■壊れていてもかまいません (あらた伊里)
★まんがデーター [18.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] ラブコメ、コメディー
・構成 : 7話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき・描き下ろし4コマ、カバー裏にネタ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あらた伊里(あらた・いり)」センセの「壊れていてもかまいません 1巻」です。
※食恋欲
【 構成・絵柄 】
次巻以降に続く、長編漫画。
繋がりあるストーリーものです。
お話はだいたい数話をひとくくりとして進行していました。
コメディー色の強いラブコメとなってます。
はっちゃけてました。
詳細は後述しますが、とある特殊な事情がヒロインにあり。
そんなんも、派手さに拍車をかけています。
わたわたと落ち着かない感じですが、キチンとした場面は押さえられていて。
単にぶっ飛んでいるだけではありません。
ただ、癖はかなり強いので、人は選ぶものだと思います。
「少年画報社」さんのサイトに立ち読みもあったので、気になる方はそちらからどうぞ。
(※前半のちょろっとした所までなので、実際あれで本来の面白さは見えませんが)
ふんわりとした細線での作画。
淡い濃淡で、白比率は多め。
描き込みもこざっぱりで、見易い原稿です。
コメディー大きめですが、優れたバランス感覚があり。
特に違和感はありません。
目立つような乱れ・崩れもなく、絵柄は安定。
人物絵も表情豊かで、動きも崩しも良く。
背景や小物とも丁度良いくらいのまとまりでした。
特にマイナスという点はありません。
判断については、↓表紙・裏表紙で大丈夫でしょう。
【 収録話 】 7話収録
この春から同じクラスとなっていた「サキ・ウルニカ・キルヴェスニエミ」は、フィンランド出身というハーフの留学生。
眉目秀麗・才色兼備、さらには温和で優しい~という彼女は、たちまちクラスの人気者となっていました。
”おかっぱち・おもくら”
と名前を勘違いされてはいるものの、「岡八重蔵(おか・やえぞう)」も彼女に憧れる1人。
共に日直となったところ、ふと昔の思い出話となり…。
実は「八重蔵」は「サキ」の初恋の相手であると判明。
彼女からの告白で、晴れて2人は付き合うこととなったんですが。
実は宇宙人であった「サキ」
さらに、”好きな人を食べ合う”という、特殊な文化を持っていたのでした。
だいたいそんな感じ。
※サキ・ウルニカ・キルヴェスニエミ
”惚れたら食べられちゃう極限ラブコメ”
という宣伝文句がありました。
そもそもヒロインが人間ですらないので、妙なのは当然かもしれないんですが。
ただ、姿形は人となんら変わりなく。
それっぽい、特殊能力とかバトルもないため、読んでいて結構普通。
そうした中、食べるという文化だけがずば抜けて突飛なことで。
なんとなーく、違和感あるかな、という塩梅になっているのです。
正直なところ、当初はとっつき辛さを感じました。
読んでるうち、すぐに慣れましたけどね。
個人的には、キャラが増えてきたあたりでしょうか。
セオリーからやや外れていて、コメディー色が強く。
恋愛モノというにはふわふわとしているため、好き嫌いは出てしまいそう。
後は次巻以降の展開をどうしていくか、でしょうか。
1話目冒頭はいきなり過去描写。
昔は少年っぽかったんですね。
主人公「八重蔵くん」は名前変ですが、キャラとしては本人も自覚している通りに普通で。
対称的に、その友人2人のが際だって変な感じでした(笑)
今回単行本ではあまり出番なかったですが、この後いい働きをしてくれそう。
名前の誤解が楽しい。
変に漢字読めるんですね。
後半はデート展開。
わたわたと忙しく彼女の正体が明かされていました。
食べる、って血だらけになるのかな。
付き合ってからの2話目。
前話の流れで、元気ない2人は美少女っぽい友人「二階堂」くんの助けで、2人きりで帰宅することとなったのでした。
故あって、彼の部屋に上がる「サキさん」
成年漫画ならばえっち展開ですが、別の大きな問題があるため、色っぽさはなし(まぁ、当然か)
好きな人食べたいという以前に、良く食べる彼女。
そもそもの切っ掛けもそんなんでしたもんね。
愛しいものを食べたい、という「食恋欲」について、説明がありました。
登場時の雰囲気と違い、大いに荒れる「サキさん」が楽しい。
やっぱりこうしたテンションでなければ(笑)
3~5話目は新キャラ「昴(すばる)」さん登場のシリーズ。
前回の流れで、お互いを知ってより親しくなっていた2人。
彼もぞくぞく、っとしていましたが…あれは思春期男女が大勢いる学校内でしてはダメ。
そうか、舐めるんでもいいのか。
秘密裏に結成された、という親衛隊に拉致される「八重蔵くん」
ここで彼凡人だのなんだの言われていました。
ひでるさんも先ほど”普通”って書いてますが、なんとなく彼のキャラが見え始めるのがこのあたりです。
で、その切っ掛けとなるのが「サキさん」の昔馴染み「昴さん」なのでした。
細かく嫌がらせをしてくる「昴さん」
このあたりは、いかにもセンセという感じ。
「昴」・「サキ」の過去も描かれていましたが、2人ともキュートでした。
「昴さん」は雰囲気全然変わってないですね。
4~5話では、この巻で最大の危機っぽい漢字でしたが…まぁ、そうした男女間のアレコレでドロドロするような漫画ではなく(※褒め言葉です)
「サキさん」がいい味を出していました。
皆で帰るくだりの、「昴さん」とのアレは百合漫画みたいで、ファンは小躍りしそうなもの。
なるほど、あの設定をこう使うのか、って思いました。
天然と敵愾心をぶつけてくる、ややこしいキャラに挟まれた「八重蔵くん」が生き生きとしてますよ。
個人的には「にぶちんか!!!」
のコマが可愛くて好き。
※左:姉「アイノ」、右:昴
そうして「昴さん」との関係がひと段落したところ。
また違うややこしさを振りまく、「サキさん」の姉「アイノ」さんが登場。
初顔見せではピザ屋の宅配員。
いきなり怒鳴り、暴れておりました。
姉ながら「サキさん」とは違い、小さくはっちゃけた娘。
もともと派手目なコメディー漫画ではありましたが、彼女が加わった後はよりそんな感じになっています。
良いキャラですね。
「昴さん」と同じく、「八重蔵くん」を否定する彼女がため、「サキさん」が何故ああも好意をもっているか、が判明しておりました。
単行本冒頭の過去描写の詳細です。
「優しくてかっこよくて素敵な人」だそうです。
「八重蔵くん」いいなぁ。
姉「アイノ」・「昴」の交流が楽しい。
お姉ちゃんの可愛らしい(?)ところが、やっと見れた感じ。
この後の2人が気になります。
ちょっと引いた「昴さん」はいい立ち回りをしそうでした。
次巻がどうなるのか、今から楽しみ。
【 その他 】
そんなこんなで「あらた伊里」センセでした。
これは4冊目でいいんでしょうか。
ブログでは最終的に全3巻となった百合長編「総合タワーリシチ」を紹介しています。
当時満点をつけていましたが。
これ、ひでるさんにガッツリと刺さり。
いまだに繰り返し読む漫画シリーズとなっています。
いいなぁ、タワーリシチ。
2巻で「神奈ちゃん」がぶっ飛ばしたあたりで、深々と刺さったように思います。
…あ、で、今回なんですが。
ぶっちゃけ、当初はどうかなーって探り探りだったんですけれど。
前述したように、キャラが増えてコメディーが活発化してきたあたりで、ようやくペースが掴めるようになりました。
2巻も期待します。
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・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [一般] ラブコメ、コメディー
・構成 : 7話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき・描き下ろし4コマ、カバー裏にネタ絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「あらた伊里(あらた・いり)」センセの「壊れていてもかまいません 1巻」です。
※食恋欲
【 構成・絵柄 】
次巻以降に続く、長編漫画。
繋がりあるストーリーものです。
お話はだいたい数話をひとくくりとして進行していました。
コメディー色の強いラブコメとなってます。
はっちゃけてました。
詳細は後述しますが、とある特殊な事情がヒロインにあり。
そんなんも、派手さに拍車をかけています。
わたわたと落ち着かない感じですが、キチンとした場面は押さえられていて。
単にぶっ飛んでいるだけではありません。
ただ、癖はかなり強いので、人は選ぶものだと思います。
「少年画報社」さんのサイトに立ち読みもあったので、気になる方はそちらからどうぞ。
(※前半のちょろっとした所までなので、実際あれで本来の面白さは見えませんが)
ふんわりとした細線での作画。
淡い濃淡で、白比率は多め。
描き込みもこざっぱりで、見易い原稿です。
コメディー大きめですが、優れたバランス感覚があり。
特に違和感はありません。
目立つような乱れ・崩れもなく、絵柄は安定。
人物絵も表情豊かで、動きも崩しも良く。
背景や小物とも丁度良いくらいのまとまりでした。
特にマイナスという点はありません。
判断については、↓表紙・裏表紙で大丈夫でしょう。
【 収録話 】 7話収録
この春から同じクラスとなっていた「サキ・ウルニカ・キルヴェスニエミ」は、フィンランド出身というハーフの留学生。
眉目秀麗・才色兼備、さらには温和で優しい~という彼女は、たちまちクラスの人気者となっていました。
”おかっぱち・おもくら”
と名前を勘違いされてはいるものの、「岡八重蔵(おか・やえぞう)」も彼女に憧れる1人。
共に日直となったところ、ふと昔の思い出話となり…。
実は「八重蔵」は「サキ」の初恋の相手であると判明。
彼女からの告白で、晴れて2人は付き合うこととなったんですが。
実は宇宙人であった「サキ」
さらに、”好きな人を食べ合う”という、特殊な文化を持っていたのでした。
だいたいそんな感じ。
※サキ・ウルニカ・キルヴェスニエミ
”惚れたら食べられちゃう極限ラブコメ”
という宣伝文句がありました。
そもそもヒロインが人間ですらないので、妙なのは当然かもしれないんですが。
ただ、姿形は人となんら変わりなく。
それっぽい、特殊能力とかバトルもないため、読んでいて結構普通。
そうした中、食べるという文化だけがずば抜けて突飛なことで。
なんとなーく、違和感あるかな、という塩梅になっているのです。
正直なところ、当初はとっつき辛さを感じました。
読んでるうち、すぐに慣れましたけどね。
個人的には、キャラが増えてきたあたりでしょうか。
セオリーからやや外れていて、コメディー色が強く。
恋愛モノというにはふわふわとしているため、好き嫌いは出てしまいそう。
後は次巻以降の展開をどうしていくか、でしょうか。
1話目冒頭はいきなり過去描写。
昔は少年っぽかったんですね。
主人公「八重蔵くん」は名前変ですが、キャラとしては本人も自覚している通りに普通で。
対称的に、その友人2人のが際だって変な感じでした(笑)
今回単行本ではあまり出番なかったですが、この後いい働きをしてくれそう。
名前の誤解が楽しい。
変に漢字読めるんですね。
後半はデート展開。
わたわたと忙しく彼女の正体が明かされていました。
食べる、って血だらけになるのかな。
付き合ってからの2話目。
前話の流れで、元気ない2人は美少女っぽい友人「二階堂」くんの助けで、2人きりで帰宅することとなったのでした。
故あって、彼の部屋に上がる「サキさん」
成年漫画ならばえっち展開ですが、別の大きな問題があるため、色っぽさはなし(まぁ、当然か)
好きな人食べたいという以前に、良く食べる彼女。
そもそもの切っ掛けもそんなんでしたもんね。
愛しいものを食べたい、という「食恋欲」について、説明がありました。
登場時の雰囲気と違い、大いに荒れる「サキさん」が楽しい。
やっぱりこうしたテンションでなければ(笑)
3~5話目は新キャラ「昴(すばる)」さん登場のシリーズ。
前回の流れで、お互いを知ってより親しくなっていた2人。
彼もぞくぞく、っとしていましたが…あれは思春期男女が大勢いる学校内でしてはダメ。
そうか、舐めるんでもいいのか。
秘密裏に結成された、という親衛隊に拉致される「八重蔵くん」
ここで彼凡人だのなんだの言われていました。
ひでるさんも先ほど”普通”って書いてますが、なんとなく彼のキャラが見え始めるのがこのあたりです。
で、その切っ掛けとなるのが「サキさん」の昔馴染み「昴さん」なのでした。
細かく嫌がらせをしてくる「昴さん」
このあたりは、いかにもセンセという感じ。
「昴」・「サキ」の過去も描かれていましたが、2人ともキュートでした。
「昴さん」は雰囲気全然変わってないですね。
4~5話では、この巻で最大の危機っぽい漢字でしたが…まぁ、そうした男女間のアレコレでドロドロするような漫画ではなく(※褒め言葉です)
「サキさん」がいい味を出していました。
皆で帰るくだりの、「昴さん」とのアレは百合漫画みたいで、ファンは小躍りしそうなもの。
なるほど、あの設定をこう使うのか、って思いました。
天然と敵愾心をぶつけてくる、ややこしいキャラに挟まれた「八重蔵くん」が生き生きとしてますよ。
個人的には「にぶちんか!!!」
のコマが可愛くて好き。
※左:姉「アイノ」、右:昴
そうして「昴さん」との関係がひと段落したところ。
また違うややこしさを振りまく、「サキさん」の姉「アイノ」さんが登場。
初顔見せではピザ屋の宅配員。
いきなり怒鳴り、暴れておりました。
姉ながら「サキさん」とは違い、小さくはっちゃけた娘。
もともと派手目なコメディー漫画ではありましたが、彼女が加わった後はよりそんな感じになっています。
良いキャラですね。
「昴さん」と同じく、「八重蔵くん」を否定する彼女がため、「サキさん」が何故ああも好意をもっているか、が判明しておりました。
単行本冒頭の過去描写の詳細です。
「優しくてかっこよくて素敵な人」だそうです。
「八重蔵くん」いいなぁ。
姉「アイノ」・「昴」の交流が楽しい。
お姉ちゃんの可愛らしい(?)ところが、やっと見れた感じ。
この後の2人が気になります。
ちょっと引いた「昴さん」はいい立ち回りをしそうでした。
次巻がどうなるのか、今から楽しみ。
【 その他 】
そんなこんなで「あらた伊里」センセでした。
これは4冊目でいいんでしょうか。
ブログでは最終的に全3巻となった百合長編「総合タワーリシチ」を紹介しています。
当時満点をつけていましたが。
これ、ひでるさんにガッツリと刺さり。
いまだに繰り返し読む漫画シリーズとなっています。
いいなぁ、タワーリシチ。
2巻で「神奈ちゃん」がぶっ飛ばしたあたりで、深々と刺さったように思います。
…あ、で、今回なんですが。
ぶっちゃけ、当初はどうかなーって探り探りだったんですけれど。
前述したように、キャラが増えてコメディーが活発化してきたあたりで、ようやくペースが掴めるようになりました。
2巻も期待します。
壊れていてもかまいません 1巻 (ヤングキングコミックス) (2014/12/26) あらた伊里 商品詳細を見る |
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