■ネトリコン (伊達レン)
★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] NTR(ネトラレ)、近親、巨乳
・構成 : 10話収録(うち「ネトリコン」×7)
・おまけ: あとがき・作品解説、描き下ろし「ネトリノアト」、加筆修正あり、
カバー裏に4コマ「エロ漫画家の日常」・初期ラフ。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「伊達レン(だて・れん)」センセの「ネトリコン」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録10話のうち、7話が表題作。
ストーリー漫画ですね。
ほか2話が別の短編。
もう1話は、描き下ろし漫画でした。
本編にもゲスト出演ありましたが、描き下ろしは出演キャラが集合するお話です。
詳しくは後述しますね。
こちらほか、センセは男性向けも描かれているのですが。
基本的には、女性向けのがメインっぽくて…。
読んだ後の印象は、”いかにもそんな感じ”、でした。
絵柄とか、お話とか。
そのため。
↓表紙から、ざっくり察せられるとは思いますが…。
よくある成年漫画とは、良くも悪くも趣異なるものです。
おまけは、ほぽ作品解説なあとがき。
カバー裏の4コマ、ラフ画などです。
そちら4コマ「エロ漫画家の日常」が好き。
※人妻・義妹「今野藍」
★★絵柄について ★★★
イケメン揃いの男性陣。
肩幅広く、ガタイも良く、イイ感じに目立っていましたが…ちょっとクドさあるかも。
一方の女性らは、破壊力満点なメリハリボディ。
どーん、と張りのある、良いおっぱいでした。
切れ長目で、鼻・口もしっかり描かれてます。
あちこちは鋭角気味で、リアル寄り。
背景・小物らも人物絵に合って、バランス感なども良好でした。
細線で色彩はやや薄め。
変化のあるコマ割りで、重なり・はみ出し多め。
あちこち綺麗な仕上がりになっていて、また安定もしており。
特に見辛さはありません。
派手目な表現の漫画具合。
ボッコォ!、みたいにぶっ飛ばす様など、パンチ力ある擬音。
また、狂気を感じさせるくだり、狂う・怯える表情は見事。
特に舌出して、ニチャー笑う様は実に素敵でした(笑)
そのほか、ちらほら差し込まれるコメディー崩しは通常と結構な差があり。
目に入るので、ちょっと気になるかもしれません。
★★収録話について ★★★ 10話収録
005:「ネトリ愛」
同じ大学に通う彼女と、すれ違いが続いていた「榊」
その日もデートをドタキャンされてしまい、げんなりしていたところ。
同じ学校だという「朝倉莉緒」から、声を掛けられたのでした。
タイトル通り、こちらもNTRモノ。
…なのですが。
いわゆる、それ系の王道は…自らのステディが知らぬところ・相手と云々で~、それを知って(知らされて)絶望する…といったものですけれど。
こちらの場合は、巻き込まれる側の男性をメインとして描かれていて、その彼女はほぼ画面に登場してなく。
確かにNTR要素はあって驚かされるオチでしたが、読むのにそう苦痛はないと思います。
025:「ネトリコン」 7話
義妹「今野藍」と結婚したのは、親友だった「今野瑞樹」でした。
その彼が出張に出かけ、同時に故障した家の設備を直すこととなったため。
1週間ほど、また「藍」と共に生活することとなったのでした。
ごく近しい関係3名でのドロリとした愛憎劇。
目まぐるしくお話が展開していく、ハラハラ・ドキドキな長編になってました。
あちこちで驚かされると思います。
まぁ、ちょっとは自制しなさいよ、とか思うものの…。
ああした感情は、なかなか、どーにもならんですかね。
切っ掛けの1話目。
「藍」が泊まる「忍」の家は、実家(親がいる)とかではなくて、独身生活中な彼のマンション。
義理とはいえ兄妹だし、2人の仲の良さは「瑞樹くん」も理解していて。
まぁ、彼を頼るのは、ぜんぜんアリ得るものですわね。
幼少期の描写なども差し込まれており、兄「忍くん」の心情も分からんものでなく…。
これは「藍さん」がちょっとよろしくなかった、でしょうか。
あのおっぱいで、ああした姿を見せちゃうのは、実に凶悪。
(また、彼女も結局受けちゃってましたからね)
えっち続く2話目。
ここ冒頭はポイントになっていたので、軽く頭の隅に残しておいてください。
そりゃそうだわねぇ、って思うことでしょう。
「イヤだって言ったのにぃ…」の、お風呂でえっちなくだりが好き。
しかし、あれだけガッツリえっちしちゃってた「藍さん」が、違和感って…。
いやね、分かる、分かるんだれども、…なぁ。
3、4話目は、出張が終わった後の風景です。
週1で兄のもとに通う~というのは…だいぶ変な気がしました。
ちらとしか顔を見せてなかった、旦那「瑞樹くん」がしっかり描かれてます。
ふとしたコマから、もしかして…と妄想しました。
こうした系統な漫画でよくありますよ。ええ。
しかし、「藍さん」は…えっちよね。
おいおい、まさが寝言とかで変なコト口走ってないだろうな…、という5、6話目。
ああした艶っぽい夢をみたい(笑)
「瑞樹くん」が「大事な話~」と切り出してからの展開。
こうして3名が揃うのは、回想以外で初だったかと思います。
ゆえに…あー流れるのは、セオリーでしょう。
特に5話最後のコマでは…ぞくぞくっとさせられますよ。
しかし、まぁ…バッチリえっちしちゃってた「藍さん」が、何言ってもあまり響かない。
無論、漫画の流れとかなんとかも理解してますが、いまさらー!?、って。
そんなこんなで、最終7話。
うん、最後まで目が離せませんね。
先の「ネトリ愛」でも書きましたが…。
しっかりNTRであったものの、こちらもそれ系の王道ではありません。
ただ、違う種類のイヤらしさはある(笑)ので、耐性あるかどうか自分と相談するのをオススメ。
※左:ネトリ愛「朝倉莉緒」、右:新婚「天童凛」
185:「私のナカでイキなさい!」
新婚ながら、旦那「天童翼」は出張になってしまい…。
「天童凛」は部屋に住むイケメン幽霊「レイ」と二ヶ月の間2人きりになってしまうのでした。
ここまで、精神浸食されるような、NTR話が続いていたので…。
ラストはやや軽めの、コメディーちっく漫画になってます。
こんなん好き。
ただ、これでもしっかりNTRしていて…。
しっかり、モヤっとさせられるオチになってました。
ぺかぺか終わるかと思っていたので、ちょっと意外。
遺伝がためか、強い霊感のある「凛さん」
幽霊「レイくん」を見れ、会話もでき、果てはぶっ飛ばしたりまでしてました。
彼と初対面でのくだりは、結構怖いものだと思うんですが…慣れてるのか、意外な反応。
冒頭・玄関でおっぱい揉まれる様がいいですね。
211:「ネトリノアト」 描き下ろし
収録キャラクター(の一部)が、ずらりと描かれた、キャラ集合・後日談を兼ねたお話。
描き下ろし8ページ。
お話を牽引するのは、「莉緒」・「榊」の2人。
収録カップルでは、最も巧く収まった感じ。
ああしたオチだったので…良かったわね。
また、こちらのラストは単行本全体を総括するようなものになっていて。
なんというか、ちょっと心落ち着きました。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト