■少女ノスタルジカ (丸和太郎)
★まんがデーター [11.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●○○○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●◎○○
・属性 : [成年] ラブコメ、むちむち、ノスタルジー
・構成 : 初単行本、カラー(10P)、短編×10
(うち「星のラブレター」×4)
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、
カバー裏に「不定刊かばーうらのかたち①②」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「丸和太郎(まるわ・たろう)」センセの「少女ノスタルジカ」です。
※左:葛葉、右:豆腐屋「志乃」
【 構成・絵柄 】
収録は中編と短編によるもの。
中編はストーリー漫画で、いちおう起承転結がキッチリしたタイプです。
ちょっといい話ちっくな雰囲気ではあるんですが…。
後述しますが、漫画はあちこち不足していて、話に入り込み辛いもの。
実は短編もだいたいそうした感じ。
描き込み足りない、ページ不足だと思います。
ラブコメのうちラブが強く、ただし恋愛話…というほどでもなく。
お話について、個人的にはまったく刺さりませんでした。
えっち展開が早いのは成年漫画で間違えではないものの、お話とうまく絡んでいない印象です。
こってりとした絵柄。
太い線で描き込みもあり。
全体の色彩がしっかりしているほか、黒もかなり強くなっていました。
描き方もごちゃっとしてますね。
収録では、原稿時期にちょっとした開きがありました。
最近のが丁寧で良い雰囲気なだけ、差が目立ってます。
なんというか、より黒いですね。
可愛らしくもむっちりとした肉付きのヒロイン画。
表情も良く、絵柄についてはそう問題ないかと。
カラーもお上手でしたね。
ただ、癖は強めなので、↓表紙・裏表紙でご確認ください。
紹介帯のカット絵はやたら見辛いです。
「若生出版」さんのHPにて各原稿が見れるので、気になる方はそちらでの判断が良いでしょう。
【 収録話 】 7話収録
005:「狐の嫁入り」 カラー原稿あり
中扉から続く、ファンタジーちっくなお話。
主人公「保」は、毎年の墓参りで死んだはずの「葛葉(くずは)」に再会したのでした。
ちょうど先日読んだ漫画のネタと同じですが、こちらは狐とひっかけているので。
鳥居とかお面とか、漫画の雰囲気づくりに成功していると思います。
カラーで良かったですね。
こちらはオチまで過不足なく、高い完成度でした。
良かったです。
025:「夕暮れ時、豆腐屋が通る」
父と共に昔ながらの豆腐屋をする「志乃」
馴染みの「健ちゃん」宅へ豆腐を届けたところ、ちょうど独りプレイの真っ最中だったのです。
独りえっち目撃は成年漫画のお約束。
ここで彼女が自ら手伝うよう申し出るんですが。
父親も公認とはいえ…大胆ですね。
ごく近くで商売してると思うのだけど。
まぁ、あのくらいの年齢だと彼のが恥ずかしいと思うので、あの台詞は有難い。
一気にそれ忘れられますわね。
043:「ナイトハイクス」
”腐れ縁”という「綾」と「小口」くんのカップル。
2人のうち彼女が主導権を握っており、彼はその子分・パシリというところ。
ある日、夜のプールへ忍びこんだ2人は、見まわりから隠れるため着替え最中にプール内に飛び込んだのでした。
着替え最中に振り返ったとき、ちょっと「綾さん」の笑顔が見えたりして。
いざ決行するに、男子側としてはイケると自信プラスになりそう。
「……ほんとに見ないんだ…」
そうした台詞も、よくよく考えると逆の意味ですかね。
まぁ、ラブラブでした。
※乙宮姫乃
065:「星のラブレター」 4話
帰宅した「雄介」は、
「やっと逢えたぞ」
そう言って飛び込んできた「乙宮姫乃(おとみや・ひめの)」に誘われ、えっちしてしまうのでした。
”昔からの約束”だという彼女に対して、彼はまったく身に覚えがなかったのです。
そんな感じで、突然押し掛けて来た彼女がため、乙宮家の婿になってしまうという切っ掛け。
再会の1話目。
誰に着せてもらったのか、どこから調達してきたのか、白無垢な彼女。
いきなり現れたらちと怖いですね。
シャワーに入る流れで、あっさり脱いでしまったのは残念。
オチページの右上絵が可愛い。
船で彼女の実家へ向かっている2話目。
突然の再会はいいとして。
まだ完全に彼女のことを思い出していない彼が、いきなりこうなっているのは不自然。
えろい事してる暇あったら、ちゃんとお話するように。
島へ到着した彼が、そのゴタゴタに巻き込まれる3話目。
2人を邪魔する側からの刺客「えのは」から寝込み襲われる展開。
まぁ、拘束されていたんですが、途中で器用に抜けてしまったのが、逆に立場を悪くしておりました。
そんなんはいいとして。
記憶が戻るとかなんとか、細かな描写がないままのクライマックスなので。
どうしても感情移入できず、盛り上がってる漫画向こうがなんだか陳腐。
いくらか描写が足りないかなー。
147:「暁ニュータウン」
「璃子」・「崇」の同級生カップル。
久しぶりに声を掛けた「璃子さん」の家でのえっちなんですが。
”何年ぶりだよ”
というモノローグがあったわりに、えっち展開がやたら早過ぎ。
うーん、もっとじわじわした感じあった方がそれっぽいと思いました。
ちょっと前後も足りないかな。
167:「放課後秘密基地」
「慎太郎」は昔遊んでいた秘密基地に「リカ姉」を案内したのでした。
”姉”と付けて呼んでましたが、近所のお姉ちゃん的な感じなのかな。
そちらにあった、えっちな本に触発されての流れになってました。
ちらほらこのシチュエーションでのネタはありますが、こちらは特に捻りなく。
なんだか不足感。
なお、収録ではもっとも古い原稿で、黒が強く仕上がっていました。
※左:リカ姉、右:璃子
185:「少女ノスタルジカ」 カラー原稿あり
従妹「美夏」と「比呂」のお話。
カラー原稿部分から浴衣での独りえっち。
彼とはラブラブなようで、そのままなだれ込んでおりました。
いかにも成年漫画な構成で、ほぼ全編えっちシーンはいいんですが。
「美夏ちゃん」がなにゆえあーまでラブラブなのか伝わり辛いですね。
【 その他 】
そんな訳で、「丸和太郎」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
どちらのおまけか分かりませんが、小冊子がついてましたよ。
「ナイトハイクス」の後日談ですね。
即えっち展開はいいとして、構図とかタッチとか、かなりざらっと描かれてました。
うーん、せっかくのオマケなので…もう少しちゃんとしたのが欲しかったなぁ。
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・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●○○○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●◎○○
・属性 : [成年] ラブコメ、むちむち、ノスタルジー
・構成 : 初単行本、カラー(10P)、短編×10
(うち「星のラブレター」×4)
・おまけ: あとがき、合間にイラスト、
カバー裏に「不定刊かばーうらのかたち①②」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「丸和太郎(まるわ・たろう)」センセの「少女ノスタルジカ」です。
※左:葛葉、右:豆腐屋「志乃」
【 構成・絵柄 】
収録は中編と短編によるもの。
中編はストーリー漫画で、いちおう起承転結がキッチリしたタイプです。
ちょっといい話ちっくな雰囲気ではあるんですが…。
後述しますが、漫画はあちこち不足していて、話に入り込み辛いもの。
実は短編もだいたいそうした感じ。
描き込み足りない、ページ不足だと思います。
ラブコメのうちラブが強く、ただし恋愛話…というほどでもなく。
お話について、個人的にはまったく刺さりませんでした。
えっち展開が早いのは成年漫画で間違えではないものの、お話とうまく絡んでいない印象です。
こってりとした絵柄。
太い線で描き込みもあり。
全体の色彩がしっかりしているほか、黒もかなり強くなっていました。
描き方もごちゃっとしてますね。
収録では、原稿時期にちょっとした開きがありました。
最近のが丁寧で良い雰囲気なだけ、差が目立ってます。
なんというか、より黒いですね。
可愛らしくもむっちりとした肉付きのヒロイン画。
表情も良く、絵柄についてはそう問題ないかと。
カラーもお上手でしたね。
ただ、癖は強めなので、↓表紙・裏表紙でご確認ください。
紹介帯のカット絵はやたら見辛いです。
「若生出版」さんのHPにて各原稿が見れるので、気になる方はそちらでの判断が良いでしょう。
【 収録話 】 7話収録
005:「狐の嫁入り」 カラー原稿あり
中扉から続く、ファンタジーちっくなお話。
主人公「保」は、毎年の墓参りで死んだはずの「葛葉(くずは)」に再会したのでした。
ちょうど先日読んだ漫画のネタと同じですが、こちらは狐とひっかけているので。
鳥居とかお面とか、漫画の雰囲気づくりに成功していると思います。
カラーで良かったですね。
こちらはオチまで過不足なく、高い完成度でした。
良かったです。
025:「夕暮れ時、豆腐屋が通る」
父と共に昔ながらの豆腐屋をする「志乃」
馴染みの「健ちゃん」宅へ豆腐を届けたところ、ちょうど独りプレイの真っ最中だったのです。
独りえっち目撃は成年漫画のお約束。
ここで彼女が自ら手伝うよう申し出るんですが。
父親も公認とはいえ…大胆ですね。
ごく近くで商売してると思うのだけど。
まぁ、あのくらいの年齢だと彼のが恥ずかしいと思うので、あの台詞は有難い。
一気にそれ忘れられますわね。
043:「ナイトハイクス」
”腐れ縁”という「綾」と「小口」くんのカップル。
2人のうち彼女が主導権を握っており、彼はその子分・パシリというところ。
ある日、夜のプールへ忍びこんだ2人は、見まわりから隠れるため着替え最中にプール内に飛び込んだのでした。
着替え最中に振り返ったとき、ちょっと「綾さん」の笑顔が見えたりして。
いざ決行するに、男子側としてはイケると自信プラスになりそう。
「……ほんとに見ないんだ…」
そうした台詞も、よくよく考えると逆の意味ですかね。
まぁ、ラブラブでした。
※乙宮姫乃
065:「星のラブレター」 4話
帰宅した「雄介」は、
「やっと逢えたぞ」
そう言って飛び込んできた「乙宮姫乃(おとみや・ひめの)」に誘われ、えっちしてしまうのでした。
”昔からの約束”だという彼女に対して、彼はまったく身に覚えがなかったのです。
そんな感じで、突然押し掛けて来た彼女がため、乙宮家の婿になってしまうという切っ掛け。
再会の1話目。
誰に着せてもらったのか、どこから調達してきたのか、白無垢な彼女。
いきなり現れたらちと怖いですね。
シャワーに入る流れで、あっさり脱いでしまったのは残念。
オチページの右上絵が可愛い。
船で彼女の実家へ向かっている2話目。
突然の再会はいいとして。
まだ完全に彼女のことを思い出していない彼が、いきなりこうなっているのは不自然。
えろい事してる暇あったら、ちゃんとお話するように。
島へ到着した彼が、そのゴタゴタに巻き込まれる3話目。
2人を邪魔する側からの刺客「えのは」から寝込み襲われる展開。
まぁ、拘束されていたんですが、途中で器用に抜けてしまったのが、逆に立場を悪くしておりました。
そんなんはいいとして。
記憶が戻るとかなんとか、細かな描写がないままのクライマックスなので。
どうしても感情移入できず、盛り上がってる漫画向こうがなんだか陳腐。
いくらか描写が足りないかなー。
147:「暁ニュータウン」
「璃子」・「崇」の同級生カップル。
久しぶりに声を掛けた「璃子さん」の家でのえっちなんですが。
”何年ぶりだよ”
というモノローグがあったわりに、えっち展開がやたら早過ぎ。
うーん、もっとじわじわした感じあった方がそれっぽいと思いました。
ちょっと前後も足りないかな。
167:「放課後秘密基地」
「慎太郎」は昔遊んでいた秘密基地に「リカ姉」を案内したのでした。
”姉”と付けて呼んでましたが、近所のお姉ちゃん的な感じなのかな。
そちらにあった、えっちな本に触発されての流れになってました。
ちらほらこのシチュエーションでのネタはありますが、こちらは特に捻りなく。
なんだか不足感。
なお、収録ではもっとも古い原稿で、黒が強く仕上がっていました。
※左:リカ姉、右:璃子
185:「少女ノスタルジカ」 カラー原稿あり
従妹「美夏」と「比呂」のお話。
カラー原稿部分から浴衣での独りえっち。
彼とはラブラブなようで、そのままなだれ込んでおりました。
いかにも成年漫画な構成で、ほぼ全編えっちシーンはいいんですが。
「美夏ちゃん」がなにゆえあーまでラブラブなのか伝わり辛いですね。
【 その他 】
そんな訳で、「丸和太郎」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
どちらのおまけか分かりませんが、小冊子がついてましたよ。
「ナイトハイクス」の後日談ですね。
即えっち展開はいいとして、構図とかタッチとか、かなりざらっと描かれてました。
うーん、せっかくのオマケなので…もう少しちゃんとしたのが欲しかったなぁ。
少女ノスタルジカ (ワコーコミックス) (2012/08/09) 丸和 太郎 商品詳細を見る |
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