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■声を聞かせて (きいろいたまご)

★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] ラブコメ、学生、制服
・構成 : 初単行本、8話収録(うち「悪魔のささやき」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きいろいたまご」センセの「声を聞かせて」です。

二宮萌香
※二宮萌香

 【 構成・絵柄 】

収録は1つ前後編の他は全て短編。
カバー裏の前後(それぞれ1ページづつ)にて、収録話の後日談っぽいのがありました。
制服は全て別デザインで、残念ながら同世界話はなかったです。
ごく簡単にジャンルはラブコメ。
要素ラブ・コメのどちらもそう目立たず、初々しさある恋愛話という仕上がりです。
単に明るく楽しいだけでなく、それなりに毒気もありました。
茜新社」さんのくくりは「COMICS 高」で、全て制服ヒロイン。
作画と合った、お話が楽しめることと思います。

すっきりとした線での作画。
濃淡は適度なくらいで白比率ありました。
描き込みはちょうど良いくらい。
変化の少ないコマ割りはやや細かめ。
枠間はだいたい確保されており、見易い原稿となっていました。
ティーンな若さある人物画は可愛く、素朴さのあるもの。
嫌味無く敷居も低く、万人に好まれるタイプだと思います。
あちこちのバランスに優れ、引っ掛かる箇所なく。
背景や小物なども違和感としつこさなく、人物とよく合ったものでした。
判断は紹介帯のカット絵が良いと思います。

 【 収録話 】 8話収録

003:「ずっと前から」
マンションのお隣同士で、小さい頃からずっと仲良しだった「悠希」・「東弥」
最近はどうしても異性であることを意識させられていたんですが。
当の「悠希」は昔と変わらずに距離は近く、無防備なのでした。

単行本を代表するような、ドキドキラブコメ。
あとがきによると、こちらがデビュー作品だそうです。
ショートカットと制服が可愛い「悠希ちゃん」
あのスカート丈だと、おそらく頻繁にパンチラしていたと思われ。
そりゃ、「東弥くん」も落ち着かないわね。
慣れ親しんだ相手でも、チラと見えるそれは魅力的なものです。
また、ごく距離の近い「悠希ちゃん」が凶悪。
実にいい緊張感からのえっち展開となっていました。
ご馳走様でした。

幼馴染みカップルの恋愛話で、”かくあるべき”という、スタンダードなまとまり。
正直目新しさはないですが、しっかり基本は押さえられており。
単行本購入者の期待通りな短編でしょう。

悠希、麻耶
※左:悠希、右:麻耶

023:「とらカブり??」
何かとちょっかいを出してくるクラスメイト「弥太(やた)」
揉めることも頻繁で、彼のことが大嫌いな「麻耶」でしたが。
2人して指導室に呼ばれた帰り道にて打ち解けたのを切っ掛けに、付き合うようになっていったのでした。

先の「悠希ちゃん」らと違い、もともと接点ない2人がいかにして付き合うこととなったか、というラブコメ話。
まさに”カップル誕生”というべきエピソードでしょう。
もともと嫌いだった相手と付き合う、というのは恋愛モノでのセオリー
「弥太くん」のあれこれ対応はいちいち刺さるだろうなぁ。
あの場面で変に格好つけず、ごく素直に喋ったのもボイント高いと思います。
覚悟していただろう「麻耶ちゃん」の可愛らしい下着に注目。

047:「悪魔のささやき」 前後編
収録唯一の連続話は、ちょっと怖いタイトル。
実際はそう恐怖感あるものではないのですが…。
他短編と違い、微妙にのあるストーリーとなっていました。

「美夏」と付き合うこととなった「三田春樹」
彼女には親友「二宮萌香」がおり。
どちらも大切に感じていた「美夏」は、3人で居ることを望んでいたのですが…という流れ。

微妙な三角関係を描いたエピソード。
眼鏡で地味目な「萌香ちゃん」と、やや太目な「美夏ちゃん」というWヒロイン。
前編は交際相手である、「美夏ちゃん」とのえっちです。
目前でイチャつきことで、「萌香ちゃん」に気を遣わせている、と感じていた「春樹くん」
一緒に帰るのを止める、と告げられた際の「美夏ちゃん」は、大きめのリアクションをしていました。
あのくらいな年齢特有の仲間意識か、はたまた過去になんらかあったのか。
当人は置いといて、周囲はやり辛いわね。
雰囲気変わった「萌香ちゃん」が家に訪ねて来るのが後編。
眼鏡好きな方は残念
(※髪解き、眼鏡は外しているのです)
彼女のアプローチで、なんのかんの「春樹くん」はえっちに流されてしまうのですが。
あれは仕方ないかなぁ。
オチ付近にて、何があったの明かされておりましたが。
「美夏ちゃん」の思惑とは異なる流れになっていく事もあり得ると思います。
今後の3名が心配。
直接描写はないので、読後感は悪くないです。
…モヤっと感はあるでしょう(笑)

089:「声を聞かせて」
こちらは内気で地味目なヒロイン「久々利(くくり)」さん。
変わった名前ですね。
ククリと聞くと…どーしても案山子の「玖吼理(ククリ)」が独特な起動音と共に頭を通り過ぎますね。
脱線したので戻します。
そんな彼女から告白されて付き合うこととなった「佐倉」くんのエピソード。
実はコレが表題となってます。
↓表紙は「久々利さん」でいいのかな。
「佐倉くん」の気持ちは、まぁ分かる・分かる。
できれば…もう少しゆっくり・じっくり付き合えれば、良かったのでしょうけれど。
いっぱい・いっぱいだったからなぁ、「佐倉くん」
いちおう、彼なりには頑張っていたとは思います。
ただ、いきなりアイテムは良くないぞ。
告白した「久々利さん」の視点でも見たいです。

113:「こんぷれっくす」
137:「たねも仕掛けもありません!」
あとがきによると、こちらの2話はコミックLO掲載な様子。
そのため、どちらもヒロインは学年下となっています。

前者「こんぷれっくす」は「鈴」と兄「正樹」の友人「祐介」のカップル。
「鈴ちゃん」はクセっ毛がコンプレックスな女の子。
からかわれていたこともあり、同学年男子は苦手としていましたが。
唯一昔からよく遊んでいた「祐介」だけは大丈夫だったのです。
まぁ、同学年男子はそんなもんですわね。
その点、「祐介くん」は「鈴ちゃん」の視点では大人に映ると思います。
彼も結構いっぱい・いっぱいなんですけどね。
どちらも初々しい反応で楽しい
これを切っ掛けに、少しでも彼女の意識に良い変化あればいいですね。
(少なくともそっち方面では同学年女子に差をつけたことだし)

後者「たねも仕掛けもありません!」は手品部の「衣美」と先輩。
いきなりえっちシーンで始まるのですが。
彼女のバストトップはいわゆる陥没であり。
おそらく初めて知ったらしい彼の無神経なリアクションに、腹を立ててしまうのでした。
わはは。
ざっと調べたところ、彼女のソレは仮性で軽いケース。
現在は5人に1人という割合で、ブラなどが原因だったりもするらしい。
「衣美ちゃん」はまだ成長期なので、今後改善されるかもしれませんよ。
先輩と共に治すこととなるんだろうなぁ。
(マッサージを繰り返すことで治ることも多いらしい)

なお、カバー裏の漫画2話は、こちらの2話です。
成長した2人が見れるんですが…「鈴ちゃん」は大人っぽくなりますねー。
「衣美ちゃん」はやや願望込みのようでしたが、バスト大きくなっていたので、治ってるかな。

鈴ちゃん、美咲
※左:鈴ちゃん、右:美咲

157:「社」
他収録話がラブラブ初々しいのに対し、こちらはヒロインが年上。
また、舞台が神社ともあって、かなり雰囲気異なる1話となっていました。
「美咲」と共に社へと入る「佳彦」
2人はそこで行為に及ぶのですが…終始落ち着いた物腰の「美咲」に対し、「佳彦」のやや荒れた態度だったのです。
その理由はオチ付近にて
漫画に漂う雰囲気で、成年漫画慣れしている人はだいたい何がためえっちになっているのか、想像できると思います。
収録で唯一の黒制服が素敵。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「きいろいたまご」センセでした。
こちらが初単行本なのだとか。
おめでとうございます!
高い完成度の1冊でした。
↓表紙などのカバーより、白黒絵のが雰囲気良いですね。
なんとなく「鬼束直」センセと似た絵柄は敷居広くて嫌味なく、好み。
そうロリロリはしてなく、リアル過ぎず「COMICS 高」はピッタリだと思いました。
次巻も期待してます。





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■いじらしいキミ (かろちー)

★まんがデーター [14.0/20.0]
・絵柄 :●●●〇〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●◎〇
・属性 : [成年] ラブコメ、巨乳、幼馴染み
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、11話収録
      (うち「早くしてよねっ」×2、「最高のふたり」×2)
・おまけ: あとがき、加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「かろちー」センセの「いじらしいキミ」です。

ユイちゃん(悠々白書)
※ユイちゃん(悠々白書)

 【 構成・絵柄 】

収録は2話ほどの連続モノが2つと、短編。
連続話はシリーズっぽいもので、同キャラの別シチュエーション話となっていました。
そのほか短編も含めて、ジャンルはラブコメ。
ややブラック気味のもありましたが、極端に落ち込んでいくものではありません。
開始時点で馴染みが多く、あと一歩という関係。
ラブ度強めの甘さもあるお話群でした。
お話はオチがお上手だと思います。
ただ、個人的には…もう1つ、なんらかの色味が欲しい気もしました。

スッキリ線での作画。
全体の色づきはそこそこで、黒がきゅっと強め。
描き込みはあっさり過ぎず、かと言って濃くないくらい。
洗練された今風な仕上がりです。
ただし、初単行本なだけあって、原稿時期には開きがあり。
2012年から2017年までの収録となっていました
やや差を感じる2013年以前の漫画は5話ほど収録され、比率としてはやや多め。
やはり昔のものは強めでクッキリとした雰囲気でした。
確かに作画の差はあるものの、当時からお上手なので引っ掛かる印象はありません。
なんというかパンチもありますからね。
そんな訳で全体では不安定さもありましたが、判断についてはだいたい↓表紙・裏表紙で良いと思います。

 【 収録話 】 11話収録

001:「早くしてよねっ 温泉編」 カラー原稿あり
017:「早くしてよねっ」
幼馴染みの仲良し4名グループのお話。
うち「宏美」・「康介」はすでにカップルとなっていたのですが。
「小虎」・「佳奈」は昔からの親しさが故、お互い素直になれないままの関係が続いていたのでした。
収録順では冒頭話の温泉編はその後のエピソードです。
初出を見たところ、「早くしてよねっ」とは1年数か月ほど時期の開きがありました。
まずはそちら「早くしてよねっ」から。

お祭りに出掛けたいつもの4名。
「宏美」・「康介」らの後押しも受け、ようやく進展することとなるのでした。
成年漫画でお祭りならば、やっぱり野外プレイがお約束。
髪をツインテールにしていた「佳奈ちゃん」は立派なバストの持ち主でしたが。
「小虎くん」のアレは、「無駄にデカい」のでした。
ちなみに、「佳奈ちゃん」は大根をイメージしてましたよー。
オチのやり取りが仲良く・可愛らしくて好き。
温泉編は、4名で温泉旅館へと出かけたエピソード。
カラー原稿部分は、おそらく本編次の日の朝風景。
室内での浴衣えっちです。
本編はその前日で、夜の露天風呂プレイでした。
期待たっぷりな「佳奈ちゃん」がキュートです。
しかし、こう見ると彼女いいおっぱいしてるなぁ。
なお、切っ掛けはお隣の「宏美ちゃん」らを覗いたことでして、彼女のヌードが見れたのはいいんですが…。
この旅館、構造として問題あると思う

佳奈ちゃん、漫画家「奈々子さん」
※左:佳奈ちゃん、右:漫画家「奈々子さん」

037:「最高のふたり」
061:「もっと最高のふたり」
漫画家を目指す「凜」
姉の友人で昔馴染みな「奈々子」が現在漫画家として活動しており、そのアシスタントをさせてもらえることとなったのです。
ややショタ系っぽい色のある、年の差カップル話ですね。
「奈々子さん」は半開き目で、だらっとアンニュイな雰囲気の女性
裏表紙を先の「佳奈ちゃん」と2人して担当しています。
(↓表紙も「奈々子さん」だと思いますが、どうでしょう)
成長した「凜くん」は相変わらず素直で可愛らしく。
えっち系漫画も描く「奈々子さん」は、あっさり食べてしまうのでした(笑)
本編でも台詞ありましたが、彼のアソコが凄い。
ありゃ、男子連中の間でも話題になってそう。
タイトルそのまま、「奈々子さん」とは良いカップルになりそうでした。
オチのお姉ちゃんが楽しい。
分かってて向かわせたのかな。

続く「もっと最高のふたり」はコスプレ話。
資料とかなんとかいう名目で「凜くん」を女装させるのでした。
(なお、「奈々子さん」自身も制服姿)
前話の回想でも自らの制服着せたりするコマがありましたね。
疑惑をもっていた「奈々子さん」が罠を仕掛けるお話。
ただ、あれは「凜くん」の言い分も分かるなぁ。
ある程度ならば許されるだろうから、ヤっちゃっていいと思うけど。
制服えっちとなっていました。

なお、こちらのエピソードは続きがあるようです。
次の巻に収録されるみたい。

077:「ちゃんと見てよねっ」
近所の娘「梨花」の家庭教師をしていた「義則」
昔のイメージからすっかり成長した彼女に、女性を感じるようになり。
彼女の手袋に手を伸ばしていたところ…うっかりその場で鉢合わせてしまったのでした。
「早くしてよねっ」と似たタイトルですが、特に関係はありません。
ものが手袋なのは、単純に身近にあったため。
それを勘違いした彼女は、手袋プレイをしてくれていました。
もともとその気があったらしく、ぎこちなくともえっちはスムーズ。
あの下着は単に趣味か、それを想定してか、どっちでしょう。
なお、さすがに親にはバレバレだったようで、オチはそんなんでした。

093:「悠々白書」
幼馴染みの「ユイ」・「カズキ」
どちらも成年ゲーム好きで、2人してやっていたんですが。
遠慮のない彼女に、いい加減我慢できなくなってしまったのでした。
まぁ、近しい関係ならでは、という感じですね。
成年ゲーム好きな「ユイちゃん」
まぁ、漫画ですよ。
ああしたゲームを横からヤイヤイ女子に言われながらやってる「カズキくん」は大したもの
逆に言えば、それが普通にできるくらいに親しい関係だったんですね。
あれだけ露出度高い服なのは、いちおう彼女なりのアピール。
まぁ、良かったじゃない。
だいたい着衣のままですが、あれを完全に脱がさないままだったのは、なかなかマニアック。
オチの「ユイちゃん」がラブラブ全開で実にキュートでした
あの1コマ好き。

113:「You live with…」
129:「YUMEの島」
149:「僕が知ってるのと違う!」
これら3話は2013年のもの。
多少差を感じると思います。
叔母の家に預けられた「楪(ゆずりは)」くん。
「百合」さんに一目惚れをしてしまったのでした。
そんな導入部の「You live with…」
親族だと思うんですが、会うのはこれが初めて?
年齢いくつか知りませんが、だいぶ若々しく。
まぁ、あんなんと風呂場で鉢合わせたら、こーなるのも仕方ないかな。
「百合さん」も年上然とした、大人な対応してくれていました。

「YUMEの島」はコスプレえっち。
コスプレイヤー「YUME」こと「夕芽」は秘密にしていたソレをクラスメイト「桐山」に知られてしまったのでした。
要求がエスカレートしていく脅迫えっち。
ですが、彼女もノリノリなのでそうブラックな色はありません。
オチはああしたものでしたが、バレてさらに大変なこととなりそう。
座敷童だと名乗る女の子との「僕が知ってるのと違う!」
同人誌好きで年齢イコール彼女いない歴の「コータ」くん。
帰宅すると、部屋には「ユミ」という女性がくつろいでおり。
座敷童だと名乗るものの、ラフな格好で成長した彼女はまるでそれっぽくなかったのでした。
いちおう瞬時に和装へ着替えており、なんから人外の能力は持っている様子。
童貞で実際の女には興味ないとしている彼に、次々えっち仕掛けておりました。
オチで彼女が言ってたことはその通り。
性格もだんだん丸くなっていくかなぁ。

座敷童「ユミ」、「ユイちゃん」
※左:座敷童「ユミ」、右:「ユイちゃん」

171:「蠱惑魔Girl」
189:「スナオなカラダ」
これら2話は2012年のもの。
作画の雰囲気もガラっと変化しています。
「蠱惑魔Girl」はサークル飲み会で告白された彼女「ユイ」とのえっち話。
奥手な彼女で、まだキスすらしていなかったんですが。
万が一、とサイフに忍ばせていたゴムを発見されると…という展開。
「ヒロくん」は照れていましたが、あれは男性のたしなみ。
ちゃんとしていて、全然良いと思いますよ。
意外だったのは、「ユイちゃん」が暴走タイプだった点。
教室えっちです。
まぁ、彼女もアレ見て安心したのではないかなぁ。
収録でもっとも古い「スナオなカラダ」
旅行帰りで3週間ぶりに会った彼氏「恭」ちゃんと「由佳」さんのえっち。
場所構わずに仕掛けていましたが。
久しぶりともあってか、「由佳さん」もさして抵抗してなかったですね。
ラブラブで何よりだと思います。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「かろちー」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
あらかじめ「ワニマガジン社」さんのHPで確認していました。
お話・絵柄は好みな感じで、おおむね期待通り。
やはり連続モノがいいですね。
周辺の女性なども目立って描かれており、あるいは別話と繋がってるかなーとか思ったんですが。
残念ながら、関連する描写はなかったです。
シリーズで続いていくのもあるようなので、各話の広がりに期待します。





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■スクールラブ.ネット (小梅けいと)

★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] オンライン、複数、ラブコメ、
・構成 : フルカラー(148P)、19話収録(うち「ケンタウロスはひとりじゃデキない」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏もカラー別イラスト、加筆修正あり、
      一部描き下ろし「スクールラブ.ネット Prologue」、
      描き下ろし「スクールラブ.ネット Epilogue」、

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小梅けいと(こうめ・けいと)」センセの「スクールラブ.ネット school-love.net」です。

「シズちゃん」とヒロインズ
※「シズちゃん」と「スクールラブ.ネット」ヒロインズ

 【 構成・絵柄 】

しっかりとした紙質の、フルカラーな単行本です。
(※正確には、単行本の前後ページは質感異なる単色ページでしたが)
メインの中編漫画と、短編2話という構成。
カラー漫画のお約束で、単純な話数では19話とかなり多いのですが。
1話あたりは2から10ページほど。
だいたいは8ページですね。
メインの中編は各話ブツ切りのようですが、主要キャラの固定された連続タイプ。
同じエピソードが続くこともありました。
詳しくは後述しますが、設定がためえっち入り乱れる派手な画面
どちらもラブコメな楽しい仕上がりです。
プレイは複数が多く、一部マニアックなものもありましたが、大きく振り切れることはなく。
読み易いものでした。
ちらほら他作品のネタが差し込まれていたので、元を知ってればより楽しく読めるでしょう。

明るくポップな色彩。
フルカラー単行本では曖昧にされがちな背景もしっかり描かれており。
ややごっちゃりと賑やか。
細かいところまでしっかり、丁寧になっていました。
主に黒の細線で中小くらいにコマ割りがされています。
そこそこの変化あり、はみ出しは多め。
目立つ乱れ・崩れなく、彩色原稿がためか見辛さはありません
漫画もお上手で、表現など特に引っかかるところないです。
幅広な輪郭と横長な目と鼻が特徴的。
配置・大きさのバランス感よく、漫画らしい可愛さあるヒロイン画となっています。
多少の癖はあるものの、そう人は選ばないと思います。
判断は↓表紙・裏表紙そのままで問題ありません。

 【 収録話 】 19話収録

001:「スクールラブ.ネット」 17話
進化したVRゲームはオトナの娯楽となっており。
性行為も可能な18禁ソフトが人気で、学園を舞台とした「らぶすく」もその1つでした。
新人プレイヤー「シズ」は「K」、「ショウタ」らの案内で世界を満喫。
ネットワークのゲーム世界を堪能するのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。

学園を舞台としたネットワークゲームのお話。
そもそものゲーム目的がえっちプレイにあるため、あちこち即えっちとなっています。
モブ、背景などもそんな感じで、センセお得意な仕上がり。
学園風景については、あくまでもシチュエーションの手助けという感じです。
また、そもそもほとんどの画面がゲーム内の出来事であるため。
非現実な、ファンタジーっぽい要素もありました。
それら要素と、前述したお話の連続要素がため、各話は短くとも漫画世界を堪能できる仕上がりとなっています。

まずはPrologueから1話目まで。
「シズちゃん」の初ログインから漫画の主人公「ショウタくん」の登場回です。
世界・舞台設定について書かれていました。
ぱっと分からなくても、読み進めるうちになんとなく理解できるので、特に問題ないと思います。
えっちのメインはどちらも「シズちゃん」
2週目で気付きましたが、なにげに1話目で案内していたのは「Kくん」でしたね。

りんかちゃん、12話の女の子
※左:りんかちゃん、右:12話の女の子

ドキドキ水着大会の2話目。
ちなみに「ショウタくん」は現在レベル226。
サーバー内では2番目という高レベル者なためか、イベントでは管理者の「先生」に依頼され、主催者側となっていました。
アナウンスを担当していた「シズちゃん」は故あって途中から参加。
「ショウタくん」とは初めて2人きりで、後の伏線みたいなラブラブえっちとなってます。
3話目はゲーム内授業風景。
眼鏡の「マユ」ちゃんが登場しています。
漫画内では珍しい大人しいタイプで、結構特徴的なキャラでしたが。
オチがあーなためか、登場はこの回だけ(…たぶん)
なお、制服についての説明もありました。
ゲーム内のイベント”レイドボス襲来”の4話目。
天使の姿をした女性体のキャラで、「シズちゃん」らが敵わない相手。
画面では確認できませんが、「Kくん」も敗れているらしい強敵です。
(※勝敗はえっち勝負な感じ)
そんな訳で、唯一残った高レベルな「ショウタくん」が対応するのでした。
こちらもお話の上では後々に関わる重要な回となってます。

5話目は新規ユーザー「なっきー」こと「なつき」さんの登場回。
「シズちゃん」のリア友で、えっちと共にアバター調整する流れ。
こちら以降はあまり目立たないものの顔を見せ続けています。
その流れで6話目は部活(サークル)勧誘みたいなお話。
そちらを見て回っていた「ショウタくん」が、”サイミン部”の女の子「りんか」に声を掛けられるという流れ。
なかなかにエロい仕組みで好き
ゲームならでは、ですねー。
妹プレイとなっていました。
「りんかちゃん」は特徴的な髪型で、こちら以降でもちらほら顔を見せてくれてます。
久しぶりに「ショウタくん」のログイン前が描かれる7話目。
大幅アップデートで追加されたのは、新エリア”ジャングル林間学校”でした。
皆のコスチュームも南国風になってます。
お話はピラミッド風の校舎を探検するというもの。
なにかカベから生えてるよぉ
…の部分がベタですが好き。
「シズ」・「なつき」・「りんか」などこれまでの登場ヒロインが登場し、複数展開となってます。

8話目はバグ対応する管理者「先生」の主役回。
これまでもちらほら顔を見せており、特徴的なキャラだったので気になっていた方も多いだろうと思いますが。
こちらでは彼女のえっちが堪能できます。
「ショウタくん」ともども拘束される危機的状況なのですが。
さすが管理者、という姿を見せてくれました。
購買部が描かれる9話目。
やっぱり課金あるんですね…
「ショウタくん」はどれだけ使ってるんだろう。
大当たりの「レアスキル10個詰め合わせ」を引き当て、購買部員に試すというもの。
ヒロインの購買部の女の子は左右を三つ編みにしたタイプ。
裏表紙にも登場してます。
こちらはオチの「シズちゃん」に注目。

10、11話は他サーバーから来たプレイヤーとの交流回。
白髪で褐色肌な「サラ」さんが登場。
前後編のような雰囲気で、彼女の主役回となっています。
11話目ではすっかり主要ヒロインとなった「シズ」・「なつき」・「りんか」らも登場し、お約束に複数えっちとなっていました。
彼女も特徴的なヒロインで、オチでの発言もあって再登場を期待したんですが…。

電車プレイの12話目。
えっち目的のゲームで、電車とくれば…どうなるかは想像し易いでしょう
乗客の皆が揃ってあーだと、いまいち楽しくない気もしますが。
こちらのヒロインはロングな黒髪(絵では藍色っぽい表現)で、正統派な美少女という印象でした。
13話目は文化祭の準備話。
とある切っ掛けがため、お馴染み3名と共にコスプレえっちとなってます。
やっぱり「シズちゃん」は別格扱いで良い雰囲気でした。
なお、こちらでは唐突に「おケイ」さんというヒロインが登場しているんですが…。
オチでハッキリと正体が書かれていたあのキャラでいいのかな。
前話を受けてか、14話目は久しぶりに「ショウタ」・「シズ」のカップル2人きり。
理科室プレイですね。
しかし…このアバターは中まで作りこんであるのか
(えっちメインのゲームだからかな)
…とか、見ていたら。
ちらと前にも示されていた(描かれていた)、最終話に続くエピソードとなっています。
どんなんかは内緒。
ラスト15話まで続き、大混乱となっていました。
キチンと前フリあったネタが有効活用されてるので、読んでいて”あー、そう言えば~”と前のエピソードが思い出されます。
描き下ろしEpilogueは2ページ。
その後の風景で、あれはアレで全然良いのですが…できればほか主要キャラのそれぞれも見たかったなぁ。
(描かれてないのでかなり長くなっちゃうか)

サラさん
※サラさん

131:「はっぴーぎふと」
139:「第一次接触」
その他短編は2話収録されていました。
前者「はっぴーぎふと」は8ページ。
付き合う「華」ちゃんとのえっちですが、男性視点で描かれていて。
彼女がこちら読者側に語り掛けるようになっています。
その秘密はオチにて判明。
個人的には妹「風(ふう)」ちゃんのが気になりました。
後者「第一次接触」は6ページ。
コミュニケーション研究会の「尾田」・「植樹」のえっち。
「尾田さん」はブルマだったので、あっさり脱がされたのがやや残念。
冒頭の恥ずかしげなコマがキュートです。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「小梅けいと」センセでした。
当ブログでは一般向け「狼と香辛料」、成年系「花粉少女注意報!」、「花粉少女2!」などを紹介しています。
成年漫画は7年振りだそうで、紹介帯にも書かれていました。
そうか、「花粉少女2!」は2009年の単行本なんですね。
こうした形態の単行本の宿命で、やや単価は高め。
セオリーではショートものばかりで、読み足りなさを感じるものですが。
前述したとおり、連続漫画で画面しっかり描かれていることもあって、そうした不足感はありませんでした。
あ、個人的には見開きタイトル画の右から2番目の日焼け跡ある女の子が好き。
そちらだけの登場が残念。





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■じょりく!  (活火秀人)

★まんがデーター [13.0/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] 陸上、ハーレム、コメディー
・構成 : 初単行本、7話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「活火秀人(かっか・ひでと)」センセの「じょりく! 1巻」です。

100m走「遠野美咲」、「天王寺桜子」
※左:100m走「遠野美咲」、右:「天王寺桜子」

 【 構成・絵柄 】

2巻以降へ続く長編ストーリー漫画。
基本的には小エピソードが続く感じ。
同世界・同部活でのお話で、登場キャラは女性ばかり。
部活でハーレムものという漫画でした。
練習でも試合のユニフォームを身に着けていて。
いわゆる、↓表紙・裏表紙に描かれる陸上のソレを堪能できます。
お好きな方は期待通りの展開だと思いますよー。
売りは雰囲気そのままサービスシーンという漫画ですが、描かれ方はコメディー寄り。
また、そんなんでも部活面ははっちゃけてばかりでなく、熱血スポ魂という風情。
読み物としても楽しめるようになってます。

柔らかな細線での絵柄。
描き込みはさっぱり気味で、濃淡も淡いデジタル色です。
枠間はだいたい確保されており、原稿はスッキリとした風情。
主人公の顔が濃いいので、ある意味ちょうど良いくらいかも
キッチリ描かれた筋肉などとは裏腹に、背景・小物はあっさり目。
大きな乱れはなかったですが、バランス面では気になるところがちらほらありました。
コマ割り・コマ内配置も同様。
スポーツ場面などの描写は違和感なく、迫力からスピード感まであります。
全体的にもう少し丁寧さが欲しいところでした。
カラーでも変化ないので、判断は↓表紙・裏表紙で問題ありません。

 【 収録話 】 7話収録

度重なる不運なケガで日の目を見ることのなかったオリンピック候補選手「金田武蔵」
月見大学の理事長「金田涼子」は、産休となった女子陸上部のコーチに彼を抜擢したのです。
その目的はライバル校に勝利すること…ではなく。
陸上ばかりで女性に不慣れな彼に耐性をつけることだったのでした。
大雑把にはだいたいそんなん。

陸上部を舞台とした、いわゆる熱血な部活動漫画。
2巻以降に続く長編で、いわゆる問題解決型。
サービスカット多めな一般えっち系です。
普通、そうした組み合わせだと、基本直接行為によって問題解決をするものですが。
こちらの場合、近いものは何度かあったものの、ほぼありません
(現在のところ、サブキャラで描かれていただけ)
ちょっと珍しいですね。

主人公以外は女性ばかりが揃っているというハーレムものっぽい面もあります。
ただ、基本としてピックアップされる女子は、1話ごとでバトンタッチしており。
同じ学園・部活動が舞台であるものの、他エピソードで顔は見せていましたが、あまりキャラ同士は絡んでいません
それぞれ担当種目が異なるのというのも理由としてあるでしょう。
主人公は熱血タイプで、暑苦しい筋肉男子。
ゴリラと称される悪い面での濃さがあり、コメディー要素の1つなのですが。
キッチリ、人を選ぶかと思われます
しかし、元オリンピック候補選手だけあって陸上では部員らを圧倒していて。
またえっちとか無関係に生徒らの結果を引き出しており、選手だけでなくコーチとしても優秀なようでした。

走り高跳び「小手澤マキ」、ハードル「早川めい」
※左:走り高跳び「小手澤マキ」、右:ハードル「早川めい」

1話はメインヒロインっぽい、100m走「遠野美咲」
↓表紙の娘さんですね。
コーチ「武蔵くん」は「好みじゃない」と言いつつも、素直な性格で幼少期に憬れた相手でもあり。
その走りを見て、ほぼ彼を受け入れておりました。
いかにも短距離走には不向きそうな巨乳っぷりで、それがコンプレックスかつ弱点となっている彼女。
分かり易くエロいです
スタート部分でのえっち展開。
バストに意識向きがち(笑)ですが、その指導は的確で。
キッチリ結果出ているところにも注目。
 
2話目は裏表紙を飾っていた走り高跳びの3年生「小手澤マキ」
色っぽい美人で後輩「すみれ」から慕われる彼女。
親が医者らしく、お嬢様っぽい雰囲気がありました。
100mに続き、高跳びでも素晴らしい見本を見せている「武蔵くん」
さすが元オリンピック候補選手
「マキさん」は雰囲気的にコーチに反発しそうなのですが。
休日練習に顔を出し、飛べなかった高さをクリアするなど熱心に指導する彼に心を開いておりました。
こちらは分かり易くマッサージからのえっち展開。
いちおうズボン穿いたままですが、あれはヤバいなぁ。

3話目は100mハードルでメイド付のお嬢様「早川めい」なのですが。
毎回冒頭で楽しませてくれる義姉の理事長「涼子さん」に注目。
これまでもだいぶ変でしたが、こちらの変態っぷりは凄かった。
面白すぎ
さて、これまでの部員は選手として優秀でしたが。
こちらの「めいさん」は「武蔵くん」が思わず”前代未聞”と言うほどのトンデモ選手でした。
休日返上の特訓にキチンと出ているなど、やる気はあるようなんですけどね。
そんなんがためか、こちらはえっち系らしいはっちゃけ指導な展開。
あれで思い切りができるかなぁ。

ライバル校との対抗戦が描かれる4、5話目は前後編みたいな連続ストーリー。
張り合う「兎大学」は「武蔵くん」と因縁があるコーチ「早乙女」ほか、100m走「美咲ちゃん」に対抗心を燃やすロール髪な好敵手「天王寺桜子」、また異なる変態で「涼子さん」と親しい理事長「赤羽葵」など明確に対するキャラが設置されていました。
ちなみに、ゴリラな熱血漢の「武蔵くん」に対して「早乙女くん」はイケメンで非道。
巨乳な「美咲ちゃん」に対し、「桜子さん」はド貧乳です。
わはは。
なお、「桜子さん」の取り巻きにエロい事されてた「美咲ちゃん」ですが。
相手のコーチ「早乙女くん」の告白を聞き、奮起することとなるのでした。
さて、彼女は「桜子さん」に勝利することができるのでしょうか。
勝負の行方をお楽しみに。

「兎大学」に勝利(と言っても100mと高跳びだけですが)したため、ご褒美の6話。
こちらのヒロインは高跳び「マキさん」と後輩「すみれさん」
いちおう作品中でもっとも近い行為をしているためか、彼女に変化が。
この時点では「美咲ちゃん」よりも好意持ってるのではないかなぁ。
また、それがためか「すみれさん」にもちょっとした変化がありました。
次の巻でまた動きありそう。

部長「井口すず」
※部長「井口すず」

理事長「涼子さん」の違った顔が見れる7話目。
いままでの変態っぷりが嘘のよう。
まぁ、常識的に考えて常時変態ではないでしょうが。
こちらのヒロインは走り幅跳びの選手で部長の「井口すず」
いままでケガをしていたの彼女が復帰するというエピソード。
こちらは全般的にえっちっぽいシーンなく、ちょっと意外でした。
彼女とのアレコレは次巻に持ち越しですかね。

 【 その他 】

そんなこんなで本日は「活火秀人」センセでした。
ざっと調べた感じでは…これが初単行本でいいのかな。
おめでとうございます!
えっち面では想像と違い、驚かされましたが。
あれは「武蔵くん」を慣れさせないための措置ですかね。
部長「すずさん」復帰の7話目ではちょろっとでしたが、キャラ同士の交流も見えたので。
次巻でやり取りが増えればいいなぁ。
とりあえず今後どうなっていくのか興味あるので、次巻も探そうと思います。




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■絶頂デュエル 魔法のカードでセックスバトル (小桜クマネコ)

★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] カードバトル、コメディー、コスプレ、眼鏡
・構成 : 8話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがきと裏話、加筆修正あり、カバー裏にラフ絵。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「小桜クマネコ(こざくら・くまねこ)」センセの「絶頂デュエル 魔法のカードでセックスバトル」です。

鉄道関係者「戸田綾香」
※鉄道関係者「戸田綾香」

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまるの長編。
長編のストーリー漫画となっていて、基本1話づつでしたが。
クライマックスへの前フリがちらほら示されています。
詳細は後述しますが、いわゆるカードバトルをメインとした漫画。
独特のルールが多く、たぶんそれに慣れた方はすんなり受け入れられるのかもしれません。
しかし、あまり知識のない方にはやや敷居があり
読みづらく感じるところもあるでしょう。
ファンタジー、SFなジャンルなどにて、その世界観を…”こうしたものだよ”、って説明されるのに近いと思います。
まぁ、漫画はコメディータッチで、ストーリーは深刻なものでなく。
バトルも魔法などで”どっちの魔力が高いとか、なんのかんのしたもの”より複雑ではなく、ファミコン世代以降ならば読むに問題ないと思います
お話とかネタとか面白かったんですが、個人的には…もうひと押し欲しいなぁ。

さらりとした細線での作画。
濃淡や全体の色づきはちょうど良いくらい。
描き込みは過ぎないくらいに細かめ。
コマ割りも同様で枠間ないこと多く、はみ出し・ぶち抜きなど頻繁。
原稿はかなり賑やかな仕上がりです。
センセはもともとカラーのがお得意なようで、↓表紙・裏表紙は見事なのですが。
白黒原稿は良い画もある反面、やや力の抜けたコマも見え。
乱れ・崩れを感じる箇所がありました。
もう少し丁寧さが欲しいですね
背景も弱さあり、また配置などバランス面も気になるところあり。
ちらほら読み返しています。
それでも、漫画自体のパワーは凄く、ネタの良さもあり。
マイナス面を補っていた印象です。
白黒絵はカラーとまた違うので、判断は間に合うのであればセンセのHPなどを参考にどうぞ。

 【 収録話 】 8話収録

露骨な変態っぷりで嫌われている「岩崎那津央(いわさき・なつお)」
生徒会長「相馬美咲」とのやり取りで偶然手にした謎の金貨。
それによって、魔法カードバトル「絶頂デュエル」に参加することのできるプレイヤーとなったのでした。
さっそく「岩崎」はカードバトルで「美咲」を撃破。
学園女子のカードを全て集め、山王森学園の支配に乗り出したのでした。
ごく簡単にはそんなお話。

カードバトルなストーリー漫画。
基本のバトル部分については、コロコロとかに掲載されてそうなそっち系漫画っぽい雰囲気です(たぶん)
(※あとがきにて、某カードバトル漫画の影響~とのコメントあり)
明かなコメディーではないですが、そうした漫画のえっちパロディー的な点、また主人公容姿・性格などが、そんな雰囲気なのでした。

メインとなっているカードバトル。
”魔法”とのことで、基本的にはなんでもありの空間です。
えっち漫画には実に都合の良い設定ですね。
鉄道関係者「戸田綾香」の回を切っ掛けに、それぞれキャラに合わせたバトルが展開されるようになり。
ネタの幅が広がっていました。
「片山まさゆき」センセの漫画みたい。
これが結構楽しかったので、ほか職業とかでも見たいですね。
シリーズ化しても良さそう
なお、本編で描かれていたルールとか様々について、ブログを書くにあたり↓下にまとめてみました。
…が、やはりある程度お気楽・ご都合主義な感じも見え、はっちゃけた印象。
正直なところ、もう少しルールまわりをキッチリしていれば、戦術・戦略がどうのこうのと考え巡らせたりなんだり、また違った楽しさも生まれてきそうです。

生徒会長「相馬美咲」、陸上部「加護華子」
※左:生徒会長「相馬美咲」、右:陸上部「加護華子」


 【 魔法カードバトル「絶頂デュエル」 ルールほか 】

 == 基本ルール ==

〇相手を先に規定回数イカせれば勝ち。
〇負けるとカードは没収。
〇勝敗つくまで逃れられない。
〇リタイアも負け扱いで重いペナルティがある。
〇カード以外のえっち誘発行為はイエローカード。
〇ワイロは受け取らない。

 == バトルフィールドなど ==

〇バトルフィールドは3×3、3×4など様々。
〇ターン制で基本は1マスづつ進む。
〇マスが重なったらえっちで勝負つける。
〇各マスには1枚なんらかのカードが置かれている。
 補充はされず、カード使用後のマスには移動のみ行われる。
〇3名での変則バトルもある。

 == カード関係 ==

〇カードの種類
・プレイヤーカード :所持する者同士が近づくとバトルフィールドが形成される。
         マスに置かれるカードとは別で参加資格のようなもの。
         1枚のみ。それぞれ職業などに応じた属性があるらしい。
         カード所持者同士のバトル、と言っていたが1話「美咲」は
         カード所持者でなかったがバトルに巻き込まれている。
         カード同士で合成もでき、プレイヤー自身が強化されるみたい。

・いたずらカード :相手を攻撃できる。
           (途中から攻撃カードと名称が変わっている)
・ミニゲームカード :ミニゲームを行い勝つとボーナス、負けるとペナルティ。
             やらなくてもペナルティ。
・はずれカード :何も起こらない。
           2マス進む、オプションカード使えるなど種類がある。
・トラップカード :引いた者に不利な事が発生する。
           いたずらカードほかこちらまで4種が基本的なカードの様子。

・フィールドカード :バトルのシチュエーションが変化する。
・回復カード :アウトを回避するなど。
・オプションカード :カード屋のガチャで引く。手持ちできる。
・レアカード :レアな事が起こる(本編であったのは人体融合)

〇カードは引くものほか、オプションカードなど手持ちにできるのもある。
〇出るカードはプレイヤーの属性によって変化する。
〇物理的にプレイヤーカード取られても、その権利は失ってしまう様子。

 == そのほか ==

〇カードバトルは噂レベルで村に伝わっている。
〇それを切っ掛けにカップルとなった者も多い。
〇都合によって、記憶消されたりもする。(噂を村外へ広めるなどの行為)
〇なんらか望みがあると、プレイヤーカードと巡り合う様子。
 勝利するとその希望が叶えられるらしい。(本編にその描写はない)


…以上ですね。
それでは各話について、簡単に。

1話目は生徒会長「相馬美咲」
↓表紙ほか中扉も彼女でいいのかな。
初戦の対戦相手で、目立つ可愛い娘でしたが。
1話以降はほぼ出番なかったのは残念
前述しましたが、「美咲ちゃん」はカードをもっていなかったもののバトルに巻き込まれてしまう、気の毒なヒロインです。
バトルはこれが初であるためか、丁寧に描写されていました。
2話目は陸上部「加護華子」
同じ陸上部員で後輩だそうですが、「岩崎くん」はあんなん(笑)で陸上部だったのね。
(※「加護さん」も文科系っぽい眼鏡っ娘でしたが)
彼のプレイヤーカードを拾ったのを切っ掛けとしてバトルに巻き込まれています。
先の「美咲ちゃん」と違い、「こんな楽しそうなゲーム」と喜んでいて、またエロス方面にも抵抗はなく。
彼女自らアソコを見せてくれたりしていました。
オチでは何やら怪しげでしたが…この「加護さん」は本編ストーリーに大きく関わる最重要キャラです。

3話目はテニス部「片桐菜々」
こちらのエピソードでは、バトルについて村単位での話が描かれていました。
ため、主役位置も「岩崎くん」でなく、「菜々ちゃん」の視点で進行しています。
とある切っ掛けでプレイヤーカードを手にした彼女。
ちょっとした間違いから、「岩崎くん」とのバトルになるのでした。
ちなみに、ガキ扱いしていましたが…思考はともかく、スタイルはそう幼くも見えず(控えめでしたが)
どうせなら、もっとロリっとした分かり易いキャラにしても良かったかも
なお、決着時点にはフィールドカード「体育祭」という、ちょっと変わったカードによるもので。
次の4話目に描かれていた、シチュエーションバトルを想像させるものとなってます。
4話目は鉄道関係者「戸田綾香」
いままでは山村でしたが、こちらは修学旅行で東京が舞台。
おとり捜査をしていた「綾香さん」に引っ掛かった「岩崎くん」
ありゃ…単なる犯罪だってば。
彼女もプレイヤーではなかったんですが、意外な展開からバトルに至っておりました。
クライマックス部分にも関わるので、なんとなく記憶しておきましょう。
鉄道関係者らしく、カード内容は電車関係。
こちらバトルがため、ネタが大きく広がったように思いました
良かったです。
ただ、決着となるトラップカードは「岩崎くん」に有利なものでしたが、引いた当人が不利になるものではないのかなぁ。

バトルのエリート「上田千夏」、バイトの先輩「立花めぐみ」
※左:バトルのエリート「上田千夏」、右:バイトの先輩「立花めぐみ」

5話目はカードバトルのエリート「上田千夏」
三つ編みに眼鏡という、いかにも文科系な彼女。
その雰囲気と合った図書館でのバトルなのですが、容姿とは裏腹にカードバトルでの熟練者でした。
初のデュエリスト同士での対決で、経験値も彼女のが圧倒的に上という不利な条件となっていくます。
カード内容は持っていた本そのまま童話関係。
「千夏ちゃん」は赤ずきんなコスプレになってます。
鉄道と同じく趣向様々で、こちらの対決も面白いですね。
オチではとある事件が発生するので、お楽しみに。
ただ、あーして簡単に他の手へ渡ってしまうものならば…ハッキリ言って、ちまちまバトルする意味ないのでは??
6話目はバイトの先輩「立花めぐみ」
非常に長いポニーテールで、背丈の低い娘さん(でも巨乳)
下着とかしっかり描かれていて、絵的にはこちらエピソードが最もお気に入り。
バイト先がスーパーマーケットであり、カード内容はそんなんになっていました。
カード「万引き少年」の”手を出したら暴行罪になっちゃうのでダメ”というのは、なるほどと思いました。
えっちはややハード気味です。

そんなこんなで、7、8話が最終エピソード。
詳細は秘密。
とある人物の秘密・行動理由、そして学園の支配者との対決が待っています
敗北必死、絶体絶命という危機に陥る「岩崎くん」はどうなってしまうのか。
学園の支配者とは誰なのか。
(※ヒントは裏表紙)
ぜひ本編にてご確認くださいませ。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「小桜クマネコ」センセでした。
こちらが3冊目くらい?
ひでるさんは今回が初見です。
店頭にて、なんとなく見た↓表紙に引っ張られました。
カラー漫画ばかりを描いていた
とはあとがきの文言ですが、ヒロイン集合した裏表紙のそれぞれ肉付き加減など、なるほどお上手。
それらカバーに釣り上げられたのですが。
予想外に面白いものでした
ただし、前述したように。
シチュエーション・カードバトルみたいなのをもっと前面にしてはっちゃけるか。
あるいは、設定をより厳密にして、決められたルール内での駆け引きに重点を置けば、より見応えあったのではないか、と感じました。
設定を引き継いで、また別シチュエーションとかでやって欲しいです。
その際には、主人公はやっぱり女の子のがいいなぁ。
(…で、バトルで色々されちゃうのよ)





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