■恋のち交尾 (楝蛙)
★まんがデーター [19.5/20.0]
・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ショートカット、フェチ
・構成 : カラー(4P)、9話収録(うち「つづきから」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「楝蛙(おうちかえる)」センセの「恋のち交尾」です。
※左:河原さん、右:隣のお姉さん「美佳」
【 構成・絵柄 】
収録は連続話が1つと、他は短編。
その続きモノですが、片方はショート漫画でおまけ的な感じです。
漫画はざっくりラブコメ。
ハーフの同級生、昔の彼女(と再会)、義妹になるかもしれない娘、大学の先輩、お隣のお姉さん、友人の妹、教師、付き合う彼女…などなど、年齢・シチュエーションなど様々。
甘いものが多い中、ビターなんもあり。
しっかりとした設定・背景からの流れで、単にラブラブ・あまあましているだけではありません。
後述する作画面も加わって、説得力のある完成度の高い漫画でした。
苦味はあっても黒々しくはないので読み易く。
また、各話にほんのりフェチっぽい色も見え、そうした面でも楽しめる仕上がりでした。
サラリとした線での作画。
アナログっぽく、またデジタルちっくもある、独特なタッチ。(※これは時期によるものかも)
細やかな描き込みですが、しつこさはなく。
全体の色づきにしっかりで、濃淡はやや濃いめ。
それなりに白比率もあるのですが、色には…なんというか深さを感じ。
それら絶妙な塩梅となった、綺麗なまとまり。
時期がためか多少原稿によって差はあるものの、丁寧で高品質。
見易く仕上がってます。
背景や小物などの描写にも優れていて、服装などの具合もまたイイ感じ。
ふとした仕草とか、表情なども良く、漫画は非常にお上手。
落ち着いてましたね。
人物画は目・鼻などデフォルメ強すぎないバランス。
可愛らしくまた、色気もありました。
カラーは彩色の良さがプラスであるものの、判断としてはそちらで大丈夫でしょう。
【 収録話 】 9話収録
005:「湯気のゆくえ」
帰国子女の「エマ」はクラスの男子らが浮足立つような美人。
「黒沢」も彼女に憧れる1人でしたが、特に接点なく。
このままかと思っていたところ、彼女が自宅の銭湯に客としてやって来たのでした。
タイトルあんなんなのは、昔ながらの銭湯が舞台なため。
「エマちゃん」はショートカットの美人で、↓表紙の彼女です。
ちゃんと謝ったのは、ポイント高いですね。
「黒沢くん」のモノローグが入るあたり、あれは…惚れて当然。
花火(手持ちのセットのやつね)持参で、浴衣姿でやってくる様が…いいなぁ。
もう、たぶん絶対に好意持たれてるぞ、きっと。
変なライバルとかいなくて良かったねー。
オチが甘いです。
実際あーだったら、テンション上がるなぁ。
※帰国子女「エマ」
027:「つづきから」
049:「はじめから」
地元にやって来ていた「和田」
昔馴染みの「河原」の今はコンビニとなっていた彼女の自宅を訪ねたのでした。
もし気付かれなかったら、何も言わずに去ったかなー。
「河原さん」はサッパリとした雰囲気の美人。
前半でのデニムのお尻が素敵ですね。
2人は過去に付き合っていて、特に別れるとかなんとかもないまま、「和田くん」の引っ越しで離れていた~という状態。
「あれからピンとくる人~」はどっちもそうなんだろうなぁ。
良かった・良かった。
オチの台詞が甘いですよ。
続く「はじめから」は4ページのショート。
前日譚ですわね。
2人ともまだ可愛らしい(笑)
053:「似た者どうし」
父親が付き合っている女性には連れ子「美月」がおり。
彼女について、男友達とゲスな会話をしていたところ、その内容をバッチリ聞かれてしまい…。
どうにも気まずくなってしまったのでした。
成年漫画でこうした流れだと、再婚して1つ屋根の下で過ごすうちに~というのがセオリーでしょう。
こちらの場合、親同士の関係が壊れた頃、ふとしたやり取りから子ども同士に繋がりができるというもの。
映画が切っ掛けでした。
いいよね、映画。
共通の話題を見つける前は、まさに地獄のような空気感。
自宅に帰れなくなるよ…。
ただ、親しくなった頃に、あーした致命的なやり取りを彼女の方から蒸し返して来るというのは、ドキドキしますわね。
向こうから言ってくれて助かる(笑)
「美月ちゃん」の制服に質感あって好きです。
075:「先生で先輩」
小説家「川幡有紗」こと「川幡理沙」は「成田」にとって憧れの存在。
彼女は大学の文芸会に所属していた卒業生で、残っていた連絡先にファンメールを送ったところ…なんと彼女が部室を訪ねてきたのでした。
収録では唯一の眼鏡ヒロイン。
知的そうな美人で、漫画では黒ストッキングがイイ感じ。
彼女は…言動から察するに、もともとそっち方面に積極的な娘、なのかな。
(※小説の題材として興味持ってるだけなのかもしれんけど。漫画っぽく…、)
彼と会った後の色々は…完全に誘ってる感じですわね。
それとも、単に「成田くん」のちらちらとした熱い視線かもしれんけど。
093:「おとなり」
隣に住む女性「美佳」
付き合う彼氏とやっているらしいゲームは、「ユウト」もプレイしており。
オンラインでの対戦相手だと知られたところ、彼女から教えてほしいと頼まれたのでした。
お隣に住むお姉さんと~という、世の男性陣が憧れるシチュエーション。
「美佳さん」はギャルちっくで明け透けな女性。
じわじわ距離が縮まっていく3コマは、いかにも彼女らしくてイイ感じ。
オチはほんのりあたたかでした。
なお、カバー裏はどっちも「美佳さん」でしたよ。
113:「こたえあわせ」
酔い潰れた昔馴染み「狩野」を自宅まで送った「和泉」
出迎えた彼の妹「早苗」とは、実は浅からぬ関係があったのです。
昔の黒歴史に向かい合うこととなる、やや重いエピソード。
「早苗ちゃん」との再会は5年振りだそうです。
まぁ、言ってた通りに、ちょっとした仕返しですかね。
これで、普通に付き合う~となれば良かったんでしょうけれど…最初のアプローチがまずかった。
この後「和泉くん」は…恋愛できなくなりそうだなぁ。
133:「花ちゃん先生」
産休の代わりとしてやってきた教師「森下花」
クラスの問題児「須田暁」はさっそく彼女に絡んだのですが…というもの。
このエピソード好き。
ヒロイン「花ちゃん先生」は大人しそうな可愛い方なのですけれど。
指導、と称してえっち仕掛ける、なかなかのトンデモなキャラです。
いちおう「須田くん」は経験あるのですが、彼女にまったく歯が立たず…。
いつしか、完全に彼を支配下に置いていました。
すげえ。
実際にこうした先生がいたら…問題ではあるものの、男子はバリバリ更生していきそう。
オチがまたいいですね。
ちょっとこみ上げるものがありましたよ。
※左:教師「森下花」、右:「茜ちゃん」
159:「夏のいたずら」
中退していた「茜」が、”理想的な青春”に憧れていると知った「裕二」
お盆休み、その願いを叶えるべく田舎の宿を取ったのでした。
えー、実に良いお話。
こんなんされたら、同性でも彼に惚れると思います。
いい男だな、「裕二くん」
そんな訳で、後半はたっぷりえっちな展開です。
この流れでオチでの台詞がイイ感じ。
あ、裏表紙がこちらのヒロイン「茜ちゃん」ですよ。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「楝蛙」センセでした。
こちらのブログでは「春と青」、「おもちかえり」などを紹介しています。
こちらが3冊目ですかね。
センセの単行本3冊のうち、今回の↓表紙は最もお気に入り。
でね、今回の紹介帯は縦に長さがあったので。
さては、とめくってみましたが…何もなく。
ちと残念。
まぁ、そもそも…表紙絵とか、あれ以上脱がしようもないわね。
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・絵柄 :●●●●◎
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] ラブコメ、ショートカット、フェチ
・構成 : カラー(4P)、9話収録(うち「つづきから」×2)
・おまけ: あとがき、カバー裏に別絵、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「楝蛙(おうちかえる)」センセの「恋のち交尾」です。
※左:河原さん、右:隣のお姉さん「美佳」
【 構成・絵柄 】
収録は連続話が1つと、他は短編。
その続きモノですが、片方はショート漫画でおまけ的な感じです。
漫画はざっくりラブコメ。
ハーフの同級生、昔の彼女(と再会)、義妹になるかもしれない娘、大学の先輩、お隣のお姉さん、友人の妹、教師、付き合う彼女…などなど、年齢・シチュエーションなど様々。
甘いものが多い中、ビターなんもあり。
しっかりとした設定・背景からの流れで、単にラブラブ・あまあましているだけではありません。
後述する作画面も加わって、説得力のある完成度の高い漫画でした。
苦味はあっても黒々しくはないので読み易く。
また、各話にほんのりフェチっぽい色も見え、そうした面でも楽しめる仕上がりでした。
サラリとした線での作画。
アナログっぽく、またデジタルちっくもある、独特なタッチ。(※これは時期によるものかも)
細やかな描き込みですが、しつこさはなく。
全体の色づきにしっかりで、濃淡はやや濃いめ。
それなりに白比率もあるのですが、色には…なんというか深さを感じ。
それら絶妙な塩梅となった、綺麗なまとまり。
時期がためか多少原稿によって差はあるものの、丁寧で高品質。
見易く仕上がってます。
背景や小物などの描写にも優れていて、服装などの具合もまたイイ感じ。
ふとした仕草とか、表情なども良く、漫画は非常にお上手。
落ち着いてましたね。
人物画は目・鼻などデフォルメ強すぎないバランス。
可愛らしくまた、色気もありました。
カラーは彩色の良さがプラスであるものの、判断としてはそちらで大丈夫でしょう。
【 収録話 】 9話収録
005:「湯気のゆくえ」
帰国子女の「エマ」はクラスの男子らが浮足立つような美人。
「黒沢」も彼女に憧れる1人でしたが、特に接点なく。
このままかと思っていたところ、彼女が自宅の銭湯に客としてやって来たのでした。
タイトルあんなんなのは、昔ながらの銭湯が舞台なため。
「エマちゃん」はショートカットの美人で、↓表紙の彼女です。
ちゃんと謝ったのは、ポイント高いですね。
「黒沢くん」のモノローグが入るあたり、あれは…惚れて当然。
花火(手持ちのセットのやつね)持参で、浴衣姿でやってくる様が…いいなぁ。
もう、たぶん絶対に好意持たれてるぞ、きっと。
変なライバルとかいなくて良かったねー。
オチが甘いです。
実際あーだったら、テンション上がるなぁ。
※帰国子女「エマ」
027:「つづきから」
049:「はじめから」
地元にやって来ていた「和田」
昔馴染みの「河原」の今はコンビニとなっていた彼女の自宅を訪ねたのでした。
もし気付かれなかったら、何も言わずに去ったかなー。
「河原さん」はサッパリとした雰囲気の美人。
前半でのデニムのお尻が素敵ですね。
2人は過去に付き合っていて、特に別れるとかなんとかもないまま、「和田くん」の引っ越しで離れていた~という状態。
「あれからピンとくる人~」はどっちもそうなんだろうなぁ。
良かった・良かった。
オチの台詞が甘いですよ。
続く「はじめから」は4ページのショート。
前日譚ですわね。
2人ともまだ可愛らしい(笑)
053:「似た者どうし」
父親が付き合っている女性には連れ子「美月」がおり。
彼女について、男友達とゲスな会話をしていたところ、その内容をバッチリ聞かれてしまい…。
どうにも気まずくなってしまったのでした。
成年漫画でこうした流れだと、再婚して1つ屋根の下で過ごすうちに~というのがセオリーでしょう。
こちらの場合、親同士の関係が壊れた頃、ふとしたやり取りから子ども同士に繋がりができるというもの。
映画が切っ掛けでした。
いいよね、映画。
共通の話題を見つける前は、まさに地獄のような空気感。
自宅に帰れなくなるよ…。
ただ、親しくなった頃に、あーした致命的なやり取りを彼女の方から蒸し返して来るというのは、ドキドキしますわね。
向こうから言ってくれて助かる(笑)
「美月ちゃん」の制服に質感あって好きです。
075:「先生で先輩」
小説家「川幡有紗」こと「川幡理沙」は「成田」にとって憧れの存在。
彼女は大学の文芸会に所属していた卒業生で、残っていた連絡先にファンメールを送ったところ…なんと彼女が部室を訪ねてきたのでした。
収録では唯一の眼鏡ヒロイン。
知的そうな美人で、漫画では黒ストッキングがイイ感じ。
彼女は…言動から察するに、もともとそっち方面に積極的な娘、なのかな。
(※小説の題材として興味持ってるだけなのかもしれんけど。漫画っぽく…、)
彼と会った後の色々は…完全に誘ってる感じですわね。
それとも、単に「成田くん」のちらちらとした熱い視線かもしれんけど。
093:「おとなり」
隣に住む女性「美佳」
付き合う彼氏とやっているらしいゲームは、「ユウト」もプレイしており。
オンラインでの対戦相手だと知られたところ、彼女から教えてほしいと頼まれたのでした。
お隣に住むお姉さんと~という、世の男性陣が憧れるシチュエーション。
「美佳さん」はギャルちっくで明け透けな女性。
じわじわ距離が縮まっていく3コマは、いかにも彼女らしくてイイ感じ。
オチはほんのりあたたかでした。
なお、カバー裏はどっちも「美佳さん」でしたよ。
113:「こたえあわせ」
酔い潰れた昔馴染み「狩野」を自宅まで送った「和泉」
出迎えた彼の妹「早苗」とは、実は浅からぬ関係があったのです。
昔の黒歴史に向かい合うこととなる、やや重いエピソード。
「早苗ちゃん」との再会は5年振りだそうです。
まぁ、言ってた通りに、ちょっとした仕返しですかね。
これで、普通に付き合う~となれば良かったんでしょうけれど…最初のアプローチがまずかった。
この後「和泉くん」は…恋愛できなくなりそうだなぁ。
133:「花ちゃん先生」
産休の代わりとしてやってきた教師「森下花」
クラスの問題児「須田暁」はさっそく彼女に絡んだのですが…というもの。
このエピソード好き。
ヒロイン「花ちゃん先生」は大人しそうな可愛い方なのですけれど。
指導、と称してえっち仕掛ける、なかなかのトンデモなキャラです。
いちおう「須田くん」は経験あるのですが、彼女にまったく歯が立たず…。
いつしか、完全に彼を支配下に置いていました。
すげえ。
実際にこうした先生がいたら…問題ではあるものの、男子はバリバリ更生していきそう。
オチがまたいいですね。
ちょっとこみ上げるものがありましたよ。
※左:教師「森下花」、右:「茜ちゃん」
159:「夏のいたずら」
中退していた「茜」が、”理想的な青春”に憧れていると知った「裕二」
お盆休み、その願いを叶えるべく田舎の宿を取ったのでした。
えー、実に良いお話。
こんなんされたら、同性でも彼に惚れると思います。
いい男だな、「裕二くん」
そんな訳で、後半はたっぷりえっちな展開です。
この流れでオチでの台詞がイイ感じ。
あ、裏表紙がこちらのヒロイン「茜ちゃん」ですよ。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「楝蛙」センセでした。
こちらのブログでは「春と青」、「おもちかえり」などを紹介しています。
こちらが3冊目ですかね。
センセの単行本3冊のうち、今回の↓表紙は最もお気に入り。
でね、今回の紹介帯は縦に長さがあったので。
さては、とめくってみましたが…何もなく。
ちと残念。
まぁ、そもそも…表紙絵とか、あれ以上脱がしようもないわね。
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