■沼る女 (亜美寿真)
★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ラブコメ、ヤバい男女、
・構成 : カラー(4P)、9話収録(※一部エピソードは同一世界)
・おまけ: あとがき、合間にヒロイン解説・ネタ絵、加筆修正あり、
カバー裏に線画。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「亜美寿真(つぐみ・すずま)」センセの「沼る女」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は9話と最近では多め。
うち、1話はショートです。
それぞれは基本的に短編なのですが。
2話については世界観が同じもので、エピソード的にも続いているようなもの。
ゲスト的な登場なく、またよく見ると名前すら登場していない、のはポイントだと思います。
周辺状況などで、しっかり続きだと示されてるのが凄い。
センセ曰く、「少しだけ悪い話」とのことで。
今回単行本に登場する男女は、ヤバい人が多め。
(※一部そうでない人もいます)
頭おかしいとか、暴力的とかではない、じんわりとしたヤバさ。
そのため、スッキリ楽しめるラブコメ話は多くないので、気を付けて。
得意でない人もいるかもしれません。
おまけは、あとがき、合間のヒロイン解説・ネタ絵などでた。
ヒロイン解説はテキスト量多く、興味深いものでしたよ。
※バスケ部マネージャー「種村くるみ」
★★絵柄について ★★★
↓表紙とかカラーイラストは結構コッテリしていたんですが。
白黒絵はスッキリして見易いものです。
カット絵のある裏表紙が、判断には良いでしょう。
しっかり・丁寧な線。
色彩はそう濃くなく、濃淡も適度なくらい。
あちこちバランス感に優れていて、良い具合に仕上がっていました。
服装や背景などの作画もイイ感じ。
全体に馴染んでました。
変化あるコマ割りに、重なり・ぶちぬきなどそこそこ。
あちこちの擬音良く、えっちシーンにはドン★と衝撃あるようなパンチ力がありました。
動き・表現ほか、台詞と並ぶ表情なども自然。
コメディーっぽい崩しも適度なもの。
テンポ良く漫画を読み進められます。
ヒロインらは尖った目尻の大きい目が特徴的。
身長あってお姉さんな雰囲気です。(一部例外あり)
女性ほか、男性陣もイケメン揃いでしたよ。
★★収録話について ★★★ 9話収録
001:「タメシコウドウ」 カラー原稿
005:「沼る女」
こちら2話は全然違うエピソードではあるのですが。
センセも解説で書かれていたそのまま、ヒロインが似た感じなのでまとめてます。
(正直なところ、それ読まで同一人物だと勘違いしてました)
「タメシコウドウ」はカラー原稿で4ページのショートもの。
短いながらも、「美伽」のキャラが立っていて。
えっちシーンもあるという、完成度高いものです。
弱っている女性、を探していたナンパ男「コウ」
ちょうどイイ感じの女性「天沼ゆま」を見つけ、えっちにまで至ったのですが~といった表題作「沼る女」
冒頭から、やった~~~~!!までの流れが見事でした。
やったった感がスゲエよく伝わってきて(笑)
しかし、そうした、チョロいと思われた彼女が…。
予想外なリアクション見せるくだりも見事でした。
「たった3日で?」も良いですね。
「ゆまちゃん」は自身のペース揺るがないヒロインで。
前半の語りとか見る限り、絶対に付き合わない方がいいタイプだと思う。
それなら、えっちのため変な仕掛けしてくる「美伽ちゃん」のがまだいいかしら。
033:「別つ時」
付き合って2年半。
「高晃」と別れることとした「けい」は、彼の部屋から荷物を引き上げるのでした。
こっちはヤバい男性。
普通、こうした際にぐずぐずなるのは男性側なのですが…。
ここで引きずってたのは「けいちゃん」でした。
まぁ、見ていてロクなもんじゃないですね、彼。
何年か後に再会しても、全然変わってなさそう。
(でもえっちしちゃうんだろうなぁ)
055:「ゆめめちゃんねるオフライン」
同じ配信者・ゲーマーの2人。
彼女からのチャットを切っ掛けに、「ゆめめ(黒沢ゆめ)」と交流を持つようになった「アズ」でしたが~というもの。
なにかとユルずぎるヒロインのお話。
確かに、彼女も「沼る女」でしたが…。
ほかに表題作あるのに↓表紙を飾った、センセのお気に入りの「ゆめめちゃん」です。
まぁ、彼女のが可愛らしいですもんね。
7ページ「しました」までの、壮大なフリが実に楽しい。
「ぜんっぜん拒まないじゃん」とか言われてましたよ。
事の大小は当然ありますが、こうした女性…いますよね。
漫画後のネタ絵とか、いかにも彼女っぽいですね。
077:「ズルくてごめんね」
仕事忙しく、旦那は出張が続いていたため。
「さくら」はいつものメンバーらとのオフ会に参加したのでした。
現実にありそうな、浮気えっち話。
分からんでもないですが、いいこっちゃないなぁ。
既婚者隠してましたからね。
ここは、ぞくぞく、ってキちゃってた際の描写が見事でした。
103:「種村くるみは今日も可愛い」
127:「ギャルと友達になった」
タイトル異なりますが、同一世界でのエピソード。
連続話っぽく読めるようになってます。
明るく元気で、部員から顧問にまで人気なバスケ部マネージャー「種村くるみ」
それにあざとさ、を感じていた「翔吾」は、一歩引いた目で観察しており。
無防備でもある彼女をヤバい奴だと考えていたのですが…。
ある日の事件がため、その考えを改めることとなったのです。
まぁ、男性陣としては…ああした娘の特別だった~というのは非常に嬉しい事ですよね。
こちら2話はスタンダードなラブコメで、収録でお気に入り。
女子がスカートのまま、バスケする様はいいですよねー(笑)
後の描写を見る限り、部室での「くるみちゃん」はかなり思いきっていただろうことが分かります。
男性側(間違った彼のほうね)としては、たまったもんではないですが。
控え目なスタイルがリアルっぽくて良かったです。
「わ…」のやり取りも好き。
さて、その間違った彼「矢野」を主役としたのが、続くエピソード「ギャルと友達になった」
事件の後、部活にも行けず教室で落ち込んでした彼。
声をかけてきたのは、派手なギャル「佐藤めい」でした。
先のお話から、彼がどーなってしまのうか気になっていたので…。
(なお、前話に「矢野くん」は登場してない)
こうした、別視点からの連続話は良いですね。
また、彼にもステディな相手ができて、なんだかひと安心。
異性絡みの問題だったので、その同じ異性に明るく慰められる~という。
なんだか…なんのかんの、コッチも幸せで羨ましい。
ただ、中盤のくだりはかなり頑張ったと思います。
男を見せましたね。
※左:ゆめめ(黒沢ゆめ)、右:菅原ひかる
153:「カノジョになってあげよっか?」
従兄「誠也」はどんくさいイメージがあり。
意識の中で「ひかる」は、彼女気取りであったのですが…。
付き合っている相手がいる、と聞かされたのでした。
収録でダントツにロリロリっとしている「ひかるちゃん」
それがためか、やたら目がぱっちりしていて…なんだか、チカチカしますね(笑)
これは、純粋さ・押しの強さ、みたいなを表現してるためでもあるのかな。
久しぶりに、ヤバい男性のお話。
バレても大丈夫か、とか考えてたようですが。
「ひかるちゃん」はそれ飛び越えてくるかもしれませんよ。
175:「新婚初夜」
結婚式直後、初夜のお話。
「ゆかり」さんはなかなかタフでしたが…。
いや、式直後なんて、やったら疲れるもんですよ。
それでも、「しっかり洗ってる」の部分が好き。
まぁ、そーだろうなぁ。
個人的には、過去回想。
たぶん初えっちに流れるだろう、あの続きが見たいです。
★★リンクほか ★★★
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テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト