■戯姉弟 (陸乃家鴨)
★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [一般] 姉弟、近親、サスペンス
・構成 : カラー(4P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: カバー裏にあとがき・別絵、加筆・修正あり、
初回限定・携帯待ち受けFLASHプレゼント。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「戯姉弟 [ぎきょうだい]」です。
※ヒロイン特集1:小さい頃の「未夏さん」
【 構成・絵柄 】
1冊まるまる続く長編漫画。
いちおうくくりとしては一般漫画ですが、各話にて必ず直接えっちが差し込まれるタイプです。
タイトルそのままに、近親関係…どうなの?というのが最大のポイント。
”戯”とはついているものの、確証ないままで、ヒロインのドキドキ感がそのままダイレクトに伝わってまくるんですよ。
いやー、えっちでしたー。
描写としても心なしかそうしたシーン多めなんですが、今回の場合はシチュエーションも手伝ってるのでね。
コメディーっぽいところがない訳ではないものの、全般的にはシリアス。
前半では実弟かどうか、後半ではその正体について、謎がぐるぐると渦巻いており。
お話世界へ、ぐいーっと引っぱり込まれます。
特にサスペンスちっくなお話がお好きな方には、大プッシュでオススメな1冊です。
なお、あらかじめ書いておきますが。
センセのお話なので、ブラックな展開にはなりません。
読後感も良いです。
優れた漫画運びで、高い完成度のストーリーになっていますよ。
そう、”優れた漫画運び”なのです。
表情とか表現には引っ掛かる部分ありません。
台詞回しも大仰ではなく、自然。
テンポ良いですね。
コマの繋ぎとか流れにも違和感はなく、サクサク読み進められます。
絵柄の濃淡・描き込み具合も適度。
メリハリもあるので見易く、えっちシーンもクド過ぎず、あっさりでもなく。
このあたりのバランス感覚はさすがでした。
ちょっと絵に癖はあるものの、全体の完成度は高く、その程度は問題にもなりません。
オススメです。
【 収録話 】 8話収録
わびしい独身OLな生活を送っていた、主人公「佐々元未夏(ささもと・みなつ)」
そんな彼女に、大晦日のコンビニで馴れ馴れしく話しかけて来た若い男。
中学生の頃に生き別れていた弟「征哉(まさや)」と同じ「マサヤ」と名乗った彼を、流れのまま家に泊めたところ、居座り続けてしまうのでした。
「未夏」は彼と関係してしまったんですが。
その後も弟として振る舞う彼は、”もしかしたら実弟ではないか?”という疑念が晴れなかったのです。
かなり大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
※ヒロイン特集2:コメディーちっくな「未夏さん」
ヒロイン「未夏さん」が住んでいるのは会社の独身寮。
当然ながら見知らぬ男を引っ張り込み続けることはできず、彼を弟として周囲を偽っているのでした。
そうした関係なので、”戯姉弟”なんですね。
たまたま声を掛けられただけの彼は、背景は無論のこと、本当の名前すらも知らない、まさに正体不明な相手。
弟でないと考えつつ、惹かれていくものの、もしかしたら、という感情もあり。
そんな、彼女のぐるぐるとした葛藤が珠玉な漫画です。
また、出会ってからの2人は深いえっち関係で、それも良い味付けとなっていて。
”どうしようもできない”という彼女の心理を、巧く表現していました。
察するところ…冒頭のカラー原稿は描き下ろしかな?どうかな?
いきなりのえっちシーンは、話数で言うと2話目の前半あたりですかね。
1話目はコンビニでの出会いから。
切っ掛けはかなり強引なものでしたが。
本人のモノローグにもあった、
”いつもなら絶対にこんな事しない”
というそのまま、イレギュラーを受け入れてしまうだけの要因が開始からの4ページで表現されているので。
読むこちらとしても、納得のできるものになっていました。
わざわざ「未夏さん」が、弟の話をしたのも、彼が同い年であったことは無論のこと、そうしたもの寂しさがあったためではないかなぁ。彼から「姉さん」と言われて反応してしまうのは、えっち要素的に正解。
それから直接続く2話目。
2人はえっちしまくっていたんですが。
ほぼ女子寮というべき独身寮であるここで「マサヤ」を誤魔化すため、弟として同僚たちに紹介することとなるのでした。
4日目が仕事始めなので、前日までに帰省から戻っていたという設定ね。
こうして、名目でも弟となってしまった彼とのえっちは、また良いシチュエーション。
隣との壁が薄いそうでしたが、あれはバレるのでは。
3話目はマンションを契約するくだり。
前半の、ちょっと不機嫌になるところが可愛い。
それとともに、契約した空き室で始めちゃったりしてますね。
ここは「未夏さん」の気持ちを決定づける、ポイントとなる展開でした。
キッチンとか、お風呂場・トイレなど、場所をくるくる変えているあたり、解放されたということなのかな。
4話目は、親友「菅原まや子」さんがえっち担当。
まぁ、「未夏さん」もちょろっとしたくだりで、しっかりシテましたが。
眼鏡の美人「まや子さん」は、まじめそうな雰囲気なんですが。
彼と3ヵ月ぶりの再会らしく、またちょっと趣の異なるえっちを見せてくれます。
付き合い始めの頃の彼女がまたキュート。
こちらの2人もまたどこかで見てみたいですね。
なお、付き合う彼「西埜(にしの)」くんのちょっとした発言が、お話を揺るがすものになるのでした。
「未夏さん」の過去が描かれる5話目、6話目。
両親の離婚だけでなく、ちょっと複雑ですね。
あくまでも本人の回想なので、やや思い込み過ぎではないかなぁ、とも考えましたが。
後半の「マサヤくん」はまた良い感じ。
えっちしつつ心揺さぶられる「未夏さん」が非常に良いです。
2周目だと、彼がなぜあーした発言をしたのか、なんとなく分かりますよ。
友人「まや子さん」にネタばらしするのが6話目。
ああ、他の話でもありましたが、”誰かに相談する”、というのはやっぱり有効だなぁ。
ごく的確なアドバイスしてましたよ。
ここでは詳細書けませんが…後半の「未夏さん」に注目です。
※ヒロイン特集3:えっちな「未夏さん」
全ての謎が解決する、7、8話目が最終エピソード。
電話の話は最後まで聞いてから切るようにしましょうね(笑)
7話のオチ部分が好き。
成年漫画なら、ここでもうひと波乱ありそう。
最終8話の再会部分もちょっとしたコメディー。
お父さんが可笑しい。
お話を進めつつも、最後までエロエロしております。
えー、ここは書いても大丈夫かな。
「マサヤくん」の、意識するようになる幼少期、あるいは彼側の視点とかも良さそう。
最後のエピローグも描き下ろしかな。
もうひとネタあるので、最後まで楽しめることと思います。
面白かったです。
【 その他 】
以上、「陸乃家鴨」センセでした。
いやー、今回のはえっちで良かった、とか読み終わって思ったんですが。
そう言えば、前のが「一緒に暮らすための約束をいくつか」の2巻[最終巻]だったので、そっちはかなりソフトだったんですよね。
あれはあれで、また物凄く面白かったですが。
(ふと見せてみたところ、女性の方の評判も良かったですよ)
あと…↓表紙。
タイトルとかフォント、色使いはいいと思いますが、いまいちインパクトがなかったです。
ぱっと見で、うっかり素通りしてしまいましたよ。
なんとか2店舗目でお名前に気付いたんですが。
あぷなー。
★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事 【全てオススメ】
「一緒に暮らすための約束をいくつか」
亡くなった友人夫婦の娘を引き取った主人公の年の差同居ラブコメ長編。全2巻。
「出戻り姫とニート王子」
子供と共に戻ってきた幼馴染みヒロイン、という表題の中編ほか短編を収録。
「半熟でぃべろっぱー」
オフィス機器メーカーの開発課・研究室を舞台としたラブコメ。中編がいくつか。
「司法畑でつかまえて」
珍しい司法ラブコメ漫画です。司法試験・合格後の研修模様が描かれています。
「ピンクペッパー・陸乃家鴨短編集」
「ツンデレ~シリーズ」を収録した短編集。
「未確認幼なじみ 上・下巻」
ノスタルジー感たっぷりの、ちょっと不思議なラブコメ長編。
「少年少女は××する」
エロ漫画家を目指す文学少女「加納瑞希」のお話。
「少女の妄想はいつひらく?」
「少年少女は××する」の続編。コスプレイヤー「水森夢子」が主人公。
「大正ヲトメ花壇」
「おとめ塾」の外伝を含む短編集。
「花咲け!おとめ塾」
上下巻の大正えっちコメディー。
「彼女の残り香」 ※成年
連続話・描き下ろしもあります。こちらは成年指定なので注意。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [一般] 姉弟、近親、サスペンス
・構成 : カラー(4P)、8話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: カバー裏にあとがき・別絵、加筆・修正あり、
初回限定・携帯待ち受けFLASHプレゼント。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「陸乃家鴨(おかの・あひる)」センセの「戯姉弟 [ぎきょうだい]」です。
※ヒロイン特集1:小さい頃の「未夏さん」
【 構成・絵柄 】
1冊まるまる続く長編漫画。
いちおうくくりとしては一般漫画ですが、各話にて必ず直接えっちが差し込まれるタイプです。
タイトルそのままに、近親関係…どうなの?というのが最大のポイント。
”戯”とはついているものの、確証ないままで、ヒロインのドキドキ感がそのままダイレクトに伝わってまくるんですよ。
いやー、えっちでしたー。
描写としても心なしかそうしたシーン多めなんですが、今回の場合はシチュエーションも手伝ってるのでね。
コメディーっぽいところがない訳ではないものの、全般的にはシリアス。
前半では実弟かどうか、後半ではその正体について、謎がぐるぐると渦巻いており。
お話世界へ、ぐいーっと引っぱり込まれます。
特にサスペンスちっくなお話がお好きな方には、大プッシュでオススメな1冊です。
なお、あらかじめ書いておきますが。
センセのお話なので、ブラックな展開にはなりません。
読後感も良いです。
優れた漫画運びで、高い完成度のストーリーになっていますよ。
そう、”優れた漫画運び”なのです。
表情とか表現には引っ掛かる部分ありません。
台詞回しも大仰ではなく、自然。
テンポ良いですね。
コマの繋ぎとか流れにも違和感はなく、サクサク読み進められます。
絵柄の濃淡・描き込み具合も適度。
メリハリもあるので見易く、えっちシーンもクド過ぎず、あっさりでもなく。
このあたりのバランス感覚はさすがでした。
ちょっと絵に癖はあるものの、全体の完成度は高く、その程度は問題にもなりません。
オススメです。
【 収録話 】 8話収録
わびしい独身OLな生活を送っていた、主人公「佐々元未夏(ささもと・みなつ)」
そんな彼女に、大晦日のコンビニで馴れ馴れしく話しかけて来た若い男。
中学生の頃に生き別れていた弟「征哉(まさや)」と同じ「マサヤ」と名乗った彼を、流れのまま家に泊めたところ、居座り続けてしまうのでした。
「未夏」は彼と関係してしまったんですが。
その後も弟として振る舞う彼は、”もしかしたら実弟ではないか?”という疑念が晴れなかったのです。
かなり大雑把ですが、だいたいそんな感じ。
※ヒロイン特集2:コメディーちっくな「未夏さん」
ヒロイン「未夏さん」が住んでいるのは会社の独身寮。
当然ながら見知らぬ男を引っ張り込み続けることはできず、彼を弟として周囲を偽っているのでした。
そうした関係なので、”戯姉弟”なんですね。
たまたま声を掛けられただけの彼は、背景は無論のこと、本当の名前すらも知らない、まさに正体不明な相手。
弟でないと考えつつ、惹かれていくものの、もしかしたら、という感情もあり。
そんな、彼女のぐるぐるとした葛藤が珠玉な漫画です。
また、出会ってからの2人は深いえっち関係で、それも良い味付けとなっていて。
”どうしようもできない”という彼女の心理を、巧く表現していました。
察するところ…冒頭のカラー原稿は描き下ろしかな?どうかな?
いきなりのえっちシーンは、話数で言うと2話目の前半あたりですかね。
1話目はコンビニでの出会いから。
切っ掛けはかなり強引なものでしたが。
本人のモノローグにもあった、
”いつもなら絶対にこんな事しない”
というそのまま、イレギュラーを受け入れてしまうだけの要因が開始からの4ページで表現されているので。
読むこちらとしても、納得のできるものになっていました。
わざわざ「未夏さん」が、弟の話をしたのも、彼が同い年であったことは無論のこと、そうしたもの寂しさがあったためではないかなぁ。彼から「姉さん」と言われて反応してしまうのは、えっち要素的に正解。
それから直接続く2話目。
2人はえっちしまくっていたんですが。
ほぼ女子寮というべき独身寮であるここで「マサヤ」を誤魔化すため、弟として同僚たちに紹介することとなるのでした。
4日目が仕事始めなので、前日までに帰省から戻っていたという設定ね。
こうして、名目でも弟となってしまった彼とのえっちは、また良いシチュエーション。
隣との壁が薄いそうでしたが、あれはバレるのでは。
3話目はマンションを契約するくだり。
前半の、ちょっと不機嫌になるところが可愛い。
それとともに、契約した空き室で始めちゃったりしてますね。
ここは「未夏さん」の気持ちを決定づける、ポイントとなる展開でした。
キッチンとか、お風呂場・トイレなど、場所をくるくる変えているあたり、解放されたということなのかな。
4話目は、親友「菅原まや子」さんがえっち担当。
まぁ、「未夏さん」もちょろっとしたくだりで、しっかりシテましたが。
眼鏡の美人「まや子さん」は、まじめそうな雰囲気なんですが。
彼と3ヵ月ぶりの再会らしく、またちょっと趣の異なるえっちを見せてくれます。
付き合い始めの頃の彼女がまたキュート。
こちらの2人もまたどこかで見てみたいですね。
なお、付き合う彼「西埜(にしの)」くんのちょっとした発言が、お話を揺るがすものになるのでした。
「未夏さん」の過去が描かれる5話目、6話目。
両親の離婚だけでなく、ちょっと複雑ですね。
あくまでも本人の回想なので、やや思い込み過ぎではないかなぁ、とも考えましたが。
後半の「マサヤくん」はまた良い感じ。
えっちしつつ心揺さぶられる「未夏さん」が非常に良いです。
2周目だと、彼がなぜあーした発言をしたのか、なんとなく分かりますよ。
友人「まや子さん」にネタばらしするのが6話目。
ああ、他の話でもありましたが、”誰かに相談する”、というのはやっぱり有効だなぁ。
ごく的確なアドバイスしてましたよ。
ここでは詳細書けませんが…後半の「未夏さん」に注目です。
※ヒロイン特集3:えっちな「未夏さん」
全ての謎が解決する、7、8話目が最終エピソード。
電話の話は最後まで聞いてから切るようにしましょうね(笑)
7話のオチ部分が好き。
成年漫画なら、ここでもうひと波乱ありそう。
最終8話の再会部分もちょっとしたコメディー。
お父さんが可笑しい。
お話を進めつつも、最後までエロエロしております。
えー、ここは書いても大丈夫かな。
「マサヤくん」の、意識するようになる幼少期、あるいは彼側の視点とかも良さそう。
最後のエピローグも描き下ろしかな。
もうひとネタあるので、最後まで楽しめることと思います。
面白かったです。
【 その他 】
以上、「陸乃家鴨」センセでした。
いやー、今回のはえっちで良かった、とか読み終わって思ったんですが。
そう言えば、前のが「一緒に暮らすための約束をいくつか」の2巻[最終巻]だったので、そっちはかなりソフトだったんですよね。
あれはあれで、また物凄く面白かったですが。
(ふと見せてみたところ、女性の方の評判も良かったですよ)
あと…↓表紙。
タイトルとかフォント、色使いはいいと思いますが、いまいちインパクトがなかったです。
ぱっと見で、うっかり素通りしてしまいましたよ。
なんとか2店舗目でお名前に気付いたんですが。
あぷなー。
戯姉弟 (ヤングコミックコミックス) (2012/12/10) 陸乃 家鴨 商品詳細を見る |
★「陸乃家鴨」センセの漫画紹介記事 【全てオススメ】
「一緒に暮らすための約束をいくつか」
亡くなった友人夫婦の娘を引き取った主人公の年の差同居ラブコメ長編。全2巻。
「出戻り姫とニート王子」
子供と共に戻ってきた幼馴染みヒロイン、という表題の中編ほか短編を収録。
「半熟でぃべろっぱー」
オフィス機器メーカーの開発課・研究室を舞台としたラブコメ。中編がいくつか。
「司法畑でつかまえて」
珍しい司法ラブコメ漫画です。司法試験・合格後の研修模様が描かれています。
「ピンクペッパー・陸乃家鴨短編集」
「ツンデレ~シリーズ」を収録した短編集。
「未確認幼なじみ 上・下巻」
ノスタルジー感たっぷりの、ちょっと不思議なラブコメ長編。
「少年少女は××する」
エロ漫画家を目指す文学少女「加納瑞希」のお話。
「少女の妄想はいつひらく?」
「少年少女は××する」の続編。コスプレイヤー「水森夢子」が主人公。
「大正ヲトメ花壇」
「おとめ塾」の外伝を含む短編集。
「花咲け!おとめ塾」
上下巻の大正えっちコメディー。
「彼女の残り香」 ※成年
連続話・描き下ろしもあります。こちらは成年指定なので注意。
★よかったな、と思ったらクリックして下さい:【人気blogランキング】