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■遠い君に、僕は届かない (二峰跨人)

★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] 凌辱、学生、制服
・構成 : 初単行本、8話収録(うち「挿れたいのは別のひと」×2、「多希と翔太」×2)
・おまけ: あとがき、おまけ(ヒロインのイラスト)。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「二峰跨人(ふたみね・こびと)」センセの「遠い君に、僕は届かない」です。

花村千歳、朱野雫
※左:花村千歳、右:朱野雫

 【 構成・絵柄 】

収録は2話ほどの連続話が2つあるほかは短編での構成。
話数としては8話とやや少な目なのですが、それぞれのページ量は多く。
全246ページくらいの単行本となっていました。
持つと、手にぐっとくる重量感がありますね。
本のくくりは「AOHA COMICS」です。
ただし、AOHAでよく見られるような青春ラブコメ…みたいなんではなく。
悪い男性らに翻弄されてしまう、凌辱系な作品群です。
ブラックです
そもそも、表題からしてどことなく不穏な雰囲気が漂っていてますよね。
お話によってはネトラレっぽいものもあります。
得意でない方は気を付けて。

絵柄はリアル調で綺麗なものです。
スッキリとした綺麗な線での作画。
やや強めですがおおむね適度な濃淡具合で、描き込みはしっかり。
コマ割りは中小で変化が大きく。
重なるような小コマが特徴です。
ジャンルもあってか、原稿は結構賑やかでした。
漫画はテキスト多め。
表現などはやや大仰に感じました。
背景・小物などはお話を邪魔していなかったものの、もうプラス頑張りが欲しい印象です。
人物画はデフォルメ度合が控えめで、良いバランスでリアルさあるもの。
それでいて適度に漫画っぽい所もあり。
ヒロインらは可愛らしく、男性陣はいやらしーく仕上がっています。
↓表紙などカラー絵は、白黒絵から濃さが抜けたような感じ。
裏表紙にてカット絵と共に判断するのが良いでしょう。

 【 収録話 】 8話収録

007:「遠い君に、僕は届かない」
「松園歩」の幼馴染み「四元涼香」は空手部の主将。
密かに想いを寄せていたのですが…。
彼女はとある切っ掛けにて知り合った「相原大和」と付き合うこととなっていたのです。
しかし、「歩」は彼らの真意を知ってしまい~というもの。
こちらが表題作。
「大和」らの作戦にかかり、好き放題されてしまう「涼香さん」です。
そもそもの知り合う切っ掛けは、不良らに囲まれていたところを助けられた、というもの。
また、その成果を話し合っていた場に、「歩くん」が偶然に居合わせているという…まさに漫画・映画みたいなお話。
えっち最中の「涼香さん」は…さすがに途中で気付きそうにも思ったのですが、些細な点か。

四元涼香、委員長「成瀬美月」
※左:四元涼香、右:委員長「成瀬美月」

057:「善意の死角 ~その日委員長の純潔は奪われた…~」
男子らに脅されていた「前田唯」を発見した委員長「成瀬美月」
呼び出されたという場所に彼女と共に向かったのでした。
えー、責任感ある「美月さん」が彼女を助けるため巻き込まれえっちされてしまうもの。
よく見られる展開ですね。
ただ、それに至る前半部分が…思わせぶりなテキストと前後する時系列などがためか、正直ぱっと分かり辛い
彼女の身代わりになったのだと思うんですけれど、何度も前後して確認しました。
「美月さん」はいかにも賢そうな眼鏡女子なのですが。
こうした展開の場合、たいてい無策なのが残念。
(まぁ、そしたらえろい展開にならんのでしょうけど)

091:「挿れたいのは別のひと」 前後編
「三橋昴」と付き合う「花村千歳」
しかし、友人から彼が他の女性と会っているという噂話を聞いてしまったのです。
彼に確認できないまま、不安を抱えていた「千歳」は、彼の友人「間宮幸生」に相談するようになっていたのでした。
我ながらうまくやったな
…とは、「幸生」の台詞。
そうですね、ほとんど計画にすらなってなく、穴だらけな仕掛け。
そもそも「昴くん」はあんな彼となにゆえ友人関係なんだろう。
(※なんとなく…漫画での見た目ほど「昴くん」はいい男ではないのかもしれない)
なお、タイトルはあーした感じですが、彼ともえっちまで済ませており。
冒頭話の「涼香さん」と違って、初体験でないのは多少の救いか。
「幸生」に対しては一服盛られてしまったようで。
このエピソードで「千歳ちゃん」は巻き込まれただけのようで気の毒。

151:「お金で買えるもの」
母親がため、伯父・伯母らに妹「凛久」の面倒をみてもらっていた「中田若葉」
また、親は借金も残しており…。
伯父に逆らえない状態になっていたのでした。
ほかヒロインらと違って、こちらの「若葉さん」は多少なりとも気丈さが見えます。
妹も抱えているので、頑張ってるんだろうなぁ。
少なくとも伯母はマトモそうだったので、まだどちらかには救いを求められそう。
というか、今のうちに何とかしておかないと、「凛久ちゃん」に手出されるぞ。

177:「暗く、そして濁った…」
付き合う「文哉」の父から、よからぬ相手から借金をしていると聞かされた「朱野雫」
そのため、彼の言うまま撮影に応じたのでした。
その気持ちは素晴らしいと思うのですが。
彼氏の問題(しかも直接当人ではない)に、そこまでしてしまう「雫ちゃん」もだいぶ脇が甘いわね。
しかも、結婚相手とかでなく、学生時代の彼氏ですから。
まぁ、あんな父親の息子だから、実際のところ「文哉くん」もどうか分かんないですけどね。
そんなんが作中で描かれなかっただけ、まだ良かったか。
下手すると後半に参加してくるのではないかと、ヒヤヒヤしました。

芹澤多希
※芹澤多希

203:「勇気をあげたい」
229:「多希と翔太」
アパートの下の階に住む「芹澤多希」
面倒見良く気のいいお姉ちゃんで、「翔太」にとっては憬れの相手だったのですが。
ふとした切っ掛けから、彼女が抱える問題に直面してしまうのでした。
収録では連続話のもう1本がこちらの2話。
これまで、バッドエンドみたいなエピソードばかりでしたが…。
唯一、救いのある展開となってます
主要な登場人物、「多希」・「翔太」のどちらも苦境に立ち向かうよう気概を見せています。
「翔太くん」は幼いながら、収録の男性陣ではダントツの男前。
特に1話目のオチでの言動は素晴らしいもの
それがため、「多希さん」の意識を変えることに繋がったようでした。
彼女もまた、あーした状況にありながら、「翔太くん」を巧く導いていたかなー。
(※下手したら、また異なるバッドエンドになってたかもしれませんよね)
2話目はほぼ全編えっちシーンみたいなんなのですが、これがちょっと感動的
非常に良いカップルなので、この後はぜひ巧くいって欲しいなぁ。

なお、ほとんどはゲスい漫画なものの、これが巻末に位置しているため。
最終的な読後感は良く、個人的には収録でダントツにこちらがお気に入り。

 【 その他 】

以上、本日は「二峰跨人」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
前述してきた通り…はい、ひでるさんは合いません。
とにかくヒロインらが気の毒で、男性陣はただひたすらに胸糞悪く…。
各話ともエロいとかなんとかいう印象はありません。
逆に言えば、漫画はそれだけお上手だということなのでしょう。
ジャンルがお好きな方はどうぞ。
せめて「多希と翔太」みたいなんであれば、いいのですが。
ひでるさんは…すみません、ここまでです。




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■制服至上主義-春- (はらざきたくま)

★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 制服、ラブコメ、着衣
・構成 : カラー(22P)、8話収録。
・おまけ: あとがき漫画、描き下ろし「至上制服図鑑・完全版」

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「はらざきたくま」センセの「制服至上主義-春-」です。

大村市子、ヤーシャ・イヴァーナヴナ
※左:大村市子、右:ヤーシャ・イヴァーナヴナ

 【 構成・絵柄 】

収録は全て短編での構成。
前々巻「制服至上主義-冬-」、前巻「制服至上主義-夏-」に続くタイトルで、こちらにて3冊目となりました。
漫画タイプ、単行本の構成はだいたい同じ。
冒頭のカラーページ、↓表紙と表題位置だけ異なる中扉、巻末の「至上制服図鑑」と最後ページが学校ロゴであること、また紹介帯のデザイン(裏面では登場ヒロインが並んでいる)…などですね。
なお、あとがきについては、1冊目からだんだん仕掛けが凝っていってる印象でした。
シリーズであるものの、特に続きエピソードとか、同キャラが出演するなどありません。
(※今回は同一世界っぽい描写を特に見つけれませんでした…)
特に繋がりはない(…と思う)ので、いきなりこちらからでも大丈夫です
これが気に入れば、前の単行本もまた絶対に刺さるでしょう。
ぜひ買い揃えてみてみて。
ちなみに、収録話数は前巻、前々巻より1話減っています。
単純に厚みを比較してみましたところ、なるほど最も薄い(高さ低い)ですね。
描き下ろし「至上制服図鑑」のもくじ数値が、冬は207、夏は215、そして今回が199ページ目という具合です。
ただ、お話は短編でも各話非常に優れていて、仕掛けも様々にて豊富
タイトル通り、制服を堪能できる仕上がりとなっていました。
間違いなくオススメな1冊です。

癖はあるものの、作画はトップクラス。
雰囲気たっぷりな濃淡・描き込み癖藍。
背景・小物などの描写はしっかりしていて雰囲気にプラスとなっています。
中小のコマ割りではみ出し・ぶち抜きもちらほらあり、迫力のある漫画。
水気も多めですよ(笑)
細かい部分まで丁寧で、バランス感覚も優秀なため、見易く仕上がっていました。
コレというマイナス点がありません
(※さっぱり描かれたあとがき漫画と比べると、本編での力の入れ具合がわかると思います)
無理矢理書くならば、絵柄に多少の癖があるくらい。
高い身長にしっかり描かれる鼻筋、丸い輪郭、華奢めなスタイルなどですね。
そんなんはセンセの魅力・個性なのですが。
特にこのシリーズは、本編の漫画と共に、カラーの制服図鑑があり。
全て制服が異なっているだけでなく、ロゴや指定の鞄のデザインに至るまで、熱の入れようが凄まじいのです。
(※紹介帯の裏面を3冊分並べると圧巻です。ぜひお試しあれ)
サービス満点な1冊
カラーとの差はほぼないため、↓表紙などの絵が引っ掛からなければ問題ないでしょう。

 【 収録話 】 7話収録

003:「第一区:私立耶麻華高等学校/相川春花」 カラー原稿あり
撫子色の春服に憬れ、非常に遠い学校へ入学していた「相川春花」
早朝時刻の列車はほぼ貸し切り状態で、その時間を自由に楽しんでいたのですが…。
実は、旧知の先輩「暁」も同じ車両に乗っていたのでした。
春服なんてあるのか。
彼女が学校自体を選ぶ切っ掛けとなったソレは、確かに可愛らしく。
冒頭からのカラーな着替えシーンにて、撃沈される人も多数いることでしょう
(※↓表紙・裏表紙、図鑑トップにも顔を見せていて、単行本の代表ヒロインしてます)
また彼女が黒ストッキングだったりするので。
こちら漫画での切っ掛けが素晴らしい。
あーした際には、やっぱり女子のが度胸あるんだろうなぁ。

相川春花、新屋桜
※左:相川春花、右:新屋桜


031:「第二区:私立布古恵西高等学校/新屋桜」
休日の図書館にて、生徒「新屋桜」を発見した教師「石脇」
帰りがけに彼女と会話するうち、
あたしが彼女になってあげるよ
そんな事を言われたのでした。
その際には、軽くいなしていたのですが…次第に彼女のことが気になっていくのです。
名前そのまま、スタンダードに”桜”なお話。
ただ、収録ではこちらだけカップルの年齢差があり、また生徒・教師の関係なため。
青春している他の短編とはまた違った雰囲気となっています。
雰囲気とは裏腹に、駆け引き上手な「桜ちゃん」
うん、教師が陥落してしまうのは、いかにもヤリヤリなんでなく、こうした女子なのかなぁ。
ちょっと恐ろしいですわね。
なお、桜の樹の下には……。

059:「第三区:私立手朝木学園高等学校/ヤーシャ・イヴァーナヴナ」
美人な留学生がやって来た、という噂。
帰国子女である「大島有理(ユーリ)」は話しかけるよう、クラスメイトから言われたのですが…。
英語のできない彼が、やんわり断っていたところ。
ふらりと教室にやってきたのは、昔馴染みの「ヤーシャ」だったのです。
シリーズで初の外国人です!
帰国子女なのに、「英語は全然わからんから」という彼。
いた外国はロシアで、ロシア語が堪能なんですねー。
(※余談:ロシアでどうの~という漫画がひでるさんの記憶にあり、冬か夏に収録されたものの関連話かも、と見てみましたが…全然別な単行本のようでした。どれと勘違いしたんだろう)
実は日本語堪能なくせに、敢えて喋らない彼女が可愛い。
あんなんが突然海外からやって来て。
学校で再会(※しかも、ばーんと抱きついてくる)するなんて、まさに男子の憬れなシチュエーションでしょう。
周囲の男子はさぞ羨ましいだろうなぁ。
本編もそれはもう良かったんですけれど、オチ後が気になります。
片付けは…明日以降ですね。

087:「第四区:私立由女美学園高等学校/大住亜季」
結局、新入部員ゼロとなりそうな文芸部。
実は希望者もいたのですが、部長「大住亜季」が追い返していて。
「小浜」と2人きりが続くこととなったのでした。
その理由は~ということなのですが、こちらが初えっちな様子。
たはー、あんなしれっとした表情だったのに…凄いな。
「亜季さん」は今回収録のうち、2人いる眼鏡女子枠です。
二人の相性も実に良い感じだと見えていたので…。
ああしたオチはかなり意外でした。

113:「第五区:県立志恵高等学校/大村市子」
廃部を知らせるため、部員「二朗」・「三津流」を屋上に呼びだした部長「大村市子」
実は、入部の際には2人ととある契約をかわしていて。
これまでのお礼かたがた、それを履行することとしていたのです。
ちゃんと学校指定であるものの、上下制服と共にジャージを着ている「市子さん」
あー、こうしたアプローチは前2巻にはなかったですが、ひでるさんのだーいぶ前な学生時代(笑)にこうした女子いましたよ、ええ。
あの野暮ったいジャージ姿から、目前で制服姿にチェンジしていくという(※単に脱ぐだけね)、シーンがじっくり描かれています。
眼福です。
成年漫画の野郎にしては、こちらの男子2人とも普通過ぎて失格なのですが。
ここは「市子さん」のがエロく、巧い事運んでいきます。
ずっとあんなん考えてたのかな。
そんな訳で、こちら複数プレイとなります。
オチがまた独特。
なるへそ。

139:「第六区:私立日萌世高等学校/上泉杏・上泉由仁」
「史郎」の幼馴染み「上泉杏」・「上泉由仁(かみいずみ・ゆに)」は一卵性の姉妹。
そのため、外観はそっくりなのですが…。
2人をよく知る「史郎」は、
見たらわかるよ、全然違うし…
~と、見分けることができるのでした。
収録でのWヒロイン枠。
ただ、こちらは驚くオチが待っているので、お楽しみに。
ううむ、油断してましたー。
(※よくよく見ると、先にちらと顔見せしてましたね…)
眼鏡女子な「杏さん」
彼女は「史郎くん」と同じクラスで仲も良く。
あの、彼女の「由仁さん」評の後に、あーした事を言われたりしたら…惚れるのが普通。
こちらも複数プレイとなっています。(※前回と違って女子2名)
いいなぁ。

小屋敷七海
※小屋敷七海

169:「第七区 私立色散学園高等学校/小屋敷七海」
星をみるべく、学校屋上にてテントを張っていた「大覚寺八尋」
彼が気になっていた「小屋敷七海」は、共に見ようとしたのですが…というもの。
こちらの「七海さん」は、自らの高身長がコンプレックス。
それが故に、下を向く(ネガティブ思考)な彼女と、上を向く(ポジティブ思考※常に空を気にしている)な彼とが対比となっていました。
ただし、某ラブコメ漫画のように身長差は極端ではなく、頭1つ分くらいの違い。
テント内に寝そべった際、彼は全身横になれていましたが、彼女は足を曲げていますね。
ただ、それで目線がピッタリと合い、えっちへの切っ掛けともなっています。
まぁ、無許可で学校に泊まる彼に付き合おうと考えてる時点で、好意爆発って感じですもんね。
下手すると、お互い遠慮してしまったかもしれないので…良い雨でした。
なお、冒頭・オチと彼女が見てるカップルはどちらかの登場人物かなー、って過去単行本など見てみたのですが、分からなかったです…。

 【 その他 】

そんなこんなで、毎度おなじみ「はらざきたくま」センセでした。

どうせなら、この勢い手で春・秋バージョンも…とか思いましたが……。
季節中途半端だし、専用の制服タイプがある訳でもないし、難しいか。

前回の「夏」にて、私そう書いていましたが…。
やった、ついに「春」がきました。
わーい
なお、今回↓表紙では、いい風が吹いているようなのですが。
残念、パンチラには至っておりません。
(※一瞬、「ヤーシャちゃん」がパンチラかと思いきや、桜の花びらだったという…)
こりゃ、絶対に「秋」も出すべきですわね。
…というか、そちらも出るんでしょう。
次も期待してます!




★「はらざきたくま」センセの漫画紹介記事  


制服至上主義-夏-
 制服だらけな2冊目。今度は夏服です。巻末には「至上制服図鑑・完全版」もあります。
制服至上主義-冬-
 制服だらけの短編集。冬服です。巻末の描き下ろし「至上制服図鑑・完全版」が凄い。
巫女的恋愛ノススメ
 巫女だらけの2冊目。単行本の半分くらいが同舞台の漫画群です。
巫女のいる町
 巫女だらけの1冊目。同一世界な漫画群となっています。(2冊目と繋がりないと思う)
リスナー the listener
一般系。とあるラジオ番組をテーマにしたお話群。心地よい恋愛話でした。
はなぞの
 久しぶりの成年系単行本。1冊まるまるの長編ですよ。
桃色団地の日情
 桃色団地シリーズを収録。未完漫画もありました。
ひみつの救急箱
 ナース、女医さんの短編集。
慾望のままに恋したい
 みつあみヒロインの多い短編集。
妄想みたいに愛されたい
 ビジネス系ほかという短編集。
好色制服図鑑
 コスプレっぽい短編集。 


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■ずーっとだいすき (雛咲葉)

★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ラブコメ、ファンタジー、部活動
・構成 : カラー(20P)、10話(うち「Break Record」×2、「梟の館」×2)
・おまけ: あとがき・作品解説、カラーイラスト、
      一部描き下ろし「梟の館」 、カバー裏にラフ絵。    

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「雛咲葉(ひなさき・よう)」センセの「ずーっとだいすき」です。

「ハル」こと「遥香さん」
※「ハル」こと「遥香さん」

 【 構成・絵柄 】

収録は2話ほどの連続モノと、短編群。
連続話は、同一世界(部活)で別のカップルを追ったものと、ストーリー仕立てなもので計4話分。
特にストーリーものは単行本でメインという位置づけ(たぶん)で、読み応えもありました。
詳しくは後述しますが、ひでるさんと同年代くらいの人には特に刺さるのではないかなぁ。
短編はまたバラエティー豊かな構成で、シリーズもの、ギャル、メイド、有名童話、人妻、テニス部の華…という感じ。
メイドものはメインと同様に現代劇でなく、また有名童話とメインはファンタジー要素があるもの。
ジャンルはラブコメで、どちらも楽しく描かれていて読み易く。
ただメイン話を筆頭に適度に緊張感もあり…それ一辺倒という訳でもありません。
色々楽しめることと思います

やや濃いめのデジタル絵。
全体の色づき良く、描き込み具合に問題なし。
引き絵など若干気になるところもありましたが。
全体として、そう引っかかるほどでもなく。
表情・表現は楽しく・可愛らしく、魅力的に描かれていました
彩色もお上手なので、カラーページも多めに収録です。
人物画は広さのある輪郭で、むちむちと健康的なスタイル。
ちょっとツリ目な娘が非常にイイ感じでした。
判断については、カバーイラストと共に、紹介帯のカットが良いでしょう。

 【 収録話 】 10話収録

004:「Break Record」 カラー原稿
081:「Break Out」
陸上部カップルを描いた2話。
冒頭の「Break Record」はカラー原稿4ページのショート。
ショートカットなヒロイン「有希」さんは高跳びの選手。
陸上ユニフォームで、歓声も聞こえるので、あれは大会での1コマですね。
終了後に先輩とえっちしていました。

「Break Out」は同じ陸上部で、ヒロインは「有希さん」の後輩で新入部員「茉子(まこ)」ちゃん。
先輩「風間」くんが彼女から告白されるとこから始まります。
大会で入賞できたら…つ…付き合ってくだしゃい!
ポニーテールな「茉子ちゃん」
走ること以外知らないのでは、という女子なので…その不器用さが楽しい。
しかも、入賞できない、ってオマケが。
オモシロ可愛いですね。
なお、先の「有希さん」らも登場してましたよ。

011:「梟の館」 一部描き下ろし、カラー原稿あり
037:「梟の瞬き」
夏休み、転校生のクラスメイト「志朗」に誘われ、彼の家へ遊びにやって来た「森田悠人」
そちらで出会った妹「千草」ほか彼の両親らは、ちょっと引っ掛かる言動をしていたのですが。
ふと気付くと、服をはだけた「千草」がよく分からない事を言いつつ迫ってきたのでした。

妹「千草」、萩乃美香
※左:妹「千草」、右:萩乃美香

サスペンス・ホラーちっくなエピソード。
(※漫画にホラー要素ないのでご安心ください)
そう、昔の成年系アドベンチャーゲームみたいな印象でした。
シーズウェアさんみたいなん。
ヒロイン「千草さん」らの正確な正体は不明。
いかにもアレっぽいのですが…あとがきでは、違うとのこと。
確かにロザリオ持ってたりしてましたからね。
カラー原稿部分は、本編後の風景。
続く「梟の瞬き」との中間あたりですわね。
ちなみに、こちらもともとは1話だけだったようなのですが。
好評だったようで、その続編「梟の瞬き」が描かれた様子。
「梟の館」のオチにて、モヤモヤ~っとなった人には実に優しい展開となっていました。
先のシーズウェアさんで言うところの、「Desire 完全版」みたいな感じ。
(一部の人にしか分からない表現ですみません)

↓表紙を飾っているのが「千草さん」
薄い髪色で巨乳、そして妖しい雰囲気という、素晴らしいヒロインです。
そんなんでいながら、「悠人くん」にラブラブな様がこれまたキュート。
2話目「梟の瞬き」はそれから3年後の風景。
過去描写などもあり、まさに解決編という印象
前述したように、「千草さん」が可愛らしく。
彼がああした決断をするのも納得です。
ちょっと照れる様も見れるので、ご期待ください。

063:「ハルとボクの冬休み」
前々巻「好きな人ができた!」、前巻「ハルとボクの夏休み」と続いてきた、シリーズものの3話目。
あとがきによると、これで終わりらしく…ちょっと残念
3人の兄が経営するペンションで出会った、ボーイッシュな女の子「遥香」
彼女と付き合うこととなった「拓海」は、長期休暇などを利用してそちらでバイトをしていたのでした。

薪を拾いに行った「遥香さん」
しかし、天候は次第に悪化し、吹雪いてきたため…。
心配した「拓海くん」は迎えに出たのでした。
えー、素人が出た方が、よっぽど危険だと思いますが。
(※しかも何の装備も用意もしていないなんて、自殺行為ですね。いい年した男子だというのに…)
お兄さんらはああした反応をしており、ある程度の算段はついていたのかとも思いますが。
普通は止めるべきだろうなぁ。
ちょっとした所でも、周囲が見えないほどの吹雪なのだから。

ただ、まぁ…こうしたラブコメ漫画なので、ややこしい事にはならず
あっさり3コマで「遥香さん」と会い、近くの小屋へ避難することとなったのでした。
そんな訳で、ドキドキ遭難!?なエピソード。
落ち着いてひと安心したためか、彼自身はバキバキになっていて。
それに気付いた「遥香さん」から仕掛けるというもの。
のんきな感じですが、彼女にはちゃんとそうしてた理由があり。
オチでも言っていたとおり、いい機会だと思っていたんだろうなぁ。
ちなみに、あとがきページの絵も「遥香さん」なのですが。
スカートを穿いた彼女が見れます。

097:「彼と彼女の化学反応」
化学部の部室にてサボっていたギャル「萩乃美香」
本来の主「蒔野啓太」は、そんな切っ掛けで追試となっていた彼女の勉強を見ることとなったのでした。
ちらほら見かける、ギャルな女子と真面目な男子のカップルもの。
日焼け、金髪、黒下着…で、あっさりと早めなえっち展開。
頑張ったお礼ですね。
ただ、さすがに2人のやり取りが少な過ぎるかなぁ、って感じました。

113:「多感な三日月」 カラー原稿あり
来月に「賀上明彦」との結構を控えていた、お嬢様「三条綾乃」
夜に彼が呼び寄せていたメイド「早苗」とのえっちを目撃し~という流れ。
ごく簡単には複数プレイ話。
「綾乃さん」は没落した華族で、「明彦くん」は成り上がり。
彼女はまだ幼く、年齢差のある2人。
メイド「早苗さん」との関係は昔から続いていたらしい~などの設定もありました。
そうした背景を踏まえると、また盛り上がるでしょう。
本編で「早苗さん」はいわゆるメイド服なのですが。
冒頭の和服姿もまたいいですね。
どんな経緯か、初えっちエピソードが見たいなぁ。

135:「EROS IN WONDERLAND」
「アリス」は「兎」を追いかけて穴に飛び込んだところ、異世界に迷い込んでしまったのでした。
…そんな、いわゆる「アリス」を題材としたお話です。
ファンタジーですよー。
「兎さん」は当然ながらバニーな女の子でした。
成年漫画ですもんね。
ほか、「ハートのクイーン」さんも登場し、あちこちでエロい展開になります。
正直なところ、後半までのくだりはそう目新しさはなかったのですが。
目覚めた「アリスちゃん」のオチがいい感じ。
魔法みたいなんで、あっさり脱がされてしまったのは残念な気も。

アリス、人妻大家「詩乃さん」
※左:アリス、右:人妻大家「詩乃さん」

155:「ブルー・ノエル」
竹ぼうきの似合う、人妻大家「詩乃」さんとのお話。
あとがきにエプロン柄のエピソードを明かしてくれていましたが、まさにイメージとしてはそんな感じ。
ちょうど旦那と揉めてる最中で、またアルコールの力もあり。
あっさり「村田」くんを受け入れてしまうのですがね。
また彼もページの関係(笑)もあってか、ガツガツ攻めていましたけれど。
オチはああしたものですが、この後はドロドロなりそうだなぁ。

171:「スキサケ」
テニス部で「華」と形容される、エース「獅童」と新聞部「片瀬」のエピソード。
他と違って素っ気ない対応の彼が気になりだして~というもの。
相手となる男子が写真部、というのはなんだか珍しい気が。
お話は部活外で、制服な彼女です。
制服のスカート丈短く、パンチラしているのですが。
「獅童さん」は…アンダースコート穿きっぱなしなのね。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「雛咲葉」センセでした。
こちらのブログでは「いま君に恋してる」、「好きな人ができた!」、「放課後のささやき」の3冊を紹介しています。
こちらは4冊目の単行本ですね。
裏表紙はともかくとして…。
(※描かれてたのはギャル「萩乃美香」)
今回の↓表紙は、平仮名タイトルでフォントもクレヨンちっくな素朴さあるもので…。
また、描かれていたのは麦わら帽子な女の子ということで、ノスタルジーの甘い漫画を想像しましたが…まさか、あんな人外モノとは思いませんでした。
まぁ、「千草さん」が可愛らしかった(※ノスタルジーで甘いというのは、実は合ってた)ので、全然OKですが。
漫画好評だったそうですが、ひでるさんもこんなん好きです。





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■あそばれスタイル (ひげなむち)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●〇〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] 流され系、ブラック、むちむち
・構成 : 短編×9話(うち「スタイルシリーズ」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵(カバーとのリンク絵)、
      合間に別絵、説明ページ、加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ひげなむち」センセの「あそばれスタイル」です。

水泳部のエース「能島」
※水泳部のエース「能島」

 【 構成・絵柄 】

収録は全て短編。
いちおう、冒頭からの2話は同一世界で、姉妹のそれぞれエピソードでした。
また、巻末収録の短編は雑誌企画によるもの。
詳しくは後述しますが、ちょっと異なる雰囲気が楽しめます。
お話の基本的なものは、えっちに流されるヒロインのお話。
たいてい彼氏ではない(笑)のがポイント。
たとえ付き合う相手だとしても、いわゆる甘いラブコメちっく…なものでなく。
男性側が一方的にいい様に扱っているみたいな、ブラック感たっぷりなお話群です。
可愛らしい絵柄に勘違いしないように注意
特に今回収録の1話は、個人的に理解できないレベルのものがあり。
どうにもモヤモヤして後味悪い(※良い意味で)ですよ…。

やわらかな曲線での作画。
描き込みはすっきり気味ですが、濃淡はやや濃いめ。
コマ割りは中小で変化大きく、枠間はそれなりに確保されており。
白比率はそこそこありました。
ふんわりとした、素朴なタッチが特徴的。
背景や小物なども同様ですが、人物絵ほか全体とよく合っています。
主張し過ぎないくらいの擬音で、漫符などはラブコメ風だったりもするのですが。
お話は前述した通りなのです。
人物絵は幅広く、頬の大きい饅頭のような輪郭。
横長目はタレること多く、可愛らしい仕上がり。
スタイルはむちむちっとしているものの、雰囲気はロリっとしたものでした。
こちらは紹介帯のカット絵が判断し易くオススメ。、
カバーでは裏表紙のが白黒絵に近いイメージだと思います。

 【 収録話 】 9話収録

003:「フリースタイル!」
021:「ストイックスタイル」
食べるのが好き、という水泳部のエース「能島」
今日も「真鍋」の食事に介入する自由人なのですが。
既に結婚の約束をした相手がいる筈の彼女は、なぜか「真鍋」が1人の男性更衣室にやって来たのでした。
まさに、フリースタイルな「能島さん」が素晴らしい作品。
いちおう、お礼えっち。
そうした彼女をよく理解し、好きにさせている彼氏(水泳部コーチなのです)が凄い人なんだろうなぁ。
まっ最中での電話でも、動じる雰囲気はなく。
(※いちおう、台詞としては浮気えっちを謝罪していた)
後半での描写を見る限り、ラブラブでもありました。

続く短編は、そうした彼女の妹「能島美汐」のエピソード。
タイトル「ストイックスタイル」というそのまま。
自由過ぎる姉を反面教師として、真面目に育ってきた「美汐」
最近は、美術部のヌードデッサンのモデル男性に色めき立つ部員らに苛立っていたところ~というお話。
お姉ちゃんも変わった娘でしたが、部員らもちょっと変
あ、教師もか…。
そうした特殊な女性らに囲まれていた「美汐ちゃん」はちと気の毒。
ただ、まぁ…オチを見る限りでは、ひと皮むけたみたいで良かったのかな。

美術部「美汐」、 「奏」
※左:美術部「美汐」、右:「奏」

043:「Sweet Time」
最近付き合いだし、”幸せの見本”と称されていたカップル「奏」・「諸角」
しかし、家に帰ると…と、大雑把にはそんな導入部。
収録では群を抜いて、奇妙な作品
理解できない、と前述したのがコレです。
あのラブコメ漫画みたいな5ページまでを、ちゃぶ台ひっくり返したような急展開の6ページ目が実に見事。
えー、催眠術にでもかかってるのか?
少なくとも、2人についてはまさに「Sweet Time」なのですが…。
ここで書いちゃうのはどうにも勿体ないので、詳細はいちおう伏せます。
もう何がなんだか分かりません

063:「Dear Friends」
東京から久しぶりに帰省した「三嶋ハナ」
昔の友人らと再会したのですが。
彼らの関係は、学生時代のソレと全く変わっていなかったのでした。
女性3名、男性2名というグループの、複数プレイ。
人数、つり合い取れてないのね。
まぁ、コソコソくっついたり、離れたりしているんではないからいいのかな。
いちおう、強要しているんでもなく。
皆大人だし。

083:「初恋」
「ハルカ」の初恋話。
…なのですが。
その相手「誠司」には初々しさなく。
単に御しやすい相手に好き勝手している~という雰囲気。
たぶん、親族とかの集まりなのかな。
何も知らぬ親らの話題になっている「ハルカちゃん」ですが、その同時期には彼に散々エロい事をされているという。
なかなかエグい構成が重い
別に悪いこっちゃないとは思いますが、変な野郎に引っ掛かってしまって悲しい。
できれば、彼女の見知らぬところで不幸な目に遭えばいいな。

107:「試遊タイケン」
ネットで知り合った中年とのSMえっち話。
いちおう彼氏もいるようです。
なら、そっちに頼めばいいのに…。
タイトル「体験」ですが、相手は結構な熟練者のようで。
たぶんそう簡単には逃げられないぞ。
せめて、妙な事にならぬよう祈ります。

125:「One for all!」
強豪・和丹学院との試合を控えたサッカー部。
実力差はあるものの、努力を重ねていて。
さらに、部のマネージャー「中原」も必死にサポートしていたのでした。
今日も相手校の偵察に出掛けた彼女でしたが…という導入部。
気が利き、可愛らしい彼女の正体に驚く漫画
ちょっと、どうかなーという感じでしたが…。
いちおう、しっかりある程度のところで線引きをしていて。
単に「中原さん」がえっち好きだという。
ううむ、それならば部のメンバーにシテほしいが。
そういうんのも、彼女の中で違うんだろうなぁ。
ああしたオチを含めて、ほかエピソードとは違って良い読後感なお話でした。

145:「イイトコロ」
友人「リコ」と買い物に出掛けていた「エリナ」
すると彼女が付き合う男が合流してきたのでした。
本編でも描かれていたように、女友達2人のショッピングに割り込んでくるようなんは、ロクなもんではないですよ。
空気読めてない、というか、あえて読んでないんでしょう。
オチでの「リコちゃん」のお話で、多少安心(?)しましたが。
まぁ、あんな奴は地獄へ堕ちればいいと思う。

ハルカ、マネージャー「中原」
※左:ハルカ、右:マネージャー「中原」

169:「交感」
こちら、本編の開始前に説明ページが割かれていて。
雑誌での企画ネーム交換によるもので、「きい」センセ原案の漫画化です。
そのため、やはり収録の他エピソードとはまたテイスト異なる作品となっていました。

不意に、主人公のアパートに訪ねてきた女性。
学生時代にえっちしていた相手で、彼の元教師だったのです。
甘くなく、ドロリとした味わいな大人の恋愛話。
先生はもともと眼鏡で野暮ったい雰囲気な女性。
えっちによって支配していたと思いきや、あっさり結婚してその元を去っていたのでした。
冒頭の描写を見る限り、彼はまだ全然吹っ切れてなく。
その脳裏から離れないのだろうと思います。
ちょっと垢抜け、より大人な女性となってまた目の前に現われ…。
さらに彼をかき回していく、ある意味で男性にとって怖ろしいお話です。
まぁ、いわゆる悪女というのは、いかにもという雰囲気でなく、こうした女性なんでしょう。
オチでの描写がいいですね。
犠牲者(笑)が続いていきそうで。

リンク貼る際にふと気付きましたが…。
これって、ひょっとして…「きい」センセの短編「LOVERS」の前日譚というか、男性側の掘り下げ漫画だったりするのかな。
いや、家デザインが違うから気のせいか。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「ひげなむち」センセでした。
こちらのブログでは、「ヒト・カノ 他人彼女」、「おとめくずし」、「みすでぃれくしょん」、「桂さんちの日常性活」などを紹介しています。
今回にて5冊目の単行本。
一見すると、普通のラブコメ漫画のようなカバー絵なのですが。
本編は毎度のことながら、前述したとおり。
で、カバー裏はそちらとリンクした絵柄なのですけれど…特に裏表紙
面白い仕掛けとなっているので、ゲットした方はぜひカバー外してみてみて。
うわーって思いましたよ。 



あそばれスタイル


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■放課後は冒険の時間 (Pennel)

★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] ラブコメ、ショートカット、巨乳
・構成 : 短編×10話。
・おまけ: あとがき、合間にネタ絵、描き下ろし「アフターストーリー」、
     加筆修正あり、カバー裏に「ヒロインの好きな食べ物&各話解説」

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「Pennel(ぺんねる)」センセの「放課後は冒険の時間」です。

クール系な彼女、大塚さん
※左:クール系な彼女、右:大塚さん

 【 構成・絵柄 】

収録は全て短編での構成。
ただし、後日談の描き下ろしが4話分あり。
それぞれのページ量は多くないものの、追加でお話が楽しめる、お得感がありました。
(※ちなみに、描き下ろし・ネタ絵で合計14ページほどあります)
ジャンルは、ごく簡単にはラブコメ。
それでもコメディー色は強くはなく、甘すぎることもなく。
好奇心そのまま突っ走る男女が描かれていました。
年頃は様々でしたが、青春ですねー。
重過ぎず、軽くなく、という丁度良いくらい成年向け恋愛話が楽しめます。

しっかりとした線での作画。
全体の色づきは適度なくらいで、黒色が強め。
描き込みは過ぎない程度。
コマ割りは変化少なく、枠間もだいたい確保されています。
はみ出しがちらほらあったものの、比較的収まりは良い方でしょう。
色彩とコマ割り、表現がため、漫画は落ち着いた印象
背景・小物は丁度良く、優れたバランス感覚です。
原稿時期が異なるのか、多少ですが仕上がりに差を感じました。
派手さ控えめな人物絵。
一般漫画のような普通っぽいタッチが良いですね。
恋愛話とラブコメの間くらいなお話と、よく合致してます。
カバーのイラストは彩色がため、ちょっとイメージ異なるので。
紹介帯のカット絵が判断には良いでしょう。

 【 収録話 】 10話収録

003:「ふつうの関係」
生徒会の後輩が、どうやら彼氏がいるらしく。
そうした身近にいた存在、噂話などに触発された2人は~というお話。
描き下ろしで判明しますが、生徒会長・副会長という男女です。
(※ちなみに、女子が生徒会長)
↓表紙がこちらの娘さんです。
えっちに至るまでのくだりが秀逸
あのタイミングで部屋の外を通りかかった男子らに感謝(笑)
もし、あれを逃したら…次あるかどうか分かんないですもんね。
覚悟決まった彼女が意外に大胆で燃える
自信あるんでしょう。
こちらには、描き下ろしの後日談があるのですが。
そちらの最後、3ページ目が好き。

生徒会長、露出な彼女
※左:生徒会長、右:露出な彼女

023:「露出大作戦」
初めて彼女ができ、まだ手も繋げていない関係でしたが…。
下校の際に、ふとしたタイミングで彼女の秘密を知ってしまったのでした。
何かというと、まぁタイトル通りなんですね。
モロ出しだから、お互い誤魔化しきかないのですが。
逃げることなく、ちゃんと2人して取り決めをしたのは良い事。
彼女としても安心ですよね。
(※それでいて、彼氏に知られていることで興奮も得ていて、一石二鳥な感じ)
メインはビルの階段でのえっちでした。

039:「おとまりでーと」
幼馴染み「リカ」に告白した「ケイ」
本ばかり読んでいる地味目な娘ながら、強い好奇心を持つ”危なっかしい子”だったのですが…。
いつの間にやら、すっかり見知っていた彼女ではなくなっていたのでした。
とりあえず、告白の成功おめでとう。
付き合ってみたところ、予想外に彼女がエロ知識を身に着けていた、という流れ。
男性としては有り難い面もあるのですが。
良く知ってたつもりだった幼馴染みなので、「ケイくん」としては複雑だろうなぁ。
中盤のくだりは、男性どうかなー。
ただ、あれをぱっと出してくれるというのは、ある意味深く信頼されている証拠だと思うぞ。
(※裏表紙もそんなん)
最後のくだりがラブラブです。

055:「ひみつの自由研究」
それぞれの事情がため、小さい頃に根城としていた”秘密基地”にやってきたのでした。
幼馴染みの男女を描いた1話。
秘密基地、は農家か何かの小屋。
好意でそこを自由に使うことができるようになったらしく、子供のソレにしては立派な建物です。
発言から察するに、そこを訪ねたのは久しぶりのこと。
まだ付き合ってはないようでしたが、お互い年頃なため…という流れ。
急に胸元はだけてたのが、ちょっと繋がらない感じ。
重要な部分なので、何かもうひと切っ掛け欲しかったなぁ。
濡れ透けみたいなん(←ベタね)
こちらには後日談が描き下ろしされていて。
成年漫画の定番、夏祭りでした。
彼女の方からあーしてくれると、実に助かる(笑)
もともとその気だったらしく、縁日もそこそこに野外プレイでしたよ。

075:「笑顔の思い出」
スマホ契約帰りのカップル話。
です、ます調の喋り、ごくごく落ち着いた物腰、サッパリとした性格というこちらのヒロインが独特で楽しい。
クール系と称されてます。
傍目に見るには楽しいのですが、あれに対応し続ける彼は精神力が必要そう(笑)
そんな彼女なのですが、えっちにて乱れる姿が最高
彼女の言ってることは…なんとなく理解できるなぁ。
そんなんだから良いんですけどね
ラストページのやり取りがまたいい感じでした。

091:「あたらしい時間」
久しぶりに田舎に帰省した主人公。
すると、4年振りに昔付き合っていた彼女「さなえ」が訪ねてきたのでした。
漫画には、ちらほら過去シーンが差し込まれているのですが。
ううむ、4年でしっかり成長しましたなぁ。
もともとおっぱい大きな娘さんでしたが、よりサイズアップしたかな?
むちむちで彼が羨ましい。
いい娘さんでしたよ。
こちらは、ただ元カノとの復縁が描かれているだけではなく。
寂れた田舎、父親との関係、彼女との初えっち…など、そう単純ではないのがポイントです。

107:「キミがほしい!」
友人から聞いた噂話を真に受けた「丸井」
その女子「大塚」は同学部・サークルで、ちょっと気になる存在であったため。
2人きりのタイミングを得て、お願いしてみることとしたのでした。
ちょっと派手目な容姿と余裕ある言動な「大塚さん」
誤解されるタイプでしょうねー
なぜか準備万端だったし。
いい娘さんなんですけどね。
こちらには、3ページの描き下ろし後日談があるのですが。
彼のリクエストを受けてバニー衣装を披露してくれています。
ぶっちゃけ、ひでるさんは本編よりコッチのが好き。
よくお似合いでしたよ。

127:「すみれほどな愛」
こちらは新婚さんのお話。
ただ、初夜以降はレス状態が続いていたのでした。
ざっと見ると見逃してしまいますが、小さい「すみれさん」に注目。
スタイルも華奢で、収録でトップだろう貧乳っぷりなんですね。
2人の切っ掛けは、お見合い。
すぐに籍を入れたらしく、まだ手探り状態という感じでした。
それでも結婚はしているのだから…お互い、引っ掛かるところはなかったのでしょう。
レス状態が続いたことで、不安になった「すみれさん」が夫「ヨシヒサ」の動向を伺うのが切っ掛け。
あの切っ掛けの場面は…恥ずかしい
うん、よくある、もう少し話しようね~、というカップル。
彼の言い分も分からんでもないですけどね。

143:「汐にみる夢」
夏休み直前にフラれてしまい。
黄昏ていた海にて、不運にもクラゲに刺されてしまったところ…。
近くで喫茶店を経営していた「文子」に助けられたのでした。
以後、恩返しにそちらでバイトを続けていたのです。
年上お姉さんとのカップル。
こちらは、主人公「葉」くんがよく妄想しているのがポイントです。
最初の仲良くなるくだりは、漫画かと思いましたが。
期待する風景で納得。
「文子さん」からすれば、彼は…頼りなく見えてるんだろうなぁ。
年上な雰囲気とは裏腹に、可愛らしい彼女に注目。

久理山あき
※久理山あき

159:「日陰を歩く」
学校の近くにある、いつも人気のない公園。
放課後によくそちらに向かっていた「風野」は、そこで寝ていたクラスメイト「久理山あき」を見つけたのでした。
中扉にてカラーの彼女が見れます。
「あきちゃん」は、自己紹介の際に偏った作品群を好みであると挙げていて。
そうしたタイトルそのまま、悪目立ちしているのですが。
実は、主人公「風野」もそれらをよく知っていて、好きなんですね。
趣味の合致から、急接近するカップル。
いわゆる通常でない作品について共有できたのというのは喜ばしいこと。
漫画は彼視点なので、素の自分を堂々と見せれている彼女を羨ましく思っていることが強調されているんですが…。
たぶん、巧い事立ち振る舞っていた彼を「あきちゃん」も凄いと感じたのではないかなぁ。
こちらには描き下ろしの後日談があります。
「風野くん」はあの後えっち仕掛けるのではないかなぁ。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「Pennel」センセでした。
今回は2冊目の単行本。
当ブログでは、「潜熱」を紹介しています。
今回もバニーがあって、幸せ。
冒頭の生徒会長さんも良かったですが。
個人的にはクール系な彼女がお気に入り。
ぜひ、続編で見たいです。
やっぱり撮影したりして(笑)



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