■勇気あるものより散れ (相田裕)
★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] アクション、明治時代、剣劇、異能者
・構成 : カラー(4P)、8話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: 合間に人名(字と諱)について、
歴史解説「鬼生田春安と会津戦争(※歴史作家・山村竜也さん)」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「相田裕(あいだ・ゆう)」センセの「勇気あるものより散れ 1巻」です。
※半隠る化野民
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降に続く長編ストーリー。
舞台は明治初期の日本。
人名・地名に事件・事故などの史実と共に、漫画での設定が融合されており。
なかなかハードル高めな漫画です。
そうですね…
「松平容保」
…この方の名前を正確に読めるかどうか、がひとつの判断基準になると思います。
(※たぶん)
いちおう、枠内外に説明文があり、巻末には歴史解説もついていて。
高いハードルではあるものの、親切なつくりでもありました。
キチンとした設定で優れたお話であるのは、センセの過去作と同様。
そのため、センセのファンであれば、おそらく大丈夫。
時代モノの剣劇漫画で、硬派なんが好きな方には、ちと女子らが目につくかな…。
↓表紙に釣られたヒロインっぽいのが好みな場合では、やや重過ぎるかしら…。
微妙なラインなので、心配な方は合うかどうか「白泉社」さんの試し読みを活用するのが良いでしょう。
しっかりとした線での作画。
細かい描き込みで強い色彩です。
こってりとしていて重め。
コマ割りは細かくだいたい枠間は確保されており。
概ねちゃんと枠内に収まっていました。
背景や小物はキチンとした描写で、雰囲気抜群。
漫画もお上手で、ジャンルもあって大抵はシリアス描写なのですが。
ちょっと崩した箇所もあります。
人物絵はふっくら輪郭で適度なバランス感。
なんというか、しつこくない可愛らしさがありました。
カラーでもそう変化はないので、↓表紙か紹介帯のカット絵が判断に良いでしょう。
【 収録話 】 8話収録
明治7年・東京。
戊辰戦争、そして函館戦争でも生き残り、新政府にも仕えることなく。
死に場所を求めていた元会津藩士「鬼生田春安(おにうだ・はるやす)」
知り合った「菖蒲(あやめ)」に助太刀をした際、不死者・半隠る化野民である「九皐シノ(きゅうこう・しの)」と相対し、反撃を受け。
ふとしたやり取りから、彼女の眷属として仕えることとなったのでした。
ごくザックリではそんな感じ。
時代モノの剣劇漫画。
ヨーロッパのガンアクション、青春学園モノときて…明治初期の日本・剣劇です。
すごいな。
ヒロインの最終目標は、紹介帯に書かれた通りで…。
そうした願いに至るまでの経緯。
また、その目的を果たすためには、この後も兄弟・親族らと対峙する必要があり。
ガンスリも重いテーマの漫画でしたけれど、こちらはまた異なるタイプの重量感。
時代的にも「春安くん」のような武士は多いだろうと思われ。
今後も生死ギリギリなやり取りが続くのでしょう。
メインの武器がまた刀なんで、当然ながら銃とは違ったアクション、描写でして。
今回は絵的にも重たいです。
半隠る化野民は、血のやり取りとか、眷属とかなんとか…ヴァンパイアみたいな印象。
あるいは、正確なところまで良く知らんのですけれど「薄桜鬼」みたいなんかな。
そう突飛なものではなかったのは、良し悪しかも。
こうしたファンタジー要素は、理解させるまでに説明多くなっちゃうのがやっぱりマイナス点ですわね。
不死者”半隠る化野民”らの特殊設定に加えて、前述したような歴史の文言があり。
解説読む(巻末の解説とか)にしても、文字だけのページをクリアする必要。
あちこちぼやーっとする場合は、なかなか敷居の高い漫画となるでしょう。
※九皐シノ
…故に。
ガンスリに近く、センセのそっち系なファンの方には、おそらく刺さることでしょう。
色々とややこしさはあるので。
最初は軽くさらりと読み、もう1周目でじっくり読み進めるのが分かり易いですね。
ひでるさんも今回はそうしました。
また、ブログを書くため、設定とかなんとかまとめました。
例によって↓下に残してます。
多少なりともネタバレはしているので、新鮮に楽しみたい方は回避お願いします。
【 勇気あるものより散れ 総覧 】 ■人物、●用語
■鬼生田春安(おにうだ・はるやす)
元会津藩士。父・母などを鶴ヶ城の戦で失い、現在は天涯孤独な身。
シノの眷属となり、彼女に仕えるようになった。
なお、シノより年下らしい。
剣術に優れ、鬼九郎の異名を持つ実力者。
額ほかに刀傷がある。
■九皐シノ(きゅうこう・しの)
半隠る化野民。不死者。
学生のような容姿だが、「天保の生まれ」とのことで…40歳近い年齢。
(6話の扉絵を見る限り、主要人物のうち最も背が低いらしい)
食べる喜びのない母がため、彼女もほぼ食事をしていなかった。(※味覚はある)
母を殺し、自らも死ぬことを目的としている。
■千羽菖蒲(せんば・あやめ)
旗本・千羽家の娘。銃を扱う。
春安とは彼が用心棒などをしている頃に知り合った。
春安の説得を受け、シノの手助けをすることとなる。
”お買い上げ感謝4コマ漫画”でも示されていたように巨乳。
■葉狩市之亟(はかり・いちのじょう)
元幕臣・懸想方で菖蒲の父とは同僚。
現在は図書掛。
シノ、菖蒲の説得を受け、協力することとなる。
殺生石の保管場所を知っており、春安らを手引きした。
■九皐??
シノの母。15歳という若さで化野民となった。
当然ながら、現在も若々しい容姿をしている。
半隠る化野民を生むための道具とされ、現在は気が触れてしまっている。
シノのことも分からない様子。
■九皐隗(きゅうこう・かい
半隠る化野民。不死者。
シノの兄で、彼女とは普通の兄妹のように接していた。
力を発揮したシノらを打ち払う、かなりの剣技を持つ。
■伊庭秀穎(いば・ひでさと)
実在した人物で、浮世絵・小説などに登場する。
漫画では春安の兄で、隗の眷属。
戊辰戦争にて左腕を失っている。
隻腕の剣客として知られ、徳川家茂の警護役を務めた。
●化野(あだしの)
土地名。人の世に現れた異界、人智の及ばぬ領地とされる。
20名あまりが辿り着いたらしい。
●化野民(あだしののたみ)
化野に至った人。
不老不死になったという。(それ以外の力はない)
飢えない代わりに、食事を摂ることができない。
●半隠る化野民(はたかくる・あだしののたみ)
化野民と人のハーフ。
大半は死産になるが、無事成長すると強い力を宿した不死者となる。
化野民ほどではないが、ほとんど食事の必要がない。
人を引き付ける香りを発しているらしい。
力を発揮すると、髪が銀色になる様子。
自らの血を分けることで人を眷属にできる。
時の権力者に保護される代わりに、その下で働いている。
●眷属
半隠る化野民の血を受けた者。
感覚が研ぎ澄まされ、体に力が漲る~などの効果もある様子。
簡単なことでは死ねなくなるが、定期的に半隠る化野民の血を飲む必要がある。
(それがため、眷属はほぼ1人である)
●殺生石
妖狐・玉藻前の亡骸が石となり、それを刀としたもの。
数本あるらしく、1巻で登場した刀は「華陽(かよう)」
化野民を滅ぼすことの出来る、不死殺しの妖刀。
ちなみに、振るう者の命をも奪う。
現在は政府が管理している。
●懸想方(けそうがた)
化野民を管理する幕府の役職。
将軍家に側仕えする旗本・千羽家の秘密の役目であった。
武芸に秀でた者が集められており、半隠る化野民が幕府に背いた際には殺生石で討ち果たすのが役割。
また、同時に半隠る化野民を増やす役割も与えられており、それら理由によって多くの死者が出る。
故に養子も多い。
●図書掛(としょかかり)
懸想方の後を継いだ新政府の組織。
だいぶ長くなったので、ざっくり各話について。
ヒロインは「シノさん」なんですが…。
個人的にはおっぱいと丈の長さから、「菖蒲さん」ですわね。
あの初登場シーンが好き。
襲撃の際、「シノさん」の不意打ちを受けた「春安くん」が強い。
すごい。
2話は「春安くん」の過去話。
まだ若い姿などが見れますよ。
ここまでずっとシリアスでしたが、後半では「シノさん」のちょっと可愛らしい姿がみれます。
なかなかレアなので、見逃さぬように。
「菖蒲さん」について描かれる3話目。
彼女もしっかり関りがありました。
その関係で、前話に続き「シノさん」の語りがあります。
4話では「葉狩市之亟」が登場。
こちらでも「春安くん」の活躍が見れます。
「信頼してます」の台詞がいいですね。
※菖蒲
個人的に…今回収録で最も刺さったのが5話。
半隠る化野民、の本拠地が描かれていて。
ターゲットである「シノさん」の母親ほか、彼女の兄も登場していました。
兄「隗」とのいかにも平穏っぽい空気とは裏腹に、母親とのやり取りは絶望的。
真っ暗です…。
6話からは今回単行本のクライマックス。
さっそく殺生石を探りに行くというものでした。
もっと引っぱるかと思いましたが…。
まぁ、あの時点で「シノさん」の思惑は当人以外にまだ知らぬ事ですからね。
全て隠密に進めれればいいんでしょうけれど、周囲のガード固そうだなぁ。
ここで露見したため、今後は大変でしょう。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「相田裕」センセの新シリーズでした。
今度は明治時代ですかー。
前の「1518!(イチゴーイチハチ!) 」がだいぶ馴染んできた頃に終わってしまい…。
次どうなるかなー、って思っていたところのコチラ。
正直なところ、読んでいる内は微妙なままでしたが。
5話で「シノさん」の母親が登場した際に、なんだか照準がカチっと合った気がしました(本当)
紹介帯の”母殺し”がすっきり腹落ち。
なるほど。
この後どうなるか、次巻以降もキッチリ追いかけます。
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・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] アクション、明治時代、剣劇、異能者
・構成 : カラー(4P)、8話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: 合間に人名(字と諱)について、
歴史解説「鬼生田春安と会津戦争(※歴史作家・山村竜也さん)」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「相田裕(あいだ・ゆう)」センセの「勇気あるものより散れ 1巻」です。
※半隠る化野民
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降に続く長編ストーリー。
舞台は明治初期の日本。
人名・地名に事件・事故などの史実と共に、漫画での設定が融合されており。
なかなかハードル高めな漫画です。
そうですね…
「松平容保」
…この方の名前を正確に読めるかどうか、がひとつの判断基準になると思います。
(※たぶん)
いちおう、枠内外に説明文があり、巻末には歴史解説もついていて。
高いハードルではあるものの、親切なつくりでもありました。
キチンとした設定で優れたお話であるのは、センセの過去作と同様。
そのため、センセのファンであれば、おそらく大丈夫。
時代モノの剣劇漫画で、硬派なんが好きな方には、ちと女子らが目につくかな…。
↓表紙に釣られたヒロインっぽいのが好みな場合では、やや重過ぎるかしら…。
微妙なラインなので、心配な方は合うかどうか「白泉社」さんの試し読みを活用するのが良いでしょう。
しっかりとした線での作画。
細かい描き込みで強い色彩です。
こってりとしていて重め。
コマ割りは細かくだいたい枠間は確保されており。
概ねちゃんと枠内に収まっていました。
背景や小物はキチンとした描写で、雰囲気抜群。
漫画もお上手で、ジャンルもあって大抵はシリアス描写なのですが。
ちょっと崩した箇所もあります。
人物絵はふっくら輪郭で適度なバランス感。
なんというか、しつこくない可愛らしさがありました。
カラーでもそう変化はないので、↓表紙か紹介帯のカット絵が判断に良いでしょう。
【 収録話 】 8話収録
明治7年・東京。
戊辰戦争、そして函館戦争でも生き残り、新政府にも仕えることなく。
死に場所を求めていた元会津藩士「鬼生田春安(おにうだ・はるやす)」
知り合った「菖蒲(あやめ)」に助太刀をした際、不死者・半隠る化野民である「九皐シノ(きゅうこう・しの)」と相対し、反撃を受け。
ふとしたやり取りから、彼女の眷属として仕えることとなったのでした。
ごくザックリではそんな感じ。
時代モノの剣劇漫画。
ヨーロッパのガンアクション、青春学園モノときて…明治初期の日本・剣劇です。
すごいな。
ヒロインの最終目標は、紹介帯に書かれた通りで…。
そうした願いに至るまでの経緯。
また、その目的を果たすためには、この後も兄弟・親族らと対峙する必要があり。
ガンスリも重いテーマの漫画でしたけれど、こちらはまた異なるタイプの重量感。
時代的にも「春安くん」のような武士は多いだろうと思われ。
今後も生死ギリギリなやり取りが続くのでしょう。
メインの武器がまた刀なんで、当然ながら銃とは違ったアクション、描写でして。
今回は絵的にも重たいです。
半隠る化野民は、血のやり取りとか、眷属とかなんとか…ヴァンパイアみたいな印象。
あるいは、正確なところまで良く知らんのですけれど「薄桜鬼」みたいなんかな。
そう突飛なものではなかったのは、良し悪しかも。
こうしたファンタジー要素は、理解させるまでに説明多くなっちゃうのがやっぱりマイナス点ですわね。
不死者”半隠る化野民”らの特殊設定に加えて、前述したような歴史の文言があり。
解説読む(巻末の解説とか)にしても、文字だけのページをクリアする必要。
あちこちぼやーっとする場合は、なかなか敷居の高い漫画となるでしょう。
※九皐シノ
…故に。
ガンスリに近く、センセのそっち系なファンの方には、おそらく刺さることでしょう。
色々とややこしさはあるので。
最初は軽くさらりと読み、もう1周目でじっくり読み進めるのが分かり易いですね。
ひでるさんも今回はそうしました。
また、ブログを書くため、設定とかなんとかまとめました。
例によって↓下に残してます。
多少なりともネタバレはしているので、新鮮に楽しみたい方は回避お願いします。
【 勇気あるものより散れ 総覧 】 ■人物、●用語
■鬼生田春安(おにうだ・はるやす)
元会津藩士。父・母などを鶴ヶ城の戦で失い、現在は天涯孤独な身。
シノの眷属となり、彼女に仕えるようになった。
なお、シノより年下らしい。
剣術に優れ、鬼九郎の異名を持つ実力者。
額ほかに刀傷がある。
■九皐シノ(きゅうこう・しの)
半隠る化野民。不死者。
学生のような容姿だが、「天保の生まれ」とのことで…40歳近い年齢。
(6話の扉絵を見る限り、主要人物のうち最も背が低いらしい)
食べる喜びのない母がため、彼女もほぼ食事をしていなかった。(※味覚はある)
母を殺し、自らも死ぬことを目的としている。
■千羽菖蒲(せんば・あやめ)
旗本・千羽家の娘。銃を扱う。
春安とは彼が用心棒などをしている頃に知り合った。
春安の説得を受け、シノの手助けをすることとなる。
”お買い上げ感謝4コマ漫画”でも示されていたように巨乳。
■葉狩市之亟(はかり・いちのじょう)
元幕臣・懸想方で菖蒲の父とは同僚。
現在は図書掛。
シノ、菖蒲の説得を受け、協力することとなる。
殺生石の保管場所を知っており、春安らを手引きした。
■九皐??
シノの母。15歳という若さで化野民となった。
当然ながら、現在も若々しい容姿をしている。
半隠る化野民を生むための道具とされ、現在は気が触れてしまっている。
シノのことも分からない様子。
■九皐隗(きゅうこう・かい
半隠る化野民。不死者。
シノの兄で、彼女とは普通の兄妹のように接していた。
力を発揮したシノらを打ち払う、かなりの剣技を持つ。
■伊庭秀穎(いば・ひでさと)
実在した人物で、浮世絵・小説などに登場する。
漫画では春安の兄で、隗の眷属。
戊辰戦争にて左腕を失っている。
隻腕の剣客として知られ、徳川家茂の警護役を務めた。
●化野(あだしの)
土地名。人の世に現れた異界、人智の及ばぬ領地とされる。
20名あまりが辿り着いたらしい。
●化野民(あだしののたみ)
化野に至った人。
不老不死になったという。(それ以外の力はない)
飢えない代わりに、食事を摂ることができない。
●半隠る化野民(はたかくる・あだしののたみ)
化野民と人のハーフ。
大半は死産になるが、無事成長すると強い力を宿した不死者となる。
化野民ほどではないが、ほとんど食事の必要がない。
人を引き付ける香りを発しているらしい。
力を発揮すると、髪が銀色になる様子。
自らの血を分けることで人を眷属にできる。
時の権力者に保護される代わりに、その下で働いている。
●眷属
半隠る化野民の血を受けた者。
感覚が研ぎ澄まされ、体に力が漲る~などの効果もある様子。
簡単なことでは死ねなくなるが、定期的に半隠る化野民の血を飲む必要がある。
(それがため、眷属はほぼ1人である)
●殺生石
妖狐・玉藻前の亡骸が石となり、それを刀としたもの。
数本あるらしく、1巻で登場した刀は「華陽(かよう)」
化野民を滅ぼすことの出来る、不死殺しの妖刀。
ちなみに、振るう者の命をも奪う。
現在は政府が管理している。
●懸想方(けそうがた)
化野民を管理する幕府の役職。
将軍家に側仕えする旗本・千羽家の秘密の役目であった。
武芸に秀でた者が集められており、半隠る化野民が幕府に背いた際には殺生石で討ち果たすのが役割。
また、同時に半隠る化野民を増やす役割も与えられており、それら理由によって多くの死者が出る。
故に養子も多い。
●図書掛(としょかかり)
懸想方の後を継いだ新政府の組織。
だいぶ長くなったので、ざっくり各話について。
ヒロインは「シノさん」なんですが…。
個人的にはおっぱいと丈の長さから、「菖蒲さん」ですわね。
あの初登場シーンが好き。
襲撃の際、「シノさん」の不意打ちを受けた「春安くん」が強い。
すごい。
2話は「春安くん」の過去話。
まだ若い姿などが見れますよ。
ここまでずっとシリアスでしたが、後半では「シノさん」のちょっと可愛らしい姿がみれます。
なかなかレアなので、見逃さぬように。
「菖蒲さん」について描かれる3話目。
彼女もしっかり関りがありました。
その関係で、前話に続き「シノさん」の語りがあります。
4話では「葉狩市之亟」が登場。
こちらでも「春安くん」の活躍が見れます。
「信頼してます」の台詞がいいですね。
※菖蒲
個人的に…今回収録で最も刺さったのが5話。
半隠る化野民、の本拠地が描かれていて。
ターゲットである「シノさん」の母親ほか、彼女の兄も登場していました。
兄「隗」とのいかにも平穏っぽい空気とは裏腹に、母親とのやり取りは絶望的。
真っ暗です…。
6話からは今回単行本のクライマックス。
さっそく殺生石を探りに行くというものでした。
もっと引っぱるかと思いましたが…。
まぁ、あの時点で「シノさん」の思惑は当人以外にまだ知らぬ事ですからね。
全て隠密に進めれればいいんでしょうけれど、周囲のガード固そうだなぁ。
ここで露見したため、今後は大変でしょう。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「相田裕」センセの新シリーズでした。
今度は明治時代ですかー。
前の「1518!(イチゴーイチハチ!) 」がだいぶ馴染んできた頃に終わってしまい…。
次どうなるかなー、って思っていたところのコチラ。
正直なところ、読んでいる内は微妙なままでしたが。
5話で「シノさん」の母親が登場した際に、なんだか照準がカチっと合った気がしました(本当)
紹介帯の”母殺し”がすっきり腹落ち。
なるほど。
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