■そとの国のヨメ 限定版 (睦茸)
★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ラブコメ、同居、ファンタジー
・構成 : カラー(14P)、11話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、カバー裏に「あまみドコロ5」、
描き下ろし「るふびより」×2、描き下ろし「そとよめっ!3話」
※限定版はドラマCDつき
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「睦茸(むつたけ)」センセの「そとの国のヨメ」です。
※サッキュバス「アグニ=キヤルフ」
【 構成・絵柄 】
収録は全て同シリーズ。
メインの連続話と、その関係エピソード、そして後日談という構成でした。
ちょっぴりファンタジーですが、そう強さはなく。
かと言って設定だけでもなく、ラブコメ話の味付けとして有効に機能しております。
連続話の繋がりとしてはそこそこ。
直接次に続くお話もありました。
センセお得意なとろとろラブコメで、甘い世界を楽しめることと思います。
ちなみに。
カバー裏には漫画「あまみドコロ5」がありました。
軽く本編キャラとコラボしているんですが…やっぱり「あまみさん」ですねー。
作画はやっぱり個性的。
ふんわりとした曲線で、バランスは独特です。
ちょっと太めがいい感じ。
書き込みや濃淡としてはそこそこ。
コマ割りは結構な細かさあり、ぶち抜き・はみ出し・重なりなども多く。
枠間なくなるとか、ページいっぱいに描かれるため、ごっちゃりしています。
ヒロインは目が大きくふっくらほほ、小さい鼻という漫画ちっくなもの。
その個性がため、乱れ、崩れっぽく見える個所があるかな。
コメディー部分など表現は良く、台詞も自然に頭に入ってきます。
↓表紙とかカラー原稿のが落ち着いてますかね。
判断については、ほか「ワニマガジン社」さんのHPのサンプルがオススメです。
【 収録話 】 11話収録
001:「そとの国のヨメ」 6話 カラー原稿あり
幼い頃に身寄りをなくした、ハーフのサッキュバス「ルフ」こと「アグニ=キヤルフ」
「トウジ」の家に居候し、それからは家事全般を真面目にこなしていたのでした。
彼女はサッキュバスがため、普通の食事とは別に”肌の部分を寄せ合い、くっつけ合う”という食事があり。
年頃となった「トウジ」はどうにも落ち着かなくなっていたのです。
だいたいそんなん。
Wヒロインのラブコメ話。
ヒロイン「ルフちゃん」はサッキュバスという、ファンタジーな存在であるんですが。
基本的にはゴハンという、食事とは別に身体寄せ合う行為と尻尾くらいなもの。
本当に若干くらい魔力っぽい描写はありましたが、バンバン魔法が飛び交うような展開はありません。
あ、もう1人のヒロイン「タマオ」さんの件くらいかな。
そう特殊な雰囲気なく、普通に楽しめることと思います。たぶん。
※真面目な「ルフちゃん」
1話目は当然ながら「ルフちゃん」
彼女はサッキュバスなんですが、セオリーと違って真面目な恥ずかしがり屋さん。
やや三角目っぽく、本人も気にする貧乳であるのは大きなポイントだと思います。
「あほですか、ばかですか、えっちです」
そんな台詞が可愛いですね。
ちなみに、冒頭のカラー部分は「トウジくん」の妄想で、セオリーだった場合の「ルフちゃん」となってます。
親友「十字玉緒(とおあざ・たまお)」の秘密が描かれる2話目。
ネタバレですが…↓表紙にも普通に顔見せてるから、ある程度になるかな。
まぁ、いいか。
彼が故あって”彼女”となってしまうのが、こちらから。
(※区別のため「タマオ」とカタカナで書きます)
「ルフちゃん」が貧乳なので、こちらは巨乳となってます。
こちらの「タマオさん」が言っていた、
「生き易くてラクなんだよ」
の部分は納得でした。
こんな事態になりながらも、オチ部分であーんな台詞が言える「トウジくん」は男前だと思う。
そんなこんなで、お話的にWヒロインとなった3話目。
ここは思わぬライバルの出現で、不安定になる「ルフちゃん」がポイント。
どーでもいいですが、怒る様がまたキュート。
ホットパンツがいいですね。
オチの真剣なやり取りが好き。
季節は夏、ということで、こうした漫画のお約束そのまま4話目は海へと出掛けるエピソード。
巨乳の「タマオさん」はいいとして、「ルフちゃん」のビキニはなかなかヤバめ。
でも、寄せるといちおう谷間ができるのね(笑)
こちらは初の複数えっちでした。
あの2人と普通に対している「トウジくん」は凄いなあ。
「ルフちゃん」の様子がちょっと変という5話目からが最終エピソード。
彼女の性格的にあーなるのは納得。
ラブ暴走ですね。
言っている台詞はやたら甘いですが、ちょっと切なさもあり。
この、ちょっぴりファンタジーなラブコメ話を飾るに相応しいものとなっていました。
029:「るふびより」 2話 描き下ろし
1話目は2ページのショートもの。
「ルフちゃん」の朝風景ですね。
勘違いした際の「にゃ!?」のコマがキュートでした。
2話目は過去描写で4ページ。
「ルフちゃん」が初めて居候することとなり、「トウジくん」と初対面した際のお話。
小さい「ルフちゃん」がまた可愛らしいので、お楽しみ下さい。
彼はいい子だねぇ。
※タマオさん
157:「そとよめっ!」 3話 3話は描き下ろし
本編の後日談シリーズ。
1話目は「タマオさん」が1日留守の隙を利用し、「ルフちゃん」が徹底的に甘えるというもの。
チャンスにもやもやする様が可愛いです。
ただ、その期待とは裏腹に、なかなか素直に誘えない性格がまたいいですね。
わざと気付かないフリをしたくなりますわ。
メインは彼女の希望そのまま、一緒にお風呂へ入るくだりです。
2話目は「タマオさん」
こちらも2人きりで、遊園地へデートに出掛けるというもの。
中盤のキスシーンがエロいです。
こちらのポイントは、ちゃんと女性用の下着を着けていたとこ。
「ルフちゃん」を含めたオチのやり取りがまた面白いですよ。
描き下ろしの3話は発情期となった2人の風景。
そんなんあるのか。
この期間だけ性格が豹変するようなんですが、ここは「ルフちゃん」より「タマオさん」のが可笑しいですね。
「…人聞き悪い…」
のコマが好き。
【 その他 】
以上、「睦茸」センセでした。
過去にブログでは「ちちこき」、「あまみドコロ」「たぷりこ」と紹介していました。
今回で4冊目でした。
いちおうひととおり取り上げてますね。
限定版は例によってドラマCDがついてるんですが。
これが、本編とは別のオリジナルものでした。
「睦茸」センセ脚本とのことですが…なかなかこっ恥ずかしいですわね。
また、「ワニマガジン社」さんのHPでは、WEB限定らしい「そとの国のヨメ第1話」のスペシャルドラマが公開されてました。(2013.2.24現在)
単行本のうちカラー原稿部分ですね。
せっかくなので、ぜひ聴いてみて下さい。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ラブコメ、同居、ファンタジー
・構成 : カラー(14P)、11話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、カバー裏に「あまみドコロ5」、
描き下ろし「るふびより」×2、描き下ろし「そとよめっ!3話」
※限定版はドラマCDつき
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「睦茸(むつたけ)」センセの「そとの国のヨメ」です。
※サッキュバス「アグニ=キヤルフ」
【 構成・絵柄 】
収録は全て同シリーズ。
メインの連続話と、その関係エピソード、そして後日談という構成でした。
ちょっぴりファンタジーですが、そう強さはなく。
かと言って設定だけでもなく、ラブコメ話の味付けとして有効に機能しております。
連続話の繋がりとしてはそこそこ。
直接次に続くお話もありました。
センセお得意なとろとろラブコメで、甘い世界を楽しめることと思います。
ちなみに。
カバー裏には漫画「あまみドコロ5」がありました。
軽く本編キャラとコラボしているんですが…やっぱり「あまみさん」ですねー。
作画はやっぱり個性的。
ふんわりとした曲線で、バランスは独特です。
ちょっと太めがいい感じ。
書き込みや濃淡としてはそこそこ。
コマ割りは結構な細かさあり、ぶち抜き・はみ出し・重なりなども多く。
枠間なくなるとか、ページいっぱいに描かれるため、ごっちゃりしています。
ヒロインは目が大きくふっくらほほ、小さい鼻という漫画ちっくなもの。
その個性がため、乱れ、崩れっぽく見える個所があるかな。
コメディー部分など表現は良く、台詞も自然に頭に入ってきます。
↓表紙とかカラー原稿のが落ち着いてますかね。
判断については、ほか「ワニマガジン社」さんのHPのサンプルがオススメです。
【 収録話 】 11話収録
001:「そとの国のヨメ」 6話 カラー原稿あり
幼い頃に身寄りをなくした、ハーフのサッキュバス「ルフ」こと「アグニ=キヤルフ」
「トウジ」の家に居候し、それからは家事全般を真面目にこなしていたのでした。
彼女はサッキュバスがため、普通の食事とは別に”肌の部分を寄せ合い、くっつけ合う”という食事があり。
年頃となった「トウジ」はどうにも落ち着かなくなっていたのです。
だいたいそんなん。
Wヒロインのラブコメ話。
ヒロイン「ルフちゃん」はサッキュバスという、ファンタジーな存在であるんですが。
基本的にはゴハンという、食事とは別に身体寄せ合う行為と尻尾くらいなもの。
本当に若干くらい魔力っぽい描写はありましたが、バンバン魔法が飛び交うような展開はありません。
あ、もう1人のヒロイン「タマオ」さんの件くらいかな。
そう特殊な雰囲気なく、普通に楽しめることと思います。たぶん。
※真面目な「ルフちゃん」
1話目は当然ながら「ルフちゃん」
彼女はサッキュバスなんですが、セオリーと違って真面目な恥ずかしがり屋さん。
やや三角目っぽく、本人も気にする貧乳であるのは大きなポイントだと思います。
「あほですか、ばかですか、えっちです」
そんな台詞が可愛いですね。
ちなみに、冒頭のカラー部分は「トウジくん」の妄想で、セオリーだった場合の「ルフちゃん」となってます。
親友「十字玉緒(とおあざ・たまお)」の秘密が描かれる2話目。
ネタバレですが…↓表紙にも普通に顔見せてるから、ある程度になるかな。
まぁ、いいか。
彼が故あって”彼女”となってしまうのが、こちらから。
(※区別のため「タマオ」とカタカナで書きます)
「ルフちゃん」が貧乳なので、こちらは巨乳となってます。
こちらの「タマオさん」が言っていた、
「生き易くてラクなんだよ」
の部分は納得でした。
こんな事態になりながらも、オチ部分であーんな台詞が言える「トウジくん」は男前だと思う。
そんなこんなで、お話的にWヒロインとなった3話目。
ここは思わぬライバルの出現で、不安定になる「ルフちゃん」がポイント。
どーでもいいですが、怒る様がまたキュート。
ホットパンツがいいですね。
オチの真剣なやり取りが好き。
季節は夏、ということで、こうした漫画のお約束そのまま4話目は海へと出掛けるエピソード。
巨乳の「タマオさん」はいいとして、「ルフちゃん」のビキニはなかなかヤバめ。
でも、寄せるといちおう谷間ができるのね(笑)
こちらは初の複数えっちでした。
あの2人と普通に対している「トウジくん」は凄いなあ。
「ルフちゃん」の様子がちょっと変という5話目からが最終エピソード。
彼女の性格的にあーなるのは納得。
ラブ暴走ですね。
言っている台詞はやたら甘いですが、ちょっと切なさもあり。
この、ちょっぴりファンタジーなラブコメ話を飾るに相応しいものとなっていました。
029:「るふびより」 2話 描き下ろし
1話目は2ページのショートもの。
「ルフちゃん」の朝風景ですね。
勘違いした際の「にゃ!?」のコマがキュートでした。
2話目は過去描写で4ページ。
「ルフちゃん」が初めて居候することとなり、「トウジくん」と初対面した際のお話。
小さい「ルフちゃん」がまた可愛らしいので、お楽しみ下さい。
彼はいい子だねぇ。
※タマオさん
157:「そとよめっ!」 3話 3話は描き下ろし
本編の後日談シリーズ。
1話目は「タマオさん」が1日留守の隙を利用し、「ルフちゃん」が徹底的に甘えるというもの。
チャンスにもやもやする様が可愛いです。
ただ、その期待とは裏腹に、なかなか素直に誘えない性格がまたいいですね。
わざと気付かないフリをしたくなりますわ。
メインは彼女の希望そのまま、一緒にお風呂へ入るくだりです。
2話目は「タマオさん」
こちらも2人きりで、遊園地へデートに出掛けるというもの。
中盤のキスシーンがエロいです。
こちらのポイントは、ちゃんと女性用の下着を着けていたとこ。
「ルフちゃん」を含めたオチのやり取りがまた面白いですよ。
描き下ろしの3話は発情期となった2人の風景。
そんなんあるのか。
この期間だけ性格が豹変するようなんですが、ここは「ルフちゃん」より「タマオさん」のが可笑しいですね。
「…人聞き悪い…」
のコマが好き。
【 その他 】
以上、「睦茸」センセでした。
過去にブログでは「ちちこき」、「あまみドコロ」「たぷりこ」と紹介していました。
今回で4冊目でした。
いちおうひととおり取り上げてますね。
限定版は例によってドラマCDがついてるんですが。
これが、本編とは別のオリジナルものでした。
「睦茸」センセ脚本とのことですが…なかなかこっ恥ずかしいですわね。
また、「ワニマガジン社」さんのHPでは、WEB限定らしい「そとの国のヨメ第1話」のスペシャルドラマが公開されてました。(2013.2.24現在)
単行本のうちカラー原稿部分ですね。
せっかくなので、ぜひ聴いてみて下さい。
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■夢見る派遣 苺ちゃん (usi)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] ビジネス、派遣社員、コメディー、コスプレ
・構成 : 10話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、合間に4コマ「派遣担当!!鯉渕くん」、
カバー裏に別絵・漫画「カバー裏劇場」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「usi(うし)」センセの「夢見る派遣 苺ちゃん」です。
※ヒロイン特集1:ビジネスな「苺さん」
【 構成・絵柄 】
一般のえっち系単行本。
各話にきっちり直接シーンのあるものです。
1冊まるまるの長編モノですが、直接話が繋がらないタイプ。
主人公であるヒロイン以外は、ほぼ人物から風景までが変化しています。
ダブって出演するのは、彼女ともう1人だけ。
最終話は、ちらほら顔を見せていた、その”もう1人”が関わるんですが…こうした漫画の結末としては、実に意外なものでした。
アマゾンさんの評価でああ、って思いましたが、その通りかも。
詳しくは後述しますが、ちょっぴり注意。
お話は軽いラブコメちっく。
ラブは薄く、どっちかというとコメディー。
タイトルそのままビジネス描写が多く、サラリーマン向けな1冊でしょう。
なお、いちおう↑上の属性でコスプレと描きましたが、そうきゃらきゃらした格好はないので、勘違いしないように。
丁寧であちこち綺麗な作画。
濃淡・描き込みは適度なくらいで、さっぱりでもなく、しつこくもなく。
全体の色づきはデジタル彩色。
独特な灰色によるものですが、そうテカテカとか薄過ぎることはありません。
オフィスな背景もあっさり過ぎず、各機器の描写とかバランス具合もいい感じ。
そうリアル過ぎはしないものの、漫画ちっくさと共存しているキャラ絵は独特。
ちょっと癖はあると思いますが、綺麗にまとまってます。
見易いです。
そのまとまりがためか、漫画運びは淡々としていて、ガツッとした激しいものが少なく。
あるいは、そうした所に違和感を感じるかも。
カラーでも大きな変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。
【 収録話 】 10話収録
派遣社員として働く「日和見苺(ひよりみ・いちご)」
数ヶ国語を理解し、数え切れないほどの資格を持ち、優れた容姿を持つ彼女。
それらは名ばかりのものでなく、各者から引っ張りだこという特A級の派遣社員なんですが。
甘い新婚生活憧れる本人は、将来がしっかりとした優良会社の正社員との恋愛結婚を夢見ていたのでした。
しかし、その野望とは裏腹に、行く先々の会社ではあと一歩のところで手が届かず。
希望して次の会社に派遣されていくのでした。
だいたいそんな感じ。
※ヒロイン特集2:デキル派遣「苺さん」
ちらほら見かけるようになった、派遣社員を題材とした漫画。
ぱっと思い出すのは「派遣のむうこさん/彩画堂」、「派遣社員はおねだりする/杏咲モラル」あたり。
派遣という職業を冠としているものの、そのだいたいが単に”色々な場所・シチュエーションでえっちする(させやすい)”という程度。
えっち系漫画なので、それも別に間違いではないと思いますが。
いちおう、ある程度の知識ある身からすると……なんとなく…軽々しい扱いが引っ掛かっておりました。
そうした点からすると、今回の漫画、「苺さん」はイイ感じ。
気になって読み辛くなることはありません。
描写のデフォルメ具合は置いといて、そうフィクションでないと思います。
例えば…コスプレを重視するあまり、突飛な現場へ派遣されたりすることはなく。
彼女のスキルもあって、たいていはオフィス内でのこと。
しかも、仕事最中のえっちもほとんどありませんでした。
あ、↑上で書くの忘れたので、もう1つ補足。
彼女は裏表紙とかで眼鏡ですが。
仕事以外では外しちゃうので、そんなん好きな方は要注意。
007:いちごレポ01「君子豹変」
自己紹介モノローグから始まるのがお約束。
冒頭の数ページでだいたいどんな漫画であるのか、示されています。
お上手でしたね。
派遣だと軽く見ていた「横嶋」を返り討ちにする展開も痛快なものでした。
025:いちごレポ02「愛執染着」
「苺さん」はこうした漫画のヒロインなので、次々にえっちしちゃうんですが。
あくまでも目的がため、という美照射がありました。
相手がいる場合は実に冷めてましたねー。
きっちり仕事しつつも、女子社員から情報収集欠かさないところはリアルでした。
だいたい事務の女子というのは、ああしたものですよね。
ここは巧くいきそうだったんですが…。
オチに準レギュラーである担当「鯉渕廉太郎」が登場しています。
043:いちごレポ03「阿附迎合」
こちらは仕事に行き詰っている男性。
そうした状況は関係なく手を差し伸べるのは、なかなかいいところ。
前2話と違い、彼に合わせて白のワンピースで登場するのも素敵。
徹底してますね。
凄いなぁ。
しかも、たぶんその下はノーブラのようでした。
ヤル気満々か。
063:いちごレポ04「無限泡影」
漫画の前に4コマ「派遣担当!!鯉渕くん」が差し込まれてるんですが。
ここが、本編でちょろっと出演な彼との交流の補完になっていました。
あるとないとでは大違いだと思います。
最終話への流れがスムーズになってるのでは。
本編はいきなりサンタコスプレでのえっち。
その後に、どうした経緯か語られるというもの。
どーでもいいですが、「苺さん」は12ヶ国語喋れるのね。
ふわー。
そりゃ次々と派遣先決まるわけだ。
081:いちごレポ05「巧言令色」
こちらはバツイチであるものの、つきあって2ヵ月とのこと。
今度こそ巧くいくか!?
…という感じだったんですが。
驚きのオチでばっさり終わりました。
まぁ、仕方ないか。
097:いちごレポ06「傲岸不遜」
堅物の相手で攻略を考えていたところ、その彼からお誘いを受けるというもの。
先のお話と同様に、実にいい流れであったものの。
これまた驚きのプレイで、ばっさり終わるのでした。
うーん、彼女のスキルと仕事っぷりからして、相当な企業に派遣されていると考えられ。
偏見かもしれませんが、変わった人は多そうですわね。
117:いちごレポ07「朝三暮四」
正社員にと誘われている「苺さん」
当然でしょうね。
ただ、彼女はそうしたことに興味なく、さっそく担当課の課長さん(次期部長候補)に目をつけてます。
リサーチ済みで、黒タイツを着用。
いいですね。
こちらも結局夢破れることとなるんですけど。
彼の提案はそう変なものではなく、チャンスに見えます。
仕事に興味ないでしょうけど、妥協するならばココではなかったかなぁ。
難しいね。
135:いちごレポ08「街談巷説」
こちらは女癖が悪いと評判の彼。
引っ掛かってましたねー。
珍しい。
プール内のえっちがいい感じでした。
※ヒロイン特集3:相手に合わせる「苺さん」
153:いちごレポ09「因果応報」
ターゲット(笑)は女性を苦手とする彼。
そのため、「苺さん」はメイドコスプレで対応していました。
こうした幅の広さはさすがです。
後半に驚くべき事実が発覚するので、お楽しみに。
あるいはこの彼と~なんて展開もありかと思ったんですが。
オチはいつものパターンで、次の最終話にそのまま繋がるようになってます。
171:いちごレポ10「色即是空」
そんな訳で、準レギュラー担当「鯉渕」とのお話。
詳細は伏せますが、彼の言ってる事は実に真っ当なもの。
その通りですわね。
ただ、普通の一般長編の場合は、この後にフォロー話が入りそうなものなんですが。
こちらはセンセの意向もあってか、ばっさりと終わります。
コメディーですが、味付けはブラック。
救いはないので、読み手によってはもやもやした後味悪さが残るかと。
オモロイですけどね。
まぁ、案外あれで目が覚め、すっぱりと主婦におさまってるかも。
【 その他 】
そんな訳で「usi」センセでした。
ひでるさんが好みな漫画なんで、初単行本「さ~ち」から、続編「さ~ち せかんど」、「おまかせナースフォース」、「彼女にシよう!!」、「幼なじみガール」、さらには別名義「ほっとすぽっと(※月極仁・名義)」などを紹介してます。
一般を含めて、これが10冊目くらい?
はっきり分かりませんが。
ちらほら見てみると、一般漫画ほかイラストでも活躍されてましたね。
こりゃ、成年系は望み薄かなぁ。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] ビジネス、派遣社員、コメディー、コスプレ
・構成 : 10話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、合間に4コマ「派遣担当!!鯉渕くん」、
カバー裏に別絵・漫画「カバー裏劇場」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「usi(うし)」センセの「夢見る派遣 苺ちゃん」です。
※ヒロイン特集1:ビジネスな「苺さん」
【 構成・絵柄 】
一般のえっち系単行本。
各話にきっちり直接シーンのあるものです。
1冊まるまるの長編モノですが、直接話が繋がらないタイプ。
主人公であるヒロイン以外は、ほぼ人物から風景までが変化しています。
ダブって出演するのは、彼女ともう1人だけ。
最終話は、ちらほら顔を見せていた、その”もう1人”が関わるんですが…こうした漫画の結末としては、実に意外なものでした。
アマゾンさんの評価でああ、って思いましたが、その通りかも。
詳しくは後述しますが、ちょっぴり注意。
お話は軽いラブコメちっく。
ラブは薄く、どっちかというとコメディー。
タイトルそのままビジネス描写が多く、サラリーマン向けな1冊でしょう。
なお、いちおう↑上の属性でコスプレと描きましたが、そうきゃらきゃらした格好はないので、勘違いしないように。
丁寧であちこち綺麗な作画。
濃淡・描き込みは適度なくらいで、さっぱりでもなく、しつこくもなく。
全体の色づきはデジタル彩色。
独特な灰色によるものですが、そうテカテカとか薄過ぎることはありません。
オフィスな背景もあっさり過ぎず、各機器の描写とかバランス具合もいい感じ。
そうリアル過ぎはしないものの、漫画ちっくさと共存しているキャラ絵は独特。
ちょっと癖はあると思いますが、綺麗にまとまってます。
見易いです。
そのまとまりがためか、漫画運びは淡々としていて、ガツッとした激しいものが少なく。
あるいは、そうした所に違和感を感じるかも。
カラーでも大きな変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙で問題ないでしょう。
【 収録話 】 10話収録
派遣社員として働く「日和見苺(ひよりみ・いちご)」
数ヶ国語を理解し、数え切れないほどの資格を持ち、優れた容姿を持つ彼女。
それらは名ばかりのものでなく、各者から引っ張りだこという特A級の派遣社員なんですが。
甘い新婚生活憧れる本人は、将来がしっかりとした優良会社の正社員との恋愛結婚を夢見ていたのでした。
しかし、その野望とは裏腹に、行く先々の会社ではあと一歩のところで手が届かず。
希望して次の会社に派遣されていくのでした。
だいたいそんな感じ。
※ヒロイン特集2:デキル派遣「苺さん」
ちらほら見かけるようになった、派遣社員を題材とした漫画。
ぱっと思い出すのは「派遣のむうこさん/彩画堂」、「派遣社員はおねだりする/杏咲モラル」あたり。
派遣という職業を冠としているものの、そのだいたいが単に”色々な場所・シチュエーションでえっちする(させやすい)”という程度。
えっち系漫画なので、それも別に間違いではないと思いますが。
いちおう、ある程度の知識ある身からすると……なんとなく…軽々しい扱いが引っ掛かっておりました。
そうした点からすると、今回の漫画、「苺さん」はイイ感じ。
気になって読み辛くなることはありません。
描写のデフォルメ具合は置いといて、そうフィクションでないと思います。
例えば…コスプレを重視するあまり、突飛な現場へ派遣されたりすることはなく。
彼女のスキルもあって、たいていはオフィス内でのこと。
しかも、仕事最中のえっちもほとんどありませんでした。
あ、↑上で書くの忘れたので、もう1つ補足。
彼女は裏表紙とかで眼鏡ですが。
仕事以外では外しちゃうので、そんなん好きな方は要注意。
007:いちごレポ01「君子豹変」
自己紹介モノローグから始まるのがお約束。
冒頭の数ページでだいたいどんな漫画であるのか、示されています。
お上手でしたね。
派遣だと軽く見ていた「横嶋」を返り討ちにする展開も痛快なものでした。
025:いちごレポ02「愛執染着」
「苺さん」はこうした漫画のヒロインなので、次々にえっちしちゃうんですが。
あくまでも目的がため、という美照射がありました。
相手がいる場合は実に冷めてましたねー。
きっちり仕事しつつも、女子社員から情報収集欠かさないところはリアルでした。
だいたい事務の女子というのは、ああしたものですよね。
ここは巧くいきそうだったんですが…。
オチに準レギュラーである担当「鯉渕廉太郎」が登場しています。
043:いちごレポ03「阿附迎合」
こちらは仕事に行き詰っている男性。
そうした状況は関係なく手を差し伸べるのは、なかなかいいところ。
前2話と違い、彼に合わせて白のワンピースで登場するのも素敵。
徹底してますね。
凄いなぁ。
しかも、たぶんその下はノーブラのようでした。
ヤル気満々か。
063:いちごレポ04「無限泡影」
漫画の前に4コマ「派遣担当!!鯉渕くん」が差し込まれてるんですが。
ここが、本編でちょろっと出演な彼との交流の補完になっていました。
あるとないとでは大違いだと思います。
最終話への流れがスムーズになってるのでは。
本編はいきなりサンタコスプレでのえっち。
その後に、どうした経緯か語られるというもの。
どーでもいいですが、「苺さん」は12ヶ国語喋れるのね。
ふわー。
そりゃ次々と派遣先決まるわけだ。
081:いちごレポ05「巧言令色」
こちらはバツイチであるものの、つきあって2ヵ月とのこと。
今度こそ巧くいくか!?
…という感じだったんですが。
驚きのオチでばっさり終わりました。
まぁ、仕方ないか。
097:いちごレポ06「傲岸不遜」
堅物の相手で攻略を考えていたところ、その彼からお誘いを受けるというもの。
先のお話と同様に、実にいい流れであったものの。
これまた驚きのプレイで、ばっさり終わるのでした。
うーん、彼女のスキルと仕事っぷりからして、相当な企業に派遣されていると考えられ。
偏見かもしれませんが、変わった人は多そうですわね。
117:いちごレポ07「朝三暮四」
正社員にと誘われている「苺さん」
当然でしょうね。
ただ、彼女はそうしたことに興味なく、さっそく担当課の課長さん(次期部長候補)に目をつけてます。
リサーチ済みで、黒タイツを着用。
いいですね。
こちらも結局夢破れることとなるんですけど。
彼の提案はそう変なものではなく、チャンスに見えます。
仕事に興味ないでしょうけど、妥協するならばココではなかったかなぁ。
難しいね。
135:いちごレポ08「街談巷説」
こちらは女癖が悪いと評判の彼。
引っ掛かってましたねー。
珍しい。
プール内のえっちがいい感じでした。
※ヒロイン特集3:相手に合わせる「苺さん」
153:いちごレポ09「因果応報」
ターゲット(笑)は女性を苦手とする彼。
そのため、「苺さん」はメイドコスプレで対応していました。
こうした幅の広さはさすがです。
後半に驚くべき事実が発覚するので、お楽しみに。
あるいはこの彼と~なんて展開もありかと思ったんですが。
オチはいつものパターンで、次の最終話にそのまま繋がるようになってます。
171:いちごレポ10「色即是空」
そんな訳で、準レギュラー担当「鯉渕」とのお話。
詳細は伏せますが、彼の言ってる事は実に真っ当なもの。
その通りですわね。
ただ、普通の一般長編の場合は、この後にフォロー話が入りそうなものなんですが。
こちらはセンセの意向もあってか、ばっさりと終わります。
コメディーですが、味付けはブラック。
救いはないので、読み手によってはもやもやした後味悪さが残るかと。
オモロイですけどね。
まぁ、案外あれで目が覚め、すっぱりと主婦におさまってるかも。
【 その他 】
そんな訳で「usi」センセでした。
ひでるさんが好みな漫画なんで、初単行本「さ~ち」から、続編「さ~ち せかんど」、「おまかせナースフォース」、「彼女にシよう!!」、「幼なじみガール」、さらには別名義「ほっとすぽっと(※月極仁・名義)」などを紹介してます。
一般を含めて、これが10冊目くらい?
はっきり分かりませんが。
ちらほら見てみると、一般漫画ほかイラストでも活躍されてましたね。
こりゃ、成年系は望み薄かなぁ。
夢見る派遣 苺ちゃん (エンジェルコミックス) (2012/08/03) usi 商品詳細を見る |
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■えろまん。(仮) (八神健)
★まんがデーター [19.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [一般] 漫画家、コメディー、ラブコメ
・構成 : 22話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: 折り返しにコメント、あとがき、カバー裏にラフ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「八神健(やがみ・けん)」センセの「えろまん。(仮)」です。
※因八と果神「いぬがミケ」
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
購入時は2冊目以降も続くかと思っていたんですが、勘違いでした。
1巻で完結するお話です。
連続性あり、だいたい数話にてエピソードが描かれるというもの。
詳しくは後述しますが、もともとの掲載ページが少ないんですね。
ただ、数話は連続しており、各エピソードごともそう違う流れにはなっておらず
特に短いとか、ぶつ切りみたいな印象はありません。
普通に楽しめると思います。
また、サービスシーンなんですが。
そう多くはないものの、掲載紙がえっち系であるためか普通にバストトップまで描かれてます。
センセの素朴さあるタッチがためか、あんまりエロくはないんですが。
なんというか…コレはこれで良い感じでした。
個人的に(笑)
適度な濃淡で描き込みはすっきり。
コマへの収まりもよく、全体は見易い仕上がり。
さっぱりしてますねー。
乱れ・崩れはなく、丁寧で安定。
小さいコマも丁寧で、引っ掛かるところはありません。
また、コメディー部分をはじめ、表現的にも問題は見られず。
特にこの部分でのマイナス点はありませんでした。
キャラは素朴で漫画っぽいもの。
多少の癖はあるので、好き嫌いあるかもしれませんが。
お話にはよく合致したものだと思います。
判断については、カラーとそう変化はないため、↓表紙の判断で良いでしょう。
【 収録話 】 22話収録
えっち漫画家としてデビューを目指す「因八健人(いなば・けんと)」
しかし、持ち込んだネームはことごとく編集「虎縞(とらしま)」からボツを喰らっていたのでした。
そんな彼が偶然出会ったのが、「果神未亜(かがみ・みあ)」
彼女も同じく漫画家志望で、やはり持ち込みを繰り返していたんですが。
”少年誌向け”というその原稿は、「健人」を唸らせるほどのエロス度合いだったのです。
漫画からとてつもない才能を感じ取った彼は、共に漫画を描くことを提案。
仕上がった原稿は「虎縞」を揺り動かすほどの出来栄えだったのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなん。
漫画家を目指す男女のラブコメ。
2人が原稿を前に奮闘する様を描いたもの。
えっち漫画描きの真面目な漫画ですわね。
なかなか熱いシーンありつつも、基本的にはコメディーちっくに進行しています。
楽しく読めますが、軽々しいだけでないのはポイントでしょう。
ほか、業界的なこと、サービスシーンなどもちらほら。
妙なラブコメイベントは排除されており、あくまでも漫画をメインとしたのは良かったと思います。
もともとはえっち系雑誌のショート枠だそうで、ページとしても6~10くらい。
話数がやたらあるのはそのため。
雑誌のジャンルはそんなんでも自由であったらしく、直接えっちシーンも結局…なかったですね。
近いまではちらほらあったんですが。
※左:編集「虎縞」、右:「亜美」
前述したあらすじは、概ね創刊号~4号目(話目)まで。
ここで目立っていたのは…
「こんなネームじゃ全然濡れねぇよ!」
と言った発言から登場していたた編集「虎縞さん」
認めた原稿に対する情熱も並々ならぬものがありました。
仕事できそうな人だー。
彼女を主役にした漫画でも面白そうですね。
「因八くん」の妄想にて脱がされておりましたよ。
一方、メインヒロイン「果神さん」は漫画以外のダメっぷりが強調されてます。
普通にしてたら可愛いのに。
3号目ではこうした漫画にお約束の、モデルになるというネタが差し込まれているんですが。
脱いだのは「因八くん」でした。
お前か(笑)
彼女のらしい反応にも注目下さい。
PN「いぬがミケ」としてデビューしたのが5号目から。
関西弁な新キャラ「亜美」さんが登場。
いきなり百合ちっくなサービス描写がありましたよ。
7号目まではその「亜美さん」とのやり取り。
昔は色々あったようで、その気持ちもよく分かります。
また、いきなり相方となっていた「因八くん」とのやり取りにて、漫画の描き方についても触れられておりました。
後で本編中にも書かれますが、アナログなんですね。
8号目からは別のえっち漫画家さん「天音キネコ」が登場。
「~ですの」口調の可愛らしい方で、眼鏡で地味目な「果神さん」とはまた全然異なるタイプ。
彼女もまた「果神さん」の原稿を読むんですが。
女の子がこぞってあーした反応(笑)する漫画というのは、なかなか凄まじいですね。
ここから13号目までは「天音さん」とのやり取りがメイン。
デジタルな原稿作成がため、大きなトラブルに発展しておりました。
ああ、似たような事ならば普通の会社でもちらほらありますよー。
間違って上書きしちゃうとか…。
12号目冒頭のシーンが好きです。
彼女がヒロインならば、あーした漫画になりそうね。
そうした意味で、「果神さん」は良いバランスと言えるでしょう。
詳しくは伏せますが、「天音さん」シリーズの総括みたいな13号目のオチは良いものでした。
14号目~20号目がこの単行本のクライマックス。
たいていの漫画家漫画で描かれている(←ような気がする)、スランプに陥る展開です。
先の「天音さん」とのアレコレも影響してるんでしょう。
気晴らしデートも結果として即効性がなく、なんと「果神さん」は実家へ帰ってしまうのでした。
ほぼ女性ばかりなこの漫画にて、「因八くん」以外の男性キャラが登場してます。
お父さんですね。
まぁ、ご両親の言われてることは、至極真っ当なもの。
ここは主人公「因八くん」の見せ場ですね。
良かったです。
なお、いままでの女性陣の反応から察するに…お母さまがあー言ったのも納得。
妄想などではない、「果神さん」の全裸も見れましたよ。
※左:果神未亜、右:天音キネコ
新たな展開を見せる21号目、そして最終号がラストエピソード。
早かったですが、漫画はこれにて終了となります。
21号目にて「因八くん」が言われていたことも、これまた真っ当なこと。
その結論となるのが最終号なんですが、非常にモノ分かりの良い方でした。
彼らは人に恵まれてますね。
最終話イイ出来栄えでしたよ。
【 その他 】
そんなこんなで「八神健」センセでした。
ブログで取り上げるのはこれが初めて。
代表作「ななか~」は読んでおりましたが、漫画はそれ以来のこと。
久しぶりでしたけど、やっぱりお上手ですわね。
たとえエロの部分を除いて、”漫画家漫画”のジャンルとして考えても、高い完成度だと思います。
店頭ではちょっと疑ってたんですけどね(笑)
正直なところ、もう少し彼らを見たい気もしますが…長さとしてもちょうど良かったのではないでしょうか。
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・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [一般] 漫画家、コメディー、ラブコメ
・構成 : 22話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: 折り返しにコメント、あとがき、カバー裏にラフ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「八神健(やがみ・けん)」センセの「えろまん。(仮)」です。
※因八と果神「いぬがミケ」
【 構成・絵柄 】
収録は1冊まるまるの長編。
購入時は2冊目以降も続くかと思っていたんですが、勘違いでした。
1巻で完結するお話です。
連続性あり、だいたい数話にてエピソードが描かれるというもの。
詳しくは後述しますが、もともとの掲載ページが少ないんですね。
ただ、数話は連続しており、各エピソードごともそう違う流れにはなっておらず
特に短いとか、ぶつ切りみたいな印象はありません。
普通に楽しめると思います。
また、サービスシーンなんですが。
そう多くはないものの、掲載紙がえっち系であるためか普通にバストトップまで描かれてます。
センセの素朴さあるタッチがためか、あんまりエロくはないんですが。
なんというか…コレはこれで良い感じでした。
個人的に(笑)
適度な濃淡で描き込みはすっきり。
コマへの収まりもよく、全体は見易い仕上がり。
さっぱりしてますねー。
乱れ・崩れはなく、丁寧で安定。
小さいコマも丁寧で、引っ掛かるところはありません。
また、コメディー部分をはじめ、表現的にも問題は見られず。
特にこの部分でのマイナス点はありませんでした。
キャラは素朴で漫画っぽいもの。
多少の癖はあるので、好き嫌いあるかもしれませんが。
お話にはよく合致したものだと思います。
判断については、カラーとそう変化はないため、↓表紙の判断で良いでしょう。
【 収録話 】 22話収録
えっち漫画家としてデビューを目指す「因八健人(いなば・けんと)」
しかし、持ち込んだネームはことごとく編集「虎縞(とらしま)」からボツを喰らっていたのでした。
そんな彼が偶然出会ったのが、「果神未亜(かがみ・みあ)」
彼女も同じく漫画家志望で、やはり持ち込みを繰り返していたんですが。
”少年誌向け”というその原稿は、「健人」を唸らせるほどのエロス度合いだったのです。
漫画からとてつもない才能を感じ取った彼は、共に漫画を描くことを提案。
仕上がった原稿は「虎縞」を揺り動かすほどの出来栄えだったのでした。
大雑把ですが、だいたいそんなん。
漫画家を目指す男女のラブコメ。
2人が原稿を前に奮闘する様を描いたもの。
えっち漫画描きの真面目な漫画ですわね。
なかなか熱いシーンありつつも、基本的にはコメディーちっくに進行しています。
楽しく読めますが、軽々しいだけでないのはポイントでしょう。
ほか、業界的なこと、サービスシーンなどもちらほら。
妙なラブコメイベントは排除されており、あくまでも漫画をメインとしたのは良かったと思います。
もともとはえっち系雑誌のショート枠だそうで、ページとしても6~10くらい。
話数がやたらあるのはそのため。
雑誌のジャンルはそんなんでも自由であったらしく、直接えっちシーンも結局…なかったですね。
近いまではちらほらあったんですが。
※左:編集「虎縞」、右:「亜美」
前述したあらすじは、概ね創刊号~4号目(話目)まで。
ここで目立っていたのは…
「こんなネームじゃ全然濡れねぇよ!」
と言った発言から登場していたた編集「虎縞さん」
認めた原稿に対する情熱も並々ならぬものがありました。
仕事できそうな人だー。
彼女を主役にした漫画でも面白そうですね。
「因八くん」の妄想にて脱がされておりましたよ。
一方、メインヒロイン「果神さん」は漫画以外のダメっぷりが強調されてます。
普通にしてたら可愛いのに。
3号目ではこうした漫画にお約束の、モデルになるというネタが差し込まれているんですが。
脱いだのは「因八くん」でした。
お前か(笑)
彼女のらしい反応にも注目下さい。
PN「いぬがミケ」としてデビューしたのが5号目から。
関西弁な新キャラ「亜美」さんが登場。
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7号目まではその「亜美さん」とのやり取り。
昔は色々あったようで、その気持ちもよく分かります。
また、いきなり相方となっていた「因八くん」とのやり取りにて、漫画の描き方についても触れられておりました。
後で本編中にも書かれますが、アナログなんですね。
8号目からは別のえっち漫画家さん「天音キネコ」が登場。
「~ですの」口調の可愛らしい方で、眼鏡で地味目な「果神さん」とはまた全然異なるタイプ。
彼女もまた「果神さん」の原稿を読むんですが。
女の子がこぞってあーした反応(笑)する漫画というのは、なかなか凄まじいですね。
ここから13号目までは「天音さん」とのやり取りがメイン。
デジタルな原稿作成がため、大きなトラブルに発展しておりました。
ああ、似たような事ならば普通の会社でもちらほらありますよー。
間違って上書きしちゃうとか…。
12号目冒頭のシーンが好きです。
彼女がヒロインならば、あーした漫画になりそうね。
そうした意味で、「果神さん」は良いバランスと言えるでしょう。
詳しくは伏せますが、「天音さん」シリーズの総括みたいな13号目のオチは良いものでした。
14号目~20号目がこの単行本のクライマックス。
たいていの漫画家漫画で描かれている(←ような気がする)、スランプに陥る展開です。
先の「天音さん」とのアレコレも影響してるんでしょう。
気晴らしデートも結果として即効性がなく、なんと「果神さん」は実家へ帰ってしまうのでした。
ほぼ女性ばかりなこの漫画にて、「因八くん」以外の男性キャラが登場してます。
お父さんですね。
まぁ、ご両親の言われてることは、至極真っ当なもの。
ここは主人公「因八くん」の見せ場ですね。
良かったです。
なお、いままでの女性陣の反応から察するに…お母さまがあー言ったのも納得。
妄想などではない、「果神さん」の全裸も見れましたよ。
※左:果神未亜、右:天音キネコ
新たな展開を見せる21号目、そして最終号がラストエピソード。
早かったですが、漫画はこれにて終了となります。
21号目にて「因八くん」が言われていたことも、これまた真っ当なこと。
その結論となるのが最終号なんですが、非常にモノ分かりの良い方でした。
彼らは人に恵まれてますね。
最終話イイ出来栄えでしたよ。
【 その他 】
そんなこんなで「八神健」センセでした。
ブログで取り上げるのはこれが初めて。
代表作「ななか~」は読んでおりましたが、漫画はそれ以来のこと。
久しぶりでしたけど、やっぱりお上手ですわね。
たとえエロの部分を除いて、”漫画家漫画”のジャンルとして考えても、高い完成度だと思います。
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■SAYONARA FAIRIES[サヨナラ フェアリーズ] (スミヤ)
★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ロリ、貧乳、教師
・構成 : カラー(6P)、短編×11(うち「さよなりフェアリー」×6)
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、カバー裏にイラスト、
描き下ろし?「encore lesson」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「スミヤ」センセの「SAYONARA FAIRIES[サヨナラ フェアリーズ]」です。
※リーシャ・オブライエン
【 構成・絵柄 】
中編をメインとした構成。
繋がりとしてはそこそこで、異なるシチュエーションでのカップルを描いた連続話となってます。
たぶん描き下ろしだろうエピソードも、そちらのキャラが主でした。
甘いラブコメですよ。
ほか短編も基本はそんなんですが、失恋話とか百合カップルなどもあり、やや変化球気味。
特に巻末収録の短編はビターでした。
詳しくは後述していきますが、外人ヒロインが実にお上手な方。
他には見ない、ダントツな描写力と言って良いと思います。
コテコテした描き込みではなく、さっぱりとした作画。
濃淡も適度か、やや薄め。
正直なところ、乱れ・崩れをなんとなく感じます。
期間が異なるのか、各話で微妙にバラつきもありました。
ただ、それらマイナス点をプラスに引き上げているのが、ヒロインの表情。
喜怒哀楽、実に生き生きとしており、特に笑顔の破壊力は抜群というべきもの。
そちらにお話の良さが加わり、完成度を高めておりました。
以前強烈に感じた個性は、良くも悪くも落ち着いた感覚。
素朴な雰囲気はそのままで、とっつき易くなったかな。
↓表紙などカラー絵とはやや異なるので、判断には紹介帯が良いと思います。
【 収録話 】 11話収録
003:「さよならフェアリー」 4話
165:「encore lesson」 2話 描き下ろし?
アイルランドからの留学生「リーシャ・オブライエン」
彼女の日本語のレッスンを担当する講師「来見」とは、いつしか恋人同士になっていたのでした。
すごく簡単ですが、概ねそんなん。
1年間の留学生活を描いた作品です。
タイトルそのまま、冒頭は卒業式。
後半に同じシーンがあるので、軽く覚えておきましょう。
年の差カップル、しかも教師・生徒という2人の甘い関係を描いており、1話から既にラブラブ。
当初はガチガチ~みたいな台詞もあり、そんな2人も見てみたい気もしましたが。
1話目は春先。
まだ日本語は勉強中で、会話のあちこちを理解できてない「リーシャちゃん」が実にキュート。
そんなんなのに、変な言葉を覚えてるのも可笑しいですね。
個人的なことですが、外人ヒロインはあまり刺さらないというのがあるのよ。
ただ、彼女についてはそのうちの例外。
言葉がしっかり通じないという設定を、実に巧い漫画要素としていました。
オチの部分とか。
また、「リーシャちゃん」の言動、ちょっとした表情が良いので、じっくりお楽しみください。
2話目バレエ衣装の「リーシャちゃん」
ぱっと飛びついてくるテンションが素敵。
いいなぁ。
そのままの格好で連れ帰っていたのは、アクシデントがためか。
演劇の3話目は可愛らしいドレスな彼女。
「元気注入したげるから」
という言葉を勘違いして照れるコマが好き。
「リーシャちゃん」は気を使ってましたけど、そりゃー全部脱がしたくはないわね。
こちらの後半は前回のフォローになってるのかな。
留学終了となった最終4話目。
念のため調べてみましたが、「Gaeilge」はアイルランド語という意味。
彼女の理解力をえっちの際に利用していたらしい「来見くん」が凄い。エロい。
こちらはまた後半が良いんですね。
机に座って意味を喋る「リーシャちゃん」の笑顔が眩しいです。
あれは「Romareda[ロマレダ]」の「カレンちゃん」とも重なるんですが、屈指のシーンだと思います。
なお、その後のカット絵ですが。
和服は髪アップのがいいですね。
(※本編カットではそのままだったの)
「encore lesson」がたぶん描き下ろし。
メインはこちらの2人ですが、他エピソードのキャラも顔を見せており、ある程度ですがその後が示されておりました。
1年ぶりに再会した「リーシャ」・「来見」のデートです。
相変わらずラブラブで、羨ましいですよ。
※左:鈴木夏月、右:ニマ・ターラ
101:「あなたの視界」
年上な「悠斗」に憧れる「実紗」
同い年の「悠輔」に宿題を見せてもらうべく家を訪ねたところ、彼女連れであった「悠斗」とはち合わせてしまったのです。
こんなものですよねー。
お話としてはよくある感じ。
「悠輔くん」がちょっと気の毒ではあるんですけど…言動を見る限り仕方ないか。
あのくらいの年代は女の子のがマセてるだろうからなぁ。
これを切っ掛けとして、良い関係になればいいんですが。
123:「月がきれいで」
家が隣同士という、「鈴木夏月」と学習塾の講師「拓海」の年の差カップルのエピソード。
漫画タイトルにもなっている、作品の重要ポイントでもある豆知識の部分。
ひでるさんは一般教養が欠落しているため知りませんでしたが…検索するとちらほら引っ掛かりました。
そうなんだ。
ひとつウンチクを得ることができました、ありがとうございます。
漫画では、講師「拓海くん」がひでるさんと同様にそんなんを知らず。
ちらほら「夏月ちゃん」が彼に言っていた台詞の意味を理解するという展開です。
照れる「夏月ちゃん」がまた可愛いんですね。
なかなか洒落たことを言う娘さんでしたが、その裏に隠されたもう1つの想いが深く。
優れた作品に引き上げておりました。
ちなみに、えっちは車内でしたよ。
145:「およめさん」
突然結婚相手を連れて帰宅した、姉「志穂」
それを切っ掛けに異性について想いを巡らせるものの、お違い意中の相手は存在せず。
「あゆ」と友人「りな」は、お互いがいれば良いという結論に達したのでした。
そんな訳で、百合ちっくなお話。
まだ若いうちというのもあるかなー。
モノローグにも書かれていたように、そのうち意識も変わっていきそう。
”百合ちっく”としたのは、そんな理由から。
まだどちらともに本気でなく、えっちも興味本位でしたよ。
171:「ゴシック」
式が終わり、夫婦となったカップル。
しかし、親同士の勝手で決められた結婚には、色々な噂が飛び交っていたのでした。
大雑把にはそんな導入部。
あの↓表紙は「リーシャちゃん」ではないよなぁ、と読みながら思っていましたが、こちらの「ステラ」さんで良いみたい。
盲目なお嬢様という彼女との初夜話。
その”目が見えない”という要素が漫画のポイントになっていました。
短編ながら過不足はなく、えっち要素も含めてオチまでまとまりのよい作品だと思います。
「ステラさん」のが髪飾りの分だけ表紙映えするのかな。
※ステラさん
195:「twelve steppes」 カラー原稿あり
こちらはアジア系な黒髪の少女「ニマ・ターラ」のエピソード。
調査に部族の元を訪れていた「ブラウン」が、彼女を観察するという流れ。
そもそも主人公が第三者目線であるため、他とはかなり趣の違う仕上がりでした。
当然ながらえっち相手も別。
また、彼が過去経験から、女性に対して冷めた目を持っていることもあるかと思います。
読後感は悪くないものの、ぱさっとしたドライな漫画ですね。
シチュエーションは良かったです。
【 その他 】
そんなこんなで、久しぶりの「スミヤ」センセでした。
前巻の「Lycoris[リコリス]」は…2010年の3月でしたか。
だいぶかかりましたねー。
ブログでは初単行本「Romareda[ロマレダ]」も紹介しており、こちらで3冊目。
全体的に期待通りの完成度でした。
やっぱり「スミヤ」センセの漫画は優しい。
変な話、成年漫画はだいたい読み終わって何らか消耗(←よくわかんないですが色々と)するようなものが多いんですが、こちらは違う。
心洗われました。
初という連続話も非常に良かったです。
まさにセンセの代表作品となりましたかね。
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・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ロリ、貧乳、教師
・構成 : カラー(6P)、短編×11(うち「さよなりフェアリー」×6)
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、カバー裏にイラスト、
描き下ろし?「encore lesson」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「スミヤ」センセの「SAYONARA FAIRIES[サヨナラ フェアリーズ]」です。
※リーシャ・オブライエン
【 構成・絵柄 】
中編をメインとした構成。
繋がりとしてはそこそこで、異なるシチュエーションでのカップルを描いた連続話となってます。
たぶん描き下ろしだろうエピソードも、そちらのキャラが主でした。
甘いラブコメですよ。
ほか短編も基本はそんなんですが、失恋話とか百合カップルなどもあり、やや変化球気味。
特に巻末収録の短編はビターでした。
詳しくは後述していきますが、外人ヒロインが実にお上手な方。
他には見ない、ダントツな描写力と言って良いと思います。
コテコテした描き込みではなく、さっぱりとした作画。
濃淡も適度か、やや薄め。
正直なところ、乱れ・崩れをなんとなく感じます。
期間が異なるのか、各話で微妙にバラつきもありました。
ただ、それらマイナス点をプラスに引き上げているのが、ヒロインの表情。
喜怒哀楽、実に生き生きとしており、特に笑顔の破壊力は抜群というべきもの。
そちらにお話の良さが加わり、完成度を高めておりました。
以前強烈に感じた個性は、良くも悪くも落ち着いた感覚。
素朴な雰囲気はそのままで、とっつき易くなったかな。
↓表紙などカラー絵とはやや異なるので、判断には紹介帯が良いと思います。
【 収録話 】 11話収録
003:「さよならフェアリー」 4話
165:「encore lesson」 2話 描き下ろし?
アイルランドからの留学生「リーシャ・オブライエン」
彼女の日本語のレッスンを担当する講師「来見」とは、いつしか恋人同士になっていたのでした。
すごく簡単ですが、概ねそんなん。
1年間の留学生活を描いた作品です。
タイトルそのまま、冒頭は卒業式。
後半に同じシーンがあるので、軽く覚えておきましょう。
年の差カップル、しかも教師・生徒という2人の甘い関係を描いており、1話から既にラブラブ。
当初はガチガチ~みたいな台詞もあり、そんな2人も見てみたい気もしましたが。
1話目は春先。
まだ日本語は勉強中で、会話のあちこちを理解できてない「リーシャちゃん」が実にキュート。
そんなんなのに、変な言葉を覚えてるのも可笑しいですね。
個人的なことですが、外人ヒロインはあまり刺さらないというのがあるのよ。
ただ、彼女についてはそのうちの例外。
言葉がしっかり通じないという設定を、実に巧い漫画要素としていました。
オチの部分とか。
また、「リーシャちゃん」の言動、ちょっとした表情が良いので、じっくりお楽しみください。
2話目バレエ衣装の「リーシャちゃん」
ぱっと飛びついてくるテンションが素敵。
いいなぁ。
そのままの格好で連れ帰っていたのは、アクシデントがためか。
演劇の3話目は可愛らしいドレスな彼女。
「元気注入したげるから」
という言葉を勘違いして照れるコマが好き。
「リーシャちゃん」は気を使ってましたけど、そりゃー全部脱がしたくはないわね。
こちらの後半は前回のフォローになってるのかな。
留学終了となった最終4話目。
念のため調べてみましたが、「Gaeilge」はアイルランド語という意味。
彼女の理解力をえっちの際に利用していたらしい「来見くん」が凄い。エロい。
こちらはまた後半が良いんですね。
机に座って意味を喋る「リーシャちゃん」の笑顔が眩しいです。
あれは「Romareda[ロマレダ]」の「カレンちゃん」とも重なるんですが、屈指のシーンだと思います。
なお、その後のカット絵ですが。
和服は髪アップのがいいですね。
(※本編カットではそのままだったの)
「encore lesson」がたぶん描き下ろし。
メインはこちらの2人ですが、他エピソードのキャラも顔を見せており、ある程度ですがその後が示されておりました。
1年ぶりに再会した「リーシャ」・「来見」のデートです。
相変わらずラブラブで、羨ましいですよ。
※左:鈴木夏月、右:ニマ・ターラ
101:「あなたの視界」
年上な「悠斗」に憧れる「実紗」
同い年の「悠輔」に宿題を見せてもらうべく家を訪ねたところ、彼女連れであった「悠斗」とはち合わせてしまったのです。
こんなものですよねー。
お話としてはよくある感じ。
「悠輔くん」がちょっと気の毒ではあるんですけど…言動を見る限り仕方ないか。
あのくらいの年代は女の子のがマセてるだろうからなぁ。
これを切っ掛けとして、良い関係になればいいんですが。
123:「月がきれいで」
家が隣同士という、「鈴木夏月」と学習塾の講師「拓海」の年の差カップルのエピソード。
漫画タイトルにもなっている、作品の重要ポイントでもある豆知識の部分。
ひでるさんは一般教養が欠落しているため知りませんでしたが…検索するとちらほら引っ掛かりました。
そうなんだ。
ひとつウンチクを得ることができました、ありがとうございます。
漫画では、講師「拓海くん」がひでるさんと同様にそんなんを知らず。
ちらほら「夏月ちゃん」が彼に言っていた台詞の意味を理解するという展開です。
照れる「夏月ちゃん」がまた可愛いんですね。
なかなか洒落たことを言う娘さんでしたが、その裏に隠されたもう1つの想いが深く。
優れた作品に引き上げておりました。
ちなみに、えっちは車内でしたよ。
145:「およめさん」
突然結婚相手を連れて帰宅した、姉「志穂」
それを切っ掛けに異性について想いを巡らせるものの、お違い意中の相手は存在せず。
「あゆ」と友人「りな」は、お互いがいれば良いという結論に達したのでした。
そんな訳で、百合ちっくなお話。
まだ若いうちというのもあるかなー。
モノローグにも書かれていたように、そのうち意識も変わっていきそう。
”百合ちっく”としたのは、そんな理由から。
まだどちらともに本気でなく、えっちも興味本位でしたよ。
171:「ゴシック」
式が終わり、夫婦となったカップル。
しかし、親同士の勝手で決められた結婚には、色々な噂が飛び交っていたのでした。
大雑把にはそんな導入部。
あの↓表紙は「リーシャちゃん」ではないよなぁ、と読みながら思っていましたが、こちらの「ステラ」さんで良いみたい。
盲目なお嬢様という彼女との初夜話。
その”目が見えない”という要素が漫画のポイントになっていました。
短編ながら過不足はなく、えっち要素も含めてオチまでまとまりのよい作品だと思います。
「ステラさん」のが髪飾りの分だけ表紙映えするのかな。
※ステラさん
195:「twelve steppes」 カラー原稿あり
こちらはアジア系な黒髪の少女「ニマ・ターラ」のエピソード。
調査に部族の元を訪れていた「ブラウン」が、彼女を観察するという流れ。
そもそも主人公が第三者目線であるため、他とはかなり趣の違う仕上がりでした。
当然ながらえっち相手も別。
また、彼が過去経験から、女性に対して冷めた目を持っていることもあるかと思います。
読後感は悪くないものの、ぱさっとしたドライな漫画ですね。
シチュエーションは良かったです。
【 その他 】
そんなこんなで、久しぶりの「スミヤ」センセでした。
前巻の「Lycoris[リコリス]」は…2010年の3月でしたか。
だいぶかかりましたねー。
ブログでは初単行本「Romareda[ロマレダ]」も紹介しており、こちらで3冊目。
全体的に期待通りの完成度でした。
やっぱり「スミヤ」センセの漫画は優しい。
変な話、成年漫画はだいたい読み終わって何らか消耗(←よくわかんないですが色々と)するようなものが多いんですが、こちらは違う。
心洗われました。
初という連続話も非常に良かったです。
まさにセンセの代表作品となりましたかね。
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