■笑うあげは 盲牌の蝶 (田中ユタカ)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [麻雀] 麻雀、盲目、S
・構成 : 7話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「田中ユタカ(たなか・ゆたか)」センセの「笑うあげは 盲牌の蝶 1巻」です。
※ヒロイン特集1:盲目の「あげはさん」
【 構成・絵柄 】
2巻以降へと続く長編漫画。
近代麻雀コミックス、ということで、いわゆる麻雀漫画なんですね。
この時点で、キッチリ人を選ぶと思います。
まるで知らない方には、やはり敷居高いものですから。
当然ながら、ある程度の知識は必要なのですが。
ちらほら麻雀漫画を見ている感覚で言わせてもらえば、だいたいが分かればそう問題はありません。
ぶっちゃけ、ひでるさんもルール等理解はしていますが。
捨て牌から待ち割り出すみたいな細かい部分までは分からず(気にせず)、なんとなくで読んでます。
収録のうち6、7話は前後編でしたが、基本的に1話完結のタイプ。
ただ、1話で顔を見せていたキャラが4話で再登場したことで、ストーリーっぽさも見えてきました。
今後はより絡みが多くなるかもしれません。
強めな線での作画。
全体の色付きは適度なくらいですが、濃淡は濃いめで。
ジャンルもあってか、黒が目立つ仕上がりです。
描き込みはややサッパリ目。
ただ、不足感はありませんでした。
コマ割りは中小で枠間もだいたい確保されています。
背景や小物、メインである麻雀などの描写は問題ありません。
人物画は漫画っぽいもので、デフォルメ感は独特。
見辛いほどではないと思います。
また、ジャンルもあって絵はたいがいバストアップということもあってか。
センセの過去漫画にあったようなサービスカットはありません。
期待しないように。
…ちょっと残念ですわね(笑)
判断は裏表紙のカット絵がいいと思います。
【 収録話 】 7話収録
触るだけで難病を治す、”奇跡の手”と言われる美人治療師「あげは」
彼女は盲目ながら、
「わたし麻雀には目がなくって」
そう笑顔で語るほどの麻雀好きであり。
資格以外の4感を使い、洗練されたスムーズな動きで麻雀を打っていたのでした。
ごく簡単にはそんな感覚。
※ヒロイン特集2:普段の「あげはさん」
新興の実業家「毒島大王(ぷすじ゜ま・だいおう)」との勝負が描かれる1話目。
こちらには、4話、そして6、7話にも顔を見せる大衆雑誌の編集者「東一郎」も登場しています。
主役・準主役という感じ。
「あげはさん」は主役なのですが、基本的に謎の多い存在で…。
彼女の詳しい心情は描かれることなく、基本的に視点はゲスト側。
こちらほか複数話にて顔を見せていた「一郎くん」は視点が多く、読者目線とも近く。
彼の絡むエピソードのが面白く見られることと思います。
敵役「毒島」は色の黒い太った中年男性。
目の見えない相手に対し、追い詰められた彼は相当にみっともない作戦で挑むのでお楽しみに。
タイトルそのまま収支笑顔な「あげはさん」がいやらしくて良いですね。
”M&Aゲームの達人”と呼ばれる「氷河龍児」が2話目の相手。
いきなり荒れている彼は、もうすぐ失明するという状態でした。
確かにそんな時に麻雀なんてやってる場合ではないですね。
あとがきにも書かれていた、全盲者の世界はそうめったに聞かないものだと思います。
3話目は”暁の大三元”を名乗る仲良し3人組のおじさんら。
シリアスだった前話と打って変わり、コメディーちっくに描かれています。
「あげはさん」も楽しそう(笑)
彼らの作戦は先の「毒島」と匹敵するセコイものですが。
最強な彼女から勝利するには、かなり有効だと思われたんですけどね…。
再び「一郎くん」の登場する4話目。
冒頭から大変なこととなっている彼ですが、どんなんかは内緒。
「あげはさん」と再会したのは街中で、往来を進む、ラーメンを食べる、という珍しい姿を見ることができました。
彼の敵討ち、みたいな展開で楽しい。
当人としては、単にやり込めた相手を打ち砕きカタルシスを得ようとしただけかもしれませんが。
いわゆるアンチヒーロー的でいいですね。
議員、思想家らとの勝負が描かれる5話目。
そうした相手であるためか、収録中でもっとも静かな展開です。
悪く言えば地味。
ただ、本来はこうした相手との対局のが普通なのかもしれませんね。
※ヒロイン特集3:麻雀打つ「あげはさん」
収録ではラストとなる6、7話目は、またまた「一郎くん」です。
4話では「あげはさん」に助けられた「一郎くん」でしたが。
今回はちょっと男らしいところが見れるのでご期待ください。
切っ掛けはまた彼が「あげはさん」を発見するところから。
「麻雀を打つ場所と相手を選ばないのが私の悪いクセです」
そう言った彼女は一般雀荘(※だから「一郎くん」もいたのです)で打っていたのですが。
確かに相手を選んでおりません。
こちらの勝負している男性は街のチンピラで、追い詰められると力に訴えてくるタイプ。
そんなんに対し、また「あげはさん」はいつもの感じなので…トラブルに発展してしまうのでした。
ここの彼は大袈裟ですが、こうしたケースは大いにあり得ること。
よくいままで無事だったなあ。
3話では”使いの方”という言葉もあり、こちらのオチでも迎えに姿も見せていたので、単独行動ばかりではなさそうなのですが。
最後の勝負部分は…あれ、積み込みやってたりしてとか思いました。
ただ、全自動麻雀卓っぽかったわね。
ようやく「あげはさん」に名前を憶えられた「一郎くん」に幸せな瞬間は訪れるでしょうか。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「田中ユタカ」センセでした。
こちらのブログでは「もと子先生の恋人」、「ミミア姫」、「愛しのかな」などを紹介しています。
センセの漫画はその他にもいくつか読んでいて。
麻雀漫画にドSキャラ…と、いままでとは全く異なる路線だったので、気になって手にしました。
なるほどなぁ。
痛快で面白くはあるんですが…やや人間味に欠けるなぁ。
「一郎くん」と再会してからはだいぶ読み易くはなってはいましたが。
ただ、読みはするものの、基本的に麻雀漫画自体がそう好みではなく…。
これまでかな。
そういえば「入江紀子」センセの「めとろガール」も近代麻雀コミックスでしたねー。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [麻雀] 麻雀、盲目、S
・構成 : 7話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「田中ユタカ(たなか・ゆたか)」センセの「笑うあげは 盲牌の蝶 1巻」です。
※ヒロイン特集1:盲目の「あげはさん」
【 構成・絵柄 】
2巻以降へと続く長編漫画。
近代麻雀コミックス、ということで、いわゆる麻雀漫画なんですね。
この時点で、キッチリ人を選ぶと思います。
まるで知らない方には、やはり敷居高いものですから。
当然ながら、ある程度の知識は必要なのですが。
ちらほら麻雀漫画を見ている感覚で言わせてもらえば、だいたいが分かればそう問題はありません。
ぶっちゃけ、ひでるさんもルール等理解はしていますが。
捨て牌から待ち割り出すみたいな細かい部分までは分からず(気にせず)、なんとなくで読んでます。
収録のうち6、7話は前後編でしたが、基本的に1話完結のタイプ。
ただ、1話で顔を見せていたキャラが4話で再登場したことで、ストーリーっぽさも見えてきました。
今後はより絡みが多くなるかもしれません。
強めな線での作画。
全体の色付きは適度なくらいですが、濃淡は濃いめで。
ジャンルもあってか、黒が目立つ仕上がりです。
描き込みはややサッパリ目。
ただ、不足感はありませんでした。
コマ割りは中小で枠間もだいたい確保されています。
背景や小物、メインである麻雀などの描写は問題ありません。
人物画は漫画っぽいもので、デフォルメ感は独特。
見辛いほどではないと思います。
また、ジャンルもあって絵はたいがいバストアップということもあってか。
センセの過去漫画にあったようなサービスカットはありません。
期待しないように。
…ちょっと残念ですわね(笑)
判断は裏表紙のカット絵がいいと思います。
【 収録話 】 7話収録
触るだけで難病を治す、”奇跡の手”と言われる美人治療師「あげは」
彼女は盲目ながら、
「わたし麻雀には目がなくって」
そう笑顔で語るほどの麻雀好きであり。
資格以外の4感を使い、洗練されたスムーズな動きで麻雀を打っていたのでした。
ごく簡単にはそんな感覚。
※ヒロイン特集2:普段の「あげはさん」
新興の実業家「毒島大王(ぷすじ゜ま・だいおう)」との勝負が描かれる1話目。
こちらには、4話、そして6、7話にも顔を見せる大衆雑誌の編集者「東一郎」も登場しています。
主役・準主役という感じ。
「あげはさん」は主役なのですが、基本的に謎の多い存在で…。
彼女の詳しい心情は描かれることなく、基本的に視点はゲスト側。
こちらほか複数話にて顔を見せていた「一郎くん」は視点が多く、読者目線とも近く。
彼の絡むエピソードのが面白く見られることと思います。
敵役「毒島」は色の黒い太った中年男性。
目の見えない相手に対し、追い詰められた彼は相当にみっともない作戦で挑むのでお楽しみに。
タイトルそのまま収支笑顔な「あげはさん」がいやらしくて良いですね。
”M&Aゲームの達人”と呼ばれる「氷河龍児」が2話目の相手。
いきなり荒れている彼は、もうすぐ失明するという状態でした。
確かにそんな時に麻雀なんてやってる場合ではないですね。
あとがきにも書かれていた、全盲者の世界はそうめったに聞かないものだと思います。
3話目は”暁の大三元”を名乗る仲良し3人組のおじさんら。
シリアスだった前話と打って変わり、コメディーちっくに描かれています。
「あげはさん」も楽しそう(笑)
彼らの作戦は先の「毒島」と匹敵するセコイものですが。
最強な彼女から勝利するには、かなり有効だと思われたんですけどね…。
再び「一郎くん」の登場する4話目。
冒頭から大変なこととなっている彼ですが、どんなんかは内緒。
「あげはさん」と再会したのは街中で、往来を進む、ラーメンを食べる、という珍しい姿を見ることができました。
彼の敵討ち、みたいな展開で楽しい。
当人としては、単にやり込めた相手を打ち砕きカタルシスを得ようとしただけかもしれませんが。
いわゆるアンチヒーロー的でいいですね。
議員、思想家らとの勝負が描かれる5話目。
そうした相手であるためか、収録中でもっとも静かな展開です。
悪く言えば地味。
ただ、本来はこうした相手との対局のが普通なのかもしれませんね。
※ヒロイン特集3:麻雀打つ「あげはさん」
収録ではラストとなる6、7話目は、またまた「一郎くん」です。
4話では「あげはさん」に助けられた「一郎くん」でしたが。
今回はちょっと男らしいところが見れるのでご期待ください。
切っ掛けはまた彼が「あげはさん」を発見するところから。
「麻雀を打つ場所と相手を選ばないのが私の悪いクセです」
そう言った彼女は一般雀荘(※だから「一郎くん」もいたのです)で打っていたのですが。
確かに相手を選んでおりません。
こちらの勝負している男性は街のチンピラで、追い詰められると力に訴えてくるタイプ。
そんなんに対し、また「あげはさん」はいつもの感じなので…トラブルに発展してしまうのでした。
ここの彼は大袈裟ですが、こうしたケースは大いにあり得ること。
よくいままで無事だったなあ。
3話では”使いの方”という言葉もあり、こちらのオチでも迎えに姿も見せていたので、単独行動ばかりではなさそうなのですが。
最後の勝負部分は…あれ、積み込みやってたりしてとか思いました。
ただ、全自動麻雀卓っぽかったわね。
ようやく「あげはさん」に名前を憶えられた「一郎くん」に幸せな瞬間は訪れるでしょうか。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「田中ユタカ」センセでした。
こちらのブログでは「もと子先生の恋人」、「ミミア姫」、「愛しのかな」などを紹介しています。
センセの漫画はその他にもいくつか読んでいて。
麻雀漫画にドSキャラ…と、いままでとは全く異なる路線だったので、気になって手にしました。
なるほどなぁ。
痛快で面白くはあるんですが…やや人間味に欠けるなぁ。
「一郎くん」と再会してからはだいぶ読み易くはなってはいましたが。
ただ、読みはするものの、基本的に麻雀漫画自体がそう好みではなく…。
これまでかな。
そういえば「入江紀子」センセの「めとろガール」も近代麻雀コミックスでしたねー。
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