■純愛崩壊 (おかのはじめ)
★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ブラック、NTR、因習、
・構成 : カラー(4P)、7話収録。
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「おかのはじめ」センセの「純愛崩壊」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は7話ほどの短編群。
うち、10ページ以下みたいなショートものが多いほか。
メインだろうお話は、通常ならば複数話だろう、かなり長いものでした。
結果として、結構なボリューム感のある1冊になってます。
タイトル、紹介帯にて示されているように。
収録の各話は、ブラック色の強いものが多め。
詳しくは後述しますが…。
特にメインだろうエピソードは、精神に影響するだろうものでした。
あまり得意でない方は~。
まぁ、あの↓表紙の時点で、手は出していないと思いますが、気を付けて。
おまけはあとがき。
テキスト量多く、読み応えあるものでした。
なにやらご病気だったそうで…くれぐれもご自愛くださいませ。
※左:愛美お姉さん、右:水母少女
★★絵柄について ★★★
もともとは電子配信で考えていたところ、出版社さんのご厚意で単行本でも出すこととなった。
あとがきにそう書かれていました。
この単行本は、そもそも予想外のことだったようです。
そのため、仕方のないこととは思いますが…。
本来はカラーが完成形だったものを、白黒印刷にしているため。
それ独特の、暗さ・ぼんやりとした原稿イメージになってしまっています。
(※ラスト1話のみ別)
まぁ、これも書かれていたように、出版不況の中でリリースされたことを喜ぶべきでしょう。
電子版はカラーのようなので、こだわりなければそっちのが良いと思います。
やや目がぱっちりと大きいバランスであるものの。
鼻・口までしっかり描かれた、リアルさもある人物絵です。
特に中年男性らは、イイ感じなキモチ悪さがあり。
ブラックなエピソードで活躍してました。
表情・動きも良く、パンチ力ある漫画。
ただ、ジャンルがためか、一部大仰さも感じました。
さらに、ちょっと気になったのが…。
漫画・リアルさの絶妙な間から、ちょっと面白くも見えてしまう点。
まさに↓表紙とかそれなんですが、なんというか…顔芸みたいな印象なのです。
ちょっと癖が強めに出ていたので、引っかかる人もいるかと思います。
間違いなく、あちこちお上手なんですけどね。
そんな訳で、↓表紙などカバーのイラストは個性が強いため。
判断については、裏表紙のカット絵が良いでしょう。
★★収録話について ★★★ 7話収録
005:「永遠の休日」 カラー原稿
サブタイトル「人妻官能2P劇場」が示すそのまま、2ページのショートもの。
黒パンストがえっちです。
007:「純と愛」
今回のメイン。
ページ量112ページという、中編というべきボリュームです。
(奥付によると、もともとは5回だったみたい)
父方、祖母の家は、都会から離れた田舎の集落。
「純男」はそちらで暮らす「愛美」に憧れていたものの。
彼女は土地の権力者との結婚が決まっていたのでした。
ざっくりでは、そうしたお話。
いわゆる田舎での因習モノ。
前半はおねショタみたいな、憧れのお姉さんへの想いが通じるといったもの。
…なのですが。
後半は、そのダークな部分に、ぱーんと全てをひっくり返されてしまうような感じ。
紹介帯の文言「救いなきエロス!!」はまさにここを示しており。
どこぞの映画・ゲームのように、真っ黒なバッドエンドへと突入していきます。
結構じっくり、ジットリとした描かれ方であったので…。
体調微妙な人は、読むの控えた方が良いかもしれません。
特に、因習的な部分は、かなりイヤーな感じに描かれていたので、得意でなさそうな人は気を付けて。
そんな訳で、お話の詳細は伏せときますが。
言える範囲でザックリと。
ロングの黒髪で、白いワンピースとか清楚な雰囲気が素敵な「愛美」お姉さん。
特に、途中にあった回想部分。
学生の頃から成長し続けて~のコマではだんだんと成長していく姿が描かれていて。
その前後の流れもあって、エロエロしいです。
彼はともかく、「愛美さん」はそれなりの年齢だったので、しきたりについて、どうにかできそうな気もしたのですが…。
ずっと村で暮らしてきて、また性格的にもそうした考えには至らないのかな。
119:「水母少女」
今回単行本のうち、もっとも刺さったのがこちらの短編。
8ページのショートです。
たぶん、水母(くらげ)好きなヒロインの妄想世界なのだと思いますが…。
なんというか、魔物との触手プレイみたいな、異形とのプレイになっていて。
凄まじいほどのエロス感がありました。
そうブラックな描かれ方でないのも良かったです。
カラーでないのがちょっと残念。
127:「Slug」
先生・「ありさ」の百合えっち。
こちらも8ページのショートもの。
いきなしえっちシーンで、そんなんが続いておりました。
なお、タイトル「Slug」はナメクジのこと。
135:「値踏みされる人妻」
店を立て直すため、好ましくない男性と再婚したヒロイン。
しかし、その妻として暮らすことすら、ままならなかったのです。
メインシリーズに続く、ブラックなお話。
こちらにも救いはありません。
また、前半で考えていた娘は、後半にて姿を見せるのですが。
まさか、あーだとは思わなかったです。
187:「ナミダの行方」
未亡人の女性を、男性2人で云々~という短編。
10ページのショートで、全編ほぼえっちシーン。
後の描写を見る限り、彼女は…あーなることを期待してシテたのかな。
※奥様「由紀」
197:「アマイカレ」
自宅で仕事をする奥様「由紀」と、家事をする男性「裕」の夫婦。
今回収録はブラックな話ばかりだったので、こちらも警戒しながら読んでいましたが…。
普通のラブコメ話なので、ご安心ください。
ラブラブえっちでした。
眼鏡の「由紀さん」が可愛い。
正直、えっちシーンよりも…階段下りてきた、普段着のがえっちに見えました。
巻末位置になっていて、センセ的には「お口直しに~」とのこと。
ありがとうございます
また、こちらは過去単行本に収録されていた、シリーズものの3話目、とのことです。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト