■被愛妄想 (中村卯月)
★まんがデーター [15.0/20.0]
・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●◎○
・属性 : [一般] サスペンス、学園
・構成 : カラー(4P)、6話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき、合間にイラスト。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「中村卯月(なかむら・うずき)」センセの「被愛妄想 1巻」です。
※ヒロイン特集1:初対面の「奏さん」
【 構成・絵柄 】
巻数続く長編漫画。
タイトルそのまま、恋愛感情が暴走していくタイプのお話。
紹介帯では”セクシャル・サイコホラー”と表現されていました。
精神的な恐怖ですね。
背筋が凍る、というやつですよ。
ただ、こちらの場合はまだ恋愛という面のが強く。
描かれているのもセンセであるためか、えっち面が目立っていました。
いちおう直接行為はなく、独りえっちとパンチラくらい。
妄想部分ではバストトップの描写もありましたけど…基本そっち期待するものではないですからね。
そうした彼女が発揮するブラック面をお楽しみください。
強く太めな線での絵柄。
お話もあってか黒が目立っていて。
描き込みもそこそこなため、こってりとした味わいです。
枠間は確保されており、コマ割りもそう複雑でなく。
原稿としては比較的すっきりしていました。
漫画っぽさあるものの、キャラ絵はリアル寄り。
身長あり、鼻もしっかり描かれてます。
綺麗にまとまっていて、普通には問題ないでしょう。
個人的ですが、やや動きにぎこちなさを感じるんですね。
ただ、変な話…漫画のネタがため、それがあまり気になりません。
特に引っ掛かりませんでした。
癖は強めで漫画も同様なため、人を選ぶと思います。
ネタとの相性はいいので、↓表紙に違和感なければ大丈夫でしょう。
【 収録話 】 6話収録
新年度に新しいクラス2-Cを受け持つこととなった教師「門前一真」
そちらには学園長の娘「野枝奏(のえだ・かなで)」がおりました。
眼鏡でみつ編みな彼女の第一印象は黒く重く籠ったようで、”ナイーブそうな娘”であり。
なるたけ普通に接しようと心がけていたところ、詩集の話題を切っ掛けに図書委員だった彼女と打ち解けることが出来たのです。
しかし、本の返却のため約束の時刻に図書室へ向かったところ…。
「一真」は驚くべき光景を目にしたのでした。
だいたいそうしたオープニング。
サンペンスホラーという感じですね。
読んでぱっと思い出したのが、「こはるの日々/大城 ようこう」でした。
やはりラブ暴走な漫画ですわね。
そちらは絵柄からラブコメっぽい可愛らしいもので。
ヒロインの特殊さがよりギャップとして目立っていました。
こちらは絵柄で言えばリアル寄り。
「奏さん」を一言で言い表すならば、エロと狂気。
まだ1巻であるためか、目立っていたのはエロス部分でした。
成年漫画であれば、直接行為に至ったりして、なんのかんの続いたりなんだりするんですが。
彼女の場合は”学園長の娘”であり、教師で妻と娘もいる「一真くん」には手をつけるほどの度胸もなく。
さらに、「奏さん」のアピールに女学生っぽい初々しさがなく。
彼を大いに混乱させることとなるのでした。
狂気が見え始めるのは、単行本で後半あたり。
個人的にタイミングとしてはいいくらいだと思います。
あまり早すぎると軽くなっちゃいますからね。
あとは次巻へ持ち越しでしょう。
※ヒロイン特集2:恋する「奏さん」
出会いの1話は、上で示した図書室の目撃部分まで。
せっかく打ち解けた相手が、約束した時刻であーしたことをしていたら…確かに、普通はちょっと引くか。
いちおう教師と生徒ですもんね。
前述もしてますけど、成年系であればまったく違う展開になるところなんですが(笑)
「奏さん」は大人しそうな眼鏡キャラ。
ふとこちらを確認したような視線がえっちでした。
2話目は彼女の父親である学園長が登場。
ああ、なるほど。
うっとおしい部類ですね。
「奏さん」と直接会話するようなシーンはなかったものの、なんとなく想像できそうな感じ。
ちょっとですが、それを示唆するような場面もありました。
こちらは朝の混みあったバスで、彼女と鉢合わせるというもの。
ぶっちゃけ、ここは羨ましい気もしました。
なお、みつ編みだった髪はここから下ろしていて。
「奏さん」、色気アップという印象です。
授業風景が見れる3話目。
「一真くん」は若い雰囲気ですけど、授業など彼女に関わらない部分では巧くやってましたよ。
こちらは抜き打ちテストからの展開。
いままではまだ可愛らしさもあったんですが…教室内でアレは危険。
途中の会話も噛み合ってないですね。
ラストでは後悔の念が書かれていましたが、そう簡単なものではないと思いますよ。
合間の反転イラストが怖くて楽しい。
生徒「夏天目一美(なばため・かずみ)」さんが目立つ4話目。
彼女は「奏さん」の数少ない友人で、1話目ほかなにげに3話でも目立つ役回りをしていました。
なお、彼女が持ってきた鉢植えが事件を巻き起こすこととなるのです。
ここはポイントとなる回なので、特にじっくり読むのがオススメ。
後半は皆さんが期待している展開だと思います。
ただ、「夏天目さん」の一言には度肝を抜かれました。
ええー、そっちなのか!?
オチまでのくだりも注目です。
独りえっちな「奏さん」からの5話目。
成年ではないので、誰かに目撃されたりはしません(笑)
自宅ではお嬢様呼ばれてるんですね。
職員会議では、4話での問題が取り上げられています。
ここで「一真くん」にとって救いなのは、同僚教師が慰めてくれているところ。
まぁ、それどころではないのでしょうけれど。
「奏さん」がカッターの刃(刃部分だけ)をちらつかせるようになるのは、こちらから。
途中のコマで包帯がないような気がするんですが、あれは描き忘れかなぁ。
6話目が収録ではラスト。
わざわざ職員室まで「奏さん」が弁当を作って持ってくるというもの。
単純に恐ろしいのは、断わってもなお毎日弁当を作って持ってくるところでしょう。
さらに後半。
4話目での成果が出ており、「一真くん」の知らぬところで彼女の魔の手が…。
これからどうなってしまうんでしょう。
※ヒロイン特集3:狂気な「奏さん」
なかなかいいところで終わってしまいました。
2巻以降、どうした展開になるのか期待。
ただ、先に上げた「こはるの日々」は巻数が進むにつれて刺さりが弱くなってしまったので。
あまり引っ張ってもマンネリになってしまいそうなので、個人的には2巻完結くらいがいいと思いました。
【 その他 】
そんなこんなで「中村卯月」センセでした。
ブログではだいぶ以前に「琥珀ノ華」を紹介しています。
ざっと数えたところ、だいたい19か20冊目くらいだと思います。
そう、正直なところ、あまり漫画が肌に合わない方でした。
絵的にはいいんですけどね。
今回もそれはなんとなく感じるものの…。
あの濃いめで、デフォルメ強い絵柄と、この狂気なお話がぴったりと合っていて。
高い完成度になっていました。
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・絵柄 :●●●◎○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●◎○
・属性 : [一般] サスペンス、学園
・構成 : カラー(4P)、6話収録、現在1巻まで発売中。
・おまけ: あとがき、合間にイラスト。
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「中村卯月(なかむら・うずき)」センセの「被愛妄想 1巻」です。
※ヒロイン特集1:初対面の「奏さん」
【 構成・絵柄 】
巻数続く長編漫画。
タイトルそのまま、恋愛感情が暴走していくタイプのお話。
紹介帯では”セクシャル・サイコホラー”と表現されていました。
精神的な恐怖ですね。
背筋が凍る、というやつですよ。
ただ、こちらの場合はまだ恋愛という面のが強く。
描かれているのもセンセであるためか、えっち面が目立っていました。
いちおう直接行為はなく、独りえっちとパンチラくらい。
妄想部分ではバストトップの描写もありましたけど…基本そっち期待するものではないですからね。
そうした彼女が発揮するブラック面をお楽しみください。
強く太めな線での絵柄。
お話もあってか黒が目立っていて。
描き込みもそこそこなため、こってりとした味わいです。
枠間は確保されており、コマ割りもそう複雑でなく。
原稿としては比較的すっきりしていました。
漫画っぽさあるものの、キャラ絵はリアル寄り。
身長あり、鼻もしっかり描かれてます。
綺麗にまとまっていて、普通には問題ないでしょう。
個人的ですが、やや動きにぎこちなさを感じるんですね。
ただ、変な話…漫画のネタがため、それがあまり気になりません。
特に引っ掛かりませんでした。
癖は強めで漫画も同様なため、人を選ぶと思います。
ネタとの相性はいいので、↓表紙に違和感なければ大丈夫でしょう。
【 収録話 】 6話収録
新年度に新しいクラス2-Cを受け持つこととなった教師「門前一真」
そちらには学園長の娘「野枝奏(のえだ・かなで)」がおりました。
眼鏡でみつ編みな彼女の第一印象は黒く重く籠ったようで、”ナイーブそうな娘”であり。
なるたけ普通に接しようと心がけていたところ、詩集の話題を切っ掛けに図書委員だった彼女と打ち解けることが出来たのです。
しかし、本の返却のため約束の時刻に図書室へ向かったところ…。
「一真」は驚くべき光景を目にしたのでした。
だいたいそうしたオープニング。
サンペンスホラーという感じですね。
読んでぱっと思い出したのが、「こはるの日々/大城 ようこう」でした。
やはりラブ暴走な漫画ですわね。
そちらは絵柄からラブコメっぽい可愛らしいもので。
ヒロインの特殊さがよりギャップとして目立っていました。
こちらは絵柄で言えばリアル寄り。
「奏さん」を一言で言い表すならば、エロと狂気。
まだ1巻であるためか、目立っていたのはエロス部分でした。
成年漫画であれば、直接行為に至ったりして、なんのかんの続いたりなんだりするんですが。
彼女の場合は”学園長の娘”であり、教師で妻と娘もいる「一真くん」には手をつけるほどの度胸もなく。
さらに、「奏さん」のアピールに女学生っぽい初々しさがなく。
彼を大いに混乱させることとなるのでした。
狂気が見え始めるのは、単行本で後半あたり。
個人的にタイミングとしてはいいくらいだと思います。
あまり早すぎると軽くなっちゃいますからね。
あとは次巻へ持ち越しでしょう。
※ヒロイン特集2:恋する「奏さん」
出会いの1話は、上で示した図書室の目撃部分まで。
せっかく打ち解けた相手が、約束した時刻であーしたことをしていたら…確かに、普通はちょっと引くか。
いちおう教師と生徒ですもんね。
前述もしてますけど、成年系であればまったく違う展開になるところなんですが(笑)
「奏さん」は大人しそうな眼鏡キャラ。
ふとこちらを確認したような視線がえっちでした。
2話目は彼女の父親である学園長が登場。
ああ、なるほど。
うっとおしい部類ですね。
「奏さん」と直接会話するようなシーンはなかったものの、なんとなく想像できそうな感じ。
ちょっとですが、それを示唆するような場面もありました。
こちらは朝の混みあったバスで、彼女と鉢合わせるというもの。
ぶっちゃけ、ここは羨ましい気もしました。
なお、みつ編みだった髪はここから下ろしていて。
「奏さん」、色気アップという印象です。
授業風景が見れる3話目。
「一真くん」は若い雰囲気ですけど、授業など彼女に関わらない部分では巧くやってましたよ。
こちらは抜き打ちテストからの展開。
いままではまだ可愛らしさもあったんですが…教室内でアレは危険。
途中の会話も噛み合ってないですね。
ラストでは後悔の念が書かれていましたが、そう簡単なものではないと思いますよ。
合間の反転イラストが怖くて楽しい。
生徒「夏天目一美(なばため・かずみ)」さんが目立つ4話目。
彼女は「奏さん」の数少ない友人で、1話目ほかなにげに3話でも目立つ役回りをしていました。
なお、彼女が持ってきた鉢植えが事件を巻き起こすこととなるのです。
ここはポイントとなる回なので、特にじっくり読むのがオススメ。
後半は皆さんが期待している展開だと思います。
ただ、「夏天目さん」の一言には度肝を抜かれました。
ええー、そっちなのか!?
オチまでのくだりも注目です。
独りえっちな「奏さん」からの5話目。
成年ではないので、誰かに目撃されたりはしません(笑)
自宅ではお嬢様呼ばれてるんですね。
職員会議では、4話での問題が取り上げられています。
ここで「一真くん」にとって救いなのは、同僚教師が慰めてくれているところ。
まぁ、それどころではないのでしょうけれど。
「奏さん」がカッターの刃(刃部分だけ)をちらつかせるようになるのは、こちらから。
途中のコマで包帯がないような気がするんですが、あれは描き忘れかなぁ。
6話目が収録ではラスト。
わざわざ職員室まで「奏さん」が弁当を作って持ってくるというもの。
単純に恐ろしいのは、断わってもなお毎日弁当を作って持ってくるところでしょう。
さらに後半。
4話目での成果が出ており、「一真くん」の知らぬところで彼女の魔の手が…。
これからどうなってしまうんでしょう。
※ヒロイン特集3:狂気な「奏さん」
なかなかいいところで終わってしまいました。
2巻以降、どうした展開になるのか期待。
ただ、先に上げた「こはるの日々」は巻数が進むにつれて刺さりが弱くなってしまったので。
あまり引っ張ってもマンネリになってしまいそうなので、個人的には2巻完結くらいがいいと思いました。
【 その他 】
そんなこんなで「中村卯月」センセでした。
ブログではだいぶ以前に「琥珀ノ華」を紹介しています。
ざっと数えたところ、だいたい19か20冊目くらいだと思います。
そう、正直なところ、あまり漫画が肌に合わない方でした。
絵的にはいいんですけどね。
今回もそれはなんとなく感じるものの…。
あの濃いめで、デフォルメ強い絵柄と、この狂気なお話がぴったりと合っていて。
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