■朽ち果てた箱の中 (神楽もろみ)
★まんがデーター [17.0/20.0]
・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 単独プレイ、コメディー、アイテム、百合
・構成 : カラー(8P)、8話(うち「朽ち果てた箱の中」×2、
「ボックスシリーズ」×6)
・おまけ: あとがき、カラーイラスト、
カバー裏に4コマ漫画「パンドラボックス0話」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神楽もろみ(かぐら・もろみ)」センセの「朽ち果てた箱の中」です。
※家庭教師「彩さん」
【 構成・絵柄 】
収録は8話とやや少な目なのですが。
各話ページ量は多く、全体で200以上にまで到達しており。
読み応えは、まったく問題ありません。
表題作はカラー原稿のショートものと短編での連続。
別視点での風景ですね。
残りの6話は、実は同一世界で2系統のお話となっており。
最終的には全集合し、派手な絵を見せてくれます。
そうした構成がため、大きく分けてお話は2本という単行本なのでした。
ジャンルは…コメディーになるのかなぁ。
成年漫画ですが、普通に男女でえっちしてるのはごく僅か。
回数ではアイテム用いての単独プレイが最も多いという、なかなか変則的な仕上がりです。
いわゆるラブコメとは異なり、プレイは結構斜め上に振り切れていたので…。
女性同士などもあり、このあたりは読み手を選ぶかなぁ。
個人的にそうドギツイ感じはなかったのですが、得意でないかもしれない方はご注意ください。
しっかりとした濃いめな線での作画。
全体の色づきは普通くらいですが、色彩はやや強め。
描き込みはだいたいちょうど良いくらいだと思います。
原稿時期に差があり、多少の違いがあります。
ただ、そう極端ではなく、徐々に洗練されていった感覚、
もともとお上手で画風も確立されていたようなので、読む分にはほぼ問題ないでしょう。
表現は派手目でややコメディー寄り。
それでいて人物にはリアルな味わいもあり、またちょっとしたコマには緊張感も感じられ。
なんというか、独特な空気漂う漫画群となっています。
若干表現を控えると、じんわりとしたサスペンスちっくな漫画になりそう。
カラー絵はまた雰囲気違うので、判断については紹介帯のカット絵と共に確認するのが良いでしょう。
【 収録話 】 8話収録
005:「箱の中の世界」 カラー原稿
011:「朽ち果てた箱の中」
こちらが表題作。
当然ながら↓表紙はこちらの作品。
ただし絵は作中の場面ではなかったですね。
冒頭の「箱の中の世界」はカラー原稿6ページ。
とある小屋に三つ編みな女の子が向かい、単独プレイする~というもの。
「昨日の~」なんてあったので、毎日利用してるのかな。
ふと、オチページのコマにて、ちょっとしたスキ間が見え、なんとなく気になったのですが。
続く「朽ち果てた箱の中」で判明。
こちらの視点はその小屋の外。
彼女の行為を、偶然覗いてしまった「さとる」くんです。
まだそれが何なのか、分からないくらいの年齢である彼。
ふと声を出したため気付かれてしまったのですが…慌てて逃げだして、それっきり。
場面はそれから数年後。
大人になった「さとるくん」は、その小屋がまだ残っていたことに気付き。
中からあの声が聞こえて来たのです~というのがメイン。
…ちょっと怖いですよね。
裏表紙があんなんだったので、これはホラー系かと思いきや。
後半はちょっとイイ感じに。
ヒントは今回の冒頭にありました。
来年が楽しみね。
※左:「朽ち果てた箱の中」の女性、右:葵ちゃん
037:「パンドラボックス①」
121:「パンドラボックス②」
良い匂いがする家庭教師「彩」を性的に好いていた「葵」
彼女の想いは会う度にエスカレートしており…。
今では全裸で彼女の家まで向かい、その明かりを見ながら単独プレイをするまでになっていたのでした。
しかし、次の家庭教師の日に~という流れ。
カバー裏にはこちらの4コマが収録されているのですが。
これが0話というべき内容で、あーなるその前になにがあったのか、初対面の2人から把握することができます。
なるほど、だいぶ斜め上だー。
こちら本編の前半では、さっぱりとした美人系な女子「彩さん」と、眼鏡で真面目な雰囲気ながら変態的にまでなっていた「葵ちゃん」という構図だったのですが。
素を見せた「彩さん」が凄い。
まぁ、「葵ちゃん」はMっぽかったので、あれで逆に良かったのかもしれませんが。
そもそも、同性相手で受け入れてくれた(←ある程度ね)のは喜ばしいことかな。
2話目はバレンタイン風景。
すっかり付き合っている(?)2人なのですが。
「葵ちゃん」へのプレゼントがエグい。
ホテルまで運んできたというのも、もの凄いですけどね。
ローションは「彩さん」自ら調合したようでしたが、あっちは誰が作ったんだろう。
後半はホワイトデー風景で…今度は「葵ちゃん」がプレゼントするというもの。
珍しく「彩さん」の可愛らしい姿が見れるので、必見です。
オチはあーでしたが…そうなる事も踏まえて「葵ちゃん」は作戦立てたのではなかろうか。
Mっ娘ですからね。
061:「トイボックス①」
089:「トイボックス②」
149:「トイボックス③」
175:「お姉ちゃんのおもちゃ箱」
頭が良く、美人でスタイル抜群。
そして良い匂いがするという、完璧な姉を持つ「サトミ」ちゃん。
その秘密を握るべく、出かけた彼女の部屋に侵入したのですが…そこでえっちなオモチャを発見してしまったのでした。
まさか、と思っていましたが…察しの良い方、そうでなのです。
彼女の姉というのは、先のエピソードでも出演していた「彩さん」でした。
なるほど。
主役は妹「サトミちゃん」で、こちらは彼女の単独プレイがメイン。
リアクションが可愛らしく、単行本を一気にコメディー調にしてくれていました。
オチからの流れで、「彩さん」が色々教えてくれるようになった2話目。
実妹になにしてんだか(笑)
故あって体調を崩してしまう「サトミちゃん」を、クラスメイト「松村佳乃」が学校からの届け物をするというもの。
その応対に出た、「彩さん」のメイン回です。
意外な方向に展開していきました。
女性を相手(※先の「葵ちゃん」ね)にしてましたが、男性もキッチリ許容範囲である両刀な彼女。
女の子のように可愛らしい彼をそのまま帰す筈もなく。
しっかり頂くこととなるのでした。
本来ならば…美人なお姉さんのお相手できるというのは幸せな事なのですが。
こと「彩さん」について、そう感じないのはなぜだろう(笑)
Sっ気全開にしていましたよー。
喰われる寸前にて、彼の告白に注目。
姉として実妹を可愛く思っているのは間違いないとは思うのですが…アレでいいのか。
※妹「サトミちゃん」
そんなこんなで、3話目は諸々の決着回(?)です。
思わず口を滑らせてる「彩さん」と、見逃さず突っ込む「サトミちゃん」が楽しい。
姉妹って感じですよねー。
収録の漫画色々ありましたが、こちらが唯一健全…うん、まぁ健全な関係・カップルでした。
巻末「お姉ちゃんのおもちゃ箱」は、ボックスシリーズのキャラが全集合するお話。
双方漫画の中心にいるのが姉「彩さん」であり。
まさに、彼女の思うがままという世界になっています。
冒頭からぶっ飛ばしてましたねー。
「サトミ」・「佳乃」カップルに強要した、羞恥プレイが好き。
せっかく想い通じたのだから、ほっといてあげてください。
今後も2人はお姉ちゃんの介入を受け続けるんだろうなぁ。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「神楽もろみ」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
タイトル、そして↓表紙の雰囲気から…。
サスペンス・ミステリーみたいな、精神的にじわじわくる怖い漫画なのかと思っていましたが。
(※特に裏表紙は何か暗示しているようでおっかないですね)
こんなコメディーちっくな漫画だとは!
怖いのが得意ではないので、結果的には良かったですけどね。
紹介帯のカット絵が楽しい感じで、それを信じて正解でした。
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・絵柄 :●●●●○
・お話 :●●●●○
・漫画 :●●●●○
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 単独プレイ、コメディー、アイテム、百合
・構成 : カラー(8P)、8話(うち「朽ち果てた箱の中」×2、
「ボックスシリーズ」×6)
・おまけ: あとがき、カラーイラスト、
カバー裏に4コマ漫画「パンドラボックス0話」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「神楽もろみ(かぐら・もろみ)」センセの「朽ち果てた箱の中」です。
※家庭教師「彩さん」
【 構成・絵柄 】
収録は8話とやや少な目なのですが。
各話ページ量は多く、全体で200以上にまで到達しており。
読み応えは、まったく問題ありません。
表題作はカラー原稿のショートものと短編での連続。
別視点での風景ですね。
残りの6話は、実は同一世界で2系統のお話となっており。
最終的には全集合し、派手な絵を見せてくれます。
そうした構成がため、大きく分けてお話は2本という単行本なのでした。
ジャンルは…コメディーになるのかなぁ。
成年漫画ですが、普通に男女でえっちしてるのはごく僅か。
回数ではアイテム用いての単独プレイが最も多いという、なかなか変則的な仕上がりです。
いわゆるラブコメとは異なり、プレイは結構斜め上に振り切れていたので…。
女性同士などもあり、このあたりは読み手を選ぶかなぁ。
個人的にそうドギツイ感じはなかったのですが、得意でないかもしれない方はご注意ください。
しっかりとした濃いめな線での作画。
全体の色づきは普通くらいですが、色彩はやや強め。
描き込みはだいたいちょうど良いくらいだと思います。
原稿時期に差があり、多少の違いがあります。
ただ、そう極端ではなく、徐々に洗練されていった感覚、
もともとお上手で画風も確立されていたようなので、読む分にはほぼ問題ないでしょう。
表現は派手目でややコメディー寄り。
それでいて人物にはリアルな味わいもあり、またちょっとしたコマには緊張感も感じられ。
なんというか、独特な空気漂う漫画群となっています。
若干表現を控えると、じんわりとしたサスペンスちっくな漫画になりそう。
カラー絵はまた雰囲気違うので、判断については紹介帯のカット絵と共に確認するのが良いでしょう。
【 収録話 】 8話収録
005:「箱の中の世界」 カラー原稿
011:「朽ち果てた箱の中」
こちらが表題作。
当然ながら↓表紙はこちらの作品。
ただし絵は作中の場面ではなかったですね。
冒頭の「箱の中の世界」はカラー原稿6ページ。
とある小屋に三つ編みな女の子が向かい、単独プレイする~というもの。
「昨日の~」なんてあったので、毎日利用してるのかな。
ふと、オチページのコマにて、ちょっとしたスキ間が見え、なんとなく気になったのですが。
続く「朽ち果てた箱の中」で判明。
こちらの視点はその小屋の外。
彼女の行為を、偶然覗いてしまった「さとる」くんです。
まだそれが何なのか、分からないくらいの年齢である彼。
ふと声を出したため気付かれてしまったのですが…慌てて逃げだして、それっきり。
場面はそれから数年後。
大人になった「さとるくん」は、その小屋がまだ残っていたことに気付き。
中からあの声が聞こえて来たのです~というのがメイン。
…ちょっと怖いですよね。
裏表紙があんなんだったので、これはホラー系かと思いきや。
後半はちょっとイイ感じに。
ヒントは今回の冒頭にありました。
来年が楽しみね。
※左:「朽ち果てた箱の中」の女性、右:葵ちゃん
037:「パンドラボックス①」
121:「パンドラボックス②」
良い匂いがする家庭教師「彩」を性的に好いていた「葵」
彼女の想いは会う度にエスカレートしており…。
今では全裸で彼女の家まで向かい、その明かりを見ながら単独プレイをするまでになっていたのでした。
しかし、次の家庭教師の日に~という流れ。
カバー裏にはこちらの4コマが収録されているのですが。
これが0話というべき内容で、あーなるその前になにがあったのか、初対面の2人から把握することができます。
なるほど、だいぶ斜め上だー。
こちら本編の前半では、さっぱりとした美人系な女子「彩さん」と、眼鏡で真面目な雰囲気ながら変態的にまでなっていた「葵ちゃん」という構図だったのですが。
素を見せた「彩さん」が凄い。
まぁ、「葵ちゃん」はMっぽかったので、あれで逆に良かったのかもしれませんが。
そもそも、同性相手で受け入れてくれた(←ある程度ね)のは喜ばしいことかな。
2話目はバレンタイン風景。
すっかり付き合っている(?)2人なのですが。
「葵ちゃん」へのプレゼントがエグい。
ホテルまで運んできたというのも、もの凄いですけどね。
ローションは「彩さん」自ら調合したようでしたが、あっちは誰が作ったんだろう。
後半はホワイトデー風景で…今度は「葵ちゃん」がプレゼントするというもの。
珍しく「彩さん」の可愛らしい姿が見れるので、必見です。
オチはあーでしたが…そうなる事も踏まえて「葵ちゃん」は作戦立てたのではなかろうか。
Mっ娘ですからね。
061:「トイボックス①」
089:「トイボックス②」
149:「トイボックス③」
175:「お姉ちゃんのおもちゃ箱」
頭が良く、美人でスタイル抜群。
そして良い匂いがするという、完璧な姉を持つ「サトミ」ちゃん。
その秘密を握るべく、出かけた彼女の部屋に侵入したのですが…そこでえっちなオモチャを発見してしまったのでした。
まさか、と思っていましたが…察しの良い方、そうでなのです。
彼女の姉というのは、先のエピソードでも出演していた「彩さん」でした。
なるほど。
主役は妹「サトミちゃん」で、こちらは彼女の単独プレイがメイン。
リアクションが可愛らしく、単行本を一気にコメディー調にしてくれていました。
オチからの流れで、「彩さん」が色々教えてくれるようになった2話目。
実妹になにしてんだか(笑)
故あって体調を崩してしまう「サトミちゃん」を、クラスメイト「松村佳乃」が学校からの届け物をするというもの。
その応対に出た、「彩さん」のメイン回です。
意外な方向に展開していきました。
女性を相手(※先の「葵ちゃん」ね)にしてましたが、男性もキッチリ許容範囲である両刀な彼女。
女の子のように可愛らしい彼をそのまま帰す筈もなく。
しっかり頂くこととなるのでした。
本来ならば…美人なお姉さんのお相手できるというのは幸せな事なのですが。
こと「彩さん」について、そう感じないのはなぜだろう(笑)
Sっ気全開にしていましたよー。
喰われる寸前にて、彼の告白に注目。
姉として実妹を可愛く思っているのは間違いないとは思うのですが…アレでいいのか。
※妹「サトミちゃん」
そんなこんなで、3話目は諸々の決着回(?)です。
思わず口を滑らせてる「彩さん」と、見逃さず突っ込む「サトミちゃん」が楽しい。
姉妹って感じですよねー。
収録の漫画色々ありましたが、こちらが唯一健全…うん、まぁ健全な関係・カップルでした。
巻末「お姉ちゃんのおもちゃ箱」は、ボックスシリーズのキャラが全集合するお話。
双方漫画の中心にいるのが姉「彩さん」であり。
まさに、彼女の思うがままという世界になっています。
冒頭からぶっ飛ばしてましたねー。
「サトミ」・「佳乃」カップルに強要した、羞恥プレイが好き。
せっかく想い通じたのだから、ほっといてあげてください。
今後も2人はお姉ちゃんの介入を受け続けるんだろうなぁ。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「神楽もろみ」センセでした。
こちらが初単行本とのこと。
おめでとうございます!
タイトル、そして↓表紙の雰囲気から…。
サスペンス・ミステリーみたいな、精神的にじわじわくる怖い漫画なのかと思っていましたが。
(※特に裏表紙は何か暗示しているようでおっかないですね)
こんなコメディーちっくな漫画だとは!
怖いのが得意ではないので、結果的には良かったですけどね。
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No title
バレンタインのアレは彩さんが開発者みたいですよ。
(10ページ目の3コマ目に小さく矢印で表記されてます)
大学の研究室で何作ってんだか…。
それにしても、巻末に記載してある作者の嗜好のせいか、
各種玩具の描写と動きがリアルですね(笑)
机の上に落としたローターの動きとか。
とにかく見境無い彩さんが好きです。
(10ページ目の3コマ目に小さく矢印で表記されてます)
大学の研究室で何作ってんだか…。
それにしても、巻末に記載してある作者の嗜好のせいか、
各種玩具の描写と動きがリアルですね(笑)
机の上に落としたローターの動きとか。
とにかく見境無い彩さんが好きです。
ありがとうございます!
見直しました、ありがとうございます!
気付かなかったか、見てもスルーしていたか…。
やっぱり自分でも試したりはしたんでしょうかね。
私は「サトミちゃん」が心配です。
気付かなかったか、見てもスルーしていたか…。
やっぱり自分でも試したりはしたんでしょうかね。
私は「サトミちゃん」が心配です。