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■なつみつ×ハーレム (赤月みゅうと)

★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●◎
・属性 : [成年] ラブコメ、ハーレム、ノスタルジー、ファンタジー
・構成 : カラー(12P)、6話収録(全て表題作・1巻完結)
・おまけ: あとがき

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「赤月みゅうと(あかつき・みゅうと)」センセの「なつみつ×ハーレム」です。

次女「ハルカさん」
※次女「ハルカさん」

 【 構成・絵柄 】

収録は1冊まるまるという長編。
中心となる1本のストーリーがあるんですが、巧い事その流れで各話にヒロインを配置していて。
それぞれ1人づつとのお話が各話に描かれ、最後は複数展開というスタンダードな構成になっていました。
構成はそうした王道なもの。
キャラやえっちも、特にコレという目立つほどのものは正直ないんですが。
見事に長編を生かしたストーリーで、ごくちょっとしたスパイス具合がまた見事な塩梅
詳しくは後述しますが、個人的には脳にぐさー刺さる要素もあり。
単純ながら、深さもある1冊となっていました
ラブコメでえっちがお話では半ば目的みたいになっているため、その描写もそう違和感あるものでなく。
展開がまた早めなので、そっち目的な方も楽しめると思います。
良い出来栄えでした。

しっかりとした線での作画。
結構白比率はあり、全体の色づきはやや軽め。
描き込みも細かくはなく、どちらかと言うとあっさり気味です。
ただし黒色は強く、ページも賑やかな印象であり。
どちらかと言うと、濃厚な仕上がりでした。
人物絵は目が四角く大きめで幅もあり、漫画っぽいもの。
可愛く仕上がっていて、コメディー崩しもいい感じ。
バランスなど若干が気になるところもありましたが、勢いとストーリーで押すため些細な程度。
そう、センセは背景が優れていて、確実にお話の手助け、プラスアルファに繋がっています。
特に今回は場所も重要なポイントとなっていたので。
判断については、↓カラーだとやや違うので、裏表紙のカット絵がオススメ。
あらすじもあるので、ね。

 【 収録話 】 6話収録

003:「なつみつ×ハーレム」 5話+番外編
上京していた「神代ユウキ」は都会に疲れを感じており。
妹「ナツミ」の提案もあった、夏休みの間を帰省することとしました。
実家のある”女木村(めぎむら)”は、ようやくバスが通るような山奥の田舎。
そこで、5年振りに「ナツミ」ほか昔よく遊んだ隣の3姉妹「イツカ」、「ハルカ」、「カナタ」らと再会したのでした。
…が
「ユウキ」はそこでとある違和感に気付くこととなるのです。
大雑把ですが、だいたいそんな感じのお話。

成年系らしい、ハーレム展開な長編漫画。
いちおう、↓表紙は妹「ナツミちゃん」(…でいいと思う)、裏は「ハルカさん」が担当していましたが、明確にメイン位置っぽいヒロインはおらず。
4名の女性陣は概ね同等な扱い。
↓下記サブタイトルにもなっているように、それぞれが1話を担当しており。
リレー方式でラブいお話が展開されます。

…なんですが。
それだけで終わらないのが、この漫画の特徴

属性部分で”ファンタジー”と付与しましたが、それっぽい描写が後半に登場しています。
特に番外編のオチは不思議さあり、読後感は個人的に引っ掛かるものでした。
なんというか。
決してバッドエンドでないんですが、微妙にアレでいいのかなぁ、って気が”物凄く”しました。
収録の「最終話」で終わっていれば、こうも違和感は残らなかったんですけどねー。
ただ変な話、あのページがためセンセらしい、単なるハーレム漫画でない感じに仕上がっていたと思います。

よくよく見ると、「番外編 その3」と書かれており。
たぶん存在するだろう、その1、その2を見れば、ひでるさんのモヤモヤが多少でも晴れるのかな。
(※検索したところ、某書店添付の小冊子がその番外編どっちかみたいでした。うわぁ)

三女「カナタちゃん」
※三女「カナタちゃん」

003:第1話 -夏蜜 - ※カラー原稿あり
カラー原稿から始まる冒頭話。
その部分と回想を除けば、最初に顔を見せていたのは次女「ハルカさん」でした。
眼鏡姿が見れるのはこちらだけですよー。
最初に顔を見せる女性で、ツンデレな性格や同年代という立ち位置。
そして後半メイン部分でのカラー原稿を見る限り、いちおうメインっぽい感じなのは「ハルカさん」なんですかね。
ガタガタとした古そうなバス内には「ユウキ」・「ハルカ」以外に誰もおらず。
バス停、待合場所なども相当な田舎具合で、ノスタルジーな感覚。
”女木村”って名称は、後々意味が分かるようになると思います。

妹「ナツミちゃん」に連れられて来たのは、実家でなく「ハルカさん」らの家。
家事を手伝う代わりに居候させてもらっています
そんな発言の後、長女「イツカ」、三女「カナタ」らとの再会シーンが続き。
3姉妹の母「ともえ」を含めた食事シーンへ切り替わるので、なんとなく誤魔化されてしまいますが。
とりあえずでも、自分の家に帰らないってのはもの凄い変なことですよね。
この時点で、「ユウキくん」の実家・両親については特に語られぬままで、なんとなく”おや?”とは感じたんですが。
「ナツミちゃん」とのお風呂えっちに突入するので、ひでるさんもアッサリ流されてしまいました。
ツインテールな「ナツミちゃん」とは、彼女が積極的にえっちへお誘いするもの。
後々のこともあるので、彼女の発言などしっかり見ておきましょう。

ちなみに。
2回目でじっくり見たところ、カラー原稿には本編に1コマだけ顔を見せる「ニナ」ちゃんが顔見せてますね。
先の小冊子に登場している娘みたいでした。
うう、あらかじめ知ってればそっちで買ったのに…。
もうー。

055:第2話 -イツカの思い出 -
前話で覗き独りプレイをしていた、ポニーテールな長女「イツカさん」とのえっち。
こちらはタイトルそのまま過去描写が同時進行みたいに描かれているのが最大の特徴です。
成長具合が楽しめるようになってましたよ。
前半には「イツカ」・「ハルカ」のいる脱衣所立ち入りシーンがありました。
田舎の家なのだし、あれは故意でないと絶対にないシチュエーションですわね。
その後、わざわざ制服に着替えていた「イツカさん」が部屋まで来るのが切っ掛け。
漫画最大のポイントである、”秘密の場所”が登場。
(※1話目扉絵もソコでしたが)
ちょっと不思議な感じの所ですよね。
よくよく見ると、ここのオチは核心にかなり近いものでした。

最も年上だけあってか、過去にも「ユウキくん」にえっちな事仕掛けていた「イツカさん」
前回の行為を目撃されていたこともあり、そのまま流されてしまうのでした。
前述したように過去と同時進行となっていて、新旧の「イツカさん」が並んでるのがイイ感じ
おっきくなったねぇ(笑)

087:第3話 -カナタの気持ち -
こちらは三女「カナタちゃん」のお口シーンで幕開け。
ショートカットの大人しい娘さんです。
前半は前回の流れもあってか、「イツカさん」との台所プレイ。
洗い物をしていた「ユウキくん」が突然えっちされるという、人妻モノとあべこべみたいな展開が楽しい。
先っぽだけだから…
そんな発言は男性の常套句ですよ(笑)
すっかり忘れてましたが、母「ともえさん」が再登場。
隣の部屋にはまだ「ナツミ」・「ハルカ」がおり、相当に大胆なことをしていたことが分かります。
ちなみに、「ともえさん」とのえっちはありませんでした、というか次に顔見せるのは最終話にて回想他にちらっと程度です。
中盤にある妹「ナツミちゃん」の発言、そして「カナタちゃん」の回想シーンはじっくり見るように。
メインはその「カナタちゃん」が寝込みに仕掛けるというもの。
全裸でぎゅーっと抱きついてくる様がキュート。
ただ、それで終わる事はなく…最終的には直接行為に至ってしまうのでした。
その何日間か、ずっと寝たふり(?)しているだけの「ユウキくん」はなんだかズルイですね。

あ、友人「ニナちゃん」が1コマ、って書きましたが。
こちらの扉絵で並んでたのも彼女でしたよ。

125:第4話 -ハルカな想い - - ※カラー原稿あり
そんなこんなで、4人目になったのはツンデレな「ハルカさん」
満を持してがためか、4ページほどのカラー原稿を与えられておりました。
スクール水着での洞窟(?)えっちです。
その詳細はメイン部分にて。
こちらは「ハルカさん」に誘われて、川へ遊びに行く流れ。
川辺でのえっちはノスタルジーのセオリーですからねー。
こちらも過去と重なる場面があります。
女性らの愛を集める「ユウキくん」ですが、こちらでの活躍はそれに見合うもの
なるほど、モテる訳だ。
特に同年代で性格から張り合っていたような「ハルカさん」にはその影響が強く。
ここに至るまで素直でなかった彼女の最後の背中を押す切っ掛けとなっていました。
さすがに最終話直前ともあって、核心はごく近く
描かれる過去描写は、しっかり見ておくように。
冒頭の不足感とか諸々が中盤頃にて判明しています。
ようやく想いが通じたとあって、「ハルカさん」はやたらに可愛らしく。
戻った自宅が留守だと知るや、2回戦をお願いしてました。
ここは結構たっぷりページ割かれてましたよ。

妹「ナツミちゃん」、長女「イツカさん」
※左:妹「ナツミちゃん」、右:長女「イツカさん」

165:最終話 -なつみつ×ハーレム!! -
205:番外編 -永遠の庭 -
さて、前話オチにてひと事件あり。
直接続くお話になっています。
ここで、ちらと感じていたかもしれない違和感についてしっかり語られ。
漫画はミステリアスな展開に。
このあたりはさすがにお上手。
えー、詳細は伏せますね。
タイトルにもあるよう、ここは全員集合の複数えっち展開。
まぁ、こうしたハーレム系なネタなので、ごく真っ当なラストでしょう。
ただ、女性陣には”これが異常な事”だという認識がしっかりあり、始まる前には躊躇というか、それぞれ出方伺うみたいな場面があり。
なんだかリアルだと思いました。

既に前述していますが。
最終話で終わっていれば、大団円という感じだったんですが
巻末収録の番外編はその後日談。
「ユウキくん」がドキっとさせる発言をしてますね。
あれは約束が叶えられた結果、なんでしょうけど……あの最終ページは、何度見ても背中がぞくぞくってします。
妙な読後感でした

 【 その他 】

そんなこんなで本日は「赤月みゅうと」センセでした。
こちらがおそらく6冊目の単行本。
当ブログでは、「イノセント ~少女メモリア~」、「少女×少女×少女」、「奴隷兎とアンソニー」という3冊を紹介しています。

今回は前半ではスタンダードな感じかなーって読んでいましたが。
まさか、こんな引っ掛けられるとは思いませんでした
ひでるさんは、なんらか違和感とかなんとかあると、自分が完全に納得するまで後を引くタイプなので…。
そんな訳で、似た感じの方はちょっと注意。
もやもや最後のシーンが脳内を支配することとなりますよ(笑)
そうした要素もあり、個人的にはセンセの単行本中でもっともお気に入りです




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