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■地下30mの蜜月を… (彩画堂)

★まんがデーター [14.5/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●◎〇
・漫画 :●●●●〇
・独創性:●●●〇〇
・属性 : [成年] ミステリー、地下、女医
・構成 : カラー(4P)、9話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: 著者解説。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「彩画堂(さいがどう)」センセの「地下30mの蜜月を…」です。

地下の広場
※地下の広場

 【 構成・絵柄 】

収録は2冊目以降に続いていく長編。
成年漫画のお約束で、巻数表記はないのですが今回では完結せず
結末は次巻以降に持ち越しです。
たぶん…次で完結だろうと予想しているんですが、どうでしょうね。
こちらは、「マナさんと母屋を離れて…」に続く、サスペンス・ミステリーなストーリー漫画。
ああした路線が好調だったのかな。

今回も間違いなく面白くはあったのですが…そっちと比べると、残念ながらやや劣っている印象
詳しくは後述します。
なお、ある程度はネタバレもしてしまうと思うので、わくわく楽しみたい方は先に進まぬようお願い致します



綺麗なデジタル作画。
サッパリ目な描き込みですが濃淡具合は適度なくらい。
丁寧で乱れなく、安定感がありました。
コマ割りは中小で枠間はだいたい確保されていて、収まりも良く。
変化も少なく見易い仕上がりです。
そうした画風のため、画面はやや明るめ。
お話の設定もあり、ちょっと違和感ない訳でもないのですが。
あれ以上黒色を強めてしまうと、単に見辛くなってしまうとも考えられ…。
表現や擬音などの効果もあって、地下の不気味さをちゃんと感じられたので、問題ないくらいでしょう。
また、小物など比較的あっさり目に描かれているのですが、作中で何度か登場する食事シーン、都度の食べ物はしっかりとした描写であり。(※その点、飲み物はサッパリ気味)
料理漫画かと間違えそうなほど、美味しそうでした。
ひょっとして…これ、なんらかの暗示だったりするのかな。
監禁とかされて、食事とれなくなるとか。

また、前のブログでの紹介にて、
”カラー原稿を単に白黒化しても劣化するだけ~”
というようなことを書きました。
こちらでもそうしたページがあった(4ページほど)ものの、マイナスなイメージはなく
センセがある程度計算して作成しているのか、色彩暗めなジャンルが合うためか。
彩色で線がぼやけることで、幻想的な雰囲気になっていて、逆により良い感じに見えました。
必ずしもダウンする訳ではなかったですね。
失礼しました

 【 収録話 】 9話収録

田舎から上京して、東京で働いていた「中島誉」
7年が経過し、単調さを感じていた頃。
彼が住む、狭くて古いが格安だった一戸建ての一角。
壁に密着していた備え付けの食器棚を動かしたところ、地下に通じる通路を発見したのです。
その地下には、謎の少女「イサカ」がおり…。
求められるまま関係をしてしまったことを切っ掛けに、その秘密に関わることとなってしまうのでした。
だいたいそんな導入部。

不気味な地下迷宮、そして謎の少女…という、サスペンス・ミステリー。
先の漫画「マナさんと母屋を離れて…」は閉鎖的な田舎で繰り広げられる王道なミステリーで、やや浮世離れしていましたが。
今回は舞台が都会となっており、あるいは自分にも起こるかもしれない、という身近さを感じられるお話になっています。
ちなみに、「誉くん」が最初に気付いていた違和感、
時々下水のような嫌な匂いが漂う…
なのですが。
これ、ひでるさんが昔住んでいたところがそんなんで、なんだかぞっとさせられました。
私の場合は単純に排水口が原因だったんですけどね。
(※色々対策もしたんですけど、さして変わらなかったです)

女医「川西綾」
※女医「川西綾」

今の所、登場人物は良くも悪くも少な目。
こちらの1巻目では、主人公「誉くん」のほか、ヒロイン「イサカ」、女医「川西綾」くらい。
そのほかは、彼の同僚や上司、今後お話に関わるだろう政治家、宗教家なども出ているのですが…本当にちょろっとだけでした。
そうしたキャラのうち、メインヒロイン「イサカちゃん」なのですが…。
正直なところ、あまり魅力を感じません
とかく正体不明な娘さんで、分かっているのはやたらにえっち好き、というくらい。
登場すればたいがい全裸、そしてえっちシーン~というばかりで、そのプレイもバリエーションは少なく。
物腰は柔らかな娘で癖が弱く、パンチ不足。
例えば服装とかスタイルとか、どこかに強烈なプラスαの要素なかったのが原因かな。
その点では、女医「綾さん」は白衣な姿も描かれていて、印象に残ります。
単独プレイも描かれていたし。
裏表紙でもお尻がエロエロしくて…メチャいいですね。
(あのイラスト、おっぱいも丸出しなのですが、断然そっち見ちゃいますよ)

切っ掛けとなる1話目。
「誉くん」はごく普通のサラリーマンで、仕事は7年目。
仕事・生活に疲れ気味だったところに、同郷の友人が田舎に帰るという話が加わり。
ガッツリ飲んでしまったことで、普段ではやらないかもしれない、大胆な行動をしていました。
賃貸物件ですから、普通なら余計に原状回復分を取られる、って考えますもんね。
「イサカちゃん」の初登場はやはり全裸。
カラー原稿部分もほぼそんなん。
扉絵では↓表紙みたいに服を羽織った絵がありましたが…。

2、3話目は不意に意識失っていた「誉くん」のその後。
まぁ、一度発見してしまったら、再度確認するものでしょう。
いつの間にやら、一度動かした筈の食器棚がまた固定されていたりしており、気持ち悪さたっぷりです。
地下通路はなかなかの広さ。
複数人の大人が立って、余裕たっぷり移動できるほど。
下水道か?という発言あったものの、実際に下水は流れてなく、普通に地下通路。
さらに一本道でなく、あちこちに分岐もあり。
進んだ先はまた広くなっていて、先の「イサカちゃん」がいたのでした。
珍しく服を着ている彼女が見れます。
でも、下着は…つけてないのね…。
オチでは自らの家に戻っていた「誉くん」
ただし、あんな場に「イサカちゃん」をそのまま置いてきたらしいのは…ちょっと違和感が。
後のくだりを見る限り、当人は拒否しただろうかもしれませんがね。

さて、話が進む4話目。
やきとり食べたい。
手紙で呼び出された「誉くん」は、再び地下に潜ることとなるのでした。
まぁ、よく行くなぁ。
誰がどう待ち構えているかも分からんのに。
「イサカちゃん」の件もあるとはいえ、不動産屋というか警察に相談、って感じですよ。
こちらは女医「川西綾」の初登場回。
この地下迷宮と「イサカ」の謎をある程度知る重要人物です。
(※しかし、「イサカちゃん」と会った広場まで少なくとも27の横道があるらしく、その広大さが想像できます)
名乗ってそこそこに、「綾さん」とのえっちに突入。
「イサカちゃん」も雰囲気と裏腹にむちっとしたスタイルでしたが、彼女のがよりむちむちしていてイイ感じです(笑)

彼女との会話で、ある程度謎が判明する5話目。
詳細は伏せますが。
この、もっとも不気味で気持ちの悪い地下迷路について、説明されるのが早くて驚き。
もっと引っぱっても良い気もしました。
全て真実を語っているかどうか、まだ分からんですけどね。
それもあってか、6話ではさらにお話が動いていました。
ここで「イサカちゃん」があー言い出したのは、何度か会った(えっちした)ことで「誉くん」を信用しつつあったためかな。
前述もしたように、個人的には3話時点でこーするべきだと思いましたが。

7、8話は、今後の種まきと、とある謎の解明。
宗教団体に政治家ですか…。
お話の上で三大胡散臭い~の2つ(たぶん)が登場していて。
次巻ではそんなんとのやり取りになり、さして意外な展開ならなそうかな…、って感じてしまいました。
どっちも明確なでしょうし。
ここはセンセの手腕に期待。
…あ、でもえっち面では今回より良くなるかも(笑)

収録でのラスト9話は…ちょっとイラっときました。
なにかって「誉くん」
まだ完全に事態を理解もしてなく、なんの能力もないだろう、単なるサラリーマンな彼。
しかも、何度も警告していた「綾さん」に、あーまで大見得を切っていながら、まるで対策もせずに行動しているのが驚き
おいおい、危機感ないなー。
確かに、現実味のないお話で、全体は想像難しいものでしょうけれど…彼女らがあーした異常な生活を送ってた程なのよ??
それなのに、にわかな同情から、ああした軽はずみな行動を取っていて。
いままで、いちおう静かに生活できていた2人を、今後とんでもない危機にさらすかもしれません
もう、本当にこうした考えなしの人物は嫌い。
アンタ、責任取れるのか!?

イサカ
※イサカ

そんな訳で、地下通路の謎はほぼ1巻で判明していて。
残るのは、彼女「イサカちゃん」が何者で、何を知っているのか、なんであんなにエロいのか(笑)、というところなのですが。
前述もしたように、あまり魅力を感じなく、続きを読みたくなる気持ちが薄い
先の胡散臭い2つが介入してきて、大変なことになるんだろうなぁ、と。
決してつまらなくはないのですが、前巻ほどのインパクトはありませんでした。

 【 その他 】

そんなこんなで、本日は「彩画堂」センセでした。
先に裏表紙の「綾さん」については書かせていただきましたが。
今回のカバー絵ビジュアルは実に良いですね!
折り返し・もくじ上の絵は「誉くん」なのですが、そちらも秀逸。
本来はああして懐中電灯が照らした先以外は周囲不確かですわね。
怖いよ
よくもまぁ、あんな所を進む気になったなぁ。
お化けとかはともかく、は出そうだしね。
あ、そのモノ…ばっちり描かれてはいなかったものの、そうした描写のある7話は苦手な方ご注意を。




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