■娘の友達 (萩原あさ美)
★まんがデーター [17.5/20.0]
・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] 恋愛、親子、年齢差、サラリーマン
・構成 : 1巻7話、2巻10話、3巻9話収録、
現在3巻まで発売中。
・おまけ: カバー裏に別絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「萩原あさ美(はぎわら・あさみ)」センセの「娘の友達 1~3巻」です。
※如月古都(1、2巻)
【 構成・絵柄 】
現時点では4巻以降へと続いていく長編漫画。(2020/02/16現在)
片親で娘を育てる中年男性を描いた、見事な作品です。
可愛らしいヒロイン画が目に付くと思いますが。
漫画にラブコメ的な要素はなく、次々に厳しい現実が迫ってくる緊張感あるストーリー。
1巻はともかく、2巻以降は紹介帯の文言が的を得ていましたね。
甘さどころか、ビターをすぱーんと通り越して辛く冷たい印象。
娘と同級生な年下女子と中年男性が恋愛関係になってイチャイチャ…みたいなことはありません。
可愛さに釣られぬよう注意ね。
(※いわゆるサービスシーンもほぼありません)
間違いなく、子供を持つサラリーマンな男性にはぐさー刺さる内容です。
あ、結構消耗する(笑)ので、読む際には気を付けて。
さっぱりとした細線での作画。
黒色はやや強めですが、白比率あって全体の色づきはそれなり。
描き込みはあまり細かくないものの、要所は押さえていて。
特に不足感はありません。
コマ割りに変化少なく、枠間もしっかり確保されていました。
背景・小物はバランス優れていて、引っ掛かりません。
鼻の描き方が特徴的な人物絵はリアル寄り。
ただしコテコテとは描かれてなく、ヤング誌漫画のようにすっきりしています。
(※ヒロインだけより描き込まれているようでしたが、これは敢えてそうされているのかな)
全てに写実的な綺麗さある絵柄ではないものの、メリハリもあって細かく描かれているところもあり。
こうしたドラマちっくなお話を壊すような点は特に見られません。
万人が馴染み易い仕上がりだと思います。
判断は↓表紙や紹介帯で問題ないと思います。
…が、そうした可愛らしさを裏切るお話であるので、そっちのが人を選ぶと思います。
【 収録話 】 各巻の収録話数は上に記載
妻「恵子」に先立たれ、娘「美也」を1人で育てる「市川晃介」
しかし、その娘とは会話のできない状態が続いており…。
仕事は課長職が目前という出世コースにいたものの、上下からの重圧は厳しく。
全てに疲れ切っていた頃、娘の友人である「如月古都」と出会ったのでした。
彼女の不意な言動は「晃介」の予想外なものが多く。
引き籠っていた「美也」が復学するなど好転したこともある反面、彼はより追い詰められていくのでした。
ごく簡単にはそんな感じのお話。
娘と同級生、しかも友人という相手と付き合う中年男性の苦悩を描いたお話。
いちおう現在の彼はフリーで、年の差はあっても恋愛については自由なのですが。
その相手が娘の親しい友人であるため、思い悩む日々を迎えることとなります。
「晃介くん」が要領の良い、チョイ悪中年であればあちこち巧いことやるのでしょうけれど。
そうした器用な性格ではないため、ただ事態に困惑していくこととなってました。
たぶん…得る物より失うもののが多くなるんだろうなぁ…。
ただ、彼の言動に突飛なものはなく。
部下や娘との距離感に悩むなど、おそらく大多数の男性は同じような選択・行動をすると思われ。
それが故、「晃介くん」に共感し、物語へ引き込まれていくのでしょう。
※左:娘「美也」、右:新入社員「本間さん」
この漫画で最も目立つ存在であるヒロイン「如月古都」
各巻の↓表紙を独占する彼女は、溢れんばかりの可愛らしさがあるのものの。
その内面は、登場人物で最も奇異な女性。
途中まで読み進めていたひでるさんも、”この女、なんなんだ!?”という感想でした。
もし、彼女が普通の娘さんだったなら…。
漫画は3巻まで続くことなく。
それ以前に、「晃介くん」ともほぼ接触ないまま、娘の同級生~という立ち位置で終わったのかな…。
彼が前述したような性格ですからね。
単に店の客とウェイトレスという関係で、店で彼女を見掛けて他愛のない会話をふと楽しむくらいな。
さて、真面目な「晃介くん」が、”そうでなくなってしまう~”のは「古都ちゃん」がため。
ちょっと変、ではなく、どこか変(笑)
その要因だろうものは、徐々に明らかになっていく(2巻)のですが。
現時点での最新である3巻目の台詞にて、まるで掴みどころなかった彼女の真意もちらと伺えました。
闇深いなぁ。
せめて、成年漫画的にヤル事だけはしっかりしておけば、まだ良い思いもできたねー、という感じなのですが…。
前述したようにデメリットばかり多く、あの程度では割りが合いませんよ。
せめて、この後巧い事いってくれればよいのですが。
ああした難敵「古都ちゃん」ほか周辺のキャラも”いい人”っぽい、くみしやすい相手はなく。
ハッピーエンドは無理か。
各話についてざっくりと。
1巻「困るよね、ああいう客」はその通りですね。
娘「美也」は自分の部屋から出て来ず、会社には味方なく。
あーまで極端ではないものの、共感できる部分も多いことでしょう。
奥様がいれば全然違ったのだろうけど…。
その気持ち分からんでもないものの、「美也」が嫌いな私は親目線ですわね。
切っ掛けは喫茶店でしたが、「古都ちゃん」と関係が始まるのは学校に呼び出されたがため。
3話からの展開はドキドキ。
もし、これが成年漫画ならばひと勝負になるのでしょうけれど。(場所関係なく)
あのくらいは現実的か。
ただ、そんなんは序の口で、5話以降にて本領発揮します。
これまで姿を見せなかった「美也」との関係が戻る2巻。
数少ない「古都ちゃん」の良い影響(笑)がため、ストレスを発散できた「晃介くん」
諸問題がちょっぴり良い方向に向いてきています。
それと同時に、「古都ちゃん」の異常な家庭環境も描かれ始めます。
1話の光景とダブる、喫茶店での彼女に注目。
あれ素ではないかなぁ。
1巻からちらほら描かれていた絆創膏がピックアップされます。
さすがは女の子、ああしたものには敏い。
後半ではついに!?という展開になっていました。
冒頭が凄まじい3巻。
「美也」が再び学校へ登校するようになり、「古都ちゃん」を含めた学校描写が増えます。
そちらではちょっと悪めな上級生「三崎正一郎」か登場。
経験値がためか、「古都ちゃん」を一目で見抜いていました。
凄いな。
中盤では彼女が遊びにやって来るという、なかなか緊張感ある展開に。
うーん、もし自分ならば、なにか理由つけて外出しちゃうかなぁ…。
(※会いたい、期待する部分も少なからずあるから…そうしないのか)
また、「晃介くん」の仕事場では、新入社員「本間」さんが配属。
若くて可愛らしい娘さん、かと思いきや。
これまた普通の女性っぽくなく、ちと変。
最終26話はこの漫画ストーリーの集大成みたいな展開に。
「晃介くん」がどうなってしまうのか。
また、あれ以降果たしてどーなるのか、期待しましょう。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「萩原あさ美」センセでした。
ひでるさんはこちらが初見。
さんざん書いてきたように、可愛らしい↓表紙に引っ掛かったのは2巻の際。
そのあたりで、サンプルを見る機会があり…。
ちょうど発売されてた3巻ともども、まとめて一気に揃えました。
続きモノで途中からの場合はたいがい避けちゃうんですが。
こちらについては、ラブコメではないらしいことが決め手となりました。
いや、たまにブラックなんが見たくなるでしょ。
そんなんです。
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・絵柄 :●●●●〇
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●◎
・独創性:●●●●〇
・属性 : [一般] 恋愛、親子、年齢差、サラリーマン
・構成 : 1巻7話、2巻10話、3巻9話収録、
現在3巻まで発売中。
・おまけ: カバー裏に別絵。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「萩原あさ美(はぎわら・あさみ)」センセの「娘の友達 1~3巻」です。
※如月古都(1、2巻)
【 構成・絵柄 】
現時点では4巻以降へと続いていく長編漫画。(2020/02/16現在)
片親で娘を育てる中年男性を描いた、見事な作品です。
可愛らしいヒロイン画が目に付くと思いますが。
漫画にラブコメ的な要素はなく、次々に厳しい現実が迫ってくる緊張感あるストーリー。
1巻はともかく、2巻以降は紹介帯の文言が的を得ていましたね。
甘さどころか、ビターをすぱーんと通り越して辛く冷たい印象。
娘と同級生な年下女子と中年男性が恋愛関係になってイチャイチャ…みたいなことはありません。
可愛さに釣られぬよう注意ね。
(※いわゆるサービスシーンもほぼありません)
間違いなく、子供を持つサラリーマンな男性にはぐさー刺さる内容です。
あ、結構消耗する(笑)ので、読む際には気を付けて。
さっぱりとした細線での作画。
黒色はやや強めですが、白比率あって全体の色づきはそれなり。
描き込みはあまり細かくないものの、要所は押さえていて。
特に不足感はありません。
コマ割りに変化少なく、枠間もしっかり確保されていました。
背景・小物はバランス優れていて、引っ掛かりません。
鼻の描き方が特徴的な人物絵はリアル寄り。
ただしコテコテとは描かれてなく、ヤング誌漫画のようにすっきりしています。
(※ヒロインだけより描き込まれているようでしたが、これは敢えてそうされているのかな)
全てに写実的な綺麗さある絵柄ではないものの、メリハリもあって細かく描かれているところもあり。
こうしたドラマちっくなお話を壊すような点は特に見られません。
万人が馴染み易い仕上がりだと思います。
判断は↓表紙や紹介帯で問題ないと思います。
…が、そうした可愛らしさを裏切るお話であるので、そっちのが人を選ぶと思います。
【 収録話 】 各巻の収録話数は上に記載
妻「恵子」に先立たれ、娘「美也」を1人で育てる「市川晃介」
しかし、その娘とは会話のできない状態が続いており…。
仕事は課長職が目前という出世コースにいたものの、上下からの重圧は厳しく。
全てに疲れ切っていた頃、娘の友人である「如月古都」と出会ったのでした。
彼女の不意な言動は「晃介」の予想外なものが多く。
引き籠っていた「美也」が復学するなど好転したこともある反面、彼はより追い詰められていくのでした。
ごく簡単にはそんな感じのお話。
娘と同級生、しかも友人という相手と付き合う中年男性の苦悩を描いたお話。
いちおう現在の彼はフリーで、年の差はあっても恋愛については自由なのですが。
その相手が娘の親しい友人であるため、思い悩む日々を迎えることとなります。
「晃介くん」が要領の良い、チョイ悪中年であればあちこち巧いことやるのでしょうけれど。
そうした器用な性格ではないため、ただ事態に困惑していくこととなってました。
たぶん…得る物より失うもののが多くなるんだろうなぁ…。
ただ、彼の言動に突飛なものはなく。
部下や娘との距離感に悩むなど、おそらく大多数の男性は同じような選択・行動をすると思われ。
それが故、「晃介くん」に共感し、物語へ引き込まれていくのでしょう。
※左:娘「美也」、右:新入社員「本間さん」
この漫画で最も目立つ存在であるヒロイン「如月古都」
各巻の↓表紙を独占する彼女は、溢れんばかりの可愛らしさがあるのものの。
その内面は、登場人物で最も奇異な女性。
途中まで読み進めていたひでるさんも、”この女、なんなんだ!?”という感想でした。
もし、彼女が普通の娘さんだったなら…。
漫画は3巻まで続くことなく。
それ以前に、「晃介くん」ともほぼ接触ないまま、娘の同級生~という立ち位置で終わったのかな…。
彼が前述したような性格ですからね。
単に店の客とウェイトレスという関係で、店で彼女を見掛けて他愛のない会話をふと楽しむくらいな。
さて、真面目な「晃介くん」が、”そうでなくなってしまう~”のは「古都ちゃん」がため。
ちょっと変、ではなく、どこか変(笑)
その要因だろうものは、徐々に明らかになっていく(2巻)のですが。
現時点での最新である3巻目の台詞にて、まるで掴みどころなかった彼女の真意もちらと伺えました。
闇深いなぁ。
せめて、成年漫画的にヤル事だけはしっかりしておけば、まだ良い思いもできたねー、という感じなのですが…。
前述したようにデメリットばかり多く、あの程度では割りが合いませんよ。
せめて、この後巧い事いってくれればよいのですが。
ああした難敵「古都ちゃん」ほか周辺のキャラも”いい人”っぽい、くみしやすい相手はなく。
ハッピーエンドは無理か。
各話についてざっくりと。
1巻「困るよね、ああいう客」はその通りですね。
娘「美也」は自分の部屋から出て来ず、会社には味方なく。
あーまで極端ではないものの、共感できる部分も多いことでしょう。
奥様がいれば全然違ったのだろうけど…。
その気持ち分からんでもないものの、「美也」が嫌いな私は親目線ですわね。
切っ掛けは喫茶店でしたが、「古都ちゃん」と関係が始まるのは学校に呼び出されたがため。
3話からの展開はドキドキ。
もし、これが成年漫画ならばひと勝負になるのでしょうけれど。(場所関係なく)
あのくらいは現実的か。
ただ、そんなんは序の口で、5話以降にて本領発揮します。
これまで姿を見せなかった「美也」との関係が戻る2巻。
数少ない「古都ちゃん」の良い影響(笑)がため、ストレスを発散できた「晃介くん」
諸問題がちょっぴり良い方向に向いてきています。
それと同時に、「古都ちゃん」の異常な家庭環境も描かれ始めます。
1話の光景とダブる、喫茶店での彼女に注目。
あれ素ではないかなぁ。
1巻からちらほら描かれていた絆創膏がピックアップされます。
さすがは女の子、ああしたものには敏い。
後半ではついに!?という展開になっていました。
冒頭が凄まじい3巻。
「美也」が再び学校へ登校するようになり、「古都ちゃん」を含めた学校描写が増えます。
そちらではちょっと悪めな上級生「三崎正一郎」か登場。
経験値がためか、「古都ちゃん」を一目で見抜いていました。
凄いな。
中盤では彼女が遊びにやって来るという、なかなか緊張感ある展開に。
うーん、もし自分ならば、なにか理由つけて外出しちゃうかなぁ…。
(※会いたい、期待する部分も少なからずあるから…そうしないのか)
また、「晃介くん」の仕事場では、新入社員「本間」さんが配属。
若くて可愛らしい娘さん、かと思いきや。
これまた普通の女性っぽくなく、ちと変。
最終26話はこの漫画ストーリーの集大成みたいな展開に。
「晃介くん」がどうなってしまうのか。
また、あれ以降果たしてどーなるのか、期待しましょう。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「萩原あさ美」センセでした。
ひでるさんはこちらが初見。
さんざん書いてきたように、可愛らしい↓表紙に引っ掛かったのは2巻の際。
そのあたりで、サンプルを見る機会があり…。
ちょうど発売されてた3巻ともども、まとめて一気に揃えました。
続きモノで途中からの場合はたいがい避けちゃうんですが。
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いや、たまにブラックなんが見たくなるでしょ。
そんなんです。
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