■わがままミルフィーユ (ちさこ)
★まんがデーター [13.5/20.0]
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [百合] 恋愛、すれ違い
・構成 : 短編×7。
・おまけ: 折り返しにコメント、あとがき・作品解説、
描き下ろし「オトメ・アソート」、おまけ漫画。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ちさこ」センセの「わがままミルフィーユ」です。
※左:藤井みなみ・東郷ミキ、右:紗彩・莉子
【 構成・絵柄 】
毎度お馴染み、「一迅社」さんの百合姫コミックスのシリーズです。
各話完結の短編形式。
描き下ろしにて1つ連続話となっていたほか、巻末のおまけ漫画でそれぞれお話の後日談エピソードがあります。
ありそうだなー、と思って見てましたが、各話にゲスト出演などはないみたい。
タイプとしては、”ある程度それに寛容ではあるものの、基本的にはタブー”という世界です。
すれ違う想いが成就するまでを描いてました。
そのため、男性の姿もちらほら。
そうガッツリではないものの、お話に絡むこともありました。
可愛らしい絵柄ですが、ストーリーとしては甘くなく。
なんというか…ひねくってますね。
いわゆる王道の百合漫画とはズレる印象なので、ご注意ください。
恋愛ちっくなのが好きか、どうかが判断のポイントになるかなぁ。
人物絵はだいたい↓表紙そのまま。
ぱちっとした黒目の大きい、キュートなもの。
輪郭広めで鼻は小さく、手足は華奢に描かれてます。
普通には問題ないですが、コメディー部分など極端にデフォルメされる個所があり。
お話が軽くないので、個人的にはちょっと引っ掛かりました。
また、背景が極端に無機質で、小物などもいま一歩、二歩。
デザインは可愛らしいんですが、服装についてもまだ頑張ってほしい気がしました。
よく描けているところもあるので、ちと勿体ないかな。
全体的には適度な描き込みで濃淡の淡い、すっきりとした絵柄。
白比率も多めです。
たまにコマがガチャガチャしてました。
判断については、だいたいは↓表紙で問題ないと思います。
【 収録話 】 7話収録
005:「欲望パレード」
服・小物好きな「藤井みなみ」
ちょっとした切っ掛けから、お金持ちで頭の良いという校内の有名人「東郷ミキ」と知り合いになり。
”以前から気になっていた”
という好意をそのまま受け、欲しいものを次々に買ってもらうべく付き合うこととしたのでした。
いきなり変化球ですね。
金と才はあるものの、「ミキさん」は人間的に問題があり。
「みなみさん」によって普通の感覚を取り戻してく…のかな。
まぁ、彼女もそれなりに問題児ではあるんですけどね。
どちらかというと恋愛ではなく、友情の延長みたいな感覚でした。
まだ一方通行よね。
※山田なつき・山田はるな
025:「藍色アプローズ」
双子の山田姉妹のエピソード。
明るく要領の良い妹「なつき」と、真面目な姉「はるな」という設定。
まぁ、兄弟でも姉妹でも、実際いる人には覚えあるだろうお話でしょう。
しかも、この2人は双子なので、なおさらか。
漫画では素直なったことで、事態を好転させていました。
何事も勝手に思い込み、ため込むのは良くないこと。
うまくいったようで、何より。
後日談が巻末にありましたが、そっちのがより百合漫画っぽいかも。
051:「クモリトキドキアメノチ」
147:「オトメ・アソート」 描き下ろし
男性が苦手で、以前本気で付き合っていた先生にフラれていた「莉子」さんのお話。
こうした、遊びから卒業しなさいよ~というネタもよくテーマになりますね。
合コンで知り合った「紗彩」は、まだ悩む彼女と違い、そうした次期を越えた女性。
オチでのござっぱりとした言動が凄いですね。
合コンに参加する理由も、なるほど納得。
描き下ろし「オトメ・アソート」では、1コマだけ描かれていた”王子さあや”が登場してます。
ああ、確かにモテそうでした。
そんな彼女だからこそ、実際にありそうなエピソードになってます。
あー、「莉子さん」がんばれ。
071:「ブラックミモレ」
女子にモテモテで噂も数知れずという「広瀬瑞希」
しかし、そんな彼女からの告白で、「陽菜」は付き合うこととなったんですが…という導入。
「陽菜さん」はノーマルで、いちおう彼氏もおり。
日常に退屈していただけなんですね。
オチまで、”切っ掛けのトビラを開く”みたいなお話でした。
こちらは巻末のおまけ漫画が可笑しいので、必見。
そういう展開もアリよね。
097:「スキキライスキコンプレックス」
懐かしいアニメの主題歌みたいですね。
「紗希」に対する「優奈」のひねくった感情を描いた問題作品(笑)です。
独占したいんですね。
幼少期の描写そのままで、見てる分には微笑ましいんですが…やや悪質。
もっと極端なブラック展開にもできそう。
※左:瑞希・陽菜、右:奈緒・葵
115:「ぽろぽろメランコリック」
あとがきによると、こちらがデビュー作。
「奈緒」・「葵」の幼馴染みカップルです。
冒頭のモノローグがため、勘違いしますが。
これは「奈緒さん」がだいぶ悪い。
今回のブログでは何度か”ひねくった”と書きましたが、その中心となりそうなヒロインでした。
ぎりぎりまで疑念渦巻く、完成度の高いお話(笑)
巻末のおまけ漫画では、「葵さん」視点が楽しめます。
【 その他 】
以上、「ちさこ」センセでした。
こちらが初単行本。
収録されている「ぽろぽろメランコリック」が受賞作品とのこと。
”紫水晶賞受賞作家”
とか紹介帯にありました。
なんだか格好良いですね。
受賞↓漫画はやっぱハズレ少ないですね。
ただ、安定はしていたものの、作画はもう少しプラスが欲しいかなぁ。
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★過去に紹介した百合姫コミックス
・絵柄 :●●●○○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●○○
・独創性:●●●●○
・属性 : [百合] 恋愛、すれ違い
・構成 : 短編×7。
・おまけ: 折り返しにコメント、あとがき・作品解説、
描き下ろし「オトメ・アソート」、おまけ漫画。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「ちさこ」センセの「わがままミルフィーユ」です。
※左:藤井みなみ・東郷ミキ、右:紗彩・莉子
【 構成・絵柄 】
毎度お馴染み、「一迅社」さんの百合姫コミックスのシリーズです。
各話完結の短編形式。
描き下ろしにて1つ連続話となっていたほか、巻末のおまけ漫画でそれぞれお話の後日談エピソードがあります。
ありそうだなー、と思って見てましたが、各話にゲスト出演などはないみたい。
タイプとしては、”ある程度それに寛容ではあるものの、基本的にはタブー”という世界です。
すれ違う想いが成就するまでを描いてました。
そのため、男性の姿もちらほら。
そうガッツリではないものの、お話に絡むこともありました。
可愛らしい絵柄ですが、ストーリーとしては甘くなく。
なんというか…ひねくってますね。
いわゆる王道の百合漫画とはズレる印象なので、ご注意ください。
恋愛ちっくなのが好きか、どうかが判断のポイントになるかなぁ。
人物絵はだいたい↓表紙そのまま。
ぱちっとした黒目の大きい、キュートなもの。
輪郭広めで鼻は小さく、手足は華奢に描かれてます。
普通には問題ないですが、コメディー部分など極端にデフォルメされる個所があり。
お話が軽くないので、個人的にはちょっと引っ掛かりました。
また、背景が極端に無機質で、小物などもいま一歩、二歩。
デザインは可愛らしいんですが、服装についてもまだ頑張ってほしい気がしました。
よく描けているところもあるので、ちと勿体ないかな。
全体的には適度な描き込みで濃淡の淡い、すっきりとした絵柄。
白比率も多めです。
たまにコマがガチャガチャしてました。
判断については、だいたいは↓表紙で問題ないと思います。
【 収録話 】 7話収録
005:「欲望パレード」
服・小物好きな「藤井みなみ」
ちょっとした切っ掛けから、お金持ちで頭の良いという校内の有名人「東郷ミキ」と知り合いになり。
”以前から気になっていた”
という好意をそのまま受け、欲しいものを次々に買ってもらうべく付き合うこととしたのでした。
いきなり変化球ですね。
金と才はあるものの、「ミキさん」は人間的に問題があり。
「みなみさん」によって普通の感覚を取り戻してく…のかな。
まぁ、彼女もそれなりに問題児ではあるんですけどね。
どちらかというと恋愛ではなく、友情の延長みたいな感覚でした。
まだ一方通行よね。
※山田なつき・山田はるな
025:「藍色アプローズ」
双子の山田姉妹のエピソード。
明るく要領の良い妹「なつき」と、真面目な姉「はるな」という設定。
まぁ、兄弟でも姉妹でも、実際いる人には覚えあるだろうお話でしょう。
しかも、この2人は双子なので、なおさらか。
漫画では素直なったことで、事態を好転させていました。
何事も勝手に思い込み、ため込むのは良くないこと。
うまくいったようで、何より。
後日談が巻末にありましたが、そっちのがより百合漫画っぽいかも。
051:「クモリトキドキアメノチ」
147:「オトメ・アソート」 描き下ろし
男性が苦手で、以前本気で付き合っていた先生にフラれていた「莉子」さんのお話。
こうした、遊びから卒業しなさいよ~というネタもよくテーマになりますね。
合コンで知り合った「紗彩」は、まだ悩む彼女と違い、そうした次期を越えた女性。
オチでのござっぱりとした言動が凄いですね。
合コンに参加する理由も、なるほど納得。
描き下ろし「オトメ・アソート」では、1コマだけ描かれていた”王子さあや”が登場してます。
ああ、確かにモテそうでした。
そんな彼女だからこそ、実際にありそうなエピソードになってます。
あー、「莉子さん」がんばれ。
071:「ブラックミモレ」
女子にモテモテで噂も数知れずという「広瀬瑞希」
しかし、そんな彼女からの告白で、「陽菜」は付き合うこととなったんですが…という導入。
「陽菜さん」はノーマルで、いちおう彼氏もおり。
日常に退屈していただけなんですね。
オチまで、”切っ掛けのトビラを開く”みたいなお話でした。
こちらは巻末のおまけ漫画が可笑しいので、必見。
そういう展開もアリよね。
097:「スキキライスキコンプレックス」
懐かしいアニメの主題歌みたいですね。
「紗希」に対する「優奈」のひねくった感情を描いた問題作品(笑)です。
独占したいんですね。
幼少期の描写そのままで、見てる分には微笑ましいんですが…やや悪質。
もっと極端なブラック展開にもできそう。
※左:瑞希・陽菜、右:奈緒・葵
115:「ぽろぽろメランコリック」
あとがきによると、こちらがデビュー作。
「奈緒」・「葵」の幼馴染みカップルです。
冒頭のモノローグがため、勘違いしますが。
これは「奈緒さん」がだいぶ悪い。
今回のブログでは何度か”ひねくった”と書きましたが、その中心となりそうなヒロインでした。
ぎりぎりまで疑念渦巻く、完成度の高いお話(笑)
巻末のおまけ漫画では、「葵さん」視点が楽しめます。
【 その他 】
以上、「ちさこ」センセでした。
こちらが初単行本。
収録されている「ぽろぽろメランコリック」が受賞作品とのこと。
”紫水晶賞受賞作家”
とか紹介帯にありました。
なんだか格好良いですね。
受賞↓漫画はやっぱハズレ少ないですね。
ただ、安定はしていたものの、作画はもう少しプラスが欲しいかなぁ。
わがままミルフィーユ (百合姫コミックス) (2012/10/18) ちさこ 商品詳細を見る |
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