■声を聞かせて (きいろいたまご)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] ラブコメ、学生、制服
・構成 : 初単行本、8話収録(うち「悪魔のささやき」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きいろいたまご」センセの「声を聞かせて」です。
※二宮萌香
【 構成・絵柄 】
収録は1つ前後編の他は全て短編。
カバー裏の前後(それぞれ1ページづつ)にて、収録話の後日談っぽいのがありました。
制服は全て別デザインで、残念ながら同世界話はなかったです。
ごく簡単にジャンルはラブコメ。
要素ラブ・コメのどちらもそう目立たず、初々しさある恋愛話という仕上がりです。
単に明るく楽しいだけでなく、それなりに毒気もありました。
「茜新社」さんのくくりは「COMICS 高」で、全て制服ヒロイン。
作画と合った、お話が楽しめることと思います。
すっきりとした線での作画。
濃淡は適度なくらいで白比率ありました。
描き込みはちょうど良いくらい。
変化の少ないコマ割りはやや細かめ。
枠間はだいたい確保されており、見易い原稿となっていました。
ティーンな若さある人物画は可愛く、素朴さのあるもの。
嫌味無く敷居も低く、万人に好まれるタイプだと思います。
あちこちのバランスに優れ、引っ掛かる箇所なく。
背景や小物なども違和感としつこさなく、人物とよく合ったものでした。
判断は紹介帯のカット絵が良いと思います。
【 収録話 】 8話収録
003:「ずっと前から」
マンションのお隣同士で、小さい頃からずっと仲良しだった「悠希」・「東弥」
最近はどうしても異性であることを意識させられていたんですが。
当の「悠希」は昔と変わらずに距離は近く、無防備なのでした。
単行本を代表するような、ドキドキラブコメ。
あとがきによると、こちらがデビュー作品だそうです。
ショートカットと制服が可愛い「悠希ちゃん」
あのスカート丈だと、おそらく頻繁にパンチラしていたと思われ。
そりゃ、「東弥くん」も落ち着かないわね。
慣れ親しんだ相手でも、チラと見えるそれは魅力的なものです。
また、ごく距離の近い「悠希ちゃん」が凶悪。
実にいい緊張感からのえっち展開となっていました。
ご馳走様でした。
幼馴染みカップルの恋愛話で、”かくあるべき”という、スタンダードなまとまり。
正直目新しさはないですが、しっかり基本は押さえられており。
単行本購入者の期待通りな短編でしょう。
※左:悠希、右:麻耶
023:「とらカブり??」
何かとちょっかいを出してくるクラスメイト「弥太(やた)」
揉めることも頻繁で、彼のことが大嫌いな「麻耶」でしたが。
2人して指導室に呼ばれた帰り道にて打ち解けたのを切っ掛けに、付き合うようになっていったのでした。
先の「悠希ちゃん」らと違い、もともと接点ない2人がいかにして付き合うこととなったか、というラブコメ話。
まさに”カップル誕生”というべきエピソードでしょう。
もともと嫌いだった相手と付き合う、というのは恋愛モノでのセオリー。
「弥太くん」のあれこれ対応はいちいち刺さるだろうなぁ。
あの場面で変に格好つけず、ごく素直に喋ったのもボイント高いと思います。
覚悟していただろう「麻耶ちゃん」の可愛らしい下着に注目。
047:「悪魔のささやき」 前後編
収録唯一の連続話は、ちょっと怖いタイトル。
実際はそう恐怖感あるものではないのですが…。
他短編と違い、微妙に毒のあるストーリーとなっていました。
「美夏」と付き合うこととなった「三田春樹」
彼女には親友「二宮萌香」がおり。
どちらも大切に感じていた「美夏」は、3人で居ることを望んでいたのですが…という流れ。
微妙な三角関係を描いたエピソード。
眼鏡で地味目な「萌香ちゃん」と、やや太目な「美夏ちゃん」というWヒロイン。
前編は交際相手である、「美夏ちゃん」とのえっちです。
目前でイチャつきことで、「萌香ちゃん」に気を遣わせている、と感じていた「春樹くん」
一緒に帰るのを止める、と告げられた際の「美夏ちゃん」は、大きめのリアクションをしていました。
あのくらいな年齢特有の仲間意識か、はたまた過去になんらかあったのか。
当人は置いといて、周囲はやり辛いわね。
雰囲気変わった「萌香ちゃん」が家に訪ねて来るのが後編。
眼鏡好きな方は残念。
(※髪解き、眼鏡は外しているのです)
彼女のアプローチで、なんのかんの「春樹くん」はえっちに流されてしまうのですが。
あれは仕方ないかなぁ。
オチ付近にて、何があったの明かされておりましたが。
「美夏ちゃん」の思惑とは異なる流れになっていく事もあり得ると思います。
今後の3名が心配。
直接描写はないので、読後感は悪くないです。
…モヤっと感はあるでしょう(笑)
089:「声を聞かせて」
こちらは内気で地味目なヒロイン「久々利(くくり)」さん。
変わった名前ですね。
ククリと聞くと…どーしても案山子の「玖吼理(ククリ)」が独特な起動音と共に頭を通り過ぎますね。
脱線したので戻します。
そんな彼女から告白されて付き合うこととなった「佐倉」くんのエピソード。
実はコレが表題となってます。
↓表紙は「久々利さん」でいいのかな。
「佐倉くん」の気持ちは、まぁ分かる・分かる。
できれば…もう少しゆっくり・じっくり付き合えれば、良かったのでしょうけれど。
いっぱい・いっぱいだったからなぁ、「佐倉くん」
いちおう、彼なりには頑張っていたとは思います。
ただ、いきなりアイテムは良くないぞ。
告白した「久々利さん」の視点でも見たいです。
113:「こんぷれっくす」
137:「たねも仕掛けもありません!」
あとがきによると、こちらの2話はコミックLO掲載な様子。
そのため、どちらもヒロインは学年下となっています。
前者「こんぷれっくす」は「鈴」と兄「正樹」の友人「祐介」のカップル。
「鈴ちゃん」はクセっ毛がコンプレックスな女の子。
からかわれていたこともあり、同学年男子は苦手としていましたが。
唯一昔からよく遊んでいた「祐介」だけは大丈夫だったのです。
まぁ、同学年男子はそんなもんですわね。
その点、「祐介くん」は「鈴ちゃん」の視点では大人に映ると思います。
彼も結構いっぱい・いっぱいなんですけどね。
どちらも初々しい反応で楽しい。
これを切っ掛けに、少しでも彼女の意識に良い変化あればいいですね。
(少なくともそっち方面では同学年女子に差をつけたことだし)
後者「たねも仕掛けもありません!」は手品部の「衣美」と先輩。
いきなりえっちシーンで始まるのですが。
彼女のバストトップはいわゆる陥没であり。
おそらく初めて知ったらしい彼の無神経なリアクションに、腹を立ててしまうのでした。
わはは。
ざっと調べたところ、彼女のソレは仮性で軽いケース。
現在は5人に1人という割合で、ブラなどが原因だったりもするらしい。
「衣美ちゃん」はまだ成長期なので、今後改善されるかもしれませんよ。
先輩と共に治すこととなるんだろうなぁ。
(マッサージを繰り返すことで治ることも多いらしい)
なお、カバー裏の漫画2話は、こちらの2話です。
成長した2人が見れるんですが…「鈴ちゃん」は大人っぽくなりますねー。
「衣美ちゃん」はやや願望込みのようでしたが、バスト大きくなっていたので、治ってるかな。
※左:鈴ちゃん、右:美咲
157:「社」
他収録話がラブラブ初々しいのに対し、こちらはヒロインが年上。
また、舞台が神社ともあって、かなり雰囲気異なる1話となっていました。
「美咲」と共に社へと入る「佳彦」
2人はそこで行為に及ぶのですが…終始落ち着いた物腰の「美咲」に対し、「佳彦」のやや荒れた態度だったのです。
その理由はオチ付近にて。
漫画に漂う雰囲気で、成年漫画慣れしている人はだいたい何がためえっちになっているのか、想像できると思います。
収録で唯一の黒制服が素敵。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「きいろいたまご」センセでした。
こちらが初単行本なのだとか。
おめでとうございます!
高い完成度の1冊でした。
↓表紙などのカバーより、白黒絵のが雰囲気良いですね。
なんとなく「鬼束直」センセと似た絵柄は敷居広くて嫌味なく、好み。
そうロリロリはしてなく、リアル過ぎず「COMICS 高」はピッタリだと思いました。
次巻も期待してます。
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・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] ラブコメ、学生、制服
・構成 : 初単行本、8話収録(うち「悪魔のささやき」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に漫画。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きいろいたまご」センセの「声を聞かせて」です。
※二宮萌香
【 構成・絵柄 】
収録は1つ前後編の他は全て短編。
カバー裏の前後(それぞれ1ページづつ)にて、収録話の後日談っぽいのがありました。
制服は全て別デザインで、残念ながら同世界話はなかったです。
ごく簡単にジャンルはラブコメ。
要素ラブ・コメのどちらもそう目立たず、初々しさある恋愛話という仕上がりです。
単に明るく楽しいだけでなく、それなりに毒気もありました。
「茜新社」さんのくくりは「COMICS 高」で、全て制服ヒロイン。
作画と合った、お話が楽しめることと思います。
すっきりとした線での作画。
濃淡は適度なくらいで白比率ありました。
描き込みはちょうど良いくらい。
変化の少ないコマ割りはやや細かめ。
枠間はだいたい確保されており、見易い原稿となっていました。
ティーンな若さある人物画は可愛く、素朴さのあるもの。
嫌味無く敷居も低く、万人に好まれるタイプだと思います。
あちこちのバランスに優れ、引っ掛かる箇所なく。
背景や小物なども違和感としつこさなく、人物とよく合ったものでした。
判断は紹介帯のカット絵が良いと思います。
【 収録話 】 8話収録
003:「ずっと前から」
マンションのお隣同士で、小さい頃からずっと仲良しだった「悠希」・「東弥」
最近はどうしても異性であることを意識させられていたんですが。
当の「悠希」は昔と変わらずに距離は近く、無防備なのでした。
単行本を代表するような、ドキドキラブコメ。
あとがきによると、こちらがデビュー作品だそうです。
ショートカットと制服が可愛い「悠希ちゃん」
あのスカート丈だと、おそらく頻繁にパンチラしていたと思われ。
そりゃ、「東弥くん」も落ち着かないわね。
慣れ親しんだ相手でも、チラと見えるそれは魅力的なものです。
また、ごく距離の近い「悠希ちゃん」が凶悪。
実にいい緊張感からのえっち展開となっていました。
ご馳走様でした。
幼馴染みカップルの恋愛話で、”かくあるべき”という、スタンダードなまとまり。
正直目新しさはないですが、しっかり基本は押さえられており。
単行本購入者の期待通りな短編でしょう。
※左:悠希、右:麻耶
023:「とらカブり??」
何かとちょっかいを出してくるクラスメイト「弥太(やた)」
揉めることも頻繁で、彼のことが大嫌いな「麻耶」でしたが。
2人して指導室に呼ばれた帰り道にて打ち解けたのを切っ掛けに、付き合うようになっていったのでした。
先の「悠希ちゃん」らと違い、もともと接点ない2人がいかにして付き合うこととなったか、というラブコメ話。
まさに”カップル誕生”というべきエピソードでしょう。
もともと嫌いだった相手と付き合う、というのは恋愛モノでのセオリー。
「弥太くん」のあれこれ対応はいちいち刺さるだろうなぁ。
あの場面で変に格好つけず、ごく素直に喋ったのもボイント高いと思います。
覚悟していただろう「麻耶ちゃん」の可愛らしい下着に注目。
047:「悪魔のささやき」 前後編
収録唯一の連続話は、ちょっと怖いタイトル。
実際はそう恐怖感あるものではないのですが…。
他短編と違い、微妙に毒のあるストーリーとなっていました。
「美夏」と付き合うこととなった「三田春樹」
彼女には親友「二宮萌香」がおり。
どちらも大切に感じていた「美夏」は、3人で居ることを望んでいたのですが…という流れ。
微妙な三角関係を描いたエピソード。
眼鏡で地味目な「萌香ちゃん」と、やや太目な「美夏ちゃん」というWヒロイン。
前編は交際相手である、「美夏ちゃん」とのえっちです。
目前でイチャつきことで、「萌香ちゃん」に気を遣わせている、と感じていた「春樹くん」
一緒に帰るのを止める、と告げられた際の「美夏ちゃん」は、大きめのリアクションをしていました。
あのくらいな年齢特有の仲間意識か、はたまた過去になんらかあったのか。
当人は置いといて、周囲はやり辛いわね。
雰囲気変わった「萌香ちゃん」が家に訪ねて来るのが後編。
眼鏡好きな方は残念。
(※髪解き、眼鏡は外しているのです)
彼女のアプローチで、なんのかんの「春樹くん」はえっちに流されてしまうのですが。
あれは仕方ないかなぁ。
オチ付近にて、何があったの明かされておりましたが。
「美夏ちゃん」の思惑とは異なる流れになっていく事もあり得ると思います。
今後の3名が心配。
直接描写はないので、読後感は悪くないです。
…モヤっと感はあるでしょう(笑)
089:「声を聞かせて」
こちらは内気で地味目なヒロイン「久々利(くくり)」さん。
変わった名前ですね。
ククリと聞くと…どーしても案山子の「玖吼理(ククリ)」が独特な起動音と共に頭を通り過ぎますね。
脱線したので戻します。
そんな彼女から告白されて付き合うこととなった「佐倉」くんのエピソード。
実はコレが表題となってます。
↓表紙は「久々利さん」でいいのかな。
「佐倉くん」の気持ちは、まぁ分かる・分かる。
できれば…もう少しゆっくり・じっくり付き合えれば、良かったのでしょうけれど。
いっぱい・いっぱいだったからなぁ、「佐倉くん」
いちおう、彼なりには頑張っていたとは思います。
ただ、いきなりアイテムは良くないぞ。
告白した「久々利さん」の視点でも見たいです。
113:「こんぷれっくす」
137:「たねも仕掛けもありません!」
あとがきによると、こちらの2話はコミックLO掲載な様子。
そのため、どちらもヒロインは学年下となっています。
前者「こんぷれっくす」は「鈴」と兄「正樹」の友人「祐介」のカップル。
「鈴ちゃん」はクセっ毛がコンプレックスな女の子。
からかわれていたこともあり、同学年男子は苦手としていましたが。
唯一昔からよく遊んでいた「祐介」だけは大丈夫だったのです。
まぁ、同学年男子はそんなもんですわね。
その点、「祐介くん」は「鈴ちゃん」の視点では大人に映ると思います。
彼も結構いっぱい・いっぱいなんですけどね。
どちらも初々しい反応で楽しい。
これを切っ掛けに、少しでも彼女の意識に良い変化あればいいですね。
(少なくともそっち方面では同学年女子に差をつけたことだし)
後者「たねも仕掛けもありません!」は手品部の「衣美」と先輩。
いきなりえっちシーンで始まるのですが。
彼女のバストトップはいわゆる陥没であり。
おそらく初めて知ったらしい彼の無神経なリアクションに、腹を立ててしまうのでした。
わはは。
ざっと調べたところ、彼女のソレは仮性で軽いケース。
現在は5人に1人という割合で、ブラなどが原因だったりもするらしい。
「衣美ちゃん」はまだ成長期なので、今後改善されるかもしれませんよ。
先輩と共に治すこととなるんだろうなぁ。
(マッサージを繰り返すことで治ることも多いらしい)
なお、カバー裏の漫画2話は、こちらの2話です。
成長した2人が見れるんですが…「鈴ちゃん」は大人っぽくなりますねー。
「衣美ちゃん」はやや願望込みのようでしたが、バスト大きくなっていたので、治ってるかな。
※左:鈴ちゃん、右:美咲
157:「社」
他収録話がラブラブ初々しいのに対し、こちらはヒロインが年上。
また、舞台が神社ともあって、かなり雰囲気異なる1話となっていました。
「美咲」と共に社へと入る「佳彦」
2人はそこで行為に及ぶのですが…終始落ち着いた物腰の「美咲」に対し、「佳彦」のやや荒れた態度だったのです。
その理由はオチ付近にて。
漫画に漂う雰囲気で、成年漫画慣れしている人はだいたい何がためえっちになっているのか、想像できると思います。
収録で唯一の黒制服が素敵。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「きいろいたまご」センセでした。
こちらが初単行本なのだとか。
おめでとうございます!
高い完成度の1冊でした。
↓表紙などのカバーより、白黒絵のが雰囲気良いですね。
なんとなく「鬼束直」センセと似た絵柄は敷居広くて嫌味なく、好み。
そうロリロリはしてなく、リアル過ぎず「COMICS 高」はピッタリだと思いました。
次巻も期待してます。
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