違われていて、イケメン「萩原」とラブホで2人きりのところを目撃した~という噂もあり。
傷心(小心でもあるか)な彼がAV男優をうっすらとでも考える要因となっていました。
4話では「加杏さん」の変装が「舞羅ちゃん」であると判明。
もうあと直前、というところで邪魔が入って5話へ。
そちらでは、さらに「加杏さん」が双子であったこと、いままでの秘密が描かれます。
双子キャラはよく若干の差をつけたりするもんですが、扉絵とかほぼ変化はないのかなぁ。
「舞羅」を2人で演じるのは納得できますが、日常(学園)生活まで入れ替わっているというのは…どうだろ。
撮影のお仕事とかなんとかあるかもしれませんけど、いかにも漫画ちっく。
創作話なのでフィクションあるのは当然。
…ではあるものの、納得感のある説明なく、これも単に都合良いだけという印象でした
もうちょっと頑張れば面白い設定でネタも広がっていきそうに思うんですが、非常に残念。

学校に「加杏」・「舞羅(花恋)」の両者が顔を見せる、6話から8話まで。
彼に興味をもった「花恋さん」が、入れ替わりを画策するのが6話。
トイレで「加杏さん」をひんむくシーンがエロい。
1ページで終わっちゃうのが実に残念(笑)
ヒロインが「花恋さん」となっているので、ぐいぐいアプローチしてきます。
資料室の見上げパンチラがまた素敵です。
こちらで「石川くん」を動揺させる、イイ台詞を言っているので、そちらも必見。

ほぼ全裸みたいな「加杏さん」がようやく脱出に成功し、追いかける7話。
その途中で「萩原」とぶつかり、また先の「石川くん」は相手が「花恋さん」だったと知って逃げていたことで、「加杏さん」を巡る男性2名が対峙することとなるのでした。
えっち対決ですよ。
「花恋さん」と関係していた「萩原くん」は逆に誤解をしていたんですねー。
ここで「石川くん」に勝って欲しい「加杏さん」は、ある秘密を打ち明けるのでした。
表現的にもっと派手でも良かったかも。
続く8話のメインは、「石川くん」の家にお邪魔する流れ。
故あって、2人きりではないものの共にお風呂な展開となります。
男性側としては、たまんないシチュエーションですねー。
お姉ちゃんが入るなら入る!
とかなんとか、素でそのまま言える年齢が羨ましい(笑)

北原花恋
※北原花恋

9話、10話が最終エピソード。
ついに来ました、AV撮影ですね。
ヒロイン「花恋」・「加杏」、そして「石川」、さらに「萩原」まで、主要キャラが集合しています。
2人はブルマ姿でしたよ。
「萩原くん」の男優試験で、「加杏さん」が相手となってしまう、ドキドキ展開です。
先の7話ではうまく邪魔できましたが、こちらは見ているだけという、どうにもならないネトラレな感覚
「加杏さん」は果たして陥落してしまうのか。
「石川くん」の初えっちはどちらとか。
ぜひ単行本にてご確認下さい。

 【 その他 】

以上、毎度お馴染み「ふうたまろ」センセでした。
こちらが7冊目?
いちおう単行本はコンプリートできてると思います。

店頭で発見した時は期待したんですが、それが強すぎたかなー。
つまんないとは言いませんけど…刺さりませんでした
ちなみに、↓表紙なんですが。
なにゆえ「加杏ちゃん」は水の中なんだろう。
スキューバ漫画かなんかかと思っちゃいました。

スイッチドール (芳文社コミックス)スイッチドール (芳文社コミックス)
(2013/05/16)
ふうたまろ

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★「ふうたまろ」センセの漫画紹介記事  すべて一般系 

ヤドカリシスターズ
 物件には美人姉妹が住んでいた、というコメディー色の強いラブコメ。
ヌードになったら] 【特にオススメ】
 自ら脱いじゃうカメラマン「醍醐菜々美」とのアレコレ。
となりのアサミさん] 【オススメ】
 隣のはっちゃけ母親「吉原朝美」とのアレコレ。
アナよび] 【特にオススメ】
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煽情的家族] 【オススメ】
 前後編「愛・家族~僕のプライベートエンジェル」の続編。「あかりさん」も登場してアレコレ。
ボクのアダルトヴィーナス] 【オススメ】
 現役AV女優にして義母「神無月あかり」とのアレコレ。


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■元ヤン娘だけど恋をしたっていいじゃない! (かすみりょう)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] ラブコメ、元レディース
・構成 : 短編×8(うち「大泉さんといっしょ!」×3、
      「西園寺さんといっしょ!」×3、「元ヤン娘といっしょ!」×2)
・おまけ: あとがき、描き下ろし(?)「おまけの元ヤン娘といっしょ!」

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「かすみりょう」センセの「元ヤン娘だけど恋をしたっていいじゃない!]」です。

訶梨帝母(かりていも)の大泉さん
※訶梨帝母(かりていも)の大泉さん

 【 構成・絵柄 】

収録は概ね3本の中編なんですが。
全て同一世界のお話で、ラストの前後編は双方の後日談という位置づけ。
それがため、1冊まるまるの長編漫画という風情がありました。
巻末には4コマもあり、たっぷりと世界が楽しめるようになっています。
ジャンルとしてはラブコメ。
ヒロインは2人だけで固定され、カップル2組のエピソードがしっかり描かれておりました。
どっちも元ヤン娘ですが異なるタイプなので、楽しめることと思います。
ありそうでなかった漫画ではないでしょうか。

漫画は必ず各話に直接シーンが盛り込まれる一般えっち系。
パンチラみたいなサービスシーンも多く、そっち面の割合も丁度良い感じ。
それでいてお話にも不足はなく、まとまり良く、完成度の高い単行本でした。

線はしっかりとしていてやや濃いめ。
色としては強めなんですが、そこそこ白比率もあるためか、そう濃い印象はありません。
描き込みはごっちゃりしない程度。
目立つ乱れや崩れがないため、絵柄は良好でした。
人物絵はやや幅広めの漫画らしい可愛らしさ。
表情なども良く描かれていました。
ただ、漫画としては微妙
動きのある絵にちょっと弱さがあり、流れもカクカクしていたイメージ。
うーん、うまく表現できないですが…。
なんというか、そう、全体にカタイ印象がありました。
ただ、そう大きな問題ではなく、気にならない人も多いでしょう。
少年画報社」さんのサイトに立ち読みがあったので、判断にはそちらがオススメ。

 【 収録話 】 8話収録

003:「大泉さんといっしょ!」 3話
コンビニでバイトをしている「一条カケル」
可愛いく仕事のできる先輩の「大泉志乃」は、男勝りで昔レディースにいたという評判もあり。
彼女を苦手としておりました。
店の飲み会を深夜勤務で回避したところ、シフトは彼女と2人きり。
引っ越しで店を辞めようとしていた「カケル」に、彼女は珍しくリラックスした表情を見せたのでした。
2人きりになれる場所を、探してたの

大泉志乃
※大泉志乃

そんな感じの導入部。
元レディースな彼女とのラブコメ。
たまに見かける、不良っぽいヒロインとのお話ですが、あくまでも彼女は“元“なので。
ちょっと怖さはあるものの、ほぼ普通の娘さんでした。
仕事に厳しいというのは、それっぽいですよねー。
タイトルでお好きな方が期待するだろう(←かもしれない)、特攻服でのシーンもあり、盛り込まれているネタも良好。
たとえソレに興味無くとも、ラブコメ漫画として優れた出来栄えでした。

切っ掛けの1話目。
表紙そのままに、みつ編みな「志乃さん」がキュートですね。
ツリ目なのがまた可愛い。
好きだったのは彼女で、告白もそちらから。
まぁ、「カケルくん」の性格ではたとえ好きでも声は掛けなかったでしょう。
多少の勘違いがコメディーしてました。
いちおう営業中でしたが、バックヤードでのえっち。
深夜時間帯でしたからねぇ。
続く2話目。
前回あーんなオチだったものの、平時では関係に変化はなく。
うん、あれは手どころか声も掛け辛いわ
ああした場面で積極的に行動した「カケルくん」は大したもの。
良かったと思います。
ここでは彼女の昔のお仲間が登場するんですが、その際の「志乃さん」に注目。
メインは公園えっちです。
男性はオチ場面の彼女に温かさを感じるでしょう。
3話目は彼女の家にて。
母親ほか「志乃さん」の昔が見れます。
ここが前述しました特攻服えっち。
最終話として実に正しいプレイだと思いました。

これで同タイトルのお話はいちおう終わるんですが。
続きが巻末の前後編になります。

063:「西園寺さんといっしょ!」 3話
新人のアルバイト「西園寺愛子」は小柄な美人。
しかし、友人曰く“地元では有名な元ヤン”とのことで、仕事中にもちらほらその片鱗が見えておりました。
ある日の営業後、「酒井友一」は彼女と他愛ない話をしていたところ。
だから…憧れます
そんな予想外の告白をされたのでした。

そんな訳で、先の「志乃さん」とはまた違ったタイプの「愛子さん」
表現が不器用、という設定であまり表情には出ないタイプ。
黒のショートカットも個人的には好きなんですが、彼女の場合は何よりも制服姿。
バイトしているカラオケ店のソレは黒を基調としたもので、黒パンストとタイトスカートが素敵
パンチラの価値がぐっと上昇した感じよね(笑)
また、こちらのカップルは「友一くん」が先輩で年上(たぶん)ということもあり、趣が異なっております。

真っすぐな目が可愛らしい1話目。
「友一くん」は先輩らしくフォローをしており、仕事もできる人のようだったので。
ぶっちゃけ、先の「カケルくん」よりも納得できる感じ。
冒頭に描かれていた、あの“ポン”の場面はぐさー刺さるでしょう。
「愛子さん」の告白場面は格好良かったですよ。
「おしおき」とか言われて気になる2話目。
切っ掛けは他愛ないものなかですが、酔っぱらっている彼女がキュート。
まぁ、「友一くん」は誰もが頼れる先輩だろうからなぁ。
なんと、こちらでは「志乃さん」がゲスト出演してます。
2人は知り合いだったんですね。
3話目はこうしたラブコメものの定番で、海デート。
バイクで迎えに来てくれる彼女が素敵。
男性は後ろで掴まることとなるんですが…いろいろしたくなりますよねー。
危ないか。
(※2人でバイクのシーンは1コマで処理されてました)
なお、水着は黒のビキニでした。
あれはいいなぁ。
羨ましいです。
ただ、後半はこの単行本で初のピンチシーンがあります。
どうなるかは伏せますね。
ぜひドキドキご確認下さいませ。

西園寺愛子
※西園寺愛子

117:「元ヤン娘といっしょ!」 前後編
そんな訳で、前述の2シリーズが集合した続編がこちら。
メインは「志乃さん」らのカップルで。
安定していた2人の関係を揺るがす展開となります。
「カケルくん」頑張れ。
なお、「愛子さん」らカップルは意外な場面で登場するのでお楽しみに。
わはは。
そんな彼女のパンチラが繋いでいた後編。
前編で同時刻の「愛子さん」らの状況が描かれています。
切っ掛け同じなんですね(笑)
「友一くん」がためか、「カケルくん」らより2人は成熟したカップルとなっていて。
さすがな役回りをしていました
後半のああした展開も期待通りかなー。

 【 その他 】

以上、「かすみりょう」センセでした。
あとがきによると、これが初単行本とのこと。
そうなんだ。
アマゾンでざっと検索されたのは全部電子書籍なのね。
なかなかお上手で過不足もなく、ネタも良かったです。
一般えっち系は合っているのではないでしょうか。
次の単行本も期待します。

元ヤン娘だけど恋をしたっていいじゃない! (ヤングコミックコミックス)元ヤン娘だけど恋をしたっていいじゃない! (ヤングコミックコミックス)
(2013/05/10)
かすみ りょう

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■恋蜜フレグランス (あづま煉)

★まんがデーター [14.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●○○
・属性 : [成年] ラブコメ、お姉さん、胸
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、短編×11。
・おまけ: あとがき、カバー裏にラフ絵、
      作品コメント、加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あづま煉(あづま・れん)」センセの「恋蜜フレグランス」です。

従姉「野々村里美」、藤咲さん
※左:従姉「野々村里美」、右:藤咲さん

 【 構成・絵柄 】

収録は全て短編。
1話だけ描き下ろし(?)らしきものがあり、後日談の描かれた短編がありました。
どっちかというと即えっち系
けっこう、あっさり始まってますね。
ジャンルは広義でラブコメ。
ただ、ラブもコメもそう強くはなく。
お話については、もうちょっと掘り下げて欲しいかなーという印象でした。

まぁ、こちらの売りは絵柄でしょう。
強めな黒で落ち着きあり、全体の濃淡は適度なくらい。
描き込みはしっかり。
やや賑やかな所もありますが、丁寧で目立つ違和感なく、見易いもの。
リアルっぽいバランスながら、漫画の可愛さあるキャラ絵。
お姉さん系ですね。
スタイルに表情、動きから服の質感まで申し分なく、お上手。
背景も同様で、またお話を邪魔していない程度なところがさらに良いと思います。
漫画としても特に引っ掛かるような個所はありません。
白黒でもほとんど↓表紙のようなカラーと遜色はなく。
そちらの判断で問題ないです。
収録は2010年から12年という期間で、漫画によってやや変化はあります。
しかし、もともとお上手なので、さして気にするほどではないでしょう。

 【 収録話 】 11話収録

001:「ウラハラ」 カラーページあり
3年前に無職となっていた従姉「野々村里美」
居候していた主人公は、最近は無気力になりつつあった彼女に困惑しており。
住み込みで働けるバイトを見つけ、出て行こうとしたんですが…と、だいたいそんなん。
カラー原稿から始まる冒頭話。
こちらが初えっち。
お風呂中の彼を襲うというもの。
うーん、仕事続けてれば、また違ったのかなー。
「里美さん」の気持ちはなんとなーく分かるような気が。
奴隷とかなんとか言いつつも、ちょっとラブいところもあるのが素敵。
本編後には、たぶん描き下ろしだろう「ウラハラafter」が収録。
さらに可愛らしいところが見えるので、ご期待下さい。

029:「嗅がせてフレグランス」
会社内では冴えない男性である「峰川」
同じ部署で働くOL「井伊崎愛」は男性の匂いに敏感で、彼のソレがドストライクだったのでした。
オフィスでの給湯室えっちですね。
まさに暴走状態な「愛さん」
嬉しくはあるものの、実際だったらちょっと困るでしょう。
だいたい給湯室は廊下と直結していて、んなところでおっ始めたらモロバレでしょうから。
こちらの漫画は奥に倉庫があり、そちらへ急遽移動していましたが。
まぁ、羨ましいなぁ。
カップルの相性は”匂い”が左右するとか聞きましたんで、案外2人良いかもしれませんね。

井伊崎愛
※井伊崎愛

045:「ボディランゲージ」
無人島に言葉の通じない女の子と2人きりのサバイバルなお話。
いまいち掴みどころなく、「ヒトシ」くんも困ってますね。
しかも、着ているシャツはゆるゆるで、胸元から下着までがモロ見えだったりして。
こりゃーたまんないわね。
えっち時での積極性と、次の日の反応がキュート。
また、お魚食べてる彼女の絵が可愛いです。

063:「熱中症にご用心」
普通の成人男性でも、本気で不意に熱中症になるようで。
夏の間はちゃんと水分取るのをオススメします。
こちらは「藤咲」さんが先輩のアパートに涼みに来たところ、クーラーが壊れていたというもの。
風呂場で水浴びという、こうしたネタでのお約束発展です。
既に水着を来ており、準備万端。
まぁ、シチュエーション的には当然でしょうねー。
はっちゃけたところもある、可愛らしい娘さんでした。
オチページが好き

079:「Please tell me」
真面目なため、やや部で孤立していた先輩「高倉」
気になるところを後輩に指摘するよう頼んでいたんですが、いざそれを言われると反発してしまうのでした。
競泳水着とお尻を描く目的だったらしい短編。
あー見えて、えっちでは途端に可愛らしくなってしまう彼女。
彼も言ってるそのまま”躾”な切っ掛けなので、軽く調教ちっくなものになっています。

101:「わけありスイーツ」
喫茶店・店長さんとメイド衣装な2人「奈々子」・「一子」のお話。
これは…「一子さん」のため、「奈々子さん」が一肌脱いだ、ということなのかな。
複数えっちですね。
覗きに気付かれた際の前後が良かったです。

117:「揺れるランドリー」
今回の収録でこちらのヒロインが最もお気に入り
コインランドリーの店をそろそろ閉めようかというところ、ずぶ濡れになった「あずき」ちゃんがやってきたのでした。
小さいツインテールでロリっぽいながら、巨乳で無表情な彼女。
ノーブラでゆさゆさとしていました。
あの薄い反応が、変化するところがキュート
顔見知りでしたが、特に好きあっていたとかでなく。
流れですらっとえっち展開に発展するのも「あずきちゃん」ぽいかな。
オチ以降の2人も見てみたいです。

137:「弘法筆を選ばず」
スランプで悩んでいた「天王寺」さん。
友人のアドバイスを受け、胸で描いてみようとしたんですが…彼女のバストトップは陥没していたのでした。
成年漫画ではすっかりお馴染み(←だと思う)、陥没なネタ。
眼鏡で賢そうなのに、オモロイ人ですわね。
相手は教師なんですが、羞恥心よりも悩みのが勝っていたらしく。
あっさりえっち展開になっていました。
こちらも付き合ってるとかなんとかではないんですけどね。

153:「大人の家出」
昔関係をしかかった叔母「瑞穂」がふらりと「翔太」のアパートを訪ねて来たのでした。
冒頭が過去描写ですね。
そこそこ年齢離れているのだろうけど、容姿から精神まで若く、可愛らしく。
あれは…「翔太くん」には毒だなぁ。
後半のえっちシーンがいい感じ。
ゆたっとしたスタイルが素敵でした。
好みの感じなので、3話くらいの連続で見たいお話ですね。

あずきちゃん、先輩「宮沢さん」
※左:あずきちゃん、右:先輩「宮沢さん」

177:「強制恋愛」
「直」が帰宅すると、そこには先輩「宮沢」が勝手に入っていたのでした。
アルコールも手伝っているようですが。
がちーとアピール過多な彼女に困惑してるのかな。
いきなり始まっているので、彼がなにゆえああも気乗りしていないのか不思議。
えっちなのは置いといて、可愛いと思うんですがねぇ。
先の話もそうですが、ぱらっと状況見せるタイプの短編が多いですね

193:「ノンストップ!」
後輩「純」くんに告白を…しようとした「遥」さん。
しかし、相対した彼女はそのまま失神してしまったのでした。
こちらがデビュー作なのだとか。
なんのかんのツーショットに持ち込んだのは願ったり叶ったり。
ただ、その後あんな事が言えるのならば、ちゃんと告白して下さい。
どっちが恥ずかしいのか。
ただ、ここまでいっぱい・いっぱいだと、この先うまくいかなそうだなぁ。

 【 その他 】

そんなこんなで「あづま煉」センセでした。
今回が初単行本とのことですが。
いや、次々にお上手な方が登場しますわね。
あとがきによると、デビュー前のアマチュア時代が長かったようで、それもなんだか納得。
なお、購入時に小冊子がついてきたんですが。
ネーム集にラフ集と、2つもあるのにどっちも漫画でなかったです。
なんだか…ちと残念ね。

恋蜜フレグランス (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)恋蜜フレグランス (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
(2012/08/30)
あづま煉

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■年上の肌 [カノジョノハダ] (美波リン)

★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] お姉さん、年上
・構成 : 短編×8(うち「明菜さんと僕」×2、「一杯シリーズ」×2)
・おまけ: あとがき、表紙ラフ絵、
      「すずきみら」センセ・「大波耀子」センセコメント。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「美波リン(みなみ・りん)」センセの「年上の肌 [カノジョノハダ]」です。

栄子さん、義姉「美里さん」
※左:栄子さん、右:義姉「美里さん」

 【 構成・絵柄 】

収録は前後編と短編群。
タイトルそのまま、漫画はほぼ年上女性で占められておりました。
(正直、どっちか分かんない方もいる)
そんなんがお好きな方にはオススメ。
前後編は連続ものでしたが、そう大々的なスートーリーではなく、なんというか短編的なもの。
また、短編のうち2話は同一世界で風景・場面のリンクもあり、楽しめるようになっていました。
後半に収録された2話は、それぞれ名義での短編です。
物凄く古い作品、とかかれていましたけど、もともとお上手なので問題ないと思います。

柔らかで丁寧な線と丁度良いくらいの濃淡。
あちこちしっかり色がついていて、描き込みも細かく。
全体ではやや濃い目かな。
漫画運びはお上手で、テンポもあり。
表現的にも特に引っ掛かる個所などはありません。
シリアスからコメディーまでいい感じでした。
乱れ・崩れなども見られず、またメリハリもあり、見易い原稿です。
キャラは柔らかな髪描写と強い恥ずかし線(※恥ずかしい時に鼻から頬にかかる斜め線のことね)が特徴。
やや目が大きめでしたが、だいたいのバランスはリアル気味で、年上と言ってもお姉さんなイメージ。
可愛く、色っぽかったです。
中扉ともくじはカラーになっていましたが、カラーページは本編でありませんでした。
センセは白黒画のが雰囲気良く、判断に↓表紙はあまり適さないかも。
他の漫画ではありますが、「DMM」さんのサイトが良いでしょう。

 【 収録話 】 8話収録

003:「乳白色の甘い湯女(ゆめ)」
取材のため、山奥にあるという「漫天の宿」を目指す「浩一郎」
タクシー代をケチって、近道という山道を進んだんですが。
そこはほぼ獣道というべき悪路に難儀していたところ、宿の女将「栄子」とはち合わせたのでした。
出会った時の「栄子さん」がセクシー
雰囲気からして、露天風呂の掃除をしていたのかな。
ちょっと頼りなさそうなところがまた可愛かったです。
実際に宿は休業状態で、彼女は厳密に女将でなく。
料理が苦手とか言っていたこともあり、色々な意味で計画的だったかなー。
露天風呂での、
お料理上手だと器用なのかなーって
という発言がエロスでした。

023:「シロイカラダ」
どちらかというと明るい作品が多い中、こちらはややブラック気味
始めてお葬式に参加した「優」くん。
古い日本家屋でのそれはモノクロな世界。
そんな中でひときわ目立っていたのが、喪主「由梨子」だったのです。
旦那の借金を受けた「由梨子さん」のえっち展開。
シチュエーションと喪服がエロスですね。
定番ではあると思いますが。
漫画内で、実は「優くん」は見てるだけ。
ただ、そんな彼視点でのモノローグが非常に良く。
繋がるオチがまた非常に素晴らしいものとなっていました。
結末はあれ以降描いたら野暮ですかねぇ。

明菜さん
※明菜さん


043:「明菜さんと僕」 前後編
「伸二」が付き合う「明菜」は、親友「公則」の実姉でした。
その日、なんだか様子のおかしい彼女に聞いてみると、
公則が東京の仕事を辞めて帰って来る
とのことで。
なんと、「明菜」から別れを切り出されてしまったのでした。
だいたいそんなん。

「公則くん」に関係は秘密だったようなんですが。
うーん。
だからと言って、別れなければいけない理由は弱く…。
せいぜい、「明菜さん」が考えるモラル範囲な様子でした。
いや、ちょっとの間会わないようにしよう、くらいのイメージだったのかな。
とある誤解がため、後編へと続いておりました。
問題がそう大きくはないため、そちらは比較的スムーズ。
「伸二くん」も行動力見せてましたよ。
個人的には、昔あーして悪いイメージを与えていた「明菜さん」に、いかにしてアプローチしたのか見たかったです。

083:「花見で一杯」
101:「月見で一杯」
タイトル似通ったそのまま、実はこれら同一世界でのエピソード。
前者「花見で一杯」は若手ながら厳しい主任「山田香織」に目をつけられてるっぽい「宮本」くん。
隣の「多田」くんが”おっかない”と感じる一方で、当の本人は”可愛い”という印象で。
そんなんから察するに、「香織さん」の想いはなんのかんの巧く伝わっていたのかな。
花見の席取りをしていたところ、雨が降ってきたので2人してホテルに入るのが切っ掛け。
仕事とは違い、ちょっと不器用っぽいのが可愛らしいです。

後者「月見で一杯」はその同僚として出演していた「多田くん」
花見の席に専務や取引先も参加することとなり、銘柄指定の酒を集めるべく奔走していたのでした。
仕事もできるようで、彼ヘロヘロとなっていて。
行き付けの小料理屋の女将「奈津」さんが手助けをするのが切っ掛け。
まぁ、勘違いするのは仕方ないか。
あれは…ちょっと恥ずかしいですわね(笑)
後半のアレがまた優しくて素敵。
年上の魅力全開なお話となってます。

なお、折り返しには先の「香織さん」と「奈津さん」が描かれているんですが。
共に描かれる花札はなんだろなーって、見たその瞬間は流していたのね。
ここのブログを書いてて気付きました。
それぞれ、タイトルに合わせて「花見酒」、「月見酒」なんだ。
なるほどー。

123:「微熱」 /「すずきみら」センセ
こちらは「すずきみら」センセの短編。
ちょっとタッチは異なりますが、そう違和感ないですね。
お話は診療所の主人公「鶴屋」の元に、朝に窓先見かける主婦「平野」さんが来るというもの。
1年後にバストが大きくなっているのが実に素晴らしい。
彼も意識してましたが、実際にもこんなんあるんだろうなぁ。
誘ったのは「平野さん」から。
冒頭の雰囲気から察するに、彼女もイロイロあるんでしょう。
ちなみに、ちょろっと顔を見せていた看護婦「綾瀬」さんが妙に可愛かったです。

主任「山田香織」、小料理屋の女将「奈津さん」
※左:主任「山田香織」、右:小料理屋の女将「奈津さん」

141:「ナイショのおつかい」 /「大波耀子」センセ
夜遅くまで残業している義姉「美里」さんの依頼で、「翔」くんが忘れ物を届けるというもの。
ちゃんと差し入れを持ってきてるのが凄い。
気がきく子だなぁ。
コーヒーに香り付けのブランデーを入れてたことでのえっち発展です。
ノー残業デーなため、幸いなことにオフィスには2人きり。
さすがに、「翔くん」から手を出せる訳もなく、彼女からのお誘いでした。
洋酒がダメということらしく、多少酔っぱらってもいたのかな。
兄弟で比べられてるのがエロスでした。
オチがなんだか現実的で良い感じ。
ただ、この後もなんらかタイミングがあると、ドキドキしそう

 【 その他 】

そんなこんなで、「美波リン」センセでした。
今回はそれぞれの短編も収録されてましたが、「すずきみら」センセ・「大波耀子」センセの共同名義。
ブログでは1冊目「熱愛・生徒会!」、2冊目「夜から朝まで~From Dusk Till Dawn~」を紹介しています。
3冊目ですねー。
前半部分で書き損ねましたが、単行本は一般のえっち系。
毎回直接えっちのあるタイプです。
絵と漫画技術あり、お話も良いので、そのあたりが良いですね。
ビジネスネタなども、そう突飛なストーリーでないのがいい感じでした。
(そう現実的ではないと理解してますが)

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■死なずの姫君 (モチ)

★まんがデーター [12.5/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●◎○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 吸血鬼、ラブコメ、コメディー、貧乳
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、
      11話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「前夜」・「始朝」、
      カバー裏に補足説明・キャラクターデザインの推移。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「モチ」センセの「死なずの姫君」です。

マリィさん(1話・3話)
※マリィさん(1話・3話)

 【 構成・絵柄 】

1冊まるまる続く長編漫画。
特に明確なストーリーがある訳ではないですが、連続性はそこそこあります。
お話は吸血鬼などファンタジー要素のあるラブコメ。
特にコメディー要素は強く、あちこちはっちゃけてますね。
メインヒロインとの出会いから、次々にキャラが増えて賑やかになっていくタイプです。
えっちへの流れは早く、展開は概ねスタンダードなものでした。

この単行本でもっとも目立つのは作画です
まず押さえておきたいのは、各話にかなり原稿時期に開きがあること。
最も古い「一夜」は2008年9月のもの。
それからラスト「終夜」は2011年の6月と書かれていて。
概ね3年ほど経過しております。
成年単行本であれば、3年の開きなんてザラに見かけますよね。
ただ、こちらの場合は個性が定まりきっていない上、原稿処理も各所にて変わってきているようで。
相当なバラつきがありました
もし修正していたら、5話くらいまではまるまる描き変えることになるでしょう。
特に人物はスタイルから顔まで変化大きく。
メインヒロインはぎりぎりでしたが、説明されないと誰だか分からないような方もおりました。

そんな訳でバラつきありますけど、だいたい描き込み多く濃淡は濃いめ。
大小のコマ割りが入り乱れ、またページいっぱいに描かれており。
原稿はかなりのコテコテ具合でした。
派手めな表現で線も多く、お上手には違いないんですが、ぱっと分かり辛いコマもしばしば
キャラほかあちこちデフォルメが強いのも、その原因の1つでしょう。
えっちシーンでドエロい台詞を言わせる、内蔵描写が差し込まれる、など人を選ぶ要素もあって。
ぱっと見の↓表紙・裏表紙の雰囲気とは裏腹に、間口の狭いものでした。
なお、「ワニマガジン社」さんのHPに掲載されたサンプルは、かなり後半の「八夜」です。
売る側としては当然でしょうけど、判断としては一部のみなのでお気をつけ下さい。


 【 収録話 】 11話収録

男色学園に転校してきた、「マリィ」こと「マルガレタ・フォン・ヘルムート」
自己紹介にて、自らをはっきり吸血鬼(バンパイア)であると名乗り。
魅了の魔術を用いて、いきなりクラスを制圧してしまったのでした。
当面の目標はアジア制覇、と言っていた彼女でしたが。
そこには聖拳闘士(ホーリークンスター)の修行を受けていた「松井一平」がおり。
唯一正気を保っていたんですが、クラスメイトらにあっさり捕縛されてしまったのです。
その体質に興味をもった「マリィ」は“聖職者の精気は美味”が本当かどうか試してみることとしたんですが~と、だいたいそんな導入部。

マリィさん(5話・8話)
※マリィさん(5話・8話)

吸血鬼なヒロインとのラブコメ。
こうした漫画のセオリーそのまま、別の女性が周辺にだんだんと増えていき。
主人公を囲むハーレム漫画となっておりました。
後々登場のキャラのが能力上だとか、実は落ちこぼれなヒロインには隠された能力があるとか、構成などもスタンダードなもの。
母親がロリロリしてるのもよく見ますね。
ファンタジーな力でのバトルは少なめ。
たいてい、成年漫画らしくえっちに持ち込んで決着がついてます。
前述した独特な作画がため、ぱっと分かり辛い部分があるのは勿体ないかな。

001:「前夜」 描き下ろし
吹き出しのない、無声漫画。
2人の幼少期が描かれてます。
お互いが行き違う、見開きページは必見。
しかし…いかにも単なる日本人っぽい「一平くん」は周囲の風景から浮いてますね。

007:「一夜」
転校してきた「マリィさん」とのえっち。
この頃は表情などもだいぶキツいですね
予想外にメロメロとなってしまうところがキュート。
本来であれば逆なんでしょう。
オチページが好き。

033:「二夜」
こちらではまだ眼鏡かけてます。
前話で返り討ちされた「マリィさん」が自らの家に招待するエピソード。
予想外の和風・和服が素敵です。
こちらは露天風呂でのえっち。
「マリィさん」の母親、伝説の吸血鬼という「カーテローゼ・ヘルムート」が初登場…なんですが。
このまるっとしたショートカットの雰囲気はこちらだけですね。
途中から「マリィさん」も参加して、複数えっちに発展。
カスカスとなった彼を膨らませてるオチが楽しいです。

057:「三夜」
081:「四夜」
3話は学園祭。
いちおう学校行事を挟むのね。
喫茶店をやっているようで、「マリィさん」はメイドコスプレ中。
発情期、とか言ってましたが、そんなんあるのか。
もっとも、これは母親の仕業なようでしたが。
そうした流れで、えっちも喫茶店風。(←なんとなくね)
いつの間にやら、2人はイイ感じになってました。
そんな訳で、初デートの4話目。
自らをエリートと言ってる吸血鬼「クリス」さんが登場します。
後半は外すんですが、彼女も最初の頃は眼鏡なんですね。
(※なお、「マリィさん」は3話以降は裸眼です)
デート中の2人から見事に出しぬいたものの、彼女も「マリィさん」と同じく逆襲されてしまうのでした。
パンストが素敵。
似た1話のオチとは異なる流れに注目下さい。

107:「五夜」
131:「六夜」
セオリーそのまま、「クリスさん」が転校してくる5話。
両者の対決シーンでは、「マリィさん」の料理の腕前が見れます。
なにゆえヒットしそうなものばかりなんだろう(笑)
朝早くから外海までいって捕ってきたのに…
とか言ってました。
もっとほかで努力して下さい。
「一平くん」とのラブラブえっちです。
なぜだかアレが再生しており、ちょっと初々しさもありました。
続く6話の冒頭でえっちしてたのは誰かと思いましたが。
なんと、これが「クリスさん」
髪型変わり、別人のようになってます
クライマックス近づき、またキャラもさらに増えることで、このあたりからその他大勢っぽくなっちゃうんですよねー。
なお、メインは「マリィさん」の母親「ローゼさん」なんですが。
作品中でも突っ込まれてるそのまま、彼女もまた別人のようになっていました。
なにしろ、髪型から体格まで違いましたから。
学園でちゃっかり教員となっていた彼女が、「一平くん」のアパートまで押し掛けての展開。
裸エプロンで、お風呂場えっちです。
前回は途中で「マリィさん」が加わりましたが、こちらは単独。
ド派手なえっちと、お約束な楽しいオチにご期待下さい。

157:「七夜」
義理の妹「ファティマ」が登場する回。
お兄ちゃん(一平くん)好きで、銀髪に褐色肌という特徴のある娘なんですが。
先の「クリスさん」と同じく、目立っているのはこちらだけ
結構面白いキャラなんですけど…もう少し早くに出番が欲しかったなぁ。
なかなかの実力者で、「クリス」・「マリィ」を立て続けに倒しておりました。
そんな「ファティマ」を拘束したのが、母「ローゼさん」
さすがですね。
今回の単行本で最もむちむち感あるえっちをお楽しみに。

181:「八夜」
209:「終夜」 カラー原稿あり
こちらから最終エピソード。
恋人同士っぽくはなったものの、散々に「一平くん」を横取りされたことでパワーアップしてます。
ちゃんと意識あり、よくある暴走ちっくなものではなく。
純粋に怒ったということなのかなぁ。
登場から、最も吸血鬼っぽいコスプレになるので、そんなんを楽しみましょう。
最終話は成年漫画らしく複数えっち。
この冒頭がカラー原稿なんですが、色が付くと見易いですわね(笑)
らしい結末となってました。

ファティマ・クリス(8話)
※ファティマ・クリス(8話)

245:「始朝」 描き下ろし
こちらは「一平くん」と「マリィさん」で久しぶりに2人きり。
さすがにメインヒロインですね。
前回がだいぶはっちゃけていたので、水入らずで落ち着いてました。
無論、えっちし続けているんですが。

 【 その他 】

以上、「モチ」センセの初単行本でした。
あの絵柄の変わりっぷりはまさにそんなんですわねー。
驚いたのはその厚さ。
店頭では前に紹介した「Nymphodelic/東山翔」と並んでいたんですが、どちらも漫画とは思えないほどで。
軽く叩くと、ポコポコと良い音がするほどでした。
最近はまとめちゃうのが流行りなのかな。
(※なお、そちらは「茜新社」さん)

なお、初めてながら出版社の「ワニマガジン社」さんはかなり期待をしているようで。
お風呂ポスター付きの限定版とか、スペシャルセット(抱き枕カバー&マウスパット)なんてのも用意されていました。

確かに魅力あるものでしたが、敷居の高さはあり
ぱっと一般の方が楽しめる内容ではなかったと思います
個人的には次の単行本に期待。

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■みっくすパーティ  (大見武士)

★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [一般] ラブコメ、乱交、眼鏡
・構成 : カラー(4P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがきマムガ、カバー裏に続き。
   
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「大見武士(おおみ・たけし)」センセの「みっくすパーティ 」です。

社長「早乙女純子」・初登場
※社長「早乙女純子」・初登場

 【 構成・絵柄 】
1冊まるまるの長編ストーリー。
某同人誌ゲームと似たタイトルですが…特に関係はないですね。
いつもながら、一般のえっち系。
毎回ちゃんと直接えっちのあるもの。
プレイというか、お仕事(会社でのお話なので)はいちおう1話で完結しております。
主要キャラは固定でしたが、そうしたお話の関係もあり、えっち相手はだいたいそのエピソードのみのゲストさん
それでいて、ちゃんと本命キャラも用意されていました。
お話とかえっちシーンとかヒロイン…といった、こうした系統での基本部分は実にお上手
詳しくは後述しますが、漫画の描き方がやや独特な運びなので、そこが気になる人はいるかも。

いつも通り安定感のある絵柄。
適度な描き込み・濃淡で、色づきはややデジタルちっく。
灰色ですが艶やかで濃くはなく、テカテカしておりません。
ふわっとした優しいものです
細かい部分まで丁寧で、乱れや崩れは見当たりません。
見栄えもあって、バランスはやや独特なコマもありました。
すらりとした身長・スタイルながら、漫画っぽいデフォルメもあるキャラ絵。
健康的なお色気のお姉さん系統ですね。
一般系えっち系にピッタリ。
目から鼻にかけて、さらに尖った顎が特徴。
やや個性があると思いますが、どちらもそう強さはなく。
前述している”お話の運び部分”は癖あるものの、漫画もお上手なので。
特に引っ掛かる個所なく、読み進められるでしょう。

 【 収録話 】 8話収録

旅行会社「メイデン・ツーリスト」に転職した主人公「松永安男」
開業からまだ3ヵ月というこちらは、
”乱交やSMなど、特殊性癖な方々に快適な旅を提供する”
という、驚くべき会社だったのです。
サークルの監視かたがた、「安男」はプレイにも参加するようになっていたんですが。
ひょんな切っ掛けから、社長「早乙女純子」が気になっていくのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなん。

発売は「リイド社」さんで。
1ページ目がモノローグ調の描き出しだったので、てっきり「完熟マインド」から続く体験告白漫画かと思いましたが。
…なんとびっくり連続話でした。
あとがきによると、あえてそうした描き方にしてみたようですね。
個人的にはそう引っ掛かりませんでしたよ。
何も考えず読んでいた時は。
ちょっと意識してしまうと、なるほど、なんとなーく気になるかもしれません。

優木真央
※優木真央

お話のタイプは各話の問題解決でなく、ストーリーでだいたいは正ヒロイン「純子さん」とのえっちを目指すもの。
作品中でも語られてますが、3話が色々な意味でのポイントでしたね。
彼女との関係が、進展するのもそちらから。
ただ、本人はえっち関係に弱く。
ちらほらサービス画はあったものの、ほいほい直接えっちに至る性格ではなく。
会社があーいう感じになっているのは、各話のえっち成分補完でもありますね。
主人公「松永くん」が、”他の女性とえっちし易い環境”がうまいこと整えられていましたよ。
その一方、「純子さん」との関係はじっくり描かれ、クライマックスへと繋げられてます。
さすがにお上手ですね!

なお、「純子さん」は…眼鏡な才媛で、主人公の上司にあたり、性格とか喋りとか…だいたいの雰囲気は「哀川さん」でした。
そんなんお好きな方は楽しめるかも。
「純子さん」のがより真面目で、えっち関係に弱いかなぁ。
どーでもいいですが、容姿・キャラ的に、ひでるさんはこちらの「純子さん」のが好み。

カラー原稿からの1話。
「松永くん」はこちらが初出勤で、モノローグ調な進行がぴったり。
なんのかんのとプレイにも参加してしまうんですが…まぁ、それも仕方ないかなぁ。
えっちは温泉での複数です。
「純子さん」の見上げパンチラが眩しい2話目。
2コマで終わってしまうのが残念無念。
こちらは、前話にも顔を見せていた「優木真央」さんが主要キャラ入りするお話です。
冒頭にも前フリがありました。
えっちは深夜のオフィスが舞台でした。
ちょっと…コレいいよね。
会社はまさしく順調という3話目。
前述したように、こちらでの事件があちこちに影響することとなります。
良くも悪くも。
えっちはソフトSMの講習会。
ちょっと可愛らしい女王様「天野」さんが講師で、色々あってその手伝いを「松永くん」・「純子さん」がするというもの。
「純子さん」がえっち現場に顔を出しているのは、これが初めて。
後半の選択は…迷うというより、言い辛いだけかなぁ。

ちょっと「純子さん」との関係が変化しつつある4話目。
乱交+野外がテーマで、豪華クルーザーでの船上プレイです。
まぁー、いろいろと用意しますわねぇ。
海上ということで、「真央さん」・「純子さん」の水着姿が拝めます。
お2人ともいい感じでしたよー。
露出多めで(笑)
それでいて、極端にエロ過ぎないのも、それっぽくて好み。
パーティーえっちな5話目は、バニー姿の「真央さん」が見れます。
彼女の暗躍によって、「純子さん」からのサービスとなるもの。
どんなんかは内緒。
黒の下着が素敵でしたよ。
スワッピングな6話目は、故あって「純子さん」をパートナーに参加するというもの。
本来は「真央さん」だったんですけどねー。
緊張でカチコチになってる「純子さん」がキュート。
オチの台詞もいい感じだったんですが…怒涛の展開で最終話。
どんなんか、いちおう伏せておきます。
まぁ、いつかはこうなるだろうなぁ。
またまたより可愛らしい「純子さん」が見れるので、ご期待下さい。

社長「早乙女純子」・後半
※社長「早乙女純子」・後半

面白かったです。
長さも1巻まるまるが丁度よいと思いました。

 【 その他 】

そんな訳で、毎度お馴染み「大見武士」センセでした。
ブログではいくつか紹介をしております。
これで何冊目ですかね。
まだ連載が続いている「月刊哀川編集長」みたいな連続話もいいんですが。
先の「ハルコさんの新妻レシピ」とか今回のとか。
オリジナルでの1冊ストーリーのが、個人的には好みです。
ちらほらそんなん描いてほしいなぁ。


みっくすパーティ」


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