■かなえて!ゆりようせい (源久也)
★まんがデーター [19.5/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [百合] コメディー、ラブコメ、
・構成 : 14話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき漫画「あとがきマン。」、折り返しにコメント、
カバー裏に別絵、合間にキャラプロフィール。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「源久也(みなもと・ひさなり)」センセの「かなえて!ゆりようせい」です。
※学生寮の2人
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
1話あたり8ページでのエピソードとなっています。
ちょっと短め。
話数としては14話ほどありました。
多くはあるものの、全体では148ページとやや薄めな単行本です。
なお、収録のうちタイトル異なる最終話のみ4ページでした。
特に明記されていませんでしたが、描き下ろしとかかな。
ジャンルは百合コメディー。
ゆりゆりっとした甘いラブコメ描写と共に、いちおう妖精らしいファンタジーな存在がコメディーちっくに流していました。
センセのファンであれば、おおおむねいつも通りで問題なし。
そこそこコメディー寄りですよ。
そうでなければ、百合系が好みかどうか。
ただし、百合といっても皆さんオープンなので。
そっち系のセオリーである、同性を悩んだりなんだりは弱めです。
(※ちょっとはありますが)
甘いラブコメが好みかどうか、という感じですね。
強めで柔らかな曲線での作画。
濃淡はデジタルな黒色(※黒寄りな灰色という感じ)で、全体の色づきはそこそこ。
描き込みはすっきり気味です。
コマ割りは中くらいで横長の基本的なもの。
枠間など確保され、収まりも良く。
サッパリと見易い仕上がりになっていました。
”4コマ漫画的っぽい作画”が表現としてイメージし易いと思います。
ふっくら頬と大きく黒目な人物画。
頭は大きく華奢なスタイルでSDっぽく可愛らしいものです。
コメディー的ですが表現に優れ、漫画もお上手。
特に引っかかるような部分はありません。
判断については、特に変化はないので↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【 収録話 】 14話収録
百合カップルに突如現れる、メルヘンな存在「百合妖精」
百合な願いを叶えるごとに押されるスタンプを溜め、一人前の百合妖精を目指すのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。
※左:「百合妖精(ゆりようせい)」、右:「白ゆりようせい」
本人曰く「メルヘン極まりない存在」という「百合妖精(ゆりようせい)」
百合の花を持ったシスター姿の二頭身キャラです。
完全にコメディーな存在で、百合カップルをかき回しつつも、成就させていくような感じ。
ライバル「白ゆりようせい」はボケ倒す「百合妖精」に対するツッコミ役。
2人のやり取りはやがてクライマックスへと繋がっていくので、お楽しみに。
そのほか、各話の登場人物は基本的に普通の人間。
10話目に登場していた「百合女神」以外、ファンタジー感はありません。
毎度の事ですが、メインカップルは無論のこと、モブ的な人物までキッチリ女性ばかり。
主人公(?)である「ゆりよゆうせい」以外は単発の出演…かと思いましたが。
先のライバル「白ゆりようせい」ほか、複数話ほど続くエピソードなどもありました。
0話目のカップルは…お天気キャスター「松前かれん」とアナウンサー「石狩さやか」という、どこかで見たカップル。
ファン向けエピソードですかね。
「時空ひとつ間違えてたわー!」
とのことでした。
見知っている人には実に楽しい1話。
同じ調子で、これまでのカップルの前に現われて、関係引っ掻き回していく~というのも面白そうね。
1話目はスタンダードにミッション系学校に出現。
先輩に恋する「三鳥かおる」という、スタンダードなカップルでした。
魔法とかなんとかではない、願いの叶え方に注目。
不思議な「ゆりようせい」をいじる先輩が楽しい
2話目も同じく学園なのですが、先とは違う聖エリーゼ学園が舞台。
1人の生徒を”フルール”と呼び、生徒総出で憬れる、というまたよく耳にするようなシステムがあるのでした。
メインになりそうな”フルール”の女性「朱鷺子(ときこ)」は既に他女性とラブラブ。
さて、そしたら何の願いを叶えるのか、というのがポイントです。
なお、フルールな女性をサポートしていたのが、ライバル「白ゆりようせい」なのでした。
3話目も同じく聖エリーゼ学園。
まあ、百合な悩みはそうした学園が多いでしょうからね。
「わかば」を巡る三角関係で、開始から修羅場状態。
そこに、「ゆりようせい」・「白ゆりようせい」が介入するという流れ。
こちらもまた凄まじい解決方法でした。
「白ゆりようせい」が泣いて逃亡するのも納得。
4話目は学生寮。
それを聞く「白ゆりようせい」は過去に「ゆりようせい」と同室だったことで、2人のコメディーな過去が差し込まれておりました。
なお、こちらは特に解決はしておらず。
続く5話目も同じ学生寮でのエピソード。
ここで「ゆりようせい」が接触していたのが、前話の相手でした
こちらはオチが楽しい。
ちゃっかりしているうえ、なんのかんの解決もしてますからね。
6話目もまだ先の学生寮。
前話の続きみたいになっており、「ゆりようせい」から色々話を聞くというもの。
設定などの説明みたいな感じですかね。
「納得しかけた!」が楽しい。
7話目は社会人カップル。
会話にもあったように、何かと直接的。
お話としてはこっちのが楽しいですね。
外観とは異なる「香夜子」・「三奈」のカップルが良い。
まさか「フタバの新作だー」ってほいほいついていくのも前フリだとは思いませんでした。
解決は8話目。
こうしたのは超得意分野だと言う「ゆりようせい」が凄い。
珍しく(笑)キッチリとしたアドバイスで見事に解決しております。
なお、このエピソードもこれで終わらず。
2人のその後は9話目にて見れます。
さすがに成年系ではないので直接なシーンはありませんが。
テンション高い「三奈さん」としおらしい「香夜子さん」のリアクションでなんとなく想像しましょう。
情報操作のくだりが可笑しい。
※左:わかば、右:「香夜子」・「三奈」
SNSなどの拡散がため、大忙しな10話目。
ついにスタンプが溜まり、妖精界へと戻されるのでした。
ここからが最終エピソードです。
上司のような「百合女神」が登場。
2人のがその後どうなるのか~お楽しみに。
詳しくは伏せますが、「白ゆりようせい」がキュートです。
「ゆりようせい」の同様な姿も見たかったですねー。
最後の最後での「メスカー像」が良かった。
なるほど。
【 その他 】
そんなこんなで「源久也」センセでした。
こちらのブログでは「ふ~ふ」、「ろくじょ~ひとまの ねこがみさま」、「ゆりどりみどり」などを紹介しています。
いままで発売された単行本の中で、今回か最もお気に入り。
センセが得意とするコメディーな要素と、期待される百合要素がうまーく合わさった1冊だと思います。
面白かった。
せっかくあーした結末となったので、やはり他世界キャラと絡んでほしいなぁ。
個人的に好きな「学園近距離恋愛怪談」の2人とのコラボが見たいです。
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・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [百合] コメディー、ラブコメ、
・構成 : 14話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき漫画「あとがきマン。」、折り返しにコメント、
カバー裏に別絵、合間にキャラプロフィール。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「源久也(みなもと・ひさなり)」センセの「かなえて!ゆりようせい」です。
※学生寮の2人
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
1話あたり8ページでのエピソードとなっています。
ちょっと短め。
話数としては14話ほどありました。
多くはあるものの、全体では148ページとやや薄めな単行本です。
なお、収録のうちタイトル異なる最終話のみ4ページでした。
特に明記されていませんでしたが、描き下ろしとかかな。
ジャンルは百合コメディー。
ゆりゆりっとした甘いラブコメ描写と共に、いちおう妖精らしいファンタジーな存在がコメディーちっくに流していました。
センセのファンであれば、おおおむねいつも通りで問題なし。
そこそこコメディー寄りですよ。
そうでなければ、百合系が好みかどうか。
ただし、百合といっても皆さんオープンなので。
そっち系のセオリーである、同性を悩んだりなんだりは弱めです。
(※ちょっとはありますが)
甘いラブコメが好みかどうか、という感じですね。
強めで柔らかな曲線での作画。
濃淡はデジタルな黒色(※黒寄りな灰色という感じ)で、全体の色づきはそこそこ。
描き込みはすっきり気味です。
コマ割りは中くらいで横長の基本的なもの。
枠間など確保され、収まりも良く。
サッパリと見易い仕上がりになっていました。
”4コマ漫画的っぽい作画”が表現としてイメージし易いと思います。
ふっくら頬と大きく黒目な人物画。
頭は大きく華奢なスタイルでSDっぽく可愛らしいものです。
コメディー的ですが表現に優れ、漫画もお上手。
特に引っかかるような部分はありません。
判断については、特に変化はないので↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【 収録話 】 14話収録
百合カップルに突如現れる、メルヘンな存在「百合妖精」
百合な願いを叶えるごとに押されるスタンプを溜め、一人前の百合妖精を目指すのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。
※左:「百合妖精(ゆりようせい)」、右:「白ゆりようせい」
本人曰く「メルヘン極まりない存在」という「百合妖精(ゆりようせい)」
百合の花を持ったシスター姿の二頭身キャラです。
完全にコメディーな存在で、百合カップルをかき回しつつも、成就させていくような感じ。
ライバル「白ゆりようせい」はボケ倒す「百合妖精」に対するツッコミ役。
2人のやり取りはやがてクライマックスへと繋がっていくので、お楽しみに。
そのほか、各話の登場人物は基本的に普通の人間。
10話目に登場していた「百合女神」以外、ファンタジー感はありません。
毎度の事ですが、メインカップルは無論のこと、モブ的な人物までキッチリ女性ばかり。
主人公(?)である「ゆりよゆうせい」以外は単発の出演…かと思いましたが。
先のライバル「白ゆりようせい」ほか、複数話ほど続くエピソードなどもありました。
0話目のカップルは…お天気キャスター「松前かれん」とアナウンサー「石狩さやか」という、どこかで見たカップル。
ファン向けエピソードですかね。
「時空ひとつ間違えてたわー!」
とのことでした。
見知っている人には実に楽しい1話。
同じ調子で、これまでのカップルの前に現われて、関係引っ掻き回していく~というのも面白そうね。
1話目はスタンダードにミッション系学校に出現。
先輩に恋する「三鳥かおる」という、スタンダードなカップルでした。
魔法とかなんとかではない、願いの叶え方に注目。
不思議な「ゆりようせい」をいじる先輩が楽しい
2話目も同じく学園なのですが、先とは違う聖エリーゼ学園が舞台。
1人の生徒を”フルール”と呼び、生徒総出で憬れる、というまたよく耳にするようなシステムがあるのでした。
メインになりそうな”フルール”の女性「朱鷺子(ときこ)」は既に他女性とラブラブ。
さて、そしたら何の願いを叶えるのか、というのがポイントです。
なお、フルールな女性をサポートしていたのが、ライバル「白ゆりようせい」なのでした。
3話目も同じく聖エリーゼ学園。
まあ、百合な悩みはそうした学園が多いでしょうからね。
「わかば」を巡る三角関係で、開始から修羅場状態。
そこに、「ゆりようせい」・「白ゆりようせい」が介入するという流れ。
こちらもまた凄まじい解決方法でした。
「白ゆりようせい」が泣いて逃亡するのも納得。
4話目は学生寮。
それを聞く「白ゆりようせい」は過去に「ゆりようせい」と同室だったことで、2人のコメディーな過去が差し込まれておりました。
なお、こちらは特に解決はしておらず。
続く5話目も同じ学生寮でのエピソード。
ここで「ゆりようせい」が接触していたのが、前話の相手でした
こちらはオチが楽しい。
ちゃっかりしているうえ、なんのかんの解決もしてますからね。
6話目もまだ先の学生寮。
前話の続きみたいになっており、「ゆりようせい」から色々話を聞くというもの。
設定などの説明みたいな感じですかね。
「納得しかけた!」が楽しい。
7話目は社会人カップル。
会話にもあったように、何かと直接的。
お話としてはこっちのが楽しいですね。
外観とは異なる「香夜子」・「三奈」のカップルが良い。
まさか「フタバの新作だー」ってほいほいついていくのも前フリだとは思いませんでした。
解決は8話目。
こうしたのは超得意分野だと言う「ゆりようせい」が凄い。
珍しく(笑)キッチリとしたアドバイスで見事に解決しております。
なお、このエピソードもこれで終わらず。
2人のその後は9話目にて見れます。
さすがに成年系ではないので直接なシーンはありませんが。
テンション高い「三奈さん」としおらしい「香夜子さん」のリアクションでなんとなく想像しましょう。
情報操作のくだりが可笑しい。
※左:わかば、右:「香夜子」・「三奈」
SNSなどの拡散がため、大忙しな10話目。
ついにスタンプが溜まり、妖精界へと戻されるのでした。
ここからが最終エピソードです。
上司のような「百合女神」が登場。
2人のがその後どうなるのか~お楽しみに。
詳しくは伏せますが、「白ゆりようせい」がキュートです。
「ゆりようせい」の同様な姿も見たかったですねー。
最後の最後での「メスカー像」が良かった。
なるほど。
【 その他 】
そんなこんなで「源久也」センセでした。
こちらのブログでは「ふ~ふ」、「ろくじょ~ひとまの ねこがみさま」、「ゆりどりみどり」などを紹介しています。
いままで発売された単行本の中で、今回か最もお気に入り。
センセが得意とするコメディーな要素と、期待される百合要素がうまーく合わさった1冊だと思います。
面白かった。
せっかくあーした結末となったので、やはり他世界キャラと絡んでほしいなぁ。
個人的に好きな「学園近距離恋愛怪談」の2人とのコラボが見たいです。
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