■蛇沢課長のM嬢 (犬上すくね)
★まんがデーター [16.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [一般] コメディー、SM、オフィス
・構成 : 6話+α収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき漫画、合間にイラスト、カバー裏に別絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「犬上すくね(いぬがみ・すくね)」センセの「蛇沢課長のM嬢 1巻」です。
※ヒロイン特集1:ちんちくりんな「美々子さん」
【 構成・絵柄 】
2巻以降へと続く長編漫画。
収録のうち、冒頭収録の0話は読み切り時代のもの。
また、巻末には猫の雑誌で描かれたという、スピンオフのショートがありました。
1巻はメインカップル2人に注力しており、まだ序盤という感じ。
名前のある登場人物からして、ごくわずかです。
ただ、個人的な感覚では…そう話を広げて良くなるような雰囲気はなく。
2、3巻くらいではないかなぁ。
ジャンルとしては、はっちゃけコメディー。
タイトルにもあるSM要素が主成分です。
漫画の舞台は基本オフィスで、ビジネス色の強い漫画となってました。
そのあたりの描写はリアルさあるものです。
詳しくは後述しますね。
しっかりとした線での作画。
全体の色づき・濃淡は適度なくらい。
描き込みは一般漫画らしく、あっさり気味でした。
コマ割りは基本的なもので、枠間もしっかり。
安定感のある、見易い原稿となってます。
独特な風味とテンションで、ややサッパリとしてますが表現はお上手。
引っ掛かるようなところはありません。
癖はありますが、そう好き嫌いが分かれるタイプではないと思います。
判断については、↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【 収録話 】 6話収録
住宅総合メーカー「GXホーム」の営業課に勤める「螻(※)川内美々子(けらかわち・みみこ)」
その上司、課長「蛇沢順(へびさわ・じゅん)」は営業成績トップ、高身長高学歴のイケメン。
ただし、女に罵倒されて喜ぶドM男だったのです。
そんな彼にご主人様とされた「美々子」は、当初戸惑っていたものの…。
次第に、彼に見出されたSの素質を発揮するのでした。
(※本当の漢字は虫偏に上が米、下が女です)
漫画はビジネス・コメディーという感じ。
タイトルにもあるSMな要素は気になる方も多いと思いますが。
1巻を読んだところでは、そう強くはありません。
舞台のほとんどは仕事関係で、2人が接触するのもそこが基本なので。
当然、あまり派手なプレイにはならないのです。
たまにアイテムなど登場してましたが、ほとんどは言葉による責め。
おおむね↓表紙みたいな感じです。
ムチでしばいたりなんだりのハードさはないため、そっち系が得意でない方も大丈夫だと思います。たぶん。
コレ一般漫画で、発売も小学館さんですからね。
また、期待するだけ間違いかもしれませんが。
そんな訳で、サービスカットとか、それに近いものも今の所はありませんでした。
あ、お好きな方には「美々子さん」のああした台詞がサービスにあたるのか。
※ヒロイン特集2:いろいろ困る「美々子さん」
そうしたコメディー漫画なのですが。
舞台となっている職場や仕事の描写については、けっこうキチンとしています。
無論それなりにデフォルメあるものの、引っ掛かるような描写はありませんでした。
サラリーマンな方はより楽しく読めると思います。
なお、もともと読み切り開始であったため、収録のうち0話は本社の受付だった「美々子さん」ですが、1話では直属の部下となってます。
ショールーム勤務と本社受付では接触の機会もほとんどないですからね。
妥当な変更だと思います。
なんとなく…ショールーム勤務で実績上げた「蛇沢くん」が本社付けとなった際、アシスタントとして「美々子さん」を指名して課に引き入れた、とか想像しましたが。
5話にてそれっぽい話ありましたが、やはり0話は関係ないのかな。
そんな訳で、設定の異なる0話。
M的な発言で彼女をキレさせ、見事に罵倒されていました。
ややこしいですね。
「メイドさんは女王様/内村かなめ」にて「めんどくさい」と描いてあったのを思い出しました。
ただ、あれで営業成績が上がるのは恰好良い。
羨ましい。
ああした完璧というべき人の、ごく人間的な要素。
しかも、性癖がつまびらかになっているのは、親しみ持てると思います。
特に男性社員からは、好感持たれてそう。
こちらでは2人の出会いシーンがありましたが。
「蛇沢くん」の言動はやや唐突なもので、確信あってのことかと想像され。
5話でのやり取りとも合致すると思います。
メインでは、仕事でトラブルに直面している彼の姿が。
このくだりは非常に面白いので必見。
また、仕事デキる男の真価が発揮されていました。
この場面で愚痴らずあー動けるのは凄い。
そんなこんなで1話目。
連載開始とあってか、冒頭11ページくらいまでを割いて丁寧に状況説明がされていました。
こちらでの2人は上司・部下の関係です。
2周目の読みで、3話にてポイントとなる犬を家庭シーンにて発見。
そうか、こんな時から描かれてたんだ。
メインは「美々子さん」の両親が喫茶店で仕事していた2人と偶然鉢合わせるというもの。
なかなか緊張感あるやり取りが楽しめました。
そのオチから直接つながっている2話目。
普通の恋愛を求め、合コンに参加する「美々子さん」です。
日々ああした職場に身を置く彼女にとって、まさしく地雷というべき会話が。
彼女のリアルさある心情をお楽しみください。
後半のキレた「美々子さん」が痛快でした。
なお、こちらでは1話目にて顔を見せていた彼女の両親がオチとなっているんですが。
衝撃的なものですよ。
プライベート風景の3話目は飼い犬「マックス」の散歩から。
彼女がなにゆえあーなってしまうのか、その資質の一端が垣間見えます。
この犬とのエピソードも好き。
身近にああした人がいるので。
気持ちは分からんでもないものの、中盤から後半での「蛇沢くん」は良くないと思いました。
通報されるぞ。
大口の事案を目前に、いい加減「美々子さん」がキレてしまい。
普通の上司・部下のようになる2人でしたが…その日から、「蛇沢くん」は妙に精彩欠くようになってしまったのでした。
そんな、2人の関係が微妙になってしまう4話目。
違和感は課全体にも波及し、最終的には「美々子さん」の重大なミスへと繋がってしまうのです。
このエピソードもリアルさあって好き。
ああして慌てる様は…うん、よくわかる・わかる。
こちらのオチがまた痛快なので、お楽しみに。
※ヒロイン特集3:Sな「美々子さん」
収録での最終5話目は「蛇沢くん」の元パートナー人事部「魚住桜子」さんの登場回。
ここにきて、ようやく2人以外の名前が出てきました。
(※友人らはまだ無名)
「蛇沢」・「美々子」の出会いなど過去話となってます。
ちょっと極端ですが、実際にもあり得るもの。
最後の「美々子さん」が痛快です。
ああした両極端な姿見せられたら、なるほどスイッチ押されるかも。
【 その他 】
以上、本日は「犬上すくね」センセでした。
こちらのブログでも紹介しました「恋愛ディストーション」が気に入り。
それ以降、発売される何冊か漫画を読んでいたんですが…。
正直なところ、悪くはないものの~、という感覚でした。
そんな訳で、手に取ったのは久しぶりのこと。
ぶっ飛んだ設定が気になりました。
面白かったですが、一発ネタかなぁ。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [一般] コメディー、SM、オフィス
・構成 : 6話+α収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき漫画、合間にイラスト、カバー裏に別絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「犬上すくね(いぬがみ・すくね)」センセの「蛇沢課長のM嬢 1巻」です。
※ヒロイン特集1:ちんちくりんな「美々子さん」
【 構成・絵柄 】
2巻以降へと続く長編漫画。
収録のうち、冒頭収録の0話は読み切り時代のもの。
また、巻末には猫の雑誌で描かれたという、スピンオフのショートがありました。
1巻はメインカップル2人に注力しており、まだ序盤という感じ。
名前のある登場人物からして、ごくわずかです。
ただ、個人的な感覚では…そう話を広げて良くなるような雰囲気はなく。
2、3巻くらいではないかなぁ。
ジャンルとしては、はっちゃけコメディー。
タイトルにもあるSM要素が主成分です。
漫画の舞台は基本オフィスで、ビジネス色の強い漫画となってました。
そのあたりの描写はリアルさあるものです。
詳しくは後述しますね。
しっかりとした線での作画。
全体の色づき・濃淡は適度なくらい。
描き込みは一般漫画らしく、あっさり気味でした。
コマ割りは基本的なもので、枠間もしっかり。
安定感のある、見易い原稿となってます。
独特な風味とテンションで、ややサッパリとしてますが表現はお上手。
引っ掛かるようなところはありません。
癖はありますが、そう好き嫌いが分かれるタイプではないと思います。
判断については、↓表紙・裏表紙で良いでしょう。
【 収録話 】 6話収録
住宅総合メーカー「GXホーム」の営業課に勤める「螻(※)川内美々子(けらかわち・みみこ)」
その上司、課長「蛇沢順(へびさわ・じゅん)」は営業成績トップ、高身長高学歴のイケメン。
ただし、女に罵倒されて喜ぶドM男だったのです。
そんな彼にご主人様とされた「美々子」は、当初戸惑っていたものの…。
次第に、彼に見出されたSの素質を発揮するのでした。
(※本当の漢字は虫偏に上が米、下が女です)
漫画はビジネス・コメディーという感じ。
タイトルにもあるSMな要素は気になる方も多いと思いますが。
1巻を読んだところでは、そう強くはありません。
舞台のほとんどは仕事関係で、2人が接触するのもそこが基本なので。
当然、あまり派手なプレイにはならないのです。
たまにアイテムなど登場してましたが、ほとんどは言葉による責め。
おおむね↓表紙みたいな感じです。
ムチでしばいたりなんだりのハードさはないため、そっち系が得意でない方も大丈夫だと思います。たぶん。
コレ一般漫画で、発売も小学館さんですからね。
また、期待するだけ間違いかもしれませんが。
そんな訳で、サービスカットとか、それに近いものも今の所はありませんでした。
あ、お好きな方には「美々子さん」のああした台詞がサービスにあたるのか。
※ヒロイン特集2:いろいろ困る「美々子さん」
そうしたコメディー漫画なのですが。
舞台となっている職場や仕事の描写については、けっこうキチンとしています。
無論それなりにデフォルメあるものの、引っ掛かるような描写はありませんでした。
サラリーマンな方はより楽しく読めると思います。
なお、もともと読み切り開始であったため、収録のうち0話は本社の受付だった「美々子さん」ですが、1話では直属の部下となってます。
ショールーム勤務と本社受付では接触の機会もほとんどないですからね。
妥当な変更だと思います。
なんとなく…ショールーム勤務で実績上げた「蛇沢くん」が本社付けとなった際、アシスタントとして「美々子さん」を指名して課に引き入れた、とか想像しましたが。
5話にてそれっぽい話ありましたが、やはり0話は関係ないのかな。
そんな訳で、設定の異なる0話。
M的な発言で彼女をキレさせ、見事に罵倒されていました。
ややこしいですね。
「メイドさんは女王様/内村かなめ」にて「めんどくさい」と描いてあったのを思い出しました。
ただ、あれで営業成績が上がるのは恰好良い。
羨ましい。
ああした完璧というべき人の、ごく人間的な要素。
しかも、性癖がつまびらかになっているのは、親しみ持てると思います。
特に男性社員からは、好感持たれてそう。
こちらでは2人の出会いシーンがありましたが。
「蛇沢くん」の言動はやや唐突なもので、確信あってのことかと想像され。
5話でのやり取りとも合致すると思います。
メインでは、仕事でトラブルに直面している彼の姿が。
このくだりは非常に面白いので必見。
また、仕事デキる男の真価が発揮されていました。
この場面で愚痴らずあー動けるのは凄い。
そんなこんなで1話目。
連載開始とあってか、冒頭11ページくらいまでを割いて丁寧に状況説明がされていました。
こちらでの2人は上司・部下の関係です。
2周目の読みで、3話にてポイントとなる犬を家庭シーンにて発見。
そうか、こんな時から描かれてたんだ。
メインは「美々子さん」の両親が喫茶店で仕事していた2人と偶然鉢合わせるというもの。
なかなか緊張感あるやり取りが楽しめました。
そのオチから直接つながっている2話目。
普通の恋愛を求め、合コンに参加する「美々子さん」です。
日々ああした職場に身を置く彼女にとって、まさしく地雷というべき会話が。
彼女のリアルさある心情をお楽しみください。
後半のキレた「美々子さん」が痛快でした。
なお、こちらでは1話目にて顔を見せていた彼女の両親がオチとなっているんですが。
衝撃的なものですよ。
プライベート風景の3話目は飼い犬「マックス」の散歩から。
彼女がなにゆえあーなってしまうのか、その資質の一端が垣間見えます。
この犬とのエピソードも好き。
身近にああした人がいるので。
気持ちは分からんでもないものの、中盤から後半での「蛇沢くん」は良くないと思いました。
通報されるぞ。
大口の事案を目前に、いい加減「美々子さん」がキレてしまい。
普通の上司・部下のようになる2人でしたが…その日から、「蛇沢くん」は妙に精彩欠くようになってしまったのでした。
そんな、2人の関係が微妙になってしまう4話目。
違和感は課全体にも波及し、最終的には「美々子さん」の重大なミスへと繋がってしまうのです。
このエピソードもリアルさあって好き。
ああして慌てる様は…うん、よくわかる・わかる。
こちらのオチがまた痛快なので、お楽しみに。
※ヒロイン特集3:Sな「美々子さん」
収録での最終5話目は「蛇沢くん」の元パートナー人事部「魚住桜子」さんの登場回。
ここにきて、ようやく2人以外の名前が出てきました。
(※友人らはまだ無名)
「蛇沢」・「美々子」の出会いなど過去話となってます。
ちょっと極端ですが、実際にもあり得るもの。
最後の「美々子さん」が痛快です。
ああした両極端な姿見せられたら、なるほどスイッチ押されるかも。
【 その他 】
以上、本日は「犬上すくね」センセでした。
こちらのブログでも紹介しました「恋愛ディストーション」が気に入り。
それ以降、発売される何冊か漫画を読んでいたんですが…。
正直なところ、悪くはないものの~、という感覚でした。
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