■イロトリドリのことりたち (雪野みなと)
★まんがデーター [14.0/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ロリ、ハード、触手
・構成 : 10話収録(うち「となり町シリーズ」×5、
「涙の花の咲くところ」×3、「ホシノタビビト」×2)
・おまけ: 合間にイラスト
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「雪野みなと(ゆきの・みなと)」センセの「イロトリドリのことりたち」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は10話で、連続・シリーズものが多め。
大きく分けると、シリーズ1つ、連続モノ2つ、で3分割ですね。
実際、ページ量あったのですが。(※208ページくらい)
なんだか…妙に重く感じました。
紙質が違うのか、はたまた腕の筋力が落ちたのか…。
前半のシリーズものは色々。
ざっくりでは、露出・催眠・複数・ラブコメ、~といったラインアップ。
一部、ハードっぽいものもあったのですが…。
後半収録の連続もの2つは、どっちもバッドエンドみたいなん。
ハードさでは、先のシリーズものが可愛く感じるくらいでした。
↓表紙につられて、甘い想像(わたし)していると、大変なことになるかもしれません。
ちゃんと裏表紙も見て、判断してください。
特に後半戦は精神攻撃されるので、くれぐれも気を付けて。
おまけにイラスト、と書きましたが。
同人誌まとめた、という説明から察するに…合間にあったイラストは、そちらの表紙絵とか、ですかね。
また、巻末には「ホシノタビビト」シリーズのエピローグ話が7ページほどありました。
こちらは描き下ろしだったりするんでしょうか。
※藤崎ひなた
★★絵柄について ★★★
サッパリとした線での作画。
黒色は強くなく、白比率が高め。
細い枠線で、そこそこ変化のあるコマ割り。
おおむね、収まりも良い感じでした。
良く描かれたコマも多いのですが、たまに雑なところもあり。
特に背景は良かったり、悪かったりの差が大きめ。
また、動きあるシーンなどもやや弱く、擬音・漫符も控え目。
たたし、テンポあって表情なども良かったので、普通に読むに問題はありません。
人物画は頭大きく、体小さめのロリっとしたバランス。
縦横に大きい目で、可愛らしく仕上がっています。
そうしたヒロインらと比べ、男性陣は力加減弱め。
目描かれないなど、あえて無個性にしていると思います。
ほか、後半のクリーチャー、触手など優れていて…。
それがため、逆に人は選ぶと思いました。
★★収録話について ★★★ 10話収録
001:「みてみてもっと」
023:「あやつり人形な毎日の中で」
045:「まじかる☆こんぱにおん」
067:「とろけるみるくのかおり」
089:「となり町の色模様」
タイトル異なる漫画群なのですが。
登場するヒロインらは友人という関係。
全て同一世界・ごく近しい地域でのお話になっていました。
「みてみてもっと」はポニーテール・日焼け跡の「藤崎ひなた」
↓表紙の娘ですね。
露出癖に目覚めつつある娘で、こちらは男性風呂へ入るというもの。
まぁ、父親と入るような年齢ではないかなー。
何やら普通とは異なる彼女に、目ざとく気付いた男性とのプレイでした。
ほかと違って、彼女も望んでのことなので…。
まぁ、良かったのかな。
オチでもイイ笑顔でしたよ。
「あやつり人形な毎日の中で」は、年頃で兄を嫌う妹「平沢愛莉」
中扉の娘ですかね。
こちらの視点はお兄ちゃんで、どうにも生意気な彼女に催眠術をかけるというもの。
完璧に暗示にかかっていたので…。
言葉とは裏腹に、内心では兄を好ましく思っていたのではないかしら。
「…はぁ、めんどくさ…」
などと言いつつ、えっちな事をしてくれていたので。
ツンデレみたいで可愛い。
オチに「ひなたちゃん」が顔を見せてくれてます。
「まじかる☆こんぱにおん」はマジシャンの娘。眼鏡・バニーコスの「小川真由美」
父親は著名な方とかではなく、宴会などを主戦場にしているようなタイプ。
「真由美ちゃん」はそのアシスタント的なことをしており、バニー姿で盛り上げていました。
ショーは無事終わったのですが。
参加した宴会にて、酔っぱらった男性陣相手との複数展開です。
マジック、じゃねーだろー。
「とろけるみるくのかおり」は大家の娘で唯一彼氏持ちの「かおり」
単行本では唯一のラブコメ枠(まぁ、だいたい)です。
彼氏「とし」は就活中だったので。
「就職先ですよ~」、の台詞が凄い。エロい。
とかくいい娘でしたが…。
あるいは、彼が就職できない理由になっちゃってるかもしれませんね。
ラスト「となり町の色模様」は8ページのショート。
これまでのヒロイン4名のその後が見れる漫画です。
冒頭、ぐるぐる目の「ひなたちゃん」が可愛いです。
099:「涙の花の咲くところ」 3話
行き倒れていたエルフ「ティア」を救った孤児院。
神父らは優しく、その生活に馴染んでいた頃。
珍しい彼女を狙った、人間らが襲撃してきたのでした。
剣と魔法が登場する、ファンタジー話。
そもそも、行き倒れていたところを助けられた「ティアちゃん」だったので。
もしかして…同族でもよくは扱われなかったか。
肌ですかね。(※彼女は褐色肌です)
回復魔法を使えるようでしたが、攻撃・補助系はできないらしく。
ひたすらに蹂躙されてました。
襲撃してきた連中ですが、そもそもは商人の依頼によるもの。
1話目では、そんな彼らにサレてしまう流れでした。
商人から売られた先、見世物小屋での2話目。
こちらの踊り子みたいな服が可愛いですね。
ただし、状況はまた悪くなっていて…。
怪物との行為をショーにされていました。
うねうね触手が楽しめます。
オチはあーんな感じだったんですが…続く3話目。
勿体ないので、詳細は伏せますけれども。
まぁ…どっちもどっち。
精神的には、こっちのが辛いか。
特に後半では大変なことになってます。
159:「ホシノタビビト」
181:「ソラノハテマデ」
巻末に位置するSFストーリー。
2話のほか、巻末7ページほど漫画があったのですが。
描き下ろし、でしょうか。
シリーズのラストが描かれていました。
※左:エルフ「ティア」、右:アリサ
故障がため、救難信号を出して3日という宇宙船。
そうした頃、200年前に消息不明になっていた、巨大な移民船を発見。
使えるパーツがあるかもしれない、とその内部を調査することとなったのですが~といった導入部。
基本的には、王道なエイリアン系ストーリー。(※映画みたことないですが)
それがしっかり成年漫画になっていて…。
だいたい、ヒロインらがひたすらに触手えっちされるハードなものです。
収録ではダントツに胸糞悪く、当然のようにバッドエンドへ至る漫画でした。
得意でない方は、本気で読むかどうか、自分自身に問いかけてからのがいいと思います。
ちなみに、ひでるさんが考える”ハードの定義”ですが。
レベル1: 強引・暴力性あるもの。
レベル2: 精神・肉体的な負担の大きい・強い描写があるもの。
レベル3: 普通とは異なる妊娠描写があるもの。(卵、怪物など)
レベル4: 改造描写があるもの。
だいたい、こんな感じ。
(※数値上がるほどに高い)
この漫画が、どこに位置するのか…慣れた方は想像つくと思います。
「ホシノタビビト」は「アリサ」さん。
男性らに守られた彼女でしたが。
結果的に、どっちが良かったのか…微妙ですね。
前述してますが、イイ触手でした。
オチの絶望感がまた凄いです。
彼女が身に着けていた、調査時のピッタリスーツが好きです。
「ソラノハテマデ」は、オペレーター「カレン」さん。
お話は「ホシノタビビト」と時間軸が重なっていて。
彼女に何があったか、がメインで描かれています。
単独行動で、非戦闘員なためか、先の「アリサさん」より展開は早く。
オチの絶望感がより凄いこととなっていました。
前述しました追加7ページは、後日談。
こちらは「アリサさん」視点です。
先の「カレンさん」と違い、まだ自分の意識ある状態だったので、より陰鬱としたものになってました。
実に救いのないお話。
久しぶりにこうした傾向の漫画見たなぁ。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト