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■たべざかり (すがいし)

★まんがデーター [17.5/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ラブコメ、積極的
・構成 : 初単行本、カラー(16P)、短編×13話。
・おまけ: カバー裏にあとがき・作品解説、加筆修正あり、
      描き下ろし「比翼の鳥」・「もてなしまんま」・「小嶋さんの初体験」

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「すがいし」センセの「たべざかり」です。

メイド「アンナ」、サリー
※左:メイド「アンナ」、右:サリー

 【 構成・絵柄 】

収録は全て短編での構成。
うち3話ほどには、前後日談が描き下ろしされてます。
それぞれ2ページくらいの長さでしたが、本編で描き切れなかった部分が補完されており。
やはりある・ないでは大違いだったと思います。
なお、もくじそのまま↑上の話数にはカウントしてません。
ジャンルはラブコメ。
ラブは強く、コメディーは薄め。
女性から積極的に仕掛けてくる甘さがありました。
全てではないものの、だいたい男性は大人しかったですね。
後半の収録には色々なパターンありましたが、やはり前半の各話が秀逸
様々な事情から、えっちに迫る女性陣が素敵でした。

しっかり・強めな線の作画。
濃淡・描き込みどちらもコッテリ感なく、見易いもの。
コマ割りは縦2、3段で中くらい。
そそこ賑やかながら見辛くなく、迫力もありました。
背景とか小物にも手抜き感は見られず、小さなコマも同様。
全体的に過不足の少ない、優等生みたいな漫画に仕上がっています
加筆修正あってか、特に引っ掛かるところなく。
初単行本ながら安定していて、収録各話に落差はありませんでした。
人物絵は縦長気味で、極端なデフォルメないもの。
リアル過ぎることも漫画過ぎることもなく、適度な可愛らしさを残したバランス。
嫌味のないもので、気になる癖もありません。
とかくあちこち綺麗に、巧いことまとまってますね
良かったです。
紹介帯のカット絵がやや分かり辛いので、判断は「ワニマガジン社」さんHPがいいかと。

 【 収録話 】 13話収録

003:「リゾラバ」 カラー原稿
011:「おねだりフィアンセ」 カラー原稿
どちらもカラー原稿でのお話。
前者「リゾラバ」は8ページ。
バイト仲間と海に来たものの、年齢が合わず。
1人車にて過ごしていたところ、「まりな」が声をかけてくるというもの。
いい娘さんですね。
そこそこ年齢になってくると、誰しもこうした経験はある筈
ああして若い娘がそれを知って気にしてくれるのは、いいもんです。
この「まりなちゃん」は別の思惑あってのことなんですが。
雰囲気とはやや違うようなオチが実にキュート。

後者「おねだりフィアンセ」は6ページ。
初のカラー漫画だそうです。
生徒「香奈」と付き合う教師のえっち。
おそらく直前まで勉強を見ていたのかな。
積極的に押し倒す「香奈ちゃん」が可愛い。
自宅のようでしたが彼女は制服姿で、青色主体のチェックのスカートから覗く黒バンスト・白下着は彩色原稿ならではの魅力。
こっちになら~」のくだりが良いですねー。
ラブい締めとなっていたオチの1コマが、また色々想像を掻き立てられるものでした。
たぶん約束はそこそこに、あっちこっちでシテるんだろうなぁ。

ちさと
※ちさと

017:「クイック オア スロー」
付き合う「ちさと」・「シゲル」のカップル話。
なぜか急いで帰宅しようとしていた「ちさとさん」
彼女の気持ちは「シゲルくん」に伝わらず、遂には怒らせてしまったのでした。
可愛い理由ですよ。
ちょっとツンデレちっくでいいですね、彼女。
いつもは基本「ちさとさん」主導でしたが、今回は「シゲルくん」のペース。
ラブラブえっちでした。
小さくてえっちな女の子、というのがセンセの刺さるポイントらしく、「ちさとさん」もそんなん。
なんだか羨ましくなるような体格差でしたよ。

037:「躾の時間」
他と趣の異なる、お屋敷での坊ちゃん・メイドさんのエピソード。
短編ながら深さあり、収録で好きな1話です。
ワガママで使用人らを困らせているスペンサー家の坊ちゃん。
主人からお願いされていたされていたメイド「アンナ」は彼にお仕置きをするのでした。
こちらの「アンナさん」が大人の女性という立ち位置で、非常に魅力的
知識ないので詳しいことは分かりませんが、メイド服とか下着がソレっぽくて素敵なのです。
まぁ、成年期前くらいの年齢な男子には、効果的なお仕置きなのかもしれません。
わはは。
…で。
こちら短編の最も素晴らしい点は、実はオチページ。
本編で見られなかった切なさと、ありがちな楽しさが詰まっておりました

053:「渡り鳥」
071:「たらふくまんま」
089:「小嶋さんの決断」
こちらの3話が前後日談が描き下ろしされているもの。
単行本のメインというべき短編群ですね。

西部開拓時代、という設定の「渡り鳥」
先の「躾の時間」と似て洋風のやや趣異なるお話。
それがためか、裏表紙はメイド「アンナさん」とこちらの「サリー」ちゃんでした。
身寄りのない遠縁の「サリー」を引き取ることとなった主人公。
親戚の家を転々としてきたらしい彼女は非常に出来た娘で。
色情狂との噂は信じられないほどだったんですが…というもの。
みつ編みが可愛い「サリーちゃん」
そうした娘が積極的に仕掛けてくる様はエロスですね。
真相はオチ部分にて語られます。
それを踏まえての描き下ろし2ページが実に良いものでした

表題を彷彿させるタイトル「たらふくまんま」
それがためか、↓表紙を飾っているのはこちらのヒロイン「倉持亜美」さんです。
お話はああしたリゾート感ないですけどね。
妹みたいな後輩「亜美さん」
店の先輩「久保」はそんな彼女から、”いつもお世話になっているお礼”と食事に招待されたのでした。
出迎えた彼女がいつもとやや雰囲気違い、驚いていましたが。
たっぷり空けた胸元とミニスカートは戦闘服ですよ。
2人きりの部屋に招かれてましたしからねー。
職場での関係もあり、なかなか難しいのでしょうけれど「そろそろ帰ろうか」、じゃーないわよ。
そんな彼に対し、ガツガツ貪欲な「亜美さん」が魅力的でした。
出したら首筋におっきくて濃いのつけちゃいますからね
という台詞がまた良い感じ。
こちら描き下ろしは前日譚。
というか、本編直前の風景でした。
…あんな状態で出迎えてたのね、「亜美さん」

「小嶋さんの決断」は大学生活なお話。
いつも勉強ばかりという物静かな女性「小嶋」さん。
飲み会で隣の席に着いた彼女は、
酔わせてお持ち帰りしようと思って
そんな事を言っていたのでした。
中扉が「小嶋さん」ですね。
前半のぎこちなさにひでるさんも騙されました。
そうか、バイトかー!
あっさり攻守逆転するところが楽しい。
えっち最中の台詞が良いです。
なんだかいいなぁ。
こちらの描き下ろしはエロスないもの。
普段の”少し変わったところ”が見える後日談でした。
なんというか、頑張れ。

107:「従姉妹のカラダ」
従姉妹「奈々」から彼氏が出来たらしい妹「亜樹」について相談を受けた「智也」
しかし、その彼氏というのは目前にいる「智也」だったのです。
複数えっちです。
成年漫画でこうした展開はよくあるもの。
じっくり見てれば、まぁ巻き込まれるのは当然。
声を掛けて来たコマの「奈々さん」は実にえっちっぽいんですが。
既に関係していたのは、まだ幼さある「亜樹ちゃん」なんですねー。
そうしたものかなぁ
1年後というオチが芋づる式な感じよ。

125:「したがりフレンド」
失恋の度に訪ねてくる友人「唯」
「英一」とは次の彼氏ができるまで、という限定での付き合い。
今回も彼氏と誕生日も祝っていた筈だったんですが。
またふらりと「英一」のマンションまでやって来たのでした。
「唯ちゃん」はショートカットの可愛い娘さん。
勝負下着は黒なんですね。
半ば無理やりに彼女から始めていましたが。
最中に語っているアレコレは、何よりも濃厚な愛の言葉ですわね
概ね「唯ちゃん」も理解しつつあったようなので、そろそろ落ち着くかな。

141:「最後のキス」
「太一」とセフレのようなだらだらとした付き合いを続けていた「智美」
はっきりしない態度の彼と別れる決意をしたんですが…という流れ。
スーツ姿の女性はいいですねー。
他とは違い、珍しく男性主導。
ダメ男に振り回され続ける、リアルにありそうなエピソードでしたが。
実際にそんなんであるみたい。
たぶん、彼責任取らないと思うよ。

161:「恋縛り」
男性恐怖症という「春香」さんとのお話。
うーん、分からんではないんですが…ややこしい冒頭も含めてなんだか違うかな。
2度目は特に抵抗もなく、それなりに巧くできたようですし。
どうせなら、もっとガチガチに拘束してもいいような気がしました。

倉持亜美、唯
※左:倉持亜美、右:唯

177:「ちんたい契約。」
部屋を決めた「板野彩佳」でしたが、保証人となるべき人はおらず。
審査をしない代わりに不動産屋の言いなりになるのでした。
賃貸契約、は平仮名にするとえっちっぽいというのを知りました(笑)
弱味握られてえっちされるという、AVちっくなお話。
オチあんな感じでしたが。
…彼が部屋に戻ると全て売却されててすっからかん、みたいに逆襲されるイメージが。
なお、こちらが初商業作品とのこと。

193:「ぱぶろふ」
家庭教師「薄井」と生徒「紗江」のお話。
冴えない雰囲気で、内心で馬鹿にしていた「紗江」は言うことを聞かず。
サボってばかりいたところ、「薄井」は教育方針を変更したのでした。
身体とプレイで女性を変えるというのは、男子憧れなシチュエーション。
すっかり「薄井くん」にハマったようで、「紗江ちゃん」メロメロになってましたよー。
いちおう成績上がったようでしたが、本編の歴史問題は「おち●ちん」とか解答していて。
なんだか色馬鹿になったみたいでした。

 【 その他 】

そんなこんなで「すがいし」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
発売前からチェックをしてました。
爽やかで良い↓表紙ですね。
あの南国ちっくイラストはエロス感薄く、晴れやかで楽しげなイメージ。
店頭でも目立っていましたよー。
…というか、「ワニマガジン社」さんのHPにても、ざっと並んだ単行本・雑誌の中でぱっと目を奪われるのはこちらでした。
色彩・構図・ポーズの勝利でしょうか。
なにより良かったのは、白黒原稿もそちらと遜色なかった点。
”次世代エース”との文言は伊達ではありません
絵柄・お話共に高い完成度でした。

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