■けだもの春画~鬼祓い事件譚~ (tes_mel)
★まんがデーター [15.5/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ファンタジー、和風、巨乳、人外、アクション
・構成 : 初単行本、6話収録(うち「鬼祓い事件譚」×3)
・おまけ: あとがき、合間にキャラクタープロフィール、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「tes_mel(てすめる)」センセの「けだもの春画~鬼祓い事件譚~」です。
※術士「アズサ」
【 構成・絵柄 】
収録は連続話と短編群。
詳細は後述しますが、その連続エピソードが表題にかかってます。
残り3話は異なるもの。
またその短編のうち2話はファンタジー系で同系統なのですが、もう1話は普通のお話でした。
ちょっと残念ね。
メインとなるジャンルは剣や魔法(呪術ね)、怪物なども登場する漫画群。
多くはないものの、アクションシーンもありましたよー。
だいたいは、そっち系の王道みたいなストーリーで、基本的に短編は真っ暗でバッサリ終わるパターン。
個人的な感覚ですが、そうハードではないので大丈夫(←たぶん)
連続話のが…ちょっと甘めですかね。
どちらも良い雰囲気なので、そうした系統がお好きであれば楽しめると思います。
しなやかな極細線での作画。
デジタルな彩色で、ジャンルもあってか黒色は強め。
描き込みは細かく、雰囲気は良好。
コマ割りは意外に変化少なく、はみ出したりはしているもののそれなりに枠間もあったりしました。
全体は見易く仕上がっていたと思います。
色味もあってやや質感に欠ける点もあるのですが、背景・小物などはイイ感じ。
現実と異なる世界を表現されています。
”圧巻の淫靡劇画”(※単行本裏表紙より)
…は、伊達じゃーありません!
表情やアクションはそこそこ。
人物はぽってりした唇とか鼻とか、それなりに漫画デフォルメありつつも。
リアルっぽい、劇画のような雰囲気です。
それがため、ちょっとしたバランスが目立ってしまうのは…仕方ないでしょうけれど、マイナス点。
もう1、2歩安定感が増せば、この分野を制覇できるかもしれません。
カラーでもあらかた判断はできるのですが、裏表紙のカット絵と共に見るのがいいでしょう。
時間あるのならば、「ワニマガジン社」さんのHPを確認するのがベストです。
【 収録話 】 6話収録
003:「鬼祓い事件譚」
031:「鬼祓い事件譚 弐」
057:「鬼祓い事件譚 参」
街道沿いに住み着いた鬼を祓う、そうしたした依頼を受けた女剣士「アヤカ」
その鬼は傷ついた「酒呑童子」だと思われ…弱みに付け込んで式神にしようと目論んだのでした。
そんなんが「鬼祓い事件譚」の1話目。
こちら、”ある程度お話の繋がった連続話”です。
それぞれ3エピソードは独立・完結っぽくなっていて、登場するヒロインも異なっていたのですが…。
3話目は明らかにこの後も続くだろう、非常に気になるオチでした。
続きが気になってモヤモヤするタイプの人(※すみません、私ですね)は気を付けてください。
作中で顔見せ多く、いちおう主人公格だろうのが「アヤカさん」
ただ…↓表紙は2話目の「スズカ」で別人(笑)
裏表紙(前折り返しも)の彼女ですね。
やっぱりあの般若の面のビジュアルは強いなぁ。
「アヤカさん」は冒頭にて剣さばきを見せてくれていて、「酒呑童子」ともアクションシーンになるかと思われたのですが…。
どうなるかは、本編にてどうぞ。
オチが良かったので、ぜひ2人して出陣するところを見たいなぁ。
※左:女剣士「アヤカ」、右:鬼「スズカ」
2話目の主役はそちらにも出ていた武士「田村俊宗」
こちらの冒頭では、いちおう「アヤカさん」の1話目の後日談みたいなんも見れました。
さて、こちらは…城の地下に封印された札を貼ろうとした彼でしたが。
封印を破っていた鬼と相対する、というもの。
その鬼というのが「スズカさん」ですね。
ちゃんと般若の面を装着して登場します。
個人的には、えっち前のやり取りをもう少し見たかった。
もう少し、それぞれを認めることとなる、何らかが…ねぇ。
3話目は「アヤカ」の妹、術士「アズサ」が登場。
序列上位の鬼が出現したため、「俊宗」は高名な鬼祓いの面々を揃えるべく「アズサ」の屋敷を訪ねたのですが。
”当代最強”を自称する彼女は、1人で鬼の元に向かったのでした。
基本的におっぱい大きい女性ばかりの単行本なのですが。
こちらの「アズサさん」のみ、控えめサイズです。
年齢若い筈なんで、あるいはこれからかもしれません。
1、2話はなんのかんの巧い事いっているのですが、こちらはいわゆるバッドエンドな展開。
心情的な交流もなく、えっちはハードめです。
前述したように、これからどうなるんだろう、ドキドキ…みたいなところで、収録ではばっさり終わっていたのがどうにも残念。
パートナーを得た「アヤカ」・「スズカ」らの活躍が見たかったなぁ。
次の単行本か…。
087:「荊棘叢裏」
国に蔓延する麻薬。
その生産所とされる砦に兵らと共に突入した姫騎士「アデール」でしたが。
それは、王派閥と対立する「ドブレー卿」の罠であり。
軍勢は分断・包囲され、捕らえられてしまったのでした。
悪人らの手に墜ちてしまう姫様~という、成年系ファンタジーの王道。
ううむ、人間ってーのは、魔物よりタチ悪いですね…。
サイドテールの姫「アデールさん」が可愛い。
ただ…ちょっと展開が早い。
後半の「死なせない限りは~」以降はざっぱりカットでいいので…。
1回目のえっち、そのちょっと前あたりにページをもっと割いてほしかった。
113:「豚鬼の獄」
魔族・オークらの襲撃によって街は壊滅。
彼らを指揮していたボスは、捕まってしまった「ソルン」と因縁ある相手だったのです。
ショートカットが魅力的な「ソルンさん」
漫画後のプロフィールによると、北欧の戦士ということで。
凛々しく格好の良い女性。
あのエロいコスチュームで闘ってたのかな。
それ見たかったなー。
こちらも、いきなり冒頭で捕まってしまっていたのがどうにも残念です。
雑魚オークらとの複数は単に序盤戦。
メインはボスであるオーク登場後になります。
※左:姫騎士「アデール」、右:「ソルン」
139:「母によく似ている」
母親が亡くなり、義父と2人で暮らしていた「アヤ」
実は母親とよく似ている彼女は、彼に好意を抱いており。
この生活に満足していたのですが…ある日、義父の部屋でとあるものを発見してしまったのでした。
だいたいそんな感じ。
収録のうち、実はこちらだけ現代劇です。
しかも、ファンタジー要素とかまったくないエピソードとなっています。
この単行本に収録されてしまったのは…やや気の毒ね。
「アヤちゃん」がバッチリ仕掛ける展開。
お話後のプロフィールでは、母の生前もうんぬんと書かれていて…。
もしかしたら、彼女がなんかやったてたりして、とか想像しちゃいました。
(※そうした発想は…こうした単行本に同時収録だったことも要因としてあるかしら)
いちおう、これば初えっち。
…らしいのですが、お互いあんなんだと、これまでにニアミスとかありそうな気がしていて。
そうした、ギリギリのやり取りとかも見たかったなぁ。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「tes_mel」センセでした。
ざっと調べたところでは、これが4冊目の単行本で合ってる…かな。
ひでるさんは今回が初見になります。
これを書いているのは年末でして。
そろそろ、色々単行本が発売され、どれを先に読もうか目移りするような状態であったのですけれど。
購入時点、いや「ワニマガジン社」さんのHPでちらと見た時から。
どーにも・こーにも、気になって仕方なかった、こちらをチョイスしました。
単純にこうしたジャンル好みなんですね。
実際期待通りの漫画で、それは良かったのですが…。
前述したように、まだ続く(この1冊では完結しない)こと。
また、その連続話が好みど真ん中で良かっただけに…他短編3話と差が出てしまったなー、というのが正直な感想。
早く続き見たいなぁ。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ファンタジー、和風、巨乳、人外、アクション
・構成 : 初単行本、6話収録(うち「鬼祓い事件譚」×3)
・おまけ: あとがき、合間にキャラクタープロフィール、加筆修正あり。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「tes_mel(てすめる)」センセの「けだもの春画~鬼祓い事件譚~」です。
※術士「アズサ」
【 構成・絵柄 】
収録は連続話と短編群。
詳細は後述しますが、その連続エピソードが表題にかかってます。
残り3話は異なるもの。
またその短編のうち2話はファンタジー系で同系統なのですが、もう1話は普通のお話でした。
ちょっと残念ね。
メインとなるジャンルは剣や魔法(呪術ね)、怪物なども登場する漫画群。
多くはないものの、アクションシーンもありましたよー。
だいたいは、そっち系の王道みたいなストーリーで、基本的に短編は真っ暗でバッサリ終わるパターン。
個人的な感覚ですが、そうハードではないので大丈夫(←たぶん)
連続話のが…ちょっと甘めですかね。
どちらも良い雰囲気なので、そうした系統がお好きであれば楽しめると思います。
しなやかな極細線での作画。
デジタルな彩色で、ジャンルもあってか黒色は強め。
描き込みは細かく、雰囲気は良好。
コマ割りは意外に変化少なく、はみ出したりはしているもののそれなりに枠間もあったりしました。
全体は見易く仕上がっていたと思います。
色味もあってやや質感に欠ける点もあるのですが、背景・小物などはイイ感じ。
現実と異なる世界を表現されています。
”圧巻の淫靡劇画”(※単行本裏表紙より)
…は、伊達じゃーありません!
表情やアクションはそこそこ。
人物はぽってりした唇とか鼻とか、それなりに漫画デフォルメありつつも。
リアルっぽい、劇画のような雰囲気です。
それがため、ちょっとしたバランスが目立ってしまうのは…仕方ないでしょうけれど、マイナス点。
もう1、2歩安定感が増せば、この分野を制覇できるかもしれません。
カラーでもあらかた判断はできるのですが、裏表紙のカット絵と共に見るのがいいでしょう。
時間あるのならば、「ワニマガジン社」さんのHPを確認するのがベストです。
【 収録話 】 6話収録
003:「鬼祓い事件譚」
031:「鬼祓い事件譚 弐」
057:「鬼祓い事件譚 参」
街道沿いに住み着いた鬼を祓う、そうしたした依頼を受けた女剣士「アヤカ」
その鬼は傷ついた「酒呑童子」だと思われ…弱みに付け込んで式神にしようと目論んだのでした。
そんなんが「鬼祓い事件譚」の1話目。
こちら、”ある程度お話の繋がった連続話”です。
それぞれ3エピソードは独立・完結っぽくなっていて、登場するヒロインも異なっていたのですが…。
3話目は明らかにこの後も続くだろう、非常に気になるオチでした。
続きが気になってモヤモヤするタイプの人(※すみません、私ですね)は気を付けてください。
作中で顔見せ多く、いちおう主人公格だろうのが「アヤカさん」
ただ…↓表紙は2話目の「スズカ」で別人(笑)
裏表紙(前折り返しも)の彼女ですね。
やっぱりあの般若の面のビジュアルは強いなぁ。
「アヤカさん」は冒頭にて剣さばきを見せてくれていて、「酒呑童子」ともアクションシーンになるかと思われたのですが…。
どうなるかは、本編にてどうぞ。
オチが良かったので、ぜひ2人して出陣するところを見たいなぁ。
※左:女剣士「アヤカ」、右:鬼「スズカ」
2話目の主役はそちらにも出ていた武士「田村俊宗」
こちらの冒頭では、いちおう「アヤカさん」の1話目の後日談みたいなんも見れました。
さて、こちらは…城の地下に封印された札を貼ろうとした彼でしたが。
封印を破っていた鬼と相対する、というもの。
その鬼というのが「スズカさん」ですね。
ちゃんと般若の面を装着して登場します。
個人的には、えっち前のやり取りをもう少し見たかった。
もう少し、それぞれを認めることとなる、何らかが…ねぇ。
3話目は「アヤカ」の妹、術士「アズサ」が登場。
序列上位の鬼が出現したため、「俊宗」は高名な鬼祓いの面々を揃えるべく「アズサ」の屋敷を訪ねたのですが。
”当代最強”を自称する彼女は、1人で鬼の元に向かったのでした。
基本的におっぱい大きい女性ばかりの単行本なのですが。
こちらの「アズサさん」のみ、控えめサイズです。
年齢若い筈なんで、あるいはこれからかもしれません。
1、2話はなんのかんの巧い事いっているのですが、こちらはいわゆるバッドエンドな展開。
心情的な交流もなく、えっちはハードめです。
前述したように、これからどうなるんだろう、ドキドキ…みたいなところで、収録ではばっさり終わっていたのがどうにも残念。
パートナーを得た「アヤカ」・「スズカ」らの活躍が見たかったなぁ。
次の単行本か…。
087:「荊棘叢裏」
国に蔓延する麻薬。
その生産所とされる砦に兵らと共に突入した姫騎士「アデール」でしたが。
それは、王派閥と対立する「ドブレー卿」の罠であり。
軍勢は分断・包囲され、捕らえられてしまったのでした。
悪人らの手に墜ちてしまう姫様~という、成年系ファンタジーの王道。
ううむ、人間ってーのは、魔物よりタチ悪いですね…。
サイドテールの姫「アデールさん」が可愛い。
ただ…ちょっと展開が早い。
後半の「死なせない限りは~」以降はざっぱりカットでいいので…。
1回目のえっち、そのちょっと前あたりにページをもっと割いてほしかった。
113:「豚鬼の獄」
魔族・オークらの襲撃によって街は壊滅。
彼らを指揮していたボスは、捕まってしまった「ソルン」と因縁ある相手だったのです。
ショートカットが魅力的な「ソルンさん」
漫画後のプロフィールによると、北欧の戦士ということで。
凛々しく格好の良い女性。
あのエロいコスチュームで闘ってたのかな。
それ見たかったなー。
こちらも、いきなり冒頭で捕まってしまっていたのがどうにも残念です。
雑魚オークらとの複数は単に序盤戦。
メインはボスであるオーク登場後になります。
※左:姫騎士「アデール」、右:「ソルン」
139:「母によく似ている」
母親が亡くなり、義父と2人で暮らしていた「アヤ」
実は母親とよく似ている彼女は、彼に好意を抱いており。
この生活に満足していたのですが…ある日、義父の部屋でとあるものを発見してしまったのでした。
だいたいそんな感じ。
収録のうち、実はこちらだけ現代劇です。
しかも、ファンタジー要素とかまったくないエピソードとなっています。
この単行本に収録されてしまったのは…やや気の毒ね。
「アヤちゃん」がバッチリ仕掛ける展開。
お話後のプロフィールでは、母の生前もうんぬんと書かれていて…。
もしかしたら、彼女がなんかやったてたりして、とか想像しちゃいました。
(※そうした発想は…こうした単行本に同時収録だったことも要因としてあるかしら)
いちおう、これば初えっち。
…らしいのですが、お互いあんなんだと、これまでにニアミスとかありそうな気がしていて。
そうした、ギリギリのやり取りとかも見たかったなぁ。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「tes_mel」センセでした。
ざっと調べたところでは、これが4冊目の単行本で合ってる…かな。
ひでるさんは今回が初見になります。
これを書いているのは年末でして。
そろそろ、色々単行本が発売され、どれを先に読もうか目移りするような状態であったのですけれど。
購入時点、いや「ワニマガジン社」さんのHPでちらと見た時から。
どーにも・こーにも、気になって仕方なかった、こちらをチョイスしました。
単純にこうしたジャンル好みなんですね。
実際期待通りの漫画で、それは良かったのですが…。
前述したように、まだ続く(この1冊では完結しない)こと。
また、その連続話が好みど真ん中で良かっただけに…他短編3話と差が出てしまったなー、というのが正直な感想。
早く続き見たいなぁ。
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