■淫モラル・ゲームマスター (一宮夕羽)
★まんがデーター [14.5/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ハーレム、ファンタジー、VRゲーム、TS
・構成 : 10話収録(うち「淫モラル・ゲームマスター」×7)
・おまけ: あとがき、WORKSofOUJINSHI、両面ポスター、
ヒロインその後(5P)
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「一宮夕羽(いちのみや・ゆう)」センセの「淫モラル・ゲームマスター」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録10話と最近では多め。
うち、7話は表題作、連続したシリーズ漫画です。
タイトルにあるように、メインはゲーム内のお話。
カバー絵のように、ファンタジー世界ではあるものの、現実とは異なるので…。
(まぁ、どっちにしろ漫画ではあるのですけれど)
そのあたりで、人によって好み分かれるかもしれません。
ほか短編ですが、いわゆる性別反転な、TS(性転換 TransSexual)漫画が2話ほどあり。
こっちもまた、より人を選ぶだろう漫画でした。
そう突飛な展開・プレイなどはなかったですが。
許容できるかどうか、事前に確認するのをオススメします。
おまけはあとがき、同人誌収録漫画の解説。
メインストーリーのヒロイン後日談に、両面カラーの小ポスターと盛りだくさんでした。
※左:勇者「夏梅さや」、右:修道女「桜屋敷沙和子」
★★絵柄について ★★★
明るくつるっとしたデジタル調。
淡い灰色な色彩で、軽めな空気感。
コマ割り細かく、はみ出し・ぶち抜き・重なり…など変化多く。
原稿はごっちゃりとしていました。
小コマ、背景などよく描かれていて、漫画も悪くありません。
ただ、勢いに欠けていて、パンチ力は強くなく。
前述した軽めな空気感もあってか、そう悪くないもののあまり良く見えない~といった印象です。
プラスもうなんらか、欲しい感じ。
人物画は幅広輪郭、横長目に小さい鼻。
背丈はやや低く、ばるんと大きいバストでむちむちっとしたまとまり。
デフォルメされた、独特なバランス感でした。
↓表紙などカバー絵は彩色の良さあるものの、おおむねその判断で大丈夫。
紹介帯のカット絵も参考になると思います。
★★収録話について ★★★ 10話収録
009:「淫モラル・ゲームマスター」 7話(※3話目は前後編)
リアルなVR体験、と一世を風靡したオンラインRPG「ファンタスティックキングダムVR(FKVR)」
しかし、他社の追撃でユーザー数は急激に減少、絶望的な状況になっていました。
「久我真理央」はゲーム会社に務める父親から、
ゲーム内ならばなんでもできる、”ゲームマスター”の権限を与えられ…。
その再建を託されたのでした。
だいたいそんな感じ。
リアル女子をゲーム内で好き勝手する、といったお話。
周囲を巻き込みエロいことばっかりしていましたが…。
描かれている事は全てVR内でのこと。
リアルでは「三次元の女には興味ねえって」と言っており。
実際に言い寄ってきた女子をしっかり拒否するなど、相手にもしていなく。
法に反するようなことはしてない…ですかね(たぶん)
たとえ神になったとしても、ゲーム内というあくまでも限られたスペース程度なもので。
通常なら、次第に虚しさを感じるかなー、と思うんですが。
こちらの場合、良いか悪いか、現実のヒロインらにも大きな影響力を見せており。
まさに神のように、「真理央くん」はゲーム内で好き勝手にしていました。
心底ゲームマスターを楽しんでましたね。
校内に配布した程度では、ユーザー数なんてそう増えないと思います。
ただし、ヒロインを餌に釣る方法で、一カ月でそれなりの成果を出していて。
5話では目の付け所良く、みごとにV字回復を達成していました。
お父さん、社内で出世するのでは。
まぁ、父親でなく、彼の手腕なのですが。
1話目、最初のターゲットは図書委員「高科こはる」
物静かで大人しく友達も少ない、とのことでしたが…あの容姿なら、たぶん彼氏はすぐにできると思いますよ。
同じ委員の「真理央くん」とはそれなりに親しい様子で。
なんの疑いもなくゲーム始めてました。(←まぁ、ゲーム程度なら疑ったりはしないか)
ゲーム内での彼女は…踊り子(?)
だいぶ楽しんだようでしたよー。
2話目は「こはるさん」と真逆で、明るく活発ななタイプの「夏梅さや」
「真理央くん」とは幼馴染み。
彼の部屋にも普通に入ってきてましたね。
(※前述したとおり、彼はなんとも思ってないみたいでした)
ゲーム内での彼女は…勇者。
しっかり、露出過多なビキニアーマーで、怪物マンイーターとの対決といった展開。
期待通りの触手プレイでしたよー。
3話目は前後編となっていて長めのエピソード。
常に男子らに囲まれている「鴻池あきら」がターゲット。
仕掛ける「真理央くん」は、ヒロインとのえっち自体が目的ではないため…。
取り巻きの男子1人を買収する見事な手腕で、彼女らをゲーム世界に引き込んでいました。
ゲーム内での彼女は…エルフ族の姫。
前編では奉仕プレイ。
後編では、オークになっていた取り巻き男子らとの複数展開でした。
全然正しくないでしょうけれど。
たぶん…恩恵を受けること、彼らはないと思われたので…。
まぁ、良かったんでは。
4話目は男嫌いな不良「冬馬楓」
連絡が取れなくなっていた友人「桃井雪子」を連れ戻すため、ゲーム内に入っていくという流れ。
ゲーム内での彼女は…淫魔。
「雪子」の情報を得るためのクエスト~ということで、えっち展開に持ち込まれていました。
相手は「真理央くん」でなく、リアルでは彼女のパシリにされている「田川」
前話もそうでしたが、えっち自体が目的でない、というのは強いですね。
先にゲームを始めていた「雪子ちゃん」がどーなってるか、ラストで判明します。
5話目は大物。
世界的な影響力を持つ、桜屋敷グループの社長令嬢・生徒会長「桜屋敷沙和子」です。
ちら、と「さやさん」が再登場してました。
最終話でも顔を見せていて…正ヒロインっぽい扱い。
詳細は伏せますが、なんらかあるかなー、って思いますよね??
さて、ゲーム内での彼女は…修道女。
先の「楓さん」と共に裏表紙を飾ってたのは、こちらの「沙和子さん」でした。
そうです。
ひでるさん引っ掛けられた原因です(笑)
シスター服がエロ過ぎたのが、ちょっとだけ難点。
まぁ、あんな恰好してれば、こーなるのも当然か。
なお、ここでも「真理央くん」は傍観者で、えっちには参加してなかったです。
そんなこんなで最終話。
前述したように、オープニングから「さやさん」が顔を見せていました。
相変わらず、いいおっぱいですね。
こうした漫画のラストらしく、各ヒロインが顔を見せる複数えっち展開。
当然、ゲーム内なのですけれども。
…そうか、無理に介入しなくても、こーして適当なタイミングでデキる、ってのもあるのかな。
漫画後の、その後風景は…描き下ろしでしょうか。
登場ヒロイン5名がこののちどーなったか、1枚絵と文面にて示されています。
161:「発情スイッチ~梅野しおりの場合~」
独自の指圧法でツボを刺激すると、たちまち発情させることができる。
そんな”発情スイッチ”を知る天才指圧師のお話。
前単行本シリーズの1話で、8ページとやや短め。
冒頭で占い師に扮していた主人公が、易々とヒロイン「梅野しおり」のツボを押すというもの。
すげえ能力。
彼は非合法なこと(…当人拒否してないので実際そのあたり微妙ではあるか)やっちゃってましたが、あれくらいのスキルなら、セックスカウンセリング的な商売にできそうですね。
まぁ、相手選べなくなっちゃうけど…。
※志筑依里奈(琢朗)
169:「俺♀とらんす」
バイトの後輩「康彦」からもらった入浴剤。
その風呂に入ったところ、なぜか女性の身体に変化していたのでした。
いわゆるTSモノ。
原因を探るため、その後輩「康彦くん」を呼び出していたんですが…。
彼が持ってきた制服にしっかり着替えてるところが楽しい。
普通なら、断る場面だと思いますけれど…まぁ、漫画ですからね。
彼の提案はまた、成年系の王道。
途中、「男同士で~」とか考えるのは、リアルだったと思います。
主人公の彼は女性になってる感覚ないでしょうからねー。
事前準備(笑)をしていたためか、直接行為への発展はスムーズでした。
お互い楽しめたようなんで良かったかしら。
189:「少女憑依」
こちらのみ同人誌からの収録。
24ページ。
ベランダ柵が折れたため、3階から転落した「越智琢朗」
全身を強打し、意識朦朧とする中…隣に越してきた少女「志筑依里奈(しづき・えりな)」のことを考えていたためか。
次に気付いた時には、彼女「依里奈」の体に乗り移っていたのでした。
こちらもTSモノで、さらに変化球なパターン。
意識そのままで、あんな可愛く巨乳な娘になれるなら…これは本望かもしれませんね。
「琢朗くん」はとある理由(完全な逆恨み)から、彼女に裏切られた、とか考えており。
彼女の体を使って、あーしたことをしていくのですけれども。
うーん…。
男性意識のまま、野郎とうんぬん~は結構な覚悟あってもハードル高く。
どうせなら、女の子引っ掛けた方が楽しいと思うのですけどね。
(恨みに傾倒しちゃうような考えだから、彼あーなのかもしれませんが)
ぞくぞくっとさせられるオチは秀逸でした。
★★リンクほか ★★★
淫モラル・ゲームマスター (アンリアルコミックス) コミック, 2024/06/25 [アダルト] 一宮夕羽 (著)
(※現在アマゾン登録なし24/07/04)
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト