■淫形の館 ~快楽に堕ちる少女達~ (宮原歩)
★まんがデーター [13.5/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●〇〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●◎〇〇
・属性 : [成年] 調教、妹
・構成 : カラー(4P)、5話収録(うち「淫形の館」×4)
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮原歩(みやはら・あゆむ)」センセの「淫形の館 ~快楽に堕ちる少女達~」です。
※左:凪、右:小春
【 構成・絵柄 】
収録は全4話、単行本の概ね8割くらいを占める中編と短編。
話数は少ないですが、1話あたりのページ量は多く、読み応えは問題ありません。
メイン中編は、いわゆる調教話。
だいたいタイトル通りで、各話でヒロインが変わるタイプです。
いちおうメインたるストーリーもあるのですが、そう骨太なしっかりとしたものではなかったです。
詳しくは後述しますね。
もう1つ短編~といっても38ページくらいあり。
通常の短編感覚では、2.5話くらいの長さでした。
こちらは兄妹の近親系で、甘いラブコメ的。
同時収録なネタとしては、やや差があるかと思います。
とはいえ、メイン中編もそうハードなものではなく…。
調教ネタが好きな方には、物足りなさがあるかもしれません。
よくよく吟味するのがいいかも。
しっかりとした黒細線での作画。
デジタルの綺麗な原稿で、全体はツヤっとした色彩ながら黒はしっかり強め。
描き込みは過不足ありません。
枠間など白比率あり、丁寧で見易く仕上がっていました。
背景や小物などもしっかり描かれています。
人物画は横長で鋭角な目が特徴。
広い輪郭で肉付きの良いスタイルで、可愛らしい仕上がり。
表現なども良く、ほぼ問題ないでしょう。
作画に強さあり、やや硬めに見えるのはいつも通り。
そのあたり、好き嫌いがあるかもしれません。
判断については、あまり変化ないので↓表紙で大丈夫。
あるいは裏表紙の背景のカット絵がオススメです。
【 収録話 】 5話収録
003:「淫形の館」 4話
格差の広がりによって、一部の金持ち以外の女性は売られることが当たり前となった世界。
こうした女性らは、よりその価値を上げるべく“飼い主の希望に添うよう調教”されており。
調教済みの彼女らは「淫形(ドール)」と呼ばれていたのでした。
主人公「海人」は、「女を幸せにするのが俺の仕事」という信念を持つ、一流の調教師。
女性らを調教する彼は、とある女性を探していたのです。
ごく簡単にはそんなお話。
ちょっとハード目なえっち話。
それでも拘束したり、アイテム使ったりするくらい。
モロなそっち系と比較すると、さほどハードではありません。
レベル違いにはご注意ください。
全4話のお話で、ヒロインも4名。
各話の繋がりは軽く、全体のストーリー性も弱め。
メインであろう「小春」ちゃんとのエピソード、正直なところ…大したものでなく。
巡り巡って結局は自らに突き付けられる、というのはありきたりな感じでした。
全150ページ以上もある連続話にしては、目新しさなく、意外性もなく普通。
やはりもうひと要素欲しい気がしました。
※左:北条里桜、右:赤石さち
1話目、依頼を仲介している「凪(なぎ)」さんが連れてきたのは、ご令嬢「北条里桜(ほうじょう・りお)」
冒頭から名家に嫁いだ姉のことを口にしており…ちょっと前フリが露骨過ぎた感じ。
強気でえっちに不慣れな彼女を調教していく様をお楽しみください。
基本的には拘束・目隠しプレイですね。
なお、カラー原稿部分は3名ヒロインとのダイジェスト的なもの。
「小春ちゃん」についてはオチでちらと示される程度でした。
2話目は和服・ショートカットの「赤石さち」
昔いじめられていた、ということでかなりの怖がりで、終始怯えていました。
そんな彼女の真意を解き明かす、みたいな展開。
お話的にはこちらがもっとも読み応えあるかも。
さすがに「海人くん」は一流と呼ばれる調教師だけあって、前回とは違い優しくソフトに対応しています。
そのうち、とある違和感を覚え~という、ちょっとサスペンスっぽい展開でした。
なお、「小春ちゃん」については作中にインパクト残る形で描かれており。
ハッキリ最終目標ということが示されておりました。
3話目は…こちらではいちおう伏せますね。
(購入した人は、カラー原稿部分であっさり分かると思いますが)
ちょっと正体不明っぽい方。
ぶっちゃけ、僅かな登場だけの「小春ちゃん」よりも、えっち感としては強め。
ただ、いきなり全裸というのは、いまいち拍子抜け。
プレイボーイなど海外セクシービデオみたいで、プラスの盛り上がりに欠けますね。
また、せっかくページ数はあるのだから、彼女との馴れ初め~みたいなのが示されなかったのも残念でした。
オチ部分の対話が印象的なのですが、死んだ訳ではなく…ちょっと大仰ではないかなぁ。
そう濃密な関係性とは思えず、例えばメモに予めしたためてあったとか、その程度のがリアルだったのでは。
当然ですが、最終4話目は「小春ちゃん」
和装の似合う、黒髪な美人です。
女の子を色々調教してきた「海人くん」にしては、ずいぶん可愛らしい事を言っていました。
調教師となった切っ掛けにもなっていたのですが。
まぁ、これも好意がためですかね。
謎というか、ポイントがもう1つくらいあれば、また違って見えたかもしれません。
個人的な話ですが、読んだ当初は1冊まるまるの単行本だと勘違いしており。
続く「いもうと恋心」の漫画が始まり、あまりの異なる雰囲気に、
実はこれまで妄想の世界だったのか!?
そんな勘違いをしかけましたが…。
(※「小春ちゃん」と次の妹「結衣」ちゃんは黒髪の可愛らしい娘で、似てるところもあったのよ)
もうひと展開足りないかなぁ。
※妹「結衣」
161:「いもうと恋心」
両親は仕事で忙しく、家ではほぼ兄と2人きりという「結衣」
家事を引き受け、世話を焼く彼女は好きな兄の妻という感覚も抱いており。
それは夜の行為にまで発展しつつあったのです。
寝込みを襲うヒロインなお話。
ショートカットの妹「結衣ちゃん」は可愛らしい雰囲気とは裏腹に結構積極的で大胆。
両親が不在がち、という特殊な環境がためですかね。
気付かれたかも、とか思いつつも、変わらず続けている様が可愛らしいです。
立場が逆になる展開は正解だと思いました。
あるいは、彼女になんとないえっち感を植え付けた張本人が彼であったら、なお良かったかも。
できれば、最初に「結衣ちゃん」が寝込みを襲うところを見たかったですが。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「宮原歩」センセでした。
同時発売の「史鬼匠人」センセの単行本と共にゲットしてきました。
そちらが1冊全ての長編だったので、勝手ににこちらも同じだと考え。
前述した通り、「いもうと恋心」のお話を最終話だと一瞬取り違え、
“近親関係の罪悪感からくる妙な妄想が「淫形の館」のお話”
みたいに、壮大な勘違いしていました。
それがいいかどうかは別にして、パンチあるはっちゃけラストがあっても良かったかな、と思いました。
4話だけの駆け足ストーリーで、基本となる調教パターンが2名だけと少なかったのも、全体に影響していたと思います。
もうなんらかパンチが欲しかったですよ。
★「宮原歩」センセの漫画紹介記事
「霜枝さんちの明るい食卓」
初単行本。霜枝家の母子とイチャイチャな初単行本。1冊まるまるの長編です。一般。
「望月さんの恋文」
初の短編集。ビジネス系が多めでした。一般。
「はんまめいど!」
主人公の失った記憶とは!?という、スイミングスクールでのラブコメ長編。一般。
「この会社はおかしすぎる!?」
菓子メーカーが舞台の陰謀渦巻くオフィス・ストーリー。一般。
「ラブあねえっち」
2歳違いの義母「高村花苗」と2人きりで生活という「あねママ!」を収録。初の成年系。
「恋色おとめ」
幽霊ヒロインとの「僕だけが彼女に触れられる」を収録。成年。
「いつでもどこでもどんなことでも」
フェチっぽい要素あるラブコメ短編集。短編「Hなこと言ってみるテスト」が楽しい。一般。
「ハメあいゲーム」
ゲームヒロインが実体化するファンタジー長編。成年。
「少女廻り」
しっとりとした雰囲気の恋愛ファンタジー。1冊まるまる続く長編。一般。
「彼氏なんていらないけどエッチがしたい!」
こじらせ女子らが登場する長編。各ヒロインのお話が繋がっていきます。一般。
「アイドルの卵は勉強中」
アイドルの卵なヒロインらとのドキドキ同居ストーリー。一般。
「彼女たちは暴かれた」
ちょろっとサスペンス要素もある長編漫画。成年。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●〇〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●◎〇〇
・属性 : [成年] 調教、妹
・構成 : カラー(4P)、5話収録(うち「淫形の館」×4)
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「宮原歩(みやはら・あゆむ)」センセの「淫形の館 ~快楽に堕ちる少女達~」です。
※左:凪、右:小春
【 構成・絵柄 】
収録は全4話、単行本の概ね8割くらいを占める中編と短編。
話数は少ないですが、1話あたりのページ量は多く、読み応えは問題ありません。
メイン中編は、いわゆる調教話。
だいたいタイトル通りで、各話でヒロインが変わるタイプです。
いちおうメインたるストーリーもあるのですが、そう骨太なしっかりとしたものではなかったです。
詳しくは後述しますね。
もう1つ短編~といっても38ページくらいあり。
通常の短編感覚では、2.5話くらいの長さでした。
こちらは兄妹の近親系で、甘いラブコメ的。
同時収録なネタとしては、やや差があるかと思います。
とはいえ、メイン中編もそうハードなものではなく…。
調教ネタが好きな方には、物足りなさがあるかもしれません。
よくよく吟味するのがいいかも。
しっかりとした黒細線での作画。
デジタルの綺麗な原稿で、全体はツヤっとした色彩ながら黒はしっかり強め。
描き込みは過不足ありません。
枠間など白比率あり、丁寧で見易く仕上がっていました。
背景や小物などもしっかり描かれています。
人物画は横長で鋭角な目が特徴。
広い輪郭で肉付きの良いスタイルで、可愛らしい仕上がり。
表現なども良く、ほぼ問題ないでしょう。
作画に強さあり、やや硬めに見えるのはいつも通り。
そのあたり、好き嫌いがあるかもしれません。
判断については、あまり変化ないので↓表紙で大丈夫。
あるいは裏表紙の背景のカット絵がオススメです。
【 収録話 】 5話収録
003:「淫形の館」 4話
格差の広がりによって、一部の金持ち以外の女性は売られることが当たり前となった世界。
こうした女性らは、よりその価値を上げるべく“飼い主の希望に添うよう調教”されており。
調教済みの彼女らは「淫形(ドール)」と呼ばれていたのでした。
主人公「海人」は、「女を幸せにするのが俺の仕事」という信念を持つ、一流の調教師。
女性らを調教する彼は、とある女性を探していたのです。
ごく簡単にはそんなお話。
ちょっとハード目なえっち話。
それでも拘束したり、アイテム使ったりするくらい。
モロなそっち系と比較すると、さほどハードではありません。
レベル違いにはご注意ください。
全4話のお話で、ヒロインも4名。
各話の繋がりは軽く、全体のストーリー性も弱め。
メインであろう「小春」ちゃんとのエピソード、正直なところ…大したものでなく。
巡り巡って結局は自らに突き付けられる、というのはありきたりな感じでした。
全150ページ以上もある連続話にしては、目新しさなく、意外性もなく普通。
やはりもうひと要素欲しい気がしました。
※左:北条里桜、右:赤石さち
1話目、依頼を仲介している「凪(なぎ)」さんが連れてきたのは、ご令嬢「北条里桜(ほうじょう・りお)」
冒頭から名家に嫁いだ姉のことを口にしており…ちょっと前フリが露骨過ぎた感じ。
強気でえっちに不慣れな彼女を調教していく様をお楽しみください。
基本的には拘束・目隠しプレイですね。
なお、カラー原稿部分は3名ヒロインとのダイジェスト的なもの。
「小春ちゃん」についてはオチでちらと示される程度でした。
2話目は和服・ショートカットの「赤石さち」
昔いじめられていた、ということでかなりの怖がりで、終始怯えていました。
そんな彼女の真意を解き明かす、みたいな展開。
お話的にはこちらがもっとも読み応えあるかも。
さすがに「海人くん」は一流と呼ばれる調教師だけあって、前回とは違い優しくソフトに対応しています。
そのうち、とある違和感を覚え~という、ちょっとサスペンスっぽい展開でした。
なお、「小春ちゃん」については作中にインパクト残る形で描かれており。
ハッキリ最終目標ということが示されておりました。
3話目は…こちらではいちおう伏せますね。
(購入した人は、カラー原稿部分であっさり分かると思いますが)
ちょっと正体不明っぽい方。
ぶっちゃけ、僅かな登場だけの「小春ちゃん」よりも、えっち感としては強め。
ただ、いきなり全裸というのは、いまいち拍子抜け。
プレイボーイなど海外セクシービデオみたいで、プラスの盛り上がりに欠けますね。
また、せっかくページ数はあるのだから、彼女との馴れ初め~みたいなのが示されなかったのも残念でした。
オチ部分の対話が印象的なのですが、死んだ訳ではなく…ちょっと大仰ではないかなぁ。
そう濃密な関係性とは思えず、例えばメモに予めしたためてあったとか、その程度のがリアルだったのでは。
当然ですが、最終4話目は「小春ちゃん」
和装の似合う、黒髪な美人です。
女の子を色々調教してきた「海人くん」にしては、ずいぶん可愛らしい事を言っていました。
調教師となった切っ掛けにもなっていたのですが。
まぁ、これも好意がためですかね。
謎というか、ポイントがもう1つくらいあれば、また違って見えたかもしれません。
個人的な話ですが、読んだ当初は1冊まるまるの単行本だと勘違いしており。
続く「いもうと恋心」の漫画が始まり、あまりの異なる雰囲気に、
実はこれまで妄想の世界だったのか!?
そんな勘違いをしかけましたが…。
(※「小春ちゃん」と次の妹「結衣」ちゃんは黒髪の可愛らしい娘で、似てるところもあったのよ)
もうひと展開足りないかなぁ。
※妹「結衣」
161:「いもうと恋心」
両親は仕事で忙しく、家ではほぼ兄と2人きりという「結衣」
家事を引き受け、世話を焼く彼女は好きな兄の妻という感覚も抱いており。
それは夜の行為にまで発展しつつあったのです。
寝込みを襲うヒロインなお話。
ショートカットの妹「結衣ちゃん」は可愛らしい雰囲気とは裏腹に結構積極的で大胆。
両親が不在がち、という特殊な環境がためですかね。
気付かれたかも、とか思いつつも、変わらず続けている様が可愛らしいです。
立場が逆になる展開は正解だと思いました。
あるいは、彼女になんとないえっち感を植え付けた張本人が彼であったら、なお良かったかも。
できれば、最初に「結衣ちゃん」が寝込みを襲うところを見たかったですが。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「宮原歩」センセでした。
同時発売の「史鬼匠人」センセの単行本と共にゲットしてきました。
そちらが1冊全ての長編だったので、勝手ににこちらも同じだと考え。
前述した通り、「いもうと恋心」のお話を最終話だと一瞬取り違え、
“近親関係の罪悪感からくる妙な妄想が「淫形の館」のお話”
みたいに、壮大な勘違いしていました。
それがいいかどうかは別にして、パンチあるはっちゃけラストがあっても良かったかな、と思いました。
4話だけの駆け足ストーリーで、基本となる調教パターンが2名だけと少なかったのも、全体に影響していたと思います。
もうなんらかパンチが欲しかったですよ。
★「宮原歩」センセの漫画紹介記事
「霜枝さんちの明るい食卓」
初単行本。霜枝家の母子とイチャイチャな初単行本。1冊まるまるの長編です。一般。
「望月さんの恋文」
初の短編集。ビジネス系が多めでした。一般。
「はんまめいど!」
主人公の失った記憶とは!?という、スイミングスクールでのラブコメ長編。一般。
「この会社はおかしすぎる!?」
菓子メーカーが舞台の陰謀渦巻くオフィス・ストーリー。一般。
「ラブあねえっち」
2歳違いの義母「高村花苗」と2人きりで生活という「あねママ!」を収録。初の成年系。
「恋色おとめ」
幽霊ヒロインとの「僕だけが彼女に触れられる」を収録。成年。
「いつでもどこでもどんなことでも」
フェチっぽい要素あるラブコメ短編集。短編「Hなこと言ってみるテスト」が楽しい。一般。
「ハメあいゲーム」
ゲームヒロインが実体化するファンタジー長編。成年。
「少女廻り」
しっとりとした雰囲気の恋愛ファンタジー。1冊まるまる続く長編。一般。
「彼氏なんていらないけどエッチがしたい!」
こじらせ女子らが登場する長編。各ヒロインのお話が繋がっていきます。一般。
「アイドルの卵は勉強中」
アイドルの卵なヒロインらとのドキドキ同居ストーリー。一般。
「彼女たちは暴かれた」
ちょろっとサスペンス要素もある長編漫画。成年。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】