■亜種とレゾナンス (三巷文)
★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 複数、ファンタジー
・構成 : カラー(10P)、9話収録。
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「三巷文(みなと・ふみ)」センセの「亜種とレゾナンス」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は9話で、前後編が1つ。
また、カラー原稿のショートが2話ほどありまして。
ボリュームとしては、普通くらいです。
優れた作画が目を引く単行本なのですが。
読んでみると、お話というか、ネタが実に独特で優れたものである、といったことに気付かされると思います。
簡単にはファンタジーというか、SFみたいなくくりになるのかな。
非常に完成度高い、他では見られないようなんが収録されてましたよー。
おまけはあとがきのみ。
それぞれお話でのコメントが聞きたかったなぁ。
※左:「結城リリィ」、右:いとこ「寧々」
★★絵柄について ★★★
ざっくりの判断は↓表紙そのまま、で大丈夫。
無論、そちらはカラーの良さも乗って、素晴らしい出来栄えなのですが。
白黒絵のクオリティ感もそんなんです。(※良い意味ね)
間違いないもの。
白比率は高めですが、線などはクッキリとした黒色であり。
濃淡具合は、丁度良い印象。
人物画は身長高く、適度なくらいのスタイル。
(※実際のところ結構な巨乳っぷりなのですが、絵的にはそんな感じ)
顔は漫画っぽい可愛らしさありつつも、しっかり鼻が描かれるなどリアル成分もあります。
お話によって、微妙にそれら強弱変わっていると思います。
ふとしたコマに、たっぷりのエロス感がありました。
引き絵ほか背景・小物などは見事なバランス。
漫画には独特な落ち着きあるイメージがあり。
なんというか…地に足がついている、みたいな。
説得力あるものです。
キャラのアクションとか表情、擬音・漫符などしっかりコマ内に組み込まれていて。
見ていて引っ掛かるような箇所はありませんでした。
★★収録話について ★★★ 9話収録
003:「無題」 カラー原稿
177:「赤毛の少女と魔法の学校」 カラー原稿
単行本を挟むよう、冒頭・ラストに配置された、カラー漫画です。
冒頭の「無題」は中扉から続く、Wヒロインのメイドさん話。
6ページと時間ないため、あっさり脱がされて複数プレイになってました。
ラスト「赤毛の少女と魔法の学校」は4ページ。
某ポッター調な魔法学園でのエピソード。
ヒロイン、三つ編みのロリっとした娘が…やっぱり複数プレイでした。
どっちも、通常なページ量でじっくり見たくなる感じ。
個人的には赤毛の娘かなー。
毎回魔法でエロい展開になったりするのよ。
009:「サボタージュ on a trip」
修学旅行中に問題を起こしていた「桃木理乃」、「吉田遼」
その罰として、毎年の恒例であった現地での海辺清掃ボランティアに参加することとなりました。
2人の監視で、規律委員の主人公も参加することとなったのですが。
その行事の、本当の意味を知ることとなったのです。
こちらもまた複数展開。
ヒロイン「理乃」・「遼」らは、そうしたプレイを見てもあまり引かない、ギャルっぽい女子でした。
一方の主人公はいまいち冴えない男子で、2人にやり込まれていましたが…。
えっちで逆襲、という、カタルシスを感じられるもの。
最初に相手してくれていた、三つ編み・日焼け跡な娘が好き。
あー見えて、超絶な熟練者だと思われますが。
035:「亜種のつがひ」 前後編
収録では唯一の連続モノ。
人の顔を判別できない、”相貌失認(そうぼうしつにん)”だった「楠見」
会うように言われた教授は、無尾短耳の”ホモ・アルクニス”の可能性を感じ、その種である「結城リリィ」を紹介したのでした。
…ううん。
なにやらややこしい単語が出てきて、めんどくさいぞ。
そう思うやもしれませんが。
まぁ、簡単には、絶滅寸前だった同族に会えたよー、ってなお話ですね。
人の亜種の1つ”ホモ・アルクニス”は長い耳と尻尾があり。
(※なお、「楠見くん」は同種でも無尾短耳という個体差があった)
ヒロイン「リリィさん」は、ファンタジーのエルフみたいな美人さん。
特徴の1つ、尻尾については後編でバッチリ活躍してましたよー。
絶滅寸前なため、当然ながらえっち展開に。
ぎこちなさある前編の続き、後編ではすっかり甘い感じになっていて。
収録では数少ないラブコメちっくな色もある仕上がりでした。
あんな美人で可愛い娘が残ってて…良かったわねぇ「楠見くん」
幸せそうなオチにほっこりしました。
081:「母子じゃない」
同時期にシングルになった「凛子」とその友人「月乃」
それぞれの息子「祥太」・「陽希(ようき)」ともども、借家をシェアして育てることとしておりました。
息子が2人になった、と感じていた「凛子」でしたが。
帰宅すると、驚くべき光景に鉢合わせしたのでした。
なかなか珍しいアプローチで新鮮。
また、メインヒロイン「凛子さん」はデキルOLっぽい、凛々しい雰囲気なのです。
セオリーなら「月乃さん」ですよねー。
(※スタイル的にも)
「なんか思い切っちゃった」
そう言いつつ、「陽希くん」が「凛子さん」のシャワー中にお邪魔する流れ。
彼女の反応アレコレがリアルっぽくていいですね。
この後の風景も見たいです。
101:「僕はその人をよく知らない」
親の里帰りで顔を会わす、いとこ「寧々」
一度、2人きりの際にえっちに誘われ…。
以後、ずっと彼女が気になっていたのでした。
うん、こちらですね。
これまた複数えっち、なんですけれども。
あの、可愛くて優しい年上なお姉さん~の本性を知ってしまうこととなる、なんとも言えない展開なのです。
プチ失恋というか、なんというか…。
これは複雑ですね…。
リアルならば、あの場から逃げ出したくなるかも。
※「よく似たふたりは…」のお姉さん
125:「よく似たふたりは…」
車窓にもう1人の自分を見た、というドッペルゲンガーなお話。
それが、学生と年上お姉さんという組み合わせ。
どっちも(当然ながら)、ぼさぼさ髪で眼鏡という、あまり垢抜けてない容姿。
…と、そうして似ている、というだけでなく。
双子みたいに、それぞれの意識が共有・共振していたのですが…。
モノローグが重なる、漫画表現が実に秀逸でした。
すんなり、その感覚が読者に伝わってきましたよ。
えっちへの流れも実にスムーズでした。
ひでるさんはそれなりに成年漫画を見ている方だと思いますが。
こんなん初めてで、もの凄い衝撃でした。
あらためて、こう2周目を見てみると…。
ああした2人の容姿も、実に絶妙な塩梅ですわね。
面白かった。
147:「ハルコさんのナカ」
風呂場で頭をぶつけた「久方ハルコ」
それがためか、意識は17歳に戻ってしまっていたのでした。
”ショックによる記憶の錯綜”といったお話。
30歳の容姿で心は17歳~という、成年漫画に相応しいアプローチ。
エロくて実に良いお話でした(笑)
先のエピソードもそうでしたが、センセ凄いなぁ。
あの、今後に繋がりそうなオチがまた良かったです。
30歳のハルコさんが17歳になる、逆パターンも見てみたいですが…逆の記憶はないだろうから無理か。
★★リンクほか ★★★
亜種とレゾナンス (GOT COMICS) コミック, 2024/2/27 [アダルト] 三巷文 (著)
★三巷文センセの漫画紹介記事
「こんなこと」
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 複数、ファンタジー
・構成 : カラー(10P)、9話収録。
・おまけ: あとがき。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「三巷文(みなと・ふみ)」センセの「亜種とレゾナンス」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は9話で、前後編が1つ。
また、カラー原稿のショートが2話ほどありまして。
ボリュームとしては、普通くらいです。
優れた作画が目を引く単行本なのですが。
読んでみると、お話というか、ネタが実に独特で優れたものである、といったことに気付かされると思います。
簡単にはファンタジーというか、SFみたいなくくりになるのかな。
非常に完成度高い、他では見られないようなんが収録されてましたよー。
おまけはあとがきのみ。
それぞれお話でのコメントが聞きたかったなぁ。
※左:「結城リリィ」、右:いとこ「寧々」
★★絵柄について ★★★
ざっくりの判断は↓表紙そのまま、で大丈夫。
無論、そちらはカラーの良さも乗って、素晴らしい出来栄えなのですが。
白黒絵のクオリティ感もそんなんです。(※良い意味ね)
間違いないもの。
白比率は高めですが、線などはクッキリとした黒色であり。
濃淡具合は、丁度良い印象。
人物画は身長高く、適度なくらいのスタイル。
(※実際のところ結構な巨乳っぷりなのですが、絵的にはそんな感じ)
顔は漫画っぽい可愛らしさありつつも、しっかり鼻が描かれるなどリアル成分もあります。
お話によって、微妙にそれら強弱変わっていると思います。
ふとしたコマに、たっぷりのエロス感がありました。
引き絵ほか背景・小物などは見事なバランス。
漫画には独特な落ち着きあるイメージがあり。
なんというか…地に足がついている、みたいな。
説得力あるものです。
キャラのアクションとか表情、擬音・漫符などしっかりコマ内に組み込まれていて。
見ていて引っ掛かるような箇所はありませんでした。
★★収録話について ★★★ 9話収録
003:「無題」 カラー原稿
177:「赤毛の少女と魔法の学校」 カラー原稿
単行本を挟むよう、冒頭・ラストに配置された、カラー漫画です。
冒頭の「無題」は中扉から続く、Wヒロインのメイドさん話。
6ページと時間ないため、あっさり脱がされて複数プレイになってました。
ラスト「赤毛の少女と魔法の学校」は4ページ。
某ポッター調な魔法学園でのエピソード。
ヒロイン、三つ編みのロリっとした娘が…やっぱり複数プレイでした。
どっちも、通常なページ量でじっくり見たくなる感じ。
個人的には赤毛の娘かなー。
毎回魔法でエロい展開になったりするのよ。
009:「サボタージュ on a trip」
修学旅行中に問題を起こしていた「桃木理乃」、「吉田遼」
その罰として、毎年の恒例であった現地での海辺清掃ボランティアに参加することとなりました。
2人の監視で、規律委員の主人公も参加することとなったのですが。
その行事の、本当の意味を知ることとなったのです。
こちらもまた複数展開。
ヒロイン「理乃」・「遼」らは、そうしたプレイを見てもあまり引かない、ギャルっぽい女子でした。
一方の主人公はいまいち冴えない男子で、2人にやり込まれていましたが…。
えっちで逆襲、という、カタルシスを感じられるもの。
最初に相手してくれていた、三つ編み・日焼け跡な娘が好き。
あー見えて、超絶な熟練者だと思われますが。
035:「亜種のつがひ」 前後編
収録では唯一の連続モノ。
人の顔を判別できない、”相貌失認(そうぼうしつにん)”だった「楠見」
会うように言われた教授は、無尾短耳の”ホモ・アルクニス”の可能性を感じ、その種である「結城リリィ」を紹介したのでした。
…ううん。
なにやらややこしい単語が出てきて、めんどくさいぞ。
そう思うやもしれませんが。
まぁ、簡単には、絶滅寸前だった同族に会えたよー、ってなお話ですね。
人の亜種の1つ”ホモ・アルクニス”は長い耳と尻尾があり。
(※なお、「楠見くん」は同種でも無尾短耳という個体差があった)
ヒロイン「リリィさん」は、ファンタジーのエルフみたいな美人さん。
特徴の1つ、尻尾については後編でバッチリ活躍してましたよー。
絶滅寸前なため、当然ながらえっち展開に。
ぎこちなさある前編の続き、後編ではすっかり甘い感じになっていて。
収録では数少ないラブコメちっくな色もある仕上がりでした。
あんな美人で可愛い娘が残ってて…良かったわねぇ「楠見くん」
幸せそうなオチにほっこりしました。
081:「母子じゃない」
同時期にシングルになった「凛子」とその友人「月乃」
それぞれの息子「祥太」・「陽希(ようき)」ともども、借家をシェアして育てることとしておりました。
息子が2人になった、と感じていた「凛子」でしたが。
帰宅すると、驚くべき光景に鉢合わせしたのでした。
なかなか珍しいアプローチで新鮮。
また、メインヒロイン「凛子さん」はデキルOLっぽい、凛々しい雰囲気なのです。
セオリーなら「月乃さん」ですよねー。
(※スタイル的にも)
「なんか思い切っちゃった」
そう言いつつ、「陽希くん」が「凛子さん」のシャワー中にお邪魔する流れ。
彼女の反応アレコレがリアルっぽくていいですね。
この後の風景も見たいです。
101:「僕はその人をよく知らない」
親の里帰りで顔を会わす、いとこ「寧々」
一度、2人きりの際にえっちに誘われ…。
以後、ずっと彼女が気になっていたのでした。
うん、こちらですね。
これまた複数えっち、なんですけれども。
あの、可愛くて優しい年上なお姉さん~の本性を知ってしまうこととなる、なんとも言えない展開なのです。
プチ失恋というか、なんというか…。
これは複雑ですね…。
リアルならば、あの場から逃げ出したくなるかも。
※「よく似たふたりは…」のお姉さん
125:「よく似たふたりは…」
車窓にもう1人の自分を見た、というドッペルゲンガーなお話。
それが、学生と年上お姉さんという組み合わせ。
どっちも(当然ながら)、ぼさぼさ髪で眼鏡という、あまり垢抜けてない容姿。
…と、そうして似ている、というだけでなく。
双子みたいに、それぞれの意識が共有・共振していたのですが…。
モノローグが重なる、漫画表現が実に秀逸でした。
すんなり、その感覚が読者に伝わってきましたよ。
えっちへの流れも実にスムーズでした。
ひでるさんはそれなりに成年漫画を見ている方だと思いますが。
こんなん初めてで、もの凄い衝撃でした。
あらためて、こう2周目を見てみると…。
ああした2人の容姿も、実に絶妙な塩梅ですわね。
面白かった。
147:「ハルコさんのナカ」
風呂場で頭をぶつけた「久方ハルコ」
それがためか、意識は17歳に戻ってしまっていたのでした。
”ショックによる記憶の錯綜”といったお話。
30歳の容姿で心は17歳~という、成年漫画に相応しいアプローチ。
エロくて実に良いお話でした(笑)
先のエピソードもそうでしたが、センセ凄いなぁ。
あの、今後に繋がりそうなオチがまた良かったです。
30歳のハルコさんが17歳になる、逆パターンも見てみたいですが…逆の記憶はないだろうから無理か。
★★リンクほか ★★★
亜種とレゾナンス (GOT COMICS) コミック, 2024/2/27 [アダルト] 三巷文 (著)
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「こんなこと」