■えっちぃ西遊記 (都氏)
★まんがデーター [9.5/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●◎○○○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●○○○
・属性 : [一般] パロディー、ラブコメ
・構成 : カラー(4P)、短編×6話+α(うち「えっちい西遊記」×3+α)
・おまけ: あとがきよんこま。、カラー描き下ろし「えっちい西遊記オープニング」、
描き下ろし「えっちい西遊記4コマ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「都氏(とし)」センセの「えっちぃ西遊記」です。
※葫蘆姫
【 構成・絵柄 】
まず単行本は一般のえっち系。
各話に必ず直接えっちシーンが差し込まれるタイプです。
収録はメインの表題作と短編。
まず短編は同級生、兄の彼女、近所のお姉ちゃんというラインアップ。
メインとは違って全て現代劇で、ラブコメちっくなお話でした。
連続話はタイトルそのまま西遊記の漫画。
もともとは電子配信されていたもののようです。
いちおう単行本の半分以上を占めるものの、完結はしておらず。
表題となっている割には、中途半端なものでした。
描き下ろしもそちらで、冒頭えっちと4コマ。
いちおう、4コマではラストまで描かれています。
前半の描き下ろしはいいと思いますが、後半の4コマは…。
どうせなら、天竺ほったらかしてえっちオチなどにした方が読者の期待に沿ったものだったのでは。
色々ご都合などはあると思いますが、オススメし辛い単行本です。
すっきり線での作画。
描き込み・濃淡は適度なくらいです。
原稿時期が異なるのか、短編のがすっきり気味ですね。
枠間が狭く、なくなることも頻繁。
ただ、コマへの収まりは良く、良くまとまっていました。
キャラは黒目の目立つ、可愛らしい系統。
鼻筋をしっかり描かれるのも特徴でしょう。
コメディー崩しというか、作画の落差をちらほら感じます。
そのほか、前述した原稿時期の差がため、単行本は不安定でした。
紹介帯裏面のカット絵はすべて「えっちい西遊記」で、比較的良いものです。
判断の材料となりますが、それが全てではないので注意が必要です。
あるいは裏表紙は本編に近い雰囲気で、禁断には良いでしょう。
【 収録話 】 6話+α収録
001:「えっちい西遊記」 3話+α カラー描き下ろしあり
ありがたいお経「性典」を得るため、天竺へ向かう「三蔵法師」
しかし、その道中で妖怪に襲われてしまい、封印されていた暴れ猿「孫悟空」の封印を解くのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。
こちらが表題作。
今回収録での問題作品ですね。
話数としては3話ほど。
しかし、1話が21ページ、2話は29ページ、3話では36ページとバラバラ。
普通の漫画では5~6話くらいに相当しており話数の割に読み応えとしては悪くありません。
お話としてはえっちパロディーという感じ。
「三蔵法師」が可愛らしい女性となっていて、「孫悟空」ほかに各所でエロいことをされるというもの。
「悟空」との出会いなどオープニングの1話から、2話では早くも「猪八戒」・「沙悟浄」のお供が揃っていて。
「金角」・「銀角」のお話が3話目でした。
お供が揃って初の事件みたいな3話はオチも当然軽いもので、無論天竺までたどり着いてはいないんですが。
ここでばっさり終了してます。
描き下ろしだというおまけ4コマがその後8ページほど続いており。
いちおう、そこのラストでお経を得ていました。
ただ、本編とはまた雰囲気違うコメディー調で…読後感はなんだかスッキリとはしません。
結末部分の不満については前述・後述したので避けますが、中途半端なストーリーです。
※三蔵法師
また、前述したように原作のパロディー漫画なんですが。
はっきり言って、アレンジは弱く。
ううむ、言葉でどう説明したらいいのか…
”なんちゃらが漫画本編ではこう生かされてる”
”本編ストーリーがうまいことエロスに直結している”
…みたいな、ああと納得できるような巧さも、特には見られず。
西遊記の設定を借りただけの、単なるえっち漫画という印象でした。
「猪八戒」・「沙悟浄」の2人も出番少ないこともあってか、キャラが弱く。
あのまま続いていたとしても、そう面白味はなかったように思います。
つまらないとは言いませんが、普通ですね。
冒頭の4ページはカラー描き下ろし。
「三蔵」・「悟空」のえっちを中心にした、コメディーオチです。
登場人物が彩色で見れます。
個人的には4ページ目の「早く来なさい」がすこぶる好き。
本編でもこんな感じならば良かったんだけどなぁ。
プロローグも差し込まれる1話目。
「三蔵さん」のお供が2人いるんですが、どちらも女性。
当然ながら、ガッツリえっちされます。
こちらメインは、復活した「悟空」と「三蔵」
分身を使っての複数えっちです。
もともと粗暴だったと思うので、キャラ的にはそのまんまですわね。
如意棒とかきんと雲も既に持ってるのか。
そうだったっけ。(←ウィキペディアによると合ってました)
棒をどう使うかは…わざわざ書く必要ないでしょう。
きんと雲は空中えっちにて使われてます。
馬上で差し込まれてる2話目。
まぁ、そうだろうなぁ。
こちらの前半は「猪八戒」と「三蔵さん」
「悟空」はちゃっかり家の娘さんと(親の目前で)えっちしてました。
後半は「沙悟浄」と「三蔵さん」
「悟空」・「猪八戒」の2人は、前回と同じく付近の女性(冒頭で「沙悟浄」とえっちしていた)とシテます。
なお、「三蔵さん」ですが、前回は単にえっちされるだけでしたが、こちらではお坊さんらしい活躍も見せてます。
「金角」・「銀角」が登場する3話目。
その一味として「葫蘆姫(ころひめ)」という妖怪も登場し、「猪八戒」の捕縛で色仕掛けをしてました。
「三蔵さん」も当然捕まり、「金角」・「銀角」とのえっち。
遅れて来た「悟空」の一言、
「アンタまた脱がされてんのか、いやらしい女だな」
という台詞が楽しい。
その「悟空」は「葫蘆姫」と、どちらも分身するという、派手なえっちをしていました。
本編はこれで終わり。
7本の4コマが描き下ろしされていて、そっと終わっていました。
特に「三蔵さん」は本編よりコメディー寄りになってます。
101:「にゃんな彼女の観察日記」
同じクラスの「九重遊美(ここのえ・ゆうみ)」と付き合うこ「猛(たける)」
3ヶ月過ぎたものの、彼女は極端なほどの恥ずかしがり屋で。
いまだキス止まりなのでした。
ある日”親が仕事で遅くなる”という彼女の家に行くこととなったのです。
楕円な眼鏡がキュートな「遊美さん」
結局、彼女の恥ずかしがり屋というのは…えっちの時にあーした反応になってしまうため、なのかな。
察するところ、独りえっちであーなっちゃってたのかも。
なるほど。
まぁ、そもそも初えっちを野外で仕掛ける「猛くん」に問題があるように思います。
わざわざ両親不在のタイミングで声をかけてるあたり、「遊美さん」が気を使ったみたい。
ちゃんと場所選んであげなさいな。
121:「隣でアイツが寝ている間に」
兄「佐藤敬一」と付き合い、ほぼ同棲状態という「立花雛子」
コンサートへ行くため、兄のアパートに泊めてもらおうとした弟「浩次」は風呂上がりな彼女と鉢合わせ。
間が悪く、そこへ兄が帰ってきたため隠れた彼は、2人のえっちを目撃することとなったのでした。
あの、まっ最中に視線が合うのは興奮しますわね。
当然ながら、経験したことはないですが(笑)
ちょっと現実にもありそうでいい感じなエピソード。
まだ満たされきっていなかった「雛子さん」が、続いてえっち求めてくるのはいかにも漫画なんですけどねー。
こちらのオチは個人的に好き。
※左:九重遊美、右:アヤ姉
141:「隣のカノジョ」
隣シリーズではないですが、こちらは実家がお隣。
年上の幼馴染み「アヤ」姉。
去年都会で就職した彼女が久しぶりに帰省したんですが。
昔と違って垢抜けた彼女に「幸(こう)」は気後れしてしまうのでした。
部屋に戻っていた彼のもとに、酔っぱらった「アヤさん」が訪ねてきて…という流れ。
甘いエピソードです。
ああした際、酔っぱらってるくらいのが話し易いですわね。
いい娘だなぁ。
ちなみに。
こちらの「アヤさん」の顔は特に安定してなく。
作画が微妙にでした。
【 その他 】
以上、本日は「都氏」センセでした。
ブログでは「glamourous parlor」、「放課後ピンク」、「イイことしよっ!」、「わんこ淫」などを紹介しています。
これで7冊目くらいかな。
今回は個人的にもっとも嫌なパターン。
やむなく終わることは仕方ないと思います。
期待するものかどうかは置いといて、描き下ろしもありましたし。
ただ、あとがきなどでまったく説明ないのは読者に失礼だと思います。
何があったのか。
続巻はあるのか。
描かない代わりに描き下ろしをしたのか。
未完であるなら、なんらかの説明をするべきでしょう。
そのページがなかった訳でもないので。
個人的には、紹介帯など開く前に分かる位置へキッチリ明記すべきと思いますが…それは難しいか。
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・絵柄 :●●●○○
・お話 :●◎○○○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●○○○
・属性 : [一般] パロディー、ラブコメ
・構成 : カラー(4P)、短編×6話+α(うち「えっちい西遊記」×3+α)
・おまけ: あとがきよんこま。、カラー描き下ろし「えっちい西遊記オープニング」、
描き下ろし「えっちい西遊記4コマ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「都氏(とし)」センセの「えっちぃ西遊記」です。
※葫蘆姫
【 構成・絵柄 】
まず単行本は一般のえっち系。
各話に必ず直接えっちシーンが差し込まれるタイプです。
収録はメインの表題作と短編。
まず短編は同級生、兄の彼女、近所のお姉ちゃんというラインアップ。
メインとは違って全て現代劇で、ラブコメちっくなお話でした。
連続話はタイトルそのまま西遊記の漫画。
もともとは電子配信されていたもののようです。
いちおう単行本の半分以上を占めるものの、完結はしておらず。
表題となっている割には、中途半端なものでした。
描き下ろしもそちらで、冒頭えっちと4コマ。
いちおう、4コマではラストまで描かれています。
前半の描き下ろしはいいと思いますが、後半の4コマは…。
どうせなら、天竺ほったらかしてえっちオチなどにした方が読者の期待に沿ったものだったのでは。
色々ご都合などはあると思いますが、オススメし辛い単行本です。
すっきり線での作画。
描き込み・濃淡は適度なくらいです。
原稿時期が異なるのか、短編のがすっきり気味ですね。
枠間が狭く、なくなることも頻繁。
ただ、コマへの収まりは良く、良くまとまっていました。
キャラは黒目の目立つ、可愛らしい系統。
鼻筋をしっかり描かれるのも特徴でしょう。
コメディー崩しというか、作画の落差をちらほら感じます。
そのほか、前述した原稿時期の差がため、単行本は不安定でした。
紹介帯裏面のカット絵はすべて「えっちい西遊記」で、比較的良いものです。
判断の材料となりますが、それが全てではないので注意が必要です。
あるいは裏表紙は本編に近い雰囲気で、禁断には良いでしょう。
【 収録話 】 6話+α収録
001:「えっちい西遊記」 3話+α カラー描き下ろしあり
ありがたいお経「性典」を得るため、天竺へ向かう「三蔵法師」
しかし、その道中で妖怪に襲われてしまい、封印されていた暴れ猿「孫悟空」の封印を解くのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。
こちらが表題作。
今回収録での問題作品ですね。
話数としては3話ほど。
しかし、1話が21ページ、2話は29ページ、3話では36ページとバラバラ。
普通の漫画では5~6話くらいに相当しており話数の割に読み応えとしては悪くありません。
お話としてはえっちパロディーという感じ。
「三蔵法師」が可愛らしい女性となっていて、「孫悟空」ほかに各所でエロいことをされるというもの。
「悟空」との出会いなどオープニングの1話から、2話では早くも「猪八戒」・「沙悟浄」のお供が揃っていて。
「金角」・「銀角」のお話が3話目でした。
お供が揃って初の事件みたいな3話はオチも当然軽いもので、無論天竺までたどり着いてはいないんですが。
ここでばっさり終了してます。
描き下ろしだというおまけ4コマがその後8ページほど続いており。
いちおう、そこのラストでお経を得ていました。
ただ、本編とはまた雰囲気違うコメディー調で…読後感はなんだかスッキリとはしません。
結末部分の不満については前述・後述したので避けますが、中途半端なストーリーです。
※三蔵法師
また、前述したように原作のパロディー漫画なんですが。
はっきり言って、アレンジは弱く。
ううむ、言葉でどう説明したらいいのか…
”なんちゃらが漫画本編ではこう生かされてる”
”本編ストーリーがうまいことエロスに直結している”
…みたいな、ああと納得できるような巧さも、特には見られず。
西遊記の設定を借りただけの、単なるえっち漫画という印象でした。
「猪八戒」・「沙悟浄」の2人も出番少ないこともあってか、キャラが弱く。
あのまま続いていたとしても、そう面白味はなかったように思います。
つまらないとは言いませんが、普通ですね。
冒頭の4ページはカラー描き下ろし。
「三蔵」・「悟空」のえっちを中心にした、コメディーオチです。
登場人物が彩色で見れます。
個人的には4ページ目の「早く来なさい」がすこぶる好き。
本編でもこんな感じならば良かったんだけどなぁ。
プロローグも差し込まれる1話目。
「三蔵さん」のお供が2人いるんですが、どちらも女性。
当然ながら、ガッツリえっちされます。
こちらメインは、復活した「悟空」と「三蔵」
分身を使っての複数えっちです。
もともと粗暴だったと思うので、キャラ的にはそのまんまですわね。
如意棒とかきんと雲も既に持ってるのか。
そうだったっけ。(←ウィキペディアによると合ってました)
棒をどう使うかは…わざわざ書く必要ないでしょう。
きんと雲は空中えっちにて使われてます。
馬上で差し込まれてる2話目。
まぁ、そうだろうなぁ。
こちらの前半は「猪八戒」と「三蔵さん」
「悟空」はちゃっかり家の娘さんと(親の目前で)えっちしてました。
後半は「沙悟浄」と「三蔵さん」
「悟空」・「猪八戒」の2人は、前回と同じく付近の女性(冒頭で「沙悟浄」とえっちしていた)とシテます。
なお、「三蔵さん」ですが、前回は単にえっちされるだけでしたが、こちらではお坊さんらしい活躍も見せてます。
「金角」・「銀角」が登場する3話目。
その一味として「葫蘆姫(ころひめ)」という妖怪も登場し、「猪八戒」の捕縛で色仕掛けをしてました。
「三蔵さん」も当然捕まり、「金角」・「銀角」とのえっち。
遅れて来た「悟空」の一言、
「アンタまた脱がされてんのか、いやらしい女だな」
という台詞が楽しい。
その「悟空」は「葫蘆姫」と、どちらも分身するという、派手なえっちをしていました。
本編はこれで終わり。
7本の4コマが描き下ろしされていて、そっと終わっていました。
特に「三蔵さん」は本編よりコメディー寄りになってます。
101:「にゃんな彼女の観察日記」
同じクラスの「九重遊美(ここのえ・ゆうみ)」と付き合うこ「猛(たける)」
3ヶ月過ぎたものの、彼女は極端なほどの恥ずかしがり屋で。
いまだキス止まりなのでした。
ある日”親が仕事で遅くなる”という彼女の家に行くこととなったのです。
楕円な眼鏡がキュートな「遊美さん」
結局、彼女の恥ずかしがり屋というのは…えっちの時にあーした反応になってしまうため、なのかな。
察するところ、独りえっちであーなっちゃってたのかも。
なるほど。
まぁ、そもそも初えっちを野外で仕掛ける「猛くん」に問題があるように思います。
わざわざ両親不在のタイミングで声をかけてるあたり、「遊美さん」が気を使ったみたい。
ちゃんと場所選んであげなさいな。
121:「隣でアイツが寝ている間に」
兄「佐藤敬一」と付き合い、ほぼ同棲状態という「立花雛子」
コンサートへ行くため、兄のアパートに泊めてもらおうとした弟「浩次」は風呂上がりな彼女と鉢合わせ。
間が悪く、そこへ兄が帰ってきたため隠れた彼は、2人のえっちを目撃することとなったのでした。
あの、まっ最中に視線が合うのは興奮しますわね。
当然ながら、経験したことはないですが(笑)
ちょっと現実にもありそうでいい感じなエピソード。
まだ満たされきっていなかった「雛子さん」が、続いてえっち求めてくるのはいかにも漫画なんですけどねー。
こちらのオチは個人的に好き。
※左:九重遊美、右:アヤ姉
141:「隣のカノジョ」
隣シリーズではないですが、こちらは実家がお隣。
年上の幼馴染み「アヤ」姉。
去年都会で就職した彼女が久しぶりに帰省したんですが。
昔と違って垢抜けた彼女に「幸(こう)」は気後れしてしまうのでした。
部屋に戻っていた彼のもとに、酔っぱらった「アヤさん」が訪ねてきて…という流れ。
甘いエピソードです。
ああした際、酔っぱらってるくらいのが話し易いですわね。
いい娘だなぁ。
ちなみに。
こちらの「アヤさん」の顔は特に安定してなく。
作画が微妙にでした。
【 その他 】
以上、本日は「都氏」センセでした。
ブログでは「glamourous parlor」、「放課後ピンク」、「イイことしよっ!」、「わんこ淫」などを紹介しています。
これで7冊目くらいかな。
今回は個人的にもっとも嫌なパターン。
やむなく終わることは仕方ないと思います。
期待するものかどうかは置いといて、描き下ろしもありましたし。
ただ、あとがきなどでまったく説明ないのは読者に失礼だと思います。
何があったのか。
続巻はあるのか。
描かない代わりに描き下ろしをしたのか。
未完であるなら、なんらかの説明をするべきでしょう。
そのページがなかった訳でもないので。
個人的には、紹介帯など開く前に分かる位置へキッチリ明記すべきと思いますが…それは難しいか。
えっちぃ西遊記 (ムーグコミックス ピーチシリーズ) (2014/02/28) 都氏 商品詳細を見る |
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