■死なずの姫君 (モチ)
★まんがデーター [12.5/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●◎○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 吸血鬼、ラブコメ、コメディー、貧乳
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、
11話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「前夜」・「始朝」、
カバー裏に補足説明・キャラクターデザインの推移。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「モチ」センセの「死なずの姫君」です。
※マリィさん(1話・3話)
【 構成・絵柄 】
1冊まるまる続く長編漫画。
特に明確なストーリーがある訳ではないですが、連続性はそこそこあります。
お話は吸血鬼などファンタジー要素のあるラブコメ。
特にコメディー要素は強く、あちこちはっちゃけてますね。
メインヒロインとの出会いから、次々にキャラが増えて賑やかになっていくタイプです。
えっちへの流れは早く、展開は概ねスタンダードなものでした。
この単行本でもっとも目立つのは作画です。
まず押さえておきたいのは、各話にかなり原稿時期に開きがあること。
最も古い「一夜」は2008年9月のもの。
それからラスト「終夜」は2011年の6月と書かれていて。
概ね3年ほど経過しております。
成年単行本であれば、3年の開きなんてザラに見かけますよね。
ただ、こちらの場合は個性が定まりきっていない上、原稿処理も各所にて変わってきているようで。
相当なバラつきがありました。
もし修正していたら、5話くらいまではまるまる描き変えることになるでしょう。
特に人物はスタイルから顔まで変化大きく。
メインヒロインはぎりぎりでしたが、説明されないと誰だか分からないような方もおりました。
そんな訳でバラつきありますけど、だいたい描き込み多く濃淡は濃いめ。
大小のコマ割りが入り乱れ、またページいっぱいに描かれており。
原稿はかなりのコテコテ具合でした。
派手めな表現で線も多く、お上手には違いないんですが、ぱっと分かり辛いコマもしばしば。
キャラほかあちこちデフォルメが強いのも、その原因の1つでしょう。
えっちシーンでドエロい台詞を言わせる、内蔵描写が差し込まれる、など人を選ぶ要素もあって。
ぱっと見の↓表紙・裏表紙の雰囲気とは裏腹に、間口の狭いものでした。
なお、「ワニマガジン社」さんのHPに掲載されたサンプルは、かなり後半の「八夜」です。
売る側としては当然でしょうけど、判断としては一部のみなのでお気をつけ下さい。
【 収録話 】 11話収録
男色学園に転校してきた、「マリィ」こと「マルガレタ・フォン・ヘルムート」
自己紹介にて、自らをはっきり吸血鬼(バンパイア)であると名乗り。
魅了の魔術を用いて、いきなりクラスを制圧してしまったのでした。
当面の目標はアジア制覇、と言っていた彼女でしたが。
そこには聖拳闘士(ホーリークンスター)の修行を受けていた「松井一平」がおり。
唯一正気を保っていたんですが、クラスメイトらにあっさり捕縛されてしまったのです。
その体質に興味をもった「マリィ」は“聖職者の精気は美味”が本当かどうか試してみることとしたんですが~と、だいたいそんな導入部。
※マリィさん(5話・8話)
吸血鬼なヒロインとのラブコメ。
こうした漫画のセオリーそのまま、別の女性が周辺にだんだんと増えていき。
主人公を囲むハーレム漫画となっておりました。
後々登場のキャラのが能力上だとか、実は落ちこぼれなヒロインには隠された能力があるとか、構成などもスタンダードなもの。
母親がロリロリしてるのもよく見ますね。
ファンタジーな力でのバトルは少なめ。
たいてい、成年漫画らしくえっちに持ち込んで決着がついてます。
前述した独特な作画がため、ぱっと分かり辛い部分があるのは勿体ないかな。
001:「前夜」 描き下ろし
吹き出しのない、無声漫画。
2人の幼少期が描かれてます。
お互いが行き違う、見開きページは必見。
しかし…いかにも単なる日本人っぽい「一平くん」は周囲の風景から浮いてますね。
007:「一夜」
転校してきた「マリィさん」とのえっち。
この頃は表情などもだいぶキツいですね。
予想外にメロメロとなってしまうところがキュート。
本来であれば逆なんでしょう。
オチページが好き。
033:「二夜」
こちらではまだ眼鏡かけてます。
前話で返り討ちされた「マリィさん」が自らの家に招待するエピソード。
予想外の和風・和服が素敵です。
こちらは露天風呂でのえっち。
「マリィさん」の母親、伝説の吸血鬼という「カーテローゼ・ヘルムート」が初登場…なんですが。
このまるっとしたショートカットの雰囲気はこちらだけですね。
途中から「マリィさん」も参加して、複数えっちに発展。
カスカスとなった彼を膨らませてるオチが楽しいです。
057:「三夜」
081:「四夜」
3話は学園祭。
いちおう学校行事を挟むのね。
喫茶店をやっているようで、「マリィさん」はメイドコスプレ中。
発情期、とか言ってましたが、そんなんあるのか。
もっとも、これは母親の仕業なようでしたが。
そうした流れで、えっちも喫茶店風。(←なんとなくね)
いつの間にやら、2人はイイ感じになってました。
そんな訳で、初デートの4話目。
自らをエリートと言ってる吸血鬼「クリス」さんが登場します。
後半は外すんですが、彼女も最初の頃は眼鏡なんですね。
(※なお、「マリィさん」は3話以降は裸眼です)
デート中の2人から見事に出しぬいたものの、彼女も「マリィさん」と同じく逆襲されてしまうのでした。
パンストが素敵。
似た1話のオチとは異なる流れに注目下さい。
107:「五夜」
131:「六夜」
セオリーそのまま、「クリスさん」が転校してくる5話。
両者の対決シーンでは、「マリィさん」の料理の腕前が見れます。
なにゆえヒットしそうなものばかりなんだろう(笑)
「朝早くから外海までいって捕ってきたのに…」
とか言ってました。
もっとほかで努力して下さい。
「一平くん」とのラブラブえっちです。
なぜだかアレが再生しており、ちょっと初々しさもありました。
続く6話の冒頭でえっちしてたのは誰かと思いましたが。
なんと、これが「クリスさん」
髪型変わり、別人のようになってます。
クライマックス近づき、またキャラもさらに増えることで、このあたりからその他大勢っぽくなっちゃうんですよねー。
なお、メインは「マリィさん」の母親「ローゼさん」なんですが。
作品中でも突っ込まれてるそのまま、彼女もまた別人のようになっていました。
なにしろ、髪型から体格まで違いましたから。
学園でちゃっかり教員となっていた彼女が、「一平くん」のアパートまで押し掛けての展開。
裸エプロンで、お風呂場えっちです。
前回は途中で「マリィさん」が加わりましたが、こちらは単独。
ド派手なえっちと、お約束な楽しいオチにご期待下さい。
157:「七夜」
義理の妹「ファティマ」が登場する回。
お兄ちゃん(一平くん)好きで、銀髪に褐色肌という特徴のある娘なんですが。
先の「クリスさん」と同じく、目立っているのはこちらだけ。
結構面白いキャラなんですけど…もう少し早くに出番が欲しかったなぁ。
なかなかの実力者で、「クリス」・「マリィ」を立て続けに倒しておりました。
そんな「ファティマ」を拘束したのが、母「ローゼさん」
さすがですね。
今回の単行本で最もむちむち感あるえっちをお楽しみに。
181:「八夜」
209:「終夜」 カラー原稿あり
こちらから最終エピソード。
恋人同士っぽくはなったものの、散々に「一平くん」を横取りされたことでパワーアップしてます。
ちゃんと意識あり、よくある暴走ちっくなものではなく。
純粋に怒ったということなのかなぁ。
登場から、最も吸血鬼っぽいコスプレになるので、そんなんを楽しみましょう。
最終話は成年漫画らしく複数えっち。
この冒頭がカラー原稿なんですが、色が付くと見易いですわね(笑)
らしい結末となってました。
※ファティマ・クリス(8話)
245:「始朝」 描き下ろし
こちらは「一平くん」と「マリィさん」で久しぶりに2人きり。
さすがにメインヒロインですね。
前回がだいぶはっちゃけていたので、水入らずで落ち着いてました。
無論、えっちし続けているんですが。
【 その他 】
以上、「モチ」センセの初単行本でした。
あの絵柄の変わりっぷりはまさにそんなんですわねー。
驚いたのはその厚さ。
店頭では前に紹介した「Nymphodelic/東山翔」と並んでいたんですが、どちらも漫画とは思えないほどで。
軽く叩くと、ポコポコと良い音がするほどでした。
最近はまとめちゃうのが流行りなのかな。
(※なお、そちらは「茜新社」さん)
なお、初めてながら出版社の「ワニマガジン社」さんはかなり期待をしているようで。
お風呂ポスター付きの限定版とか、スペシャルセット(抱き枕カバー&マウスパット)なんてのも用意されていました。
確かに魅力あるものでしたが、敷居の高さはあり。
ぱっと一般の方が楽しめる内容ではなかったと思います。
個人的には次の単行本に期待。
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・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●◎○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 吸血鬼、ラブコメ、コメディー、貧乳
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、
11話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「前夜」・「始朝」、
カバー裏に補足説明・キャラクターデザインの推移。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「モチ」センセの「死なずの姫君」です。
※マリィさん(1話・3話)
【 構成・絵柄 】
1冊まるまる続く長編漫画。
特に明確なストーリーがある訳ではないですが、連続性はそこそこあります。
お話は吸血鬼などファンタジー要素のあるラブコメ。
特にコメディー要素は強く、あちこちはっちゃけてますね。
メインヒロインとの出会いから、次々にキャラが増えて賑やかになっていくタイプです。
えっちへの流れは早く、展開は概ねスタンダードなものでした。
この単行本でもっとも目立つのは作画です。
まず押さえておきたいのは、各話にかなり原稿時期に開きがあること。
最も古い「一夜」は2008年9月のもの。
それからラスト「終夜」は2011年の6月と書かれていて。
概ね3年ほど経過しております。
成年単行本であれば、3年の開きなんてザラに見かけますよね。
ただ、こちらの場合は個性が定まりきっていない上、原稿処理も各所にて変わってきているようで。
相当なバラつきがありました。
もし修正していたら、5話くらいまではまるまる描き変えることになるでしょう。
特に人物はスタイルから顔まで変化大きく。
メインヒロインはぎりぎりでしたが、説明されないと誰だか分からないような方もおりました。
そんな訳でバラつきありますけど、だいたい描き込み多く濃淡は濃いめ。
大小のコマ割りが入り乱れ、またページいっぱいに描かれており。
原稿はかなりのコテコテ具合でした。
派手めな表現で線も多く、お上手には違いないんですが、ぱっと分かり辛いコマもしばしば。
キャラほかあちこちデフォルメが強いのも、その原因の1つでしょう。
えっちシーンでドエロい台詞を言わせる、内蔵描写が差し込まれる、など人を選ぶ要素もあって。
ぱっと見の↓表紙・裏表紙の雰囲気とは裏腹に、間口の狭いものでした。
なお、「ワニマガジン社」さんのHPに掲載されたサンプルは、かなり後半の「八夜」です。
売る側としては当然でしょうけど、判断としては一部のみなのでお気をつけ下さい。
【 収録話 】 11話収録
男色学園に転校してきた、「マリィ」こと「マルガレタ・フォン・ヘルムート」
自己紹介にて、自らをはっきり吸血鬼(バンパイア)であると名乗り。
魅了の魔術を用いて、いきなりクラスを制圧してしまったのでした。
当面の目標はアジア制覇、と言っていた彼女でしたが。
そこには聖拳闘士(ホーリークンスター)の修行を受けていた「松井一平」がおり。
唯一正気を保っていたんですが、クラスメイトらにあっさり捕縛されてしまったのです。
その体質に興味をもった「マリィ」は“聖職者の精気は美味”が本当かどうか試してみることとしたんですが~と、だいたいそんな導入部。
※マリィさん(5話・8話)
吸血鬼なヒロインとのラブコメ。
こうした漫画のセオリーそのまま、別の女性が周辺にだんだんと増えていき。
主人公を囲むハーレム漫画となっておりました。
後々登場のキャラのが能力上だとか、実は落ちこぼれなヒロインには隠された能力があるとか、構成などもスタンダードなもの。
母親がロリロリしてるのもよく見ますね。
ファンタジーな力でのバトルは少なめ。
たいてい、成年漫画らしくえっちに持ち込んで決着がついてます。
前述した独特な作画がため、ぱっと分かり辛い部分があるのは勿体ないかな。
001:「前夜」 描き下ろし
吹き出しのない、無声漫画。
2人の幼少期が描かれてます。
お互いが行き違う、見開きページは必見。
しかし…いかにも単なる日本人っぽい「一平くん」は周囲の風景から浮いてますね。
007:「一夜」
転校してきた「マリィさん」とのえっち。
この頃は表情などもだいぶキツいですね。
予想外にメロメロとなってしまうところがキュート。
本来であれば逆なんでしょう。
オチページが好き。
033:「二夜」
こちらではまだ眼鏡かけてます。
前話で返り討ちされた「マリィさん」が自らの家に招待するエピソード。
予想外の和風・和服が素敵です。
こちらは露天風呂でのえっち。
「マリィさん」の母親、伝説の吸血鬼という「カーテローゼ・ヘルムート」が初登場…なんですが。
このまるっとしたショートカットの雰囲気はこちらだけですね。
途中から「マリィさん」も参加して、複数えっちに発展。
カスカスとなった彼を膨らませてるオチが楽しいです。
057:「三夜」
081:「四夜」
3話は学園祭。
いちおう学校行事を挟むのね。
喫茶店をやっているようで、「マリィさん」はメイドコスプレ中。
発情期、とか言ってましたが、そんなんあるのか。
もっとも、これは母親の仕業なようでしたが。
そうした流れで、えっちも喫茶店風。(←なんとなくね)
いつの間にやら、2人はイイ感じになってました。
そんな訳で、初デートの4話目。
自らをエリートと言ってる吸血鬼「クリス」さんが登場します。
後半は外すんですが、彼女も最初の頃は眼鏡なんですね。
(※なお、「マリィさん」は3話以降は裸眼です)
デート中の2人から見事に出しぬいたものの、彼女も「マリィさん」と同じく逆襲されてしまうのでした。
パンストが素敵。
似た1話のオチとは異なる流れに注目下さい。
107:「五夜」
131:「六夜」
セオリーそのまま、「クリスさん」が転校してくる5話。
両者の対決シーンでは、「マリィさん」の料理の腕前が見れます。
なにゆえヒットしそうなものばかりなんだろう(笑)
「朝早くから外海までいって捕ってきたのに…」
とか言ってました。
もっとほかで努力して下さい。
「一平くん」とのラブラブえっちです。
なぜだかアレが再生しており、ちょっと初々しさもありました。
続く6話の冒頭でえっちしてたのは誰かと思いましたが。
なんと、これが「クリスさん」
髪型変わり、別人のようになってます。
クライマックス近づき、またキャラもさらに増えることで、このあたりからその他大勢っぽくなっちゃうんですよねー。
なお、メインは「マリィさん」の母親「ローゼさん」なんですが。
作品中でも突っ込まれてるそのまま、彼女もまた別人のようになっていました。
なにしろ、髪型から体格まで違いましたから。
学園でちゃっかり教員となっていた彼女が、「一平くん」のアパートまで押し掛けての展開。
裸エプロンで、お風呂場えっちです。
前回は途中で「マリィさん」が加わりましたが、こちらは単独。
ド派手なえっちと、お約束な楽しいオチにご期待下さい。
157:「七夜」
義理の妹「ファティマ」が登場する回。
お兄ちゃん(一平くん)好きで、銀髪に褐色肌という特徴のある娘なんですが。
先の「クリスさん」と同じく、目立っているのはこちらだけ。
結構面白いキャラなんですけど…もう少し早くに出番が欲しかったなぁ。
なかなかの実力者で、「クリス」・「マリィ」を立て続けに倒しておりました。
そんな「ファティマ」を拘束したのが、母「ローゼさん」
さすがですね。
今回の単行本で最もむちむち感あるえっちをお楽しみに。
181:「八夜」
209:「終夜」 カラー原稿あり
こちらから最終エピソード。
恋人同士っぽくはなったものの、散々に「一平くん」を横取りされたことでパワーアップしてます。
ちゃんと意識あり、よくある暴走ちっくなものではなく。
純粋に怒ったということなのかなぁ。
登場から、最も吸血鬼っぽいコスプレになるので、そんなんを楽しみましょう。
最終話は成年漫画らしく複数えっち。
この冒頭がカラー原稿なんですが、色が付くと見易いですわね(笑)
らしい結末となってました。
※ファティマ・クリス(8話)
245:「始朝」 描き下ろし
こちらは「一平くん」と「マリィさん」で久しぶりに2人きり。
さすがにメインヒロインですね。
前回がだいぶはっちゃけていたので、水入らずで落ち着いてました。
無論、えっちし続けているんですが。
【 その他 】
以上、「モチ」センセの初単行本でした。
あの絵柄の変わりっぷりはまさにそんなんですわねー。
驚いたのはその厚さ。
店頭では前に紹介した「Nymphodelic/東山翔」と並んでいたんですが、どちらも漫画とは思えないほどで。
軽く叩くと、ポコポコと良い音がするほどでした。
最近はまとめちゃうのが流行りなのかな。
(※なお、そちらは「茜新社」さん)
なお、初めてながら出版社の「ワニマガジン社」さんはかなり期待をしているようで。
お風呂ポスター付きの限定版とか、スペシャルセット(抱き枕カバー&マウスパット)なんてのも用意されていました。
確かに魅力あるものでしたが、敷居の高さはあり。
ぱっと一般の方が楽しめる内容ではなかったと思います。
個人的には次の単行本に期待。
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