■スモーキーゴッドエクスプレス (玄鉄絢)
★まんがデーター [14.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●○○
・属性 : [一般] SF、宇宙船、サスペンス
・構成 : 8話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: 折り返しにコメント、キャラ紹介。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「玄鉄絢(くろがね・けん)」センセの「スモーキーゴッドエクスプレス 1巻」です。
※宇宙船「アンダマン号」
【 構成・絵柄 】
いきなりすみません。
何度かブログで書いたような気もしますが。
そもそもSFは不得意で、さして興味もないひでるさん。
今回の単行本もその線にあたり、正直なところまったく肌に合いません。
以下文面はその苦手感が出ていると思いますので、あらかじめご承知いただければ幸いです。
アマゾンの評価もあったので、お好きな人が読めばまた全然評価変わると思います。
収録は2巻以降へと続く長編もの。
ストーリー漫画になってます。
既に書いたように、ジャンルはSF。
詳しくは後述しますが、舞台は宇宙船で銃撃戦なシーンもあるんですが。
あまりSF色は前面に出ていません。
ただ、お話はぺかぺか明るいものでなく、緊急事態が発生していて日常生活が壊れ。
船内は大混乱となってます。
陰謀も渦巻き、サスペンス色あるお話でした。
そうしたストーリーでも、基本的にはセンセの漫画らしく落ち着きあるもので。
多くはないものの、コメディーちっくな描写もありました。
また、男性も登場しているのですが。
主要キャラはやっぱり女性で、強くはないもののなんとなく百合漫画っぽい空気がありました。
1巻はまだ導入部という感じ。
今後どうなっていくかだと思います。
すっきり細線での作画。
白比率が大きく、さっぱりとした濃淡具合。
描き込みも必要最低限という感じで、こざっぱりしてます。
コマ割りは比較的大きめで、枠内への収まりも良く。
独特な落ち着いた、静かな雰囲気で仕上がっていました。
アクションシーンもさっぱり傾向。
個人的には、こうしたネタの絵としてはパンチ弱く思います。
違和感というほどではないんですが。
人物絵はいつもの感じで、女の子らは可愛く魅力的。
動物らもお上手でした。
基本的にはいつもセンセらしいのですが。
初見の方には、前述したように物足りなさがあるかもしれません。
【 収録話 】 8話収録
20万人が生活する宇宙船「アンダマン号」
出航して700年。
ついに目的地である惑星に到着しようとしていました。
そんなある日、宇宙船に隕石が衝突し貴重な資源が流出。
この危機に、船内では”緊急人口統制”が行われることとなりました。
多くの人が冷凍保存処置される中。
「ヒナモリ・マイ」そして「国東牡丹(くにさき・ぼたん)」の2人も、大切な人を冷凍保存で失ってしまったのです。
大雑把にはそうした導入部。
※左:ヒナモリ・マイ、右:国東牡丹
宇宙船を舞台とした、SFな漫画。
ただ、描かれる風景は多少の未来感あったものの、どこぞの街風景が基本。
なんというか…メカニックな、いかにもソレっぽい描写は少なく。
おそらく、そっち好きな人にも、物足りなさあるかもしれません。
基本的な視点は画家の卵「マイちゃん」ですが、↓表紙など「牡丹さん」がメインとなることも多く。
主人公が2名いる感じでした。
そのうち合流したりするんでしょうか。
漫画はいかにも「玄鉄絢」センセらしい、淡々とした雰囲気・タッチで。
まったく話分からない訳ではないものの、設定ほかぱっと分かり辛く。
また、正直なところ、ぐいぐい引っ張られるような強い牽引力もなく。
誰かしらへの感情移入もできず、”画面の向こうで何かやってる”ような感覚でした。
「ファンタシースター」とか「メガゾーン23」みたいな…実は現実世界は宇宙船の中だった、みたいな仕掛けあるのならば、興味ひかれるのですが。
あるいは今後そうした展開になるかもしれませんけれど、それにしては仕掛け遅いかと思います。
2巻以降に進ませるようなパワーは感じませんでした。
切っ掛けとなる1話目。
お話は隕石衝突したのが切っ掛けとのことでしたが。
700年もの間は平気だったのに今更!?
絵として宇宙船は描かれていたものの、明確に激突・破損の描写はなく。
あるいは、隕石とかなんとかまるまる嘘で、誰かしらが仕掛けた陰謀なのではとか考えました。
よく分かりませんが。
あるいは何もかも、誰かの壮大な妄想だったりして…。
「マイ」・「牡丹」のどちらとも、失ったのは年上女性。
こうしたあたりは、センセの他漫画っぽいですね。
非常事態で、白ラブラドールの犬「イドリス」は流暢に喋り出しています。
後の馬「カノープス」も普通に喋っており、SFというよりファンタジーな感じ。
続く2話目。
冒頭は「牡丹さん」視点で、重要だろうシーンがありますが。
…あんなものでしょうか。
いちおう普通の生活していた娘が、いきなりあーなるかなぁ。
一方の「マイちゃん」も友人関係が微妙なものに。
人間不信になりそう。
ああした際、特に感情ない人工知能な「イドリス」の存在は大きいですね。
良い話し相手となってました。
先の事件が公になってからの3話。
人工知能「エマ」を手にした「牡丹さん」は、似た境遇だった「マイちゃん」とはまったく別の道を目指すこととなるのでした。
デパートでの銃撃戦です。
ちょっと彼女のこうした突飛な行動が理解できません。
そうまでさせるほどの感情があったということなのでしょうけれど。
また、「牡丹さん」のケースは偶然であったものの。
ああもあっさり武器が手に入るようでは…他でも混乱あるんだろうなぁ。
それに続き、「牡丹さん」視点の4話。
船内で”屈指の有力者”という「ファン・セバスティアン・イダルゴ」に前話での姿をモニタされ、呼び出されたのでした。
そう、たとえばこうした奴が暗躍してるのではないかなぁ。
褐色肌な「アイノア」さんとの5話目。
なんと、先の「イダルゴ」の娘さんでした。
父親に似なくて良かったねぇ。
彼女に接近した目的はなんらかあった場合に備えて、のものでしたが。
案外、監視されてるのは逆に「牡丹さん」なのでは。
一方、「マイちゃん」は自らのスキルを生かし、似顔絵を作成。
人工知能な動物らの語らいが楽しい。
「イドリス」凄いなぁ。
その似顔絵を元に、6話は聞き込み開始。
絞り込んだ12名で、あっさり「牡丹さん」までたどり着いているんですが。
アリバイあり、とあっさり撤退する様が悲しい。
惜しいなぁ。
その後の「牡丹さん」は「アイノアさん」と共に冷凍保存されてる人の元へ。
ここで凍結の実態が明らかに。
「牡丹さん」があーまで抵抗する理由がなんとなく分かるかと思います。
また、彼女の大切な人「イオ」さん現在の姿が。
2人は驚いていましたが、あの絵はもっとドギツイ描写でないといまいち伝わり辛いですね。
※左:騎馬警官「エレン・ハウプトマン」、右:医療ドロイドさん
お偉方が登場している7話目。
胡散臭い感じになってきました。
やっぱり隕石衝突した、みたいな話でないのではないかなぁ。
先の交渉から、「牡丹さん」が仕事を開始。
護衛していた騎馬警官「エレン・ハウプトマン」の雰囲気からして、無事遂行できたみたい。
駆け付けていた医療ドロイドさんがキュートです。
最終の8話目では、「マイ」・「牡丹」のどちらの環境も変化があり。
また話が動く感じです。
1巻はこれにて終了です。
【 その他 】
以上、本日は「玄鉄絢」センセでした。
当ブログでは「少女セクト」、「星川銀座四丁目 1巻 2巻 3巻」、「イイタさんペイロード」を紹介してます。
こちらは先の「イイタさんペイロード」をブログに書いた際に発見。
知らなかった、と即日注文をかけました。
結構期待していたんですが…感想は前述のとおり。
正直なところ、1冊読むにも苦労してしまいました。
合わない。
また↓表紙も赤が強く絵が分かり辛く。
白背景に金色の変形文字なタイトルも読み辛く。
ぱっとアレ見せられても何の漫画かさっぱり分からないのはマイナス点だと思います。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●○○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●○○
・属性 : [一般] SF、宇宙船、サスペンス
・構成 : 8話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: 折り返しにコメント、キャラ紹介。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「玄鉄絢(くろがね・けん)」センセの「スモーキーゴッドエクスプレス 1巻」です。
※宇宙船「アンダマン号」
【 構成・絵柄 】
いきなりすみません。
何度かブログで書いたような気もしますが。
そもそもSFは不得意で、さして興味もないひでるさん。
今回の単行本もその線にあたり、正直なところまったく肌に合いません。
以下文面はその苦手感が出ていると思いますので、あらかじめご承知いただければ幸いです。
アマゾンの評価もあったので、お好きな人が読めばまた全然評価変わると思います。
収録は2巻以降へと続く長編もの。
ストーリー漫画になってます。
既に書いたように、ジャンルはSF。
詳しくは後述しますが、舞台は宇宙船で銃撃戦なシーンもあるんですが。
あまりSF色は前面に出ていません。
ただ、お話はぺかぺか明るいものでなく、緊急事態が発生していて日常生活が壊れ。
船内は大混乱となってます。
陰謀も渦巻き、サスペンス色あるお話でした。
そうしたストーリーでも、基本的にはセンセの漫画らしく落ち着きあるもので。
多くはないものの、コメディーちっくな描写もありました。
また、男性も登場しているのですが。
主要キャラはやっぱり女性で、強くはないもののなんとなく百合漫画っぽい空気がありました。
1巻はまだ導入部という感じ。
今後どうなっていくかだと思います。
すっきり細線での作画。
白比率が大きく、さっぱりとした濃淡具合。
描き込みも必要最低限という感じで、こざっぱりしてます。
コマ割りは比較的大きめで、枠内への収まりも良く。
独特な落ち着いた、静かな雰囲気で仕上がっていました。
アクションシーンもさっぱり傾向。
個人的には、こうしたネタの絵としてはパンチ弱く思います。
違和感というほどではないんですが。
人物絵はいつもの感じで、女の子らは可愛く魅力的。
動物らもお上手でした。
基本的にはいつもセンセらしいのですが。
初見の方には、前述したように物足りなさがあるかもしれません。
【 収録話 】 8話収録
20万人が生活する宇宙船「アンダマン号」
出航して700年。
ついに目的地である惑星に到着しようとしていました。
そんなある日、宇宙船に隕石が衝突し貴重な資源が流出。
この危機に、船内では”緊急人口統制”が行われることとなりました。
多くの人が冷凍保存処置される中。
「ヒナモリ・マイ」そして「国東牡丹(くにさき・ぼたん)」の2人も、大切な人を冷凍保存で失ってしまったのです。
大雑把にはそうした導入部。
※左:ヒナモリ・マイ、右:国東牡丹
宇宙船を舞台とした、SFな漫画。
ただ、描かれる風景は多少の未来感あったものの、どこぞの街風景が基本。
なんというか…メカニックな、いかにもソレっぽい描写は少なく。
おそらく、そっち好きな人にも、物足りなさあるかもしれません。
基本的な視点は画家の卵「マイちゃん」ですが、↓表紙など「牡丹さん」がメインとなることも多く。
主人公が2名いる感じでした。
そのうち合流したりするんでしょうか。
漫画はいかにも「玄鉄絢」センセらしい、淡々とした雰囲気・タッチで。
まったく話分からない訳ではないものの、設定ほかぱっと分かり辛く。
また、正直なところ、ぐいぐい引っ張られるような強い牽引力もなく。
誰かしらへの感情移入もできず、”画面の向こうで何かやってる”ような感覚でした。
「ファンタシースター」とか「メガゾーン23」みたいな…実は現実世界は宇宙船の中だった、みたいな仕掛けあるのならば、興味ひかれるのですが。
あるいは今後そうした展開になるかもしれませんけれど、それにしては仕掛け遅いかと思います。
2巻以降に進ませるようなパワーは感じませんでした。
切っ掛けとなる1話目。
お話は隕石衝突したのが切っ掛けとのことでしたが。
700年もの間は平気だったのに今更!?
絵として宇宙船は描かれていたものの、明確に激突・破損の描写はなく。
あるいは、隕石とかなんとかまるまる嘘で、誰かしらが仕掛けた陰謀なのではとか考えました。
よく分かりませんが。
あるいは何もかも、誰かの壮大な妄想だったりして…。
「マイ」・「牡丹」のどちらとも、失ったのは年上女性。
こうしたあたりは、センセの他漫画っぽいですね。
非常事態で、白ラブラドールの犬「イドリス」は流暢に喋り出しています。
後の馬「カノープス」も普通に喋っており、SFというよりファンタジーな感じ。
続く2話目。
冒頭は「牡丹さん」視点で、重要だろうシーンがありますが。
…あんなものでしょうか。
いちおう普通の生活していた娘が、いきなりあーなるかなぁ。
一方の「マイちゃん」も友人関係が微妙なものに。
人間不信になりそう。
ああした際、特に感情ない人工知能な「イドリス」の存在は大きいですね。
良い話し相手となってました。
先の事件が公になってからの3話。
人工知能「エマ」を手にした「牡丹さん」は、似た境遇だった「マイちゃん」とはまったく別の道を目指すこととなるのでした。
デパートでの銃撃戦です。
ちょっと彼女のこうした突飛な行動が理解できません。
そうまでさせるほどの感情があったということなのでしょうけれど。
また、「牡丹さん」のケースは偶然であったものの。
ああもあっさり武器が手に入るようでは…他でも混乱あるんだろうなぁ。
それに続き、「牡丹さん」視点の4話。
船内で”屈指の有力者”という「ファン・セバスティアン・イダルゴ」に前話での姿をモニタされ、呼び出されたのでした。
そう、たとえばこうした奴が暗躍してるのではないかなぁ。
褐色肌な「アイノア」さんとの5話目。
なんと、先の「イダルゴ」の娘さんでした。
父親に似なくて良かったねぇ。
彼女に接近した目的はなんらかあった場合に備えて、のものでしたが。
案外、監視されてるのは逆に「牡丹さん」なのでは。
一方、「マイちゃん」は自らのスキルを生かし、似顔絵を作成。
人工知能な動物らの語らいが楽しい。
「イドリス」凄いなぁ。
その似顔絵を元に、6話は聞き込み開始。
絞り込んだ12名で、あっさり「牡丹さん」までたどり着いているんですが。
アリバイあり、とあっさり撤退する様が悲しい。
惜しいなぁ。
その後の「牡丹さん」は「アイノアさん」と共に冷凍保存されてる人の元へ。
ここで凍結の実態が明らかに。
「牡丹さん」があーまで抵抗する理由がなんとなく分かるかと思います。
また、彼女の大切な人「イオ」さん現在の姿が。
2人は驚いていましたが、あの絵はもっとドギツイ描写でないといまいち伝わり辛いですね。
※左:騎馬警官「エレン・ハウプトマン」、右:医療ドロイドさん
お偉方が登場している7話目。
胡散臭い感じになってきました。
やっぱり隕石衝突した、みたいな話でないのではないかなぁ。
先の交渉から、「牡丹さん」が仕事を開始。
護衛していた騎馬警官「エレン・ハウプトマン」の雰囲気からして、無事遂行できたみたい。
駆け付けていた医療ドロイドさんがキュートです。
最終の8話目では、「マイ」・「牡丹」のどちらの環境も変化があり。
また話が動く感じです。
1巻はこれにて終了です。
【 その他 】
以上、本日は「玄鉄絢」センセでした。
当ブログでは「少女セクト」、「星川銀座四丁目 1巻 2巻 3巻」、「イイタさんペイロード」を紹介してます。
こちらは先の「イイタさんペイロード」をブログに書いた際に発見。
知らなかった、と即日注文をかけました。
結構期待していたんですが…感想は前述のとおり。
正直なところ、1冊読むにも苦労してしまいました。
合わない。
また↓表紙も赤が強く絵が分かり辛く。
白背景に金色の変形文字なタイトルも読み辛く。
ぱっとアレ見せられても何の漫画かさっぱり分からないのはマイナス点だと思います。
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