■放課後バニラ (きい)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、学生、制服
・構成 : 初単行本、短編×10話(うち「~の中の宇宙シリーズ」×3)
・おまけ: カバー裏にあとがき・別絵(カラー)、加筆修正あり、
一部描き下ろし「ソルトペッパーチョコレート」・「群青」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きい」センセの「放課後バニラ」です。
※後輩「九堂マコ」
【 構成・絵柄 】
収録は短編とシリーズもの。
シリーズは同一世界モノという感じで、関係したヒロインそれぞれのオムニバス形式。
描き下ろしはまるまるお話でなく、収録作品での一部でした。
ジャンルとしては大まかにはラブコメ。
その響きに相応しい、ペカペカ明るいのもありましたが。
読んだ感覚としては、もうちょっと青春していて…恋と友情に悩むような、若いエピソードでした。
ただ、そうしたある程度の重々しさあったのは3話くらい。
全体的にブラックさは薄いので、そう気にしなくても良いでしょう。
個性あるヒロイン陣で、しっかりお話も作られていて。
行き当たりばったりな空気のない、読める漫画群でした。
作画の雰囲気に馴染めそうならばオススメします。
強い線での作画。
全体の色づきはそこそこで、白比率多め。
描き込みは適度なくらいです。
ただ、線ほか黒色がクッキリと強く、見た目でのあっさり感はありません。
コマ割りは中くらいで大きく、はみ出し・ぶち抜きも頻繁。
濃い目で素朴さもある原稿具合です。
巧い表現できませんが、”この漫画ならではのいやらしさ”みたいなものになっていました。
そう期間は離れていないものの、収録順で後半になるだけ新しい原稿になってきます。
セオリーとは逆ですね。
加筆修正されてるようですが、最新のものと比較するとそれなりに差は感じるでしょう。
人物絵は背丈あり、極端なデフォルメのない、安定感あるもの。
リアル・漫画の中間くらいがためか、大人にさしかかったティーンなヒロインがよくお似合い。
漫画面はコマ割り・配置などバランスの悪い個所が目につきました。
ただ、後半になるにつれて良くなっていたので、そう気にするほどでないかも。
彩色イラストはその絵柄がためか、↓表紙・裏表紙など正直なところイマイチ。
いくらかプラス判断で良いかも。
カバー裏のあとがき絵くらいな淡い感じが、最も合ってると思います。
あ。
でも、折り返し部分のカラーはいい感じでした。
前後繋がって1枚絵となるので、ぜひカバー外してみて見て。
あるいは次の単行本のカバーは白黒絵でも良いかもしれません。
判断は裏表紙の黒板に貼ってある絵を参考にどうぞ。
【 収録話 】 10話収録
001:「スプラッシュ」
部室棟のエレベーターに乗っていた先輩「一ノ瀬杏奈」と「笹原」
しかし、途中で止まり、閉じ込められてしまったのでした。
ごく簡単にはそんなお話。
こちらがデビュー作品だそうです。
いきなり変化球ですねー。
冒頭の舌打ちする「杏奈さん」が面白い。
その後の2人のやり取りもいい感じでした。
仲良いなぁ。
エレベーターに閉じ込められると言えば…そう、トイレですね(笑)
ここで幸い(?)だったのは、「笹原くん」が「杏奈さん」のを飲めるくらいに好意を持っていたこと。
なるほど、って思いましたよ。
そんな訳で、密室でのプレイに発展するのでした。
なかなか卑猥な絵で素敵。
真っ赤になってる「杏奈さん」が実にキュート。
そんなんなってしまうため、前半の強い態度がより生きていたと思います。
ただ…「フタします!!」、って、そりゃ穴が違うでしょ。
より出ちゃうのでは。
021:「HITOMI」
「二鳥あい」と付き合う「帯石」くん。
彼女宅でえっちしていたところ、ふと見たベランダに彼女の妹「二鳥ひとみ」が覗いていたことを知ったのでした。
そんな感じの姉妹えっち。
お姉ちゃん「あいさん」は垢抜けた美人さん。
えっちにも積極的で、いかにもモテそうなす感じでした。
一方の「ひとみちゃん」は、評価そのまま大人しそうな娘。
ただ、単に大人しいだけではないかなぁ。
「見・せ・て」
の合図でスカートめくり上げるシーンが好き。
あのまま行為無くても良かったかな、って気もしますが、後半に直接対決。
実に印象的なオチになっていました。
いちおう初めてっぽく言われてましたけど…姉の恋愛に暗躍して、ことごとく破滅させてそう。
041:「といがーる」
幼馴染み「ヒロ」の申し出で、共に勉強していた「三好なゆた」
ベッド脇にあった大人のオモチャを彼に発見されてしまったでした。
わはは。
身近な女性があんなん持ってたら。
そりゃー、色々と妄想するでしょう。ええ。
そんな流れでの口止めえっち…というか、オモチャプレイ。
「なゆたちゃん」は縞パン着用していましたよー。
できれば、
「それじゃあ…」
の台詞から、スカートめくって押し当てるまでの最も緊張する部分も描いて欲しかったなぁ。
ただ、当然ながら「ヒロくん」もそれだけで済む訳もなく、
直接行為に発展。
まぁ、バイブ突っ込まれてるお尻が目前にあれば、それが自然なこと。
驚いてはいましたが、もともと好意はあっただろうし、幼馴染みの関係が発展して何より。
オチでのあの台詞は男性に勇気を与えるものでしょう。
※左:「四乃咲かな」、右:「王畝千代子」・「士緒屋いのり」
061:「布団の中の宇宙」
109:「スカートの中の宇宙」
201:「ソルトペッパーチョコレート~こたつの中の宇宙~」 描き下ろしあり
合宿旅行の最終日。
憧れの女子「四乃咲かな」らの部屋でだべっていた「筆生(ふでいけ)」
しかし、早くに見廻りがあり、散り散りになったんですが。
逃げ遅れた「筆生」は、「かな」に引っ張られて同じ布団の中に隠れたのでした。
そんな感じのオープニング。
「かなちゃん」はショートカットのさっぱり清潔感ある娘さん。
密着するジャージ姿がいいですね。
あらすじに書きましたが、あの際「筆生くん」を自ら布団内へ引き入れたと思われ…。
そうすると、両想いだった、ってことですかね。
ううむ、羨ましいなぁ。
あの場面でいきなりのお口は幸せ。
また、最中に彼女の体操着シーンがカットインされるんですが、実に効果的でした。
あれはいいなぁ。
引き絵がまた刺激的で、オチのあれは当然(笑)
ただ、この件をトリガーに、居合わせた女子らはそれぞれ初体験を早めることとなるのです。
「スカートの中の宇宙」は合宿で「筆生くん」をからかっていた女子「七園のぞ美」
位置的に、えっちする2人の真横だったのです。
前話ではいちおう寝たふり絵となっていましたが、その合間では行為をガン見しており。
どうにもモヤモヤしていたのです。
漫画は1人プレイ中に幼馴染み「育太」が訪ねてくるというもの。
玄関は勝手に開けられていたものの、さすがに目撃まではされませんねー。
ち、残念(笑)
ただ、ギリギリで寸止めをされていたため、ふとしたタイミングで…というえっち発展。
あの微妙な空気流れる場面で、キチンと(←でもないか)口にしたのは偉い。
なお、タイトルがあーなのは…直前までシテいたことを誤魔化す「のぞ美ちゃん」の方便がため。
ただ、逆により卑猥よね(笑)
あの慌ただしいオチが好き。
「ソルトペッパーチョコレート~こたつの中の宇宙~」は同じく合宿で同部屋だった「士緒屋いのり」・「王畝千代子(おうせ・ちよこ)」の2人。
試験勉強を一緒にと思ったものの、頼みの綱であった「かな」は「筆生」と早々に姿を消してしまい。
「千代子」の発案で、トップ3の常連である男子「成迫(なるさこ)」を誘うこととしたのでした。
コタツ見下ろしコマに注目。
それぞれの関係と緊張感が伝わってきますね。
さて、先の合宿での影響を強く受けていた「千代子さん」は勉強もそこそこに、「成迫くん」に男性自身を見せてほしい、と頼むのでした。
Wヒロインで実に羨ましい限り。
控えめにしていましたが、想いは「いのりちゃん」と通じており。
それぞれ、ちらと視線を送る様がキュートです。
さて、こちらのタイトルがあーなのは…童貞な「成迫くん」に、
「どっちで卒業したい?」
そう持ちかけたがため。
前述したように、「いのりちゃん」に好意を持っていたことを知る「千代子さん」はとある提案をしたため、コタツ内にもぐることとなるのです。
前話もそうでしたが、コレはまたドえろい図だなぁ。
その後は素晴らしい複数プレイに。
羨ましい。
ひと組みのカップルの影響がそれぞれに波及していく、このシリーズはお気に入り。
ぜひこれら合宿メンバーの追加エピソードが見たいです。
085:「群青」 描き下ろしあり
仲良い4名の男女グループの恋愛模様、みたいなお話。
それぞれ想いはあるものの、オープンにすることなく友人だった4名。
しかし、「飯野哲雄」は朝方旧館の踊り場にて絡み合う「冴藤颯太」・「六藤美和子」を目撃してしまったのです。
どうにも収まりつかない「哲雄」は、様子を見に来た「五味小春」をトイレに連れ込んでしまうのでした。
本編では描かれていない、細かな設定が色々とあるみたい。
描き下ろしで劇場版、みたいなお遊びをされていましたが、なるほど確かにそんな感じ。
ありそう。
えっちシーンをソフトにする必要あるだろうけど。
「飯野くん」のああした行動は分かる。
また、強引にされつつも「小春ちゃん」は彼のこと好きなんですねー。
トイレ内場面はどこか生々しさあり、卑猥なものでした。
いいと思います。
いまいち「美和子さん」の行動が分かりませんでしたけど…あれは「小春ちゃん」のためなのかな。
133:「VAMP!!」
この作品集でちょっと意外な吸血鬼エピソード。
まぁ、そんなファンタジーな雰囲気はまるでないんですが。
公園でどこか”かわいそう”な女子校生を発見した主人公。
柄にもなく、なんとなく声をかけてみたところ。
彼女も「八月朔日いあん(ほづみ・-)」は自らを吸血鬼だと名乗り、
「………血、飲ませてもらえませんか?」
そう言ったのでした。
吸血鬼の女性で、ショートカットというのは結構珍しいかも。
(※しかもベリーショート)
吸血鬼だという証拠のくだりがまた可笑しく、実はえっちに至る経緯もそちらから。
どんなんかはいちおう伏せますね。
前半ではまったく性的要素なかった、「いあんちゃん」とのえっちシーンが実に良い感じでした。
さて、彼女は本当に吸血鬼なのか、人間なのか。
あのオチ後の2人どんなんか見てみたいです。
153:「コンティニュー」
図書委員の「相田瑞輝」と後輩「九堂マコ」のカップル。
冒頭から成年漫画でお約束の見上げパンチラ(しかも黒タイツ)があり。
いい感じだなーって思っていたところ…これまたセオリーに、彼女は脚立から落ち。
下で支えていた「瑞輝くん」がクッションとなって彼女は無事だったものの、彼は手を怪我してしまったのでした。
そんな訳で、彼女がお見舞いに来たエピソード。
ツインテールでツリ目が可愛い「マコちゃん」
(※えっちの際に解いちゃいますが)
彼女が通された際、「瑞輝くん」は寝ていたんですが。
彼の男性自身がそそり立ったまま露出していたのでした。
ああした際、女性はどうするのかなぁ。
男性側もなかなかこっ恥ずかしい場面。
あれは、無意識な自らの呟きに救われたかな。
照れて横向きになるくだりが好き。
オチでの一言ぐ魅力的なので、見逃さぬように。
※左:先輩「一ノ瀬杏奈」、右:義妹「十奈津美」
177:「罪と…」
美容師の試験で姉夫婦宅に来ていた「十奈津美(つなし・なつみ)」
帰宅した「勇」は、ちょうどお風呂から出てきた彼女とばっちり鉢合わせしてしまったのでした。
そんな頃、妻「亜紀穂」は出張に出掛け…家で2人きりとなってしまうのです。
まぁ、自分の家だし、ぱっと開けちゃうか。
若い割に素晴らしいバストサイズでしたよ。
部屋着でも谷間見えてますね。
ただ、「勇」は義妹ともごく親しく、また面倒見も良いようで。
意外な展開になっていくのでした。
夜の描写がまた衝撃的。
あれは…もうタイミング違えば、彼女から部屋へ入ってたかな。
パジャマ脱がすシーンが好き。
…で、本編は終わってしまうんですが、別で書かれていたセンセのコメントがまた意味深なものでした。
このお話、まだなんらかあるようです。
(それ漫画に描かれるか分かりませんが)
【 その他 】
以上、本日は「きい」センセでした。
こちらが初単行本。
あとがきによると、デビューから2年で単行本だそうです。
は、早いですねー。
前述したように、ひでるさんはあまりカラー絵には刺さっておらず。
けっこう店頭でぐるぐる迷っておりました。
決め手となったのは、紹介帯・裏表紙のカット絵ですね。
えー、ぱっと見の一枚絵からは分かり辛い、若い独特なえっち感が漫画にあり。
読んだところ予想以上の良さがありました。
作画面が安定すればほぼ完璧。
どう仕上がるのか、連続話を見てみたい漫画家さんでした。
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・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、学生、制服
・構成 : 初単行本、短編×10話(うち「~の中の宇宙シリーズ」×3)
・おまけ: カバー裏にあとがき・別絵(カラー)、加筆修正あり、
一部描き下ろし「ソルトペッパーチョコレート」・「群青」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「きい」センセの「放課後バニラ」です。
※後輩「九堂マコ」
【 構成・絵柄 】
収録は短編とシリーズもの。
シリーズは同一世界モノという感じで、関係したヒロインそれぞれのオムニバス形式。
描き下ろしはまるまるお話でなく、収録作品での一部でした。
ジャンルとしては大まかにはラブコメ。
その響きに相応しい、ペカペカ明るいのもありましたが。
読んだ感覚としては、もうちょっと青春していて…恋と友情に悩むような、若いエピソードでした。
ただ、そうしたある程度の重々しさあったのは3話くらい。
全体的にブラックさは薄いので、そう気にしなくても良いでしょう。
個性あるヒロイン陣で、しっかりお話も作られていて。
行き当たりばったりな空気のない、読める漫画群でした。
作画の雰囲気に馴染めそうならばオススメします。
強い線での作画。
全体の色づきはそこそこで、白比率多め。
描き込みは適度なくらいです。
ただ、線ほか黒色がクッキリと強く、見た目でのあっさり感はありません。
コマ割りは中くらいで大きく、はみ出し・ぶち抜きも頻繁。
濃い目で素朴さもある原稿具合です。
巧い表現できませんが、”この漫画ならではのいやらしさ”みたいなものになっていました。
そう期間は離れていないものの、収録順で後半になるだけ新しい原稿になってきます。
セオリーとは逆ですね。
加筆修正されてるようですが、最新のものと比較するとそれなりに差は感じるでしょう。
人物絵は背丈あり、極端なデフォルメのない、安定感あるもの。
リアル・漫画の中間くらいがためか、大人にさしかかったティーンなヒロインがよくお似合い。
漫画面はコマ割り・配置などバランスの悪い個所が目につきました。
ただ、後半になるにつれて良くなっていたので、そう気にするほどでないかも。
彩色イラストはその絵柄がためか、↓表紙・裏表紙など正直なところイマイチ。
いくらかプラス判断で良いかも。
カバー裏のあとがき絵くらいな淡い感じが、最も合ってると思います。
あ。
でも、折り返し部分のカラーはいい感じでした。
前後繋がって1枚絵となるので、ぜひカバー外してみて見て。
あるいは次の単行本のカバーは白黒絵でも良いかもしれません。
判断は裏表紙の黒板に貼ってある絵を参考にどうぞ。
【 収録話 】 10話収録
001:「スプラッシュ」
部室棟のエレベーターに乗っていた先輩「一ノ瀬杏奈」と「笹原」
しかし、途中で止まり、閉じ込められてしまったのでした。
ごく簡単にはそんなお話。
こちらがデビュー作品だそうです。
いきなり変化球ですねー。
冒頭の舌打ちする「杏奈さん」が面白い。
その後の2人のやり取りもいい感じでした。
仲良いなぁ。
エレベーターに閉じ込められると言えば…そう、トイレですね(笑)
ここで幸い(?)だったのは、「笹原くん」が「杏奈さん」のを飲めるくらいに好意を持っていたこと。
なるほど、って思いましたよ。
そんな訳で、密室でのプレイに発展するのでした。
なかなか卑猥な絵で素敵。
真っ赤になってる「杏奈さん」が実にキュート。
そんなんなってしまうため、前半の強い態度がより生きていたと思います。
ただ…「フタします!!」、って、そりゃ穴が違うでしょ。
より出ちゃうのでは。
021:「HITOMI」
「二鳥あい」と付き合う「帯石」くん。
彼女宅でえっちしていたところ、ふと見たベランダに彼女の妹「二鳥ひとみ」が覗いていたことを知ったのでした。
そんな感じの姉妹えっち。
お姉ちゃん「あいさん」は垢抜けた美人さん。
えっちにも積極的で、いかにもモテそうなす感じでした。
一方の「ひとみちゃん」は、評価そのまま大人しそうな娘。
ただ、単に大人しいだけではないかなぁ。
「見・せ・て」
の合図でスカートめくり上げるシーンが好き。
あのまま行為無くても良かったかな、って気もしますが、後半に直接対決。
実に印象的なオチになっていました。
いちおう初めてっぽく言われてましたけど…姉の恋愛に暗躍して、ことごとく破滅させてそう。
041:「といがーる」
幼馴染み「ヒロ」の申し出で、共に勉強していた「三好なゆた」
ベッド脇にあった大人のオモチャを彼に発見されてしまったでした。
わはは。
身近な女性があんなん持ってたら。
そりゃー、色々と妄想するでしょう。ええ。
そんな流れでの口止めえっち…というか、オモチャプレイ。
「なゆたちゃん」は縞パン着用していましたよー。
できれば、
「それじゃあ…」
の台詞から、スカートめくって押し当てるまでの最も緊張する部分も描いて欲しかったなぁ。
ただ、当然ながら「ヒロくん」もそれだけで済む訳もなく、
直接行為に発展。
まぁ、バイブ突っ込まれてるお尻が目前にあれば、それが自然なこと。
驚いてはいましたが、もともと好意はあっただろうし、幼馴染みの関係が発展して何より。
オチでのあの台詞は男性に勇気を与えるものでしょう。
※左:「四乃咲かな」、右:「王畝千代子」・「士緒屋いのり」
061:「布団の中の宇宙」
109:「スカートの中の宇宙」
201:「ソルトペッパーチョコレート~こたつの中の宇宙~」 描き下ろしあり
合宿旅行の最終日。
憧れの女子「四乃咲かな」らの部屋でだべっていた「筆生(ふでいけ)」
しかし、早くに見廻りがあり、散り散りになったんですが。
逃げ遅れた「筆生」は、「かな」に引っ張られて同じ布団の中に隠れたのでした。
そんな感じのオープニング。
「かなちゃん」はショートカットのさっぱり清潔感ある娘さん。
密着するジャージ姿がいいですね。
あらすじに書きましたが、あの際「筆生くん」を自ら布団内へ引き入れたと思われ…。
そうすると、両想いだった、ってことですかね。
ううむ、羨ましいなぁ。
あの場面でいきなりのお口は幸せ。
また、最中に彼女の体操着シーンがカットインされるんですが、実に効果的でした。
あれはいいなぁ。
引き絵がまた刺激的で、オチのあれは当然(笑)
ただ、この件をトリガーに、居合わせた女子らはそれぞれ初体験を早めることとなるのです。
「スカートの中の宇宙」は合宿で「筆生くん」をからかっていた女子「七園のぞ美」
位置的に、えっちする2人の真横だったのです。
前話ではいちおう寝たふり絵となっていましたが、その合間では行為をガン見しており。
どうにもモヤモヤしていたのです。
漫画は1人プレイ中に幼馴染み「育太」が訪ねてくるというもの。
玄関は勝手に開けられていたものの、さすがに目撃まではされませんねー。
ち、残念(笑)
ただ、ギリギリで寸止めをされていたため、ふとしたタイミングで…というえっち発展。
あの微妙な空気流れる場面で、キチンと(←でもないか)口にしたのは偉い。
なお、タイトルがあーなのは…直前までシテいたことを誤魔化す「のぞ美ちゃん」の方便がため。
ただ、逆により卑猥よね(笑)
あの慌ただしいオチが好き。
「ソルトペッパーチョコレート~こたつの中の宇宙~」は同じく合宿で同部屋だった「士緒屋いのり」・「王畝千代子(おうせ・ちよこ)」の2人。
試験勉強を一緒にと思ったものの、頼みの綱であった「かな」は「筆生」と早々に姿を消してしまい。
「千代子」の発案で、トップ3の常連である男子「成迫(なるさこ)」を誘うこととしたのでした。
コタツ見下ろしコマに注目。
それぞれの関係と緊張感が伝わってきますね。
さて、先の合宿での影響を強く受けていた「千代子さん」は勉強もそこそこに、「成迫くん」に男性自身を見せてほしい、と頼むのでした。
Wヒロインで実に羨ましい限り。
控えめにしていましたが、想いは「いのりちゃん」と通じており。
それぞれ、ちらと視線を送る様がキュートです。
さて、こちらのタイトルがあーなのは…童貞な「成迫くん」に、
「どっちで卒業したい?」
そう持ちかけたがため。
前述したように、「いのりちゃん」に好意を持っていたことを知る「千代子さん」はとある提案をしたため、コタツ内にもぐることとなるのです。
前話もそうでしたが、コレはまたドえろい図だなぁ。
その後は素晴らしい複数プレイに。
羨ましい。
ひと組みのカップルの影響がそれぞれに波及していく、このシリーズはお気に入り。
ぜひこれら合宿メンバーの追加エピソードが見たいです。
085:「群青」 描き下ろしあり
仲良い4名の男女グループの恋愛模様、みたいなお話。
それぞれ想いはあるものの、オープンにすることなく友人だった4名。
しかし、「飯野哲雄」は朝方旧館の踊り場にて絡み合う「冴藤颯太」・「六藤美和子」を目撃してしまったのです。
どうにも収まりつかない「哲雄」は、様子を見に来た「五味小春」をトイレに連れ込んでしまうのでした。
本編では描かれていない、細かな設定が色々とあるみたい。
描き下ろしで劇場版、みたいなお遊びをされていましたが、なるほど確かにそんな感じ。
ありそう。
えっちシーンをソフトにする必要あるだろうけど。
「飯野くん」のああした行動は分かる。
また、強引にされつつも「小春ちゃん」は彼のこと好きなんですねー。
トイレ内場面はどこか生々しさあり、卑猥なものでした。
いいと思います。
いまいち「美和子さん」の行動が分かりませんでしたけど…あれは「小春ちゃん」のためなのかな。
133:「VAMP!!」
この作品集でちょっと意外な吸血鬼エピソード。
まぁ、そんなファンタジーな雰囲気はまるでないんですが。
公園でどこか”かわいそう”な女子校生を発見した主人公。
柄にもなく、なんとなく声をかけてみたところ。
彼女も「八月朔日いあん(ほづみ・-)」は自らを吸血鬼だと名乗り、
「………血、飲ませてもらえませんか?」
そう言ったのでした。
吸血鬼の女性で、ショートカットというのは結構珍しいかも。
(※しかもベリーショート)
吸血鬼だという証拠のくだりがまた可笑しく、実はえっちに至る経緯もそちらから。
どんなんかはいちおう伏せますね。
前半ではまったく性的要素なかった、「いあんちゃん」とのえっちシーンが実に良い感じでした。
さて、彼女は本当に吸血鬼なのか、人間なのか。
あのオチ後の2人どんなんか見てみたいです。
153:「コンティニュー」
図書委員の「相田瑞輝」と後輩「九堂マコ」のカップル。
冒頭から成年漫画でお約束の見上げパンチラ(しかも黒タイツ)があり。
いい感じだなーって思っていたところ…これまたセオリーに、彼女は脚立から落ち。
下で支えていた「瑞輝くん」がクッションとなって彼女は無事だったものの、彼は手を怪我してしまったのでした。
そんな訳で、彼女がお見舞いに来たエピソード。
ツインテールでツリ目が可愛い「マコちゃん」
(※えっちの際に解いちゃいますが)
彼女が通された際、「瑞輝くん」は寝ていたんですが。
彼の男性自身がそそり立ったまま露出していたのでした。
ああした際、女性はどうするのかなぁ。
男性側もなかなかこっ恥ずかしい場面。
あれは、無意識な自らの呟きに救われたかな。
照れて横向きになるくだりが好き。
オチでの一言ぐ魅力的なので、見逃さぬように。
※左:先輩「一ノ瀬杏奈」、右:義妹「十奈津美」
177:「罪と…」
美容師の試験で姉夫婦宅に来ていた「十奈津美(つなし・なつみ)」
帰宅した「勇」は、ちょうどお風呂から出てきた彼女とばっちり鉢合わせしてしまったのでした。
そんな頃、妻「亜紀穂」は出張に出掛け…家で2人きりとなってしまうのです。
まぁ、自分の家だし、ぱっと開けちゃうか。
若い割に素晴らしいバストサイズでしたよ。
部屋着でも谷間見えてますね。
ただ、「勇」は義妹ともごく親しく、また面倒見も良いようで。
意外な展開になっていくのでした。
夜の描写がまた衝撃的。
あれは…もうタイミング違えば、彼女から部屋へ入ってたかな。
パジャマ脱がすシーンが好き。
…で、本編は終わってしまうんですが、別で書かれていたセンセのコメントがまた意味深なものでした。
このお話、まだなんらかあるようです。
(それ漫画に描かれるか分かりませんが)
【 その他 】
以上、本日は「きい」センセでした。
こちらが初単行本。
あとがきによると、デビューから2年で単行本だそうです。
は、早いですねー。
前述したように、ひでるさんはあまりカラー絵には刺さっておらず。
けっこう店頭でぐるぐる迷っておりました。
決め手となったのは、紹介帯・裏表紙のカット絵ですね。
えー、ぱっと見の一枚絵からは分かり辛い、若い独特なえっち感が漫画にあり。
読んだところ予想以上の良さがありました。
作画面が安定すればほぼ完璧。
どう仕上がるのか、連続話を見てみたい漫画家さんでした。
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