■グリムのむすめたち (ro)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ロリ、童話、獣、
・構成 : カラー(4P)、6話収録(うち「おおかみと赤ずきん」×4)
・おまけ: 描き下ろし「おおかみと赤ずきん 4話」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ro(あーるおー)」センセの「グリムのむすめたち」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は6話と少なく、全体でも148ページくらい。
やや薄めな単行本です。
また、お話は4話の連続モノが1つあり…。
そのほかは短編なので、ストーリーとしては3本でした。
タイトル通り、童話を題材としたお話群、なのですが。
…「不思議の国のアリス」は……グリムではなかったかと思います。たぶん。
まぁ、そこまで厳密なものではないのでしょう。
ロリっとしたヒロインで、その相手となるのはたいてい獣。
ゆえに、なかなかハードさある内容です。
得意でない方は気を付けて。
※左:末っ子仔山羊「ジーベン」、右:不思議の国のアリス
★★絵柄について ★★★
ロリっと可愛らしい人物絵。
ふにっと幅広な輪郭に、楕円・縦長な目。
スタイルも丸くぷにぷにしていて、キュートな仕上がり。
今回の題材とよく合ったものだと思います。
おおむね↓表紙そのままです。
そんなキュートな娘らが…裏表紙のようになっちゃうんですけどね…。
派手でハードなえっちシーン。
登場する狼などはヒロインと真逆で荒々しく、液体表現など激しめ。
パンチ力あって、絶望的です。
色彩は明るく、賑やか。
だいたい枠間は確保されていて、コマ内への収まりイイ感じ。
背景や小物はなかなか良く、全体にも雰囲気ありました。
★★収録話について ★★★ 6話収録
003:「おおかみと七匹の仔山羊」 カラー原稿あり
留守番していた七匹の仔山羊。
狼はどうにかして中に入ろうと、色々策を講じていたところ。
末っ子の「ジーベン」は騙されて扉を開けてしまったのでした。
お話の流れは、概ね題材通り。
ただ、こちらの狼は…物理的にも喰おうともしていたものの。
成年漫画なので、まずはえっち的に喰らっています。
カラー原稿はお姉さんらの描写でした。
また、柱時計の中に身を潜めていた末っ子「ジーベンちゃん」は本来なら助かるのですが。
こちらでは、しっかりえっちもされてます。
なかなか絶望的な状況だったので、ああしたオチになるとは意外。
ラストページの「ジーベンちゃん」はキュートでしたよ。
031:「不思議の国のアリス」
外で本を読んでした、「アリス」とその姉。
ふと木陰に見た兎を追ったところ、穴に落ちてしまったのでした。
正直なところ、題材となった話はよく知らないのですが。
色々検索してみたところ、こちらもだいたいストーリー合ってるっぽいですね。
体大きくなる云々~は、漫画オリジナルだと思ってました。
大きなリボンとエプロンドレスが可愛い「アリスちゃん」
ちょっとツリ目で描かれていて、収録ではこの娘がお気に入り。
前述しました、家で体が大きくなる~というのがファーストえっちになっていて。
こんなん好き。
服良かったので…もうちょっと着ていてほしかったなぁ。
こうした成年漫画なため、登場するキャラに次々とキッチリえっちされてました。
大変だ。
そうか、原作にもお姉ちゃんいるのね。
また、よくよく見たら…冒頭で読んでいた本は前話のそれですね。
063:「おおかみと赤ずきん」 4話
母の指示で、祖母にパンを届ける赤ずきん「メイジー」
その道中、出会った狼に花の首飾りをプレゼントしたのです。
再度花を摘んだため、祖母宅に行くのが遅れてしまったのですが…。
着いたそこで、驚くべき光景を見たのでした。
ザックリでは、そうした導入部。
※赤ずきん「メイジー」
収録では唯一の連続話。
先に紹介した短編同様、こちらもだいたいは題材と同じ流れなのですが。
こちらは、後半のエピソードにて衝撃の事実が判明します。
衝撃の最終話は描き下ろしされたもの。
どんなんかは内緒ね。
2周目で気付きましたが、ちゃんと示唆されてましたね…。
前述したあらすじのうち。
”道中にて出会った狼に花の首飾りをプレゼント”~のくだりは、ぱっと見訳分からんと思うのですが。
ここで会った狼さんは、普通に会話もできて友好的だったんですね。
父親を探している、という台詞がポイントです。
家では、物理時に祖母が喰われており。
続いて、赤ずきん「メイジー」はえっち的に喰われてしまうのでした。
その状況を打破したのは、元ストーリーそのまま猟師。
2話は彼とのやり取りが主になるのですけれど…。
察しの良い方その通り。
当然、こちらもえっち展開です。
しかも、コッチもまたハードで、ラストには驚かされると思います。
真実について語られるのが3話目以降。
詳細は伏せさせていただきます。
ぜひ、単行本で見てみて。
冒頭、肝心なところがやや分かりづらかったので、見逃さぬように。
ラストがまた…凄い。
あの↓表紙は、ちょっとしたヒントでもありますかね。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト