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■モンスターガールズの恋色サーカス (GEN)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●〇〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] 人外、ファンタジー、ラブコメ、ハーレム
・構成 : 1話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「GEN(げん)」センセの「モンスターガールズの恋色サーカス」です。

ハーピー「ティアピリア」
※ハーピー「ティアピリア」

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまるの長編。
掲載時は分割されていたものを、そのまま繋げたような感じです。たぶん。
(※一部、次ページでいきなり場面が飛んでいるような所がありました)
ページ量は普通にあるので、読み応えは問題ありません。
漫画はファンタジーな異世界が舞台。
実に分かり易いタイトルそのまま、人外とのラブコメ話となっています。
(※ごく一部で主要キャラではないものの、襲われる場面もあります)
ラブコメ系の成年漫画なため、人っぽさカケラ程度~というような極端な人外は登場してなく。
誰もが魅力的に感じるだろう、可愛らしーく描かれています
次々に主人公・男性との関係が広がっていく、ハーレムな要素もありますね。
ヒロインは概ね3名程度で、複数プレイもごく一部でしたが。
また、ファンタジー世界から想像させるかもしれない、派手な、または異質なプレイなども特にありませんでした。
そうした理由で敬遠している方には、ジャンルとして敷居の低い初心者歓迎な仕上がりであると思います。
しかし、お話は全然悪くないのですが、骨太なストーリーでなく。
長編というメリットが薄いですね。
(※ついでに、サーカスシーンもほとんどありません)
最後もだいぶあっさりとしていたので、読みたい方には残念なまとまりでしょう。

柔らかな細線での絵柄。
デジタルな淡い濃淡具合で、全体の色づきは丁度良いくらい。
描き込みは細かく、コマ割りも中小で賑やか。
それでも枠間ほか白比率があるため、原稿は明るめに仕上がっていました。
漫画はラブコメ調な表現でそこそこ崩しもあります。
怪物ほか背景・小物など、しっかりファンタジーしています。
そう多くはないですが、アクションシーンも違和感なく安定
人物絵は広い輪郭で可愛らしいもの。
漫画らしいデフォルメがある程度あり、肉付きの良いスタイル。
メインたる”モンスターガールズ”らは基本的に人の女性が中心として描かれていて。
そう振り切れてはいない印象です。
詳しくは後述します。
カラーでも大きな変化ないので、判断は↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。

 【 収録話 】 1話収録

:「モンスターガールズの恋色サーカス」
人とモンスターが共存する世界。
ラミア「ミーラメルル」を中心とした集団は、地竜の背中に築かれたモンスターらの街「ウルスラ」で世界各地を巡っており。
交易やサーカスを通じてお互いの融和と親睦を深めるべく、人間らと交流していたのでした。
革職人「ラド」こと「ラドミール」はサーカスの花形・人魚「アイネス」に魅せられ。
ひょんな切っ掛けで彼女に気にいられた「ラド」は、彼らの旅に同行することとなったのです。
大雑把にはそんなお話。

女性ばかりなサーカス団との、ハーレムちっくなラブコメ・ストーリー。
ただし、その女性らは全てモンスターというのが特徴です。
ファンタジー世界が舞台。
怪物らほか剣や魔法もあり、ゲーム等でもお馴染みなものですね。
彼女らの大きな目的は、”人と親睦を深める”ことなのですが…。
モンスターら全てが友好的という訳ではなく、作中にはゴブリンに襲われる人なども描かれていました。
前述したように、こうした漫画ですが変に振り切れるような設定・描写もなく。
もう少し色々な旅風景が描かれていけば、また違った面白さが見えてきそうであったのですが…。
成年漫画ということで当然ながらえっちシーン多く、ページも割かれていたので、お話の進行はかなりゆったり
1冊まるまるの長編であるものの、ストーリー的には序盤の序盤みたいな印象
あとがきの雰囲気では、続巻の予定もなさそうで…もうちょっと漫画続けばなぁ、というのが正直な感想です。

なお、単行本は前述したように明確な〇話みたいなくくりがありません。
だいたいのエピソードごとに区切って説明していきますね。

ケンタウルス「ルスクワーレ」
※ケンタウルス「ルスクワーレ」

まずは革職人だった「ラドくん」がサーカス団に加わるまで。
えっちのお相手は、メインヒロインである人魚「アイネスさん」です。
彼女は足の膝よりちょっと上あたりまでが人間で、それ以下がお魚。
手に水かき、腰付近に(えら)があるというのは、こうしたキャラでも独特ですね。
髪が非常に長くて量もあるためか、作中ではちらほら髪型を変えており。
こちらでは、サーカス演技からツインテールにしています。
また、作中では水中にいることのが逆に少なく、地上でも問題ないようでした。
2人の切っ掛けは、ステージ衣装の依頼を「ラドくん」が受けたため。
おそらくこの世界での一般常識的に、モンスターらは危険な存在であるという認識だと思われます。
彼もそうした一人であったようなのですが…サーカスにてその認識を改めたことで。
漫画では、彼女らへの警戒心を完全に解いていました。
考え方が柔軟~とかいうより、これは愛情かな。
依頼者はさらに意中の相手で、モンスターであるが故に羞恥心の感覚が異なること。
さらに、「アイネスさん」の性格がため、あっさりえっち展開となっています。
もともと服を着る習慣が無かったから!
そんな発言がありましたが…そうすると、街「ウルスラ」に属さない同族などは、全裸でふらふらしてるのかもしれませんね。
多少文化の違いはあっても、意思疎通、会話も通常にできていて。
あるいは、彼女らと結ばれた男性らも多くいるのではないかなぁ。
なお、えっちなのですが。
前述したように、「アイネスさん」は太もも付近まではほとんど通常な女性体であり。
いわゆる女性自身は人と同じで普通にアリました。
当然ながら足を開かせることはできないので、ちょっとコツがいるかも。

サーカス団に加わった「ラドくん」を描く、ひと休憩みたいな説明回。
交易シーンでは、男性体(?)なモンスターらも描かれていました。
どうやら、危険・友好的なのは性別関係ないようですね。
そうすると、女性だからと下手に近づくのも危険なのか。
「ラドくん」はモンスターらの街「ウルスラ」で唯一の人間。
人の街での興行などの交渉を担当しております。
漫画では、ハーピー「ティアピリア」が多少彼に厳しく接していたものの、他にはそういった描写なく。
モンスターらの世界に入る唯一の人間~というあたり、もう少し描写があったら深い漫画になったかな。
…ページ足りないか。
なお、ケンタウルス「ルスクワーレ」(※以下「ルスクさん」とします)も街中で胸をあっさり露出させる場面があり。
先の発言を補完した感じです。

えっち担当は、こちらも「アイネスさん」
サーカスがお休み(たぶん)なためか、髪の毛は簡単にポニーテールにしてます。
「ラドくん」とはより関係が進み、ほぼ恋人同士のようでした。
なお、彼のリクエストでお尻えっちです。
こちらのラスト部分。
おそらく掲載時はラストページだったと思われるんですが、次のページ場面とだいぶ差があり。
合間ページがあれば見易かったのかな。

ゴブリンに襲われたばかりの街が登場する、これまでと違って緊張感のあるエピソード。
冒頭でも、事前交渉は「ラドくん」とケンタウルス「ルスクさん」の2人で行っており。
(※いきなり地竜を寄せると驚かれるため、先行して交渉するのです)
彼女の脚力を利用していました。
…どーでもいい事なのですが……。
絵ではちゃんと手綱らしいものも見えるけれど、捕まるならば…ちょうど良い位置に彼女のおっぱいがあるなぁ…。
さてさて、「ルスクさん」は耳とおおむね太ももあたりから下が馬のソレです。
そのため、大変都合の良い事(笑)に、彼女も女性自身がちゃんとあり。
えっちでのハードルを下げてくれています。
…のですが。
実はそれだけではないので、こうした人外モノがお好きな方は満足いただけると思います。
しかし、「ラドくん」は…凄い。

また、前半では、ゴブリンらに襲われる人間の女性らが描かれています。
ここでは14ページほどが割かれていたのですが…。
タイトルあーなので、ちょっとページ配分多すぎではないかなぁ。
個人的には、「見つけた」の台詞後3コマ程度で十分だと思います。
単行本にて、派手な戦闘シーンがあるのもこちら。
武闘派な「ルスクさん」が大活躍してますよ。
…あ、そういえば彼女らがピンチになるシチュエーションとかあっても良かったかな。

そんなんこなで、街に戻った「ラドくん」の風景。
えっち相手は「アイネスさん」です。
ラブラブですね。
前回の「ルスクさん」とのえっちについて、彼女に説明をしている(※いちおう、やむなき事情があったのです)のですが。
前述したように文化の違いもあって、
むしろハーレムつくっちゃえ
などと、逆に促されています。
そうしたこともあって、実はちらほら2人を気にしていたハーピー「ティアピリア」(以下「ティアちゃん」とします)を巻き込むこととなるのでした。
「ティアちゃん」は肩から腕のちょっと、それ以降が羽根、そして足首あたりから先が鳥のソレとなってます。
よくあれで飛べるなぁ
種族的に小さいのかは不明ですが、とりあえず彼女はまだ容姿通りに幼いらしく。
こちらが初体験なようです。
彼女を中心とした複数プレイみたいになってましたよ。
どんとこい!!」のコマが好き。

人魚「アイネス」
※人魚「アイネス」

さて、その「ティアちゃん」とのえっちがため、足についての発言があり。
最終エピソードは、それを気にした「アイネスさん」が対抗策を思いつくというもの。
はい。
一時的ではあるものの、童話そのまま~となってました。
まぁ、漫画だからねー。
さて、コレなんですが…。
モンスターガールズの~というタイトルで、プレイ的にそんなんも差し込まれるのは別にアリだとは思うのですが。
ごく普通のえっちに…なっちゃうよね
果たして、この位置は正解なのだろうか
せめて、途中「気を取り直して」以降のくだりは、あーでない方が良かったのでは、と思ってしまいました。

 【 その他 】

以上、本日は「GEN」センセでした。
センセの漫画は「大嘘女忠臣蔵」などを読ませていただいてます。
ひでるさんは、さほど人外が好みではないのですが。
単行本は長編の漫画で、お話的に明るく楽しい感じだろうと思ったので、ゲットしてきました。
ほぼ的中。
メインヒロインたる「アイネスさん」がかなり優遇されているのは良かったです。
ただ、ちょっとお話の進行がゆったり過ぎ。
ラミア「ミーラメルル」さんもあとがき・裏表紙で脱ぐだけになってしまい、そのほかにもこの世界観で色々と考えられそうであったのですが…。
続巻でなくとも、このキャラとか設定を受け就いた漫画あってもいいかな、と思いました。

モンスターガールズの恋色サーカス





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