■パパに言うよ! (mogg)
★まんがデーター [16.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ラブコメ、ファンタジー、コメディー
・構成 : 9話収録。
・おまけ: あとがき、カバー裏にヒロイン画、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「mogg(もぐ)」センセの「パパに言うよ!」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録9話は全て短編での構成。
特に連続とか、同世界なエピソードはなかったのですが。
ファンタジー系、あるいはそれっぽい漫画が多かったです。
(なお、舞台設定は全て現代、だと思う)
どちらもだいたいコメディーちっくに仕上がってました。
なお、タイトルあんなんで、カバーもそちらでしたが。
ばっちりかみ合うのは1話のみなので、お気をつけて。
おまけはあとがき、カバー裏のヒロイン画。
登場する女性陣が全員集合していて、それぞれお話に合った感じで描かれていたので。
お話と共に見るのがオススメです。
※左:絢奈ちゃん、右:かなえちゃん
★★絵柄について ★★★
身長高く、リアルっぽさある人物画。
それなりに漫画ちっくでもあって、過ぎないくらいの可愛らしさ。
顔パーツは適度なサイズで、ちょうど良い肉付き。
スタイル良いです。
特にカバー裏のキャラ画とかスタイリッシュで、なんというか…。
ファッション雑誌の挿絵とかにありそうな雰囲気です。
(…まあ、そんなん見たことないけど)
強めなやわらかな線。
色づきそこそこで、濃淡は淡い調整。
ざっくり、白っぽいですね。
だいたい枠間確保されていたものの、はみ出し・ぶち抜きは多く。
原稿はかなり賑やかでした。
漫画はコメディーちっくで、よく動き、自然な表情。
バランス感のある背景や小物はそう目立ちすぎず、まとまってます。
多少バッサリ描かれた所も感じましたが、些細な程度。
カラー絵は彩色の良さがあり、白黒画とそれなりの差があります。
判断は紹介帯のカット絵が良いでしょう。
★★収録話について ★★★ 9話収録
001:「パパに言うよ!」
上司からの依頼で、その娘「絢奈」の送迎を担当していた「暢」
確かに彼女は可愛く、役目をしっかり全うしていたのですが…、といった導入部
こちらが表題作。
ロングの黒髪が素敵な「絢奈ちゃん」
イラストでは特徴的な髪のリボンつけてるんですが、本編にはなかったです。
↓表紙・裏表紙、中扉は…「絢奈ちゃん」ですかね。
そのガード対象を、部屋に上げちゃったのは問題。
ただまぁ、彼女付き使用人みたいな立場なので、逆らい辛いのも分かりますがね。
えっちまでしちゃって、この後どうなるんだろう。
彼女はともかく、「暢くん」は普通のサラリーマンっぽかったのですが。
何の会社なんだろう。
たまに見聞きするニュースなどで、上司の小間使いさせられてるケース~は実際にあるようですけどね。
こうした娘の面倒見る、みたいなのはあるのかなぁ。
031:「月夜の魔法」
エロい魔女見習い「マナ」のエピソード。
「ホウキ乗るたび…」とか何とか言ってましたが。
変なものホウキに塗り込まないように(笑)
こちら、「マナさん」の魔女要素と言えば、帽子くらい。
それ以外は、上半身ビキニ、下半身はミニスカート~と、なんじゃらホイといった恰好。
落ちる度にえっちしまくってましたが。
結果、良い男性と巡り合えたようで、これで良かったのかな。
055:「あくまが来たりて」
クラスメイト「剣﨑まとめ」の頭に…角が見えていて、どうにも気になっていた主人公。
頑張って声を掛けたところ。
自らを悪魔だと名乗り、
「今日が人類最後の日だって言ったら~」
そんな事を言い出したのでした。
なんだか横溝感あるタイトルですが、リアル悪魔話ですね。
角に制服姿という「剣﨑さん」は、どことなく…某有名漫画のヒロインみたいですね。
なお、角は興奮すると伸びるみたいで、えっちの際には立派に成長してました。
主要カップルのお話ほか、人類絶滅とかややこしい要素あったのですが。
なんのかんの、巧いことまとまってましたね。
オチの1ページが好き。
079:「おとしもの」
財布を無くした「美緒」
運よく拾われていて、取り戻したのですが…。
拾い主の男性に、なんのかんの部屋まで誘われてしまったのでした。
引け目もあるので、なかなか断り辛いと思いますが。
まぁ、よく知らん男性の部屋に上がるべきではないですね。
「美緒ちゃん」のホットパンツ姿がキュートでした。
確かに後ろ姿は素敵。
オチあーした感じでしたが、「美緒ちゃん」はこれで良かったの??
103:「ギャルねこ」
飼い猫と仲の良い「美弥子」
2人で遊んでいたところ、何がためか合体していたのです。
タイトル通りのファンタジー・猫耳話。
ただ、耳だけで尻尾は…ないんですね。
お尻見たかった。
なお、全体は猫耳な「美弥子さん」でしたが、意識は完全に猫が支配してるっぽかったです。
蹴っ飛ばされなくて良かったわね。
125:「気絶彼女」
付き合って半年の後輩「かなえ」
初めて部屋に呼ばれたのですが…。
男性自身を見た彼女は、気絶してしまったのでした。
「知識はあったのです」
そうして男性自身を語るのシーンが可愛い。
まぁ、彼氏としては…そのサイズに気絶までしちゃう彼女は、より可愛く感じるでしょうね(笑)
また、ちゃんと気を使った彼に対する「かなえちゃん」が実に可笑しい。
見なければ大丈夫~とのことでしたが、そのエロさも最高。
「ワンちゃんだって」、じゃねーよー。
※由那ちゃん
141:「妹地獄」
世話のかかる妹「由那」のお話。
昔から甘えん坊~とのことでしたが。
結構成長しただろう今でも、やることはっちゃけてて。
幼児語使ったりしているという、相当に問題のある娘。
特に冒頭シーンから、ぶっ飛んでました。
すげえな、アレ…。
こちらの男性、兄は社会人なのですが、面倒見よく家事もできちゃうようなので。
正気(笑)ならば、かなり怠けた女性ですわね。
えっちは普通にシテおり。
あるいは…そうしたのがトリガーになってあーなっちゃったのかなー、とか妄想しました。
なお、作中ではほぼずっと下着姿の「由那ちゃん」ですが、カバー裏にて私服姿が見れます。
165:「愛しのギガント」
「原田」の彼氏は巨体で近づく者を排除していく、怪物のような男性だったのです。
…という訳で。
タイトルそんなんですが、こちらは普通に現代劇、だと思うのですが。
彼氏はまさに怪物のような感じ。
ほぼ喋ることもなく、男女問わず排除してましたね…。
柔道とかやったら、世界取れそうですが、果たしてルール守れるかどうか。
しっかりえっちするのは、やっぱり成年漫画。
メインはラブホなのですが、途中・女子同士のイチャイチャを勘違いしての野外プレイのが良かったです。
2コマだけなんですけどね。
183:「花咲かムスメ」
ホームセンターで購入した、小さい花。
どういうワケか、一晩で…小さな女の子になっていたのでした。
ファンタジー要素多い今回単行本でも、特に独特さのあるエピソード。
当然ながら全裸で、なんだか妙にエロエロしいのがイイですね(笑)
鉢を変えるごとに大きくなっていき、彼と同サイズにまでなってました。
まぁ、そりゃー…えっち展開になるわね。
ただ、こちらのオチは予想外なものでした。
てっきり、子供できる(増える)と思ってたので…。
足元に集まってる男性陣らが可笑しい。
死ぬぞ。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト
■デコ×デコ (メツブシ)
★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] コメディー、ラブコメ、コスプレ、巨乳
・構成 : 初単行本、8話収録(うち「九重先輩! これ着てください!」×3)
・おまけ: あとがき、カバー裏にカラーイラスト、合間にイラスト、
描き下ろし「九重先輩! これも着てください!」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「メツブシ」センセの「デコ×デコ」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
ぱっと目を奪われるだろう、派手派手な↓表紙。
表裏から折り返しにいたるまで、一部はちょっと浮き出た特殊加工(UV厚盛り)になってます。
なんだか凄い。
また、カバー裏もカラー仕様になっていたりしていて。
力の入った単行本です。
”新時代を担う超新星”といった冠も納得。
単行本は250ページを越えていて、ブ厚くボリューム満点。
話数は描き下ろしを含めて8話。
そのため、それぞれにしっかりとページ量がありました。
また、良かったのが、あとがき。
久しぶりに、たっぷり文字量があって嬉しい。
読み応えありました。
また、センセの書かれてる文字・フォント具合が、漫画の雰囲気と合っていて良かったです。
そう、冒頭からの文面4行なども、まさに漫画そのまま、って感じでしたよ。
※先輩・上司「九重衣織」
★★絵柄について ★★★
おおむねカラーイラストと白黒原稿の間に差はなく。
そのまま判断して大丈夫だろうと思います。
前述した、デコデコした感じも、漫画そのままって印象。
広い輪郭に小さい鼻。
透き通るような瞳のぱっちり目。
背はさほど高くなく、ドカーンと巨大なバストが最大の特徴。
あおむけに寝てても、パンパンに張ってましたね…。
だいぶ重たそうだなぁ。
バランスはややセンセ独特なものを感じましたが、大した問題でなく。
ヒロインらはごくごく可愛らしく仕上がってます。
一方の男性も、主要キャラはざっくりイケメンちっくでした。
修正もあるのか、初単行本ながら作画は安定。
一部描かれていた、アクションシーンなとも実に良好。
しっかりとしたパンチ力もあります。
漫画はテンション高く、コメディーな仕上がり。
前述した、美少女然としたヒロインらも、くるくる表情変化させていました。
濃い目なクッキリ線で、デジタルな濃淡具合。
大小なコマ割りで、斜めなコマは独特。
原稿は結構賑やかなのですが、見易くまとまっていたと思います。
★★収録話について ★★★ 8話収録
005:「九重先輩! これ着てください!」 前後編
241:「九重先輩! これも着てください!」 描き下ろし
後輩「六呂田良盛(ろくろだ・よしもり)」から相談を持ち掛けられた、上司「九重衣織」
正気か疑う、突拍子もない話~という言い出しはまさにその通り。
「僕が趣味で描いてる同人誌のモデルになってほしくて」
そんな訳で、コスプレモデルをするエピソードです。
いきなし、どっちもボケ倒していて楽しい。
会社の先輩にエロ同人誌(しかも当人がモデル)見せたりしてました。
現実にやったら、ドエロいエラいこととなりそう。
また、ぱっと見では落ち着きある、ちゃんとした上司という「九重さん」でしたが。
実は彼に好意をもっていて、内心で好き好き言ってる様がキュートでした。
オモシロ・カップルですね。
ただし、中盤にてエロい展開を胡麻化した「九重さん」は、いかにも仕事できそうな雰囲気ありました。
衝撃なオチから後編へ。
前回のやり取りから、彼の趣味を把握した「九重さん」
忘れていった同人誌を研究し、彼を部屋に誘ったのでした。
前編と比べて、コスプレの完成度合が凄い。
また詳細は伏せますが…コメディーちっくながら、なかなかイイお話。
なお、1話目での名言「正気か」はこちらでも登場します。
わはは。
描き下ろし「九重先輩! これも着てください!」はこちらカップルの後日談。
故あってシスターコスプレの「九重さん」が見れました。
いいねぇ、アレ(笑)
「とんでもないすけべな要求」
~などと言われつつも、応じてくれる様が実に可愛かったです。
079:「リトルバッドバニー」
109:「ワンショットアンダーパピー」
145:「イエスマイキティ」
こちら3話は、全て同一世界でのエピソード。
同じ学校に通う仲良し3人組、「卯月るい」、「ゆな」、「神奈みよ」、のそれぞれがメインとなっていきます。
なお、今回↓表紙は「ゆなちゃん」
彼女のお話が大ヒットとのことで、中扉ほか紹介帯などあちこちに姿を見せてました。
「るい」・「みよ」らは裏表紙です。
1話目「リトルバッドバニー」はしれっとした雰囲気の「卯月るい」
制服下の網タイツを教師「石黒」に見られてしまい。
指導室に呼び出されてしまったのでした。
…とはいえ。
過去、髪色・ピアスを引っ掛けられた際には、「るいさん」をかばって校長などを説得してくれており。
鬼、などと呼ばれていたものの、生徒思いのかなり良い教師でした。
「四捨五入したら裸みたいな服」の発言が楽しい。
ボンテージ・バニー、だそうです。
いいなぁ。
中盤でも描かれてましたが、まぁ彼女が好意持つに十分でしょうね。
格好良かったです。
(※ただ、一歩間違うと、こないだ読んだ話みたいにバッドエンドになりそうでしたよ…)
2話目「ワンショットアンダーパピー」はメスガキ「ゆな」
ネットで知り合った男をとっかえひっかえしていた、「ゆな」
また初対面の男性「ムック」を引っ掛け、今週末撮影することとなっていたのでした。
男性「ムック」こと「椋」くんはあの文面で…、かなりのイケメンだというのが凄い。
また、そんな彼に対する「ゆなちゃん」のリアクションが実に楽しい。
肉食系ですねー。
また、着替えてる際の、はぁはぁしてる表情が良かった。
あちこちで突っ込んでたりもしていて、面白い娘です。
えっちは、拘束・お尻など、なかなかハード。
わちゃわちゃしたお話でしたが、オチ付近はしっとりしてました。
彼女にとって、これベストな形に落ち着いたのでは。
3話目「イエスマイキティ」はお嬢様「神奈みよ」
品行方正・才色兼備の優等生な「みよさん」
そうした彼女が…なにゆえ「るい」・「ゆな」らと仲良いのか、ちょっと疑問。
まぁ、彼女も素はそれなりにはっちゃけた娘なんですけどね。
幼馴染み「篤紀」とのカップル。
なお、はっちゃけ~と言っても、自堕落ゲーマーといった程度。
ちゃんと外で優等生してるようなので、いいんじゃないですかね、それくらい。
格闘ゲームでのチャイナ服姿が可愛かったです。
えっち展開はほか2人と違って、甘さもありました。
お嬢様で彼氏もいて、勝ち組ですねー。
なお、冒頭で告白されるシーン。
「ああやってみんなに聞こえるように告白するのは、逃げ道なくそうとしてるみたいで嫌だな」
~という「るいさん」の発言はその通りだと思いましたが。
コレ、オチ部分でしっかり回収されていて、「みよさん」のまた知らぬ一面が見れます。
※左:「卯月るい」、右:「神奈みよ」
183:「出張メイドのお世話術」
仕事が忙しく、部屋は荒れ放題だったため。
「高比良」はハウスキーパーを頼んだところ、「天海」がやって来たのですが。
「当社規定の制服です!」と、メイド服に着替えたのでした。
まぁ、家事代行頼んで、こんな娘が来たら最高ですね。
また「天海さん」は性格・スキル的にもメイドしていて…。
家事からえっちなことまで、ほぼ完璧でした。
仕事で疲れた体に、膝枕、さらにあのおっぱいは、最高ですね!
ただ、ベビーシッターの資格は…絶対に関係ないと思う。
なお、こちらの「天海さん」はカバー裏にてカラーのメイド服姿を見れます。
(※裏表紙は私服)
213:「ウィッチラブポーション」
村から離れた森に住む、大魔女「クロエ」
そんな彼女に育てられた「ユーゴ」は弟子としてその傍にいたのですが…。
基本、他者を嫌う彼女が、なにゆえ自分を傍に置いているのか、疑問に感じていたのでした。
師匠・弟子の関係で、育ててくれた大恩人でもあるのですが。
2人のやり取りは明け透けで、友人のような雰囲気。
強力な魔力を持つ彼女がため、自分を使って世界を滅ぼすのでは?とか考えた彼が、魔法自白剤を生成して、その真意を聞き出す~といった流れ。
魔女「クロエさん」は片目隠れる髪型で、ひでるさんのお気に入り。
メインでのコスチュームがエロエロしくて好き。
あのバストからして…、絶対サイズ合ってないと思う。
また冒頭の雰囲気とは裏腹に、実に可愛らしい女性。
もっと早いことあーなってても不思議ではないですが。
育ててきたこともあって、タイミング掴めなかったのかな。
なお、自白剤の効果は、また意外な場面にて有効に活用されてましたよ。
オチまでキュートでした。
ちなみに。
魔女帽子を取った「クロエさん」は…先の「るいさん」っぽくて。
カバー裏のカラー絵は、当初「るいさん」のコスプレ姿だと勘違いしてました。
(※よく見ると全然違う)
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト
■金烏玉兎恋歌 (腐蝕)
★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 細身、ラブコメ、
・構成 : カラー(4P)、6話収録。
・おまけ: あとがき・4コマ、カラーイラスト。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「腐蝕(ふしょく)」センセの「金烏玉兎恋歌 きんうぎょくとれんか」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は6話で、全て短編。
最近の傾向そのまま、各話のページ量は多く。
読み応えとしては問題ありませんでした。
おそらくは、手に取った際に感じると思いますが。
カバーはさらりとした、手触りの良い紙質。
いかにも高そうな感じです。
そのカバー外すと…前面はタイトルなどが文字だけのごくシンプルなもの。
そして裏面は、なんと印刷なくて真っ白、という仕様。
こうしたの久しぶりで、ちょっと驚きました。
色々難しい(笑)場合、カバー外しておけば、まさかエロい漫画だとは感じられないと思います。
…たぶん。
そうした仕様そのまま、漫画も結構独特な仕上がり。
詳しくは後述しますね。
おまけはあとがきと4コマ、そしてカラーイラスト。
あとがき・奥付ページは白黒なのですが、カラーページと同じ上質な紙質でした。
ううん、贅沢な使い方ですねー。
※アズハさん
★★絵柄について ★★★
あれ、こんなんだっけか?
…というのが、初見での印象。
試しに、前巻「瀛州迷花録」を見てみたところ~。
なるほど、そっちはデジタル調で綺麗にまとまってたんですね。
改めて見比べて、だーいぶ雰囲気が変わったなぁ、と。
(※前回レビューの際の画像など復活させてます。リンク先参照、あるいは「ジーオーティー」さんのHPでのサンプル参照)
今回は輪郭線が特に太く、全体も強めの線。
やや粗いタッチになっていて、擬音なども含めて”線画”、といった感覚。
かなり個性が前面になっていて、オシャレっぽい雰囲気なのですが。
癖の強さがため、ハッキリ好き嫌い分かれそうでした。
コマ割りは細かく、小さいコマも多め。
小コマでもしっかり描かれていて、あちこちのバランスは良好。
枠間はほぼ確保されていたものの、かなりごっちゃりとしてました。
もう1つ、見ていて感じたのが白い女性。
特に冒頭からの2話がそんなんだったのですが、髪から目まで真っ白。
色ついてない訳ではないんですけどね。
皆さん長身で細身。
ちょっと痩せてる感あったので、ぽっちゃり好きには合わなさそう。
背景や小物はリアルな人物絵と合っていて、クオリティを数段階上昇させていました。
カバーの彩色絵にも独特な雰囲気があったものの、白黒絵での強い個性は薄まってます。
気になる方は、サンプルなどでしっかりチェックすることをオススメします。
★★収録話について ★★★ 6話収録
005:「落暉対酌」 てっきたいしゃく
サバサバとした性格の職場同僚「アズハ」
一晩泊めてほしい~、とく「久田」の部屋にやって来た彼女は、彼氏と別れて行く先がなくなったことを語ったのでした。
今回↓表紙はこちらの「アズハさん」
そちらもエロいというより、格好良い女性な印象を受けると思いますが、漫画でもそんなん。
えっち展開は当然ながら彼女のお誘い。
「久田くん」の反応はまたリアルで楽しい。
彼女にも当然ながら可愛らしいところがあって、中盤からの流れがまた良かったです。
しっかり想いを告げた「久田くん」は頑張った。
オチの2ページ、やり取りが好き。
045:「明月照心」 めいげつしょうしん
小学校からずっと同クラスというだけでなく、塾や部活まで一緒だった「藤宮ひかる」
お互い仲良く、成長した後も親交は続いており。
その近さがため、はっきり言葉にできないままだったものの、なんとない好意を抱いていたのでした。
こちらのヒロインは裏表紙の彼女。
冒頭、ちょっとした引っ掛け要素があって。
中盤に差し掛かるあたり、????ってなると思います。
詳細は伏せときますので、ぜひ読んでみてみて。
中性的なところが魅力な彼女。
えっちの際に照れまくっているところが、実にキュートでした。
うん、スタイル自信ない娘には、ぜひあーして欲しいですね。(例え演技だとしても)
途中で中断するあたり、この漫画っぽくて逆に良かった。
2人で外出の際、ドキドキしただろうなぁ。
085:「開煙睹情」 かいえんとじょう
同じ科学部で仲良かった「伊伏真夜(いぶせ・まや)」
しかし、半年ほど前に母親を亡くしてから雰囲気が変わり。
やがて不登校になってしまったのです。
その変化っぷりから、距離を置くようになっていた「京本」
プリントなどを届けるべく、久しぶりに彼女と会うこととなってたのでした。
学生カップルが登場する、青春話なエピソード。
どっちの感覚もよく分かる。
まあね、あの年頃の男子には荷が勝ちすぎるわね。
ただ、まぁ…イイ切っ掛けを得て、「京本くん」はかなり頑張っていたと思います。
「真夜ちゃん」が許してくれたのも、そうした面を十分に感じられたためでしょう。
個人的には蹴っ飛ばされた後の、それぞれの心理戦が好き。
ここでも「京本くん」はよく立ち向かってましたよ。
127:「欺血嬌血」 きけつきょうけつ
「鹿乃」が付き合う「カズ」はいわゆるダメ男。
ただ、それがため自分に従順・依存していて、独占できている~といった感覚もあり、特に気にはしていなかったのですが。
友人の誘いで、パワースポットだという神社に願掛けしたところ、なんだか真面目になっていて。
どうにか元のダメ男に戻すべく、穢れた事を仕掛けるのでした。
ヒロイン「鹿乃ちゃん」が楽しいラブコメ話。
普通、彼氏がちゃんとすれば嬉しいものだと思うんですが…。
まぁ、彼女の考えも分かる・分かる。
「鹿乃ちゃん」は結構な美人だと思うんですが、自己評価は低いのかな。
穢れ度合を高めるため、やったのが…コスプレ。
エロメイドですかね、よくお似合いでした。
オチとか見る限り、やっぱり願掛けは叶ったっぽいですかね。
ああした異形の像あるならば、ひでるさんもぜひ見に行きたいです。
※左:鹿乃ちゃん、右:氷室さん
149:「恋色臉譜」 れんしょくれんぷ
口数少なく、クールな同僚「氷室」から呼び出された「沖上」
会話の術を教えてほしい、と1日共にぶらつきながら会話することとなったのでした。
こちらの「氷室さん」は中扉にてカラー絵が見れるのですが。
そのイラストが素敵でした。
ただ、まぁ…神経質そうで声かけけづらい、は納得。
後の展開など見る限り、「沖上くん」は前から好意持たれてたのかな。
(※お風呂のくだりとか、いかにもモテそう)
作中、カラー絵でもあったように、案外可愛らしいもの好きっぽくて。
ちょっと、彼を意識するきっかけとか、彼女視点でのエピソードとか見てみたいです。
175:「妖爛魔行」 ようらんまこう
同じ魔道士一族との決闘に向け、腐藤流魔道士「腐藤爛歩(ふとう・らんぽ)」は召喚の儀式を行ったのですが…。
出現した、妖魔「パナメーラ」はエロい女性タイプで、期待していた強力なものとはかけ離れていたのでした。
収録ではかなり異質なファンタジー話。
また、ドがつくようなコメディー話になっていて、収録位置ラストなため楽しく読み終えることができるようになってました。
召喚シーン。
PCでやってるのが、なんだか女神転生みたいで妙に興奮(笑)
こんなん(※「女神転生」はここから始まった!/佐々木潤さんの記事)
ううん、懐かしいですねー。
なお、召喚された「パナメーラ」は単にエロいだけでなく、彼の手持ち妖魔2体を一撃で粉砕してました。
おお、全然イケそうですよ!
漫画の流れはこうしたもののセオリー。
ただ、まさかオチがあーだとは思いませんでした。
あっちの妖魔もイイですね。
なお、「触手は雑誌的に無理」、といった発言が楽しかったです。
触手ダメなの…。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト