■処女の微熱 (百済児廿日)
★まんがデーター [16.5/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●◎○
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] ラブコメ、学生、青春
・構成 : 初単行本、7話収録(うち「処女の微熱は陽熱至極。」×2)
・おまけ: あとがき、加筆修正あり、
カバー裏に漫画「チア服古湊さん」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「百済児廿日(くだらじ・はつか)」センセの「処女の微熱」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
収録は7話。
明確な連続ものは1つだけ(2話)で、その他は短編です。
なお、全部ではないものの、各話またいで顔を見せているキャラクターがおり。
収録の一部については、同一世界でのお話なようでした。
分かりやすい描かれ方だったので、気にして見てみて。
漫画は甘さあるラブコメ。
学生も多く、皆さん青春していました。
多少趣異なるのもありましたが、基本的には爽やかエピソードです。
特に、ヒロインらは魅力的に描かれてましたので必見。
また、センセのあとがきに書かれてましたが。
男性陣らは…確かに情けない姿ばかりでしたよ。
あまけはあとがき、カバー裏の漫画です。
カバー裏は、収録での連続話になっているエピソードの別シチュエーションもの。
チア服コスプレで、スカート下はスパッツでした。
ううむ、もう少しじっくり見たかった(笑)

※左:「古湊小雪」、右:「加古川篤子」
★★絵柄について ★★★
↓表紙そのまま、抜群なヒロイン画が最大の特徴。
うるうる黒目とさらりとした黒髪で、いかにも美少女然としたもの。
バストはやや控え目な傾向で、細身にスタイル。
やたらめったら可愛らしく仕上がっていました。
なお、男性陣も美形揃いです。
そうしたキャラが身に着ける服ほか、小物・背景なども良く。
引き絵・小コマでのバランスもイイ感じでした。
さらさらとした細線で、黒色はやや強め。
なんというか、画面は綺麗に引き締まっていた印象。
枠間なくなることちらほらで、はみ出し・ぶち抜きも多く。
擬音とか漫符とか賑やかで、コマ割りなども変化があって忙しく。
かなりごっちゃりとしていました。
ちょっと視点がブレて、見辛い箇所があります。
漫画は基本コメディー調で、そう気にはならないものの。
表現が大仰で、ばっさりと描かれるようなコマもちらほらあり。
配置とか流れとか、ちょっとした細かな要素がために、ちょっと・ぱっと分かりづらいところもありました。
もうひと落ち着き…してても、良いかなー、と感じます。
判断はカラーそのままでも良いのですが、カット絵が見易い裏表紙も参考になるでしょう。
★★収録話について ★★★ 7話収録
001:「処女の微熱は陽熱至極。」
027:「処女の微熱は陽熱至極。~処暑~」
成績トップで入学したという才女「古湊小雪(こみなと・こゆき)」に恋していた「菅原満」
男子更衣室で自らの服をネタに独りプレイをしていた彼女に鉢合わせしてしまったのでした。
おそらく、↓表紙に引っ掛けられた方も多いかと思いますが。(…私ですね)
小さく可愛らしい「小雪ちゃん」のヒロイン回です。
カバーではスクール水着でしたが、こちら本編でも水泳の授業中。
トイレに行っていた「菅原くん」が、妙なことシテいた彼女と鉢合わせるのが切っ掛け。
どーでもいいですが。
男子の更衣室で、また扉を開けたままそんなんするのは、かなーりリスク高いですよ、「小雪ちゃん」
まぁね、モヤモヤがため成績も落ちていたらしく、ここで意中の相手に見つかったのは実に良いタイミングだったと思います。
オチも甘いですね。
なお、こちらの「小雪ちゃん」ほか、お団子頭の「桜美咲」、ポニーテールの、「加古川篤子」の仲良し3人組は、他エピソードでもちらほら顔を見せてます。
(※今回は「篤子ちゃん」のヒロイン回も収録されてます)
続くエピソード「処暑」は、10ページでやや短め。
初デートでの風景です。
いっぱい・いっぱいな「菅原くん」が楽しい。
ひとハプニングもあって、えっち展開となるんですが…あの、更衣室で妙なことしないように。
なお、前述しました、カバー裏漫画もこちらの2人でした。
さらにまたまた、どーでもイイ事ですが。。
喫茶店シーンで、手前に見えていた娘が可愛いです。
どっかエピソードに登場したりするのかな。
037:「禁書庫の夢魔」
学校に併設された、私立図書館。
そちらの司書に想いを寄せる「佐久間」
ちょっとHな純文学を書く「華符華」の作品を好む彼は、足繁く図書館に通っていたのでした。
ヒロインである司書ちゃんは、丸眼鏡のいかにも大人しそうな娘。
…なので。
集めた蔵書部屋での彼女に驚き。
本気で理解が追いつかず、ページ見返したりしてしまいました。
すげえなぁ。
ある程度の可愛らしさを残して描かれていたものの、プレイも結構ハードなものでした。
ただ…穏やかな物腰の普段と、えっち時のそんなんで、彼女の中では実に巧い事バランスが取れているのかな。
061:「兎角浮世はママならぬ。」
六段のプロ棋士「小鳥遊待兎(たかなし・たいと)」と従妹・妹弟子「雲雀(ひばり)」のエピソード。
将棋を要素にしている漫画は珍しい。
センセは何らか関わりあるのかな。
その優しさもあって、棋士としてパッとしない「待兎くん」
年下ながら、そんな彼を甘く包み込むような「雲雀ちゃん」が実に可愛い。
漫画では、彼女との関係が進展したことで、良い結果にはなっていたものの。
なんとなく…彼がダメダメな要因は、たっぷり甘えさせていた「雲雀ちゃん」にもあるように見えました。
あれはちょっとねぇ。
まぁ、結局のところ、自分次第であるのも当然なので、そんなん理由にできないですけどね。
イイ年齢なので、しっかりしてください。
(※「雲雀ちゃん」は母性が強すぎるとも思う)
冒頭の、ボロッカスに言われていた解説シーンが好き。
085:「苺のクリシェに小夜曲を。」
楽器店の娘「加古川篤子」
よく店にやって来る「小野」になんとない好意をもっており。
ギター教わるという名目で2人きりの機会を得たのでした。
年上男性との恋愛もの。
仲良し3人組の「篤子ちゃん」ヒロイン回です。
チャラめな容姿でしたが、「小野くん」は普通にイイ人そうな男性。
「篤子ちゃん」は良い相手を選びましたね。
友人の助けもあって、見事にえっち展開となってました。
結構な体格差ありましたよ。

※「紗花」
113:「露凝りて白色」
怪我がため部活をサボる「健介」と、進学塾をサボる「紗花(さやか)」は、放課後の教室でだべることが日課となっていたのでした。
「健介こんなに面白いし、可愛いのに」
とか言われてました。
これは…サボるとかなんとかでなく、えっち目的ですかね。
前後・最中でのやり取りが甘く、心地良いです。
まぁ、部活とかなんとか、行ってる場合ではないでしょう。
オチでのくだりとか、いかにも青春していて、爽やかさあるお話でした。
137:「三叉路から向こう側」
塾に通う「結城遥香」を車で送迎する兄とのエピソード。
描かれていた、2人のやり取りですが。
あんまり…兄妹っぽくないですね…。
幼馴染みくらいに見えました。
離れて暮らす期間あったのか、はたまた義理とか、なんでしょうかね。
距離を置こうとした兄に対し、妹が感情爆発する流れ。
ただ、運転中は本気で危ないので、真似せぬように。
車内えっち。
なるほど、こうした2人にとっては、最適な場所でしょうか。
「遥香ちゃん」の黒パンストがえっちでした。
★★リンクほか ★★★
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト