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■あいまいますく (七宮つぐ実)

★まんがデーター [17.5/20.0]
・絵柄 :●●●●●
・お話 :●●●◎○
・漫画 :●●●●●
・独創性:●●●●○
・属性 : [成年] 複数、黒タイツ、お尻、ラブコメ
・構成 : 初単行本、カラー(4P)、短編×11話収録
      (うち「フォルダーの彼女」×2、「オーバータイム」×2)
・おまけ: あとがき・作品解説、カバー裏に作品解説、加筆修正。

本との出会いは一期一会、漫画もまたしかり。
本日紹介は「七宮つぐ実(ななみや・つぐみ)」センセの「あいまいますく」です。

千佳ちゃん、せりちゃん
※左:千佳ちゃん、右:せりちゃん

 【 構成・絵柄 】

収録は2話程度の連続話と短編です。
連続モノはそこそこ繋がりある、シチュエーション変わるタイプでした。
↓表紙のように、可愛らしいヒロイン画なんですが。
そんなんとは裏腹に、ラブコメちっくなのは少なめ。
いちおう、話数では4話ほど。
それ以外は、彼氏以外の男性と勢いでシちゃう展開ばかりです。
ネトラレ、というほどの重さはなく。
紹介帯にあったそのまま、”流され系”という単語はなるほど最も的を得た表現だと思います。
まぁ、浮気漫画群ですわね。
人によって好き嫌いあるかもしれないので注意。
キュートな絵柄に引っ張られ過ぎぬように

しっかりとした強めな線での作画。
全体の色づきも良く、黒がハッキリとして濃淡具合は濃いめ。
描き込みも適度なくらいの細かさでした。
同様にコマ割りも細かく、重なる処理が多めで複雑。
ぶち抜き・はみ出しも頻繁で、かなり賑やかな仕上がりです。
しかし、作画に乱れ・崩れは見られず。
バランスに優れて表現にも違和感なく、丁寧で綺麗にまとまっていました。
丸い幅広な輪郭で黒目がちな丸い目と小さい鼻。
ふわっとした健康的なスタイルの可愛らしいヒロイン画です。
内蔵描写がちらほらあったので、得意でない人は注意。
背景・小物はややあっさり目ですが、特に今回は引っ掛かる所なく。
この点は非常に優れていました
カラーはまた若干雰囲気異なりますが、判断はおおむね↓表紙・裏表紙で良いでしょう。

 【 収録話 】 11話収録

001:「足りないねさっちゃん」
ギャンブル好きな兄から、貸していたお金を渡された妹「さち」
友人「孝太」の分も含まれている、ということで返済に向かったところ…彼の貸していた6万にはまだ3万ほど不足していたのでした。
さらに、その友人にも7万借りていたらしく、金額はまったく足りなかったのです。
だいたいそんなオープニング。
いちおう、じゃあその身体で…みたいなあっさり展開ではなかったものの。
何故だか「さっちゃん」自ら、
私の体で払えるなら…苦労しないのに
とか言い出しており。
「孝太くん」らが手を出し易いシチュエーションとしていました。
漫画内の表現「ちょろい」はまさにその通り。
金額足りなかろうと、とりあえずある分だけ返済すればいいのだし。
そもそも、妹とはいえ「さっちゃん」が返済する必要まったくないですからね。
あるいは、「孝太くん」に好意持ってて、敢えてそう持って行ったのかとも勘ぐりましたが、もう1人余計なのいたから違うか。
複数えっちです。
初々しく、そう嫌がる素振りもなく。
お尻なども使ったりして、なんのかんの楽しんでおりました。

妹「さっちゃん」
※妹「さっちゃん」

029:「あいまいますく」
付き合う「千佳」・「健太」の初えっち話です。
こちらが表題作で、↓表紙はヒロイン「千佳ちゃん」が担当。
解説によると、”ジト目と子供っぽい下着”とのことでしたが…どちらの要素もそう強く見えませんでした。(※良くも悪くも)
付き合ってそこそこ経つものの、スキンシップとかなかった2人。
そんな時、「千佳ちゃん」が「媚薬作った」とかなんとかで、いきなりそれを一気飲みしてしまうのが切っ掛け。
媚薬の件など彼女のが積極的で、初体験だというのに手錠・目隠しプレイとかお願いしていました。
いきなりマニアックだなぁ。
プレイそんなんでも、収録では珍しいラブラブなお話です。

047:「フォルダーの彼女」
065:「フォルダーの彼女 Plus」 カラー原稿あり
付き合う「西村」にプレイ中の写真を撮られていた「ゆず」
しかし、”誰にも見せない”という約束はあっさり破られており、遊びに来ていたという彼の友人ら2人に襲われてしまうのでした。
…と、テキストでざっと書くと、かなり悲劇的な漫画のようですが。
友人らに押し倒された際に「西村くん」はすぐ隣におり。
また「ゆずさん」もそう抵抗はみせず、えっちを楽しんでるところもあったりしていて。
文字面から感じられるブラックさは、実は欠片もありません
そもそも「西村くん」は、えっちされてる「ゆずさん」を見てる方が好きなようでした。
続く「フォルダーの彼女 Plus」でも、撮影しているだけ。
(※カメラ越しの彼女見て、独りでシテる)
手を出すことすらなくなり、どうにも持て余していた「ゆずさん」が誘われるまま~という流れ。
やはり先の男性2人を相手に複数プレイとなっていました。
お尻も使っていましたよー。
ネトラレっぽいお話なんですが、彼氏「西村くん」はそんな感じだし。
えっちしつつも、オチを見る限りで2人の関係壊そうという意思はなく。
あんなんでもラブラブではあるようなので、まぁいいのか。

087:「トモダチカレシ」
彼氏の友人、「上田」は軽い感じで苦手としていたんですが。
留守番で2人きりとされた際、「せり」はえっちへの興味を巧みに引き出され、そのまま彼に身を委ねてしまうのでした。
大雑把にはそんな感じ。
作品解説で「結構チョロイです」とありましたが、その通り。
意思弱いなぁ。
「上田くん」は手慣れており、1、2ページ後にはメロメロにされてましたよ。
男性自身を見た時の「きゃっ」というリアクションが可愛い。
いちおう彼に気を使い、お尻プレイとなっていました。
漫画・ゲームなどでちらほら見られますが、お尻だったらOKなんですかね(笑)
まぁ、「せりちゃん」はセンセ言うように”チョロイ”ので、なんのかんの、ごくあっさり直接行為も体験してしまうんですが。
恥ずかしいと言う理由で、いわゆる鵯越えの体位となってました。
漫画はああした終わり方でしたが、今後はドロドロするかも。

115:「オーバータイム」 2話
店で働く外人娘「リタ」
よく分かっていない彼女の面倒をみていた「ユウタ」は、いつしか彼女に好意を持たれていたのでした。
黒髪で褐色肌、さらにはホットパンツに縞パン~と、イイコトづくめ(笑)な「リタちゃん」
片仮名喋りがまた可愛らしいですね。
ガッツリお尻触っても、「店長ッタラー!」程度の抗議だったので、その気持ちも分かる分かる。
(※現代日本では大変な事になるので、くれぐも現実でやらんように)
積極的に「リタちゃん」から迫られてのえっち発展でした。

結婚式場で撮影のアルバイト始めた、というエピソードの2話目。
なんと、ウェディングドレス着ての撮影でした。
褐色肌にドレスがよくお似合い
また、とある理由がため、そのスカート内を自らまくって見せてくれたりしています。
そりゃー、えっち発展も当然でしょう。
思わず「ユウタくん」も色々言ってました。
まぁ、ガンバレ。
オチページ2コマ目はちょっとSDちっくな絵になっていて、キュートでしたよ。

151:「懲りない関係」
浮気グセある、という先輩と付き合う「志乃」
その癖はまっったく治っておらず、見知らぬ女生徒と真っ最中な場面に鉢合わせてしまうのでした。
”前は国語の先生、クラスの子”とか言われており、かなりのやりちんでかつモテるらしい彼。
まぁ、本人に悪気は微塵もなく、そんなんだと割り切れないならばスッパリ別れるほうが良いでしょう。
惚れた弱味もあってか、仲直りえっちであっさり陥落していました。
こちらもまた…チョロいなぁ。
いちおう、口では「僕の彼女は志乃ちゃんだけ…」とか言ってるんですけどね。
経験豊富でお上手らしく、今後も壊れたレコードのようにぐるぐる繰り返しそう。
こっちも頑張れ。

173:「秘密のちひろちゃん」
付き合う「和也」が知らぬ女性ホテルに入る瞬間を目撃した「ちひろ」
たまたま通りがかった友人「大輔」の誘いで、その後を追うべくホテルに入るのでした。
「大輔くん」は「和也くん」がまだ大学に居たことを知っており、確信犯です。
ただ、「ちひろちゃん」もベッド上でタイツ越し下着を丸見せにしており、その無防備っぷりは犯罪的だと思います
準備も万端でしたからねぇ。
口では抵抗(それも軽いものでしたが)していたものの、手は払いのけるみたいな動きも見られず。
ごくあっさり「大輔くん」を受け入れておりました。
エロいなぁ。
終始そんな感じだったので、オチのああしたリアクションのが意外。
何を今さら(笑)

リタ、志乃
※左:リタ、右:志乃

191:「ハジメテノトモダチ?」
帰国子女「楠美(くすみ)」は向こうの学校では飛び級で、年齢では年下。
人見知りな性格もあってクラスにも馴染めておらず、話をするのも隣の「長谷部」だけだったのです。
可愛い娘ですね。
センセの絵柄はどっちにしろ可愛いので、そう年下に見えないのがちと残念。
もうひと回りくらい幼い感じでも良かったかも。
ただ、行動は年相応らしく、”クラス女子がこういう風に仲良くしていた”というソレは年頃男子にとってはヤバい。
結局、「楠美ちゃん」も彼に好意を持っていたこともあって、そのままえっち発展していました。
うわぁ」とか「ふぇ」みたいなリアクションがキュート。
色々教えてあげたくなります。
収録では数少ないラブコメ漫画でした。

209:「シスターコンフリクト」
告白したもののフラれてしまった姉「さつき」
そんな頃、妹「唯」が家に彼氏連れてきたところ…その「本田」こそ、告白した相手だったのです。
姉妹で好み似てたんですね。
ツインテールな「唯ちゃん」も可愛かったんですが、ここでは出番なし。
「本田くん」は軽くナンパな性格らしく、とある事情で2人きりになった途端に「さつきさん」にアプローチしていました。
いきなり「オナニー」とか言い放ってるのが凄い。
爽やかな顔しやがってー(笑)
また「さつきさん」も収録ヒロインと同様、毎度の如くほぼ無抵抗
ごくあっさりえっち発展させられていました。
妹「唯ちゃん」との比較で、褒められて喜ぶくだりはなんだかリアル。
あのまま2人良いように扱われるんだろうなぁ。

 【 その他 】

そんなこんなで「七宮つぐ実」センセでした。
こちらが初単行本との事。
おめでとうございます!
いきなり高い完成度で驚き。
特に作画はマイナス点見られない仕上がりでしたが。
あとがきによると、
そのまま掲載しました
…とのことで、また驚き。
凄いなぁ。
個人的には、あまりラブラブしさのない漫画群にも驚きでした。
次はどうなるんだろぅ。




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