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■魔法の時間 (叶竜児)

★まんがデーター [16.0/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●〇〇
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] 部活動、むちむち、コメディー
・構成 : 9話収録(うち「魔法の時間」×7)
・おまけ: あとがき、「魔法の時間 雑記」、カバー裏に別絵、
     一部描き下ろし「魔法の時間」、描き下ろし「魔法の時間4コマ」、
     加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「叶竜児(かのう・りゅうじ)」センセの「魔法の時間」です。

時任魔耶、西園寺花音
※左:時任魔耶、右:西園寺花音

 【 構成・絵柄 】

収録はメイン中編と2話の短編。
連続話はいわゆる群像劇です。
とある部活動での青春話…というほど甘酸っぱくはなく。
結構ビターな感覚でした
ちらほらコメディー感もあるのですが、詳しくは後述しますね。
収録された短編の2話も、そうラブコメちっくなものではなかったです。
タイトル、そして↓表紙・裏表紙から、誤解される方もいるかもしれませんが。
漫画にはファンタジー要素はありません。
よくよく見ると、紹介帯に「映研女子たちの青春と性春!」とあり、お話はそんなん。
ぱっと見で間違えぬように。
やや紛らわしいかなー。

しっかりとした線での作画。
全体の色づきは適度なくらいですが、黒色は強め。
描き込みもちょうど良いと思います。
コマ割りは変化あり、はみ出し・ぶち抜き多め。
バランスはややセンセ独特なものですが、崩れ・乱れなく。
小さいコマもしっかりと丁寧でした。
幅広な輪郭で横長な四角っぽい目、比較的鼻筋も描かれています。
ふっくらとしていて良い肉付きなスタイル。
コメディーからシリアスまで表現・漫画に優れていて、引っ掛かるようなところはありませんでした。
カラーでもそう変化はないので、判断は↓表紙・裏表紙で良いでしょう。

 【 収録話 】 9話収録

005:「魔法の時間」 7話
文化祭で上映する作品を作る映像研究部の面々を描いた連続話。
各話でスタッフらがピックアップされつつ、完成へと向かうような感じになっています。
いわゆる部活動漫画ですわね。

映研スタッフほか登場人物は9名ほどの男女。
各ヒロインにスポットが当たるものですが、ちゃんとメインヒロインが確定されていて。
それぞれのお話を挟みつつ、クライマックスたる大きな流れに繋がっていくような構成でした。
あちこちコメディーっぽいところもあるのですが、概ね6割、7割くらいはシリアスに進行

うーん、つまんないとは言わないものの…。
おっさんか見ると、最も盛り上がるべき最終シリーズの導入たる5話がどうしても違和感
申し訳ないですが、学校・部活動での映画制作で、あーした行動を取るのがどうしても解せない
廃部になったところで、映画を撮ることは勝手にすればいいのだし。
制作費用は自費になるだろうけど、公開についてもこの現代ではネットに上げることもできるのだし…。
(※制作会社とかで、社員が路頭に迷う、まとまった金が動く~というならば、分からんでもないけれど)
良くも悪くも、漫画・まんがしたお話に感じました。
中書き(雑記)にあったそのまま、センセの思い入れが強過ぎる分野であるためかなー。

個人的には、2~4話のような感じとか、巻末四コマのが楽しい。
特に「栞さん」の4コマ群は本編に出ていた個性的な面々が絡み、面白く仕上がっていました。
あれくらいのライト感覚のが、良かったように思います。
(※6話のオチとか)

白川真里、霧依輝美
※左:白川真里、右:霧依輝美

【 魔法の時間 登場人物 】

「時任魔耶」  部長 監督・監修・演出・編集 →5~7話ヒロイン
「渡辺瞬」    カメラ (※そもそも映研でなくお手伝い)
「白川真里」  女優 →1話ヒロイン
「霧依輝美」  照明 →2、3話ヒロイン
「明智大輔」  プロジェクト管理・照明補佐
「写楽映児」  カメラ補佐・編集補佐
「西園寺花音」 サウンド・音響 →4話ヒロイン
「上條栞」    シナリオ・脚本 →4コマヒロイン
「名前不明」  生徒会会長


1話目は演技が固い女優「白川真里」に、カメラ「渡辺瞬」が演技指導するもの。
もともとは彼の愚痴が切っ掛けなのですが。
まぁ、確かに追い込んで成功するものではないですね。
「渡辺くん」は真顔でなかなか恥ずかしいことを口にしているのですが。
ああした状況下にあった「真里さん」には刺さったのかなぁ。
当然成年漫画がためなのですが、この映像研究部にはピンク色な霧が漂っているようで。
こちらほか、あちこちでも驚くような展開に。
うん、まぁ…”ありったけの想い”は伝わるが。
オチが楽しい。
ただ、あんなんを提出するべき部長であるものの、女性でもある「魔耶さん」に堂々と見せる「渡辺くん」はちょっとどうかと思う

2、3話は自分に自信が持てずにいる、照明担当「霧依輝美」さん。
「明智大輔」、「写楽映児」という2名の男性が関わる前後編のようなエピソード。
2話目が切っ掛け話、3話目が丸く収まる完結話という感じです。
なかなかの「輝美さん」の性癖に驚き。
そうか、いちおう「明智くん」は直接行為はしていないのか。(※たぶん。少なくとも2話中では)
彼が明らかにし、「輝美さん」を開発し続けた結果が3話目。
いや、凄かったですね。
危険なタイプ、ではあったものの悪人でなく。
オチは綺麗にまとまっていました。
あれでひと落ち着きはするのかな。

4話はツーサイドアップの可愛い「西園寺花音」さん。
このお話は2ページ目からのくだりが好き
ここで詳細を書いてしまうのは勿体ないので伏せますが。
えっちに至る展開もいいですね。
最も格好良い言動だったのではないでしょうか。
なお、次からの最終エピソードはこちらの途中、そしてオチから始まります。
さて、5話以降は部長「時任魔耶」さんのエピソード。
ずっと出ずっぱりだった彼女がメインヒロインで、3話をも割り当てられていました。
ただ、こちらが前述したように、ひでるさん刺さらなかった部分。
ああした、制作に熱意と情熱を持ったタイプだというのも分かるのですが…。
6話オチは落差もあって非常に良かったので。
何か…また違った事件とかであれば、読後感も全然異なるものになったかなぁ。
巻末の4コマはシナリオ担当「上條栞」をヒロイン、というか主役としたもの。
それぞれキャラとのやり取り、特に「明智くん」がいい味出しています。
あとがき部分で脱がされていましたが、実はえっちシーンもあるので(ちょろっとね)お楽しみに。

169:「梅雨 hazard」
梅雨でニュースになるような集中豪雨が観測される中。
「紅野」・「とし」の2人は、不注意で壊れていたドアを閉めてしまい。
掃除中だった体育用具室に閉じ込められてしまったのでした。
お約束で携帯の電源は切れていて(※彼女は忘れてた)
彼女の服は雨で濡れ透け状態という、まさに成年漫画な状況(笑)
付き合っている間柄ですし、とりあえずえっちしちゃおう、って感じですわねー。
ただ、こちらで誘ってきたのは彼女「紅野さん」から。
意外に彼のが冷静で、脱出方法を探っておりました。
あー、目先の問題をどうにか解決しようという男子と、肝が据わっていて感情に走った女子、って感じもあるかなぁ。
ガンガン服脱いでく様が好き。

紅野さん
※紅野さん

189:「かくれんぼう」
小学校の同窓会で久々にかくれんぼすることとなったところ。
最後まで残っていた「柏木雄一」・「沢村」の2人は、探す面々をよそにえっちしていたのでした。
もともとはカラー原稿らしい、8ページでやや短めな短編。
久しぶりに再会した「雄一くん」に、彼女から仕掛けています。
言動を見る限り、色々背景あるようなのですが…ページ的に雰囲気を味わうような感じ。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「叶竜児」センセでした。
当ブログでは「処女恋しましょ」を紹介しています。
そちらが非常に良く、お名前は頭に残っていて(←珍しく)
事前に「コアマガジン社」さんのHPで見かけ、狙っておりました。
個人的には前回のが良かったなぁ。
センセのああしたコメディーな表現が好きなので。
カバー裏とか、ね。
まさか、あんなムサいものに変わるとは思いませんでした(笑)



みっくすパーティ」


魔法の時間 (メガストアコミックス) コミックス アダルト, 2019/3/19


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■シルシ Shi-Ru-Shi (神代竜)

★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●◎〇
・漫画 :●●●〇〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] 女学園、サスペンス、オカルト
・構成 : カラー(6P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき、カバー裏に相関図、カラー描き下ろし「プロローグ」、
      一部描き下ろし「再終幕」

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神代竜(かみしろ・りゅう)」センセの「シルシ Shi-Ru-Shi」です。

風紀委員「赤木メイ」
※風紀委員「赤木メイ」

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまるの長編。
単行本のラストには零章という前日譚があるのですが、これが外伝っぽいものとなっています。
山奥の女学園で繰り広げられるオカルト騒動を描いたお話。
センセ曰く、「ダークなハーレムもの」とのこと。
ちょっとしたファンタジー要素ありますが、魔法でドカバキするほどではありません。
また、ダークでもホラー要素はないです。
多少のブラック要素ありつつも基本的には恋愛系。
プレイとしても雰囲気と違い、ハードなものはなかったです。
そのあたり、期待と合致するかどうかは大きなポイントになるでしょう。
なお、カバー裏にはキャラ相関図があるのですが。
これがネタバレてしまうものなので、見るのは読み終わった後のが良いです。
お気を付けください。

そう、下記「収録話」以降も全ては書いていませんが、多少ネタバレはしてしまうので、購入を考えている方は進まない方が良いでしょう。

柔らかな線での作画。
描き込みはあっさりで、全体の色づきはデジタル調ながら濃いもの。
枠間あるもののコマ割りは細かく、はみ出し・ぶち抜きなど賑やか。
色彩もあり、原稿は濃厚な味わいです。
背景・小物は漫画ジャンルがため、よく描かれていたと思います。
ただ、お話のプラスとなるには…やや遠いかなー。
縦横に大きい目と輪郭で鼻筋もある人物画。
可愛らしいお姉さん系です。
だいたいは問題ないものの、たまにバランスの悪いコマが見られました。
人物絵的に目立ちやすく損する作画タイプだと思います。
ただし、絵にはパンチ力と勢いがあるので、そう引っかかるほどではありません
判断については紹介帯裏のカット絵が良いでしょう。

 【 収録話 】 8話収録

003:「シルシ プロローグ」 カラー原稿、描き下ろし
009:「シルシ 第一幕~再終幕」 6話、最終幕に一部描き下ろしあり
人里離れた山間にひっそり佇む学園「聖セフィリア女学園」
そこへ新任教師として赴任した「三上司」には、もう1つ重要な役目がありました。
少女に現われる痣のようなシルシ。
それが現れた女性は夜毎性欲に支配され、男性が死に至るまで精気を吸いつくす~という事件が起こっていたのです。
「司」はそのシルシを解く資格をもった男性。
呪われた女生徒らを救いつつ、シルシの調査をするのでした。
ごく簡単にはそんな話。

閉鎖された女学園で起こる性事件。
えっちで解放できる能力を持った主人公がその謎を追う~なんて、昔の成年系アドベンチャーゲームみたいですね。
逆にそんなん好きだった人には、舞台・設定など刺さる題材だと思います。
物語のポイントになる「シルシ」という不確かなもの。
今回のブログを書くにあたって、関連する台詞などをまとめてみましたが。
分かったような、そうでもないような…むむむ。
発言はキャラの憶測が含まれていると考えられ、また都合に合わせた部分もあるのかな。
正直、そう理解しきっていないので、間違えている部分あるかも。
謎解き部分は別にして、この「シルシ」についてはもっと条件などを明確かつシンプルにした方が良かったのでは、と思いました。
↓下にまとめたものを残します。
(一部強いネタバレ部分は外しています)

 【 シルシ について 】
 
●最初の事件は本編から15年前が最初。
 その際は女学園としたことで、一旦は治まっていた。
●シルシは、身体のどちらかに現われる、痣のようなもの。
●シルシが現れた者は性欲に支配され、相手が死に至るまで精気を吸いつくす。
●シルシは持つ者との接触で伝染。
●性的に興奮すると現れる。後に恋することが発現条件だとされていたが、
 実際は嫉妬や抑えられた感情などでも発現する。
 (そのため、単に接触しただけでは要素を持つだけで、即発現はしない)
●シルシの呪いにかかった子らは、皆揃って「幽霊を見た」と証言。
 その幽霊は、学園長「霧条絢香」とよく似ている。
●主人公「三上司」はシルシの呪いを解く資格を持っている。
 膣内に射精することが条件で、煙と共にシルシは消失していた。
 ただし、必ず消える訳でないらしく、相手を満足させることも条件らしい。
 また、一度えっちした者には抗体が出来る。

…だいたいそんな感じです。
それではお話について簡単に。

委員長「サラ」、生徒会長「黒崎紗織」
※左:委員長「サラ」、右:生徒会長「黒崎紗織」

カラー原稿のプロローグは描き下ろし。
登場ヒロインらとの複数プレイとなっています。

切っ掛けの第一章から第二章までは、委員長「サラ」がメイン。
「サラさん」は↓表紙の娘で、単行本でもメインヒロインという扱いです。
頻繁に顔を見せていたほか、後半でも重要な役割となっていました。
学園長「霧条絢香」、保健医「水野玲子」から説明を受けているのですが…。
後の展開を見る限り、ここはコマ割り等でもう少し巧く運んで欲しかった
読者側には予測もできない描き方でしたからね。
対象者発見のため、健康診断とかやっていましたが。
ほか女性はまだ良いとして(←よかないですが)、「サラさん」への行為は完全にNGだと思いますよ。
バストの大きい、可愛らしい娘さんでした。

二章の後半から第三章は「サラさん」とは同室の風紀委員「赤木メイ」 
裏表紙を飾る彼女は、黒髪・カチューシャで正統派ヒロインという雰囲気。
本編では黒下着でなかったですが…あれは零章の生徒会長「黒崎紗織」さんが混じっているのでは。
いきなり主人公にラブラブな「サラさん」と違い、反抗的な態度を取る彼女。
そんな彼女がいわゆるラッキースケベな展開になるのはお約束かな。
結構ガッツリとしたキスになっていましたが…普通あーはならんわね。
「メイさん」は1回のえっちでシルシ消えなかったのですが、そうしたキャラであるためでしょう
なお、「サラさん」も目撃していた、”幽霊の噂”についても描かれています。

第四章は「百合園カナ」・「白河ユキ」の百合カップル。
彼女らはその他ヒロインですね。
百合ってる間に「司くん」が加わる、ちょっと変化あるプレイが楽しめます。
同時に、”シルシを持つ者を見分けられる”、という「京極光子」が登場。
眼帯したゴスロリ少女で、闇の魔術師「ルーシー・ザ・ダークファントム」と自称する面白キャラでした。
実は実家は教会で、物語の真相に近づけたのは彼女のお陰。
結構重要な役割なのです

京極光子
※京極光子

第五章からがクライマックス。
学園長について詳しい「ルーシー」こと「光子さん」によって、色々な事が判明しています。
学園長らの過去について。
シルシが何であるのか。
…など。
そのため、詳しく書けません
なお、第五章のえっち相手はその「光子さん」です。
収録ではダントツの貧乳っぷりを目いっぱいに堪能ください。
最終章はかなり混沌とした展開になっていましたよー。

171:「シルシ 第零幕」
こちらは三上赴任前のエピソード。
零幕ではありますが、最終章まで見た方がターゲット。
くれぐれも、最初にこっちから見ないように。
ロング黒髪でお嬢様然とした生徒会長「黒崎紗織」を主役としたエピソード。
やはりシルシが関わるのですが、それによって運命を大きく狂わされる~みたいな、バッドエンド的なお話でした。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「神代竜」センセでした
こちらが2冊目の単行本。
ブログでは「お嬢様のメイド事情」を紹介しています。
なるほど、前巻から結構間が開いてますね。
今回は↓表紙に引っぱり上げられました。
「サラさん」可愛くて良いですね。
なお、カバー裏には線画、中扉ではリンク絵が楽しめます。
事後ですね(笑)
ちゃんとシルシも消えていましたよ。




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■やんちゃギャルの安城さん (加藤雄一)

★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●◎
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] ラブコメ、ギャル、学園
・構成 : 収録(①14話②13話③13話)+α収録、現在3巻まで発売中。
・おまけ: ショートコミック(①5話②5話③4話)
※丸数字は巻数。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「加藤雄一(かとう・ゆういち)」センセの「やんちゃギャルの安城さん 1~3巻」です。

ヒロイン特集①:ギャルな「安城さん」
※ヒロイン特集①:ギャルな「安城さん」

 【 構成・絵柄 】

現在は3巻まで発売されている長編漫画。
1話あたり12から14ページです。
ちょっと短めかな。
だいたい直接漫画が始まっているんですが、1ページ分が扉絵となっている回もありました。
そんな訳で収録の話数としては多く、13~14話ほど。
さらに、各巻には2ページほどのショートコミックも差し込まれていました。
まったく別のエピソードだったり、本編と続いている、関連したようなお話もありますね。
(ざっと探して特に表記見つけれませんでしたが、描き下ろし…かな?)
ジャンルとしては、女の子からえっちっぽいアプローチ受け続ける~みたいなラブコメ。
とある男女カップルの青春ストーリーです。
2人のアンバランスさが最大のポイント
詳細は後述しますね。
ある程度はサービスカットも売りな漫画だと思いますが、直接的なシーンはなく。
ほぼ全裸なども描かれることはなく(ほんのちょっとある)、だいたい下着などがチラ見えするくらい。
ちらほら見られる、シチュエーション的なドキドキ・エロス感を楽しむものです。
ギャル、という単語が引っ掛かる人もいるかと思いますが…。
そこはあまり気にしなくて大丈夫でしょう

強い線での作画。
描き込み、全体の色彩は適度なくらいで、黒色が濃いめ。
コマ割りはそれなりに変化あって、枠間も概ね確保されています。
白比率はそこそこあるものの、原稿はコッテリとした印象でした。
背景・小物は全体と合って良く、特に鍋ほか食べ物がお上手
人物画は特徴的な鼻と切れ長な目、ぽてっとした唇。
漫画なデフォルメでしたが、リアルっぽい所もあり。
一言で言うならば、お姉さん系でしょうか。
よくある可愛らしいタイプではなく、強い個性があり人を選ぶと思います。
表現としては基本的にコメディー調。
ただ、各巻とも決めるべきところの作画は、はっちゃけ過ぎることなく非常に良いものでした。
だいたい「安城さん」が下から迫ってくる(※「瀬戸くん」視点ね)ため、見下ろすようなアングルが多いです。
カラーでもあまり変化はないため、判断については↓表紙、紹介帯のカット絵がオススメ。

 【 収録話 】 13~14話+α収録

真面目で人が良く、クラスでは日陰側な存在の「瀬戸」
そんな彼は、席が1つ前のイケてる女子「安城アンナ」に最近よくエロい言動で絡まれていたのでした。
ごく簡単ですが、おおむねそんなお話。

ギャップのあるカップルのラブコメ話。
いわゆるスクールカーストのうち、最上位くらいに位置する女子が、何故だか最下層にいる男子に積極的なモーションをかけてくる…みたいなん。
こうしたのは、成年漫画ほかちらほら見掛けられますが、こちらもその1つ。
常に一定層のファンがいるだろう、王道タイプですかね。
特にヒロインの「安城さん」は、派手なギャルとして描かれていて。
ぱっつん髪でひょろ眼鏡な「瀬戸くん」とは、ぱっと見でも、よーく見ても、合致する要素はカケラもありません
普通、ああした女子は男子にとって脅威な存在に映ると思われ、2人並ぶ姿は実に面白いこととなっていました。
彼はまた極端であるものの。
こうしたカップル構図というのは…現代ファンタジーみたいなものかなー。
(※男女逆ならば、現実にも結構見かける)
実際のところはどうなんでしょう。

ヒロイン特集②:私服の「安城さん」
※ヒロイン特集②:私服の「安城さん」

現在は3巻ですが、この2人は付き合ってはいません。
どちらも、1巻後半頃からある程度の核心めいたことは言っているんですが。
ちゃんと告白する感じはなく。
ほとんど一緒にいて仲も良く、周囲の目としてもほぼ付き合ってる風であったものの、正式なカップルではありません。
(※イベントがため、3巻では疑似カップルになっている)
また、据え膳でも手を付けようとしない、真面目な性格の「瀬戸くん」で。
同時に「安城さん」も、そうした彼に全幅の信頼を置いているようなところがあり…(※1巻7、8話)
故に、2人の関係は巧い事ゆっくりとした進展となっていました。
彼女も容姿はあんなんで、発言も何かとエロいんですが、内面はそうでなく。
今くらいの関係が心地良いんでしょうね。

現在であーなので、付き合ったらよりラブラブするのでは。
ただ、「瀬戸くん」はあんまり奥手だと他にかっさらわれるぞ

前述もしていますが、サービスカットについて補足を。
なかなか足癖の悪い「安城さん」
↓表紙ほか、各所で惜しい場面はあるのですが。
いまの所、パンチラはほぼ確認できません。
寸止めです。
…うそ、実はちょっとありました。
おそらく、アングル的に漫画世界での「瀬戸くん」は、何度も目撃している筈。
描かれているのは、だいたい谷間とかブラチラでしたね。
ただし、
ブラは見せてもいーって思ってんだよねー
とか、彼女はそんな発言(3巻)をしており。
漫画の都合も当然あるのでしょうけど、胸元大きく開けていて当人がワザと”チラ見えさせている”ようでした。
「安城さん」は美容師の母を持ち、スタイリストが目標。
そっち方面で感覚は洗練されており、そんなんもまたファッション的な感覚での一環のようでした。
(※プラス、当然「瀬戸くん」の反応も楽しんでいる)

単行本の1巻1話では、既に彼女から色々され始めている状態。
基本的に「瀬戸くん」の視点で、意識するようになってからがスタートですからね。
本当の出会い・切っ掛けについては14話で描かれています。
ギリギリ1巻に間に合いました。
ひょろ眼鏡くんな割りに、要所では非常に格好良い発言をしていて
なるほど、「安城さん」の対応があー変わるのも納得。
ここはぜひ単行本でお楽しみ下さい。
2話目のトイレ内エピソードが個人的には好き。
もし成年漫画ならば、あの体勢は…確実にえっち発展していくだろうなぁ…。
オチの描写が非常に爽やかで、もう羨ましいくらい
大ピンチに陥る7話ほか球技大会の11話など、いちいち「安城さん」が格好良くて素敵

2巻は夏休み前後風景。
17話では彼女の自宅、そして母親が登場しております。
なるほど、この人の影響で「安城さん」はあーなのか。
父親については描かれてなかったですが、「瀬戸くん」みたいなタイプだったら可笑しいですね。
19話では水着、24話では浴衣姿を堪能できます。
普段あーで、あの浴衣姿は…ヤバい。
また、狐面がよーくお似合いでした。
21、22話では久しぶりに「瀬戸くん」の格好良いところが描かれています。
あの間に割って入る(付き合ってもいないのに)のは、凄いこと。
25話からはちょっとしんみりする飼い猫とのエピソードがありました。

ヒロイン特集③:文化祭の「安城さん」
※ヒロイン特集③:文化祭の「安城さん」

現在の最新3巻は、そうした諸々を経ての文化祭風景がメイン。
共に仕切りを任されるほか、ベストカップルコンテストの代表になってしまい、カップルとして出場します。
おおむね3巻の各話はほぼその準備作業、本番でのあれこれ風景となっていて。
特にコンテストでの2人は、前半の山場という感じで非常に見応えがありました

また、何気に前巻からそれぞれお互いの友人同士「豊田」・「犬山」のエピソードが描かれています。
「豊田さん」は「安城さん」よりもガード固く、お相手となりそうな「犬山くん」がさっぱり振り切れていて、こちらもなかなか進展しなさそうなのですが。
喫茶店でのあの台詞は彼だからこそ言えそうなもので、良かったと思います。
まだ先は長そうですがね…。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「加藤雄一」センセでした。
既に何冊か単行本を出されていて、検索でざっと数えたところ。
おおむね13冊目くらいかと思われます。
ひでるさんはこちらが初見。
おそらく3巻の発売に合わせて、店頭で特集をしていて。
そちらに引っかけられました。
やっぱり3冊の表紙が並ぶと、パワーは凄いですね
なんとなく興味を引かれ、ゲットしてきました。
予想以上に「安城さん」が可愛く、ぐさー刺されましたよ。
次巻も期待しています。








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■ぴゅあ×シコ×みるく (ぎうにう)

★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●◎〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [成年] ラブコメ、お尻、むちむち
・構成 : 初単行本、14話収録(うち「上のおくちと下のおくちと、」×2、
     「すなおな」×2、「あったかさん」×3)
・おまけ: あとがき、カバー裏に作品解説、合間にイラスト、
      描き下ろし「すなおな after」 

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ぎうにう」センセの「ぴゅあ×シコ×みるく」です。

夜須奈緒、布袋屋ほのか
※左:夜須奈緒、右:布袋屋ほのか

 【 構成・絵柄 】

収録は2、3話ほどの連続モノと短編群。
短編の後日談が描き下ろしされていました。
話数は14と多いものの、連続話の一方はショートだったりするのですが。
全体のページ量もあり、読み応えのある1冊です。
ジャンルは甘いラブコメ。 
ラブ・コメのどちらも強く、特にラブは甘さたっぷりです。
そうして甘いだけ、プレイははっちゃけ度合が高く。
しっかり成年漫画していた印象です。
キャラの個性が強く、そのパワーが作品全体を牽引しているように感じました。

お話3話後の合間には、ページが挟み込まれていて。
それ以降は2014年より前の作品。
(冒頭からの3作品は17、18年のもの。「乙女にお任せックス」まで)
さすがに最近の漫画洗練されていて、非常に綺麗な仕上がり。
また、そちらと差はあるものの、以前の作品群もお上手なので読むに問題は感じませんでした。
過去作品のが人物絵がロリっと漫画っぽいかなー、という印象。
単純に、お話がお姉さん系ということもあるのかもしれませんが。
おおむね広めな輪郭でむちっと肉付きの良いスタイルです。
強めの線で、色彩は濃いめ。
描き込みはちょうど良いくらいで、適度に白比率もありました。
コマ割りは変化大きく、はみ出し多め。
表現はコメディーっぽく原稿は賑やか。
カラーでもそう変化はなく、紹介帯のカット絵と共に判断するのが良いでしょう。

 【 収録話 】 14話収録

005:「上のおくちと下のおくちと、」 前後編 カラー原稿あり
妻「折野依芽」はえっちなのですが。
夫「折野幸太」は彼女の全裸をまだ一度も見たことがなかったのでした。
成年漫画では、よくありがちなネタ。
ただ、こちらの2人は既に結婚もしていて。
その理由は、独特なものでした。
なるほど、現実にはこうしたもののが気にするかもしれませんねー。 
前編はカラー原稿で6ページのショート。
後編(本編っぽいです)の前フリって感じでした。
あれをお風呂内でやってれば、条件全てクリアできるかな(笑)
本編は無理やりお風呂を一緒しようとする展開。
お風呂で髪をアップにした「依芽さん」がキュートでした
裏表紙こちらのが「依芽さん」ですよ。
折り返し部分まで絵が続いてるので、広げて見てみて。 

妻「折野依芽」
※妻「折野依芽」
 
031:「乙女にお任せックス」
ホテルへ入ったカップル「上志乙女」・「部家優人」
その際、彼は素直に童貞だと告げてきたのですが。
実は、お姉さんとして振る舞っていた「乙女」もまた、初めてだったのです。
混乱しつつも下調べなど頑張ってる「乙女さん」が可愛い。
下着も気合入ってましたねー。
あれはヤリ過ぎだと思うけど。
ネット検索しつつ、ということもあり、目隠しプレイなのですが。
なるほど、お互いそんなんがいいかも。
途中から外してましたけどね。
なんのかんの、2人の相性は良いようで良かった。

051:「きぐるみっくす」
1年に1度の学園祭。
全裸で宣伝の着ぐるみに突っ込まれた「倉沢優」
そこに、ミスコン出場を拒否するべく、逃げ回っていた生徒会長「丹菊瑠海」が助けを求めてやってきたのでした。
冒頭シーンがぱっと理解できず、何度か繰り返してしまいました。
うーん…。
宣伝のチラシを配っている着ぐるみの中に無理やり「瑠海さん」が入ってきているのですが。
すまない、人が入っているとは…」という台詞は物凄い違和感。
その後のシーンで、外観は置物っぽい雰囲気だと分かるんですが、誰もいないと勘違いするのはちょっと変だと思いました。
…ただ、着ぐるみ内へ如何にして2人入れるか、ってネタは、なかなか難しいわね。
「優くん」は全裸なのだし。
また、彼がそんな状態だったので、堅物っぽい生徒会長「瑠海さん」もえっちに流れることとなるのですが。
中そこそこ広そうではあるものの、立ち位置とか変わってるのもちょっとねぇ。
また器用に服も脱いでいましたよ。
エロくはあるのですが、あちこち引っ掛かってしまいました。
「瑠海さん」のキャラはいいですね。
もう一度見たいです。

075:「すなおな」
227:「すなおな after」 描き下ろし
「愛上豊」・「夜須奈緒」のカップル話。
えっちのタイミングがなかなか合わない2人でしたが。
寝ながら独りプレイする「奈緒」の声に気付いたのでした。
そんな訳で、寝込みを襲う展開。
拒否られてる3段階のシーンが良いですね
そうしたもんですよねー。
ただ、トイレ中はダメだろ。
寝ている彼女は素直で可愛らしく、チョーシに乗ってトンデモな事をしていました。
怒られるぞ。
描き下ろしは本編の延長戦プレイという感じ。
エロス感が強まっていて、実にいい感じでした。
下から、続いて横から3コマ~と続くページが好き。
なお、↓表紙はこちらの「奈緒さん」です。

099:「ロリごっこ」
風紀委員「中嶋隆史」は、
”放課後に現われるブカブカの制服を着た幽霊”
そんな噂話の真実を確かめるよう指示されてしまったのでした。
センセの作画が明るいので、良くも悪くも全然恐怖感がありません。
発見するまでは、もっと暗い色彩のが雰囲気出たかも。
まぁ、ヒロインとの衝突シーンが1ページ目だったので、誤解させる気はないのでしょうけど。
つかまえたごほーび」ということでえっち発展しています。
5年生、はいちおう正しいのか。
口調なども無理やり感はなかったので、彼女はあの容姿を最大限に利用しているんだろうなぁ。

115:「あったかさん」 3話 カラー原稿あり
田舎の小さな学習塾で受験勉強をする「温石敦史」・「布袋屋ほのか」の2人。
まだ付き合ってはいないものの、おそらく両想いだろう雰囲気があったのですが…。
その日は「なんだか寒くって…!」とか、くっついてきたのでした。
縁の太い四角眼鏡が特徴な「ほのかちゃん」
大人しく真面目そうな感じなのですが、妄想働かせてる「敦史くん」よりも全然積極的でした。
(※いちおう、彼がお手付きしないのには、ちゃんとした理由があります)
後述しますが1話目は短く、ほぼ2話目が本編という感じ。
彼が感じていたように、開始時点から「ほのかちゃん」はラブラブ全開。
ちょっとした場面でしたが、黒パンストの太ももに手が吸い込まれるシーンが好き。
いいよね、こんなん。
詳細は伏せますが、3話目は初デート話。
それがため気合入っていた「ほのかちゃん」は、店員の言われるまま大人っぽい恰好で、かつ眼鏡オフ。
(※コンタクトにした訳でなく、よく見えていない状態)
あの四角眼鏡が可愛いんだけどなぁ
結構な危機的状況になっていて、ドキドキでした。
そうか、あれブラもつけてなかったんだ。
なお、カラー原稿の1話は4ページのショート。
「ほのかちゃん」のお誘いでコスプレえっちでした。
ミニスカサンタだったので、が映えます。

157:「あめむち」
「望田信之助」と「飴谷ちとせ」は幼馴染み。
昔と変わらず、世話が焼ける彼女でしたが。
食べ物で釣りやすいためか、他の男からよく声を掛けられており。
なんとなく、その様に腹を立てた「信之助」は放課後に彼女を呼び出したのでした。
目隠しプレイです。
まぁ、彼の気持ちは分かる
あんなんやる前に、ちゃんと告白して関係キチンとしようね。
雰囲気とは裏腹になかなかエロい「ちとせさん」が素敵。
もしかしたら…まだ知らない彼女の一面があるのかも。

177:「こういしつ」
水着売り場で働いている「福田瑞希」
しかし、そんな当人には海へ行くような予定なく、悲しんでいたところ。
彼女に水着をプレゼントする、という「良太」にモデルを頼まれたのでした。
作中でも描かれていましたが。
いきなり女性に3サイズ聞く(しかも合ってる)のは、変態ですわねー。
いちおう店員・客という関係もあるため、驚く程度で終わっていました。
エピソードの核心部分なので詳細は伏せますが「瑞希さん」とは更衣室えっち。
彼女的には問題なかったようだけど…あの流れでいいのか??

福田瑞希、綱木絆那
※左:福田瑞希、右:綱木絆那

193:「つなぎっこ」
建設現場へ新人としてやってきた「綱木絆那(つなき・はんな)」
小さく可愛らしい容姿ながら男だらけの現場に耐え、覚えも良く、馴染んできていた頃。
担当を任されていた「土方健」は、休憩時間にうずくまっていた彼女を発見したのでした。
タイトルは作業服のソレの意味。
ちっちゃい割にバストはなかなか大きく、それがためジッパーが下がらないのではなかろうか。
なかなかの天然さんで、ツナギの下は全裸でした。
えろいよ。
やはりこうした服はジッパーを下げるくだりが最も盛り上がる部分だと思うのですが。
ちょっとした展開がため、2回ほど楽しめるのがポイントです。
なお、休憩時間に急いで脱ごうとしていた理由は…だいたい分かりますかね。
そっち方面でも楽しめる作品です。

211:「やぶれあな」
「田中和人」の家に遊びに来た彼女「百鳥陽菜」の服を濡らしてしまい。
急遽、別の服に着替えてもらったのですが…妹のもので、サイズが全然あわなかったのです。
ぴちぴちではあったものの、着れてはいたので。
「陽菜ちゃん」が小さい娘なのかな。
いちおう、慌てて用意しており、母親のもののつもりだったようですが。
…いや、自分の服貸してあげなよ。
タイトルは彼女の穿いていたホットパンツが破れてしまうことから。
えろくていいですね。
また、オチでは小さい服を彼女が無理やり着た理由がちゃんと語られています。
こちらがデビュー作とのことでしたが。
あとがき・解説でセンセが気にしていたように、いきなりお尻です。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「ぎうにう」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
ぶっちゃけ、↓表紙はあまり刺さらなかったのですが。
(なんちゃら耳~の良さはよくわかんない)
裏表紙のお風呂シーンが良かったので、手に取りました。
そんな訳で、作画も良かった冒頭話の「依芽さん」がお気に入り。
また、ほかエピソードも前述したようにキャラが良く、楽しめました。
次巻も期待しています。




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■好きスタイル (こんちき)

★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] コメディー、ラブコメ、お尻、フェチ
・構成 : 11話収録(うち「嫁入りオープンキャンパス」×3)
・おまけ: 作品紹介、カバー裏に別絵、加筆修正あり。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「こんちき」センセの「好きスタイル」です。

霧ヶ峰、ジョギングのお姉さん
※左:霧ヶ峰、右:ジョギングのお姉さん

 【 構成・絵柄 】

収録は3話ほどの連続話と短編群。
続きモノはとあるカップルを追いかけた、シリーズちっくな感じです。
そちらと短編も含めて、ジャンルはラブコメ。
単行本タイトルそのまま、ラブもあるのですが。
各漫画はコメディー要素が非常に強いタイプとなっています。
それがため、エロス目的には不向きでは、と感じるくらい読むにも楽しい1冊となっていました。
ややプレイにははっちゃけたところも見え。
特にお尻にフォーカスが当たっていたので、そっち好きな人にはより良いでしょう。

しっかりとした線での作画。
濃淡・描き込みは過不足なく、丁寧で綺麗な仕上がり。
コマ割りは細かく変化もあるのですが、見辛さはありません。
特にコメディー描写・崩しに優れ、漫画はお上手
引っ掛かるところなく、テンポよく読み進められると思います。
たるんとした輪郭とむちむちとした肉付きなスタイル。
ロリっとした娘から大人の女性まで、人物絵は素朴な雰囲気で独特さがあります。
だいたいカラーな感じではあるのですが、白黒絵のが良く、また漫画調でないと本来の味わいを感じられないので。
判断については、「ワニマガジン社」さんのHPが良いと思います。

 【 収録話 】 11話収録

003:「嫁入りオープンキャンパス」
023:「嫁殿Uターンシップ?」
043:「絶対子作りSUPERエクスプレス」
オープンキャンパスを見るべく上京してきた昔馴染みの「優奈」
そんな彼女が「龍一」の嫁となるべく奮闘する~というお話群。
博多弁がキュートな「優奈ちゃん」
実は3話目で驚くべき事実が判明するのですが。
前2話はそれまでの長いフリだったのではないかなぁ。
強いコメディー要素なラブコメで、まさに単行本を代表・象徴するようなシリーズとなっています。

3年振りの再会が描かれる1話目。
部屋のチェックから、料理まで「優奈ちゃん」は頑張っていました。
箱単位で所持していたゴムが楽しい。
しまくっていたのか、そのつもりで使えなかったのか(笑)
お風呂上りなえっち展開です。
あの場面は押しまくるのが正解でしょう。
続く2話目は、「龍一くん」が帰省するお話。
日焼け跡な「優奈ちゃん」が見れますよ。
ガテン系な篠崎組の方々、またお祭りでの周囲の反応が面白い
カバー裏の「優奈ちゃん」はこちらでの服装なのですが、いかにもお嬢さんという感じで素敵でした。
最終3話はタイトル通り。
お金かかるね…。
前述したように、こちらでは衝撃な展開に。
あー、確かに彼女っぽいなぁ。
周囲は男子ばっかりなようだったし。

優奈、叶芽
※左:優奈、右:叶芽

063:「俺の彼女ぷりぷりプリティ」
デートに遅刻し、不機嫌な彼女「叶芽」とのデート話。
連続話な彼女を置いといて、↓表紙はこちらの「叶芽ちゃん」です。
ツインテールで目立つためかな。
(※ちなみに、中扉・もくじ絵も彼女が担当)
こちらの漫画は男性視点で描かれていて。
男性の台詞などはモノローグで処理され、読者が彼氏という感じになっていました。
トイレえっちです。

079:「出張だぞ桜庭っ」
会社の先輩で部署のエース「霧ヶ峰」から、出張のお供を頼まれた「桜庭」
30目前で結婚に焦っていた、という彼女。
出張の真の目的は、結婚を打診することだったようなのですが…。
同部署の「吉野」に好意を持っていた「桜庭」はバッサリ断ったのでした。
そこで次の出張には、「霧ヶ峰」に好意を持っている「石橋」と「吉野」も誘ったのです。
えー、出張を私物化しないように
「桜庭くん」が「霧ヶ峰さん」のイメージで”かあちゃんて感じ”というのは納得。
仕事で上司・部下の関係にあるカップルは難しいと思うよ。
当初はほわほわとした可愛らしい雰囲気だった、「吉野さん」の酔って本性を見せたあたりが面白い。
肉食系ですねー。
結局4名が入り乱れる、複数プレイに発展していました。
…で、この際の「霧ヶ峰」・「桜庭」の2人がスワップな雰囲気(笑)で、個人的には非常に好みな感じです。
結果的にはこれで前進したのではないかなぁ。
どうやら「吉野さん」は手に余りそうなので。

103:「ランナーズヘヴン」
ジョギング中に見掛けた女性のスタイルが素晴らしく。
その後を追いかける、というもの。
バストも凄いですが、スパッツのお尻が最高
追っかけたくなる気持ちはよーく分かりますが…。
現実ではほどほどにね
ヘタすると捕まるぞ。
気付くと多くの男性が追っかけてた、というのは漫画ですね。
こちらの場合、そもそも彼女もソレ目的だったようなのですが。

119:「さしいれH 3on1」
同サークルで「沢田」・「三神」の下僕となっていた「天野輝」
突然に買い出しを頼まれ、届けた先はやはり同サークルの「楠木麻耶」宅でした。
女子3名で部屋飲みをしていたようなのですが、わざわざ彼が呼び出された理由は~というもの。
複数えっち話。
裏表紙はこちらの3名です。
すっかり慣れきった「沢田」・「三神」に混じる、大人しい「麻耶ちゃん」が可愛い
あーした娘がスカート上げて見せる様はエロくていいですね。
また実に良いおっぱいをしており。
キャラ的には地味目な娘ながら、メインヒロインたる活躍をしています。
オチがまたキュートで、羨ましいですね。

139:「頼っていいのよ神田川さん」
女性ばかりの部署にようやく配属された男子社員「常盤」
その教育係となった「神田川」は絶賛彼氏募集中という状態であり…。
仕事だけでなく、私生活までも頼ることとなるのです。
だいたいそんなお話。
前半2ページくらいは、気の弱そうな男子という「常盤くん」なのですが。
えっち後から、徐々にその本性が。
実はお尻プレイ好きで、「神田川さん」にもそんなんをお願いするのがメイン。
なんのかんの、彼女もズルズル流されていくのですが。
眼鏡の「神田川さん」が、最中に実に豊かで良い表情をしていたので、お楽しみに。
うん、こんなん付き合わされたら、確かにあーなるのかも。
あの野郎結構なマニアっぽいので、付き合うのは考え直した方が良いと思う。

159:「♂注射ちゅちゅちゅ」
風邪をひいた「深美」を見舞いにやってきた「ヒロ」
医者からもらってきた座薬を入れることとなり…という、見舞いえっち展開。
部署で風邪が流行ってしまう、社会人が恐れる設定のこちら。
そのエースらしい「中島」さんはボロボロな状態ながら出勤しているのですが。
こちらのヒロイン「深美ちゃん」は戦力外とか言われていました。
わはは。
まぁ、確かにトロそうな雰囲気だもんね。
むちむちとした、魅力的な肉付きでした。
オチのひっくり返しがまた楽しいです。
彼女の持つ魚介なぬいぐるみに注目。

175:「鼓動をつたえていのち貴方へ」
同学科のクラスメイト「吉住結衣」は病弱でよく休んでおり。
「矢沢祐一」はノートを渡すなど面倒を見るうち惹かれていき、ついに告白したところ。
返事もないまま卒倒されてしまったのでした。
そんな感じで、なんとこちらも見舞い話です。
病気ながらドコメディーだった前話(※とは言え、こちらもコメディータッチなのですが)と違い、「結衣ちゃん」の症状は重く
後半には、こちらの単行本では異質な展開となるのですが…実はもうひとオチが
びっくりしたー。

吉住結衣
※吉住結衣

191:「お稲荷さまジューシービースティ」
特売で安かった油揚げを大量に買い込んだ主人公。
ふと見かけたお稲荷さまに1つ供えたところ。
祠のお稲荷様、と名乗る2人が現れたのでした。
稲荷神と狐は同一視されているとか聞きますが。
眷属たる狐像の2体(神社の前にあるやつね)が消えている描写があり。
お稲荷さまじゃ
…とか言っていたのですが、あなた方はお稲荷様ではなくその眷属なのでは??
どうなんだろう。
お話は貰ったお揚げのお礼えっち。
グラマラスな彼女は置いといて、本来男性だと言うもう1人が良いポイントになっています。
カップは美味しいですよね。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「こんちき」センセでした。
成年漫画はこれで3冊目でいいのかな。
当ブログでは、「おいでませにゃんにゃん」、「私えっちですよ?」の2冊を紹介しています。
特に意識ないまま、なんとなく手に取ったのですが。
今回も良かったです。
連続話の「優奈ちゃん」が面白く、可愛いのですが。
個人的には、「霧ヶ峰さん」のエピソードが刺さりました。
やはりサラリーマンなので





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