■アンダー ザ スカート (佐伯)
★まんがデーター [18.5/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] コンプレックス、ラブコメ、学生
・構成 : カラー(16P)、10話収録
(うち「アンダー ザ スカート」×2、「スコアボード」×2)
・おまけ: あとがき、カラーイラスト、
(※中扉は表紙の処理前絵)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「佐伯(さえき)」センセの「アンダー ザ スカート」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は10話で、連続ものが2つ(4話)
この時代に収録10話というのは、なかなか珍しいですね。
3本はショートだったものの、読み応えはしっかりありました。
その理由は、物量というより…。
軽々しくない、漫画ジャンルがためですかね。
詳しくは後述します。
彩色原稿も含め、カラーページは多め。
その漫画も、しっかりカラーで収録されていたのは、嬉しい仕様でした。
出版社さん、ありがとうございます。
おまけは、あとがき、カラーイラスト。
そのうち、PC前のロリっ娘・漫画家さんが気になりました。
連続話になったりしないかな。
※左:後輩「岡崎」、右:娘「くれは」
★★絵柄について ★★★
成年漫画にしては、前述もしたようにそう簡単ではないストーリー群なのですが。
複雑さあるキャラを、しっかり支える作画・漫画となっています。
縦長な輪郭は、やや頬がふっくらしていて。
ちょっとユルっとした雰囲気。
可愛く・妖しい目は、よく芝居をしており。
あちこちのセリフを自然なものにしています。
例外もいましたが、スタイルは控え目。
可愛らしい仕上がりでした。
また、背景・小物がお上手で、全体によく合致いており。
バランスも優れてます。
たぶん、お好み焼き食べたくなるでしょう。
前述しました目のほか、よく動き、適度にメリハリもあって。
シリアスからコメディーまで、非常に巧みな漫画具合。
やわらかな線に、適度な色づき。
収録原稿は、2011年から2024年と、原稿時期の開きが大きく。
ざっと見ていても、変化を感じられると思いますが…。
センセの場合は、もともとお上手なので、特に違和感ありません。
ちょっと垢ぬけたなー、くらい。
(※ひでるさんは昔のぽってりした雰囲気も好きです)
★★収録話について ★★★ 10話収録
007:「灼熱36度5分」 カラー原稿
カラー4ページのショート漫画。
真冬の早朝、単線の無人駅でのエピソード。
よく通勤の電車で見かけるあの娘~というカップルで、サラリーマン憧れなシチュエーション。
また、そんな彼女から、えっちを誘ってくれていたりして…。
かつ、黒タイツというご褒美が。
ぶっちゃけ、収録ヒロインのうち、この娘が最もお気に入りです。
019:「アンダー ザ スカート」 前後編
後輩「岡崎」への告白が成功し、付き合い始めて4カ月という「山城」
彼女は男性恐怖症らしく、触れることすらままならなかったのですが…。
とある事を切っ掛けに、その関係は変化していったのでした。
ザックリはそんな感じ。
こちらが表題作。
かつ、収録での問題作1つめ。
タイトルあんなんで、↓表紙もそんなんで…。
こちらの冒頭は、”スカート履く男子”、ということで、色々と驚き。
うへー。
なんだ、野郎じゃん…。
…ただ。
スカート履いたくらいで、恐怖症ってどうにかなるモノかしら、…とも感じ。
前編時点では、もやもやとしていたのですが。
後編での描写をみる限り。
あー、こんなんもあるかしら…、って思いました。
(過去回想で、彼女の目線もちょうど下半身位置でしたし)
また、彼女が抱えているのは。
単なる…男性恐怖症、ではないんでしょうね…。
おそらく「山城くん」は、彼女が受け入れれる男性枠に、ピッタリ合っただろう男性。
この後もしっかり彼女と付き合ったってください。
「岡崎さん」は…また、自身が抱えていただろうものが、彼によって晴れたと思われ。
やや性癖ぶっ壊れちゃっていたものの、よきパートナーを捕まえれましたかね。
この後何もなければ。
あるいは、子供できたりした後に、落ち着くのでは。
~とか、妄想しました。
011:「スコアボード」 カラー原稿
089:「スコアボード アフター」
カラー原稿8ページ、白黒原稿(アフター)6ページという、ショートの連続エピソード。
スラリと格好良い先輩「司」と、小さい後輩「安芸」というカップル。
彼女からの発案で、えっち勝負みたいなことをしており。
勝利すると、相手の体に文字書く~みたいなプレイなのですが。
ひでるさん、このテのは得意でなくて…。
せめて、正の字くらいにして欲しい。
ただ、アフターのオチは実に甘いものでしたよ。
シャワーでもう1戦ですかね。
095:「上京2020」
離婚して、妻に引き取られた娘「くれは」
この度上京した彼女と、2年振りに再会したのでした。
収録での問題作2つめ。
前項・後半で驚かされる、モノすげえお話です。
勿体ないので、ここで詳細には触れられないのですけれども。
この漫画がため…。
後の短編らも、あるいはオチになんらか展開があるのでは!?
…とか、警戒して読むようになっちゃいました(笑)
117:「わかむらさきの」
収録、軽くないものが多いのですが。
(特に前話)
お口直しのラブコメ漫画~といったエピソードです。
最近イメチェンした、彼女「紫音」
年相応な服装に落ち着き、それ自体は良かったのですが…。
もう一か月となるのに、えっちどころか触ることすら拒否されていたのでした。
なんというか。
成年漫画らしい悩みを抱えていた「紫音ちゃん」
やってることが実に可愛らしくて良いですが。
こんな娘、最近いるかなぁ。
一方、彼は決して褒められたモノではないですが。
「そんな半端な覚悟で手出すかよ」
とかなんとか、エロ・格好良いですね。
漫画のあちこち見る限り、「紫音ちゃん」は…そうバスト成長しなさそう(笑)なんで、大丈夫だと思います。
よく痛いと聞きますが、アンダーは永久脱毛かなぁ。
139:「フレグランス」
165:「さわって・変わって」
これら、特に繋がりはないのですが。
どちらも、センセお得意のコンプレックス漫画です。
クラスメイト「亀田」に恋する「花岡都」
しかし、彼女はとある悩みを抱えており…。
友人らが言う、告白どころではなかったのでした。
そんなんが前者「フレグランス」
「都ちゃん」の悩みは、タイトル通り匂いです。
ただ、まぁ…あちこち見るかぎり、彼女が意識し過ぎている~ように見えました。
仲良い友人らも普通にいたので。
そんな彼女に対し、相手の「亀田くん」がしっかり変態で良かった(笑)
このブログでも何度か書いてますが、ニオイの合う・合わないはカップル間での重要な要素で。
意中の彼にハマったというのは、実に幸せなこと。
「都ちゃん」良かったねぇ。
なお、体操着はブルマでしたよー。
※花岡都
後者「さわって・変わって」
潔癖症「清川ありあ」
多汗気味「長谷健太」
どちらもその体質から、体育をよくサボるという共通点があり…。
それがため、よく2人でツルんでいたのでした。
どっちも問題のある2人。
「ありあさん」の症状は、精神的なものであるため…。
ああしてその信頼を得たならば、徐々に受けいられるのではないでしょうか。
そうなるまでが、難しいのでしょうけれど。
一方の「長谷くん」は、体質をどうにかしようと努力を続けており。
体育に出た際も、1人教室に残される彼女を心配してたりする、良い男性。
前話同様、運命的な出会いを果たした、という感じですね。
どっちも、実に良いお話。
特に「ありあさん」は、今回アレ(えっち)を切っ掛けに、「長谷くん」ほか症状落ち着くかなー、と思われました。
口先では、色々言ってたとしても。
187:「春の温度」
受験でギリギリな「水原俊二」
職場結婚していた義理の姉「春乃」は、2年ほどで夫婦生活を終え。
傷だらけで、家に戻ってきていたのです。
義理姉弟というカップル。
笑顔ふりまく義姉「春乃さん」ですが、まだ笑っているような状態でなく。
「俊二くん」もまた、今後が首の皮一枚といった現状で…。
ラスト位置のエピソードながら、中盤まではなかなかに重いエピソード。
若い彼のヤバさは、想像できる程度でしたが。
「春乃さん」はまだ深刻。
まぁ、一度あーしてぶつかっといて、良かったんではなかろうか。
「俊二くん」は…今後頑張りましょう。
★★リンクほか ★★★
センセの漫画は、一般系「BOX!」が非常に刺さっていて。
今でも、たまに読み返したりするくらいに好きなのですが。
(もう9年前なんですね…)
わくわく待っていた3巻は「電子書籍のみ」とのことで…。
絶望しました。
ううむ、そうした時代なのかなぁ。
なんかの拍子で、紙媒体で出たりしないかなー、と思ってます。
アンダー ザ スカート (メガストアコミックス) コミック, 2024/12/20 [アダルト] 佐伯 (著)
★「佐伯」センセの漫画紹介記事
[よわよわ YOWAYOWA]
[BOX! -パンドラデイズ-] 一般系
[一日奴隷さん]
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト