■群青群像 (荒井啓)
★まんがデーター [20.0/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 巨乳、学生、眼鏡
・構成 : 9話収録
(うち「僕は彼女の名前も知らない」×2、「砲丸彼女」×3)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「あひるとアカネ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「荒井啓(あらい・けい)」センセの「群青群像」です。
※左:高橋さん、右:酒井千恵子
【 構成・絵柄 】
収録は複数話と短編での構成。
全9話で、6エピソードとなっています。
描き下ろしもしっかりページ量のある短編漫画でしたよ。
ジャンルは…難しいな、えっちストーリー、ですかね。
コメディー的な軽さはなく、かといって重過ぎる訳でなく。
ラブコメとか恋愛話みたいに、甘かったり、青春していたりもすることもなく。
ちょっと危うい立ち位置のヒロインらが特徴的でした。
(※そんな表現が最も合うかな…と)
センセはあとがきにて、
”バッドエンドにならない、なんとなく良かったなーという作品”
~というようなことを言っていましたが。
なるほど、確かにそんなんだ。
個人的な感覚では、ギリギリバッドエンドを回避して、小さな幸せみつけたという感じ。
ただし、いわゆる完全な悪人が登場しないこともあってか、ドン底まで落ちていかないのがいいんだろうか。
癖はあるので、得意でなさそうな方は気を付けて。
巨乳はたくさん、眼鏡ヒロインは3名登場しているので、そんなんお好きな方にはより良いでしょう。
さらりとした繊細な線での作画。
淡い色彩で白比率は高く、黒色は真っ黒でなく。
特に髪の毛の描写は、絶妙な線・色の調整によって、一本一本が生きているかのようでした。
また描き込みのバランス良く、背景や小物も実にお上手。
適度にメリハリもあってしつこくなく。
漫画を邪魔することなく盛り上げています。
コマ割りなど変化も大きいのですが、お話に溶け込むように馴染んでいて。
読むに引っ掛かる、見辛いなどはありません。
人物絵は漫画らしいデフォルメありつつも、リアルっぽい雰囲気もあり。
人を選ばないだろう、魅力的な仕上がりです。
全体丁寧で乱れ、崩れはなく、素朴さのある綺麗な画面。
彩色絵のカバーとはやや雰囲気異なるのですが、白黒絵は他であまり見られない素敵ななもの。
判断については、プラス判定で全然問題ないでしょう。
【 収録話 】 9話収録
003:「僕は彼女の名前も知らない」 前後編
見知らぬ先輩の女子から声を掛けられた「野田直人」
それ以降、校内外でえっちする際の見張り役を忠実に守っていたのでした。
特に覗くでも加わるでも報酬もらう…でもなく、最中の真横で本を読んでいた彼。
ちょっと異様な姿ですね。
そんな彼の感情が描かれのは、中盤あたりから。
「直人くん」は自分の行いを後悔することとなるのですが。
うーん。
彼の言動、雰囲気などを見る限り、当人が考えてるほどの影響力はないように思いました。
(※どうやったのか、描かれてなかったですが)
そもそも複数男子らとおおっぴらに関係していて、また彼女のああした性格もあるので、そっちではないかな。
本編はあんなでしたが、オチは爽やかでしたよ。
※原口ともよ
065:「スクラップガール アンド ティーチャー」
私立の有名学校から、問題あったとかで転校してきた「高橋」
ダメな方で目立っており、なんとなく意識に残っていたところ。
放課後の学校にて、驚くべき場面と遭遇してしまったのでした。
教師と生徒のカップル。
授業中には堂々と居眠りしており、同級生らとも無抵抗・無感情にえっちしていたりしていて。
それでいて指導室ではいきなり饒舌になっているなど、ぶっ壊れっぷりが恐ろしい彼女。
彼とは…なんらか波長合うのを感じたのかな。
もしなんらかあって、問題発生したとしても、全然動じなさそうね。
ただ、2人は結構お似合いだと思います。
この後巧くいけぱいいな。
091:「あひるとアカネ」 描き下ろし
美人で気さくで、クラスの人気者だった「アカネ」
彼女に対し、劣等感のあった「あひる」はひょんな切っ掛けで友人となり。
少しでも彼女に近づくべく、同じことをしてみるのでした。
16ページの描き下ろし。
確かにタイプは全然異なるんでしょうけれど。
ハッキリ言って、「あひるちゃん」はまた違う魅力のある娘さんでした。
巨乳ですしね。
当人自身には、なかなか自己評価変えられないんだろうけど。
漫画にて、やってる事の問題はあるものの。
最中ではしっかり「あひる」を気遣っていて、オチにてああした発言している、など。
ヒロイン2人の関係が爽やかで、心温まるエピソードでした。
107:「お隣さんは恋わずらい」
アパートで隣の娘と親しくなっていた「田中耕一」
その関係から彼女の母「酒井千恵子」ともちらほら話すようになっていたところ。
とある事件を切っ掛けに、急接近することとなったのでした。
眼鏡の可愛い人妻「千恵子さん」
娘さんも美人になるかな。
「千恵子さん」は立派な巨乳の持ち主で、通常でもかなり目立つらしく。
アルコール入った際には、愚痴ったりしています。
えっちへの流れが自然でリアルっぽくて素敵。
これは…娘さんがあーした事件起こさなければあり得なかっただろうなぁ。
彼女に感謝。
133:「奥様はセックスフレンド」
部長の家にお邪魔することとなった「今井」
その妻「橘(旧姓)希美子」とは同じ部署の先輩・後輩という間柄で親しかったのですが…。
付き合っていなかったものの、実は関係もあったのです。
収録ヒロインのうち、先の「千恵子さん」と並んで好みです。
(また、これら2話は収録のうちだいぶ軽めなテイストですね)
彼とはタイトル通りな関係。
いわゆる恋人同士ではないため甘い空気は流れないのですが、えっちに発展していきます。
完全に脱がさない着衣えっち(※後半の数ページは全裸)で、「希美子さん」の黒下着がセクシーでした。
冒頭でのちょっとしたハプニングとか…。
あるいは、部長全て知ってたりして…とか考えましたが、どうでしょう。
※左:橘希美子、右:大西晶
159:「砲丸彼女」 前中後編
陸上部で砲丸投げの選手で、筋肉バカと称されていた「大西晶」
彼女と幼馴染み・同クラスの「橘薫」は、それまでの親しい関係もあって素直になれていなかったのですが…。
そうした頃、彼女は”鼻メガネ”と馬鹿にされる冴えない教師「秀之」と頻繁に関係を持っていたのでした。
教師・生徒らとの三角関係を描いた良作品。
まず、あんな「晶ちゃん」が…あの中年教師「秀之」と積極的に関係していた9ページに驚き。
実は2人のえっちシーンは、その前・6ページの段階に描かれていているのですが…。
普通、彼に弱味を握られてるとか、なんとかを想像するじゃーないですか。
あれれ、って思わされるのよ。
タイトル通り、いかにもアスリートな「晶ちゃん」
筋肉質なスタイルと日焼け跡が魅力的…ではあるのですが。
幼馴染み「薫くん」とのやり取りはいかにもって感じで秀逸。
まぁ、あの年頃の2人、しかも幼馴染みで変に親しいこともあって、なかなか難しいだろうなぁ。
(中盤での流れは、だいぶ彼は頑張っていたと思います)
そんな訳で。
「晶ちゃん」は…女性な部分を彼に見出され、また開発されたことで深く傾倒していったのではないでしょうか。
さて、冴えない教師「秀之」
彼は変態でしたが、いわゆる悪人でなく。
聖職者としての良心がためか、はたまた彼なりの美学がためか。
結果的には、そう簡単にくっつかなかっただろう2人を結び付ける切っ掛けとなっています。
おそらく、彼がお手付きしなかったならば、「薫くん」が気付くのはもっと遅かっただろうと思います。
ううむ、凄いお話でした。
エピソードとしては、これが最もお気に入りです。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「荒井啓」センセでした。
当ブログでは、「放課後Initiation」を紹介しています。
こちらが2冊目とのこと。
うわ、全然そんな感じでないですね。
初単行本でのレビューにて、
”あまりハード過ぎないくらいのをお願いしたい”
~と書いていましたが…。
今回単行本は、おおむね要望通りになりました。
嬉しい。
まぁ、確かにラブコメとかにはならんとは思ってましたが、絶妙なラインのお話群でしたよ…。
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・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●●●
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●●
・属性 : [成年] 巨乳、学生、眼鏡
・構成 : 9話収録
(うち「僕は彼女の名前も知らない」×2、「砲丸彼女」×3)
・おまけ: あとがき、描き下ろし「あひるとアカネ」
本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「荒井啓(あらい・けい)」センセの「群青群像」です。
※左:高橋さん、右:酒井千恵子
【 構成・絵柄 】
収録は複数話と短編での構成。
全9話で、6エピソードとなっています。
描き下ろしもしっかりページ量のある短編漫画でしたよ。
ジャンルは…難しいな、えっちストーリー、ですかね。
コメディー的な軽さはなく、かといって重過ぎる訳でなく。
ラブコメとか恋愛話みたいに、甘かったり、青春していたりもすることもなく。
ちょっと危うい立ち位置のヒロインらが特徴的でした。
(※そんな表現が最も合うかな…と)
センセはあとがきにて、
”バッドエンドにならない、なんとなく良かったなーという作品”
~というようなことを言っていましたが。
なるほど、確かにそんなんだ。
個人的な感覚では、ギリギリバッドエンドを回避して、小さな幸せみつけたという感じ。
ただし、いわゆる完全な悪人が登場しないこともあってか、ドン底まで落ちていかないのがいいんだろうか。
癖はあるので、得意でなさそうな方は気を付けて。
巨乳はたくさん、眼鏡ヒロインは3名登場しているので、そんなんお好きな方にはより良いでしょう。
さらりとした繊細な線での作画。
淡い色彩で白比率は高く、黒色は真っ黒でなく。
特に髪の毛の描写は、絶妙な線・色の調整によって、一本一本が生きているかのようでした。
また描き込みのバランス良く、背景や小物も実にお上手。
適度にメリハリもあってしつこくなく。
漫画を邪魔することなく盛り上げています。
コマ割りなど変化も大きいのですが、お話に溶け込むように馴染んでいて。
読むに引っ掛かる、見辛いなどはありません。
人物絵は漫画らしいデフォルメありつつも、リアルっぽい雰囲気もあり。
人を選ばないだろう、魅力的な仕上がりです。
全体丁寧で乱れ、崩れはなく、素朴さのある綺麗な画面。
彩色絵のカバーとはやや雰囲気異なるのですが、白黒絵は他であまり見られない素敵ななもの。
判断については、プラス判定で全然問題ないでしょう。
【 収録話 】 9話収録
003:「僕は彼女の名前も知らない」 前後編
見知らぬ先輩の女子から声を掛けられた「野田直人」
それ以降、校内外でえっちする際の見張り役を忠実に守っていたのでした。
特に覗くでも加わるでも報酬もらう…でもなく、最中の真横で本を読んでいた彼。
ちょっと異様な姿ですね。
そんな彼の感情が描かれのは、中盤あたりから。
「直人くん」は自分の行いを後悔することとなるのですが。
うーん。
彼の言動、雰囲気などを見る限り、当人が考えてるほどの影響力はないように思いました。
(※どうやったのか、描かれてなかったですが)
そもそも複数男子らとおおっぴらに関係していて、また彼女のああした性格もあるので、そっちではないかな。
本編はあんなでしたが、オチは爽やかでしたよ。
※原口ともよ
065:「スクラップガール アンド ティーチャー」
私立の有名学校から、問題あったとかで転校してきた「高橋」
ダメな方で目立っており、なんとなく意識に残っていたところ。
放課後の学校にて、驚くべき場面と遭遇してしまったのでした。
教師と生徒のカップル。
授業中には堂々と居眠りしており、同級生らとも無抵抗・無感情にえっちしていたりしていて。
それでいて指導室ではいきなり饒舌になっているなど、ぶっ壊れっぷりが恐ろしい彼女。
彼とは…なんらか波長合うのを感じたのかな。
もしなんらかあって、問題発生したとしても、全然動じなさそうね。
ただ、2人は結構お似合いだと思います。
この後巧くいけぱいいな。
091:「あひるとアカネ」 描き下ろし
美人で気さくで、クラスの人気者だった「アカネ」
彼女に対し、劣等感のあった「あひる」はひょんな切っ掛けで友人となり。
少しでも彼女に近づくべく、同じことをしてみるのでした。
16ページの描き下ろし。
確かにタイプは全然異なるんでしょうけれど。
ハッキリ言って、「あひるちゃん」はまた違う魅力のある娘さんでした。
巨乳ですしね。
当人自身には、なかなか自己評価変えられないんだろうけど。
漫画にて、やってる事の問題はあるものの。
最中ではしっかり「あひる」を気遣っていて、オチにてああした発言している、など。
ヒロイン2人の関係が爽やかで、心温まるエピソードでした。
107:「お隣さんは恋わずらい」
アパートで隣の娘と親しくなっていた「田中耕一」
その関係から彼女の母「酒井千恵子」ともちらほら話すようになっていたところ。
とある事件を切っ掛けに、急接近することとなったのでした。
眼鏡の可愛い人妻「千恵子さん」
娘さんも美人になるかな。
「千恵子さん」は立派な巨乳の持ち主で、通常でもかなり目立つらしく。
アルコール入った際には、愚痴ったりしています。
えっちへの流れが自然でリアルっぽくて素敵。
これは…娘さんがあーした事件起こさなければあり得なかっただろうなぁ。
彼女に感謝。
133:「奥様はセックスフレンド」
部長の家にお邪魔することとなった「今井」
その妻「橘(旧姓)希美子」とは同じ部署の先輩・後輩という間柄で親しかったのですが…。
付き合っていなかったものの、実は関係もあったのです。
収録ヒロインのうち、先の「千恵子さん」と並んで好みです。
(また、これら2話は収録のうちだいぶ軽めなテイストですね)
彼とはタイトル通りな関係。
いわゆる恋人同士ではないため甘い空気は流れないのですが、えっちに発展していきます。
完全に脱がさない着衣えっち(※後半の数ページは全裸)で、「希美子さん」の黒下着がセクシーでした。
冒頭でのちょっとしたハプニングとか…。
あるいは、部長全て知ってたりして…とか考えましたが、どうでしょう。
※左:橘希美子、右:大西晶
159:「砲丸彼女」 前中後編
陸上部で砲丸投げの選手で、筋肉バカと称されていた「大西晶」
彼女と幼馴染み・同クラスの「橘薫」は、それまでの親しい関係もあって素直になれていなかったのですが…。
そうした頃、彼女は”鼻メガネ”と馬鹿にされる冴えない教師「秀之」と頻繁に関係を持っていたのでした。
教師・生徒らとの三角関係を描いた良作品。
まず、あんな「晶ちゃん」が…あの中年教師「秀之」と積極的に関係していた9ページに驚き。
実は2人のえっちシーンは、その前・6ページの段階に描かれていているのですが…。
普通、彼に弱味を握られてるとか、なんとかを想像するじゃーないですか。
あれれ、って思わされるのよ。
タイトル通り、いかにもアスリートな「晶ちゃん」
筋肉質なスタイルと日焼け跡が魅力的…ではあるのですが。
幼馴染み「薫くん」とのやり取りはいかにもって感じで秀逸。
まぁ、あの年頃の2人、しかも幼馴染みで変に親しいこともあって、なかなか難しいだろうなぁ。
(中盤での流れは、だいぶ彼は頑張っていたと思います)
そんな訳で。
「晶ちゃん」は…女性な部分を彼に見出され、また開発されたことで深く傾倒していったのではないでしょうか。
さて、冴えない教師「秀之」
彼は変態でしたが、いわゆる悪人でなく。
聖職者としての良心がためか、はたまた彼なりの美学がためか。
結果的には、そう簡単にくっつかなかっただろう2人を結び付ける切っ掛けとなっています。
おそらく、彼がお手付きしなかったならば、「薫くん」が気付くのはもっと遅かっただろうと思います。
ううむ、凄いお話でした。
エピソードとしては、これが最もお気に入りです。
【 その他 】
そんなこんなで、本日は「荒井啓」センセでした。
当ブログでは、「放課後Initiation」を紹介しています。
こちらが2冊目とのこと。
うわ、全然そんな感じでないですね。
初単行本でのレビューにて、
”あまりハード過ぎないくらいのをお願いしたい”
~と書いていましたが…。
今回単行本は、おおむね要望通りになりました。
嬉しい。
まぁ、確かにラブコメとかにはならんとは思ってましたが、絶妙なラインのお話群でしたよ…。
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