■初恋リローデッド (山石18)
★まんがデーター [13.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●○○
・属性 : [成年] ラブコメ、部活、複数
・構成 : 7話収録(うち「田口」・「堂本」シリーズ×3)
・おまけ: あとがき、カバー裏にラフ画、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「山石18(やまいし・じゅうはち)」センセの「初恋リローデッド」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は7話。
うち3話は同キャラが登場する、軽いシリーズものみたいな感じになっていました。
詳しくは後述しますね。
全162ページくらいで、単行本はやや薄め。
簡単に、上記属性ではラブコメ、とさせていただきましたが。
厳密にそんなんは3話くらいです。
甘いタイトルでしたが、ジャンル違いに気を付けて。
他はなりゆきえっち~みたいな感じで、あまり感情が入らないものです。
おまけはあとがき、カバー裏のラフ画でした。
※バレー部「高木夏蓮」・「秋山瑠璃愛」
★★絵柄について ★★★
カバーで刺さった方も多いでしょう、美麗なカラー絵。
白黒絵でも、ヒロインらは美形で魅力的です。
背景や小物もそれなりで、絵柄について大きな問題はありません。
ただし、これが漫画になると…。
正直なところ、もう1歩、2歩…という印象でした。
綺麗な細線で、ちょうど良いくらいの色彩。
コマ割りも広く、枠間もだいたい確保されていて収まり良く。
多少賑やかでも、見易くまとまった原稿です。
しかし、その変化の少なさに、大人しい擬音・漫符が加わるため。
勢いには欠けていて、パンチ力弱め。
動きのある絵は微妙で、表情と台詞の馴染みがイマイチ。
テキストが刺さらない、ことも影響していると思います。
ほか、小さいコマが雑だったり、下着絵がピンとこなかったり…。
ちらほら引っかかるところがありました。
(個人的には、男性陣の軽くあいた口…、にへら、といった感じのが気になりました)
どちらも、そう極端なものではないのですが。
作画綺麗で原稿は見易く、ちょっとリアルさもあるためか、逆に粗も目立ち易く。
やや損な点はあったと思います。
★★収録話について ★★★ 7話収録
001:「Splash!」
水泳部のエースで、憧れの先輩「中村美緒」とお近づきになるため。
リレー選手に選ばれれば良いのでは、と考えた「山本コウタ」は居残り練習に参加。
すると、共に練習を続けていた「美緒」が直接指導してくれるようになっていたのでした。
↓表紙に引っ掛けられた方に嬉しい冒頭話。
なお、後方折り返しは、他先輩「大西」・「源」らも顔をみせてましたよー。
「コウタくん」がライバル視していた「岡田」
確かに馴れ馴れしくはしていたようですが、関係性については友人の2人も笑っていたので。
たぶん、まったく関係ないと思います。
オチではあー言ってましたけれど…いや、勝手に賞品扱いにしなさんな。
介入なければ、おそらくは何もなかっただろう2人。
えっち展開は、それぞれの気持ちを察した、先輩「大西」・「源」らがお膳立てをしたため。
後半での2人がまた、可愛らしかったですよー。
あ、メインの「美緒さん」も無論。
025:「トモダチ以上コイビト未満」
049:「二人に挟まれて」
073:「ハメられて・女教師」
ちょっと大人っぽい美人で、「堂本晴」が憧れるクラスメイト「秋山瑠璃愛(あきやま・るりあ)」
しかし、放課後の校内にて、チャラい友人「田口冬馬」から忠告された事の理由を知ることとなったのでした。
そんなんが「トモダチ以上コイビト未満」
タイトルは異なりますが、これら「堂本」・「田口」コンビの3部作となってます。
ヒロインではなく、男子コンビらが連作に登場していくのは珍しいですね。
どちらも、「田口くん」が切っ掛けをつくり、オイシイ所を「堂本くん」が持っていくパターン。
ややタイプ異なる2人なので、仲良いのは意外。
なんのかんの、どっちもメリットあるのかな。
なお、「トモダチ~」と「二人に~」はお話も直接続いていましたが。
もう1話は特に直接的な繋がりはなかったです。
ブログ書く際に、ひととおり、再度通して読んでみました。
うん。
チャラい「田口くん」より、真面目そうな雰囲気漂わせて次々関係していく「堂本くん」のがタチ悪いですね…。
次つぎモテてるのも腹立たしいわ(笑)
前述した1話目は、「瑠璃愛さん」
まだ学生ながら、発言は凄く。
なるほど、大人っぽく見える訳だわ。
(※学生なのに、初々しさないのはちょっと問題だと思う)
えっちは複数プレイです。
そちらのオチから続く2話目「二人に挟まれて」
発言そのまま、「瑠璃愛」とバレー部「高木夏蓮」を誘い、「堂本」・「田口」という4名で海へ行くといった流れ。
冒頭などには「瑠璃愛さん」も顔を出していましたが。
こちらのメインは「夏蓮ちゃん」
ショートのクセっ毛なスポーツ少女で、彼女から告白される流れ。
浴衣姿でのえっちになっていました。
次はぜひバレー部コスチュームでお願いしたいですね。
なお、裏表紙はこちらの2人だと思います。
オチには「瑠璃愛さん」が登場。
次もそんな感じになるかと思われたのですが…。
続く3話目「ハメられて・女教師」
はい、タイトルそのままヒロインは女教師に代わり、「瑠璃愛」・「夏蓮」らは顔すら見せません。
校内にて、生徒「田口」の性行為を目撃していた教師「桜」
友人で同じく教師をする「貴志川百合菜」に相談していたところ…。
その当人と鉢合わせ。
詳しく話をする~、という名目で、「百合菜」は共にいた「堂本」ともども部屋に誘ったのでした。
教師が異性の生徒を部屋に連れ込む~というのは、完全に言い逃れできないでしょう。
ヒロインは、どちらも教師なのですが。
特に誘った張本人である「百合菜さん」は…危機感ないなぁ。
その言動から察するに、あんなんは常習化していて、まだ露見していないため感覚も麻痺してるんではないかなぁ、って思いました。
そんな彼女らに巻き込まれていく「桜さん」が可愛い。
オチでの彼女は…ちょっと気になりました。(気持ち分からんでもないですが)
なお、先の「堂本くん」について。
こちらのヒロイン、「桜」・「百合菜」のどっちも彼に好意をもってましたよ…。
モテモテで羨ましい。
097:「エンジョイプレイ」
友人「拓也」の家で遊んでした「隼人」
そこに彼の姉「岬」が帰宅し、共にゲームをしていたのですが…。
「拓也」を使いに出したため、2人きりの空間になったのです。
収録ヒロインのうち、最も理想的なお姉さんしていたのが、こちらの「岬さん」
関係性としても、しっかりラブコメしてるのはコレだけですね…。
そうした美人から、えっち持ち掛けられる~という、実に羨ましい展開です。
今回が初対面でしたが、既に「拓也」から噂など聞いていたようで。
「ふう~~ん、…いいじゃん」
最初の台詞から、既にロックオンしてたっぽいですね。
いきなり距離も近かったですよ。
117:「エロングセミナー」
友人「長曾根竜也」に誘われて、参加した合コン。
そこには、大学の講師「鈴谷咲」がおり。
そちらでの会話から、昔風俗店に勤務していたことが判明したのでした。
弱みを握った「竜也」・「小塚伸二」らは、彼女宅での2次会を持ち掛けたのです。
金銭のため、とか言ってましたが。
まあ、犯罪ではないのだし、別にいいんじゃない?
女性側としては、流布されたくはない事でしょうけれど。
(※それを考えると、左に座っていた女性はちょっと悪意あると思う)
中盤以降の展開はまた、いかにも成年漫画してました。
既に彼ら大学生だから…そう問題ないのかな。
※左:水泳部の先輩「中村美緒」、右:部長「大河内」
137:「激しいのがお好き」
美人ながら、いつも説教ばかりしてくる部長「大河内」
そんな彼女が、街中で見知らぬ男性と共にいた現場を見た「島田健司」は…。
呼び出された際、そのネタで脅すこととしたのでした。
その、目撃シーンなのですが。
ただ男性と共に歩いていただけのこと。
特にホテルから出てきた、キスしていた~とかでなく…。
よくもまあ、その程度の情報で、仮にも上司にあんなこと言う気になったわね。
辞め時探していた、とはいえねぇ。
そんなんに、あっさり陥落した部長にアレコレする流れ。
こちらの黒パンストはイイ感じでした。
後半の流れは、モヤモヤふっとばすものでしたよー。
前面折り返しはこちらの「大河内さん」だと思います。
あ、どうでもイイ事ですが、最後にひとつ。
冒頭にて「健司くん」に説教するシーンあるのですが。
役職差あるとはいえ、相手立たせたまま~、というのはこの現代、何らかに引っかかりそうに感じました。
ナチュラルにやってるのなら、かなり感覚麻痺してると思う。
ちゃんと座らせてから喋りなさいよ。
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト