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■ずっと好きだった (柚木N’)

★まんがデーター [14.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●○○
・属性 : [成年] ショートカット、幼馴染み、学校
・構成 : カラー(8P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「ずっと好きだった EPILOGUE」 

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「柚木N’(ゆずきえぬだっしゅ)」センセの「ずっと好きだった」です。

ヒロイン特集1:ショートカットの「雪菜さん」
※ヒロイン特集1:ショートカットの「雪菜さん」

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまる続く長編。
女生徒と教師のカップル話で、強引な手段をもって関係を迫られるというもの。
意中の相手との間に割って入られ、望まぬえっち開発をされてしまう黒さはありましたが。
極端に振り切れる事はなく、プレイも比較的大人しく。
調教とか凌辱みたいな色ではありません
そこそこのブラック具合です。
多少ネトラレ感あったものの、そもそも相手男子とはカップルでなく、それも違いますわね。
中年男子の手練手管によって、純な女生徒がえっちに堕とされてしまう~みたいな感じ。
読んでいて決して明るく楽しいものでないですが、そう悲劇的でもありません。
奇抜な話ではなく、たまに見かけるような短編ネタを丁寧に描いた、という印象です。
後日談が描き下ろしされていて、やや後味微妙だった本編の補完となってました。

強めな線での作画。
やや黒の強い濃淡で、全体の色づきは適度なくらい。
描き込みにも過不足はありません。
変化のあるコマ割りで、はみ出し多め。
賑やかな原稿です。
あまりデフォルメ強くない、身長のある人物絵。
それでいて漫画っぽさもあり、可愛く仕上がっていました。
そうした感じがためか、ちょっとした違和感が引っ掛かり易く。
たまの崩れとか引き絵などの弱さが目につきます。
普通に読むには問題ないくらいでしたが、もう少し丁寧さは欲しく思います
判断はカット絵のある裏表紙がオススメです。

 【 収録話 】 8話収録

003:「ずっと好きだった」 7話
197:「ずっと好きだった EPILOGUE」 描き下ろし
幼馴染み「明石銀太」に好意を持っている「白羽雪菜(しらは・せつな)」
クラスメイトから「夫婦みたい」と言われる、彼との関係は良好だったものの。
友人という間柄で、またボーイッシュに成長してきた「雪菜」には、どうしてもあと一歩が踏み出せずにおりました。
そんな頃、彼女を狙っていた水泳部の顧問教師「黒木」はその弱みを握り。
「雪菜」に関係を迫ってきたのでした。
大雑把には、だいたいそんな感じ。

生徒側だけで見れば、「雪菜さん」の親友「桃萌(ともえ)」も含めた三角関係なのですが。
そこに教師「黒木」が加わったことで、いびつな形になってしまうのでした。
あれは「銀太くん」は無論のこと、「雪菜さん」も悪くなく、間違ってもいない。
悪い大人に翻弄されてしまった~、という印象。

描き下ろしの後日談にて色々言ってましたが。
ああした際に、彼らだけでは巧く立ち回れないでしょう。
(※もし彼だけに相談したら、ひぐらしな展開になってしまいそう)

ヒロイン特集2:えっち前の「雪菜さん」
※ヒロイン特集2:えっち前の「雪菜さん」

ショートカットの可愛い「雪菜さん」
卒業式を描いた1話目では、ロングになっているんですが。
2話目以降にて”そうなるに至った心情変化”が丁寧に描かれていました。
(ちなみに、最終話ラストと繋がる演出になってます)
”女の数に入らない”、”男友達と変わらない”
後半にあった幼少期の描写から、そんな事言われ続けてたんですね。
また、自らもそうしたキャラに近づけていた彼女。
形はどうであれ、そんな「雪菜さん」がふと女の子扱いされるというのは…嬉しく感じるんだろうなぁ。
また後半の「桃萌さん」の行動が、絶妙によろしくないタイミングでした。
せめて全部聞いていれば良かったのに。

主要キャラながら、終始蚊帳の外であった「銀太くん」
それに対し、頻繁に顔を見せていた男性が教師「黒木」でした。
彼のやってた事は、教師としてあるまじき行為なのですが。
ほか成年漫画に描かれるような酷い男性像から比べると、だいぶマイルドなもの
いちおう、教師としての良心が残っているのか。
初えっち時も脅迫はあったものの、自らの欲望を満たすだけの行動はしておらず。
最中も多少突飛なプレイもありましたが、全体的にやたら振り切れるものはなく、回したりもしてなく。
また、少なくとも彼女の日常生活が破綻してしまうような事まではしていません
小悪党ですわね。

もう1人のヒロイン「桃萌さん」
センセが色々考えていた展開があとがきに書かれています。
もっとも近しい親友というべき友人で、また同性でもあるので「雪菜さん」の変化にはいち早く気付いていたと思われますが。
その別のカオスな構想がためか、彼女もまたお話にはさして絡んでいません。
後半のちょろっとだけですね。
考えられていた妙な暗躍は抜きにして。
この漫画最中、どんな心情であったのか「桃萌さん」視点のお話も見てみたく思いました
あるいは、彼女が教師「黒木」となんらか交渉したがため、「雪菜さん」はあの程度で済んでいて。
最終的な段取りも彼女がしていたり…とか考えました。

ごく簡単ですが、各話について。
1話目は卒業式シーン。
読むの2周目だと、また全然違った目で読めると思います。
オススメ。
タイトルのフレーズは、こちらほか効果的に使用されていました。

2話目にてショートカットな「雪菜さん」登場。
まだ普通の関係であったそれぞれが見れます。
メインでは、ある程度冷静に事を分析する様が伺えますが。
そう考えていても、毅然とした態度に出れず流されてしまうのはリアルだと思います。
カラー原稿シーンでは着替えが見れますが、ひょっとしてあの場面は彼の…。
3話目はその続き。
早く済ませようとしていましたが、そもそも1回だけとは言われてないからなぁ。

4話目はその続き。
翌日の描写と、呼び出されてのえっちです。
教師「黒木」で助かったのは、前述したようにある程度は話が通じる相手であったこと。
学校内では一切手出ししない代わりに、土曜日をその時間とされてしまうのでした。
こちらのエピソードは5、6話目まで続いており。
見事に彼の術中に堕ちていく様が描かれています。
先生のせいにすればいいじゃないか
そんな台詞当然であるものの、ああしたタイミングで言うのは嫌らしい
漫画で描かれていた特殊なプレイは、いちおうこの6話くらいです。
最終話はまたカラー原稿がありました。
過去描写ほか、髪が長くなってクラスメイトらにもその変化が噂されるようになっています。
(※それだけに、「桃萌さん」が一連の事柄にまったく無関係とは思えないのよ)
あるいは…「銀太くん」があーなったのは、「黒木」との経験がためかもしれませんね。
それがなかったと考えると、彼が気付くのはもっと後のことだったかも。

ヒロイン特集3:ロングヘアの「雪菜さん」
※ヒロイン特集3:ロングヘアの「雪菜さん」

描き下ろし「ずっと好きだった EPILOGUE」は4ページの後日談。
これがため、多少心が落ち着きました
会ってる(見つけた)のが、「銀太くん」でなく「桃萌さん」というのもなんだか意味深。
やっぱり裏で決着させたの彼女では?

 【 その他 】

そんな訳で、本日は「柚木N’」センセでした。
成年向けのみでは、これで13冊目とのこと。
とくに確認もせず、お名前でゲットしてきましたが。
まぁ…エピローグがあって、よかった。
アレがなかったら。
きっと、何日かモヤモヤした日々を過ごすこととなってそう。
(※ひでるさんは、なにかと後引く性格なのです)





★「柚木N’」センセの漫画紹介記事

生徒会副会長矢上さゆりは頑張っている!
 一般。愛の戦士「ミスティック・ハート」こと「矢神さゆり」の学園長編コメディー。
姉キュン!
 成年。お姉ちゃんがずらりと揃った作品集です。「姉恋」からの続きもあります。
椎葉さんのウラの顔。
 成年。孤立気味な「椎葉さん」の秘密を知ってしまい…という5話ほどの表題作を収録。
姉恋 ANE-KOI
 成年。ストレートなお姉ちゃんラブコメです。表題となってる中編がメイン。
姉・コントロール
 成年。お姉ちゃんに催眠術をかけることでトンデモ展開となる中編を収録。
アナザー・ワールド
 成年。なかなか重たいお尻えっちな中編漫画です。オススメ。
CHANGE!!
 成年。女装、性転換なネタが多く収録された作品集。
お姉コレ
 成年。お姉ちゃん系の多い短編集。
エス・カノ
 一般。5話の連続「天敵カノジョ」を収録。強い女性に弱い男性という、逆転構図なラブコメです。
フェチの品格
 一般。センセ初の一般向け短編集です。
めちゃLOVE☆
 成年。母から姉、妹など、近親系でまとまった短編集です。人妻な2人が良いですね。
シシュンキのアレコレ
 成年。初の連続話「ユーレイ部員」、「安藤さん」の「先生、ロリコン~シリーズ」などを収録。
めちゃ姉!
 成年。お姉ちゃん系でまとまった短編集。ラップ越し~なんてネタもあります。
明るいエロス計画
 成年。初単行本。みつあみ眼鏡な優等生「柳瀬智さん」などが登場してます。



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■むちゃBOX (むちゃ)

★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●〇〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] 凌辱、流され系、巨乳
・構成 : 初単行本、9話収録(うち「ずっと好きでいて」×2)
・おまけ: あとがき、ゲストページ、加筆修正あり、
      中扉は表紙のリンク絵。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「むちゃ」センセの「むちゃBOX」です。

助手「中瀬遥」、教育実習生「日向」
※左:助手「中瀬遥」、右:教育実習生「日向」

 【 構成・絵柄 】

収録は1つ前後編があったほかは、全て短編での構成。
前後編モノは長い短編という雰囲気です。
ジャンルは…一言でどう表現するのが適切だろうか。
最大の特徴は、たいがい想い人とは結ばれないところ。
可愛らしい、いかにもラブコメ風なヒロイン画なのですが。
お話はそれとは裏腹に、ややハード気味です。
流されえっちというのが正確かな。
↑上記属性で記した凌辱、という言葉のイメージからすると、ややソフト目。
…だと思います、たぶん。
そう極端に大きく振り切れてはいなかったものの、プレイもそんな傾向。
なんというか、ラブい甘さはほぼありません
凌辱っぽい色が得意でない方は、考えた方がいいでしょう。
あ、収録のうち1話だけはバリバリなコメディー漫画もありました。

しっかりとした線での作画。
濃淡はやや濃いめで、描き込みはちょうど良いくらい。
コマ割りは変化そこそこで、枠間は比較的しっかりありました。
表現に派手さあり、はみ出しも多く。
原稿はけっこう賑やかで、こってり気味です。
人物絵は幅広な輪郭と丸く大きな目ま漫画らしい可愛さあるもの。
皆さんたっぷりな巨乳の持ち主で描かれていて、スタイルも肉付きよく健康的。
むちむちしてます。
服や小物・背景も違和感はなく。
小さいコマもバランスに優れ、特に引っかかる箇所はありませんでした
原稿時期もあってか、各話で多少差があったくらい。
カラーでもそう変化ないので、判断は↓表紙で問題ないでしょう。

 【 収録話 】 9話収録

003:「ずっと好きでいて」 前後編
野球部で活躍する幼馴染み「藤本祐太」
しかし、過去にサインを無視したことで監督に干されており。
マネージャー「宇佐美一花」は、彼をレギュラーとしてもらうよう、直訴したところ。
あとは…お前の誠意次第だ
そう男性自身を向けられてしまうのでした。
当然ながら、監督は最低ですが。
そもそもは「祐太くん」がサイン無視したことが原因であり、彼もしくは部員らが直訴すべきこと。
マネージャーの「一花さん」が、単独で土下座なんてすべきことではないですね。
単行本の↓表紙が「一花さん」、隣は後輩マネージャーの「伏見」さん。
そちらで分かると思いますが、ショートカットの巨乳娘。
まー、監督の気持ちは分からんでもないなぁ。
これは漫画ですが、最近の騒動を見る限り現実にこうした事はありそう
詳細は伏せますが。
後編では、また「一花さん」にとってショッキングなひと事件が起こっていて。
彼女にとってはいい事少なく、まさにバッドエンドのような流れ
それがため、あの爽やかっぽいオチはかなり意外なものでした。
「一花さん」はこんなんでいいのか?
(※彼女の性格的に、あの間に割って入るようなことはできないだろうけど)
もし、「祐太くん」が事態を知ったら…もう数話続けられそうね。

マネージャー「一花」と「伏見」
※マネージャー「一花」と「伏見」

047:「センズリ名探偵野村卓哉と助手中瀬遥の事件簿」
爆弾を追っていた、名探偵「野村卓哉」とその助手「中瀬遥」
見事、下水道跡の倉庫で発見したのですが…。
「遥」が余計なことをしたため、そこに閉じ込められてしまったのでした。
”難題に直面すると興奮し、それを鎮めると脳に血液が一気に流れ込み、常人ならざる推理力を発揮する”
ごく簡単に説明すると、そんな感じ。
そうしたはっちゃけ設定から分かるとおもいますが、こちらの漫画だけはド・コメディーです。
裏表紙が「遥ちゃん」
彼女もまた探偵助手なんて全然務まらなそうなおバカ娘であり。
彼の推理方法から察するに、完全にエロ要員としての存在ですわね。
(※いちおう、普段はスマホの動画か映像を使っているようで、えっちは今回初めてらしい)

そうした漫画でないのは重々承知してますが。
謎解き部分は…もうちょっと頑張って欲しかったなぁ

069:「ミッションエロベーター」
残業を終え、ようやく帰ろうとしていたところ。
同じくこの時間まで居残っていた社長と、エレベーター内に閉じ込められてしまったのでした。
明日から一週間の休みで、警備員もすでにおらず、という極限状態なエピソード。
会社ビルは13階ほどもあり、結構な規模のようで。
(おそらく、まるまる1社)
まぁ、あの責任感はいいとしても、わざわざ社長が全室のチェックなんてするべきではないわね。
警備室もあるのだし、専門家たる彼らに任せるのがスジでしょう。
…とか思いつつ読んでいたら。
最後にひとネタばらしがありました
ああ、なるほどねー。
スーツ姿のヒロインがキュートです。
いちおう、ああした危機的シチュエーションで。
相手が自分の上司、最高権力者である場合…「飲ませてくれないか」って依頼は断り難いか。

089:「教育的私導」
教育実習生「日向」はプールで生徒らと遊んでいました。
ストレス多い現場で、また実習生もそうしたのほほんとした物腰な娘でイラついた教師「本田」
彼女に指導という名目で発散を考えたのでした。
まぁ、彼の気持ちはよく分かる
1ページ目の初登場時は、まさか教師(まだ実習生ですけどね)とは思いませんでしたよ。
「日向ちゃん」が着用していた水着は、学生時代のものらしいスクール水着。
(名札平仮名で、その時からだいぶ怪しい)
ビキニで来るのと、どっちが問題だったかなー。
そんな娘なので、えっち仕掛けても特に問題はなく(笑)
このまま巧くいくかと思ったのですが、「日向ちゃん」がまた予想の斜め上を行く娘であり。
おそらく、オチ後は「本田くん」大変だろうと思います。
自業自得とはいえ、妙な娘に関わっちゃったなぁ。

107:「花より満・娘」
新入社員の歓迎会で、女子社員3名が行事との名目で複数プレイされてしまう、というもの。
野外の花見の席での事で、こんなんあるかいな~というAVみたいな展開
メインの娘がショートカットかつ巨乳(スーツのボタンがはじけ飛びそうなくらい)で、可愛らしいのはいいんですが。
ちょっと、ねぇ…。
なお、他2名は賑やかし程度の出演で、特に個性なども描かれていませんでした。

123:「秋のおすすめダイエット」
ダイエットのため、ランニングをしていた「楓」
疲れてベンチで休憩していたところうっかり寝てしまい…。
同じく走っていた中年男性に色々サレてしまうのでした、というお話。
成年漫画ではお馴染み、ダイエット話。
セオリーでは、彼氏とえっちで解消~だと思うんですが。
「楓ちゃん」は彼氏いないのか、ダイエットで選んだ手段はごく真っ当なものでした。
まー、走るに胸がだいぶ邪魔そうですね。
中年男性は恰幅の良い普通の男性。
「楓ちゃん」は途中で目覚めているものの、意識もうろうとしたままで。
流されるままえっちしちゃっていました。
事後、あのまま放置は酷いよ。
(寒い時期ではないのだろうけど)
こんな話ですがオチの「楓ちゃん」があっけらかんとしており。
マイナスな雰囲気はだいぶ和らいでいました。

139:「アルバイト×初体験」
夏休みにコンビニでアルバイトを始めた「愛沢りさこ」
カッコいい先輩「渡部」に誘われ、テンション上がってしまい。
彼の制服で独りプレイを楽しんでいたところ…普段からよく注意される店長と鉢合わせてしまったのでした。
だいたいそんなお話。
店の作画はコンビニっぽかったですが、スーパーかな?
更衣室が結構広くて驚き。
土地に余裕あるんでしょうか。
気持ちは分かりますが、既に海にも誘われているのだから。
自宅まで我慢しなさいよ
まぁ、店長は驚いただろうなぁ。
可愛い顔して「りさこちゃん」はエロい娘で、少なくともえっちの相性は良かったみたいです。
いいかどうかは知りませんが。

愛沢りさこ、葵
※左:愛沢りさこ、右:葵

157:「デートの前に…」
先輩と付き合って3カ月。
明日のデートではそろそろ~と考えていた「葵」でしたが…。
自らの裸が彼の目にどう見えるのか、気になってしまい。
隣に住む幼馴染みの男子を呼び出したのでした。
オカズにしてる、みたいなモノローグはありましたけど…。
たぶん、彼としては「葵ちゃん」をずっと好いていた筈で。
漫画はあーした流れ・オチなのですが、彼は内心かなり複雑だったと思うのね
また、そうそう女性慣れしているようにも見えなかったですから、ちょっと余裕ありすぎて違和感がありました
逆に先輩にあーした扱いされて、彼に相談するってー感じではないかなぁ。

 【 その他 】

そんなこんなで、こちらは「むちゃ」センセでした。
今回が初単行本とのこと。
おめでとうございます!!
いちおう、同時発売で同人誌の作品集をまとめた単行本も発売されていました。
紹介帯など、そっちが2冊目という扱いみたい。
そちらは表紙からしてハードそうだったので、避けたのですが。
こっちもたいがいでしたね。
むう…。
絵柄は非常に好きなタイプなのですが、お話のベクトルがまったく好みと逆でした。




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■君に抱かれたい (平間ひろかず)

★まんがデーター [17.5/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、コメディー、学生
・構成 : カラー(4P)、11話収録(うち「Pretty Face」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏にラフ絵、加筆修正あり、
       描き下ろし「Pretty Face あふたー」      

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「平間ひろかず(ひらま・ひろかず)」センセの「君に抱かれたい」です。

陸上部「小此木彩」、「水谷琴子」
※左:陸上部「小此木彩」、右:「水谷琴子」

 【 構成・絵柄 】

収録は短編での構成。
描き下ろしはその後日談エピソードで、それがため連続話となっています。
一部は世界観を同じにしているものもありました。
ジャンルはラブコメ。
ラブと共にコメディー色が強めで、たいていは楽しいお話群。
やや雰囲気異なるファンタジー漫画もそっち系ですが、シリアス調なのも1話ありました。
全体はブラック要素なく読み易い仕上がりで、ややこしい事はありません。
単純にジャンルだけではよくある雰囲気なのですが、収録ヒロインらの個性が強く
特に陸上部の娘は他であまり見ないテンションで、ぐっさーと刺さりました
詳しくは後述しますね。

黒のクッキリとした強い線での作画。
全体の色づきはそこそこですが、線の影響でコッテリ。
ページ黒々しいです。
描き込みはおおむねちょうど良いくらい。
コマ割り中小でそこそこ変化あり、はみ出し・ぶち抜きはちらほら。
最近では珍しい、とかくコッテリとした味わいでした。
バランス微妙なところも散見されましたが、漫画に勢いあるためそう気にならないと思います。
表現も若干派手目でコメディー寄り。
えっちシーンは独特な雰囲気あるものでした。
ヒロインらは身長高く、やや鋭角気味。
ロリっとしたのもお上手でしたが、お姉さん系のが合ってるかな。
判断は裏表紙のカット絵が良いでしょう。

 【 収録話 】 11話収録

001:「初体験」 カラー原稿あり
021:「Pretty Face」
039:「Pretty Face あふたー」 描き下ろし
まずはカラーヘ原稿もある「初体験」から。
文芸部の部長「寺町結」と「ゲンジ」こと「上原源次郎」のカップル。
彼女からの告白で付き合い、遂にえっちすることとなったのでした。
「結ちゃん」のが先輩で年上。
実は冒頭では初えっちを失敗しているのですが。
この2人の良いところは、「結ちゃん」が彼をちゃんとフォローし、次に努力し頑張っている点ですね。
やっぱりこうした事はどっちかだけではダメなもの。
話し合いは大切
オチとかラブラブで見ていて羨ましいです。

付き合う「秋道」らの会話を立ち聞きしてしまった「凛子」
えっち方面について、”ありえないほど疎い”とか言われおり。
友人らの助言もあり、実践してみることとしたのでした。
そんなんが、続く「Pretty Face」のお話。
やはり「凛子ちゃん」のが先輩で年上という設定。
煙出るくらいに照れる様がキュートで、頑張っています。
舞台は図書館でしたが、直接行為の際はいちおう外に出ていました。
それはソレでどうかと思いますが。
…エロいですね。
なお、こちらの「凛子ちゃん」は先の「初体験」にもゲスト出演しており、同一世界のエピソードでした。
(※原稿はこちらのが先で、先の「初体験」が後。台詞もそうなっています)
4ページの描き下ろし「Pretty Face あふたー」
彼氏「秋道くん」の家で、えっちビデオ見るのが切っ掛け。
そちらに合わせ、拘束プレイとなっています。

寺町結、凛子ちゃん
※左:寺町結、右:凛子ちゃん

043:「イシンデンシン」
金髪ロシア人だが、生まれも育ちも埼玉県という「エリーシャ」こと「エリヴィラ・イリイーニチナ・リトヴィーノヴァ」
そんな彼女と姉弟みたいな幼馴染みの「正志」くんという2人。
容姿とは裏腹に女子力低く口が悪い、オカンのような彼女。
それがため、振られ続けていた「エリーシャ」でしたが…というもの。
うん、「正志くん」はよく頑張った。
あーするには、勇気いっただろうなぁ。
成年漫画ではちらほら見かけるような展開。
お話としては良いのですが…キャラがあんなんなので、もうちょっと外観に外人感が欲しかった気もしました。

059:「放課後てんぷてーしょん」
生徒会長「秋月佳代」とその使いッパシリ「有馬」くんのカップル。
厳格な家庭の「佳代さん」は彼にえっちな本を調達させていたのです。
女の子とエロいもの見るというシチュエーションは…憧れますね。
しかも、ああしたテンションで喜んでくれるならば最高。
既に2人はえっちなプレイも色々やっており、今回も彼女の期待そのままに~という流れ。
こちらは黒パンストですね
ロングな黒髪を含め、いかにも生徒会長然としたキャラとなっていました。

079:「ピンチランナーズHIGH」
陸上部「小此木彩」さんに交際を求めるクラスメイト「石崎陸生」のエピソード。
「彩さん」は日焼け跡でショートカットなスポーツ少女。
関西弁で掴みどころない、ちょっと変わった娘さんでした。
容姿・キャラも含め、収録ではこの娘がダントツにお気に入り
彼女が持ってるキーワード(容姿とか)時点で既に刺さっていたのですが、あの性格が実に良かった。
この漫画だけ切り出してスマホに収録しておきたいくらい。
「彩さん」は、
なんか恥ずかしいなぁ…
…とか言ってはいたものの、えっちな事されてもかなり冷静に対応しており。
基本、ほぼ動じていないのが楽しい。
プレイは校舎裏での野外えっち。
漫画では陸上ユニフォームで、それはソレで実に良かったのですが。
オチで披露してくれた制服姿は、これまたやたらめったら可愛らしかったので。
ぜひとも続編希望。
付き合った後もあのテンションを維持し続けて欲しいですね。

099:「サマースイートプチデビル」
タイトルにデビルとありますが、キャラ的なこと。
この漫画は人外ではありません。
念願の海デートに「水谷琴子」を誘い出せた「西村和臣」
あわよくば恋人同士に~と期待する彼でしたが、「琴子」の水着は競泳水着だったのです。
その割りに「泳ぎ得意じゃない」とか言っていたり、見た目とは裏腹に結構面白い娘さん。
2人の間では完全に主導権を握っており、彼を弄んでいました。
うん、ずっとあーだろうな、この2人。
また彼のあーした反応を楽しんでおり、結構お似合いなカップルだと思います。

117:「今井さんがんばる」
友人「夏希」らとダブルデートをすることとなった「今井美守」
しかし、彼氏「正俊」との関係を深めたいという彼女の服装はいつも通りであり。
ダメ出しをされた「美守」は露出多めな格好に着替えさせられてしまうのでした。
ぶっちゃけ…いつもの恰好でも、あれはアレで良いかと思います。
ああしたラフな格好で可愛らしい下着だったりすると、ソレはそれでテンション上がりますわね。
「夏希」らカップルに従い、ラブホへと入る流れ。
いっぱい・いっぱいな「美守さん」が可愛い。
年上だということで、タイトル通り頑張っていましたよ。

137:「デリバリーHELLS」
リストラされ、彼女にも振られた「近藤」
ズタボロとなっていた彼は、デリヘル”快楽天獄”に連絡をしたところ。
「ツバキ」・「アヤメ」という母子がやってきたのでした。

私たち死神は~」とか、まったく隠していなかったですが、2人は人外な存在。
年齢と共にだんだん小さくなる、という設定らしく、眼鏡な母「ツバキさん」はロリっとした女性
子「アヤメさん」のが大人な容姿ですね。
(※そもそもデリヘルで派遣されたのは彼女で、「ツバキさん」は付き添い)
死神と言っても尻尾とか角あったりするわけでなく、身体の端が揺らめていてるっぽいだけでほぼ人間と変わらず。
外国人くらいに思っておきなさいな
…とは「ツバキさん」の発言です。
そんな訳で、死神母子との複数プレイ。
個人的には…オチページで見切れていた、左右の死神さんが気になりました。

157:「二度目の夏」
田舎の祖母の家に帰省していた際、会っていた10歳年上のお姉ちゃん「文乃」
10年振りに戻った主人公「なお」はいつもの神社で彼女に再会したのでした。
他と明らかに雰囲気の異なる、大人のシリアスなエピソード。
神社えっち。
まぁ、男の子的には悪い事したー、ってずっと心残るでしょう。
ああして再会し、ちゃんと謝れたのは良かった。
また「文乃さん」が優しいですね。

竹山佐奈
※竹山佐奈

177:「竹山さんち」
”結婚可能年齢の大幅引き下げ”が施行された世界。
教師「竹山昇」と結婚した「竹山佐奈」という歳の差カップルのお話。
「昇くん」はイカツイ顔な割りに繊細な男性であり。
仕事から帰宅した彼を「佐奈ちゃん」が慰める、という流れ。
奥さんしている彼女がやたらキュート
ちなみに、漫画は自宅でのプレイなのですが。
「佐奈ちゃん」も彼のクラスにいるので、できれば学校でのアレコレが見たいですね。
あるいはオチとなっていた「今野さん」夫婦の性別逆転した場合というのもいいかと。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「平間ひろかず」センセでした。
こちらが3冊目の単行本。
こちらのブログでは「ゼッタイ交尾宣言」、「ちぇりーくらいしす」を紹介しています。
現在コンプリート中。
正直なところ、今回は名前買いです。
↓表紙は…イマイチ刺さりませんでした。
センセの良い部分があまり出ていないと思います。
カバー裏にあった、線画段階のがいいかなぁ。
何が違うんだろう
リボンでどうの~というシチュエーションは決定路線だったようですが。
個人的には裏表紙…あれは生徒会長「秋月佳代さん」ですよね。
そっちのが好き。



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■満開!ハーレムスクール (新羽隆秀)

★まんがデーター [13.5/20.0]
・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●◎〇
・漫画 :●●●〇〇
・独創性:●●●◎〇
・属性 : [成年] ファンタジー、学園、ハーレム
・構成 : 初単行本、5話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「エピローグ」 

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「新羽隆秀(にっぱ・たかひで)」センセの「満開!ハーレムスクール」です。

淫魔「アイリス・ラシャヴェラク」
※淫魔「アイリス・ラシャヴェラク」

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまるの長編。
単純な話数としては少ないものの、ページ量は普通にあるので問題ありません。
↓表紙・タイトルからは、学園えっち系ラブコメみたい感じられると思うんですが…。
それ、だいたい合っていて、半分くらい違う
まずラブコメ、のうちコメディー感はあまりなく。
まさかのファンタジー要素があり、それがためえっちなどプレイには人外らしいハードっぽいものがありました。
また、ハーレムという単語から基本的に皆が想像するだろうタイプとはやや違い。
基本的に想い人は固定されていて、ほか女性らと積極的に交わろうとした訳でなく。
オチも皆でどうの~みたいな、それ系な結末ではありません。
主要登場人物の男子としては1人だけで、確かに複数女性らと関係はもっていて、全然違う訳でもないんですけどね
お話は、ヒロインと関係を深めていくような長編ストーリーです。
もうちょっと細かいエピソードなど欲しいところもありましたが…ぶっちゃけ、最終話はぐっとくるものでした。

柔らかな細線での作画。
全体の色づきはあっさりしていて、白比率が多め。
はみ出し・ぶち抜き多く、複数が登場するジャンルも手伝って原稿はかなり賑やか。
ややテキスト量もあり、見辛く感じることもあります。
派手さと迫力の漫画具合で、優れた勢いでした。
もう少し丁寧さが欲しい気もします。
非常に良く描かれたコマも多く、ちょっと勿体ない印象。
人物画は目の描き方が特徴的で、すらりと細身なスタイル。
漫画らしい可愛さですね。
背景がお上手で、特に後半ではそれが効果的でした。
カラーだとまた全然印象異なるので、判断は裏表紙のカット絵か、「ティーアイネット」さんのHPにあるサンプル・試し読みがオススメ。

 【 収録話 】 5話収録

003:「桜並木のあの娘」
ごく普通の男子学生「谷島圭祐(たにじま・けいすけ)」
彼が桜並木ですれ違い、目を引かれた女の子「アイリス・ラシャヴェラク」は転校生としてクラスにやってきました。
しかも隣の席になり、テンション上がっていたところ。
今日の放課後、校舎裏で会ってくれない?
そう呼び出されたのでした。
導入部はだいたいそんなん。

彼女「アイリス」は異世界から来た淫魔というべき存在。
実は特別な魔力があるという、「圭祐くん」の精液を狙っていたのです。
そうした設定がため、最初のえっち展開もごくごくスムーズ。
校舎裏であっさりえっち展開になっています。
ただ、最初の違和感は…お口プレイでの舌。
そうか、人外ならばそんなんもあるんでしょうねー。
彼女が本領発揮してからが本番なのですが。
お尻の描写は…好み分かれるだろう部分だろうと思います。
後半の流れはこうした漫画のだいたいセオリーかなー。

鬼娘、バスケ部「篠崎メアリー」
※左:鬼娘、右:バスケ部「篠崎メアリー」

ヒロイン「アイリスさん」は↓表紙と違って白黒では金髪設定な様子。
淫魔ながら細身なスタイルで、学生然とした可愛らしい娘さんでした。
変身解けちゃった…
という際も、コウモリっぽい羽根と尻尾があるくらいで、外観は特に変化ないようです。

039:「鎖の国のあの娘」
彼女と同居して数日、エロい毎日を堪能していたころ。
やはりその魔力を狙い、空から”フソウの鬼娘”という鬼娘が落ちて来たのでした。
こうした漫画で、ライバルちっくな異世界人が出現するのはお約束
彼女は鬼娘そのまま、額に小さい角が2つあり。
~じゃ」という物言いが特徴。
小さく、初登場時は「アイリスさん」よりちんちくりんなのですが。
途中で元に戻り、本来の姿だというむちむちなスタイルになっています。

簡単に出せないように~」の台詞から始まるプレイがちとハード。
たまに見かけますが、背中ぞくぞくします。
そんなんがいい、という人もいるんだろうなぁ…。
ひでるさんはコレ駄目
途中から「アイリスさん」も参戦し、えっち対決のようになります。

083:「闇に堕ちたあの娘」
「圭祐くん」が風邪をひくところから始まる、大混乱エピソード。
詳細は伏せますが。
”僕の精液を狙って学園中の女子が争奪戦”
…という紹介文言は、基本的にこちらで起こった事件が元になっています。
ここがクライマックスなので、どんなんかは秘密にしておきます。
事件前に、実は風紀委員だった彼が部活を巡っていて。
その後えっち展開となる、サブヒロインらの通常時の姿が見れます。
ギャップをお楽しみに。
弓道部「黒澤麗佳」、バスケ部「篠崎メアリー」、文芸部「日下部咲」、茶道部「雪村六花」の4名(あとは1話目から姿を見せていた教師)ほか、大量の女性らとのえっちが描かれています。

127:「桜並木のあの娘と僕」
こちらが最終話で、舞台は夏祭り。
…なのですが。
いきなり「圭祐くん」は「フルール」・「リコリス」・「キャラウェイ」といった新キャラに拘束されているところからスタートです。
さて、どうなる!?
まぁ、これがラストなので、詳しくは書きませんけどね。
彼の正体についてもしっかり描かれていたので、必見です。

また、漫画後半になると慌ただしい前半とは打って変わって、しっとりとした雰囲気
正直なところ、ひでるさんはこの漫画は合わないと思ってここまで読んできましたが…。
ここの部分は作画にも力が入っており、ぱぁと気持ちが晴れるような、素晴らしいものでした
非常に良かったです。

「キャラウェイ」・「フルール」・「リコリス」
※「キャラウェイ」・「フルール」・「リコリス」

そう褒めておいてなんなんですが、すみません1点だけ。
異世界から来た手合いよ
そう「圭祐くん」に説明する時は分かるんですが。
同じ世界の住人である「アイリスさん」へ「異世界に~」と言うのは、ちょっと違和感がありました。
(※事情の説明が済んだ~のコマ)
なんちゃら界とか、そちらの名称言うのが普通ではないかなぁ。
彼女らにとって、異世界は今いる人間界ですよね。

179:「エピローグ」 描き下ろし
巻末収録の6ページだと思います。
前話から数えました。
残念ながら漫画ではなく、1枚絵が6つ
それぞれキャラのその後が描かれています。
ゼロよりはいいんですが、やっぱり漫画形式で見たかったかなぁ…。

 【 その他 】

以上、本日は「新羽隆秀」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
既に前述していますが…。
学園ハーレムラブコメだとバリバリに勘違いしたのは私です。
(※裏表紙のあらすじには親切にしっかり書かれてますね)
そんなだから、1話目のえっちに度肝抜かれました。
もう1つ、些細な事なんですが…。
普通の男子だという主人公なのですが、脱ぐとやたら筋肉質で…。
悪目立ちしていて、個人的に引っ掛かりました。
あるいは、それも魔力のためかもしれませんね。



満開!ハーレムスクール


満開!ハーレムスクール (MUJIN COMICS) コミックス, 2019/1/4 [アダルト]


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■発情いんふれーしょん (おろねこ)

★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ラブコメ、フェチ、黒タイツ
・構成 : 初単行本、短編×9話(うち「お願いメイド様!」×2)
・おまけ: あとがき、紹介帯で表紙・折り返し絵変化、
      カバー裏におまけ漫画・別絵、加筆修正あり、
      描き下ろし後日談漫画×2。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「おろねこ」センセの「発情いんふれーしょん」です。

さっちゃん、先輩「千奈美」
※左:さっちゃん、右:先輩「千奈美」

 【 構成・絵柄 】

収録は1本の連続話以外は全て短編。
連続話は同一キャラの別シチュエーションというタイプです。
そのほか短編も含め、ジャンルはラブコメ。
”全作品ラブラブ保証”
そう書かれていたように、甘いカップル話ばかり。
ラブもコメも強い作品群です。
また、単に甘いだけでななく、フェチっぽい色もあり。
成年漫画で期待される部分もしっかり満足できると思います
また、描き下ろし後日談が2話ほどあり、カバー裏の絵・漫画もそんな感じで。
読み応えもある1冊となっていました。

すっきりとした細線での作画。
全体の色づきは適度なくらいですが、濃淡はそれほど濃くはありません。
描き込みもちょうど良いくらいだと思います。
コマ割りは中小で軽く変化あるくらい。
枠間もだいたい確保されていました。
原稿にはやや賑やかさあり、賑やかな印象です。
背景や小物は気になりません。
服装はタイツの黒など良かったですが、正直なところもうひと質感欲しい感じ。
横長な目が特徴の人物絵。
漫画っぽい可愛さありつつも鼻もしっかり描かれていました。
コメディー崩しもあります。
表情が良く、特にえっち時のそれが魅力的
判断は紹介帯裏面のカット絵が見易いです。

 【 収録話 】 9話収録

003:「きすみーなう!」
初キス以降、なかなかキスさせてくれない「鈴」
しかし、まったくダメという訳でなく。
彼女から軽くキスはされるものの、こちらからは拒否されており、どうにも物足りなかったのでした。
成年漫画でこうしたネタの場合は…そう、ラブラブがためですね。
こちらも同様。
「鈴ちゃん」は実に良い反応を見せてくれていました。
おそらく今回の↓表紙はこの彼女だと思いますが、だいたいあんな感じ。
素晴らしかったですよ。
説明のため自らめくって見せてくれるんですが、黒タイツがまた良いですね。
屋上えっちになっていました。

なお、こちらには後日談が6ページで描き下ろしされていて。
教室えっちです。
本編は冬服で、こちらは夏服なのかな。
”隙あらばキスするようになっていた”
という、彼氏「ひーくん」とのことでしたが。
「鈴ちゃん」があんなんなら、まぁ、ソレも納得ですね。

鈴ちゃん、ハルちゃん
※左:鈴ちゃん、右:ハルちゃん

031:「キミのおみ足を汚したい」
先ほどはキスでしたが、こちらのカップルは太もも。
外で「ハル」ちゃんの太ももを先輩「燈矢」がべたべた触っていたことで、スイッチが入ってしまったのでした。
前回に続く黒タイツが可愛い。
脱がさぬまま、ローションプレイが楽しめました。
後ろ折り返しではカラーで見せてくれています。
部屋に戻った際の「ハルちゃん」がえっちで良いですね。
収録でもダントツというくらいの貧乳がまた素敵。

055:「下心勉強会」
進級み危うい「祥」くんのため、「さっちゃん」こと「沙智」は部屋で勉強を見てあげることとしたのでした。
勉強会ながら気合を入れた「さっちゃん」の服装がウェイトレスみたいでキュート。
2階の部屋に先導する姿がまたいいですね。
そりゃ、覗きたくなるのも当然。
ただし、その際にパンチラはなく。
後のご褒美に繋がっていました。
こんなかわいいパンツ履いて、しかもブラジャー着けてないとか…
なんて発言ありましたが、その通りでしょうね。
途中からぐるぐるになってしまう「さっちゃん」がえろくて素敵でした。

なお、背景に描かれていたぬいぐるみですが。
その購入話が前日譚としてカバー裏に描かれています。
読んでからまた本編を見ると、また違った感覚で楽しめますね。

075:「浜辺でノーサツ・大作戦!」
幼馴染み「ナツ兄」こと「なつひ」と久しぶりに海へ来た「未海」
2人の関係を進展させるべく、猛アピールをするのでした。
成年漫画では定番な浜辺えっち。
いちおう、”人込み嫌いな彼のため人のいない穴場を見つけてきた”という説明があり、完全に2人きりな状態でしたが。
(※行き来に苦労してそうね)
自ら「自慢の身体」と言っているだけのことはあり、「未海ちゃん」はビキニの似合う女の子。
先の「ハルちゃん」とは大違い(笑)
切っ掛けは定番のサンオイル塗りからの発展です。

099:「カイカン・ジッケン」
科学部の先輩「千奈美」に恋する「スグル」
しかし、アピールのことごとくは彼女にまったく届いておらず、”好きな人”との恋愛を応援されてしまう状態。
ちょっとくらい強引な手段を使ってもうまくいくさ
そんな事を言われたこともあり、「スグルくん」は強引な手段を取るのでした。
眼鏡の可愛い「千奈美さん」
多くのヒロインを押しのけ、裏表紙をゲットしていました。
かなり分かり易いアピールされていたようですが、まったく気付いていない様が凄い。
「スグルくん」の苦労がしのばれます。
まぁ、結局彼女も好意もっていたんですけどね。
そんなんがため、彼女側の視点でまた見てみたいです。

119:「お願いメイド様!」
139:「誘惑カノジョ」
彼女「リナ」はえっち好きで、いつも精魂尽きるまで搾り取られており。
一矢報いるべく、睡眠薬を盛ってメイド服を着せ、服従えっちを仕掛けようとしたんですが。
事前に計画は発覚し、「たっくん」は逆に拘束されてしまったのでした。
もくじ絵がこちらの「リナさん」
1ページ目の楚々とした雰囲気が、ぱっと崩れる2ページ目が楽しい
途中で攻守交替していましたけど…結局彼女の思い通りみたいな感じですわね。
えっち好きな相手にアレは単なるご褒美ですよ。
オチはかなり甘いものでした。

タイトル異なりますが、続く「誘惑カノジョ」もこちらのカップル。
ヤリ過ぎる「リナさん」がため、仕事に支障が出だしており。
しばらくえっち禁止を告げたのでした。
”エッチはダメ”という約束を逆手に取り、翻弄する「リナさん」が面白い
水曜日の彼女がえろくていいですね。
ただ、独りプレイはえっちと別モノですよ。

リナさん
※リナさん

165:「ルック・アット・ミー」
うっぷんが溜まってどうにもできなくなっていた「青瀬壮司」
ついに変態行為をしてしまったんですが。
その初めての相手は、顔なじみな委員長こと「観月ほのか」だったのです。
初犯で顔見知りということで許されておりました。
良かったねぇ
もう1つの理由あるんですが、そちらはオチにて明らかになります。
正義感強い「ほのか」が発散の手伝いをしようと申し出たのが切っ掛け。
ああ、確かにパートナーいれば、単独では変態行為だったのもプレイになっていいかも。
(※わかんないですが)
そんな流れで、露出プレイみたいになっていました。
妙なプレイに付き合わさせていく「ほのかさん」をお楽しみください。
1枚絵ですが、カバー裏でもその後の2人が見れます。

185:「送りオオカミ乙女にご注意!」
接待で飲み過ぎて潰れた「芦田友樹」を部屋に連れて来た「花崎千恵」
好奇心もあって、彼のズボンを脱がせた「千恵」は…と言う流れ。
まさにタイトル通りなエピソード。
前折り返しがこちらの「千恵さん」でいいのかな。
結構な巨乳っぷりでした
色々されていた「友樹くん」が気付いた際の台詞が優しい。
いい人ね。
なかなか面白い切っ掛けでした。

後日談のもう1話はこちらのカップル。
スーツ姿な「千恵さん」とのえっちで、舞台はオフィス。
仕事してください。
4ページの描き下ろしです。

 【 その他 】

そんなこんなで「おろねこ」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
実は↓表紙時点ではあまり刺さっていなかったんですが。
決めては裏表紙と、裏側の漫画カットある紹介帯ですね。
眼鏡な「千奈美さん」がキュートでしたよー。
また、センセは白黒絵のがいいですね。
スイッチが入り、ぐるぐる目になっちゃうヒロインとか。
個人的にはラブコメ話好きなので、そっちでも楽しめました。




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■女の子はヴィーナス (南北)

★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、SM、特殊性癖
・構成 : カラー(4P)、10話収録。
・おまけ: あとがき、カバー裏にリンク絵、加筆修正あり、
     カラーイラスト、合間に作品解説。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「南北(なんぼく)」センセの「女の子はヴィーナス」です。

新聞部「芽衣子」、コーチ
※左:新聞部「芽衣子」、右:コーチ

 【 構成・絵柄 】

収録は全て短編による構成。
ちょろっと後日談、みたいなのもありませんでした。
ただ、全てにキャラ設定・解説があったので、またそれで楽しめると思います。
ジャンルは…一言では”独特な性癖”という感じでしょうか。
男女どちらも。
読み易いラブコメ然としたものもあるのですが。
なんというか…広義でのSMっぽい色があったりして。
ちょっとした癖はあるので、多少人は選ぶと思います。
基本的に漫画はコメディーちっくで、明るく楽しいものばかり。
ただ、一部エピソードにはブラックでないものの、ある程度の毒気がありました。

収録原稿は15年から18年とやや開きがあり。
各話の雰囲気も手伝って、お話によってバラついている印象。
あちこちお上手でバランス感覚にも非常に優れているので、それでも大きなマイナス感はありません。
やや強さあるしなやか線での作画。
描き込みは適度から細かめ、色彩は丁度良いくらい。
変化の強いコマ割りで、枠線自体なくなることも多く。
賑やかな原稿となっています。
それでも大きな乱れ崩れなく、メリハリもあって見易い仕上がり
身長あってリアルさもある人物画。
可愛らしい娘から色気ある熟女まで巧く、また漫画もお上手。
前述したようなお話のネタがため、ちょっとはあると思います。
白黒のが味わい深いのですが、判断はおおむね↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。

 【 収録話 】 10話収録

005:「王子のたまごは雛に孵る」
ボーイッシュでまたその姿が超絶イケメンな「ヒナト」こと「雛子」
「高井」はナンパが巧くいかない原因を女子らがそっちに集中することだと考え。
女子受けしそうなファッションを変えようと2人で出掛けたのでした。
今回の↓表紙が「雛子ちゃん」です。
えー、前半の彼女はいかにも男の子っぽいので見逃しそうですが。
実は、もうこの時点でデートですよね。
(※周囲の女子らがギャーギャー言いそうだけど、大丈夫だったのかな)
元が良いため、女の子な恰好をしても、やたら可愛らしく
それが刺さった「高井くん」との車内えっちです。
取りまきがためか、「雛子ちゃん」はあまり男子慣れしていないのかな。
言動・リアクションもやたら可愛らしく、ぜひ他シチュエーションが見たくなりました。

「ヒナト」こと「雛子」
※「ヒナト」こと「雛子」

023:「下心あれば母心」
娘をもつ「麗子」と交際を続けていた「龍一」
ついにえっちとなったんですが…というお話。
前半での色々は前フリですかね。
なんとなく予想したとおり、はっちゃけプレイとなっていました。
うん、「麗子さん」の母性がやたらに強いのかな。
お風呂シーンがコメディーしていて楽しいです。
また、そんな母親に育てられた、娘「うらら」ちゃんがかなりマセていて。
今後が心配。

043:「めおとくす」
男運悪く、頻繁にフラれていた新聞部「芽衣子」
校内新聞のコーナーわが町・名所で、取材かたがた夫婦楠(※)で有名な夫婦神社に向かったのでした。

※夫婦楠(めおとくす)
神社にある2本のクスノキ。
伸びた枝葉がくっついて一本に見えるご神木。
明治神宮などにあるようです。

頭の大きなリボンが特徴な「芽衣子さん」
ちゃんと取材してください。
詳細は伏せますが、故あって神社の男子とえっち展開になっています。
結構可愛らしい娘さんなのに、なんで変な男子にばかり刺さるのかな。
なにげに2ページ目での座りパンチラが好き。
相当にスカート丈短くないと、あーはならないよね。

061:「姫の秘めごと」
お屋敷のお嬢様「姫子」
彼氏「幸成」との交際は認められたものの、えっちはまだ早いと父親に止められており。
どうにかして初体験すべく、家政婦「のりえ」のサポートを借りるのでした。
うーん。
「姫子さん」らの詳しい年齢は分かりませんが、父親のいう事のが真っ当ではないかなぁ。
お金待ち故で、彼女の主張もまー分からんでもないけれど。
1ページ目の「のりえさん」のカットでちょっと期待した方は、おめでとうございます。
こちらはWヒロイン話でした。
「姫子さん」をサポートすべく、「のりえさん」が参加しています。
もしかしたら、「のりえさん」は父親の夜のお手伝いもしてるのではないだろうか。

079:「イニシアティブ」
ダイエットのハードコースに通う「ノリスケ」とコーチのカップル。
厳しい口調でのトレーニングが楽しい彼女。
あれで発散してるんだろうなぁ。
ああした中で、こまかく彼女を観察して実はデブ専だと見抜いた彼は凄い
お互いSとMの性癖がいったりきたりしてるような感じで、主導権争いみたいなプレイでした。
まぁ、相性は良いんでないかな。
スパッツが素敵です。

097:「花結び」
和風雑貨屋にて知り合った、控えめ店員「梅本」さんとのお話。
店長「菊子」さんは褐色肌で露出過多な服装の派手な女性。
2人のギャップが凄すぎて、同ページにいても違う漫画みたいに見えますね(笑)
和雑貨屋にあんなんいたら、男性は引きそう。
さて、目立つ女性が2名で、なんだかWヒロインものっぽいですが、メインはあくまでも「梅本さん」
(※いちおう、カラーページにて店長「菊子さん」のおっぱいは見れますが)
親しくなっていくページでの、ふとしたパンチラが素敵。
そんなんぱかり追っかけてたのか、みたいな。
交際承諾の流れがオシャレですね。
(※またそんなんが江戸時代からあるってーのが凄いですよね、この国)

117:「青春の隣りに」
爽やかな先輩というイメージで、後輩女子から人気な「瀧上」
しかし、年相応に性欲はあり。
近所の本屋で購入するえっち本で、それを満たしておりました。
しかし、いつもの老人の孫だという元クラスメイトの女子「工藤」が店番をしており。
普段とのギャップを知られてしまったんですが…。
その際の彼女の妖しい笑顔が、どうにも頭に残って離れなくなってしまったののでした。
不思議な雰囲気を持つ眼鏡女子「工藤さん」に支配される、男性陣が恐れる(たぶん)エピソード。
凄い同級生。
解説でセンセ書かれていた10年後~の後日談が文字だけで身悶えしそうな感じで素敵。
うん、ありそう。

139:「はじめてのひと」
飲み会の席でヤンチャな営業「加之山」からアプローチを掛けられたアラサー事務員「宇佐木」
そのまま関係してしまい、彼の言うまま付き合うようになっていたのでした。
「宇佐木さん」は地味目な容姿で大人しい娘さん。
…で、開始時点では処女。
前半では彼が完全に主導権を握っていたのですが…。
後半からの彼女の巻き返しが凄い
あれは、ちょっと荷が勝ち過ぎてる感じでしたよ。
まぁ、彼も好き勝手やってきたんだろうし、そろそろ落ち着くのも良いかと。
前半に顔を見せていた、小さく眼鏡な同僚さんもしっかり味見されてるのね。

工藤さん、事務員「宇佐木」
※左:工藤さん、右:事務員「宇佐木」

159:「運命の電車」
電車内で助けた、妙に色気のある男子「いづる」
彼の告白を受けて、「蒼」は年下な彼と付き合うようになるのですが~というお話。
えー、成年漫画でちらほら見かける、小悪魔男子みたいなん。
本編での会話から、2人の年齢差は結構ありそうなのですが。
妖しい「いづるくん」の雰囲気・物腰がため、そうは感じないですね。
恋愛に弱い「蒼さん」は終始ペースを握られていた印象です。
まぁ、巧くは運ばないだろうなぁ、とは思っていましたが…。
オチが凄い。
なるほど。

どーでもいいですが。
こちらの「いづるくん」と、先の書店店員「工藤さん」がカップルになったら…凄そうね。
あちこち合わなそう。

179:「悪魔の契約」
先輩に想いを寄せる「キリカ」
その願いは悪魔が聞き届けてしまうんですが…怖がるどころか、彼女は大歓迎。
私それよりっ、魔女にして欲しいですっ
そうお願いするのでした。
そんな訳で、魔女契約えっち。
ファンタジー話ですね。
登場する悪魔は顔こそそんな感じですが、ガタイの良い男性で描かれています。
(※いちおう尻尾ある)
片目隠れる髪型な「キリカちゃん」はちょっと癖あるものの、可愛らしい娘さん。
↓表紙の左隅にいますね。
先の発言ほか、なかなか面白い娘さんでした。
オチはなかなか衝撃、笑劇的で楽しい。
契約後の「明日の天気当てるくらい」という発言が好き。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「南北」センセでした。
こちらでは「恋人ルール」、「みんなのお嫁さん」を紹介しています。
成年系ではこれが3冊目。
冒頭話の「雛子ちゃん」がやたらめったら可愛く、ほわーっとしていましたが。
続くエピソード「下心あれば母心」で落っことされました。
(※ひでるさんはこんなん系が不得意)
いちおう、面白くは感じるんですけどね。
まー、その後も明暗幅広い収録で、色々と楽しめました。
次巻も期待してます。
「雛子ちゃん」のその後があればいいなぁ。





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■好きスタイル (こんちき)

★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] コメディー、ラブコメ、お尻、フェチ
・構成 : 11話収録(うち「嫁入りオープンキャンパス」×3)
・おまけ: 作品紹介、カバー裏に別絵、加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「こんちき」センセの「好きスタイル」です。

霧ヶ峰、ジョギングのお姉さん
※左:霧ヶ峰、右:ジョギングのお姉さん

 【 構成・絵柄 】

収録は3話ほどの連続話と短編群。
続きモノはとあるカップルを追いかけた、シリーズちっくな感じです。
そちらと短編も含めて、ジャンルはラブコメ。
単行本タイトルそのまま、ラブもあるのですが。
各漫画はコメディー要素が非常に強いタイプとなっています。
それがため、エロス目的には不向きでは、と感じるくらい読むにも楽しい1冊となっていました。
ややプレイにははっちゃけたところも見え。
特にお尻にフォーカスが当たっていたので、そっち好きな人にはより良いでしょう。

しっかりとした線での作画。
濃淡・描き込みは過不足なく、丁寧で綺麗な仕上がり。
コマ割りは細かく変化もあるのですが、見辛さはありません。
特にコメディー描写・崩しに優れ、漫画はお上手
引っ掛かるところなく、テンポよく読み進められると思います。
たるんとした輪郭とむちむちとした肉付きなスタイル。
ロリっとした娘から大人の女性まで、人物絵は素朴な雰囲気で独特さがあります。
だいたいカラーな感じではあるのですが、白黒絵のが良く、また漫画調でないと本来の味わいを感じられないので。
判断については、「ワニマガジン社」さんのHPが良いと思います。

 【 収録話 】 11話収録

003:「嫁入りオープンキャンパス」
023:「嫁殿Uターンシップ?」
043:「絶対子作りSUPERエクスプレス」
オープンキャンパスを見るべく上京してきた昔馴染みの「優奈」
そんな彼女が「龍一」の嫁となるべく奮闘する~というお話群。
博多弁がキュートな「優奈ちゃん」
実は3話目で驚くべき事実が判明するのですが。
前2話はそれまでの長いフリだったのではないかなぁ。
強いコメディー要素なラブコメで、まさに単行本を代表・象徴するようなシリーズとなっています。

3年振りの再会が描かれる1話目。
部屋のチェックから、料理まで「優奈ちゃん」は頑張っていました。
箱単位で所持していたゴムが楽しい。
しまくっていたのか、そのつもりで使えなかったのか(笑)
お風呂上りなえっち展開です。
あの場面は押しまくるのが正解でしょう。
続く2話目は、「龍一くん」が帰省するお話。
日焼け跡な「優奈ちゃん」が見れますよ。
ガテン系な篠崎組の方々、またお祭りでの周囲の反応が面白い
カバー裏の「優奈ちゃん」はこちらでの服装なのですが、いかにもお嬢さんという感じで素敵でした。
最終3話はタイトル通り。
お金かかるね…。
前述したように、こちらでは衝撃な展開に。
あー、確かに彼女っぽいなぁ。
周囲は男子ばっかりなようだったし。

優奈、叶芽
※左:優奈、右:叶芽

063:「俺の彼女ぷりぷりプリティ」
デートに遅刻し、不機嫌な彼女「叶芽」とのデート話。
連続話な彼女を置いといて、↓表紙はこちらの「叶芽ちゃん」です。
ツインテールで目立つためかな。
(※ちなみに、中扉・もくじ絵も彼女が担当)
こちらの漫画は男性視点で描かれていて。
男性の台詞などはモノローグで処理され、読者が彼氏という感じになっていました。
トイレえっちです。

079:「出張だぞ桜庭っ」
会社の先輩で部署のエース「霧ヶ峰」から、出張のお供を頼まれた「桜庭」
30目前で結婚に焦っていた、という彼女。
出張の真の目的は、結婚を打診することだったようなのですが…。
同部署の「吉野」に好意を持っていた「桜庭」はバッサリ断ったのでした。
そこで次の出張には、「霧ヶ峰」に好意を持っている「石橋」と「吉野」も誘ったのです。
えー、出張を私物化しないように
「桜庭くん」が「霧ヶ峰さん」のイメージで”かあちゃんて感じ”というのは納得。
仕事で上司・部下の関係にあるカップルは難しいと思うよ。
当初はほわほわとした可愛らしい雰囲気だった、「吉野さん」の酔って本性を見せたあたりが面白い。
肉食系ですねー。
結局4名が入り乱れる、複数プレイに発展していました。
…で、この際の「霧ヶ峰」・「桜庭」の2人がスワップな雰囲気(笑)で、個人的には非常に好みな感じです。
結果的にはこれで前進したのではないかなぁ。
どうやら「吉野さん」は手に余りそうなので。

103:「ランナーズヘヴン」
ジョギング中に見掛けた女性のスタイルが素晴らしく。
その後を追いかける、というもの。
バストも凄いですが、スパッツのお尻が最高
追っかけたくなる気持ちはよーく分かりますが…。
現実ではほどほどにね
ヘタすると捕まるぞ。
気付くと多くの男性が追っかけてた、というのは漫画ですね。
こちらの場合、そもそも彼女もソレ目的だったようなのですが。

119:「さしいれH 3on1」
同サークルで「沢田」・「三神」の下僕となっていた「天野輝」
突然に買い出しを頼まれ、届けた先はやはり同サークルの「楠木麻耶」宅でした。
女子3名で部屋飲みをしていたようなのですが、わざわざ彼が呼び出された理由は~というもの。
複数えっち話。
裏表紙はこちらの3名です。
すっかり慣れきった「沢田」・「三神」に混じる、大人しい「麻耶ちゃん」が可愛い
あーした娘がスカート上げて見せる様はエロくていいですね。
また実に良いおっぱいをしており。
キャラ的には地味目な娘ながら、メインヒロインたる活躍をしています。
オチがまたキュートで、羨ましいですね。

139:「頼っていいのよ神田川さん」
女性ばかりの部署にようやく配属された男子社員「常盤」
その教育係となった「神田川」は絶賛彼氏募集中という状態であり…。
仕事だけでなく、私生活までも頼ることとなるのです。
だいたいそんなお話。
前半2ページくらいは、気の弱そうな男子という「常盤くん」なのですが。
えっち後から、徐々にその本性が。
実はお尻プレイ好きで、「神田川さん」にもそんなんをお願いするのがメイン。
なんのかんの、彼女もズルズル流されていくのですが。
眼鏡の「神田川さん」が、最中に実に豊かで良い表情をしていたので、お楽しみに。
うん、こんなん付き合わされたら、確かにあーなるのかも。
あの野郎結構なマニアっぽいので、付き合うのは考え直した方が良いと思う。

159:「♂注射ちゅちゅちゅ」
風邪をひいた「深美」を見舞いにやってきた「ヒロ」
医者からもらってきた座薬を入れることとなり…という、見舞いえっち展開。
部署で風邪が流行ってしまう、社会人が恐れる設定のこちら。
そのエースらしい「中島」さんはボロボロな状態ながら出勤しているのですが。
こちらのヒロイン「深美ちゃん」は戦力外とか言われていました。
わはは。
まぁ、確かにトロそうな雰囲気だもんね。
むちむちとした、魅力的な肉付きでした。
オチのひっくり返しがまた楽しいです。
彼女の持つ魚介なぬいぐるみに注目。

175:「鼓動をつたえていのち貴方へ」
同学科のクラスメイト「吉住結衣」は病弱でよく休んでおり。
「矢沢祐一」はノートを渡すなど面倒を見るうち惹かれていき、ついに告白したところ。
返事もないまま卒倒されてしまったのでした。
そんな感じで、なんとこちらも見舞い話です。
病気ながらドコメディーだった前話(※とは言え、こちらもコメディータッチなのですが)と違い、「結衣ちゃん」の症状は重く
後半には、こちらの単行本では異質な展開となるのですが…実はもうひとオチが
びっくりしたー。

吉住結衣
※吉住結衣

191:「お稲荷さまジューシービースティ」
特売で安かった油揚げを大量に買い込んだ主人公。
ふと見かけたお稲荷さまに1つ供えたところ。
祠のお稲荷様、と名乗る2人が現れたのでした。
稲荷神と狐は同一視されているとか聞きますが。
眷属たる狐像の2体(神社の前にあるやつね)が消えている描写があり。
お稲荷さまじゃ
…とか言っていたのですが、あなた方はお稲荷様ではなくその眷属なのでは??
どうなんだろう。
お話は貰ったお揚げのお礼えっち。
グラマラスな彼女は置いといて、本来男性だと言うもう1人が良いポイントになっています。
カップは美味しいですよね。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「こんちき」センセでした。
成年漫画はこれで3冊目でいいのかな。
当ブログでは、「おいでませにゃんにゃん」、「私えっちですよ?」の2冊を紹介しています。
特に意識ないまま、なんとなく手に取ったのですが。
今回も良かったです。
連続話の「優奈ちゃん」が面白く、可愛いのですが。
個人的には、「霧ヶ峰さん」のエピソードが刺さりました。
やはりサラリーマンなので





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■桂さんちの日常性活 (ひげなむち)

★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] 流され系、ブラック、むちむち
・構成 : 11話収録(うち「桂さんちの日常性活」×6、「コンヨク」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵、加筆修正あり、
      描き下ろし「桂さんちの日常性活 幕間」×5。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ひげなむち」センセの「桂さんちの日常性活」です。

聡子さん、藤里たまき
※左:聡子さん、右:藤里たまき

 【 構成・絵柄 】

収録は表題作を中心とした構成。
メインは追加エピソードも描き下ろしされており、130ページというボリュームです。
ほぼ単行本の半分以上ありました。
ほか、連続話はもう1つあり、こちらは前後編的なものです。
連続・短編に共通するのは、えっちに流される男女。
ちゃんと相手がいたり、不倫関係だったりしていて、ブラック要素もあるのですが。
なんというか、その果てに待っているだろう、ドロドロ・混沌とした部分は描かれておらず
あくまでも、えっちの要素という感じ。
調味料みたいなものですかねー。
ただ、当然ながら人は選ぶため、得意でない方はくれぐれも要注意。

そんなドえろい展開が想像できないような、可愛らしい人物絵。
輪郭は幅広い楕円で、むちむちと肉感的です。
漫画っぽく、キュートな仕上がり。
ちょっと素朴さもあり、ラブコメとか似合いそうなもの。
…で、あるため。
ああした展開がより刺激的になるのだと思います。
表現はコメディー崩しも多く、はっちゃけたもの。
分かり辛くはなく、引っ掛かりもしないのですが。
全体的にばっさりと描かれていて、勢いがある反面雑っぽさもあり。
お話ともども個性が強く、人を選びます
カラーでも変化はないのですが、判断にはカット絵のある裏表紙がオススメです。

 【 収録話 】 11話収録

003:「桂さんちの日常性活」 6話
歳の差あるものの、娘「美晴」が照れるほどに旦那と仲の良い妻「桂しのぶ」
最近隣に越してきた学生「川上洋介」から、熱心なアプローチ受けていました。
当然、それに応じる訳もなく、拒否し続けていたところ。
最後には土下座をされてしまったのでした。
それもハッキリ拒絶したのですが…という導入部。

こちらが表題作。
タイトルは1話目の日常生活から、看護性活、浮気旅行、母娘関係、完落模様、日常性活…となっておりました。
だいたいどんなんなっていくのか、想像つきますわね。
不倫話で、決して楽しい展開ではないものの。
「川上くん」は良くも悪くも純粋にえっち目的なため、相手の家庭を崩壊させるとか、調教するとか、真っ暗という訳でもありません
ため、ネトラレとも違い、適切な言葉を探してみると、”流され系”となるのでした。

桂しのぶ
※桂しのぶ

切っ掛けとなる1話目。
まぁ、確かに隙を見せてしまったことが原因なのですが。
まさかあーされるとは思わないだろうからなぁ。
(※結婚前の若い時ならばまた別でしょうが)
旦那のことを「センセ」と呼んでいる「しのぶさん」
2人の経緯について、ちらと描かれていましたが。
そちらの漫画もちょっと見てみたいです。
そう、彼女が隙を見せてしまったのは、多少腕っ節に自信あったことも少なからずあったと思います。
2話目看護性活は…えっち後、彼をボコボコにしてしまったため。
旦那に素直に申し開きしたのは、ちょっと意外でしたが。
相手に看護を要求するというのは厚かましく、また「しのぶさん」も旦那もお人好し過ぎ。
「川上くん」は目的のため手段選ばないタイプですからね。
(※実際、えっち要求はとある脅迫も含んでいました)
デニム生地のお尻がいい感じ。

ホテルへ出かける浮気旅行が3話目。
今回が最後、というお泊りデートですね。
後の台詞から、3カ月ほど経過していたようです。
最後というのが、実に胡散臭い
…と思っていたら。
オチでは驚くような展開となるのでした。
まぁ、こうした漫画でのセオリーではあるかなー。

4話目は母娘関係。
どーなるか、ほぼ理解できるだろうとは思いますが。
いちおう、直接は書かないこととします。
「しのぶさん」が解放されたのは、新たな相手が出来たため。
時間を2カ月ほど遡り、そうなった経緯が語られていました。
そうかー。
相手を守ろうとして取引に応じたのに、その相手はまた別のところで罠にかかっている~というのは、ネトラレ系でよくある展開。
ちょうど興味出る年頃、というのもあると思います。

5話目完落模様、続く日常性活は最終エピソード。
描き下ろしの幕間にも注目です。
まぁ、もう止まらないわね。
オチではあーなっており、まだ続くような感じになっていましたが…。
実際、だらだらえっちしていられるほど暇はなくなり。
体調・精神的な面も考慮すると、同じようにちょっかい掛けれなくなると思います。
案外、あれで関係終わるのではないかなぁ。

131:「サマータイム」
昔馴染みのお隣さん「聡子」
帰省した彼女は、見違えるほど綺麗になっていました。
お使いを頼まれた「大樹」が隣に向かったところ…「聡子」は無防備に居眠りをしていたのでした。
そんな訳で、寝込みに仕掛けるお話。
「聡子さん」の発言から、彼氏はいるようです。
まぁ、言動からそれも当然か。
「大樹くん」に対し、しっかりお姉さんしていました。
しかし、解放された田舎の家で、実家がすぐ隣にあるというのに。
彼は大胆ね。
確かに、理性とかなんとか色々なモノを吹っ飛ばすようなシチュエーションではありましたが。

155:「蓼食う彼女」
中年「小嶋」と付き合う「藤里たまき」のお話。
武道をやっており、長身な「たまきさん」
タイトルとおりに何が良いのか、小太りの冴えない中年と付き合う彼女。
いちおう、妻子供のいる身分。
また、こうなるに至る経緯も描かれていましたが、彼のダメっぷりをより強調するようなものでした。
おっさん、羨ましいなぁ。
「たまきさん」は明け透けなようで、友人もそうした事情を知っているようなのですが。
それに繋がる、”趣味が悪い”のおまけが楽しい。

173:「ただれ縁」
高校時代からよくツルんでいた、「木村樹」・「喜乃下ハル」・「加賀谷健次」の3名。
その縁は切れることなく続いていたのですが。
現在はえっちも含む、不健全で爛れた日々となっていたのでした。
仲良いのは何よりなのですが。
まぁ、なんというか…ぬるま湯ですわね。
センセの絵柄とお話はよく合っていました。
複数えっち。
当人らも長続きしないと思っていたようですが。
案外、子供生まれた後もずるずる3名で暮らしてたりして。

アガタさん
※アガタさん

191:「コンヨク温泉」 ※実際の表記は温泉マークです。
209:「コンヨク裏」
「行道(ユキミチ)」・「ひろみ」のカップルが穴場だという温泉旅館を訪ねたところ…。
性に奔放な外国人カップルと鉢合わせになり。
混浴の露天風呂では、向こうの女性「アガタ」とタイミングが合ってしまったのでした。
そんな訳で、混浴の温泉旅館を舞台とした流され系エピソード。

本来であれば、仲良くカップルで混浴すれば良かったのですが。
「ひろみちゃん」がそれを嫌がったことで、「行道くん」は1人で入ることとなりました。
気持ち分からんでもないですが、せっかく温泉旅行に来たというのに…。
外人カップルも温泉に来たのは「アガタさん」だけ。
台詞から察するに、彼女は温泉好きで目的だったためかなぁ。
とにかく、ちょっとした偶然で2組のカップルがこの時点で入れ替わってしまっていたのです。
ワタシたちこーゆーのユルいでス
…ということで。
温泉中で会話していたところ、「アガタさん」からえっちを求められてしまうのでした。
いちおう、「行道くん」は彼女に気に入られたのかな。
露天風呂えっちとなっていました。
さて、このエピソードには「コンヨク裏」ともう1話あるんですね。
男女4名で2話あるということは…はい、察しの良い方その通り。
オチでちら、と示されていた、「ひろみ」・「エドワルド」の2人はどうだったか、というものです。
詳細は伏せておきますね。
まぁ、お互い様なので…どうか揉めないよう祈ります。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「ひげなむち」センセでした。
こちらは4冊目の単行本のようです。
当ブログでは、「ヒト・カノ 他人彼女」、「おとめくずし」、「みすでぃれくしょん」など3冊を紹介しており。
現在の所はコンプリート中です。
ふと見かけた名前で、あっさり手にしていまいましたが。
そうか、センセはこうしたネタがお好きなんですよねー。
あの可愛らしい作画での展開はエロいですが、読むにやや苦痛
ただ、普通のラブコメでは”ならでは”の良さが薄まってしまうことも理解しているので。
難しいわね。
せめて、ブラック度合が少ないことを望みます。



 

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■放課後の先生 (緋鍵龍彦)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●◎○
・属性 : [一般] 4コマ、コメディー、放課後、私塾
・構成 : 12話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: 折り返しにコメント、合間にネタ絵。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「緋鍵龍彦(ひかぎ・たつひこ))」センセの「放課後の先生」です。

塾生徒たち
※塾生徒たち

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまるで完結するストーリーな4コマ。
全体のページ数も少なく、ちょっと短いですかね。
巻末での2話は、読み切り時代のもの。
若干異なる設定がお楽しみいただけます。
1、2話目では、1ページ4コマという横長なコマ割りでしたが。
3話目から、ほぼ1ページ8コマ(4コマ漫画が2本)という形がメインとなってます。
オープニングなど、たまに4コマでない形式になることもありました。
漫画は塾を舞台とした、青春コメディー。
女の子らがキャラキャラとしている、楽しい漫画に仕上がっています
ちょっとラブコメっぽい色もありました。

柔らかな線での作画。
あっさりとした描き込み具合で、濃淡具合も同様。
4コマらしい、平たくサッパリとしたものです。
広く丸い輪郭で、丸く大きい目。
デフォルメある人物絵となっていました。
表情よく描かれてます。
表現などにやや弱さありましたが、重箱の隅程度。
特に問題ではないと思います。
カラーでも特に変わらないので、判断は↓表紙・裏表紙でいいでしょう。

 【 収録話 】 12話収録

塾教師をやっていた父親が入院。
その代理として、息子「屋代御門(やしろ・みかど)」が講師をすることとなったのでした。
「ヒメ」こと「日向恵(ひなた・めぐみ)」、「シノブ」こと「忍足舞(おしたり・まい)」、「ミコ」こと「戸倉巫女夏(とくら・ふみか)」という3名の女子が学ぶそちらは、ごく自由な雰囲気だったのです。
ごく簡単にはそんな感じ。

シノブ・ヒメ・ミコ
※シノブ・ヒメ・ミコ

舞台は私塾なのですが。
雰囲気としては、いわゆる部活漫画みたいな風情
(あとがきによると、センセもそうした意識はあったみたい)
こちらの最大の特徴は、年上の異性がいることでしょう。
だいたいこうした漫画というのは。
男の影はなく、女子だけできゃらきゃらしている印象なのですが。
こちらは講師として「ミカドくん」がおり。
実際、生徒のうち「ヒメちゃん」は他の2人とはやや異なる慕い方を見せておりました。
↓表紙などでも1人大きく描かれていて、正ヒロインという感じですわね。
別にラブコメ的なまでにはなっていませんが。
あ、ついでに言えば、サービスカット的なものもありません。
9話にて水着回あるなど、ごく爽やかな程度です。

「ヒメちゃん」はいわゆる素直で感情豊かな可愛らしい娘。
前述したように「ミカドくん」に好意を持っていて、10、11話では特にそんな感じ。
「シノブさん」ははっちゃけた娘で、お笑い担当。
塾に来ていながら、あまり勉強してません。
まぁ、この漫画自体あまり勉強してる描写ないんですけどね。
4話は彼女の主役回みたいな感じです。
1学年下の「ミコちゃん」はいわゆる不思議系。
半開き目でしれっとした態度ですが。
主役回の5話では年相応の可愛らしいところも見せてくれています。

登場人物で男性キャラはほぼ「ミカドくん」のみ。
もともと教師であった彼の父親も、コマ隅にてちらと描かれている程度。
顔もあっさり描かれてるくらいですね。
それに対して女性は先の3名ほかその友人、塾の卒業生で現在は教師の「宇部龍子」、「ミカドくん」の同級生「橘真樹」など、妙齢な女性らも登場。
6話登場の「龍子さん」
元ヤンはどうか不明ですが、腕っ節は強く。
昔の「ミカドくん」は彼女の支配下で、頭が上がらない存在。
いいキャラなんですが、場を持ってってしまう強さがありました。
9話では水着姿も見れます。
ツインテールな「真樹さん」は8話登場。
大事な人
そう「ミカドくん」のことを言い切る彼女は、ライバルキャラみたいな感じ。
可愛らしいキャラですね。
登場回が少ないのが残念。
この2人とはそう甘い描写ありませんでしたが、ややラブコメちっくだと思います。

教師「宇部龍子」、橘真樹
※左:教師「宇部龍子」、右:橘真樹

ちなみに、本編ではないのですが。、
3、4話の合間にあった、対外国人の4コマが楽しい
…固まる、かな。

 【 その他 】

そんなこんなで「緋鍵龍彦」センセでした。
ブログでは成年系「ぷらいまり」、一般系の「唐傘の才媛」を紹介しているんですが。
取り上げるのはかなり久しぶり。
おそらく15冊目くらいでしょうか。
センセの代表作「断裁分離のクライムエッジ」がひでるさんはまったく刺さらなかったんですよね…。
久しぶりに書店で見かけ、淡い色使いの↓表紙に引っ張られました。
最終的な決め手は裏表紙。
あの感じは好き。





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■泡のお姫様 (木谷椎)

★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●〇〇
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●◎〇
・属性 : [成年] ロリ、風俗、ハーレム
・構成 : カラー(4P)、12話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、カバー裏に別絵。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「木谷椎(きや・しい)」センセの「泡のお姫様」です。

かりな
※かりな

 【 構成・絵柄 】

「このお話はまだ続きますので~」
…とは、センセのあとがきに書かれていた文面。
そう、この漫画は1冊完結ではなく、2巻以降に続いていくもののようでした。
基本的にはタイトル・↓表紙の通りで、ロリ風俗漫画。
ただし、ジャンル的にはラブコメ調となっており。
現実的な金銭のやり取りもちらと示唆されていたものの…。
基本的には登場ヒロインらとラブい関係っぽく描かれていて、仕事外でも会っていたりします。
他の客の描写についても、ごくあっさりしたものでした。
幼い彼女らがこんな仕事をしている、黒々しい背景も匂わせていましたが、ブラックな要素はほとんどありません
(→2巻以降はまた違うかも)
複数ヒロインが各話を担当していくようなタイプ。
良くも悪くもコレというストーリー展開はありませんでした。
あるいは1巻は皆と仲良くなる段階で、2巻以降に連続話っぽくなるのかもしれませんね。

しっかりとした細線での作画。
濃淡は適度なくらいですが、全体の色づきはしっかり。
描き込みはちょうど良いくらい。
細い枠間のコマ割りでやや細かめ。
丁寧で目立つ乱れや崩れはありません。
背景・小物はややあっさり目なものの、全体と合っていました。
人物画はまるっとした輪郭で、目の大きい可愛らしいもの。
↓表紙などのカラーより、白黒のが断然良いと思います。
ちょっとしたコメディー崩しと、引き絵が若干気になるところ。
それ以外は特に問題点はなく、優れた仕上がりです。
判断は紹介帯の方が良いと思います。

 【 収録話 】 12話収録

003:「話題のソープ!ニンフェットにようこそ」 カラー原稿あり
カラー原稿から始まるこちらは、主人公がこの店を紹介しているような感じ。
なにゆえそんなんかは、オチにて。
全ヒロインが登場しており、それぞれとのえっちが楽しめます。 
成年漫画の1話目、って感じでしたよ。

015:「泡のお姫様」
繁華街の路地裏にひっそりとある会員制の風俗店「ニンフェット」
そちらの実態を知った主人公は、店のナンバー1である「まゆか」に入れあげ、足繁く通うようになっていったのです。
ごく簡単にはそんなお話。

風俗嬢らとのラブコメ漫画。
お話は前述したような感じで、現実的な部分はぼかされているのですが。
様々なバイトをデスマーチして半月振り~
なんて発言もあり、通うために相当な金銭を消費しているようでした。
それを考えると…。
当然ながら全て客商売であり、彼女らのラブラブな言動は単に接客手段の1つですね。
これが長編漫画なため、金銭尽きた彼がゴミのように扱われる、ブラック展開が来るのでは~とか、ドキドキ読みました。
とりあえず1巻では、そんなんありませんでしたが。
まぁ、この先に過酷な描写あったとしても。
なんのかんの幸せハーレム状態で終わりそうですけどね、この漫画。

舞台はほぼ「ニンフェット」でのもの。
たまに野外に出たりもしていましたが、基本的には店内ばかり。
もともとの目的がため、えっち展開はごくスムーズでした。
彼女らの背景も不確かな娘多く、現時点では繊細な心理描写などは見られません
前述したとおり、店の娘らと知り合いになって仲良くなり~というあたりで終わってしまうので、盛り上がる部分なく。
次巻へと繋がるコレというポイントも見られず、ストーリー的にはややだるっとした印象
正直なところ、よほど刺さった方でなければ”次も読みたい”とはならないでしょう。

まゆか、ふぇありー
※左:まゆか、右:ふぇありー

この1話目は看板娘「まゆかちゃん」
いきなりナンバー1のこの娘と当たるというのは、やっぱりボーイ「一寸木彬(ますき・あきら)」の感覚が優れているためかな。
(※常連客になると判断したのでは)

031:「かりな姫と逆ソープ」
ついにシルバー会員までになっている彼。
1カ月通ったそうですが、果たしてどれだけ消費したのやら。
先の「まゆかちゃん」は残念ながらお休みなのですが…その理由がなかなか黒い
確かになぁ。
そんな訳で、彼女の代わりに相手をしたのが「かりな」ちゃん。
大きなリボンとツリ目が特徴で、ちょっと生意気なツンデレちっくの娘さんです。
「まゆかちゃん」が優等生タイプなので、次はやっぱりこんなんですよね。
大人っぽい下着がキュートでした。

047:「泡姫ちゃんの新人研修」
「ふぇありー」ちゃんの登場回。
当然源氏名かと思いましたが、コレ本名でした。
キラキラですねー。
タイトル通りまだ不慣れで、さらにロリっとした娘さん。
彼女の研修についていたのが、「まゆかちゃん」です。
さすがナンバー1。
そのため、こちらはWヒロインで複数プレイとなっています。

063:「まゆかちゃんと店外デート」
こちらもタイトル通り店外デートな1話。
いちおうデートですが、彼女にとっては完全なる仕事。
野外プレイが見れます。
あー、ああした言動とか、そりゃ人気ある訳だわ
ちゃんと前回の流れも残っていて、ここはストーリーちっくだと思います。

079:「おんなのこの日」 前後編
初の前後編エピソードは、担当「かりなちゃん」
前編は健康診断描写で、登場男性は医師「三倉」 
こうしたタイプの漫画でちらほら見られる、
”やってる事はそんなんだけど、プライド持っている”
~みたいな感じがココにも。
後編は主人公な彼と「かりなちゃん」のプレイです。
前回が逆ソープだったので、今回は普通(?)
オチ付近の「すごく重いぞ」が楽しい。

107:「ドS優等生の射精管理!」
冒頭のファンミーティングが気になるこちらは、眼鏡な「しずか」さんの登場回。
成績優秀な学級委員、と容姿そのままな感じ。
ちょっと大人っぽい娘で、プレイも独特。
お話にも変化ができ、良い登場タイミングだったと思います。

123:「ふぇありーの新人研修・再び?」
「ふぇありーちゃん」の再登場回では、「まゆかちゃん」の参加なく。
彼女とカップル状態です。
ローションのくだりが楽しい。
そのキャラも手伝って、ふわふわーっとしたお話なのですが。
オチ部分が急に重く、驚きました
そのあたりが次の巻とかで描かれるのかなぁ。

しずか、くみ
※左:しずか、右:くみ

139:「先輩泡姫ちゃんの卒業」
卒業するという「くみ」ちゃんとのエピソード。
すでに引退しているので、無料なのでした。
…が。
それだけで…アレは……繊細は確かにそうか。
トコトン風俗店大歓迎な男性ですわね。

155:「潜入!泡姫ちゃんの女子寮?」 前後編
ポイントがたまったので”女子寮に潜入”という回。
単行本でのラストエピソードということもあってか、4名ヒロインが一堂に会するお話。
それぞれが誰かのことを語る~みたいなのはちらほらありましたが、ここはかしましさが楽しい
広いお風呂にちゃんと理由あるのが素晴らしい。
いちおう寮ですもんね。
彼女ら以外の娘はいるのかな。

 【 その他 】

そんなこんなで、毎度お馴染み「木谷椎」センセ。
こちらのブログで紹介してきた単行本は↓下に並べさせていただきました。
以前見た長編の可能性、というのがコレですかね。
2巻以降に続く、と聞いて驚き。
そう考えると、この巻が特になにもなかったのはソレがためかなー、と。
面白くはあるのですが、個人的な感覚では普通。
前述したように、次が読みたいという後引かれるものはなく。
続けるのであれぱ、仕掛けが遅かったと思います。


泡のお姫様 泡のお姫様 (MD COMICS NEO )
                  (2018/9/27)
                  木谷椎
                  ※アマゾン登録なし


★「木谷椎」センセの漫画紹介記事 ※すべて成年系

乙女の恋愛情事
 名義変更後の1冊目。8話の短編を収録。
どっちもLOVE!?
 5話の中編「どっちもLOVE!?」を収録。Wヒロインのラブコメ漫画です。
Mind of Sisters
 表題の中編「Mind of Sisters」を収録。三姉妹とメイドですね。
Lovely Colors
 再録漫画とイラスト集のような単行本。オススメしません。
ももいろsutudy!
 6話ほどの表題の中編「ももいろsutudy!」を収録。表紙3名とのラブコメ。
~異端幻想~ ダークレグナム
 1巻完結の珍しいファンタジー長編。触手も当然あります。
妹スワップ!
 妹交換な中編「妹スワップ」を収録。短編「道草の花」は必見。
ひめはじめ
 ロリっとまとめられた1冊。ほとんど短編での構成です。そっち系の王道。 


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