■聖淫母ビルギッタ (雨山電信)
★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 近親、ハード、母親
・構成 : カラー(4P)、8話+α収録(すべて表題作)
・おまけ: あとがき、イラスト、カバー裏に別絵、
特別描き下ろし「ビルギッタ様回春・リンパマッサージ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「雨山電信(あめやま・でんしん)」センセの「聖淫母ビルギッタ」です。
★★単行本構成、ほか ★★★
ヴァルキリーを想像させる、格好良さもある↓表紙。
(…と、ひでるさんは感じましたが、どうでしょう?)
ただ、プレイは…ああしたもので……。
紹介帯に書かれる単語・文言とか、裏表紙とか…。
おそらく、それなりの人でなければ、手は出さないと思います。
たぶん。
ひでるさんは、ぶっちゃけ「雨山電信」センセだったので。
合わないだろうと覚悟しつつ、ゲットしてきた次第です。
…まぁ。
生半可な覚悟でなければ、やめといた方がいいですわね。
ただ、ジャンルとか合致するならば、ガチー★刺さりまくるとも思います。
なかなかにハードさあるので、気を付けて。
収録は全て表題作。
200ページ以上のストーリー漫画で、色々な意味であちこち目が離せないだろうもの。
また、シチュエーション異なる番外編が描き下ろしを含めて2話・合計12ページほどあり。
ストーリー外のそれらはまた違った楽しさがありました。
その他は、あとがき、カバー裏などイラスト。
特にあとがきはセンセの言葉がたっぷり書かれており。
こうした漫画だったので、実に興味深く読ませていただきました。

※シスター長「ビルギッタ」
★★絵柄について ★★★
この表現が適切かどうか、わかりませんが。
本当に、純粋に感じたのは…。
通常シーン部分とか読んでいると、これ…「乙嫁語り/森薫」ではないか、とか思うとタイミングが、間々ありました。
前述したように、人を選ぶものではありますが。
お話だけでなく、作画面でも非常に高いレベルの作品です。
濃い線で、しっかりとした色づき。
黒色はそう濃くなく、適度なくらいな濃淡具合。
全体的なバランスも優れています。、
コマ割りは大・中・小と多彩で、変化ありつつ・見易さもありました。
後述する人物画ほか、背景・小物なども雰囲気たっぷり。
あちこち、実にお上手。
漫画はデフォルメは強く、派手目な表現。
やや極端なところあり、またリアルさもあるため…。
エロスさと共に、ちょっと顔芸的な可笑しさも感じてしまいました。
人物画は、身長と共にしっかりとした肉付きあるもの。
ベルバラみたいな(←詳しくしらないけれど)まつ毛の長い切れ長目。
縦長輪郭に、鼻筋しっかりの鼻。
お腹の描写とか、脇とかはフェチっぽいですね。
お好きな人には、ふさっとしたアンダーヘアとか良いと思います。
なお、裏表紙とか描かれてるので、ネタバレではないと判断して書きますが。
お年召したヒロインも、しっかり描かれており。(※色々な意味で)
ここでも、結構なパンチ力がありました。
★★収録話について ★★★ 8話+α収録
003:「聖淫母ビルギッタ」 8話・カラー原稿あり
191:「シスター長ビルギッタの過ち」
203:「ビルギッタ様回春・リンパマッサージ」 特別描き下ろし
隣の村からも大きく離れた修道院。
厳しくも優しいシスター長「ビルギッタ」を筆頭に、数名のシスターらが自給自足の生活をしておりました。
そのシスターのうち、1名は男子「イサク」が混じっており。
彼はそのシスター長「ビルギッタ」の実子だったのです。
ざっくりですが、そうした導入部。
シスターかつ母子、といったカップルを描いた長編ストーリー。
台詞に「巴里(ぱり)」・「倫敦(ろんどん)」といった地名も登場するなど、ヨーロッパを舞台とした作品です。
前述したように、風景・小物など、かなり綿密に描かれていて…。
ふと油断すると、なんの漫画を読んでいるのか、分かんなくなるくらいな完成度でした。
文化的な面についても、フィクションを交えつつも、世界観を大きく乱さないくらいになってます。
いや、そのあたりは本気で凄かったですよ。
ただし、エロス的なものは、派手でハードさあるもの。
特に5話以降は、お話のターニングポイントとなっていて…。
前半の描写は大人しかった、と知ることとなるでしょう。
ひでるさんが考える、ハードの頂点(※「このどんと」センセの漫画とか)ほどではなかったものの、これも結構な描写でした。
何度も書きましたが、くれぐれもご注意を。
初えっちが描かれる1話目。
冒頭、カラー部分からエロエロしくて…いいですね。
主人公「イサクくん」は、養子とかでなく。
どうやら、普通に「ビルギッタさん」の実子な様子。
…あれ、そんなん良かったっけ?
そもそも、父親って…とか思っていましたが。
すぐ3話目でざっくり判明することとなります。
(※なお、後で正確にはどうだったか、ちゃんと経緯描かれるのでお楽しみに)
しかし…「ビルギッタさん」は……シスターの割りにスタイルエロ過ぎやしませんかね。
教えるにしても、もっと段階とかなんとかあると思う。
まぁ、そんなんが良いんですけどね。
前半の「ビルギッタさん」の着ていた服がエロエロしくて素敵な2話目。
個人的には…2ページ目・上側の着衣えっちコマが好みです。
最終的にはエロくはなっていくものの。
中盤、中庭シーンでは私服姿の「ビルギッタさん」が見れます。
可愛らしいですね。
ここはまた、彼女の複雑な心情も伺えて、非常に興味深いものでした。
あ、そうした感覚なのね…。
ただ、シスターでもどうかと思うが。
なお、中頃ではお風呂シーン(※ちゃんと当時のお風呂)があり。
他シスター「サライ」・「マルヤム」らのヌードも見れます。
巡礼の旅の神徒がやって来る、という3話目。
冒頭から扉絵は…またぶっ飛んだ描写があるので、お楽しみに。
まぁ、手助けあればいいというのも分からんでないですが。
1人でやんなさいよ…。
なお、「イサクくん」の父親って~とか前述しておりますが。
こちらの描写見て、なるほどーって思いました。
あの場面、かなり彼らも驚いていたので。
やっぱり、こんなんは普通のことでないんでしょうね。

※シスター「サライ」・「マルヤム」
次に繋がる重要な回である4話目。
最近、調子の悪い「ビルギッタさん」がため、他シスターがサポートする、何やら温かさのある回。
まぁ、あんな派手にヤってて、気付かぬ訳ないですわね…。
この漫画が、明確に他と違うのは。
あのシチュエーションで、複数プレイにならんところ、だと思います。
しかし、1話目などで触れられていたように、彼女人望ありますね。
ターニングポイントの5話目。
前半にちらと描かれていた、聖地「サン・ノア」に赴く2人です。
なにゆえか、は…いちおう秘密ね。
「私よりずっと年上ですよ」
そうした台詞に驚く、聖女「アグリッパ」さまが登場。
読者によっては、彼女のが好みの方もいるかなぁ。
ちょろっとえっちシーンはあったので、お楽しみに。
前話は、あーした展開でしたが。
まぁ、こっちで彼女から色々と言われていた事のが普通でしょう。
それがため、1カ月ほど「聖淫母の儀」をすることとなったのです。
6、7話はそんなん。
特に6話では過去描写があり。
これまた、実に興味深いものでした。
ああ、なるほど。
ここでは、若い頃の「ビルギッタさん」が見れましたよー。
前述したように、描かれるプレイは結構なハードさあるものなのですけれど。
ちょっと感動的でした。
いや、これが本当に。
そんなこんなで、最終8話。
当然、詳細については伏せますが…いや、これまた凄い。
凄い、しか書けないですね。
個人的には、酒場の女主人さんが好き。
続く短編2話は、修道院時でのその他えっち。
「シスター長ビルギッタの過ち」は、またかなり趣の異なるプレイです。
まぁ、こんなん本編に組み込むの難しいですわね。
描き下ろし「ビルギッタ様回春・リンパマッサージ」は4ページのしョートもの。
他シスター「サライ」・「マルヤム」の2人が再登場。
タイトルそのまま、彼女らにマッサージされる流れでした。
★★リンクほか ★★★
「月曜日の恋人たち」
テーマ : 成年コミック・マンガ
ジャンル : アダルト