■揺れる濡れる (しのぎ鋭介)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 因習、コメディー
・構成 : カラー(12P)、短編×14(うち「にたすいち」×2、
「サクラサク」×2、「虜囚」×4)
・おまけ: あとがき、合間に作品解説、「虜囚シリーズ」コメント、
描き下ろし「にたすいちたすいち」・「サクラサイタラ」、
カバー裏にラフ絵、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「しのぎ鋭介(しのぎ・えいすけ)」センセの「揺れる濡れる」です。
※支倉さん
【 構成・絵柄 】
メインの中編ほか、連続話もある単行本。
中編は4話ほどの連続モノで、閉鎖された村での古いしきたりみたいな漫画です。
ノスタルジーな田舎風景と黒髪の女の子、という組み合わせは絵になりますね。
静かな空気感で、決して幸福ではなかったものの、強くしたたかに生きておりました。
そうブラックな漫画じゃなかったですが、読み手は選びそう。
なお、真っ暗展開は短編にありますので、そっちのが注意。
詳しくは後述しますね。
ほか、描き下ろしで連続となっているものと短編群。
連続話はラブコメちっくな仕上がり。
短編はいかにも成年漫画というものが揃っています。
全体的にお話はそれなり。
中編が良かっただけ、他があまり印象に残りませんでした。
さらりとした丁寧な作画。
描き込み・濃淡は適度なくらいで良く。
特に過不足はありません。
背景の具合も本編を邪魔しない程度で、見易いです。
表現についても同様。
目が点になっちゃうコメディー部分は良いですが、怖さある部分はもっと盛っても良いかもしれません。
幅広い輪郭の全体的にふっくらという人物絵。
かと言って皆巨乳出ないと言う、スタイル面がいい感じでした。
多少引っ掛かるところはあったものの、目立つ悪さはなく。
間口の広い、読み手を幅広く受け入れれそうな作画です。、
↓表紙・裏表紙の感じが問題なければ手を出して問題ないでしょう。
【 収録話 】 14話収録
001:「メモリーストック」 カラー原稿
想いを寄せていた「三田」の留学に調子の出ない「里中みさき」
友人「相川」のセッティングに乗っかることとしたのでした。
冒頭話はラブコメ。
カラー映えする競泳水着が眩しいです。
ただ、途中の「水じゃない~」発言はどうかと。
AVじゃないんだから
※四条さん
009:「にたすいち」 カラー原稿あり
025:「にたすいちたすいち」 描き下ろし
「陸」・「修」・「まなみ」はいつも3人一緒だった幼馴染み。
しかし、思春期となった彼らは、いつまでもぬるま湯のような心地よい関係ではいられなくなっていたのでした。
個人的にはどうにも納得できない点がありまして。
「まなみちゃん」は初体験の相手に眼鏡の「修くん」を選んでいたんですが。
「こればかりは三人一緒ってわけにもいかないから、何となく先に修くんと…」
そう言ってるんですね。
うーん。
よくは分かりませんが、だからこそ”何となく”で選ぶものではないのでは?
どちらも同程度好きだとしても、女の子はもっとガッツリ計算の上チョイスするのでは。
オチはちょっと意外なコメディー展開で、そんなんがため描き下ろしエピソードに繋がっています。
なんというか…頑張れ(笑)
029:「サクラサク」
045:「サクラサイタラ」 描き下ろし
東京の大学を受験することとした「勇夫」
そんな彼に昔馴染みな「春海」が訪ねてきたのでした。
中学生の頃には、”気安く話かけんな”とか言ってきたようだったので。
だいぶ久しぶりなのだと思います。
6年のうちに、彼女の心境を変化させる何らかがあったのかなー。
まぁ、巧くいって何より。
そのまま終わったら、無難なまとまりだったんですが。
描き下ろしはコメディー展開です。
049:「虜囚」
067:「旅愁」
083:「狂宴」
101:「終宴」
こちらがメインとなる「虜囚4部作」ですね。
黒髪の凛とした強さのある美少女「支倉」
彼女の父は昼間から酒浸りな社会性のない男で、それがためか家自体が村八分にされており。
無論、彼女も同様な仕打ちをされていたのです。
しかし、そうした境遇にも強さを失わない彼女が気になっていた元クラスメイト「沢崎」は、とある噂の真相を確かめるべく、彼女の家を訪ねたのでした。
だいたいそんなんが1話目「虜囚」
閉鎖された村に残る因習、というところですかね。
エピソードでの主人公「沢崎くん」とは中学時代のクラスメイト。
会ってすぐ「支倉さん」が名前で呼んだところから察するに、その程度の印象に残るくらいだったのかなぁ。
そう同年代の男女がいないだけかもしれませんが。
若い彼に対して、現実的な返しをするあたりが物悲しい。
本人も言っていたそのまま、あんな彼だからこそ精一杯巻き込まないようにしたんでしょうか。
2話目「旅愁」はその補完みたいなお話。
雑誌の取材で村を訪れたカメラマンが「支倉さん」と出会うというもの。
そうか、別人か。
作品中でも言っていたそのまま、カメラマンという彼の容姿がそのまま成長した雰囲気だったので勘違いしました。
だからこそ、「支倉さん」はあんな事を言ったんでしょうね。
そうすると、オチがああなるのも納得。
「狂宴」は時系列では最も過去のエピソード。
それがためか、「支倉さん」のバストがやや小ぶりに見えますが…いや、あんなもんか。
(※彼女は貧乳でないものの、そう大きくないサイズです)
巫女の服装をさせられた「支倉さん」が、若い男の筆下ろしをするというもの。
彼はちらほら顔を見せてますね。
まだ慣れ切っていない時期がためか、ここのオチは重たいです。
最終「終宴」は一連の流れに決着がつきます。
どうなるかは…ぜひ単行本にてお確かめ下さい。
オチでああ言ってましたが、この先も余計な事せず、あまり幸せでない人生をしたたかに生き抜くんだろうなぁ。
なお、裏表紙の背景は漫画カットになっているんですが。
よくよく見たら、全て「支倉さん」でした。
彼女はあのお嬢様っぽい黒髪がいいですねー。
あ、河原もよくお似合いです。
121:「にのじじょう」
付き合う彼女「澄乃」には双子「清乃(さやの)」がいたのでした。
そうした訳で、双子との複数えっち。
成年漫画なのでこの展開は当然なのかもしれませんが。
普通、話題の1つとして自分が双子だよ、って言うものですよね。
それに、双子として生きてきた彼女らは共有するというより”自分のもの”と独占したくなるのでは。
137:「ふたりのひみつ」
以前から気になっていた、眼鏡な「四条」さん。
ふらついた足取りでお手洗いに行こうとする彼女を見かねて「宮下」くんは声をかけたところ…という流れ。
飲み会でのお話です。
酔ってるのもあるとはいえ、あーして掴まってくる時点で何らか脈ありそう。
「いい匂いがしますね」
とか言われてましたし。(普通は男性が女性に言う台詞ですよね)
どーでもいいですが、飲み屋のトイレを長時間つかわないように。
153:「サイズはいかが?」
洋服店の店員さんとのえっち。
途中もそうですが、あのオチも成年漫画的ですよ。
成年漫画に違いないんですが。
どーでもいいですが、彼女マトもに仕事してませんね。
169:「視線」
実は収録中で最も黒い作品。
「虜囚」はいかにも、という感じなんですが、こちらの場合は表面に見えてこないだけ質が悪い。
告白してOKをもらったものの、彼女は”好きな人に見られながらの行為に興奮する”という、性癖だったのです。
それを打ち明けられた主人公はいちおう彼女を受け入れたんですが…という導入部。
だいたい想像できるかもしれませんが、真っ黒なオチが待ち構えてますよ。
※左:春海、右:久瀬可南子
187:「秘密の花園」
容姿端麗・成績優秀な「久瀬可南子」
名門のお嬢様学校に通う彼女は、冴えない教師「岡島」と秘密の関係を持っていたのでした。
タイトルは百合漫画っぽいですが、普通に成年漫画です。
優等生な彼女との学園内トイレえっち。
ぎりぎり最後まで2人の関係が不確かであるのはポイント。
ブラックなネタも多い単行本でしたが、こちらのオチは読後感良いものです。
【 その他 】
そんなこんなで、「しのぎ鋭介」センセでした。
これが3冊目。
ブログでは「シスプレ」、「委員長の恋人」と紹介してます。
いちおう全て取り上げられてるみたい。
その前巻も↓表紙にある程度引っぱられましたが、今回も同様。
「ワニマガジン社」さんのサイトに訪れると、メニューと共にずらりと表紙が並ぶんですが…。
いくつかあるうち、ぱっとマウスカーソルが自然に動いていました。
いやぁ、構図からバランスまで、実に優れた↓表紙ですね!
素晴らしいです。
拍手。
ぱちぱち。
額に入れて部屋に飾っておく…のは色々と問題あるので(笑)、こっそり携帯の待ち受けにしようと思います。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 因習、コメディー
・構成 : カラー(12P)、短編×14(うち「にたすいち」×2、
「サクラサク」×2、「虜囚」×4)
・おまけ: あとがき、合間に作品解説、「虜囚シリーズ」コメント、
描き下ろし「にたすいちたすいち」・「サクラサイタラ」、
カバー裏にラフ絵、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「しのぎ鋭介(しのぎ・えいすけ)」センセの「揺れる濡れる」です。
※支倉さん
【 構成・絵柄 】
メインの中編ほか、連続話もある単行本。
中編は4話ほどの連続モノで、閉鎖された村での古いしきたりみたいな漫画です。
ノスタルジーな田舎風景と黒髪の女の子、という組み合わせは絵になりますね。
静かな空気感で、決して幸福ではなかったものの、強くしたたかに生きておりました。
そうブラックな漫画じゃなかったですが、読み手は選びそう。
なお、真っ暗展開は短編にありますので、そっちのが注意。
詳しくは後述しますね。
ほか、描き下ろしで連続となっているものと短編群。
連続話はラブコメちっくな仕上がり。
短編はいかにも成年漫画というものが揃っています。
全体的にお話はそれなり。
中編が良かっただけ、他があまり印象に残りませんでした。
さらりとした丁寧な作画。
描き込み・濃淡は適度なくらいで良く。
特に過不足はありません。
背景の具合も本編を邪魔しない程度で、見易いです。
表現についても同様。
目が点になっちゃうコメディー部分は良いですが、怖さある部分はもっと盛っても良いかもしれません。
幅広い輪郭の全体的にふっくらという人物絵。
かと言って皆巨乳出ないと言う、スタイル面がいい感じでした。
多少引っ掛かるところはあったものの、目立つ悪さはなく。
間口の広い、読み手を幅広く受け入れれそうな作画です。、
↓表紙・裏表紙の感じが問題なければ手を出して問題ないでしょう。
【 収録話 】 14話収録
001:「メモリーストック」 カラー原稿
想いを寄せていた「三田」の留学に調子の出ない「里中みさき」
友人「相川」のセッティングに乗っかることとしたのでした。
冒頭話はラブコメ。
カラー映えする競泳水着が眩しいです。
ただ、途中の「水じゃない~」発言はどうかと。
AVじゃないんだから
※四条さん
009:「にたすいち」 カラー原稿あり
025:「にたすいちたすいち」 描き下ろし
「陸」・「修」・「まなみ」はいつも3人一緒だった幼馴染み。
しかし、思春期となった彼らは、いつまでもぬるま湯のような心地よい関係ではいられなくなっていたのでした。
個人的にはどうにも納得できない点がありまして。
「まなみちゃん」は初体験の相手に眼鏡の「修くん」を選んでいたんですが。
「こればかりは三人一緒ってわけにもいかないから、何となく先に修くんと…」
そう言ってるんですね。
うーん。
よくは分かりませんが、だからこそ”何となく”で選ぶものではないのでは?
どちらも同程度好きだとしても、女の子はもっとガッツリ計算の上チョイスするのでは。
オチはちょっと意外なコメディー展開で、そんなんがため描き下ろしエピソードに繋がっています。
なんというか…頑張れ(笑)
029:「サクラサク」
045:「サクラサイタラ」 描き下ろし
東京の大学を受験することとした「勇夫」
そんな彼に昔馴染みな「春海」が訪ねてきたのでした。
中学生の頃には、”気安く話かけんな”とか言ってきたようだったので。
だいぶ久しぶりなのだと思います。
6年のうちに、彼女の心境を変化させる何らかがあったのかなー。
まぁ、巧くいって何より。
そのまま終わったら、無難なまとまりだったんですが。
描き下ろしはコメディー展開です。
049:「虜囚」
067:「旅愁」
083:「狂宴」
101:「終宴」
こちらがメインとなる「虜囚4部作」ですね。
黒髪の凛とした強さのある美少女「支倉」
彼女の父は昼間から酒浸りな社会性のない男で、それがためか家自体が村八分にされており。
無論、彼女も同様な仕打ちをされていたのです。
しかし、そうした境遇にも強さを失わない彼女が気になっていた元クラスメイト「沢崎」は、とある噂の真相を確かめるべく、彼女の家を訪ねたのでした。
だいたいそんなんが1話目「虜囚」
閉鎖された村に残る因習、というところですかね。
エピソードでの主人公「沢崎くん」とは中学時代のクラスメイト。
会ってすぐ「支倉さん」が名前で呼んだところから察するに、その程度の印象に残るくらいだったのかなぁ。
そう同年代の男女がいないだけかもしれませんが。
若い彼に対して、現実的な返しをするあたりが物悲しい。
本人も言っていたそのまま、あんな彼だからこそ精一杯巻き込まないようにしたんでしょうか。
2話目「旅愁」はその補完みたいなお話。
雑誌の取材で村を訪れたカメラマンが「支倉さん」と出会うというもの。
そうか、別人か。
作品中でも言っていたそのまま、カメラマンという彼の容姿がそのまま成長した雰囲気だったので勘違いしました。
だからこそ、「支倉さん」はあんな事を言ったんでしょうね。
そうすると、オチがああなるのも納得。
「狂宴」は時系列では最も過去のエピソード。
それがためか、「支倉さん」のバストがやや小ぶりに見えますが…いや、あんなもんか。
(※彼女は貧乳でないものの、そう大きくないサイズです)
巫女の服装をさせられた「支倉さん」が、若い男の筆下ろしをするというもの。
彼はちらほら顔を見せてますね。
まだ慣れ切っていない時期がためか、ここのオチは重たいです。
最終「終宴」は一連の流れに決着がつきます。
どうなるかは…ぜひ単行本にてお確かめ下さい。
オチでああ言ってましたが、この先も余計な事せず、あまり幸せでない人生をしたたかに生き抜くんだろうなぁ。
なお、裏表紙の背景は漫画カットになっているんですが。
よくよく見たら、全て「支倉さん」でした。
彼女はあのお嬢様っぽい黒髪がいいですねー。
あ、河原もよくお似合いです。
121:「にのじじょう」
付き合う彼女「澄乃」には双子「清乃(さやの)」がいたのでした。
そうした訳で、双子との複数えっち。
成年漫画なのでこの展開は当然なのかもしれませんが。
普通、話題の1つとして自分が双子だよ、って言うものですよね。
それに、双子として生きてきた彼女らは共有するというより”自分のもの”と独占したくなるのでは。
137:「ふたりのひみつ」
以前から気になっていた、眼鏡な「四条」さん。
ふらついた足取りでお手洗いに行こうとする彼女を見かねて「宮下」くんは声をかけたところ…という流れ。
飲み会でのお話です。
酔ってるのもあるとはいえ、あーして掴まってくる時点で何らか脈ありそう。
「いい匂いがしますね」
とか言われてましたし。(普通は男性が女性に言う台詞ですよね)
どーでもいいですが、飲み屋のトイレを長時間つかわないように。
153:「サイズはいかが?」
洋服店の店員さんとのえっち。
途中もそうですが、あのオチも成年漫画的ですよ。
成年漫画に違いないんですが。
どーでもいいですが、彼女マトもに仕事してませんね。
169:「視線」
実は収録中で最も黒い作品。
「虜囚」はいかにも、という感じなんですが、こちらの場合は表面に見えてこないだけ質が悪い。
告白してOKをもらったものの、彼女は”好きな人に見られながらの行為に興奮する”という、性癖だったのです。
それを打ち明けられた主人公はいちおう彼女を受け入れたんですが…という導入部。
だいたい想像できるかもしれませんが、真っ黒なオチが待ち構えてますよ。
※左:春海、右:久瀬可南子
187:「秘密の花園」
容姿端麗・成績優秀な「久瀬可南子」
名門のお嬢様学校に通う彼女は、冴えない教師「岡島」と秘密の関係を持っていたのでした。
タイトルは百合漫画っぽいですが、普通に成年漫画です。
優等生な彼女との学園内トイレえっち。
ぎりぎり最後まで2人の関係が不確かであるのはポイント。
ブラックなネタも多い単行本でしたが、こちらのオチは読後感良いものです。
【 その他 】
そんなこんなで、「しのぎ鋭介」センセでした。
これが3冊目。
ブログでは「シスプレ」、「委員長の恋人」と紹介してます。
いちおう全て取り上げられてるみたい。
その前巻も↓表紙にある程度引っぱられましたが、今回も同様。
「ワニマガジン社」さんのサイトに訪れると、メニューと共にずらりと表紙が並ぶんですが…。
いくつかあるうち、ぱっとマウスカーソルが自然に動いていました。
いやぁ、構図からバランスまで、実に優れた↓表紙ですね!
素晴らしいです。
拍手。
ぱちぱち。
額に入れて部屋に飾っておく…のは色々と問題あるので(笑)、こっそり携帯の待ち受けにしようと思います。
揺れる濡れる (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL) (2013/03/27) しのぎ鋭介 商品詳細を見る |
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