■SAYONARA FAIRIES[サヨナラ フェアリーズ] (スミヤ)
★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ロリ、貧乳、教師
・構成 : カラー(6P)、短編×11(うち「さよなりフェアリー」×6)
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、カバー裏にイラスト、
描き下ろし?「encore lesson」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「スミヤ」センセの「SAYONARA FAIRIES[サヨナラ フェアリーズ]」です。
※リーシャ・オブライエン
【 構成・絵柄 】
中編をメインとした構成。
繋がりとしてはそこそこで、異なるシチュエーションでのカップルを描いた連続話となってます。
たぶん描き下ろしだろうエピソードも、そちらのキャラが主でした。
甘いラブコメですよ。
ほか短編も基本はそんなんですが、失恋話とか百合カップルなどもあり、やや変化球気味。
特に巻末収録の短編はビターでした。
詳しくは後述していきますが、外人ヒロインが実にお上手な方。
他には見ない、ダントツな描写力と言って良いと思います。
コテコテした描き込みではなく、さっぱりとした作画。
濃淡も適度か、やや薄め。
正直なところ、乱れ・崩れをなんとなく感じます。
期間が異なるのか、各話で微妙にバラつきもありました。
ただ、それらマイナス点をプラスに引き上げているのが、ヒロインの表情。
喜怒哀楽、実に生き生きとしており、特に笑顔の破壊力は抜群というべきもの。
そちらにお話の良さが加わり、完成度を高めておりました。
以前強烈に感じた個性は、良くも悪くも落ち着いた感覚。
素朴な雰囲気はそのままで、とっつき易くなったかな。
↓表紙などカラー絵とはやや異なるので、判断には紹介帯が良いと思います。
【 収録話 】 11話収録
003:「さよならフェアリー」 4話
165:「encore lesson」 2話 描き下ろし?
アイルランドからの留学生「リーシャ・オブライエン」
彼女の日本語のレッスンを担当する講師「来見」とは、いつしか恋人同士になっていたのでした。
すごく簡単ですが、概ねそんなん。
1年間の留学生活を描いた作品です。
タイトルそのまま、冒頭は卒業式。
後半に同じシーンがあるので、軽く覚えておきましょう。
年の差カップル、しかも教師・生徒という2人の甘い関係を描いており、1話から既にラブラブ。
当初はガチガチ~みたいな台詞もあり、そんな2人も見てみたい気もしましたが。
1話目は春先。
まだ日本語は勉強中で、会話のあちこちを理解できてない「リーシャちゃん」が実にキュート。
そんなんなのに、変な言葉を覚えてるのも可笑しいですね。
個人的なことですが、外人ヒロインはあまり刺さらないというのがあるのよ。
ただ、彼女についてはそのうちの例外。
言葉がしっかり通じないという設定を、実に巧い漫画要素としていました。
オチの部分とか。
また、「リーシャちゃん」の言動、ちょっとした表情が良いので、じっくりお楽しみください。
2話目バレエ衣装の「リーシャちゃん」
ぱっと飛びついてくるテンションが素敵。
いいなぁ。
そのままの格好で連れ帰っていたのは、アクシデントがためか。
演劇の3話目は可愛らしいドレスな彼女。
「元気注入したげるから」
という言葉を勘違いして照れるコマが好き。
「リーシャちゃん」は気を使ってましたけど、そりゃー全部脱がしたくはないわね。
こちらの後半は前回のフォローになってるのかな。
留学終了となった最終4話目。
念のため調べてみましたが、「Gaeilge」はアイルランド語という意味。
彼女の理解力をえっちの際に利用していたらしい「来見くん」が凄い。エロい。
こちらはまた後半が良いんですね。
机に座って意味を喋る「リーシャちゃん」の笑顔が眩しいです。
あれは「Romareda[ロマレダ]」の「カレンちゃん」とも重なるんですが、屈指のシーンだと思います。
なお、その後のカット絵ですが。
和服は髪アップのがいいですね。
(※本編カットではそのままだったの)
「encore lesson」がたぶん描き下ろし。
メインはこちらの2人ですが、他エピソードのキャラも顔を見せており、ある程度ですがその後が示されておりました。
1年ぶりに再会した「リーシャ」・「来見」のデートです。
相変わらずラブラブで、羨ましいですよ。
※左:鈴木夏月、右:ニマ・ターラ
101:「あなたの視界」
年上な「悠斗」に憧れる「実紗」
同い年の「悠輔」に宿題を見せてもらうべく家を訪ねたところ、彼女連れであった「悠斗」とはち合わせてしまったのです。
こんなものですよねー。
お話としてはよくある感じ。
「悠輔くん」がちょっと気の毒ではあるんですけど…言動を見る限り仕方ないか。
あのくらいの年代は女の子のがマセてるだろうからなぁ。
これを切っ掛けとして、良い関係になればいいんですが。
123:「月がきれいで」
家が隣同士という、「鈴木夏月」と学習塾の講師「拓海」の年の差カップルのエピソード。
漫画タイトルにもなっている、作品の重要ポイントでもある豆知識の部分。
ひでるさんは一般教養が欠落しているため知りませんでしたが…検索するとちらほら引っ掛かりました。
そうなんだ。
ひとつウンチクを得ることができました、ありがとうございます。
漫画では、講師「拓海くん」がひでるさんと同様にそんなんを知らず。
ちらほら「夏月ちゃん」が彼に言っていた台詞の意味を理解するという展開です。
照れる「夏月ちゃん」がまた可愛いんですね。
なかなか洒落たことを言う娘さんでしたが、その裏に隠されたもう1つの想いが深く。
優れた作品に引き上げておりました。
ちなみに、えっちは車内でしたよ。
145:「およめさん」
突然結婚相手を連れて帰宅した、姉「志穂」
それを切っ掛けに異性について想いを巡らせるものの、お違い意中の相手は存在せず。
「あゆ」と友人「りな」は、お互いがいれば良いという結論に達したのでした。
そんな訳で、百合ちっくなお話。
まだ若いうちというのもあるかなー。
モノローグにも書かれていたように、そのうち意識も変わっていきそう。
”百合ちっく”としたのは、そんな理由から。
まだどちらともに本気でなく、えっちも興味本位でしたよ。
171:「ゴシック」
式が終わり、夫婦となったカップル。
しかし、親同士の勝手で決められた結婚には、色々な噂が飛び交っていたのでした。
大雑把にはそんな導入部。
あの↓表紙は「リーシャちゃん」ではないよなぁ、と読みながら思っていましたが、こちらの「ステラ」さんで良いみたい。
盲目なお嬢様という彼女との初夜話。
その”目が見えない”という要素が漫画のポイントになっていました。
短編ながら過不足はなく、えっち要素も含めてオチまでまとまりのよい作品だと思います。
「ステラさん」のが髪飾りの分だけ表紙映えするのかな。
※ステラさん
195:「twelve steppes」 カラー原稿あり
こちらはアジア系な黒髪の少女「ニマ・ターラ」のエピソード。
調査に部族の元を訪れていた「ブラウン」が、彼女を観察するという流れ。
そもそも主人公が第三者目線であるため、他とはかなり趣の違う仕上がりでした。
当然ながらえっち相手も別。
また、彼が過去経験から、女性に対して冷めた目を持っていることもあるかと思います。
読後感は悪くないものの、ぱさっとしたドライな漫画ですね。
シチュエーションは良かったです。
【 その他 】
そんなこんなで、久しぶりの「スミヤ」センセでした。
前巻の「Lycoris[リコリス]」は…2010年の3月でしたか。
だいぶかかりましたねー。
ブログでは初単行本「Romareda[ロマレダ]」も紹介しており、こちらで3冊目。
全体的に期待通りの完成度でした。
やっぱり「スミヤ」センセの漫画は優しい。
変な話、成年漫画はだいたい読み終わって何らか消耗(←よくわかんないですが色々と)するようなものが多いんですが、こちらは違う。
心洗われました。
初という連続話も非常に良かったです。
まさにセンセの代表作品となりましたかね。
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・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ロリ、貧乳、教師
・構成 : カラー(6P)、短編×11(うち「さよなりフェアリー」×6)
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、カバー裏にイラスト、
描き下ろし?「encore lesson」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「スミヤ」センセの「SAYONARA FAIRIES[サヨナラ フェアリーズ]」です。
※リーシャ・オブライエン
【 構成・絵柄 】
中編をメインとした構成。
繋がりとしてはそこそこで、異なるシチュエーションでのカップルを描いた連続話となってます。
たぶん描き下ろしだろうエピソードも、そちらのキャラが主でした。
甘いラブコメですよ。
ほか短編も基本はそんなんですが、失恋話とか百合カップルなどもあり、やや変化球気味。
特に巻末収録の短編はビターでした。
詳しくは後述していきますが、外人ヒロインが実にお上手な方。
他には見ない、ダントツな描写力と言って良いと思います。
コテコテした描き込みではなく、さっぱりとした作画。
濃淡も適度か、やや薄め。
正直なところ、乱れ・崩れをなんとなく感じます。
期間が異なるのか、各話で微妙にバラつきもありました。
ただ、それらマイナス点をプラスに引き上げているのが、ヒロインの表情。
喜怒哀楽、実に生き生きとしており、特に笑顔の破壊力は抜群というべきもの。
そちらにお話の良さが加わり、完成度を高めておりました。
以前強烈に感じた個性は、良くも悪くも落ち着いた感覚。
素朴な雰囲気はそのままで、とっつき易くなったかな。
↓表紙などカラー絵とはやや異なるので、判断には紹介帯が良いと思います。
【 収録話 】 11話収録
003:「さよならフェアリー」 4話
165:「encore lesson」 2話 描き下ろし?
アイルランドからの留学生「リーシャ・オブライエン」
彼女の日本語のレッスンを担当する講師「来見」とは、いつしか恋人同士になっていたのでした。
すごく簡単ですが、概ねそんなん。
1年間の留学生活を描いた作品です。
タイトルそのまま、冒頭は卒業式。
後半に同じシーンがあるので、軽く覚えておきましょう。
年の差カップル、しかも教師・生徒という2人の甘い関係を描いており、1話から既にラブラブ。
当初はガチガチ~みたいな台詞もあり、そんな2人も見てみたい気もしましたが。
1話目は春先。
まだ日本語は勉強中で、会話のあちこちを理解できてない「リーシャちゃん」が実にキュート。
そんなんなのに、変な言葉を覚えてるのも可笑しいですね。
個人的なことですが、外人ヒロインはあまり刺さらないというのがあるのよ。
ただ、彼女についてはそのうちの例外。
言葉がしっかり通じないという設定を、実に巧い漫画要素としていました。
オチの部分とか。
また、「リーシャちゃん」の言動、ちょっとした表情が良いので、じっくりお楽しみください。
2話目バレエ衣装の「リーシャちゃん」
ぱっと飛びついてくるテンションが素敵。
いいなぁ。
そのままの格好で連れ帰っていたのは、アクシデントがためか。
演劇の3話目は可愛らしいドレスな彼女。
「元気注入したげるから」
という言葉を勘違いして照れるコマが好き。
「リーシャちゃん」は気を使ってましたけど、そりゃー全部脱がしたくはないわね。
こちらの後半は前回のフォローになってるのかな。
留学終了となった最終4話目。
念のため調べてみましたが、「Gaeilge」はアイルランド語という意味。
彼女の理解力をえっちの際に利用していたらしい「来見くん」が凄い。エロい。
こちらはまた後半が良いんですね。
机に座って意味を喋る「リーシャちゃん」の笑顔が眩しいです。
あれは「Romareda[ロマレダ]」の「カレンちゃん」とも重なるんですが、屈指のシーンだと思います。
なお、その後のカット絵ですが。
和服は髪アップのがいいですね。
(※本編カットではそのままだったの)
「encore lesson」がたぶん描き下ろし。
メインはこちらの2人ですが、他エピソードのキャラも顔を見せており、ある程度ですがその後が示されておりました。
1年ぶりに再会した「リーシャ」・「来見」のデートです。
相変わらずラブラブで、羨ましいですよ。
※左:鈴木夏月、右:ニマ・ターラ
101:「あなたの視界」
年上な「悠斗」に憧れる「実紗」
同い年の「悠輔」に宿題を見せてもらうべく家を訪ねたところ、彼女連れであった「悠斗」とはち合わせてしまったのです。
こんなものですよねー。
お話としてはよくある感じ。
「悠輔くん」がちょっと気の毒ではあるんですけど…言動を見る限り仕方ないか。
あのくらいの年代は女の子のがマセてるだろうからなぁ。
これを切っ掛けとして、良い関係になればいいんですが。
123:「月がきれいで」
家が隣同士という、「鈴木夏月」と学習塾の講師「拓海」の年の差カップルのエピソード。
漫画タイトルにもなっている、作品の重要ポイントでもある豆知識の部分。
ひでるさんは一般教養が欠落しているため知りませんでしたが…検索するとちらほら引っ掛かりました。
そうなんだ。
ひとつウンチクを得ることができました、ありがとうございます。
漫画では、講師「拓海くん」がひでるさんと同様にそんなんを知らず。
ちらほら「夏月ちゃん」が彼に言っていた台詞の意味を理解するという展開です。
照れる「夏月ちゃん」がまた可愛いんですね。
なかなか洒落たことを言う娘さんでしたが、その裏に隠されたもう1つの想いが深く。
優れた作品に引き上げておりました。
ちなみに、えっちは車内でしたよ。
145:「およめさん」
突然結婚相手を連れて帰宅した、姉「志穂」
それを切っ掛けに異性について想いを巡らせるものの、お違い意中の相手は存在せず。
「あゆ」と友人「りな」は、お互いがいれば良いという結論に達したのでした。
そんな訳で、百合ちっくなお話。
まだ若いうちというのもあるかなー。
モノローグにも書かれていたように、そのうち意識も変わっていきそう。
”百合ちっく”としたのは、そんな理由から。
まだどちらともに本気でなく、えっちも興味本位でしたよ。
171:「ゴシック」
式が終わり、夫婦となったカップル。
しかし、親同士の勝手で決められた結婚には、色々な噂が飛び交っていたのでした。
大雑把にはそんな導入部。
あの↓表紙は「リーシャちゃん」ではないよなぁ、と読みながら思っていましたが、こちらの「ステラ」さんで良いみたい。
盲目なお嬢様という彼女との初夜話。
その”目が見えない”という要素が漫画のポイントになっていました。
短編ながら過不足はなく、えっち要素も含めてオチまでまとまりのよい作品だと思います。
「ステラさん」のが髪飾りの分だけ表紙映えするのかな。
※ステラさん
195:「twelve steppes」 カラー原稿あり
こちらはアジア系な黒髪の少女「ニマ・ターラ」のエピソード。
調査に部族の元を訪れていた「ブラウン」が、彼女を観察するという流れ。
そもそも主人公が第三者目線であるため、他とはかなり趣の違う仕上がりでした。
当然ながらえっち相手も別。
また、彼が過去経験から、女性に対して冷めた目を持っていることもあるかと思います。
読後感は悪くないものの、ぱさっとしたドライな漫画ですね。
シチュエーションは良かったです。
【 その他 】
そんなこんなで、久しぶりの「スミヤ」センセでした。
前巻の「Lycoris[リコリス]」は…2010年の3月でしたか。
だいぶかかりましたねー。
ブログでは初単行本「Romareda[ロマレダ]」も紹介しており、こちらで3冊目。
全体的に期待通りの完成度でした。
やっぱり「スミヤ」センセの漫画は優しい。
変な話、成年漫画はだいたい読み終わって何らか消耗(←よくわかんないですが色々と)するようなものが多いんですが、こちらは違う。
心洗われました。
初という連続話も非常に良かったです。
まさにセンセの代表作品となりましたかね。
SAYONARA FAIRES (TENMAコミックス LO) (2013/02/22) スミヤ 商品詳細を見る |
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