■据次タカシの憂鬱 (あどべんちゃら)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] 4コマ、ラブコメ、ハーレム、ファミレス
・構成 : カラー(8P)、6巻完結。
・おまけ: 折り返しに著者近影、あとがき、あとがき漫画(2巻)
カバー裏に(4コマ・ネタ絵・漫画)、ゲストページ(3巻)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あどべんちゃら」センセの「据次タカシの憂鬱」です。
※左:「真咲エリ」(1巻)、右:店長「柳瀬」(3巻)
【 構成・絵柄 】
収録は6巻まで続く長編。
最近はよく見られる、ストーリーのある4コマ漫画です。
各回のオープニングは5コマ、冒頭のカラーページは通常の漫画形式(4巻では番外編で途中にもある)でした。
周囲は女の子だらけで、おおむね皆から好意を向けられるという、ハーレム系ラブコメ。
また、ニートだった主人公がバイトを始めるのを切っ掛けとしており。
その中で、認められて出世していく、ビジネスな要素も味付けとなっていました。
そのほとんどはコメディー色な描かれ方をしていて。
モテて出世する誰もが羨む展開ながら、逆にそんな彼を心配したくなるような印象。
後述しますが、徹底された主人公のダメっぷりが見事です。
基本的にお色気要素は強くないものの、”伝統の単行本サービス”が生まれたのもこちらの作品から。
2巻ですね。
基本的に女の子らは可愛らしく、チラくらいでしたがそっち面でも楽しめることと思います。
ひでるさんのセンセの作画は、最初に読んだ「鬼が出るか蛇が出るか」が基本なのですが。
1、2巻は4コマらしいあっさりとした作画。
3巻あたりから、バランス良く可愛く安定してきており…。
おおむね5巻以降がほぼ現在の印象と変わらないくらいの感覚です。
後述しますが、ヒロインの1人「三輪いくみ」は作品での精神的な成長と共に、容姿でもメインに相応しい可愛さとなっていました。
ただ、4コマというある程度枠サイズが限られた中ともあってか、そう引っ掛かることはなかったです。
漫画表現はコメディーしていて、やや派手目な仕上がり。
人を選ぶのはそのあたりかと思います。
だいたいカラーでも変化ないので、判断は各↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【 収録話 】 6巻完結
ニートになって丸2年という「据次タカシ」
とうとうブチ切れた母親に追い出され、もっとも不得意そうなファミレスのバイト面接を受けたところ。
娘「涼本わかな」の彼氏候補を探すクックリーダー、そして店長「柳瀬」らに気に入られて合格となってしまい。
また、その後もあらゆる言動を周囲が盛大に勘違いした結果、いつしか伝説のクルーとまで祭り上げられていくのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。
※三輪いくみ(2巻)
ファミレスを舞台とした、ハーレム系ラブコメ。
舞台設定がため、主要な登場人物はたいてい若い女の子です。
どこぞの記事で、ファミレスやコンビニの社員が意外に学生バイトにモテるとあり。
(※ほぼ最初に接する社会人で、格好良く見えるのだとか)
普通の漫画なら、そうした感じに描かれるのかもしれませんが…。
こちらの主人公「タカシくん」はニートでオタク。
学生時代に様々の悲惨な経験を持つ、情けない男性というのが基本設定です。
実際、バイトでも決して有能とは描かれていない(そもそも、開始時点では彼が最も新人だし)のですが。
2巻での対決場面でもあるように、特に店長「柳瀬」やSVら評価する側には失敗ですら好意的に受け取られてしまい。
当人の思惑とは裏腹に、どんどん責任ある立場に祭り上げられていました。
単なる新人バイトが2巻前半で早くもリーダーに。
それ以降は他店舗の店長らと親交を深め、6巻では本社に関わるまでに出世していました。
社会人ならば、彼のトントン拍子な成長っぷりがよく分かると思います。
恋愛面でも、「わかなさん」の母親ほか周囲からは当初より交際を猛プッシュされていて。
3巻でのちょっとした事件がため、あの男性が苦手な娘との関係が進展する切っ掛けとなっています。
ほか、同じくバイトの「いくみさん」は漫画中でも面白い立ち位置で。
2人の交際を応援する立場だったのが、いつしか当人も好意を持つようになってしまい。
5巻頃になると、すっかり「わかなさん」の対立候補にまで変化していました。
ある意味もう1人の主役というくらいの活躍っぷりでした。
(※その他ヒロインらは、付き合おうとするまでの好意ではありません。「わかな」の妹「梨佳」が唯一の例外ですね)
こちらでも周囲には言動を勘違いされていて。
2巻の文化祭では番長を撃退(偶然、というか単なる事故)したことで、普通に学生らにもモテていました。
普通なら、そうしたモテる同性キャラ(読者の大半だろう男性)には、イラつくこともありそうなのですが。
前述した過去のトラウマなどが影響して、とかく可笑しく情けなく。
それなりに真面目な面もあって、勢いに乗っかることもほぼできず、ただ翻弄されるだけ。
こうして仕事・恋愛の双方で予想外なこととなった結果。
最終6巻でああした行動になるのは…ある意味当然かもしれませんね。
正直で良い面であり、徹底した気弱さがよく出ていたと思います。
おおむねコメディーちっくに描かれるので、実は結構な追い込まれ方にも関わらず、軽く読み進められるようになっていました。
※左:田中千鶴(4巻)、右:「涼本わかな」(5巻)
そうした中、店長の片腕「田中千鶴」は盛大に勘違いされていく「タカシ」を唯一冷静に見ている女性。
漫画での派手な突っ込み役。
1巻の前半から最後まで厳しく接しており、紹介文面には天敵とまで書かれている(2巻)のですが。
ああして、しれっと素の自分を見てくれている存在は、有難いものだったかと思います。
実際、最終局面では彼の心理を的確に読み当てていました。
店長や「エリ」、「まこと」といった他ヒロインらも実に個性的で良かったのですが。
それぞれがぐるぐる悩み、シリアス調も差し込まれていく5巻あたりからが、個人的には最高。
やはり、センセの漫画はかくあるべきですよねー。
特に1、2巻は、はっちゃけ度合が強いので。
分身接客には度肝を抜かれましたが、まさかあー使われるとは思いませんでした。
【 その他 】
以上、本日は「あどべんちゃら」センセでした。
今回の「据次タカシの憂鬱」はセンセのデビュー作で、発売からだいぶ経過している過去作品なのですが。
「鬼が出るか蛇が出るか(再度紹介)」、「おなクラの幽霊さん」と2作品が良かったので。
ネット検索して、こちらを一気に手に入れました。
まさか4コマ漫画とは思いませんでしたが。
(※ひでるさんは4コマ漫画が苦手)
当初、強いコメディー要素が、やや引っ掛かったものの…。
3巻での告白騒動からが真骨頂という感じ。
センセはこうしたのがお上手ですね。
涼本姉妹のあべこべな恋愛談義が好きです。
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・絵柄 :●●●◎〇
・お話 :●●●●〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] 4コマ、ラブコメ、ハーレム、ファミレス
・構成 : カラー(8P)、6巻完結。
・おまけ: 折り返しに著者近影、あとがき、あとがき漫画(2巻)
カバー裏に(4コマ・ネタ絵・漫画)、ゲストページ(3巻)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あどべんちゃら」センセの「据次タカシの憂鬱」です。
※左:「真咲エリ」(1巻)、右:店長「柳瀬」(3巻)
【 構成・絵柄 】
収録は6巻まで続く長編。
最近はよく見られる、ストーリーのある4コマ漫画です。
各回のオープニングは5コマ、冒頭のカラーページは通常の漫画形式(4巻では番外編で途中にもある)でした。
周囲は女の子だらけで、おおむね皆から好意を向けられるという、ハーレム系ラブコメ。
また、ニートだった主人公がバイトを始めるのを切っ掛けとしており。
その中で、認められて出世していく、ビジネスな要素も味付けとなっていました。
そのほとんどはコメディー色な描かれ方をしていて。
モテて出世する誰もが羨む展開ながら、逆にそんな彼を心配したくなるような印象。
後述しますが、徹底された主人公のダメっぷりが見事です。
基本的にお色気要素は強くないものの、”伝統の単行本サービス”が生まれたのもこちらの作品から。
2巻ですね。
基本的に女の子らは可愛らしく、チラくらいでしたがそっち面でも楽しめることと思います。
ひでるさんのセンセの作画は、最初に読んだ「鬼が出るか蛇が出るか」が基本なのですが。
1、2巻は4コマらしいあっさりとした作画。
3巻あたりから、バランス良く可愛く安定してきており…。
おおむね5巻以降がほぼ現在の印象と変わらないくらいの感覚です。
後述しますが、ヒロインの1人「三輪いくみ」は作品での精神的な成長と共に、容姿でもメインに相応しい可愛さとなっていました。
ただ、4コマというある程度枠サイズが限られた中ともあってか、そう引っ掛かることはなかったです。
漫画表現はコメディーしていて、やや派手目な仕上がり。
人を選ぶのはそのあたりかと思います。
だいたいカラーでも変化ないので、判断は各↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【 収録話 】 6巻完結
ニートになって丸2年という「据次タカシ」
とうとうブチ切れた母親に追い出され、もっとも不得意そうなファミレスのバイト面接を受けたところ。
娘「涼本わかな」の彼氏候補を探すクックリーダー、そして店長「柳瀬」らに気に入られて合格となってしまい。
また、その後もあらゆる言動を周囲が盛大に勘違いした結果、いつしか伝説のクルーとまで祭り上げられていくのでした。
ごく簡単にはそんな感じ。
※三輪いくみ(2巻)
ファミレスを舞台とした、ハーレム系ラブコメ。
舞台設定がため、主要な登場人物はたいてい若い女の子です。
どこぞの記事で、ファミレスやコンビニの社員が意外に学生バイトにモテるとあり。
(※ほぼ最初に接する社会人で、格好良く見えるのだとか)
普通の漫画なら、そうした感じに描かれるのかもしれませんが…。
こちらの主人公「タカシくん」はニートでオタク。
学生時代に様々の悲惨な経験を持つ、情けない男性というのが基本設定です。
実際、バイトでも決して有能とは描かれていない(そもそも、開始時点では彼が最も新人だし)のですが。
2巻での対決場面でもあるように、特に店長「柳瀬」やSVら評価する側には失敗ですら好意的に受け取られてしまい。
当人の思惑とは裏腹に、どんどん責任ある立場に祭り上げられていました。
単なる新人バイトが2巻前半で早くもリーダーに。
それ以降は他店舗の店長らと親交を深め、6巻では本社に関わるまでに出世していました。
社会人ならば、彼のトントン拍子な成長っぷりがよく分かると思います。
恋愛面でも、「わかなさん」の母親ほか周囲からは当初より交際を猛プッシュされていて。
3巻でのちょっとした事件がため、あの男性が苦手な娘との関係が進展する切っ掛けとなっています。
ほか、同じくバイトの「いくみさん」は漫画中でも面白い立ち位置で。
2人の交際を応援する立場だったのが、いつしか当人も好意を持つようになってしまい。
5巻頃になると、すっかり「わかなさん」の対立候補にまで変化していました。
ある意味もう1人の主役というくらいの活躍っぷりでした。
(※その他ヒロインらは、付き合おうとするまでの好意ではありません。「わかな」の妹「梨佳」が唯一の例外ですね)
こちらでも周囲には言動を勘違いされていて。
2巻の文化祭では番長を撃退(偶然、というか単なる事故)したことで、普通に学生らにもモテていました。
普通なら、そうしたモテる同性キャラ(読者の大半だろう男性)には、イラつくこともありそうなのですが。
前述した過去のトラウマなどが影響して、とかく可笑しく情けなく。
それなりに真面目な面もあって、勢いに乗っかることもほぼできず、ただ翻弄されるだけ。
こうして仕事・恋愛の双方で予想外なこととなった結果。
最終6巻でああした行動になるのは…ある意味当然かもしれませんね。
正直で良い面であり、徹底した気弱さがよく出ていたと思います。
おおむねコメディーちっくに描かれるので、実は結構な追い込まれ方にも関わらず、軽く読み進められるようになっていました。
※左:田中千鶴(4巻)、右:「涼本わかな」(5巻)
そうした中、店長の片腕「田中千鶴」は盛大に勘違いされていく「タカシ」を唯一冷静に見ている女性。
漫画での派手な突っ込み役。
1巻の前半から最後まで厳しく接しており、紹介文面には天敵とまで書かれている(2巻)のですが。
ああして、しれっと素の自分を見てくれている存在は、有難いものだったかと思います。
実際、最終局面では彼の心理を的確に読み当てていました。
店長や「エリ」、「まこと」といった他ヒロインらも実に個性的で良かったのですが。
それぞれがぐるぐる悩み、シリアス調も差し込まれていく5巻あたりからが、個人的には最高。
やはり、センセの漫画はかくあるべきですよねー。
特に1、2巻は、はっちゃけ度合が強いので。
分身接客には度肝を抜かれましたが、まさかあー使われるとは思いませんでした。
【 その他 】
以上、本日は「あどべんちゃら」センセでした。
今回の「据次タカシの憂鬱」はセンセのデビュー作で、発売からだいぶ経過している過去作品なのですが。
「鬼が出るか蛇が出るか(再度紹介)」、「おなクラの幽霊さん」と2作品が良かったので。
ネット検索して、こちらを一気に手に入れました。
まさか4コマ漫画とは思いませんでしたが。
(※ひでるさんは4コマ漫画が苦手)
当初、強いコメディー要素が、やや引っ掛かったものの…。
3巻での告白騒動からが真骨頂という感じ。
センセはこうしたのがお上手ですね。
涼本姉妹のあべこべな恋愛談義が好きです。
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