■廻夜のケモノ (日吉ハナ)
★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ミステリアス、サスペンス、アダルト
・構成 : 10話収録(全て同一世界?の漫画)
・おまけ: あとがき、折り込み小ポスター、カバー裏にカラーイラスト、
描き下ろし「彼誰時家族会議」・「演目 廻夜のケモノ」
加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「日吉ハナ(ひよし・はな)」センセの「廻夜のケモノ」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は10話で、全て同一シリーズな単行本。
各話はだいたい独立した、1話完結タイプなので、こちら初見でもおおむね大丈夫だとは思いますが。
紹介帯前後にある過去単行本ともしっかり繋がっていて…。
正確に全体像を把握するには、それら読んでおくことが必要です。
(※説明ページあれば、と思いましたが、作品からして詳細に書いてしまうと面白味なくなりそうで…難しいですね)
なお、ひでるさんはおそらく前日譚だろう「廻逢のケモノ」を読んでなく。
下記、各話について、にて、解釈違いあるかもしれません。
予めご了承いただければ。
今度書店で探します。
おまけは、結構な文字量のあとがき。
そして描き下ろし漫画が2話(10話内にカウントしてます)
ほか、カバー裏の両面はカラーイラスト、折り込み小ポスターがあったほか、わざわざ差し込んだ(と思う)中扉も、紙質異なり、雰囲気を増してくれてました。
ちなみに。
学がないため、「廻夜」がどうしても読めず…。
なんだろうなぁ、って思っていたんですが。
メグリヨ、とルビがありました。
検索してヒットしなかったので、造語なのかな??
(検索では、並び逆にしたホラーゲームが引っ掛かりましたよ)
※左:旅館の女将「椿さん」、右:バー経営「椿さん」
★★絵柄について ★★★
今回は非常にインパクトある↓表紙で…。
エロスというより、その美しさに釘付けになりました。
タイトルとの親和性も良く、自然と高まる期待感。
そんなんを裏切らないものでした。
リアルさある人物画。
縦長で適度なデフォルメがあり、美しく・可愛く仕上がっています。
スタイルもそんな感じ。
強さある黒色で全体の色彩も適度な見易い仕上がり。
コメディー崩しもあったもののそう気になるほどでなく。
乱れ・崩れなく、安定した作画。(※全編加筆修正、とありました)
背景や小物も全体と合っており、プラス効果となっていました。
★★収録話について ★★★ 10話収録
007:「妖と艶のケモノ」
家庭訪問で山奥の旅館を訪れた教師。
山歩きがためか到着後体調を崩し、寝ていたところ…。
ふとした違和感に目が覚めたのでした。
冒頭話の「椿」は旅館の女将。、
”美人でスタイルが良くて、タレ目で泣きぼくろがあって、着物が似合う妖艶な雰囲気の~”という評価を得ていました。
あんな女将いたら、繁盛しそうですわね。
中盤からはハッキリと本来(たぶん)の姿を見せています。
なんちゃら耳がお好きな方は、ここからが本番(笑)
なお、最終ページの人物らは、「契と結の方程式」の登場キャラクターです。
描き下ろしにも登場していて、そっちにはかるーい説明がありました。
039:「真懐のケモノ」
言葉数少なく、ミステリアスなクラスメイト「夜月」
ひょんな切っ掛けで彼女と接触したところ、2人で夏祭りを回ることとなったのでした。
浴衣美人と祭りを楽しむという、実に羨ましい展開。
また、教室での近寄りがたい雰囲気とは全然違い、ざっくばらんな物腰。
たいていのコマでなんらか食べてたりしていて、可愛い。
中盤ではりんご飴を食べるんですが、2ページかけてまーエロい食べ方してましたよ、ええ。
成年漫画・祭りでのセオリー、野外えっちです。
063:「抒情のケモノ」
迷子だった昔に保護され、育ててくれた母。
昼は家庭教師、夜はバーを経営する彼女を「祐」はサポートしていたのでした。
こちらの「椿さん」はチャイナ服です。
1ページ目、後方・下から見上げたアングルになっているんですが。
こーれーがエロい。
常連客の彼がお触りするのも、仕方ないわね。
前半はまだ平穏なのですが、中盤あたりから空気変わっていきます。
比較的穏やかだった前2話と異なり、彼女のブラックな側面が発揮されるエピソード。
これはまさしく、”見るなのタブー”ですわね。
オチがあーで、良かった。
なお、漢字が分からんので↓調べました。
■抒情(じょじょう) 自分の感情を述べ表すこと。(※goo辞書より)
095:「遷のケモノ」
ピタリと物事を当てる美人占い師。
ようやく彼女を探し当てた記者は、数枚の写真を見せたのでした。
ウザい記者が返り討ちにあう、そうした意味で気持ちの良い作品。
この話は視点男性側でなくて、「椿さん」というのもあると思います。
おっぱい占いとかしてくれそうな、占いコスチュームがいいですねー。
えっちでは本気になってました。
121:「彼岸のケモノ」
小さい頃から見る夢の女性。
墓地で知り合った父の友人だと言う和服の女性は…その夢の女性だったのです。
こちらも、ちょっと”見るなのタブー”の要素があり。
先のお話と若干重なりつつも、また全然異なるアプローチになっていて。
非常に良く出来た短編。
ある意味、収録ではもっとも怖さのあるお話でした。
ぞくぞくさせられますよ
※クラスメイト「夜月さん」
151:「虧月のケモノ」同人
175:「盈月のケモノ」
こちらの2話は繋がったお話。
なお、「虧月のケモノ」は同人作品だそうです。
世界的に有名な近代美術家「ヤゲツ」
美大生の主人公は、破格のモデルバイトに応募。
百年も前から作品は存在するという、正体不明な画家の彼女と会ったのでした。
こちらの「椿さん」は眼鏡に全裸、前はだけたシャツを羽織っただけ、という刺激的な恰好。
無論、下は丸出しで…現実ならば、えらく気が散りそうですね。
なお、仕事モデルなのに何もしなくていい、ということで、半月の間ともに生活する~みたいな流れ。
後者はそれから数年後の風景。
彼は「晦(つごもり)」というアシスタントを持つ、絵描きになっていました。
そんな感じで始まるお話。
まぁ、彼は当然「椿さん」と再会することとなるのですが。
そのくだりとかなんとか、凄かった。
映像作品のようでした。
あ、こちらでも↓漢字調べてます。
■虧月(きげつ) 満月から新月までの間の、欠けて細くなってゆく月。
■盈月(えいげつ) 新月から満月になるまでの月。次第に円くなっていく間の月。
■晦(つごもり) つきごも(月隠)りの音変化。月が隠れて見えない意。
(※全てgoo辞書より)
203:「陰陽のケモノ」
大晦日でのえっち風景です。
ページのほとんどはえっちシーンで、最後にひと展開が。
ここは…「廻逢のケモノ」での知識が必要っぽいですね。
書店で探します。
221:「彼誰時家族会議」 描き下ろし
225:「演目 廻夜のケモノ」 描き下ろし
2話の描き下ろしは、どっちも4ページ。
前者は、お話にもちらと顔を見せていた、「椿さん」の家族が集合するお話。
姉「??」 眼鏡・大学助手
妹「夢兎」 ゴスロリ(ここでは作務衣)
弟「京一」 長男。
双子姉妹「彩葉」・「彩華」も含めて、「契と結の方程式」にメイン話があります。
後者は、この単行本…というか、ケモノシリーズを総括するようなもの。
センセ曰く、いったん締めてはいるものの、まだ描き続けるとのことでした。
★★リンクほか ★★★
廻夜のケモノ (GOT COMICS) コミック, 2023/11/30 [アダルト] 日吉ハナ (著)
★「日吉ハナ」センセの漫画紹介記事
「シークレットエデン」
「契と結の方程式」
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ミステリアス、サスペンス、アダルト
・構成 : 10話収録(全て同一世界?の漫画)
・おまけ: あとがき、折り込み小ポスター、カバー裏にカラーイラスト、
描き下ろし「彼誰時家族会議」・「演目 廻夜のケモノ」
加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「日吉ハナ(ひよし・はな)」センセの「廻夜のケモノ」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は10話で、全て同一シリーズな単行本。
各話はだいたい独立した、1話完結タイプなので、こちら初見でもおおむね大丈夫だとは思いますが。
紹介帯前後にある過去単行本ともしっかり繋がっていて…。
正確に全体像を把握するには、それら読んでおくことが必要です。
(※説明ページあれば、と思いましたが、作品からして詳細に書いてしまうと面白味なくなりそうで…難しいですね)
なお、ひでるさんはおそらく前日譚だろう「廻逢のケモノ」を読んでなく。
下記、各話について、にて、解釈違いあるかもしれません。
予めご了承いただければ。
今度書店で探します。
おまけは、結構な文字量のあとがき。
そして描き下ろし漫画が2話(10話内にカウントしてます)
ほか、カバー裏の両面はカラーイラスト、折り込み小ポスターがあったほか、わざわざ差し込んだ(と思う)中扉も、紙質異なり、雰囲気を増してくれてました。
ちなみに。
学がないため、「廻夜」がどうしても読めず…。
なんだろうなぁ、って思っていたんですが。
メグリヨ、とルビがありました。
検索してヒットしなかったので、造語なのかな??
(検索では、並び逆にしたホラーゲームが引っ掛かりましたよ)
※左:旅館の女将「椿さん」、右:バー経営「椿さん」
★★絵柄について ★★★
今回は非常にインパクトある↓表紙で…。
エロスというより、その美しさに釘付けになりました。
タイトルとの親和性も良く、自然と高まる期待感。
そんなんを裏切らないものでした。
リアルさある人物画。
縦長で適度なデフォルメがあり、美しく・可愛く仕上がっています。
スタイルもそんな感じ。
強さある黒色で全体の色彩も適度な見易い仕上がり。
コメディー崩しもあったもののそう気になるほどでなく。
乱れ・崩れなく、安定した作画。(※全編加筆修正、とありました)
背景や小物も全体と合っており、プラス効果となっていました。
★★収録話について ★★★ 10話収録
007:「妖と艶のケモノ」
家庭訪問で山奥の旅館を訪れた教師。
山歩きがためか到着後体調を崩し、寝ていたところ…。
ふとした違和感に目が覚めたのでした。
冒頭話の「椿」は旅館の女将。、
”美人でスタイルが良くて、タレ目で泣きぼくろがあって、着物が似合う妖艶な雰囲気の~”という評価を得ていました。
あんな女将いたら、繁盛しそうですわね。
中盤からはハッキリと本来(たぶん)の姿を見せています。
なんちゃら耳がお好きな方は、ここからが本番(笑)
なお、最終ページの人物らは、「契と結の方程式」の登場キャラクターです。
描き下ろしにも登場していて、そっちにはかるーい説明がありました。
039:「真懐のケモノ」
言葉数少なく、ミステリアスなクラスメイト「夜月」
ひょんな切っ掛けで彼女と接触したところ、2人で夏祭りを回ることとなったのでした。
浴衣美人と祭りを楽しむという、実に羨ましい展開。
また、教室での近寄りがたい雰囲気とは全然違い、ざっくばらんな物腰。
たいていのコマでなんらか食べてたりしていて、可愛い。
中盤ではりんご飴を食べるんですが、2ページかけてまーエロい食べ方してましたよ、ええ。
成年漫画・祭りでのセオリー、野外えっちです。
063:「抒情のケモノ」
迷子だった昔に保護され、育ててくれた母。
昼は家庭教師、夜はバーを経営する彼女を「祐」はサポートしていたのでした。
こちらの「椿さん」はチャイナ服です。
1ページ目、後方・下から見上げたアングルになっているんですが。
こーれーがエロい。
常連客の彼がお触りするのも、仕方ないわね。
前半はまだ平穏なのですが、中盤あたりから空気変わっていきます。
比較的穏やかだった前2話と異なり、彼女のブラックな側面が発揮されるエピソード。
これはまさしく、”見るなのタブー”ですわね。
オチがあーで、良かった。
なお、漢字が分からんので↓調べました。
■抒情(じょじょう) 自分の感情を述べ表すこと。(※goo辞書より)
095:「遷のケモノ」
ピタリと物事を当てる美人占い師。
ようやく彼女を探し当てた記者は、数枚の写真を見せたのでした。
ウザい記者が返り討ちにあう、そうした意味で気持ちの良い作品。
この話は視点男性側でなくて、「椿さん」というのもあると思います。
おっぱい占いとかしてくれそうな、占いコスチュームがいいですねー。
えっちでは本気になってました。
121:「彼岸のケモノ」
小さい頃から見る夢の女性。
墓地で知り合った父の友人だと言う和服の女性は…その夢の女性だったのです。
こちらも、ちょっと”見るなのタブー”の要素があり。
先のお話と若干重なりつつも、また全然異なるアプローチになっていて。
非常に良く出来た短編。
ある意味、収録ではもっとも怖さのあるお話でした。
ぞくぞくさせられますよ
※クラスメイト「夜月さん」
151:「虧月のケモノ」同人
175:「盈月のケモノ」
こちらの2話は繋がったお話。
なお、「虧月のケモノ」は同人作品だそうです。
世界的に有名な近代美術家「ヤゲツ」
美大生の主人公は、破格のモデルバイトに応募。
百年も前から作品は存在するという、正体不明な画家の彼女と会ったのでした。
こちらの「椿さん」は眼鏡に全裸、前はだけたシャツを羽織っただけ、という刺激的な恰好。
無論、下は丸出しで…現実ならば、えらく気が散りそうですね。
なお、仕事モデルなのに何もしなくていい、ということで、半月の間ともに生活する~みたいな流れ。
後者はそれから数年後の風景。
彼は「晦(つごもり)」というアシスタントを持つ、絵描きになっていました。
そんな感じで始まるお話。
まぁ、彼は当然「椿さん」と再会することとなるのですが。
そのくだりとかなんとか、凄かった。
映像作品のようでした。
あ、こちらでも↓漢字調べてます。
■虧月(きげつ) 満月から新月までの間の、欠けて細くなってゆく月。
■盈月(えいげつ) 新月から満月になるまでの月。次第に円くなっていく間の月。
■晦(つごもり) つきごも(月隠)りの音変化。月が隠れて見えない意。
(※全てgoo辞書より)
203:「陰陽のケモノ」
大晦日でのえっち風景です。
ページのほとんどはえっちシーンで、最後にひと展開が。
ここは…「廻逢のケモノ」での知識が必要っぽいですね。
書店で探します。
221:「彼誰時家族会議」 描き下ろし
225:「演目 廻夜のケモノ」 描き下ろし
2話の描き下ろしは、どっちも4ページ。
前者は、お話にもちらと顔を見せていた、「椿さん」の家族が集合するお話。
姉「??」 眼鏡・大学助手
妹「夢兎」 ゴスロリ(ここでは作務衣)
弟「京一」 長男。
双子姉妹「彩葉」・「彩華」も含めて、「契と結の方程式」にメイン話があります。
後者は、この単行本…というか、ケモノシリーズを総括するようなもの。
センセ曰く、いったん締めてはいるものの、まだ描き続けるとのことでした。
★★リンクほか ★★★
廻夜のケモノ (GOT COMICS) コミック, 2023/11/30 [アダルト] 日吉ハナ (著)
★「日吉ハナ」センセの漫画紹介記事
「シークレットエデン」
「契と結の方程式」