■明日、世界が終わるなら (稍日向)
★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ファンタジー、悲恋、SF
・構成 : 6話収録。
・おまけ: あとがき、カバーは特殊仕様、
カバー裏はカラー絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「稍日向(やや・ひなた)」センセの「明日、世界が終わるなら」です。
※晶子
【 構成・絵柄 】
収録は全て短編での構成。
全6話とやや少な目なのですが…。
単行本は持って感じるそのまま、226ページくらいの大ボリュームです。
そのため、それぞれエピソードは短編と言っても通常の2話くらいの長さはあると思います。
ジャンルは…ファンタジーでかつ悲恋。
ひでるさんは大抵その単語で済ますのですが、SFっぽい色もありますわね。
ただ、まぁ…ファンタジーのが強めでしょう。
そして悲恋。
いわゆるブラックな漫画でないため、頭抱えたくなるような展開はありません。
ただし、期待・想像するようなハッピーエンドにはたどり着かず。
胸を締め付けられるような、切ない結末になっていきます。
(※ある意味ハッピーエンド、みたいなんもあるのですが…)
やや分かり辛いところがない訳でもないのですが、重箱の隅を突いたような、ごく僅かなくらい。
しっかりとしたストーリーのお話群です。
オススメですが、楽しいのがお好きな方はちょっと気を付けてください。
丁寧な細線での作画。
全他の色付き・描き込みはしっかりしており。
濃淡は基本的には明るめなのですが、効果的に濃い色が使われていました。
コマは比較的大きめ。
多少はみ出すなどもありましたが、見易く仕上がっています。
あとがき、作品解説を見る限り、各原稿時期は結構期間あったものの。
加筆修正あるのか、読んでいて引っ掛かる事はありませんでした。
漫画っぽく可愛らしい人物絵。
↓表紙など白黒絵とイメージに差はなく、いかにもラブコメちっくなのですが。
漫画お上手で背景から小物、また要所での1ページ画や見開きなどが抜群。
おそらく。
カバー絵にて想像するものより、数倍の衝撃はあると思います。
じっくり見ていくのがオススメ。
あ、あるいは何周も重ねていくのも良いでしょう
【 収録話 】 6話収録
003:「終わる世界のストレンヂア」
70年以上前の世界、過去からやってきたという「しづ」
「孝太郎」はそんな彼女の面倒を見ることとなり。
次第に2人は惹かれ合っていくのでした。
田舎な風景と夏祭り、といった具合で、実にノスタルジー感あるお話。
3ページ目にあった家族間のやり取りは、なにげに前フリですね。
彼女の恰好とかも。
(※1周目、ざっと読み進めていたひでるさんは魔女服だと勘違いしていました)
お話としては色々要素がため、もの悲しさもあるのですが。
2周目にじっくり読んでみると…「しづさん」としては悪くないもので。
これはこれでアリでしょう。
いつか返信届いたら、また面白いかも。
※左:しづ、右:混沌の魔王「テスラ」
039:「彼岸桜」
「一樹」の幼なじみ「果林」の祖母の妹「柊」
彼女はこの集落にて稀に発病する遺伝病にかかっていたのです。
次第に若返っていき、最後は生命活動も維持できないほどになってしまうのでした。
成長していく主人公「一樹くん」に対し、若くなっていく「柊さん」
彼が青年となった頃には、すっかり幼くなっており。
カバーイラストにもあるように、収録ヒロインではダントツにロリロリしています。
実年齢は全然違うんですけどね。
漫画の前半はどことなくくラブコメちっくなのですが。
「柊さん」が発病する前の姿が過去描写として差し込まれると、病の進行具合がダイレクトに伝わってくるので…重いですね。
ただ、他のエピソードとは違って、なんというか…カップルの決着まで描かれていないだけ優しい仕上がり。
未来の期待もできるものですからね、いちおう…。
067:「白色病」
昔から心臓が弱く、病気の療養で別荘にやって来る「晶子」
そんな彼女と「蒼佑」はずっと親しくしていたのですが。
検査のためやって来る期間は次第に長くなっており、また彼女の髪の色は気付くと真っ白になっていたのでした。
前話と同様の奇病ストーリー。
"白色病"
体の色素が抜け、組織が透明になる。
末期には髪が白くなって、体内を光が透過するようになり、最後には消えてしまう。
まぁ、現実にそうした病気はないのですが。
病名を知られた「晶子さん」のポジティブな返答が素敵でした。
「蒼佑くん」はたまんないわね、あんなん目前で言われたらぱ。
でもね…エロい話。
そんな奇病は成年漫画的には、ビジュアルとか良い効果あったりしていて、なるほどとか思いました(笑)
109:「明日、世界が終わるなら」
世界を滅ぼす、混沌の魔王「テスラ」
まだ勇者も現れない世界を自由に支配しており。
さしたる能力なく、日々だらだら過ごしている人間「カトー」との会話を楽しんでいたのです。
が、しかし…。
…と、そんなわけで、こちらが表題作。
「GOT」さんHPの紹介文面でも書かれてなかったので、ひでるさんもこの漫画の詳細は伏せることとしました。
(※漫画では冒頭すぐにネタバラシされてるんですけどね)
魔王「テスラさん」が可愛らしく、ラストはそう暗くないのにどうにも切なく。
タイトルもぴったり。
収録でお気に入りな1話。
135:「一夜の街」
異世界に迷い込んでしまった主人公。
妙に商売を持ち掛けてくる住人らより助けてくれたのは、「忍足(おしたり)」と名乗るお姉さんでした。
曰く、「10年に1度やって来る客人から、対価として銅貨1枚でも貰えれば呪いが解け、現世に戻れる~」とのことだったのです。
どこぞのアニメ映画のような雰囲気。
異世界の住人らは皆日本のお面、能面とかひょっとこなどをつけており。
なかなか不気味。
「忍足さん」も初登場時は狐面。
あの世界のルールは分かりませんが。
ああして素顔を晒した時点で、当人自身は彼を踏み台に助かる気はないという事なのでしょう。
漫画の結末はあーしたものでしたけれど…。
どっかですれ違ったりしたら、いいな。
※左:忍足、右:イオナ
175:「ゾンビの花嫁」
未知のウイルスによって世界は崩壊。
感染した者らはゾンビとなって、またそのウイルスを広めておりました。
そうした中、入院していた「イオナ」はそれまでの治療がためかウイルスに対する抗体をもっており…。
彼女を噛んだゾンビもそれがためか徐々に回復をしておりました。
そんな2人の共同生活話。
ショートカット・カチューシャという「イオナちゃん」のビジュアルがそもそも好み。
絶望的な状況にありながらも明るく、遊び心を持っており。
魅力的な娘さんでした。
差し込まれるコスプレシーンが良いですね。
そうした流れで、彼女の想いもあって制服えっちです。
(※1コマで流されますが、そのほかコスプレでもシテました)
オチはあーしたもので、なんとなく予想しつつも衝撃あったのですが…。
センセの解説から、なるほど、あれはハッピーエンドであると思うようにします。
【 その他 】
そんなこんなで、個人的には久しぶりな「稍日向」センセでした。
当ブログでは「アイドルマスター」、「かまってくれなくてもいいんだからねっ」などを紹介しています。
今回は…妙に意味深なタイトルと、それとは裏腹なカバー絵が気になって。
ゲットしてきた、という次第。
そうか、こういったジャンルなんだ。
ブログでは何度か書いていますが、ひでるさんの涙腺はだーいぶ弱く。
どうにも泣けてしまうので、エロ感がまるで頭に入ってきません(笑)
こちらの単行本ね、カバー素材は透けるトレーシングペーパー(透写紙でいいと思う)という特殊素材で…。
カバー裏に描かれている、カラーイラストがうっすら背景になるのです。
そちらがなんなのか。
彼女らが皆ウェデイングを想像させる衣装で、かつ笑顔だったりするので。
読み終わった1周目にカバーを見たら、またウルウルと…。
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・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ファンタジー、悲恋、SF
・構成 : 6話収録。
・おまけ: あとがき、カバーは特殊仕様、
カバー裏はカラー絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「稍日向(やや・ひなた)」センセの「明日、世界が終わるなら」です。
※晶子
【 構成・絵柄 】
収録は全て短編での構成。
全6話とやや少な目なのですが…。
単行本は持って感じるそのまま、226ページくらいの大ボリュームです。
そのため、それぞれエピソードは短編と言っても通常の2話くらいの長さはあると思います。
ジャンルは…ファンタジーでかつ悲恋。
ひでるさんは大抵その単語で済ますのですが、SFっぽい色もありますわね。
ただ、まぁ…ファンタジーのが強めでしょう。
そして悲恋。
いわゆるブラックな漫画でないため、頭抱えたくなるような展開はありません。
ただし、期待・想像するようなハッピーエンドにはたどり着かず。
胸を締め付けられるような、切ない結末になっていきます。
(※ある意味ハッピーエンド、みたいなんもあるのですが…)
やや分かり辛いところがない訳でもないのですが、重箱の隅を突いたような、ごく僅かなくらい。
しっかりとしたストーリーのお話群です。
オススメですが、楽しいのがお好きな方はちょっと気を付けてください。
丁寧な細線での作画。
全他の色付き・描き込みはしっかりしており。
濃淡は基本的には明るめなのですが、効果的に濃い色が使われていました。
コマは比較的大きめ。
多少はみ出すなどもありましたが、見易く仕上がっています。
あとがき、作品解説を見る限り、各原稿時期は結構期間あったものの。
加筆修正あるのか、読んでいて引っ掛かる事はありませんでした。
漫画っぽく可愛らしい人物絵。
↓表紙など白黒絵とイメージに差はなく、いかにもラブコメちっくなのですが。
漫画お上手で背景から小物、また要所での1ページ画や見開きなどが抜群。
おそらく。
カバー絵にて想像するものより、数倍の衝撃はあると思います。
じっくり見ていくのがオススメ。
あ、あるいは何周も重ねていくのも良いでしょう
【 収録話 】 6話収録
003:「終わる世界のストレンヂア」
70年以上前の世界、過去からやってきたという「しづ」
「孝太郎」はそんな彼女の面倒を見ることとなり。
次第に2人は惹かれ合っていくのでした。
田舎な風景と夏祭り、といった具合で、実にノスタルジー感あるお話。
3ページ目にあった家族間のやり取りは、なにげに前フリですね。
彼女の恰好とかも。
(※1周目、ざっと読み進めていたひでるさんは魔女服だと勘違いしていました)
お話としては色々要素がため、もの悲しさもあるのですが。
2周目にじっくり読んでみると…「しづさん」としては悪くないもので。
これはこれでアリでしょう。
いつか返信届いたら、また面白いかも。
※左:しづ、右:混沌の魔王「テスラ」
039:「彼岸桜」
「一樹」の幼なじみ「果林」の祖母の妹「柊」
彼女はこの集落にて稀に発病する遺伝病にかかっていたのです。
次第に若返っていき、最後は生命活動も維持できないほどになってしまうのでした。
成長していく主人公「一樹くん」に対し、若くなっていく「柊さん」
彼が青年となった頃には、すっかり幼くなっており。
カバーイラストにもあるように、収録ヒロインではダントツにロリロリしています。
実年齢は全然違うんですけどね。
漫画の前半はどことなくくラブコメちっくなのですが。
「柊さん」が発病する前の姿が過去描写として差し込まれると、病の進行具合がダイレクトに伝わってくるので…重いですね。
ただ、他のエピソードとは違って、なんというか…カップルの決着まで描かれていないだけ優しい仕上がり。
未来の期待もできるものですからね、いちおう…。
067:「白色病」
昔から心臓が弱く、病気の療養で別荘にやって来る「晶子」
そんな彼女と「蒼佑」はずっと親しくしていたのですが。
検査のためやって来る期間は次第に長くなっており、また彼女の髪の色は気付くと真っ白になっていたのでした。
前話と同様の奇病ストーリー。
"白色病"
体の色素が抜け、組織が透明になる。
末期には髪が白くなって、体内を光が透過するようになり、最後には消えてしまう。
まぁ、現実にそうした病気はないのですが。
病名を知られた「晶子さん」のポジティブな返答が素敵でした。
「蒼佑くん」はたまんないわね、あんなん目前で言われたらぱ。
でもね…エロい話。
そんな奇病は成年漫画的には、ビジュアルとか良い効果あったりしていて、なるほどとか思いました(笑)
109:「明日、世界が終わるなら」
世界を滅ぼす、混沌の魔王「テスラ」
まだ勇者も現れない世界を自由に支配しており。
さしたる能力なく、日々だらだら過ごしている人間「カトー」との会話を楽しんでいたのです。
が、しかし…。
…と、そんなわけで、こちらが表題作。
「GOT」さんHPの紹介文面でも書かれてなかったので、ひでるさんもこの漫画の詳細は伏せることとしました。
(※漫画では冒頭すぐにネタバラシされてるんですけどね)
魔王「テスラさん」が可愛らしく、ラストはそう暗くないのにどうにも切なく。
タイトルもぴったり。
収録でお気に入りな1話。
135:「一夜の街」
異世界に迷い込んでしまった主人公。
妙に商売を持ち掛けてくる住人らより助けてくれたのは、「忍足(おしたり)」と名乗るお姉さんでした。
曰く、「10年に1度やって来る客人から、対価として銅貨1枚でも貰えれば呪いが解け、現世に戻れる~」とのことだったのです。
どこぞのアニメ映画のような雰囲気。
異世界の住人らは皆日本のお面、能面とかひょっとこなどをつけており。
なかなか不気味。
「忍足さん」も初登場時は狐面。
あの世界のルールは分かりませんが。
ああして素顔を晒した時点で、当人自身は彼を踏み台に助かる気はないという事なのでしょう。
漫画の結末はあーしたものでしたけれど…。
どっかですれ違ったりしたら、いいな。
※左:忍足、右:イオナ
175:「ゾンビの花嫁」
未知のウイルスによって世界は崩壊。
感染した者らはゾンビとなって、またそのウイルスを広めておりました。
そうした中、入院していた「イオナ」はそれまでの治療がためかウイルスに対する抗体をもっており…。
彼女を噛んだゾンビもそれがためか徐々に回復をしておりました。
そんな2人の共同生活話。
ショートカット・カチューシャという「イオナちゃん」のビジュアルがそもそも好み。
絶望的な状況にありながらも明るく、遊び心を持っており。
魅力的な娘さんでした。
差し込まれるコスプレシーンが良いですね。
そうした流れで、彼女の想いもあって制服えっちです。
(※1コマで流されますが、そのほかコスプレでもシテました)
オチはあーしたもので、なんとなく予想しつつも衝撃あったのですが…。
センセの解説から、なるほど、あれはハッピーエンドであると思うようにします。
【 その他 】
そんなこんなで、個人的には久しぶりな「稍日向」センセでした。
当ブログでは「アイドルマスター」、「かまってくれなくてもいいんだからねっ」などを紹介しています。
今回は…妙に意味深なタイトルと、それとは裏腹なカバー絵が気になって。
ゲットしてきた、という次第。
そうか、こういったジャンルなんだ。
ブログでは何度か書いていますが、ひでるさんの涙腺はだーいぶ弱く。
どうにも泣けてしまうので、エロ感がまるで頭に入ってきません(笑)
こちらの単行本ね、カバー素材は透けるトレーシングペーパー(透写紙でいいと思う)という特殊素材で…。
カバー裏に描かれている、カラーイラストがうっすら背景になるのです。
そちらがなんなのか。
彼女らが皆ウェデイングを想像させる衣装で、かつ笑顔だったりするので。
読み終わった1周目にカバーを見たら、またウルウルと…。
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