■豊田さんは悩まない。 (津々巳あや)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] コメディー、教師、学園
・構成 : カラー(4P)、7話+おまけ収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがきマンガ、折り返しに著者コメント、キャラ紹介。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「津々巳あや(つつみ・あや)」センセの「豊田さんは悩まない。 1巻」です。
※教師となった仲良し3人組
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降に続く長編漫画。
日常系なコメディーで、なんらか目的となるような事項なく。
基本的には各話でひと段落するタイプです。
漫画の構成はやや特殊。
扉絵を含めて、1話あたり17から19ページ。
毎回、そのストーリーに絡んだ(違うのもある)おまけ漫画が3本ついていて。
そちらは、1から3ページほどありました。
結果として、各話でおおむね20ページほどの漫画が楽しめます。
仲良し3人組を中心とした、キャラたちの掛け合いを楽しむコメディー。
通常ならスーパーサブみたいなキャラクターが主人公位置におり。
タイトルもああした事になっています。
詳しくは後述しますが、若い女教師3名ほか女生徒なども登場していて、もしこれが成年漫画であれば、あーも、こーもありそうな舞台設定なのですが。
サービスカットっぽいものは軽い程度すらなく(笑)、男女のラブい描写なども一切ありません。
だらだら・コテコテっと、楽しい仕上がりです。
いかにも4コマっぽい空気でしたが、おまけ漫画も4コマで終わりません。
広めな枠間が特徴で、非常に収まりも良いタイプ。
たまーに枠線はみ出すくらいで、変化もほぼなく。
見易い構成でした。
すっきりとした線での作画で、描き込み・濃淡はちょうど良いくらい。
背景や小物なども全体とよく馴染んでいました。
ちょっとSDっぽかったり、コメディー崩しされていますが、バランス感は問題なく。
やや左目線で肩・首から上のカットが多いかなーというくらい。
ジャンルがためですかね。
人物絵は丸い輪郭で、まつ毛・目の描き方が特徴的。
可愛く漫画らしいものです。
判断については…こちら、裏表紙が漫画となっていて、これがほぼそのまま。
紹介帯でオチは隠れちゃっていると思いますが、そちらそのままで問題ありません。
【 収録話 】 7話+おまけ収録
両親とも教師で、子供好きな「須原(すばる)」
学生時代、そうした夢を語ったところ、友人「豊田(とよだ)」・「松田」らには、
”真面目だから向いていない”
そう警告されておりました。
実際、10年後に教師となった彼女は、その台詞が身に染みていたところ…。
そんな彼女も、紆余曲折の上で教師となったらしく。
学生時代の友人「豊田」・「須原」・「松田」の3名は同じ学校に教師として再会したのでした。
ごく簡単には、そんな導入部。
学生時代の仲良し3人組が成長し、教師となってまたつるむ、というもの。
時代も反映して、いわゆる熱血な要素は微塵もなく。
だらだらっとした、コメディーな日常が描かれます。
部活…みたいな風景もなかったですね。
「あんまり授業してないし」
~とは、裏表紙での台詞でしたが、実際もそんなん。
職員室などで、3名でだべっている、みたいなんでした。
前述もしたとおり、色っぽい要素は完全になく。
もしかして同棲か?と疑いのあった5話でも、実にコメディーらしい展開になっていました。
まぁ、漫画なので、デフォルメされて極端なんでしょうけれど。
実際のところ…おおむねこんな感じではないかなぁ。
※左:須原(と篠崎)、右:松田
あ、散々コメディーだのなんだの書いてきましたが。
この漫画の優れたところは、単に可笑しいだけで終わることなく。
幽霊「田中由梨」に対するアレコレとか、生徒「篠崎」への対応。
さらに、問題ある教頭を逆にやり込めるなど、ちょっと熱いポイントもあるんですよ。
バランス良い良作品でした。
タイトルにもなっている、主人公「豊田さん」
「頭良くて美人で残念」
そう評されるそのまま、一歩下がってしれっとした態度で冷静に物事を見ている、みたいな感じ。
教師たる自覚はあるんだかないんだか、という具合で、学校でも頻繁に何らか食べていました。
あれで太らないのは凄い。
お話を引っぱる「須原さん」は本来主人公位置にいそうなタイプ。
真面目と評されるそのまま、頑張ってはいるものの空回りしているようです。
小さく可愛らしいので、けっこうモテそうに見えるんですが、どうなんだろう。
3名では最も損してそうですね。
同学年ですが、2人より先に教師となっていた「松田さん」
眼鏡で真面目そうなのですが、感覚としては「豊田さん」寄り。
1話でのカラー原稿からちらほら顔見せした後の登場が非常にイイ感じでした。
基本的には突っ込みで、計算高いタイプです。
情報通なため、敵に回したら叶わないでしょう。
当人の望みとは裏腹に…モテないだろうなぁ。
がんばれ。
それでは各話について簡単に。
切っ掛けは「豊田さん」が2人のいる学園に教師として赴任するところから。
それまでは現実に悩んで、辞めたいと言っていた「須原さん」でしたが。
彼女の良くも悪くもな影響もあってか、後にはそうした言動なくなっています。
仲良し3人組のもう1人、「松田さん」が先輩教師として居たんですが…彼女では浄化されないか(笑)
「豊田さん」の初ホームルーム風景が楽しい。
モンペの前フリにはちょっと驚かされました。
「松田さん」にフォーカスが当たる2話目。
教師は副業みたいなんいいのかな。
普段ああした言動でしたが、なかなか苦労してそう。
テスト週間で仕事に追われ、相変わらずな「須原さん」ともども大変そうなのですが。
一方、完全にマイペースをつらぬく「豊田さん」は凄い。
ああしてサボっていても、なんのかんのうまく誤魔化してしまえるんだろうなぁ。
3話目は美術教師「森山」の初登場回。
またややこしいキャラが(笑)
なお、この方は「女子大生の日常」から再登場。
オモシロ・うざい方で、次の幽霊と絡んだ際がイイ味でした。
学校の怖い話、という4話目。
2、3話にて、ちらほら怪談な前フリありましたが、満を持してという感じですかね。
3話おまけから顔を見せている幽霊「田中さん」とのお話。
ここは良くも悪くもマイペースな「豊田さん」の良い部分が発揮されています。
教科書のくだりは、こうしたド・コメディーな漫画ですが、ぐっときました。
おまけで描かれる「須原さん」のお弁当が楽しいです。
後にもネタが投下されるので、覚えておきましょう。
謎の多い「豊田さん」の私生活がある程度明らかになる、注目の5話目。
冒頭の「須原さん」が実に楽しい。
外さずそのままにしているあたり、苦労してますね…。
当人考えるより、生徒らに愛されていそうだな。
故あって、こちらでは「豊田さん」を尾行していくのですが、こうした際は「松田さん」がいちいち可笑しい、楽しい。
6話では、さらに元同級生「鈴木」さんが体育教師として赴任してくるエピソード。
カラー原稿で見られた、それぞれの学生時代の風景がまたちらほら描かれます。
彼女は…結構普通の人だったので、今後は出番減っていきそう(笑)
しかし…「豊田さん」は運動神経もバツグンなのね…。
だから普段だらけて調整してるのか。
※豊田さん
7話目は体育祭前後。
ちらほらと触れられていた生徒「篠崎さん」の回ですかね。
彼女と対する「豊田さん」に注目。
また、収録の最終・おまけ3話目は初詣風景なのですが…これが実に素敵。
不意に泣かされそうになりました。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「津々巳あや」センセでした。
当ブログでは「あくまでモテる×××」、「女子大生の日常」などを紹介しています。
ちらほら、かい摘まんでますね。
今回は、ぶっちゃけ裏表紙の漫画が気に入って購入を決意しました。
「ヒキ弱くない?」
…の台詞が妙に気に入ったんですよね。
まぁ、確かに先の漫画「女子大生の日常」はタイトルのパンチが強く。
エロい描写とか絶対ないだろうなぁ。
…って、承知しつつも釣り上げられてしまうものでしたが。
(→ すみません、私のことです)
今回タイトルは…強くないかな。
(※なお、ひでるさんは今回連載のが断然好み)
ただし、↓表紙は前巻などより断然良く、あれで正解だと思いました。
実際、ここに手に取って、裏表紙まで見た実例があるのだから。
おでこの「金の力」がイイですよね!
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・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] コメディー、教師、学園
・構成 : カラー(4P)、7話+おまけ収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがきマンガ、折り返しに著者コメント、キャラ紹介。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「津々巳あや(つつみ・あや)」センセの「豊田さんは悩まない。 1巻」です。
※教師となった仲良し3人組
【 構成・絵柄 】
収録は2巻以降に続く長編漫画。
日常系なコメディーで、なんらか目的となるような事項なく。
基本的には各話でひと段落するタイプです。
漫画の構成はやや特殊。
扉絵を含めて、1話あたり17から19ページ。
毎回、そのストーリーに絡んだ(違うのもある)おまけ漫画が3本ついていて。
そちらは、1から3ページほどありました。
結果として、各話でおおむね20ページほどの漫画が楽しめます。
仲良し3人組を中心とした、キャラたちの掛け合いを楽しむコメディー。
通常ならスーパーサブみたいなキャラクターが主人公位置におり。
タイトルもああした事になっています。
詳しくは後述しますが、若い女教師3名ほか女生徒なども登場していて、もしこれが成年漫画であれば、あーも、こーもありそうな舞台設定なのですが。
サービスカットっぽいものは軽い程度すらなく(笑)、男女のラブい描写なども一切ありません。
だらだら・コテコテっと、楽しい仕上がりです。
いかにも4コマっぽい空気でしたが、おまけ漫画も4コマで終わりません。
広めな枠間が特徴で、非常に収まりも良いタイプ。
たまーに枠線はみ出すくらいで、変化もほぼなく。
見易い構成でした。
すっきりとした線での作画で、描き込み・濃淡はちょうど良いくらい。
背景や小物なども全体とよく馴染んでいました。
ちょっとSDっぽかったり、コメディー崩しされていますが、バランス感は問題なく。
やや左目線で肩・首から上のカットが多いかなーというくらい。
ジャンルがためですかね。
人物絵は丸い輪郭で、まつ毛・目の描き方が特徴的。
可愛く漫画らしいものです。
判断については…こちら、裏表紙が漫画となっていて、これがほぼそのまま。
紹介帯でオチは隠れちゃっていると思いますが、そちらそのままで問題ありません。
【 収録話 】 7話+おまけ収録
両親とも教師で、子供好きな「須原(すばる)」
学生時代、そうした夢を語ったところ、友人「豊田(とよだ)」・「松田」らには、
”真面目だから向いていない”
そう警告されておりました。
実際、10年後に教師となった彼女は、その台詞が身に染みていたところ…。
そんな彼女も、紆余曲折の上で教師となったらしく。
学生時代の友人「豊田」・「須原」・「松田」の3名は同じ学校に教師として再会したのでした。
ごく簡単には、そんな導入部。
学生時代の仲良し3人組が成長し、教師となってまたつるむ、というもの。
時代も反映して、いわゆる熱血な要素は微塵もなく。
だらだらっとした、コメディーな日常が描かれます。
部活…みたいな風景もなかったですね。
「あんまり授業してないし」
~とは、裏表紙での台詞でしたが、実際もそんなん。
職員室などで、3名でだべっている、みたいなんでした。
前述もしたとおり、色っぽい要素は完全になく。
もしかして同棲か?と疑いのあった5話でも、実にコメディーらしい展開になっていました。
まぁ、漫画なので、デフォルメされて極端なんでしょうけれど。
実際のところ…おおむねこんな感じではないかなぁ。
※左:須原(と篠崎)、右:松田
あ、散々コメディーだのなんだの書いてきましたが。
この漫画の優れたところは、単に可笑しいだけで終わることなく。
幽霊「田中由梨」に対するアレコレとか、生徒「篠崎」への対応。
さらに、問題ある教頭を逆にやり込めるなど、ちょっと熱いポイントもあるんですよ。
バランス良い良作品でした。
タイトルにもなっている、主人公「豊田さん」
「頭良くて美人で残念」
そう評されるそのまま、一歩下がってしれっとした態度で冷静に物事を見ている、みたいな感じ。
教師たる自覚はあるんだかないんだか、という具合で、学校でも頻繁に何らか食べていました。
あれで太らないのは凄い。
お話を引っぱる「須原さん」は本来主人公位置にいそうなタイプ。
真面目と評されるそのまま、頑張ってはいるものの空回りしているようです。
小さく可愛らしいので、けっこうモテそうに見えるんですが、どうなんだろう。
3名では最も損してそうですね。
同学年ですが、2人より先に教師となっていた「松田さん」
眼鏡で真面目そうなのですが、感覚としては「豊田さん」寄り。
1話でのカラー原稿からちらほら顔見せした後の登場が非常にイイ感じでした。
基本的には突っ込みで、計算高いタイプです。
情報通なため、敵に回したら叶わないでしょう。
当人の望みとは裏腹に…モテないだろうなぁ。
がんばれ。
それでは各話について簡単に。
切っ掛けは「豊田さん」が2人のいる学園に教師として赴任するところから。
それまでは現実に悩んで、辞めたいと言っていた「須原さん」でしたが。
彼女の良くも悪くもな影響もあってか、後にはそうした言動なくなっています。
仲良し3人組のもう1人、「松田さん」が先輩教師として居たんですが…彼女では浄化されないか(笑)
「豊田さん」の初ホームルーム風景が楽しい。
モンペの前フリにはちょっと驚かされました。
「松田さん」にフォーカスが当たる2話目。
教師は副業みたいなんいいのかな。
普段ああした言動でしたが、なかなか苦労してそう。
テスト週間で仕事に追われ、相変わらずな「須原さん」ともども大変そうなのですが。
一方、完全にマイペースをつらぬく「豊田さん」は凄い。
ああしてサボっていても、なんのかんのうまく誤魔化してしまえるんだろうなぁ。
3話目は美術教師「森山」の初登場回。
またややこしいキャラが(笑)
なお、この方は「女子大生の日常」から再登場。
オモシロ・うざい方で、次の幽霊と絡んだ際がイイ味でした。
学校の怖い話、という4話目。
2、3話にて、ちらほら怪談な前フリありましたが、満を持してという感じですかね。
3話おまけから顔を見せている幽霊「田中さん」とのお話。
ここは良くも悪くもマイペースな「豊田さん」の良い部分が発揮されています。
教科書のくだりは、こうしたド・コメディーな漫画ですが、ぐっときました。
おまけで描かれる「須原さん」のお弁当が楽しいです。
後にもネタが投下されるので、覚えておきましょう。
謎の多い「豊田さん」の私生活がある程度明らかになる、注目の5話目。
冒頭の「須原さん」が実に楽しい。
外さずそのままにしているあたり、苦労してますね…。
当人考えるより、生徒らに愛されていそうだな。
故あって、こちらでは「豊田さん」を尾行していくのですが、こうした際は「松田さん」がいちいち可笑しい、楽しい。
6話では、さらに元同級生「鈴木」さんが体育教師として赴任してくるエピソード。
カラー原稿で見られた、それぞれの学生時代の風景がまたちらほら描かれます。
彼女は…結構普通の人だったので、今後は出番減っていきそう(笑)
しかし…「豊田さん」は運動神経もバツグンなのね…。
だから普段だらけて調整してるのか。
※豊田さん
7話目は体育祭前後。
ちらほらと触れられていた生徒「篠崎さん」の回ですかね。
彼女と対する「豊田さん」に注目。
また、収録の最終・おまけ3話目は初詣風景なのですが…これが実に素敵。
不意に泣かされそうになりました。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「津々巳あや」センセでした。
当ブログでは「あくまでモテる×××」、「女子大生の日常」などを紹介しています。
ちらほら、かい摘まんでますね。
今回は、ぶっちゃけ裏表紙の漫画が気に入って購入を決意しました。
「ヒキ弱くない?」
…の台詞が妙に気に入ったんですよね。
まぁ、確かに先の漫画「女子大生の日常」はタイトルのパンチが強く。
エロい描写とか絶対ないだろうなぁ。
…って、承知しつつも釣り上げられてしまうものでしたが。
(→ すみません、私のことです)
今回タイトルは…強くないかな。
(※なお、ひでるさんは今回連載のが断然好み)
ただし、↓表紙は前巻などより断然良く、あれで正解だと思いました。
実際、ここに手に取って、裏表紙まで見た実例があるのだから。
おでこの「金の力」がイイですよね!
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